『集英社文庫、柴田錬三郎(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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夜八郎を心から慕っていた梨花が死んだ。これでもう、不毛な地伊吹野に留まる理由はない。だが、農民の窮状に手を差し伸べる天満坊の熱意にほだされ、夜八郎の心は動く。これまで世に益することなく、害毒を流すだけだった余計者九人が立ち上がった。竜神湖の水をふもとに落とし、灌漑溝を満たせば民は救われる。九人の戦士は勇躍、攻略不可能とされる地へと向かった。
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満月が照らす新戦場。天下の牢人者多門夜八郎(実は将軍足利義晴の一子)は、野伏四人に陵辱されかかっていた梨花を救う。夜八郎を生涯の良人と定めた梨花だが、夜八郎は一処不住の漂白者、旅を続け伊吹野に辿り着く。かつての肥沃の地は枯れ果て、農民は暴君田丸豪太夫の圧政に苦しんでいた。一方、天下第一兵法者を名乗る九十九谷左近も、伊吹野に足を向けた。
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ふらり秋田藩佐竹家領内へ入った眠狂四郎。そこでは、飢饉打開に清国の銀貨を私鋳し、密貿易がたくらまれていた。一方、水野越前守忠邦の側用人・武部仙十郎はその動きを利用し、軍資金捻出のための阿片貿易をはかる。秋田藩と仙十郎、両者の思惑をのせた抜荷船で、異人の占星学者にみちびかれ、狂四郎は清国へ。隠密との闘い、嵐、海賊…。南支那海での危機を描くシリーズ最終作にして最高傑作!!
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京の千本通り、羅城門跡の旅籠に逗留中の眠狂四郎に、町奉行から呼び出しがかかった。禁裏から高い身分の姫が失踪、どうやら、大阪商人が関係しているようだ。御所が金のために姫を売った!? ひそかに姫を取り戻すべく、狂四郎は動きはじめる――表題作をはじめ、中、短篇8作品を集める。さらに狂四郎の創作秘話を綴ったエッセイ3篇も収録する。
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立身のためには自分の妻さえ売り、主君を平然と裏切った道三。残虐極まる行為を異様な執念で積み重ね、ついに戦国の雄となった男の生きざまを鮮やかに切り取る「斎藤道三」、上杉景勝が放った忍者・才蔵と、秀吉を主君と仰ぐ佐助が、天下を覆す策謀をめぐらす「明智光秀」など、戦国を思うがままに生きた侍たちの物語を独自の面白さで描く。
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独身なのに、14歳から6歳までの孤児9人を同居させているかわり者、江戸町奉行所の町方同心、大和川喜八郎・32歳。めっぽう腕は立つが、情には弱い。同僚の妻をはじめ美女が次々失踪する謎を追う「南蛮船」。巾着切が浪人者からすりとった小判には秘密があり……「埋蔵金十万両」。ほか2編の連作短編を収録。喜八郎を居候の子どもたちが助け、事件解決に大活躍する痛快大江戸人情捕物帳!
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元和元年、大阪城に押し寄せる徳川二十数万の大軍。“真田丸”に集結した、穴山小助、猿飛佐助、霧隠才蔵、高野小天狗、筧十蔵、三好清海、由利鎌之助、呉羽自然坊、為三、そして大助。「この幸村に、生命をもらいたい。お前たち十人の勇士が、どれだけ正義のためにめざましいはたらきをするか、徳川方にぞんぶんに示してくれよう」電光石火の早わざ、獅子奮迅の活躍。伝奇ロマンの傑作、完結!
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九度山に隠棲する真田幸村と猿飛佐助・霧隠才蔵ほか勇士たちは、豊臣家存続のために服部半蔵をはじめとする強敵と闘いながら、真田紐の行商に見せかけて全国各地の大名の動向を探っていた。大阪城を攻め滅ぼす決断を下す家康。「やむを得ませぬ。この幸村が天下の豪傑たち、また兵と軍用金を集めて徳川勢を迎え撃ちましょう」……そして最後の勇士・真田大助が登場する。風雲急を告げる第二巻!
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天正十年、真田幸村は上田城で父・昌幸と夜空を仰いだ。光を増して輝く己の星のまわりに、十の流星が飛来する。「どうやらこの幸村が智能をふりしぼって働く時、手足となって働いてくれる秀れた家来が、十人、現れましょう」武田勝頼の遺児・猿飛佐助、碧眼のイギリス人・霧隠才蔵、石川五右衛門の子・三好清海……「真田十勇士」決定版。超絶の忍術妖術、息もつかせぬ第一巻!
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