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『角川文庫、佐野洋(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~41件目/全41件

  • 462(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    奇妙な味わいと論理性を愉しむ。佐野仕様のSF、7篇

    “金属音病”――キーンキンという断続的な幻聴と激しい高熱、そして電子頭脳ばりの記憶再生機能を持つようになる奇妙な病気。友人が車に轢かれたのをきっかけに、この奇病にとりつかれたのだった。病気の原因は何か? 調査の結果、同じ奇病を持つウエイトレスを捜し出し、友人と引き会わせた。だが面談後、彼女は何と友人が数日中に殺害されるであろうと予言したのだ!佐野洋の描くSFミステリーの傑作短編集。表題作他6篇収録。
  • 506(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    〈事件〉から〈社会〉を読み解く、推理小説6篇を収める

    急性気管支炎と診断された男は、ペニシリン過敏症のテストを受けた。男の兄が過敏体質であったためだが、20分ほど結果を待つようにという看護士のことばに不服そうだった。テストの結果、陰性の反応があり、男は注射を受ける。しばらくして男は、顔面が熱っぽいと訴え、その後急激に意識がなくなり死亡してしまった。医師は「業務上過失致死罪」で調べられたが、重大な過失なしとして事件が処理されようとした直後、警察に奇妙な密告電話があった。あの医者の女関係を調べてみろというのだ。事件の背景を鋭くえぐる「制裁医療」ほか5篇。
  • 594(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    1本の電話から始まる若い未亡人の恐怖。長編推理

    夫の健一を交通事故で失くした須美子は、28歳で未亡人になった。鏡を見ながら本当に自分が未亡人に見えるか、不安だった。事故後、愛人ができた須美子は、妙にはしゃいだ気分だったからである。夫を車ではねた宮尾仁一が禁固6か月の刑を終えて出所した日、「奥さんの味方」と称する男から電話を受けた。「憎んでも憎み足りない。殺してやりたいだろう。20日の夜は一人になるな」という。そして20日の夜、宮尾が殺される。警察が動き出した。この話を愛人と義父に話したのだが、愛人の不可解な行動が須美子を恐怖に落し込んだ。長編推理小説。
  • 506(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    選挙違反で逃亡する男の心理を描く表題作ほか2篇

    選挙違反容疑で指名手配された男の逃亡先は、選挙参謀の愛人が経営する温泉地の旅館だった。自堕落な生活ができ、最初は極楽だと思っていたが、2、3日経つと、無性に人恋しさがつのってきた。結婚して8年目。家には初めての子を宿した臨月の妻を残してきている。生活費の心配はないとはいうものの、逮捕状が出ていることを知りながら逃げ回っていると、時効の1年が2年に延ばされる。その男には、次第に不安が兆しはじめた。複雑にからまり合った人間関係の中で、不安心理に苛まれた男と旅館の女主人の奇妙な行動は!? 著者会心の長編ミステリー。表題作ほか「三人目の椅子」「裸人の島」を収録。
  • 506(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    日常と犯罪の危うい境界を描く。連作推理、7篇

    Y署の刑事課長・塚原警部が帰り仕度をしていると、部下の淀野が、見てもらいたい女がいる、といって声をかけてきた。彼は4年前に妻を亡くしている。再婚する相手が見つかり、ようやく会わせてくれる気になったのだろうか、と塚原は思っていた。塚原は、神田駅に近い露地裏の小料理屋に案内されたが、その女はいなかった。淀野は「どうもまずい。感づかれたのかもしれない」と、急に表情を引き締めた。万引で警察に連行されたが微罪なのですぐ釈放された女の謎。表題作ほか、「幼い証言」「饒舌な写真」「虚言症の男」「小賢しい呪い」「思い寝言」「強情な女」7篇の傑作連作ミステリー。
  • 506(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    監察医を襲った災難とは…二転三転、トリックが楽しい

    甲高い女の悲鳴が上がると同時に車のトランクからは水色の支那服をまとった金髪女の死体が転り落ちた。そして、その瞬間が「日系米人夫人殺害事件」の幕あけとなった。容疑者はすぐあげられた。それは、女が殺される直前に車のキイをあずけられ、彼女と関係をもった法医学助教授であった。しかも彼は今、“ある事情”のため妻と別居中という。犯行を否認した彼はついにポリグラフ(ウソ発見器)にかけられることになったが……。佐野洋会心の本格長編推理。
  • 462(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    自殺かそれとも…奇抜なアイデアを駆使した異色推理

    四畳半一間のわびしいアパート暮らし。札幌で喫茶店のウェイトレスをしながら、細々と自活する25歳の竹村久子に、夢のような話が舞い込んだ。勤務中の彼女を、見知らぬ中年の男が訪ねてきた。男は、今を時めく女優・上杉悠子のマネジャー。新しく撮る悠子主演の映画に出演してみないかという。誘いに、久子は胸が震えた。うますぎる話に不安もあったが、東京での華やかな生活に憧れていた久子は、結局承諾してしまった。だが、希望に燃えて上京した久子を待っていたのは……。美しい双生児の姉妹が辿る数奇な運命、あくなき欲望と哀しい女の性を描いた傑作長編推理。
  • 506(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    日常に潜む陥穽を鮮やかに描く、10篇の推理小説

    課長・白井陽介は身だしなみがよく品もいい。しかも妻帯者でありながら職場では家庭を感じさせない。若い女子社員の人気が高かった。妻・久仁子は女優のような美人だが、どこか淋しげだった。その久仁子が殺された。発見者は陽介。朝7時に帰宅して妻の変わりはてた姿を発見した。しかし陽介は前夜、どこで何をしていたのか明かそうとしなかった。その事実を知って、田島悦子はショックだった。婚約者・浜中は前夜白井と飲むといっていたのだ。浜中の母も白井の家に行ったと話していた。浜中は白井の留守宅にいたのか?表題作ほか、「不吉な遺産」「逃げる」「嘘」「宣告」「夾雑遺留品」「楽しい財産」「告白手記」「娘の手」「白い死体」。日常生活の影を描く短編推理小説の逸品。
  • 506(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    実験、事件、完全犯罪…静かな恐怖を誘う、傑作長編

    某巨大コンツェルンのビルの地下に設けられた奇妙な研究所。それは「完全犯罪研究室」といい、別名を「第六実験室」と呼ばれるものだった。モーゼの十誡の第六番目“汝、殺すなかれ”からとられたものだ。さっそく研究員が募集され、厳密な試験の結果、“犯罪遂行に適した”人間4人が採用された。研究室のつくられた目的は? そして、その活動とは? 佐野洋が、完全犯罪に挑む、長編推理の傑作!
  • 462(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    洗練された構成と手法、著者の真骨頂を示す本格推理

    推理小説「二人で殺人を」を書こうとしていた、女メイスンこと美貌の女流弁護士・糸子が思わぬ本物の推理の舞台に立ったその事件とは……。警察で失恋による自殺と判定された若い女性デザイナーの死に、ふと感じた他殺の匂い。それは、彼女の勤める洋装店の女主人と、流行カメラマンの密談で決定的となった。15年間、ふたりが守り続けてきた秘密とは? 死体のわきに残されていた、謎の指紋が焼き込まれた写真を手がかりに、糸子の推理が冴える。佐野洋、会心の長編本格推理。
  • 462(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    エースの子供が誘拐、怨恨か野球賭博か。長編推理

    優勝をかけた劇的な三連戦が始まる直前、チームの浮沈を握る主戦投手の子供が突如誘拐された。「一試合でも彼が出場すれば子供を殺す!」と書いた脅迫状! 野球賭博がからんだ犯罪か? 個人的怨恨関係か? 幼児の生命にかかわる重要事件として大々的に開始された捜査の前に、明るみに出た意外な事実は……。プロ野球を題材に人間のどすぐろい欲望を描く、佐野洋の傑作長編推理!
  • 550(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    解答付きの“挑戦ミステリー”(表題作)、ほか4篇

    月曜日の昼すぎだった。2人の男が事務所へやってきて、黒表紙の手帳を見せ、中央署まで同行するようにといった。理由をきくと、美貌の金融業者が殺害され、今朝がた、死体が発見されたというのだった。読者が本格的に謎解きにいどむ“挑戦ミステリー”。表題作のほか、浮気をしていると中傷した手紙が舞いこみ、それが殺人事件に発展する「配達殺人」など、短編傑作推理5篇を収録。
  • 《桜機関》の暗躍、再び。本当かもしれない、長編小説

    プロ野球開幕戦の当日、弁護士をしている小智新は、球場外野席でよく喋る妙な男に出遇った。その男は“事業”のことで相談があるといって、2日後、事務所へやって来た。現在のプロ球団で独立採算できるのは、人気のある巨人軍のほかには、ほんの1、2チームで、あとは親会社の宣伝を負わされている。本質的にはノンプロチームと大差はない。その上、スカウト合戦やら球団運営には膨大な金がかかる。そこで、各球団が事業として成り立つような“謀略”を一手に引き受ける会社を作ってみようと思うのだ――と、驚くべきことを言いだしたのだった。プロ野球の人気拡大を影で自在に操る《桜機関》の存在、会心の長編傑作!
  • 682(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    貰った宝くじが大当り、その波紋を描く長編ミステリー

    出版社に勤務する美加は、喫茶店で、テレビ・ゲームしていた「山田」と名乗る男から、1枚の宝くじをもらった。ゲームのやり方を教えたお礼だという。もし当たったら、折半する約束をし、宝くじ番号と美加の連絡先をコピーしてその男に渡した。抽選日が来て番号を調べてみると、驚いたことに“1等1000万円”に当選している! 早速、「山田」に電話をしたのだが連絡がとれない。翌日出社すると、なぜか編集部員の西条が“宝くじ”のことをすでに知っていた。連絡がつかない「山田」と名乗る男の謎。数日後、美加が偶然手にした新聞に「山田」の自殺を伝える記事が…。美加の身辺をさぐる若い男の影、不思議な電話。1000万円宝くじが巻き起こす奇妙な波紋。傑作長篇ミステリー。
  • 550(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    等身大の犯人と事件。心理ミステリー、9篇を収録

    粘り気のある綿密な取材をもとにした告発ノベルを書く作家・坂尾は東南アジア旅行に行くと言って家を出た。数日後、家に差出人不明の封筒で、坂尾名義の数次旅券が送られてきた。彼は何処へ行ったのか?その後、「今日、夜8時家中の電気を消せ。さもないと坂尾が幽霊になるぞ」という奇妙な電話が!? 誘拐か失踪か。犯人の本当の狙いは何か? 表題作ほか、「影の男」「腰かけ結婚」「優れた血」「カラスなぜ鳴くの」「白い檻」「夜の抵抗」「回転扉」「仮面の客」「狐の牙」心理ミステリー9篇を収録。
  • 506(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    大使更迭、スキャンダル。日本推理作家協会賞受賞

    外国紙に報道された駐日P国大使更迭の裏に秘められた日本人女性とのスキャンダル――この女性が“ハイ・ホステス”グループの一人と知って、新聞記者はこの奇妙な組織の実態を調べはじめた。だが、調査の手がかりとなったP国大使館電話交換手を襲う恐怖の爆弾男“是政小僧”。バスはごう音とともに爆破され、彼女は砕けたガラス、金属破片で50ヵ所もの刺傷を負ってしまった。調査を妨害する爆弾男の黒幕は……?上流階級の華麗な退廃を浮きぼりにした佐野洋の長編推理傑作! 第18回日本推理作家協会賞受賞作。
  • 550(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    斬新なトリック、謎解きの愉しみをどうぞ。9篇を収録

    二流経済誌の記者である野末にとって、結婚も望まないし、金銭も要求しない28歳になる年上の久子のような女は、便利な女だった。もっとも久子の方でも、結婚するには物足りないが、寂しさを癒すには適当な男と考えているのかもしれない。関係は1年半ほど続いている。久子は会社では経理課に属し、給料日には、銀行から社員の給料を車で運ぶのが仕事だった。ところが昨日、3700万のうち100万円がなくなった。野末は個人的に調査を始めるが……。心理的盲点をついた表題作のほか、「死の入選作」「なぜか誰かが…」「親しすぎる姉弟」「通話中」「鉄の串」「乱反射」「戸籍の散歩」「仮面の女」を収録。 短編の名手が描く傑作ミステリー短編集。
  • 462(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    身に覚えのない殺人容疑…著者の罠を見破れますか

    私立探偵・樋田敬一は、自分の身許を明かさない奇妙な客から、人妻の素行調査を頼まれた。銀座のレストランで問題の人妻・豊原悦子を教えてもらった樋田は、早速、尾行を開始した。美人だが、化粧や動作が変に人工的で、マネキンのような印象を与える。やがて、総白髪の初老の男と合流した悦子を追って樋田は店を出た。1週間後、樋田はふたり連れの刑事の訪問を受けた。殺人事件が起き、現場から、裏に樋田探偵事務所のゴム印を捺した写真が発見されたというのだ。被害者は、あの初老の男だった! 輻輳する謎と意外な結末。推理文壇の第一人者が読者に贈る傑作長編推理!
  • 253(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ミステリーとSFの幸せな結合を思わせる、傑作長編

    ――あっ、いったい、これが自分の顔なのか? もし、女であったら、この瞬間に失神するか、発狂するかしただろう。交通事故に遇ったと思った瞬間、42歳のその男は気を失った。意識がもどったとき、頭髪はまっ白に、?には老人性のどす黒い斑痕が生じて、その男の容貌は激変していた! 医学的に信じられない症例の報告、その裏にかくされた美しい女性の出生の秘密とは……。著者最高のSFミステリー。
  • 知られざる『桜機関』の活動。実録風奇想プロ野球小説

    残念ながら、彼の本名を明かすことはできない。私は、彼こそ、日本プロ野球の陰の功労者であり、野球体育博物館に肖像を飾られてもよい人だと信じているのだが、実名を出すことを、彼が好まないのだ。彼がこれまでにやった事業は数多い。その一つ一つを上げれば、戦後の日本史は、書き換えられなければならないが、プロ野球に関係した部分だけを、ここに書き記しておこう。《桜機関》と総称されている調査員の一員となった「私」が、「桜」氏の指示によって演出、プロ野球を面白くするために暗躍した数数の仕掛け! 著者最高の奇想長編小説。
  • 506(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    死んだはずの人間が殺人を…心理ミステリーの傑作

    看護師をしている真弓は、癌が再発して入院してきた老弁護士に、多少誇張して離婚の経緯を話した。それほど深刻には考えず、別れた夫の陽一を殺してやりたいほど憎んでいる、といったら、その老弁護士は、あなたの代わりに憎い前夫を殺してあげよう、この2ヵ月、身の回りの世話をしてくれたわずかばかりのお礼だ、といった。1週間後、老弁護士は、陽一を殺す手筈がついた、というではないか。真弓は、患者の機嫌のいい時を見はからって、前夫への憎悪はそれほどでもないと訂正するつもりだったが、老弁護士は、急性心不全で他界してしまった……。妻の妹と関係ができ、離婚した男が味わう恐怖の連続! 著者が最も得意とする心理長編ミステリーの傑作。
  • 462(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    不可解な事件を解きほぐして行くと…傑作推理、8篇

    房前署にその話を持ちこんできたのは、「中央日報」の新入り記者だった。深夜の帰宅時に、偶然目撃したらしいのだが、隣家の保険外交員をしている中年男が、庭の土を掘って何かを埋めていたというのだ。深夜に普通の市民がすることではない。バー勤めをしている16歳も年下のその男の妻も、このところ姿を見かけない。しかも、1人いたはずの子供の声も聞こえてこない。もしかして、女房に逃げられて、子供が勤めの邪魔になったので殺して埋めてしまったのでは……読者の意表を衝く「掘る」、裁判官の家に間借りをしていた若夫婦の妻が絞殺される「探る手」。ほかに、「検事の罠」「組織の本能」「誘った人」「おとり」「密室の裏切り」「刑事の妻」を収録した傑作短編集。
  • 462(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    SFとミステリーを繋ぐ刺激的な初期作品集、11篇

    単身赴任をしている古賀は、久しぶりで東京の留守宅に帰り、女子大生の長女に女を感じてしまう。その夜、妻を抱いたが古賀の頭の中では娘を犯していた。娘は妻の若い頃とうり二つだった。長女と次女も双児のように似ていた。そしてもう一組そっくりな母娘がいた。その昔、古賀と関係があった女性が生んだ古賀の娘であった(「同じ女たち」)。表題作ほか「意識不明」「こうのとり5号」「やがて卵を…」「すみれの女」「疲れた男たち」「不老保険」「急性心不全」「特別強精組合」「虫が好かない」「三本目の手」。人間の生命と性を題材にした、佐野洋異色のブラックSFミステリー短編集。
  • 594(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    感傷旅行の果ての心中事件のはずが…傑作長編

    「人生の余白に、ちょっとした色どりを添えたいと思い旅に出る」と妻に書き残して、小料理屋の女と心中した男。男は、4年前に胃潰瘍で胃の全剔手術を受けていた。以来会社では不遇だった。潰瘍の再発を恐れ、癌ノイローゼになっていたともいう。前途を悲観した男に女が同情しての心中事件。しかし、男の死後、次々と身内が殺害されていく。そして男が生きていると証言する者が現われた。週刊誌記者・古河の追究が浮き彫りにした人生の余白。傑作長編ミステリー。
  • 506(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    思いがけず〈本格〉に発展する事件簿。連作ミステリー

    その男は事務所に入ってくると、秘密は守ってくれるでしょうねと、聞かずもがなのことをいい、今晩、H劇場に現われるはずのこの女を尾行してくれと、1枚のボケた写真を手渡して帰っていった。H劇場は九分どおりの入りだった。映画が始まってから女はようやく現われ、隣席の男に脱いだコートを渡しながら、何ごとか話しかけていた。銀座裏の喫茶店の2階で、伊東・那須・沢の3人がお互いの名前の頭文字(イニシャル)をつけて探偵事務所を開設。縁談やら素行調査が中心だったが、今回の尾行調査が殺人事件に発展! 連作ミステリーの傑作。
  • 462(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    推理界の第一人者による「女性と犯罪」「女性の犯罪」

    『犯罪の陰に女あり』。犯人として、あるいは被害者として、事件の裏側で苦悶する女たち。激情、欲望、怒り、叫び、涙、貧困、無知。人生のカーブを曲りそこねた女たちの事件を、推理作家の鋭利な目が、分析解剖、奥深く潜んだ心の核を探り出す。犯罪に巻き込まれる弱き者たちの、優しさに光を当てる会心のエッセイ。カチッ、歯車がちょっとずれれば、あなたも渦中。これは現実の事件です。
  • 253(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    一つの物語に死体が二つ。愛憎の臨界を描く、8篇

    札幌のホテルで女性が殺された。しかも不倫の相手・加賀の目の前で。死因は青酸カリによる中毒死。青酸カリといえば、加賀の妻・則子が、東大紛争の頃、右翼の少年が自決用に持っていたものを預り、結婚後も処置に困っていた。警察の疑いの眼は、加賀の狙い通り則子へむけられた。が、一方則子も……(「夫と妻」)。ほかに、教師と学生、投手と捕手、夫と夫、父と娘、被告と証人、父親と 愛人、作家と編集者など8篇を収蔵した短編集。1つの物語にふたつの死体。人間の心の奥底に潜む憎悪と愛情、そしてそれが殺意に変わった時の恐怖を見事に描いた連作ミステリーの傑作。
  • 253(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    男、女、犯人、目撃者…〈目〉にまつわる事件簿、10篇

    健康診断を受けに来た病院で、山岡は睦子に再会した。7年前、睦子は12歳だった。少女が完全に女性に変身している。二人には、にがく照れくさい思い出があった。当時、山岡は睦子の家庭教師をしていた。早く父を亡くし、母親がバーを経営していたので睦子は一人で夜を過ごしていた。あの年、睦子が、初潮があったことを告げ、山岡は求めに応じて、唇にキスをした。しかし、二人は覗かれていた。しかも覗いていたことが殺人事件のアリバイ証明だった(「許す目」)。ほか、「隠れた目」「場違いな目」「芝の目」など、目にまつわる様々な事件簿10篇。
  • 550(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    事故死の子供が遺書を…(表題作)、ほかに1篇を併録

    葉子が再婚話を断わってバー勤めを続けてきたのも、小学校4年生になるひとり息子・秋男の成長を思えばこそ。その秋男が、無人踏切りで電車に轢かれて死んでしまう。仏壇の前でもの思いにふけっている時、26、7歳の男が訪ねてきた。男は焼香をすませたあと、週刊誌の記者だと名乗り「実は、お宅のお子さんは自殺ではないか。学校でも〈おかあさんへ〉という題で、遺書とも思える作文を書きのこしている」というのだ。小学校4年生の児童が自殺? 幼な子の“死の背景”をさぐる長編傑作推理。短編「甘い罠」も収録。
  • 275(税込) 2024/5/9(木)23:59まで
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    「タカコ」コンプレックスの作家を描く表題作、ほか2篇

    小説家は作中人物の名前をどうやってつけているのだろう。作家・杉村勝也の場合は「タカコ」という名を一度も小説の中でつかっていないという。講演会を聞きに来た女子大生のファンとしての素朴な疑問に、杉村は奇妙な反応を示した。杉村の「タカコ」コンプレックスの陰に20余年前の苦い思いがあることをつきとめた編集者は、その思い出の陰にある、隠された恐ろしい秘密を堀り起してしまう。表題作「嫌いな名前」のほか、「非情な善意」「愚かな嘘」を収録。日常生活のなかでふと取り憑かれる狂気による犯罪を描く、リアリスティックな推理小説!
  • 418(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    脅す者と脅される者の心理。切れ味鋭い、長編推理

    仙台から夜行列車に乗り込んできた男女は、何かいわくありげな様子だった。ふたりの会話が、断片的に徳村の耳に入ってくる。男は官庁の課長で、女はそこに勤める事務員のようだ。何げなくふたりを観察していた徳村は、明け方、水戸を過ぎたあたりで、バックの中から洗面具を出そうとして、カメラを持ってきていたことに気づいた。次の瞬間、彼の頭にある考えが閃いた。〈お忍び旅行らしいふたりを写真に撮れば必ず金になる〉。徳村は身体の向きを変えると、相手の眼から隠すようにカメラをセットした。脅迫犯と被害者の微妙な心理のあやを巧みに描いた傑作長編推理。
  • 506(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    処女出版にして代表作に数えられる、本格推理長編

    “デラ”のホステスあかねが、アパートの一室で殺された。嫌疑は、あかねを慕っていた大学生の大田垣昭二にかけられた。が、アパートの住人のアリバイを調べていくうちに、意外な事実が次次と浮かび上ってくる。事件の鍵を握っていたのは、1枚の宝くじと新聞の誤植であった! 佐野洋の処女長編推理小説。
  • 550(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    警察の腐敗を追う捜査官。傑作の世評高い、長編推理

    ある日、捜査係の森永順治は、まったく異例の辞令を受けとった。それは、制服を着用せず、拳銃や警察手帳はもちろん、警察官とわかるような用品はいっさい持ち歩かずに、特殊任務につく命令だった。県内警察官の非行を摘発する極秘命令――署に寄せられた〈投書〉によると、県内第2の都会・志川市に、悪徳業者と組み、警察がうしろ立てになっている≪売春組織≫があるというのだ。森永は偽名を使い、生命保険会社の調査員というふれこみで、投書にあった“赤いネックレスの女”を追いはじめた。流麗な筆致で、微妙な心理のあやを鋭く描いた長編ミステリーの傑作!
  • 418(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    自殺、それとも…まさしく、大人のための推理小説

    1年前、ガス自殺で妻を失った新聞記者・志原は、最近肉体関係を持ったばかりの女に再びガス自殺されてしまった。彼女は妊娠しており、分不相応な高級マンションに住んでいたという。志原には、彼女に別な男がいたとしか思えなかった。だが、ある日、警察にあった密告電話。それは、女の死は自殺にみせかけた殺人であり、犯人は志原であると告げた。悪質な密告者の正体は何者? 志原は、2つの自殺の背景に潜む不自然なつながりを感じた……。謎と謎とがからまり合う中で、意外などんでん返しをみせる佐野洋会心の本格推理。
  • 550(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ノンフィクションの手法を駆使した、傑作7篇を収録

    里見美彌子と名乗る女性から編集部に電話があった。“有名校のS小学校はインチキだ”という。会って話をきいてみると、進学校への〈内心書〉をよくするために、受験生を持つ母親に“いかがわしいこと”を強要している噂があるというのだ。数日後、その噂の学校の教頭を自宅に訪ねたら、青酸化合物を飲んで中毒死した直後だった。スキャンダルが表面化するのを恐れたのだろうか……。受験戦争の裏で、歪んだ競争心が引き起こした奇妙な事件。表題作ほか傑作6篇を収録。
  • 594(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    名手が円熟の技量を見せる、傑作推理4篇を収録

    資産家の弁護士の娘として、わがままいっぱいに育った若い主婦。転居先の住宅地で、幼稚園のおかあさん仲間に無視されるのが我慢できない。主婦が考え出した起死回生の妙手、自宅への現金の投げ込み。これで自分はテレビに取材されて話題の中心になれる。しかしお金が自分かってな散歩を始めてしまう。表題作のほかに、夫の海外単身赴任中に都心のホテルの一室で全裸で殺された若い嫁の疑惑を、義父が晴らす「思い出の写真」、丹念におり込まれる繊細な折鶴の描写が読者を魅了する「折鶴の証言」と「匿名の意味」を収録。どれも珠玉のひとしずく。本物の推理小説が味わえます。
  • 550(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    微罪事件は大犯罪の予兆なのか…9篇の人間文様

    新米刑事・古賀は姉の住む団地で見かけた美人の名前を聞いてびっくりした。高根妙子の名は『微罪事件簿』の『窃盗未遂被疑事件』にあった。ハンドバッグを盗もうとして捕まった女だ。その妙子が甥の英語の先生とは……。古賀は担当刑事の堀井に妙子をそれとなく会わせてみた。案の定、堀井の調べた高根妙子とは別人だった。誰が何のために妙子の名をかたったのか。事件は以外な方向へ発展していった。表題作ほか「変身した女」「弱気な女」「濡れた自転車」「青いハンカチ」「逃げた男」「似た男」「待っていた男」「投書した女」。 『微罪事件簿』の裏にひしめく人間模様を描く珠玉の推理小説集。
  • 3人の女と1人の男、本当に1人か…本格長編推理

    雪どけの札幌市郊外、定山渓の国有林で女性の死体の一部が見つかった。キタキツネや小獣に荒らされた死体から身元の特定は困難と思われたが、意外に簡単に割れる。北海道出身のM。彼女が大金を持っていたこと、有名なカメラマンの恋人がいたらしいことも判明。金にからんだ殺人事件として終わるかに見えたが、恋人の行動記録は沖縄へ、北海道へと、まるで同一人物がふたりいるかのように煩雑であった。そしてまたひとり、彼の周りから女性が消えた。本格長編推理。
  • 550(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    超絶トリック殺人、7篇。野球好きなら、なお楽しい1冊

    新聞は「開幕試合の悲劇」だと報じていた。打者が、遠目のウエスト・ボールを強振したはずみに、バットが手からすっぽ抜け、控え選手の頭部を直撃してしまった。その選手は、病院へ運ばれる途中、息を引きとった。この試合のテレビ中継を、G署の刑事の一人が観ていて、打者のちょっと変わったフォームに、ほんの一瞬だが奇異な感じをもった……。〈人気〉の裏に隠された野球選手たちの本能と野心。表題作ほか、6篇を収録。トリックを駆使した著者の傑作野球ミステリー短編集!
  • 506(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    行方不明者あり。著者の小説作法が明快な本格推理

    一度起きると大量の死者を出す悲惨な飛行機事故。しかし、函館沖で遭難した東北航空機は、幸いなことに3人の死者を出しただけであった。しかし、この遭難事故の際、一人の男が蒸発していたことが判明した。男は、東京での金策に成功し、同機で帰ると、妻あての電報を打っていたという。金を持っての逃走か、それとも誘拐されたのか? だが、この男の蒸発の裏には、飛行機事故の恐るべき真相が隠されていた。見事などんでん返しと結末! 佐野洋会心の本格長編推理。
  • 550(税込)
    著者:
    佐野洋
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    高校野球、不可解な采配、撲殺された監督。傑作長編

    高校野球には独特な熱気と爽快さがある。“埃だらけの青春”。全国制覇の夢を賭けた県予選リーグさえも、人気は過熱ぎみになっていた。――あわやパーフェクト・ゲームか!予選リーグで連続無失点記録を続けている投手が、とつぜん降板した。すべては、監督の采配だ。試合を見ていた観客は総立ちとなり、監督のこの処置をいぶかった。試合には勝ったものの、取材を続けていた新聞記者・向川には、何かひっかかるものがあった。プロ野球のスカウトたちが“金の卵”の優秀選手を発掘しようと、鵜の目鷹の目で狙っている地方予選リーグの怪。過熱興奮ぎみの高校野球の裏がわで起きた、監督撲殺事件の謎を追う長編傑作ミステリー。

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