『集英社文庫、半村良(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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【第9回日本SF大賞受賞作】岬一郎は東京・下町に住むごく普通のサラリーマン。だが、彼の体内では不思議な力が成長していた。一方、町内では犬や猫が連続死する異常事態が発生。公害とみた町内有志は都庁に陳情、岬も同道する。ところが、のらりくらりと対応する環境整備課長が、有志たちの前で突然死した。そして第二の突然死が……。
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廃墟から繁栄へ――「昭和」が移り変わるなか、孤児たちは弱肉強食の世界で才覚を発揮しはじめる。しかし、彼らを待ちうけていた悲しい別れ…。晴れた空のもとで巡りあい、苛酷な運命を乗りこえてきた級長、飴屋、ゲソ、マンジュー、アカチン、ルスバン、ニコ、バアちゃん、そしてボーヤに、それぞれの旅立ちの日が訪れた。
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どさんこ大将こと山丸常義。北海道の原野でツルハシ一丁で身を起こした怪男児。女をめぐるヤクザとのトラブル、一番橇での8人斬り、ダム工事現場での出入り、すさまじい闘いにみちた人生を歩み、道路、ダム、発電所、港湾など北海道各地の大工事を成し遂げる。男の中の男の半生を謳う一大叙事詩!
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貧農の子亥吉と捨て子の千造は青空寺子屋で読み書き躾を習い、十一歳にして江戸に発った。薬種問屋に奉公した亥吉の働きぶりは、若旦那の認めるところとなる。多角経営の一環として始めた小料理屋に派遣され、ここでも並々ならぬ腕を発揮、ついには店の運営までまかされるようになり…。半村良、最後の長編。
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なぜか、東京大空襲のあとはよく晴れた日が続いた。終戦…その日もまた、青空だった。焦土と化したなか、戦争で両親を失った孤児たち8人の逆境に挑む人生がはじまった。けなげに、しかも逞しく生きぬく彼らを通して、疾風怒濤の「昭和」時代を描く。著者の記念すべき作品として、話題をよんだ感動の大河ロマン。
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孤児たちと特攻帰り、美しい戦争未亡人“お母さん”とその娘…総勢十一人は、やっとのことで上野の地下道から銀座の焼けビル暮らしに移った。だが、戦後の混乱期にあって命がけで生きのびるためには、あらゆることをしなければならなかった。そんな彼らを狙い、歴史の裏面でうごめく闇の力が密かに動きはじめた…。
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男はこう闘うんだ! 北海道日高山麗に、ひとりの怪童があらわれた。姓は山丸、名は常義。幼い頃から比類のない腕力と闘争心、統率力で大人たちからも一目置かれる少年だった。ケンカ、仕事、女……。あらゆる男の闘いに裸一貫、腕と度胸で立ち向う北海道の怪男児の凄絶な生きざまを描く熱血冒険小説。
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フランス料理店“リトリート”のオーナーは、堂島といういぶし銀のようなシブーイ男。本業は貴金属商で、都内にいくつも店を持ち、業界ではかなりの大物だった。その彼のもとに、若くてハンサムな谷本修一が、時折ふらりと現れるが、いつも心憎いほどイイ女が寄り添っていた。……なにやらいわくありそうな彼等こそ盗みのプロフェッショナル。それもケタ外れの泥棒たちだった。彼等の華麗な冒険を描く痛快ピカレスクロマン。
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一時は盗賊に落ちた千造だったが、亥吉と再会するや、共に組んで商人道を歩むようになる。江戸庶民感覚の小料理屋と、食器専門店を繁盛させた二人は、さらに利幅の大きな新商売を画策。時代を一歩先取りした商いを自ら考えだし、次々とこれに挑戦していく。二人には十年先が見えるのだ。とうとう亥吉は町を束ねる要職にまで担ぎ出された。意地の商人道を描く痛快巨編。
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人生の八十八夜――思いっきり咲いてみたい。平凡なOL生活から、銀座のホステスに転身した加納妙子。美人でしかも新鮮な感じの妙子は、店の人々や客たちから歓迎され、次第に仕事に馴れてゆく。ホステスの生活が順調に進みはじめた頃、政財界の大物である市原弘道が彼女の勤める店にやってくる。そして、客たちのなかで、妙子に好意を抱く男たちがあらわれはじめた。
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八十八夜に花を咲かせた妙子は、やがて〈クラブ・88〉のママになった。女として、自分の人生を銀座の夜というキャンバスに大きく描いてみたい――。そんな妙子のまえに、日陰を歩いていても、一種爽やかな夢を抱いた男があらわれる。夜の戦場で、華やかに、そして哀しく咲いてゆく女たちの人間模様を描く半村良の長編ロマン・全四巻、遂に完結。
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女なら、自分のいちばん美しい季節に、思いっきり咲いてみたい。平凡なOL生活に別れを告げた加納妙子、23歳。夜に流されず、恋にも溺れず、銀座というキャンバスに自分の人生を描いてみようと決意したときから、妙子の新しい季節がはじまる……。女の戦場に織りなす人間模様を綴る長編ロマン。
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夏も近づく八十八夜。野にも山にも若葉がしげる。古い歌を口ずさむたびに、亡き母の言葉がよみがえる。「一年のうちで、いちばん美しい季節が八十八夜の頃。あなたの人生の八十八夜を大切に……」。加納妙子、23歳。この美しい季節を無駄にすごせない。殺風景なオフィス、平凡な男たち、ありふれたOL生活に別れを告げようと思った。
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岬一郎は東京・下町に住むごく普通のサラリーマンだが、彼の体内では不思議な力が成長していた。一方、町内では犬や猫が連続死する異常事態が発生。公害とみた町内有志は都庁に陳情、岬も同道する。ところが、のらりくらりと対応する環境整備課長が、有志たちの前で突然死した。そして第二の突然死が……。日本SF大賞受賞の長編。
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国家権力の介入によって、岬一郎を応援していた町内の人々の心が離れはじめた。確固とした信念のもと、日本政府の呼び出しに応じない岬一郎。最後の理解者で元雑誌編集者の野口志郎とともに、彼は孤独に追いつめられてゆく……。「日本SF大賞」受賞の著者渾身の力作大長編。
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町内の足の悪い子供を、掌でさわるだけで治した岬一郎。全国から病気に悩む患者たちがおしかけ、彼の超能力は一躍マスコミの話題になり、メキシコ大地震にも出かけて復旧に協力、世界的に有名になる。しかし、その超能力を恐れるあまり、日本の、そして世界の国家権力が介入しはじめた……。日本SF大賞受賞の力作大長編。
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