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『徳間文庫、大石圭(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~8件目/全8件

  • は一日に何度も分かれ道に立っている。そして、一日に何度も、ほとんど意識しないまま、悩むこともなしに、どちらの道を行くべきなのかを瞬時に決めている。
    たとえば、今朝はどのスーツを着て会社に行くのかを決める。たとえば、職場に設置された自動販売機の前で、コーヒーを飲むのか、紅茶にするのかを決める。
    たとえば、昼の食事はカツ丼にするのか、天ぷら定食にするのか、それともファストフードにするのか。多くの場合、どちらを選んだとしても、人生が大きく変わることはない。ほとんどの道はどこかでまた合流し、結局は同じところに向かうのだから。
    けれど、時には、その無意識の選択が人生を決定的に変えてしまうこともある。この作品は、そんな分かれ道を題材にした連作短編集である。
  • 770(税込)
    著者:
    大石圭
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    仰向けに倒れて目を閉じている由美の首からは、真っ赤な血が流れていた。
    明らかにナイフによる傷。事故じゃない。今度は明らかな殺人だ。この島にいる誰かが由美を殺したのだ。
    この島は、ほんの少し前まで、余計なことに頭を悩ませたり、心を痛めたりする必要などまったくなく、ただ小説の執筆に専念していればよい場所だった。
    そう、ここ魚影島は、時代小説のベストセラー作家・國分誠吾を師とし、十四人の作家志望の男女たちが、自給自足に近い共同生活をしながら、切磋琢磨し、小説家デビューを目指す、塾が運営されていたのだが……。
    絶海の孤島で起こる、連続殺人!
  • 737(税込)
    著者:
    大石圭
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    わたしの渇きを、『いいね』で癒やして…。
    エロティック・サスペンスの鬼才、大石圭の手による、話題の映画の小説版!

    青山のアパレルショップ店長、真知子。
    どこか満たされない日々のある夜、部下の何気ない言葉がきっかけで下着姿の写真を自撮りし、Twitterの裏アカウントにUPしてみた。
    すると『いいね』の嵐が。実世界では得られぬ好反応に陶酔を覚えた真知子の投稿は過激さを増し、やがてフォロワーの男性と会うことにした。
    「ゆーと」と名乗るその若者に、自分と同じ心の渇きを見出した真知子は……。
    話題の映画をエロティック・サスペンスの鬼才が小説化。
  • 704(税込)
    著者:
    大石圭
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    わたしは特別。みんなとは違う。何者かになるべき存在。幼い頃から、今井花梨(かりん)はそう思い込んできた。三十二歳になった今は、もう、いくら何でもそんなふうには考えない。考えられない。それでも、「人に注目されたい」「みんなから羨ましがられたい」という強迫的な願望から、どうしても逃れられずにいる……。そんな花梨が陥った罠は、あまりにもエロティックな匂いに満ち満ちていた。
  • 二十七歳のOL早水深雪は、清楚な美貌の模範的な社員。しかしその姿は仮のもの。本当の深雪は、出張SM嬢としてサディストの男たちに嬲られる仕事をしていた。金のためでなく快楽のため、彼女は鞭で打たれ続ける。そんな深雪にも、浩介という恋人が出来た。浩介は深雪にプロポーズをするが、深雪の心は揺れ動く。わたしは、結婚してはいけない女。きっと浩介を不幸にしてしまう――。
  • 星野鈴音は十人並以下の容姿。けれど初めて見た瞬間、榊原優一は激しく心を動かされた。見つけた! 彼女はダイヤモンドの原石だ。一流の美容整形外科医である優一の手で磨き上げれば、光り輝くだろう。そして、自分の愛人に……。鈴音の「同僚の亜由美より綺麗になりたい、綺麗なほうと呼ばれたい」という願望につけ込み、優一は誘惑する。星野さん、美人になりたいと思いませんか?
  • 755(税込)
    著者:
    大石圭
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    三浦加奈30歳――タレントとしては芽が出ず、今は派遣社員。そんな彼女の前に現れた岩崎。年収一億を超えるが四度の離婚歴がある。加奈は不安を感じつつも交際を重ね、美貌を武器に結婚に至る。高級品に囲まれた夢のような生活。やがて岩崎は加奈に異様なまでの執着を示し始める。彼の意思に背くと、暴力的なセックスと恥辱的な拘束が……。やめて! これ以上わたしに求めないで!
  • 713(税込)
    著者:
    大石圭
    レーベル: 徳間文庫
    出版社: 徳間書店

    僕は人形を作り続ける。42号と名付けられたこの人形の頭部にはまだ髪がなく、唇にも紅は塗られていない。しかし柔らかな筆で丹念になぞると、その頬は赤みを帯びていく。まるで、死体に命を与えているかのようだ。42号が完成すれば、僕はもう、人を殺さなくて済むかもしれない……。美麗なビスクドールを造る天才人形作家、椿涼。その裏の顔は、忌まわしい連続快楽殺人鬼であった。

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