セーフサーチ設定を変更しました
ページの先頭です
GWコイン大還元祭
期間限定!初めての予約購入で最大コイン+20%還元!

『その他(レーベルなし)、松本幸夫(実用)』の電子書籍一覧

61 ~110件目/全110件

  • 大脳の左半球には、体側の右半身を、右半球には体の左半身をコントロールする《指令塔》に相当する部分がある。もし右脳を強化したいのなら、体の左半分を意識して用いるといい。

     数字や文字の記憶、暗記は得意だが、どうも、何かアイデアを出したり、創造したりするのが苦手だという子供も多い。それは、左脳の中心の教育ということに加えて、体の「右側」を用いることが習慣になっていることも大きな原因になっている。つまり、右脳に刺激が充分にいっていないのだ。

     子供の頃から「左手」「左足」を意識して用いていくことによって、子供の創造性は高まり、直観力が高まりアイデアが次々に出てくるようになるはずだが、日本だけでなくインド、タイ、ビルマ等では左手を「不浄な手」としている。ポルトガル語やラテン語では、左手は「不吉な」という意味を持っている。

     だから、子供が先天的に「左利き」であっても、右利きに修正していくように躾をすることが大半だ。

    右手というのは、「左脳」への刺激となり、論理・文字・数字といった分野の能力は確かに高くなる。しかし、直観・絵画・感情・創造力といった右脳への刺激にはならない。 

    だから、松本幸夫氏は、日常生活の中で、「左」を用いる工夫をしてほしいと主張する。

     左手で鞄を持つ、左足から階段に登る、左手で扉を開く、左足からズボンに足を通すというように、普段は「右」を用いていることをあえて「左」に換えてみることだ。

     もちろん、一日ですぐに創造力がつくということにはならないが、くり返していくうちに、右脳が刺激されて活性化してくるものだ。

     そして、「これは、右脳強化そのものだ」と松本氏が注目するのが、「剣道」だ。

     剣道ほど体の「左半身」を用いるスポーツは他に珍しいからだ。一見すると、竹刀や木刀は両手で持っているように思われる。しかし、剣道で中心となるのは左手の握り、しぼりである。右手は、従であり、そえているにすぎない。

     しかも、構えた際の足の位置も特徴的だ。剣道では、左足で体重を支え、右足でふみこむ。左足が軸足になるから、体を動かす際にも左足のひざの動きによって、前後左右、ひねり等自在に動ける。

     「左手で剣を支え、体を左足で支える」これが剣道の基本だ。

     ということは、そのまま「右脳刺激」になっている。毎日、剣を振る度に、右脳へ刺激がいく。他のスポーツでは、このような「左」を中心に体を動かすスポーツは少ない。剣道においても、中心となるのは軸足の「左足」であり、これはそのまま右脳開発へとつながることを本書で理解してもらえる。
  • 松本幸夫氏の専門は、「プレゼンテーション」、「交渉技術」、「セールストーク」というようなコミュニケーションのスキルで、その研修を年に200回程度行なっている。
    その中で最近浮かび上がってきたのが、「営業活動におけるプレゼンの大切さ」だ。
    松本氏は、若い頃、ひどいアガリ症を克服して、自らの研修を売り込むための営業に奔走した。そして、研修講師として17年目でようやく、「さすがですね」「プロは違います」ということをいわれるようになった。受講生の方から、「感動的でした」という声が出てくるようになった。
    だが、今になって松本氏は思う。「もし適格なアドバイスをしてくれる人が身近にいたら、ずっと早く今の域に達せられたのではないか」と。
    本書では、松本氏がプレゼン技術を毎日実践していく中でつかみとってきたことに、最新の発見も盛り込みながら、「“商品”を売り込む方法」を伝えていく。その最新の発見の中には、「落語」からヒントを得たものもたくさんある。
    営業に限らず、仕事の大半は“コミュニケーション”で成立している。プレゼン技術は、いまでも進化し続けている。セールスプレゼンの成否は、“きれいな図”の有無で決まるものではない。
    そもそも、“わかりやすい資料”があれば、「そのまま本当に契約につながるのだろうか?」、「本当のわかりやすさとは?」われわれは“わかりやすく”しようとすると、“視覚化”しようとする傾向がある。たとえば、人気のテレビ番組。いまどきの多くのテレビ番組では、登場人物が話していることをわざわざテロップ(映像中に入る文字や絵)として、これでもかというくらいに視覚化している。たしかに、私たちの情報収集量のうち80%以上が視覚によるものとされ、耳から入ってくる情報よりも、目から入ってくる情報のほうが“わかりやすい”。そんな傾向は、一般のプレゼンテーション(プレゼン)にも表われている。
     この本にもところどころに“図”(イラスト)が入っているが、はたしてそれだけで、あなたはこの本を「買おう」という気になるだろうか?
    本書そのものが、プレゼンだと思ってください。
    ところどころに入っている図は「プレゼンで見せる資料」、太字になっているところは「声を大にして訴えかけたいポイント」。あるいは、行間を空けてあるところが「話の最中の“問”(ま)」になっていたりする。文章術でいえば、改行もまた“問”といっていいでしょう。あなたも一緒に、「いま、『買わせる!』ために何が求められているか?」を考えてみよう。
    本書を読み終わったときにはきっと、自信をもってお客のもとへと駆けつける“あなた”が、そこにいるはずだ。
  • あなたがもっと幸せになりたかったら、「何でもいい」とは口に出さないこと。レストランのメニュー1つにしても、「今日は胃がもたれないように、スープにする」、「午後、眠くならないために、量が少ないメニューにしよう」と、きちんと理由をつけて意思決定したり、人と話したりする練習をするといい。

     ささいなことでも、自分がどうなりたいのかを見直すことは、後悔しない一生を過ごす秘策だ。あなたの話す言葉が、あなたの未来をつくっていると意識しよう。

     このように本書のシンプル・メソッドを実践すれば、あなたも今すぐ“話し上手”になれる!「好かれる話し方」を身につけるのに、難しいことはいらない。むしろ驚くほど簡単だ。ただ、本書で紹介していく人間心理にもとづいた“話し方のルール”を知っておくことがポイントである。この簡単なツボさえおさえれば、あなたはたちまち話し上手になれる。

     実践すれば、明日からでも、あなたへの周りの反応が変わってくるはずだ。

     人は「褒められたい」、「大事にされたい」、「自分のした行為の評価が気になる」といった“感情”で動く生き物である。このことを意識して行動できるか、できないかが大きな分かれ目になる。なぜか人との出会いに恵まれている、人に信頼してもらえる、運がいい、という人はみんな、この重要性をよくわかっている。

     そして、借り物の言葉ではなく、自分の言葉で話し、相手の立場をきちんと考慮した言葉を選べば、いつの間にかあなたは、上司や部下、恋人、友人、仕事相手……と、どんな状況でもいい関係をつくれるようになるだろう。一番大事なことは、「あなたが、どうしたいか」である。どんな自分になりたいかが一番大事だ。良いときも、悪いときも「もっとよくしよう」と改善に努める前向きな姿勢に、人は好印象をもつし、その人の話を聞きたいと思うのだ。

    本書1冊で、一生ものの「話す力」を身につけられる。これは人生で何よりも心強い武器を手にしたことになるだろう。

     人材育成コンサルタントとして、松本幸夫氏が20年間、15万人以上に伝えてきた、この「好かれる・信頼される話し方」のツボは非常にシンプルだ。本書のアドバイスの中には「当たり前だ」と思うものもあるだろう。しかし、それでもあらためて勉強し直してもらいたい。こういった基本的なことができていない人が意外と多いからこそ、身につければその他大勢と大差をつけることができる。あなたの素晴らしい未来に向けて、本書は必ず役に立つ。
  • 安岡正篤先生がこの世を去られたのは、昭和58年12月のことであった。その後、その教えは消えてしまうどころか、むしろ年を経るごとに、安岡先生の教えが求められ、
    学ぶ人の数も増え続けている。

    現在、「物質文明」はきわまり、「心の文明」へ入りつつあるという。心が重視される時代であるからこそ、「安岡教学」は人に求められるのであろう。「安岡教学」においては、知識・情報の伝達を第一義としない。徹底して人間を説き、人の心を説き続けている。

     進歩、向上していくという点から観て、世の中は「変わる」ものだ。だが、「変わらない」ものもある。というより「変えてはいけない」とさえいえるものだ。
    例えば、子を想う親心、弱者に対してのいたわり、思いやり、誠実さ……。「変わらない」人間の真理を説き続けているからこそ、安岡先生の教えは、私たちの心を強く打つのである。

     世のリーダーたる政財官界のトップクラスの人々が「師」として、精神的な支柱として、門を叩いた人物である。「師の師」たる人物であり、「巨星」と称されるべき人、それが安岡先生なのであった。

     では、その安岡先生の教えとはどのようなものであったのだろうか? 人生のある時点でとどまり、創造もせず、いわば機械的に生きるのが「宿命」と呼ばれるものだ。安岡先生は、学問修養をしていくと、宿命的な存在から飛躍できると説いた。実は、その教えを多くの人々に、わかりやすく知っていただくというのが、本書を著わした目的でもある。

    「安岡正篤の教えを学びたいけれども難解な気がする」という声を多く聞いたことがある。大きな理由の一つは、幼少から中国古典に馴れ親しんできた安岡先生が、「知っていて当然」としている内容が、私たちにとって「当然」ではないからだ。つまり、主に中国古典の「素養」において大きな差があるわけだ。

    理解度を高めていくのが不可欠となる。その辺を考慮して、わかりやすく、字句の説明も時として加えながら「語録」の形でまとめあげてみた。

     もしかしたら、すでに安岡先生の教えに長く接している方にとっては、「当然」のことも含まれているかもしれない。中には「くどい」とさえ思う方もいるだろう。しかし、山頂に至るには麓を通らねばならないことをご理解いただきたい。そして、始めて安岡先生の教えに接した方にとっては、「まだ学ぶことは多くある」と知って欲しい。

     本書は「安岡教学」の理解者、実践者を増やすための力になるものだ。
  • 「早起きの効用はすごく大きいだろう。でも、起床を2~3時間は早めなければ、まとまったことはできまい。毎日そんな早朝に起きるなんて、自分には不可能だ」というのが、多くの人の「朝」に関する本音ではないだろうか。

    朝は、能力開発の効率が最も高い黄金の時間である。実際、松本幸夫氏が、これまで直接、間接に接してきた数多くの成功者、仕事のできる人、プラス思考の健康人は例外なく、朝の時間の使い方に独自の工夫をこらしていた。

    しかし、そういう人のすべてが、暗いうちから飛び起きて自己啓発や勉強、ジョギングなどに精出しているかというと、そうではないのである。成功者たちの多くは、凡人よりちょっと早起きしているだけだ。「早起きの効用」を説く人は多い。しかし、早起きだけに限定して朝を考えるのは、多忙なビジネスマンには現実的ではない。むろん、たった30分の早起き努力もしないようではいけない。頭にもウォーミングアップタイムが必要である。ギリギリまで眠っていて、あわてて家を飛び出すというのでは、早朝どころか通勤などの時間活用すらままならないことになる。

    成功者の多くは、難事に挑戦したりはしない。そのかわり彼らは、たとえ30分間の朝時間でも、それを2倍、3倍に活用するさまざまなノウハウを駆使することで、自己実現を果たしているのである。

    本書の目的は、そういう朝時間の「具体的活用術」を開発するところにある。
    早起きは大切だが、それは人生目標を達成するための手段である。早起きそのものには意味がない。朝につくり出した貴重な時間で「何かをなし遂げる」ことにこそ、早起きの真価があるわけだ。

    本書で、松本氏が長年蓄積してきた「朝、何をすればいいか」「それを具体的な能力開発や仕事にどうつなげるか」というノウハウをすべて公開している。

    「自分を朝型人間に改造しろ」などという難しい要求は一切ない。
    まずは、目覚まし時計をふだんより30分早めにセットすることから始めてもらいたい。こうして充実した朝を過ごせるようになると、能力や精神力が高まり、健康にもよいばかりか、人生そのものが変わってくる。毎日を、「今日はいい一日になりそうだ」という期待感を持ってスタートするのと、「ああ、また朝がきてしまった」という暗澹とした心境で始めるのとでは、あらゆる面で大差がついて当然だ。

    本書のノウハウで、今日の朝から「いい人生」を始めてもらいたい。
  • 550(税込)
    著:
    松本幸夫
    レーベル: ――

    欧米で、「武蔵」や「五輪書」がブームになって久しい。日本式経営が注目され、その一環としての武蔵ブームなのかもしれない。宮本武蔵というと、「二刀流」というイメージを抱かれる方も多いだろう。あるいは、生涯一度も負けなかった剣豪、勝つためには手段を選ばない武芸者、道を追求した男、とさまざまな評価がある。本書では「右脳開発」という観点から、武蔵をとらえてみたい。

    松本氏は、武蔵が二刀を自在に用いたということから、もしかしたら武蔵は右脳人間ではなかったか、と仮説を立てた。この仮説を決定づけてくれたのは、彼の芸術面での才能だ。
    右脳は「芸術脳」でもあり、音楽や絵画的な能力を司る。二刀流武蔵は左手を意のままに、
    意を超えて使用することによって右脳を自然に開発したに違いない。

    本書では、宮本武蔵の右脳開発の技術に学び、私たちが現代の戦場であるビジネスの中で、右脳をどのように活用していったら良いのかを説いていく。

    武蔵の名が今日にあるのは、彼の剣の技量や、芸術面での才能ばかりではない。もし、武蔵に「兵法三十五か条」や「五輪書」がなかったならば、彼は一介の剣豪、一介の画師にすぎなかったに違いない。これらの著作は、右脳ではなくて左脳中心の作業である。なぜなら、大脳の左半球は主に言語、論理脳であり、物を書くというのは主に左脳の働きによるからだ。つまり、武蔵は、芸術面で「右脳」を開発していたばかりか、文章をまとめる「左脳」の能力にも傑出していたということになる。

     宮本武蔵は、左右両脳をバランス良く発達させた、全脳思考の人間であった。しかも剣の技術という「肉体」面でも、超人的な力を発揮した。

    「五輪書」は、寛永20年(1643)10月、熊本の金峰山中腹、雲厳寺の霊厳洞で書かれたものといわれている。兵法を五つの道に分け、地の巻(兵法の道)、水の巻(兵法の理)、火の巻(実戦、勝負のこと)、風の巻(他流派のこと)、空の巻(兵法の究極)といった内容になっている。

     本書もこれにならい、地、水、火、風、空の五つの章から構成し、「頭脳開発」、中でも「右脳開発」を中心に話を進めていきたい。ビジネスマン、事業経営者、あるいは広く一般の方々の頭脳を意識的に開発する教本、つまり、新しい五輪書になるものと信じている。

     空理空論よりも「実戦」を重んじた武蔵と同じく、本書も実行されることによって、大きな力となる。
  • 「メールの数はこれからも増える一方だろう。だいぶ負担になってきた。メールの時間を減らす工夫をしなければ」という人が非常に多い。ほんの数年前までは「メールのマナー」とか「メールソフトの使いこなし」で対処できていたのが、今はメール数のケタが違う。

     松本幸夫氏は、さまざまな企業で研修をしているが、「プロジェクトが立ち上がったとたんに200通を超えた」、「24時間対応しなければ追いつかない」というのが現状なのだ。今までのやり方では仕事時間が圧迫されて当然である。松本氏自身がメールに追われているのだ。だが、メールの速さは仕事の速さとはまったく関係しないことを肝に銘じてほしい。日に何回もメールをチェックする習慣を、まず、やめにしよう。メールチェックの回数が多い人は、強迫観念にとらわれているものだ。

     外国人も、「仕事時間中はおろか、オフタイムも、いや、ベッドの中でもメール、メールだ」と悲鳴をあげていた。メール時間の短縮は、世界的な話題なのだ。
    また、研修で接する人の中には、一日に500通を軽く超える人もいる。そんな人たちは、さすがに独自のメール術を身につけており、松本氏は大いに参考とすることができた。
     松本氏の研修テーマの一つは、時間術である。ことに朝の有効開発だ。朝イチに超短時間でまとめてメールを処理する。しかも「反応が速い」と印象づけ、重要メールにもしっかり対処というテーマの両立にずっと知恵を絞ってきた。

     そして、松本氏は「メール時短」に成功した。
    1 速読術、
    2 「捨てる!」技術、
    3 ランク分けテクニック、

    という三本柱からなる時短術を、さっそく今日から実践していただきたい。そして、メール問題を解決するには、メールチェックを午前中の10分間だけに集中することである。それが、松本氏とメールの達人たちの共同結論だ。

    メールの洪水から、仕事に集中する時間をたちまち取り戻すことができる。便利さは最大限に享受しつつ、である。

     そして、それは1日24時間の活性化につながることに気づくであろう。朝イチをうまく使えば、すべての時間を2倍にも3倍にも活用できるのだ。

     メールの数や内容は、個人差が非常に大きい。10分間で、文字通り完全に処理できる人もいれば、とにかく基本処理だけはすべてすますという人もいるだろう。

     誰でも使える汎用技術だけをセレクトしてある。本書で大きく飛躍した後に、いい個別応用をしていただければ幸いだ。
  • 現代は、ストレス過多の時代である。OA機器の普及に伴うテクノストレス、管理者のポスト不足、複雑で多様化する人間関係、さらには平均寿命が伸びる一方で、生きがいを失う高齢者も増えた。生きていくことが、即ストレスと共存するという意味合いを持つ時代になっている。

    ストレスを研究していくうちに松本幸夫氏は、ストレスというのは何も現代人に特有のものではないことに思い至った。中でも、わが国の歴史上『戦国時代』と呼ばれる時期は、とりわけストレスレベルの高い時代にあったと指摘する。

    第一に、戦国時代は下剋上といわれるように弱肉強食の時代であり、常に戦いという緊張の中で生き抜かざるを得なかった。親兄弟でさえもいつ、敵・味方に分かれて戦うかわからない。つまり、人間関係がストレス要因として大きく関わってくる時代であった。

    第二に、常に戦いとは命賭けであった。現代でも、確かにビジネス戦士が過労死で命を失う例もある。しかし、戦国時代では、負けるということは、すなわち死ぬことを意味していた。日々、命賭けで生きることは、これまた、大きな緊張の連続であったはずだ。

     人間には、どんな時にでも『生きる』という本能が備わっている。だから、戦国の世で緊張の連続にあった武将も、半ば本能的に生きるための行動をとっていた。さらには、工夫してストレスに立ち向かっていた例も多い。怒るというのは、ストレス解消の一つの方法である。例えば、織田信長は、その場では怒っても、すぐに平常に戻る性格であったという。なぜなら、怒ることによって、ストレスエネルギーが発散されてしまうからだ。合理主義者であった信長は、本能的に、体を動かすと気分が良いことに気付いていたはずだ。体を動かすのは、肉体の健康に良いというだけではなくて、ストレスを解消して、心の健康にも役立つことを知ってもらいたい。信長は「天下布武」つまり、武力によって天下を統一するという意味の印判を用いている。34歳の信長の、人生上の大目標が設定されたのである。人生に目標や生きがいのある人は、そうでない人に比べたら、はるかにストレス耐性が強い。「今がんばれば、やがて目標が達成できる」、「ここでの苦労は、必ず将来の夢につながる」と、ストレスを受けてもはね返す強い心を持つことになる。信長も同様であって、天下布武をスローガンにすることで、数々のストレスに耐えることが容易になったのである。

     本書では、史実に沿いながら、果たして戦国武将達は、苦難に直面した際に、いかなる方法で自己をコントロールして、能力を十分に発揮していったのかを探っている。

     現代の管理者が、戦国武将の生きざまを知ることによって、自分の生き方を見つけ、心の健康、家族の在り方等を考える上で参考になる一冊だ。
  • なぜ、今、武田信玄なのか?
     それは、激動の現代が非常に「戦国時代」に似ているのではないかと思われるからだ。生き残る、というのは戦国の世の表現かもしれない。現代風にすれば、「出世する」、「成功する」、「願望実現する」ということになろうか。
    そして、この現代版・戦国の世に生きていたなら、間違いなくリーダーとなったのが信玄であると松本幸夫氏は信じる。
    信玄といえば、坊主頭で、大声で号令する豪胆な人物を想像するかもしれない。
     しかし、彼が、もしそれだけの単純な人物であったのなら、戦国時代には生き残れなかった。つまり、信玄は、豪胆さの他に、非常に細心に注意のはらえるデリケートさをも持った人物なのである。それは何も武力のみではなく、判断力、情報収集力、人心のとらえ方、人生折学等々、あらゆる分野におけるリーダーの要素を彼は備えていた。
    もし、織田信長にあと少し「用心」という意識があれば、天下の動きは変わっていただろう。あるいは、戦国時代以外でも、凶刃に倒れた坂本竜馬が、身近に剣を置くという「用心」さえすれば、明治維新も変わったと思われる。
     現代でも、企業戦国時代ともいえる環境では「用心」する者こそ生き残れるのである。そこで、武田信玄の用心深さに学びたい。
     ただし、松本氏の勧めているのは「憶病」というのとは異なるものである。憶病さは敗北を呼びこむが、用心深さは勝利を呼び女神ともなる。ここぞという時、環境に身を置かれた場合には、情報判断力を用いて、十分に用心して生き残っていただきたい。
    また、信玄は、当時の戦国大名の中では、非常に「進歩的」な者であったのだろう。武の世界だけでなく趣味の世界でも一流が望ましい。文武両道ということであり、単なる武人でなく、趣味・教養を含めた全人的な完成を要求されている。
     16世紀から姻年の時空を超越して、武田信玄式願望実現のパワーを届ける本書は、単なる知識を伝えるためのものではない。あくまでも、あなたが日々の生活の中で実践していく中で真価を発揮できるようにするための「実践の書」である。
    武田信玄について詳しく知りたければ、歴史書を調べれば、いくらでも「知識」を得ることは可能であるが、その信玄が作っていった歴史の中から、何を取り出し、そしてどのように日常に応用していくのかを知るのは易しくはない。
     本書は、武田信玄という秀れた戦国武将の生きざまの中から、私たち現代人が見習って成功者になるためのエキスを取り上げたものである。
     武田信玄式、願望実現法である。
     あなたも本書を実行して、武田信玄実践家の一人になってもらいたい。
  • どのようにしたらビジネス・プレゼンテーションを成功させられるか、これが本書のテーマだ。

    現代は「プレゼンテーションの時代」といってもおかしくないくらいに、さまざまな機会にプレゼンテーションが行なわれるようになってきた。その目的は、聴衆を説得し、意思決定させ、さらには行動に移させること。あるいは、発表会や方針管理のように、情報の伝達を主目的とすることもある。

     プレゼンテーションの基本は変わらないが、学術会議と商品説明では、同じプレゼンテーションといっても注意すべきポイントは、かなり異なる。プレゼンテーションの目的として、あらゆる分野で共通しているのは、表現・伝達・説得等を目的にしているということだ。だから、規模の大小はあっても、国家間での交渉事も、子供のこづかい値上げも「プレゼンテーション」といえる。

    本書では、目的や状況に応じたプレゼンテーションの具体的な方法を説いたので、皆さんのニーズに合わせて活用してもらえる。

     ただ、いかに技術を身につけたとしても、実際に行なうのは人間。従来のプレゼンテーションにおいては、視覚機器や技術面でのハードは重視されてきたが、人間的なソフトの面がややおろそかにされていた。聴衆との問に円滑なコミュニケーションを図るのが、今後のプレゼンターの大きな役目となるので、本書では、人間的側面からもプレゼンテーションをとらえてみた。

     プレゼンテーションというのは、「本番」だけが全てではない。むしろ、会場の設営や聴衆分析、オリエンテーション、リハーサルといった段階で、成否が決まるといっても過言ではない。もちろん、本論・主張ポイントが充実しているというのは大前提だが、その上で徹底して準備しておくことが成功の秘訣になる。準備に時間をかけるだけでも、実際のプレゼンテーションでは落ち着いて、堂々とした態度で進めていける。

     アメリカのある調査では、一流企業の役員クラスの実に七割以上が、コミュニケーションを改善していくことによって、現在の地位を築いたと答える。プレゼンターと聴衆との双方向のコミュニケーション、これがプレゼンテーションに他ならない。つまり、プレゼンテーション能力が、社会的に認められるために必須の「武器」ともいえるわけだ。

     ビジネスに限らず、世の「一流」と呼ばれる人ほど、人一倍練習して汗を流している。本書を練習のためのガイドブックとして、ぜひ一流のプレゼンターとして活躍を目指してほしい。
  • 〈本書の登場人物〉
     熱田 三郎(あつた さぶろう)
     この熱血選書シリーズの主人公。入社してはや3年、仕事の辛さ、楽しさがわかり始め、ますます仕事に燃え、着実に前進している。


    内容紹介
     心理学では、人が第一印象で他人に評価を下すと、なかなかその評価を変えようとはしないことがわかっている。これは、初頭効果と呼ばれている。
     服装、態度が重要だという理由も、そこにある。もし、外見から「この人の話は聞く価値がない」と判断されたら、話の内容以前の問題である。しかも初めに抱いたその人の印象 は、ずっと後まで変わらないものだ。初めのわずか数分間で、他人への評価がなされるという報告もあるくらいだ。
     また、話し手が「気を付け」の姿勢で直立不動、難しい表情をしていると、聴衆にも伝染してしまうものだ。逆に、肩の力を抜いてリラックスし、ニッコリ微笑して話すと、聴衆も安心して聞くことが出来る。リラックスした態度、にこやかな表情というのは伝染する。まず、話し手自身が態度、表情を友好的なものにすることを心がけたい。われわれが心を惹かれる話し方というのは、何も中身が素晴らしかったり、話し方の技術が洗練されているばかりではない。たとえ中身が不十分、技術は未熟であったとしても、汗を流しながら懸命に話をしている人の熱意に、われわれは心をうたれるものだ。
     ビジネスマンにとって、人前で堂々と話の出来る能力は、今や必須といえるでしょう。沈黙は金、腹芸、以心伝心では通用しなくなった。
    会議や商品説明会、研修会のみならず、社外でもスピーチをする機会は今後も増えこそすれ、減ることはないでしょう。特に管理職者になるほど、コミュニケーション能力が重要視され、中でも人前で自分の意志をしっかりと伝えることの出来る能力は、欠かせないものだ。
    ところが「何を話したらいいのかわからない」「どのように話したらいいのだろう」といった話の構成や、話し方の技法に関する知識不足の方が多いのが、現状。
    あるいは「あがり症でとても人前で話せない」、「変な質問が出たらどうしよう」、というように、話し方の技術以前の問題もある。
    実は、話し方というのは、話し手だけの問題ではない。大切なのは聞き手が理解してくれること、満足してくれることだ。だから、話し方というのは「聞かせ方」でもある。
    本書を読むことによって、あなたが人前での話し方は劇的に変わる。同時に、間違いなく人に聞いてもらえる話し手になれる。
  • 世の中に、成功法則、願望実現法と名のつくものは多い。経営者に限らず、ビジネス社会で生きるわれわれに共通しているのは、成功したいということではあるまいか。これは、出世するとか、思い通りにビジネスを展開していくような仕事上の成功だけとは限らない。平和な家庭を築くのも、人脈を広げていくのも、趣味の時間を充実させていくのも、その人にとって価値があるのなら成功だといえよう。その中で、でも、どうせ、だってという言い訳がましい言い方をしないことが大切だ。言葉は古来、言霊という威力がある。できる、大丈夫、やってみせる、可能だ、楽しい、面白い、興味がある、というように極力肯定的な言葉を使うようにし、明るく楽しそうに振る舞うことで成功に近づく。また、心構えが積極的な人々とつき合っていると、少なからず感化されていくものである。やがて類は友を呼ぶもので、さらに良い影響を受けられる。
     特に、企業・組織をリードする価値観は、時代と共に個を重視するような価値観へと移行しつつある。あるいは、多様化、差別化を人は好み、必ずしも物質的に豊かになることが成功だとは言い切れなくなっている。
     このような時代の流れ、価値観の変化を前提にして、成功とは何か、どのようにしたら人生に成功できるのかを、本書では説いていく。
     成功法則の多くは、第2次世界大戦後に、アメリカから紹介されたものである。中にはベストセラーになり、日本の経済復興を陰で貢献したとさえいえるような成功法則もある。しかし、多くは個人の説く成功法則であり、集大成して数々の成功法則の特徴を紹介しているような書は、ほとんどないのが現状である。「成功法則にはどのようなものがあるのか?」、「何か入門書でもあったらなあ」、「自分に適した成功法則を知りたい」、そんな疑問のある読者に、これを読めば成功法則のことがすべてわかる、というような手引書があればいいなと、松本幸夫氏は長年考えてきた。幸いにも、成功法則を研究したり、試みてみたりするのは松本氏自身の趣味でもあった。
     本多静六博士は、職業の道楽化が人生成功の秘訣だと説いた。中には、成功法則というと、難しく考えてしまう人もいるかもしれない。しかし、どんな人でも、成功法則の基本を理解でき、しかも実行する意欲が湧いてくるように工夫をしてみた。おそらく対話形式で話をすすめていく成功法則の手引書というのは、初めての試みであろう。
     本書によって、一人でも多くの方が成功法則の理論を知り、「自己実現」のための力としてほしい。
  • 1つの言葉との出会いが、人生を変える。
     そんな、まるで魔法をかけられたような感覚を、松本幸夫氏は経験してきた。ぜひ、あなたにも体験してほしい。その想いで、本書は書かれた。
     本書は「片づけができない人」に気づきを与える言葉を厳選しまとめた。「私は一生片づけができないかもしれない…」というのは、あなたの思い込みにすぎない。人間は考え方が変わると、行動、習慣が変わる。行動、習慣が変われば、人生が本当に変わる。
     松本氏は、人財育成コンサルタントとして、のべ15万人のビジネスパーソンを指導してきたが、その中で気づいたのは、「仕事ができる人」はみな「片づけができる人」だということ。なぜ、「仕事ができる人」は、「片づけ上手」なのだろうか?
    部屋の状態は、そのままあなたの心の状態を表しているのだ。部屋や机の上がグチャグチャという人は、基本的に心が乱れている。
    だが、これは見方を変えるとチャンスかもしれない。なぜなら、「居は気を移す」というように、部屋をしっかり片づければ、心も自然と安定してくるということ。環境を変えれば、心の状態も変えられるということだ。
    つまり、片づけさえできるようになれば、心が安定し、その結果として、仕事、人間関係、恋愛など、人生がすべてうまく回りだすのだ。
     片づけは、最も簡単に人生を変える方法。片づけ上手になるために欠かせないものは「マインド」と「スキル」だ。思い込みや先入観を捨てなければ、何を学んでもムダということ。まずは心の中を空っぽにしてほしい。片づけは、あなたの心を空っぽにすることから始まるのだ。
     本書は「マインド編」「スキル編」に50の言葉を分けた。2日間であなたを「片づけができる人」に変えるセラピーになっている。 
     実は、松本氏は、小さい頃から極度の「あがり症」に悩んできたが、彼を変えたのは、セミナーでのある一言だった。
    「あがるのは、実はいいことなんですよ」
    「あがること」イコール「悪いこと」としか考えていなかった松本氏は、その言葉に衝撃を受け、と同時に、今までの考え方が根底から崩れた。「いいことなんだ」と考えられるようになると、次第に松本氏の行動は変わり、少しずつ、人前で話ができるようになった。
    たった一言。
    その言葉の魔法によって、松本氏の人生は大きく変わった。あなたの人生も、たった1つの言葉との出合いで変わるはずだ。きっと変えられる。本書が、あなたの実りある人生に必ず役立つ。
  • 松本幸夫氏は、今まで25年間で30万人以上のビジネスパーソンを指導してきたが、その悩みの中で最も多いのが、「とにかく片づけられない」ということだ。
     残念ながら、身のまわりを整理できない人というのは、ほぼ例外なく、仕事ができないし、人生もうまくいかない。あなたにも心当たりはないだろうか?
     机や部屋が汚い……。よく遅刻をする……。仕事の段取りが悪い……。アイデアがまとまらない……。人付き合いが苦手……。お金が貯まらない……。よくカゼをひく……。
     こうした人たちを、どうやって「仕事ができる人」、「人生がうまくいく人」にするかが、長年の松本氏の課題であった。
     そして、試行錯誤して生まれたのが、本書で紹介する「1分間整理術」だ。
     今までにたくさんのビジネスパーソンを指導してきて気づいたのは、「仕事ができる人」、「人生がうまくいく人」は、上手にものを捨てているということだ。
     不思議なもので、人間は一つのものを捨てれば、また新たなものが一つ手に入る。あなたがもし成長を続けたいと思うのであれば、古いもの、必要のないものはドンドン捨てていくしかない。「まずは、ここのスペースだけでいい」と場所を決めて、片づけてみよう。もしくは、「今日は1分間だけ」と決めて、その時間内でできることを、とりあえずやってみよう。すると、いつの間にか、机や部屋がすべてキレイに片づいているはずだ。
     人間は、手持ちできる荷物の量は限られており、これには、たいして個人差はない。
     とにかく、本書に書いてあることを、まずは1分間実践してみよう。本書に書いてあることは、今日からすぐに実践できることばかりですし、特殊なことは一切書いていない。そして、その効果はすでに30万人のビジネスパーソンが実証済みだ。
     実践してもらえれば、きっと、あなたの「仕事」や「人生」が好転し始めるはず。
     第1章は「机・部屋」の整理術で、机や部屋の「ムダなもの」を捨てるテクニックを解説。第2章は「時間」の整理術で、効率よく時間を使っていくためのテクニックを解説。
    第3章は「仕事」の整理術で、仕事をスピードアップざせていくためのテクニックを解説。
    第4章は「情報」の整理術で、効率的な情報処理のテクニックを解説。
    第5章は「人間関係」の整理術で、円滑なコミュニケーションをはかるためのテクニックを解説する。
    本書は、ビジネスパーソンにとって大きな武器になるので、ぜひ実践してみてほしい。
  • 「アイデアが最近出ない」、「もっと集中力をつけたいな」、あるいは「どうしたら豊かな想像力で商品開発できるのだろうか」そんな疑問を持つ人もいるだろう。

     人生で成功するには、よく運・鈍・根だという。しかし、100%運を良くする法というのはないようだ。もしあるなら、神仏は不要だろうし、第一、初詣でに行くような人はいないだろう。しかし、人は常に「もっと運を良くしたい」と、祈り、頼るのである。
     あるいは、根気のない人が、一夜にしてコツコツと実行するタイプに変身もできない。

     人生で確実に成功するには、頭脳開発していくことだと、松本幸夫氏は確信している。中でも、発想力の豊かな人は、今後サバイバルのできる人だといえよう。

     そこで本書では、努力すればしただけの効果の出る、具体的な発想力の強化法について述べていく。ただし、発想するには集中力も欠かせない。又、集中して発想していくだけではロマンがない。大きな、人生を賭けるに値する夢をかなえていくような想像する力も必要だ。

     発想力、集中力、想像力を柱にして、読むだけでもユニークで、豊かな発想の持ち主になれる方法を紹介していく。「これが同じ自分か」という、新鮮な驚きをあなたが抱かれるものだと確信している。

     本書では、発想力の土台ともいうべき、基本的な考え方を述べていく。

     発想というと、ただ量を出すことばかりに重きを置きがちだ。しかし、発想には三本の柱がある。また、どんな場所、いつ、状況はといった発想の出やすいTPOや、ストレスは一概に悪いものではなくて、適度なストレスは好ましいのだといったことも含めて、話を進めてみたい。まず、いかにして多くのアイデアを出すことができるか、発想のアウトプット方法について述べていく。発想力というのは、アウトプットしたものを選びとっていく力も含まれる。それは判断力であり、直観の要素もあるものだ。さらに、実行していかなくては、どんなにすばらしいアイデアを出しても価値は限りなくゼロに近付く。世の中には、グズグス病とでもいえる位に、物事を先延ばしにするような癖の人がいる。発想力を活用していくには、それはマイナスにしか働かない。いかにして即断即決、即実行の力を養っていくかについても述べていく。

     また、発想のためには「集中力」や「想像力」も欠かせない。

     本書を読み進めることで、あなたの発想力について抱いていたイメージは、ガラリと変わると信じている。
  • 松本幸夫氏は、企業の研修を長年、数多くやってきて、最近、強く感じることが二つある。一つ目は、上司らしい上司がいない。二つ目は、部下は叱ってもらいたがっている。この二つは、まぎれもない現場の実感だ。

     誤った成果主義や、終身雇用制のいきすぎた否定などで、企業の現場はずいぶん混乱してきた。そこに、アメリカ流の「コーチング」が導入された。つまり、上司は部下の能力を引き出して育てるコーチであり、引き出すのはコミユニケーションによるべきで、教えたり、指示・命令したり、まして叱責したりしてはいけない。

     そういうコーチングが、どうも日本では、従来の上司像の否定に向かったようだ。部下が、スキル以外の「何か」を教えてくれる上司を渇望するようになったのも当然である。従来の部下指導は「ティーチング」が基本であった。上司が答えをもっていて、「営業は目標をもってやらなくてはダメだ」、「会議ではメモをとりなさい」、「クレームではキーマンを先に出してはいけないよ」、という具合に教えこんでいく。ティーチングは、右も左もわからない新入社員とか、初めての業務に臨む人とかに、有効範囲が限られる欠点があった。業務に慣れた一般社員がティーチングばかりされると、単調になって効果があがりにくい。中には反発する人も出てくる。「相手がみずから動いてくれる」のが部下のスピード育成の要諦だ。教えるのみのティーチングでは、それが難しい。そこで登場したのが「コーチング」である。

    本書は、松本氏が、研修の現場で試行錯誤しながら編み出した「パワーコーチング」の実践解説書だ。パワーコーチングは松本氏の造語で、従来のコーチングに加え、上司としてのものの見方やリーダーシップ、威厳を強化、維持することで、より効率的に部下を動かし、育てていく方法だ。

    だが、松本氏は、毎日のように上司の立場の方に接してきた中で、リーダーシップを発揮している人をほとんど見ることができない。「おっかなびっくり」「ノーといえない」「気がねばかりする」上司が増えている。そのような上司がコーチングに走ると、ますます弱くなってしまう。

     もっと自己主張する上司であってほしい。もっと部下を叱れる上司であってほしい。部下は未熟なのだ。叱られたことのない人間は育たない。部下は叱られることで育つ。これから再上昇しようという日本の会社では、暴れん坊の上司と、必死で食らいつく部下が牽引していくべきなのだ。

     本書は、最近ちょっとおとなしい上司と、ものたりない部下の両方に向けて、自分の伸ばし方を示した。部下をきちんと動かしたい。早く成果を出しつつ、長い目で人を育てたい。上司ともっといいつき合いをしたい。そんな人のための答えが用意されているはずだ。いい仕事、いい人生の実現の実践ヒントにしてもらいたい。
  • 松本幸夫氏は、人前での話し方やプレゼンテーションの指導をしているが、最近増えてきたのが、「社内講師を頼まれたけれど、いったい何をどう話せばいいのかわからない」という質問だ。
    最近は“景気”の問題もあって、「企業内で研修講師を頼んだら経済的」という風潮がある。現に、「松本先生、研修講師の養成をしてください」という企業からの依頼も増えている。
     あるいは、ビジネスパーソンが今までの自分のキャリアを生かして、ライフワークとして講師をしてみたいが、その方法がわからない、というケースもある。
     “プロ”は何が違うかというと、キャリアとか使命感などいろいろあるが、そこからくる自信が違う。まずは、「何のテーマなのか?」、「自分が話のできる分野は何か?」
    これをはっきりさせておくことだ。われわれは、知らないことについて話すことはできないし、言えたとしても底の浅いことしか言えない。
    今では松本氏は、どんな変わった受講者がいても、どんなにおかしな質問をされても簡単に対応できるという強い自信がある。
    松本氏は、研修講師を23年やっている。年間200回などというペースで講演を行なえるようになったのは、ここ10年くらいのもので、それまでは、長い下積み時代があった。
    当時松本氏は、まだ20代後半の若者で、それが「先生」として、受講者といっても平均40歳前後の人達に教えようとしていたわけだから、「この若僧が」とか「こんな奴に習う気はしない」となってしまっていただろう。それと比較すると、最近は楽になり、受講者の大半は松本氏より「年下」で、受講者もそれほどのキャリアがないからだ。
    自信とは、研修の世界のみならず、“人生”においても欠かせない、最重要なもののひとつではないだろうか? そんな大切な自信が、本書を読み進めていくうちにあなたにも伝わり、あなたの自信養成にも必ずつながるはずだ。
    趣味が同じだったり、年齢のような共通点があったりすると、人は早く親しくなることができるものだ。研修も同じで、ただ「自分が何を伝えるか……」を考えるのではなく、まずは自分という“人間”を知ってもらい、共感してもらうことが大切だ。
     松本氏は、あがり症克服とか話し方、交渉のようなコミュニケーション関係の書籍を、数多く書いてきたが、「研修講師」に特化して書いたのは本書が初めて。本書では、プロのエッセンスがギュツと詰まっているので、必見だ。
  • 松本幸夫氏は、研修講師という仕事をしている。毎日のように30人、50人、ときには数百人の前で話をしている。キャリアは25年を超え、受講者は延べ人数にすると20万人にも及ぶ。
     ただ、始めから堂々と、説得力ある話、人を感動させる話ができていたわけではない。
     もともと松本氏は、極度のあがり症で、人前に立つとしどろもどろ、学校では先生の問いの答えがわかっても、指名されて話すのが嫌で、手があげられないくらいだった。今は、あまりにも慣れてしまい、少しは緊張したほうがいいと、むしろ「あがる」ことを意識しているような状態なのだ。
     松本氏が面白いなと思うのは、あれほどロベタであがり症な人間だったのに、今はスピーチやプレゼンテーションの仕方を「教える」側に立っていること。
    もちろん、一日にして成ったのではない。話し方の本の多読をはじめ、さまざまなチャレンジをしてみた。初級の話し方のクラスは、当時の大きな団体は全てといっていいくらい、 「武者修行」して回り、松本氏の話し方の「土台」になってきたのが、本書で説いているデール・カーネギーの教え、だった。
     本書では、デール・カーネギーをあまりよく知らない人のために、「カーネギーとはどんな人?」また、「なぜ今デール・カーネギーの教え、話し方が求められているのか?」、「カーネギーの教えが必要な時代背景」という、知っておくべき知識が述べられている。また、カーネギーの話し方教室の受講生は、1955年に5万人に、1980年代には15万人と急増したのである。なぜこれほどまでに、カーネギーの教え方が広く、長く求められてきているのだろうか?
    それよりも、「早くスキルが知りたい」、「すぐに使える話法を教えてくれ」という方もいるでしょう。そんなあなたは、まずは第3章の「上司を説得し、部下を動かす「松本流」カーネギーの5エッセンス」から読んでほしい。シンプルだがベストな話し方のスキル、心構えが述べられている。
     本書を読むことによって、ビジネスシーンは言うまでもなくプライベートでもいつでも、どんな場面でも、堂々とあなたらしく話すことができる、と松本氏は自負する。どんな場面でも、デール・カーネギーの教えに則って話をしたら、安心して、あなたらしく話ができる、つまりコミュニケーションの達人になれる。あとはほんの少しの勇気で、日々実践していくことだけだ。
  • 世の中がおかしな方向に向かおうとしている。
     松本幸夫氏は、人財育成コンサルタントとして、また作家として、さまざまなところで講演やセミナーを開催し、27年以上にわたっていろいろな企業の新入社員研修を行ってきた。最近になり、この病的ともいえる症状を目にするようになった。ある研修でのことだ。
    「では、これから10分間休憩に入ってください」
     そう言ったあと、松本氏は自分の目を疑った。誰も席から離れようとしない。しかも、シーンと黙ったまま。なぜ休憩だと言っているのに、席を立つ人が1人もいないのか……。
    「まだまだ研修は続きますので、今のうちにトイレに行ったり、自動販売機で飲み物を買ったりしておいたほうがいいですよ」
     そう言うと、ようやく1人、2人、3人と席を立ち、続けて全員が動きだした。些細な出来事かもしれませんが、松本氏の心の中になんともいえない不安を抱かせた瞬間だった。
     そしてその後、幾度となく同様の経験をした。例外と思いたかったが、これだけ繰り返されると、もはや若者特有の気質としかいえないのではないか、とも思えてきた。
     なぜ、誰も動こうとしないのか? 松本氏は考えたが、答えは出なかった。
     そこで思いきって、受講者に、「なぜ休憩しようとしないのですか?」と聞いてみた。
    「なぜ休憩しなければいけないのか、よくわかりません……」
    松本氏は、その答えの衝撃で思わず尻餅をつきそうになった。これまで、若者に対して「なぜだろう?」と思ったことをいろいろ思い返してみて、このひと言ですべてが腑に落ちた。
     松本は、この症例に名前をつけて徹底的に研究することにした。
    “納得しないと動かない症候群”
     研究を進めれば進めるほど、松本氏は、暗澹たる気持ちになり、彼ら自身や日本の将来を憂いた。なぜなら、この症候群が蔓延すれば、道徳的価値観や上下関係といった日本らしい慣習がことごとく破壊され、合理主義と怠慢がはびこるとんでもない国になるからだ。 
    また、会社組織やビジネスにおいて考えたときも、松本氏にはどうしても明るい未来が見えない。
     本書では、“納得しないと動かない症候群”の症例や恐ろしさ、処方箋などを松本氏の体験と研究をもとに伝えていく。“納得しないと動かない症候群”というフィルターを通して「若者」を眺めることで、これまで無意識レベルでしか認知できなかった問題がはじめて顕在化し、対処できるようになる。
  • あなたは自分のことを「長続きしない人間」「三日坊主」だと思っていないだろうか?

     実は、松本幸夫氏もそうなのだ。しかも、過去形ではなく、現在もそうだという。

     松本氏は、ある特定の分野については、とてもしつこくてやめないし、徹底している。例えば、“ものを書く”というのはその“特定の分野”の一つで、本を出すのは28歳のときから続けていて、今では100冊を超すまでに至っている。

     このことだけを見て、人は松本氏を「長続きする人」と思ってくれている。本当は気まぐれで、移り気で続かない松本氏だが、「松本さん、三日坊主!」なんて言われたことはない。

     ほかにも、武道、格闘技、語学など、特定の分野には徹底してやめないで、飽きずに続けている。松本氏は、どんな人でも“すべてに”「続ける力」がないのではない、と考える。どんなに自分は「三日坊主」と思える人であっても、自分の趣味なら「長続きする」ものなのだ。たとえほかは「三日坊主」であったとしてもだ。松本氏の語学歴のなかで、続いているものはやはり“趣味”と合致している。韓国ドラマにはまり、「字幕なしでドラマを楽しむ」という無謀な目標を持った。なぜ無謀かというと、それまでに何一つハングルの知識はなかったからだ。年齢も40半ばに達していたが、「韓国語の勉強」は長続きしていて、今は、留学生にマンツーマンで、仕事の合間にレッスンを受けている。理由は、好きだからで、つまり、趣味になってしまっていて、やめる気がないのだ。

     松本氏は、研修講師という仕事もしているが、これも同じ。創意工夫をしながら常にマイナーチェンジをして、さらなる「質」の向上をテーマにしながら「やめない」のだ。

     まあ、恋愛もそうだが、これも間違うとストーカーとなりかねないので、気をつけなくてはならないのでしょうが……。

     松本氏が主張したいのは、自分で「飽きっぽい」「続かない」と思っている人であっても、なんらかの「続いていたこと」は“ある”のだ。

     この「続ける力」を、あなたが「これは続けたい」という仕事やほかの行動に向けることができたなら、もうあなたは大丈夫。

     では、どうやってあなたの「続ける力」を集中させて、「やるべきこと」や「やらねばならないこと」に向けていくのだろうか?

     本書は、その具体的な方法をこれから伝えていく。本書を読み、各種のノウハウを実行したらなら、もうあなたのことを「続かない人」や「三日坊主」なんて誰も言わない。
  • 今、短眠がブームだが、どうだろう。いたずらに睡眠を削る人が多いが、苦しい思いをしたり、昼間にポーッとしてしまったりという例が少なくない。短眠には、独自のスキルがあるのだ。それを無視して、単なる睡眠削減におちいってしまっては、短眠の素晴らしい効果も、遠くまで逃げ出してしまうだろう。

     松本幸夫氏は、年に約一〇〇回のタイムマネジメント研修をしている。時間をどのように効率よく使うかを考え、実践する。受講者からのフィードバックもあり、効果的な方法をどんどん編み出してきた。だが、隙間時間や早朝時間、通勤時間の有効活用とか、仕事の段取り術に至るまで、あらゆる方法を試して、「もう、これ以上は時間を削減しにくい」というところまできているのが現状だ。

     人と差をつけるには、睡眠を減らして自分の時間を創造していくしかない。つまり、タイムマネジメントの究極形態が、短時間睡眠なのである。

     そして、正しい短眠法を知ってほしいのだ。
     誰もが内心抱く、「寝ないと仕事の能率が下がる」「睡眠不足だと頭の働きが悪くなる」という心配にいつまでもつきまとわれることになる。個人差を考慮して、実践目標を四時間から五時間前後に置く。これを突き詰めれば、ニサイクル(三時間)の睡眠でも健康、爽快に生きられるはずである。フランスの英雄ナポレオンが実践していた「ナポレオン睡眠」である。これも、昼のうたた寝などを併用することで可能だ。ただ、短眠とはいっても、睡眠を単に短くすればいいというものではない。「なぜ」短くするのか、短眠で「どんな」成果が得られ、目標は何なのかといったこととセットになってこそ、威力を発揮することを付言しておこう。

     松本幸夫氏は、短眠法にタイムマネジメントを盛り込んでいるが、その中核には「プライムタイム」の考え方がある。プライムタイムとは、同じ時間を投資して、最も仕事の効果が高い時間帯のことをいう。

     正しい短眠法を実践すると、心配は、まったく逆だったことに気づくだろう。むしろ八時間以上ダラダラ眠るほうが仕事の能率が下がるし、頭の働きも悪くなる。
    松本氏は、眠りの「質」を高めるスキルが必要だと強調する。質の高い睡眠を集中してとることで、あなたはガラリと変身できる。頭は朝からフル回転で、アイデアがみるみる湧くようになる。体は軽くなり、疲れ知らずになるはずだ。

     仕事で成功するだけでなく、日々が充実してきて、人生にもっともっと前向きに取り組むヤル気に満ちあふれるだろう。

     そんな楽しい毎日が、短眠の恩恵によって、もたらされるのだ。二度とない人生を太く長く生きるために、本書によって正しい短眠法を身につけてほしい。
  • ビジネス書では、ちょっとした“効率化ブーム”が続いているが、スピーディーに大量の仕事をこなすことが追求されがちではないだろうか?
     松本幸夫氏は、効率化一辺倒のビジネス書のあり方には、疑問を持ってきた。確かに、短時間で多量の仕事をこなすのは悪いことではない。ただ、スピードだけが目的化してしまっていいのだろうか?「そんな中で、本当に『効率化』だけを追求していいのか?」という疑問から、本書が生まれた。
     あなたは今、心の底から「これを成し遂げたい」「こんなことをしてみたい」という志や目標を持っているだろうか?
     もしも答えが「ノー」だとしたら、効率化は、自分自身の首を絞めることにもなりかねない。効率化して、創出された大切な時間の使い道がわからないと、何の気なしに新しい仕事を入れることになりかねない。すると、効率化したにもかかわらず、かえって以前よりも忙しくなって、苦しんでしまう。
     だから、仕事の効率化を“何のために”しているのかを、まずハッキリさせておくべきだ。
     松本氏自身、やみくもに自分自身の能力開発を行ってきた。しかし、いくらスキルが向上しても、心から虚しさが消えなかった。その時は、「何のために能力開発しているのか」がわからなかったからだ。また、松本氏は、研修ではもう偉ぶって教えていない。受講者には、1 徹底的に考えてもらい、2 現場で使う行動レベルに落とし込ませる。知識は、ネット時代の今、それだけではまったく用をなさなくなってきているのだ。インプットした知識・情報を、具体的に行動・実践レベルへ落とし込み、アウトプットを促す質的転換をはかる技術こそ、今後100年のマネジメントに求められることで、松本氏は、これを「トランスフォームマネジメント」と名付けた。
     本書は、効率化一辺倒の仕事術、ビジネス書に対しての反省や振り返りの意味で書かれた。
    「何のために効率化しなくてはいけないのか?」が、本書を読み進めていく中でハッキリとわかる。そして、あなたは、本書によって自己能力を飛躍的に高め、志や夢、目標を現実化することができる。
    「明確な志や目標がない」という人も、本書を読み進めていくうちに、あなた自身の志や目標が何だったのかが、鮮明になる。
     トランスフォーム仕事術とは、基本となる「タイムベースマネジメント」(時間術)と、「速読・速考・速書・速プレ」(4速スキル)による量から質への転換である。つまり効率化から目的・使命への質的な転換をいう。あなたの成功への旅のお手伝いが、本書の役目だ。
  • 「五大力」を実行するだけで、あなたは夢を現実のものとできる。

     論理、言語、記憶を司る左脳に対して、感情、創造力、音楽を生み出す右脳は、潜在意識と密接な関係を持っている。そして、理論を超越している般若心経は「右脳開発」の最新兵器となる。面白いのは、2500年前の教えが現代の最新の武器となるということだ。 
    「ものを見る」と脳に映像化される。この「映像」「イメージ」が潜在意識活用には重要である。脳の中のスクリーンにハッキリとイメージされたなら、必ず潜在意識が現実のものになる。これは研究家の間でしばしば説かれている。例えば「別荘」、「ヨット」、「外車」などの物をイメージし続ければいいという。さらに、そこにいる自分の姿が映像化できたなら成功者となれる。

     般若心経を「見る」ことは、この潜在意識活用とどんな関係があるのだろう?
    「見経」とは、一字一句を読むのではない。全体を眺めるのである。般若心経の全文を縮小コピーして定期入れや財布にしまっておく。そして暇な時に、ただ眺めるのである。その時同時にあなたの欲しい物をイメージする。物だけをイメージするよりも、般若心経の全文を眺めながら行なうと効果は倍増する。もちろん、般若心経を眺めるだけでもいい。
     般若心経をリズミカルに唱えることは右脳刺激になる。意味を考えずにただ眺める「見経」。りズミカルに唱えた般若心経を聞く「聞経」。これをバランス良く毎日くり返すのである。右脳開発そして潜在意識の活動に大変役立つのである。

     右脳開発の特効薬、それが般若心経だ。

     般若心経を読み、書き、黙読し、見る、聞くという五大力によって、クラスのリーダーになった少年がいる。彼は、般若心経を実践する前は、いわゆる「イジメ」をやられる側であった。しかし、毎日実践していくうちに、彼自身驚くほどに「人間改造」がなされた。それまでは青白く貧弱だった少年が、毎日五大力を行なっていたら、力に満ちあふれる「自信」ある人間になった。彼の変身のキーポイントは、般若心経五大力にあった。
    ぜひ本書を読んで、あなたもぜひ実践して欲しい。

    般若心経の効力を知っていただけでは何にもならない。その知識が実践、実行、行じられた時にこそツキが呼びこまれるのである。「実行せよ」これがたった一つの秘法だ。
    運命は自由自在に変えられるし、ツキをどんどん呼びこむのも可能だ。そしてその方法は五大力として紹介した。あとは、あなたが実行するだけだ。

    世界は理想郷へと一変するだろう。どのような願望も現実になる。本書がスタートとなる。
  • 松本幸夫氏は、「般若心経」を「般若真行」と主張することにしたい。

     どうしても「心経」というとお経のイメージが強くなる。

     本書を、般若心経というお経の解説書だと思って手にした人は、残念ながら全く思惑はずれである。本書は、般若真行という実践書であり、活用の書である。

    “真行”とは、真理を行ずることであり、真実、いつわりのない心で実践する、つまり“五大力”を行じることだ。

     お経ではなく、経の内容の「実践」、「実行」こそが大切だという意味から「経」を「行」としても良いだろう。さらに、「中心」「心」という意味合いよりも深めた「真」の字であると理解してほしい。ここに“般若真行”が誕生したのだ。

    21世紀に向けての万能のツール、奇跡の力を持つ神秘的な「行」、これこそが般若心経の正体だ。お経ではなく「行」であることをしっかりと覚えていただきたい。単なる文字でしかないという浅いとらえ方では、あなたは成功から遠くなる。

    私たちは、願望を実現させたり、億万長者になったり、大成功者として歴史に名を刻んだりするのは簡単にできる。そのためには何をすべきか? それは、般若心経の実践によって可能だ。

     21世紀は、「心」の時代だと説く人もいる。確かに、物質万能主義の時代はすでに過去のものになりつつある。そして、まさに「般若心経」こそは、私たちの「心」を解放してくれる武器ともいえよう。

     本書では、単に「知識」としての般若心経に関してではなく、「実践」にウェートをおいたいわば“般若真行”とでも呼ぶべき内容について書いた。

     松本氏が最も嫌うのは「解説者」である。そちらの方の適任者は、それこそいくらでもいるだろうし、私は解釈のプロではない。ただし実践家としてなら、本書を書く資格があると自負している。松本氏自身も読行の際、意味の上から息つぎをしたり、習わしでやっている読み方は、あえてしていない。棒読みでやっているし、好き勝手にリズムをつけている。その方が面白く、楽しく実践できるからだ。そして、意味の上で区切ったり、息つぎをしたり、昔からの読み方で読むのも構わない、要するに、自分の好きなスタイルで行なえばいい。それこそが、般若心経の世界であろう。人に左右されるのでなく、自分なりにスタイルを探し、実践することが重要だ。楽しみながらやろうではないか。
    これから激動の21世紀に向けて、本書が必ず役に立つはずだ。
  • 人間は、ある意味で「記憶」の蓄積した生き物だといえよう。もし、過去のことを一切覚えていなかったら、社会生活を営めないだろう。
    世の中に記憶力不足に悩む人は多い。「最近、ど忘れすることが多くなった」、「試験に必要なことが覚えられない」、「覚えてもすぐに忘れてしまう」など、老若男女を問わず共通した問題だ。「もっと記憶力を向上させたい」という願いは切実だ。

     そこで本書では、記憶力向上のための基本を、記銘、保持、想起という三つの流れから考えてみた。つまり同じ記憶力であっても、覚えられないというのと、想い出せないというのでは、流れの位置が異なるものだ。

     ビジネスマンは、時間不足に慢性的に悩まされている。記憶力を強化したくても、そんな時間がないという嘆きも多く聞かれる。多忙な人々のために、いつでも、どこでもできるのが本物の記憶力強化法だという信念のもとに、「通勤電車でできる記憶力強化法」を紹介している。特別な時間を費やすことなく、いつのまにか記憶力が向上してしまうことに驚かれるだろう。 

    日に10万個近くが死滅していくといわれる脳細胞。人間の寿命と同様に、限りある“資源”でもあるわけだ。そんな大切な、21世紀に向けての貴重な資源を、最大限に活用してもらいたい。また、「記憶術」というと、いかにして記憶するかのテクニックである、とばかり考えがちである。確かに、記憶することは記憶術の要であるが、それだけではない。つまり、「覚える」というだけでは、本当の記憶術にはならないというのが松本幸夫氏の持論だ。だから、一口に記憶するといっても、記憶の流れについては最低限理解しておくことが欠かせない。

     記銘については、巷間、記憶術のテクニックが説かれている。しかし、本書では、まず「何のために記憶するか」を考えている点が他と異なる。それがないと、無目的にいたずらに量を覚えよう、競争しようという方向に向かってしまう。次に、人間の成長を考えている。今までできなかったことが、訓練によってできた。その時の喜びは子供の頃の自転車乗りとも共通している。記憶力が強化されると、自信がつき人間的にも成長していく。

     そして最大のポイントは、人間が記憶するのであって、私たちは記憶力マシーンではないということだ。当然そこには、感情もあるし体験も含まねばならない。人間性をも加味した真の記憶力を、本書によって、一人でも多くの人に身につけて欲しい。
  • 本書は、明るい気持ちでうまく話せるコツをたくさん集めたものだ。

    「話すのは気が重い」「本当は発言したくないんだけど」という人に読んでほしい。スーッと心身が軽くなり、びっくりするほどうまくしゃべれるようになる。

     松本幸夫氏は、極度のあがり症だった。話術以前に、しゃべること自体が嫌いだった。当時の松本氏より話ベタな人は、読者に一人もいないはずだ。

     松本氏は、貧しい家に生まれたから人一倍お金持ちになりたいと思い、努力した。そして気づいた。うまく話そうとするから、うまく話せない。自分なりに話せばいいと思えば、あがることなく、内容や気持ちを過不足なく伝えられるようになる。

    現在、松本氏は、会社の研修講師として、毎日のように日本のどこかで人前に立って話している。それができるのは、相手に余計な神経を使わなくなったからだ。「無神経ほど強いものはない」と勝海舟が『氷川清話』で言った通りなのだ。

    スキルや技術は重要ではない。「こうすればラクな気持ちで話せる」というポイントを知ることだ。そうなれば「絶対口ごもる」と思い込んでいても、最初の一言がサッと出るだろうし、十分間は話が続く。そこまで流れができれば、あとは大丈夫。

    社会生活では、同じ相手と何度も会話することになる。言い負かしては、あとがやっかい。その場だけとりつくろっても、化けの皮がはがれる。「自分なりに」が一番なのだ。

    研修で接する人の中には、感心するほどリラックスして話す人がたくさんいる。松本氏は、勝手に「昔は話ベタだったんだろうな。だからうまくなれたんだ」と憶測し、自分の「話し方ルールブック」に1行、その人のいい点をメモする。そうして、そのメモが、1冊の本になるくらいたまり、まとめたのが本書だ。

     会議やプレゼン、面接、スピーチ、セミナーなど人前で話すのが「嫌だなあ」と思う時、30秒程ですぐ克服できるようなコツを選んで、紹介している。例えば、人間は「心身一如」だ。心を整えるには体を整えればよく、体を変えるには心を変えることから入る。だから、心理的な要素がからむ血や気、重心を下げるには、体をジャンプさせればいいのだ。

     大勢の人の前で話す時のコツは、松本氏の講師体験から抜き出し、コラムとしてつけ加えた。自分に向きそうなものから試してみよう。話術で重装備した弁舌より、力の抜けた自然体で話すほうが、自分も相手もラクなことを実感できるだろう。
  • 会議の席で、手をあげようかどうしようか迷って、結局「まあ、いいか」と何もいわずにすませてしまう。ところが、自分と同じ意見を他の人がいい、周囲からほめられる。「なんだ、発言しとけばよかった」と思っても後の祭り……。こんな苦い悔しい思いをしたことはないだろうか?
    あるいは、スピーチするにしても、友人同士の問では会話が弾むのに、人前に出たとたんにあがってしまい、シドロモドロ。そもそも、出だしに何を話したらいいのかがわからない。ジョークをいって笑わせるような欧米人式がスマートでいいのか、まじめにあいさつしたほうがいいのか……。冷や汗は出るし、震えるし、何を話したのか覚えてもいない。そんな体験はないだろうか?
    現代は“スピーチ・プレゼンテーションの時代”といわれている。仕事・ビジネスにおいていくら商品力・サービス力が備わっていても、それを正しく伝達する能力がないと、100のものも60や70にしか伝わらない。仮に、他社が商品力やサービス力で劣っていても、80をそのまま80伝えたら、顧客はそちらを選ぶことになる。
    これは商品だけでなく、あなたのパフォーマンスに置き換えてみても同じで、プレゼン能力のある人は、他から「能力がある」と認められ、人生すべてにおいて成功するチャンスが拡大する。
     10年くらい前と比べると、日本人のスピーチは上手になってきている。以前はスピーチの実習でも震えてしまって話ができないとか、極端にアガってしまって、シドロモドロという人がかなりいたものだが、最近は研修でも、「この人はうまいな」という人が数多くいる。そもそも話す機会が増えたことや、テレビなどで上手な人のスピーチを観る機会が多くなったということもあるのだろう。
     ただ、どんなに上手な人でも「アガル」ことはあるし、レベルそのものは上がっても
    「100%満点」という人はそう多くないのも事実だ。
     口ベタはもう克服できない、生まれつきだから仕方がないなどとあきらめてしまっていないだろうか?
     話し方(伝達・発表・表現力)には基本的なルールというものがあり、これを知っていたなら、同じ時間で大きな成果が得られる。スピーチであれば、もう決して「口ベタで話したいことの半分も伝わらない」などということはなくなる。
     話ベタで困っている人に、実践して7日間で克服できる本書は、まさに最適だ。
    スピーチやプレゼンの細かな状況も想定しているから、読んですぐに仕事にも活用でき、その効果が実感できるはず。もしも本当に、本書をじっくり読んで実践したなら、あなたは“セミプロ級”の話し手に必ず変身できるだろうし、中には、本当に“プロ級”になる人も出てくるはずだ。
  • 混迷の時代の中、人は意識しながら、または無意識の中にも、「心の支え」となるものを見出そうとしている。新興宗教であったり、生きる指針であったり、それらを語り、書き、示そうとする者がいる。

     松本幸夫氏もライフワークの一つとして、知られざる偉才・巨人を調べることがある。

     その中で、松本氏は、「80:20の法則」を生きるヒントとし、ビジネスに、私生活に活用していくことに注目した。

     80:20の法則は、イタリアの経済学者パレートの唱えたものであり、本来、経済面で適用されるものである。だが、松本氏は、この法則には私たちの生き方そのものさえも左右してしまうような、思いがけない力があると考えた。つまり、「心の支え」としての80:20の法則というふうにとらえた。

    日本に住むわれわれは、春夏秋冬という自然の法則の流れの中で日々生きる。仮にどんなに暖冬だと騒いだとしても、いきなり真夏になるということはない。地球が、自転を過去何億年と同じように繰り返す限り、いや、地球誕生の45億年前と同じように「法則」通りに動いているからには、このリズムは崩れないものだ。

     あるいは、実際の地球上で通用しているニュートン力学も、宇宙空間でも通ずるというアインシュタインの相対性理論にしても、「法則」、「自然の理」として、われわれはその枠の中で生きている。

     同様にわれわれを動かしているのが、80:20の法則である。経済現象のみならず、われわれのあらゆる生活の局面においても通じることがわかってきた。

     近頃は、「それは私の仕事ではありません」といって平然としている若者も多い。しかし、自分のジャンルを広げ、人生勉強のつもりでいたら、すべてチャレンジする対象となるのではないかと松本氏は考える。二十代の時に迷い続けた自分を考えると、「心の支え」を説くことなど、まるで夢のようで、若い読者がもし私の二十代を知ったら、恐らくあきれてしまうだろうと松本氏は謙遜するが、そんな底辺にいたからこそ、今この自分があるのだと松本氏は感謝しながら本書をまとめた。

    80:20というのは思いの他、奥が深く、難しいことを分かりやすく伝えることを第一に、この法則をいかに「分かりやすく」説いていくのが本書の特色だ。あくまでもこれは「松本流」の捉え方であり、学問的な内容とは必ずしも合致しない。だが、松本氏が、極めて実践的なことだけは保証する一冊を、ぜひ読んでみてほしい。
  • 仕事・議論・人間関係は、弱肉強食! 本書では、不道徳な技術を伝授する。

     あなたは議論に負けて「悔しい思い」をしたことはないだろうか? 仕事やプライベートでの人間関係においては、どうしても理不尽なコミュニケーションが生まれる。

     あなたがこれまでに議論・交渉で負けたのは、相手が正しいからだろうか? ある意味でそうかもしれない。しかしもう一方の見方をすれば、あなたが負けたのは、議論・交渉のやり方を知らなかったからであり、あなたが論破する技術を知らなかったからだ。

     日本の教育では、ディベートはもちろん、相手と議論する方法を教えてくれない。議論する方法、人間関係の基本的なルールを知らなければ、あなたがいくら正論だと思って話しても負けるし、勝つ条件がそろっているようにみえても負けるものだ。

     あなたの議論する技術が弱いというのは、単に負けて悔しい、などという感情だけの問題ではない。「議論で勝てない、論破できない人は人生で損をする」ということだ。
    論破する必要がなければ使わなくてもいいが、論破する技術を身につけることで、交渉でも会議でも人生すべてが自分の思い通り進められるようになるだろう。

    松本幸夫氏、25年間、交渉術、話し方を様々なビジネスマンに指導してきた。本書で紹介する論破する技術をマスターすれば、どんな立場のどんな相手でも議論で負けなくなるはずだ。論理で負けないことは重要だ。人生はすべてコミュニケーションであり、人生は「交渉の連続」だからだ。

     本書では、相手を論破するスキルだけを教える。自分の主張を通す方法、相手の主張を崩す方法、論破しても嫌われない術などだ。

    「いつでも相手に議論で勝つことができる技術」、「自分が悪くても負けない技術」、「相手の議論のバランスを崩す技術」、「相手の心理を混乱させる技術」などは、マスターしておくことで、いざという時に勝つことができる。論破というのは、基本的に相手を「言葉で打ち負かす」のが目的だ。ただし喧嘩ではないのでルールはある。

    相手を100%論破してはいけない。いってもTKO止まりにしておくことが大切だ。基本的にコミュニケーションは、一過性ではなく継続的なものである。私達が日頃接する相手は、仮に担当が当人でなくなったとしても、「同じ会社、取引先」なので、やり過ぎは禁物である。リアルな勝負ではあるものの、相手を論破するにおいてはKO勝ちしてはいけない。
     ぜひ本書の論破する技術をマスターして、自分の人生を自分で決めることができるようになるはずだ。
  • 超強運の持ち主になれる、具体的方法を伝えるのが本書のテーマ。だが、運というのは、自分ではどうにもならないのでは? 何か特別な能力がいるのでは? 本で読んだだけではどうにもならないのではないか? といった疑問もあるだろう。

     安心して下さい。
    あなたは超強運の持ち主に必ずなれる。

     運は、自分で呼びこめるものだし、特別な能力も必要ない。運は「本を読んだだけで」も良くなっていくのだ。

     世のなかには、原因と結果の「因果の法則」以外に、運を良くするために欠かせない、シンクロニシティという「法則」が存在する。これさえ知っていたなら、あなたは自分に強運を呼びこむことが可能になり、間違いなく強運の持ち主になれる。また、自分なりのパワースポットを持つのもいい。何も寺院ばかりがパワースポットではない。高層ビルや東京スカイツリーであったとしても、そこに行けば、安心できる、心が晴れやかになる、力がみなぎる、のならいいのだ。松本幸夫氏も、「癒し」のスポットを、何か所ももっている。松本氏は、20代後半から、いわば、フリーの仕事をしてきている。が、仕事で「このままだと大変」な状況となっても、必ず、不思議と「運」が向いて助かったことは、何回もある。これは、自分なりのパワースポットで「運をチャージしてきた」おかげであると、今は確信しているという。実は、パワースポットというのは、運というパワーを身につけられる場所なのだ。「あの場所に行った後、すごく運気が上昇した」「帰ってくると、いいことばかりが続く」というのが「本物」なのだ。ぜひとも、あなたのパワースポットを見つけ出し、常に運を蓄えておこう。

     良いことも悪いことも続けて起こる。これが、本書で述べる基本法則。

     良い考え、良いことば、良い出会い、そして良い行動。良いというのは、強運を呼ぶためにだ。これができれば必ず、あなたには「良いこと」が起こる。だから、なぜ本書を読むことによって、強運の持ち主になれるかハッキリするだろう。運を強くする本→良い運という流れができるからだ。

    「能力」は最低限の強運づくりの必要条件だが、本書で述べる「強運を呼びこむ方法」も併せたことによって、その運が松本氏にベストセラーを呼びこんでくれたという。ヒット作というのは、特にタイミングが大きくものをいうが、これは「超強運」を手にするためには欠かせない要素だ。ぜひ、あなたも本書を読んで、“超強運”をつかんでほしい。
  • 本書は、読者に、“普通とは異なる発想(逆発想)を身につけた、仕事が10倍「できる人」”に最速でなってもらう工夫を凝らした一冊だ。たとえば、

    ・プレゼンの際、うるさい場所では小声で話しだすほうがいい
    ・断られたら感謝すると、うまくいく
    ・マイナス要素もそえて話すほうが、信用され、説得力が出る
    ・ロベタでも、いやむしろロベタのほうが話し上手になれる
    ・プレゼン時にあえて視覚要素を排除することを心がける
    ・価格交渉をされたら、価格では応じないこと
    ・正しいことを主張するよりペーシングが大事(「嫌われる有能」は無能に等しい)
    ・吐く息を長くすると集中力が高まる
    ・アイデアを限界までたくさん出すと、むしろアイデアのネタはさらに出始める
    ・ある行動に疲れたら、違う行動をすることで積極的に休むことができる

     本書でご紹介する膨大な数のテクニックが、あなたの能力と魅力を10倍に引き出すと松本氏は確信する。

    「能力」というのは、「他人が認める」ことによって初めて生きるものだ。そして「能力」を開花させるには、普通とは異なる、ある種の逆転した発想(逆発想)にもとつく裏ワザ的な仕事術への開眼も必要となるのだ。松本氏は、発想を変え、まずは、もっと自分の実力、良さというものを認めてもらう努力をしたほうがいい、ということを指摘する。

     それには、まず、プレゼンテーション能力を高めることにつきる。プレゼンとは、何も大々的に大人数を前に行なうようなものばかりを指さない。自分の意思を伝えるのであれば、それは仮に視覚器材などを用いなかったとしても、プレゼンテーションと呼んでおかしくない。たとえば、会議で自分の意思を発表すること、研修会の中で発言すること、小集団での活動や商品説明など、おそらく意識していなくても、かなりの人は、仕事の中でプレゼンテーションをしている。では、あなたは常に、満足のいく結果を出せているか?堂々と、自信のあるプレゼンができているか?知っておくべきは、「プレゼン下手は損をする」ということだ。さらに、プレゼン能力や交渉力を生かすためにも、「コミュニケーション能力」を高めることを忘れてはいけない。本書では、こうしたスキルの磨き方がふんだんに盛り込まれている。

     本書でご紹介するポイントをすべて見直して、実践していったなら、イヤでも仕事の「できる人」となれるエッセンスが身に付き、「できる人」へと変身できる。
  • シリーズ3冊
    550(税込)
    著:
    松本幸夫
    レーベル: ――

    人名辞典を探しても、載っていない人物。だが、偉人であり、確実に歴史を動かしてきた人々。そんな知られざる偉才、異能を紹介することは、松本幸夫氏のライフワークの一つだ。

     中村天風は、そんな「知る人ぞ知る」という偉才の人といってよい。

     インドの聖者カリアッパ師と出会い、死病を克服し、日本人初のヨガ直伝者として修行にあけくれた日々。さらには帰国後、実業界での地位を築いたものの、突如大道での辻説法者となる。やがては天風哲学を確立し、各界の人々の精神的な支柱となるに至る。
     自分は大宇宙のパワーと一体であるという自覚のもとに、人としての尊い生き方を徹底していく具体的な方法を天風は説いた。

     どうしたら日々力強く自信を持って生きていけるか。どうしたら勇気を持って、人々に力、夢、希望を与えるような生き方ができるのか。天風が活躍したのは、主に大正、昭和であったけれども、時代が変わろうとも人間には共通したものが存在している。

    実践を何よりも重んじた中村天風とは、いったいどんな人物だったのだろうか? 各界の著名人が、頭を垂れて教えを乞うたという、その「天風哲学」とは、はたしてどのような内容なのだろうか? 天風哲学は、もちろん天風の創意によるものである。自己暗示に見られるような心理学的な要素もあり、あるいは「潜在意識」「深層意識」の考え方、さらに武術や武道的な物の見方が説かれることもあった。その理論が、天風自身の生きざま・信条に混ざり合って、新たな「天風哲学」の成立をみたわけである。天風哲学は「行動のみ」ではなく、この「実証主義」の天風哲学に感動した人物が多くいる。

     中村天風の人物像のみならず、「天風哲学」のHOW TO DOが本書には盛り込まれている。また、天風哲学の実践法の基本についても述べられている。

     基本というのは決してあなどれず、そこから応用が可能になっていくものだし、基本の中に実は天風の教えのエッセンスが集約されている。

     さて、本書はいわば、楽しく、軽い気分で心の修練を行なってもらえるような、「道場」だと思って欲しい。この道場で天風哲学の基本を学ぶことにより、何年も本気で修行したのと同じ位に、読むだけで勇気が湧いてくる本である。どこでも手軽に、通勤時間であなたの心は磨き高められていく。

     天風哲学を一人でも多くの人に知ってもらい、さらには実践してもらうことによって、悔いのない人生という幸福を手にして欲しい。
  • 仕事のできる人はどんな人だろうか?

    松本幸夫氏が抱くイメージは、あまりガツガツした様子を周囲には見せず、スマートに余裕を持って仕事をするといった感じだ。能力があって、短時間で集中して仕事をこなし、しかも眉間にしわを寄せずに余裕のスマイルの出せる人だ。

     そうなるためには、会社に行く前には臨戦態勢を整えて、出社即フルスピードを出せるように、備えなければいけない。

    が、松本氏は、前々から通勤電車で新聞を読んでいる人を見るたびに、違和感を覚えた。他の乗客の邪魔になるのは言うまでもないが、すでに後手に回っているのだ。家で新聞、ネットで情報収集のすんでいる人は、通勤電車では他の事をしている。当日の仕事の段取りをイメージしたり、出社してすぐ書く企画書のタイトルや中身を考えたり、セールストークをシミュレーションしたりと余念がない。つまり、通勤電車の中で何をしているかで、先手を取れるか後手に回るかが決まってしまっているのだ。「時間」というものは、誰にでも平等に与えられた資源といえる。例えば、鉄鉱石なら、“加工”していくことで、フライパンにもなれば、鉄のレールにもなれば、いかようにも形は変わり、結果は異なる。時間も似ていて、その使い方次第で、「死んで」しまうことにもなる。あなたは、一日、何にどのくらいの時間を費やしているだろうか? また、「時間」とは面白いもので、即効性のある使い方もあれば、時間はかかるが、やがては身になる使い方もある。一見その時は「ムダ」に思えても、後になって「成果」を生むこともある。松本氏は、著述の「本のネタ」とか、講演の「話材」などに、かつての自身の時間の活用の仕方を、「ありがたい」と思いながら現在活用している。

     時間は使い方次第です。「どう行動していくのか」で、実は私たちの将来、運命そのものが変わっていってしまうのです。

     本書では、朝出社してからの仕事術、短時間で仕事するといったテーマの話が満載だ。
    情報はどうしたらいいのか、メールの処理、会議の進め方、コミュニケーションのとり方など、時間をいかす発想を幅広くさせるような仕事術や幅広く新しいタイプの時間術が、本書には盛り込まれている。

    今まで何気なく通勤していた人が多いだろうが、その時点で、ダラダラした仕事で残業の一日か、集中して満足して定時でさっと帰り、人生を楽しむ一日にするのかが、すでに決まっているのだ。

    最近、ライフワークバランスという言葉がよく聞かれるが、人生における仕事とプライベートの両立をすることを表す。本書を手に取って、ぜひ素晴らしいライフワークバランスを実現してほしい。
  • 本来はもっと多くの能力を発揮でき、様々な可能性のあるはずの脳を、自分から努めて早くダメにするような愚かなことは避けるべきであろう。
     もともとわれわれには、多くの能力がある。記憶力をはじめ、創造力、発想力、判断力、想像力、思考力……。しかし、実際にはわれわれの能(脳)力は、ほんの数パーセントしか使われていない、「発展途上」にある。大半の人は、惜しいことに、そのほとんどは活用せずに一生を終えてしまう。
     頭脳というものは、ここまでは創造力、ここからが記憶力と、完全に切り離して考えられるものではない。記憶力を磨いておくことによって、いつのまにか連想、判断、想像、推理、創造というように派生して「脳力」も向上していくものなのである。したがって、記憶力を磨いていくことは頭をよくすることに通じるのだ。
     仕事でも同じ。記憶力がすぐれている人は、それをもとに現状分析ができる。現状分析ができる人は、顧客ニーズが読める。顧客ニーズに敏感な人の企画は、それだけ成功率が高い……といったように、つながっていく。
     記憶力に磨きをかけ、頭を上手に刺激してやれば、あなたの脳細胞は猛然と働き出し、仕事も勉強も驚くほどはかどるはずである。
     本書は、身近なものからイメージを派生させたり、それを覚えたいものと関連づけたりする記憶術そのものと、「頭、体、心」のバランスや脳力発揮の環境を考えるなど、様々な面から簡単に頭脳に刺激を与えられるようになっている。
    さらに、忙しい現代人に合うように、通勤や通学の途中でも、簡単に活用できるように工夫して紹介した。だからといって、小手先のテクニックだけにとどまらない。いわば、三度の体への食事ならぬ「頭脳への食事、栄養」が本書の特色だ。
     松本幸夫氏が、繰り返して強調したいこととして、記憶力は「頭がよくなる」ための大前提であるということだ。本書に紹介した脳細胞刺激法の実践で、記憶力が強化されることはもちろん、判断力や推理力、創造力まで、すべての脳力が強化され、それが仕事の能力アップにもつながるのだ。
     また、記憶力は自信、自己信頼に通じるというのが、松本氏の持論だ。今まで覚えられなかったものが覚えられたという自信、それがもとで他人から評価されることによる自信、つまり記憶力向上は自信向上の鍵にもなる。
     もし、あなたが、創造力や判断力から行動力まで、すべて人並み外れてすぐれていると自他ともに認めるほどでないのなら、仕事で評価される一番の近道は、記憶力(記銘、保持、想起のすべてにわたって)を一流にすることが、仕事力を一流にするための最短距離であることを、松本氏は保証する。
     本書で、マンネリ気味の“脳細胞”にガツンと一撃を加えることによって、必ず仕事や勉強に絶対の自信がつく。
  • 松本幸夫氏の処女作は、28歳の時に出版した『ツキを呼ぶ信念の魔術』というタイトルの本だった。わずかな売れ行きだったが、そこに至るまでの苦労は大きく、何日か枕元に飾ったという。嬉しさのあまり、知人を含めて各界の方々に勝手に送り付けた。おそらく肩に力の入ったその文章はクセがあり、「好き嫌い」の分かれるものだったことは容易に想像できた。

     ところが、しばらくすると、ていねいな自筆の手紙が、松本氏の元に届いた。青のペンで、きれいに書かれたその文は、松本氏を励ますものだった。海のものとも山のものともつかない、若僧の本に対して、それはていねいすぎる文だった。松本氏にとっては、初めてもらった便りであり、「よし、ガンバロウ!」という気にさせたのであった。

     自筆の手紙、手書きの文は心を打つものだ。もしもそれが手書きでなければ、それほど松本氏は、心を打たれることはなかったであろうと振り返る。

     手紙の末尾には、江口克彦と記ざれていた。後年、江口氏の部下の人と、シンガポールで会う機会があった松本氏は、江口氏のおかげで、「文を書く」仕事が今も成り立っており、感謝していますという伝言をお願いした。江口氏にとっては、数多くの「励まし」の中の一つだったのだろうが、松本氏にとっては、その後の人生を大きく左右する手紙であった。

     いうまでもなく、これは「自筆の手紙」自体に価値があるのであって、メールでは決して成し得ないケースの一つだ。もしも江口氏からの手紙がなかったら、「物書き」になっていなかったかもしれない。仮になったとしてももっと遅いデビューだったに違いない。松本氏は、「あなたならできる」「才能がある」という江口氏からの手紙を信じたからこそここまでやってこられたと振り返る。

     自筆の手紙というのは、人の心を打つ。

    これは「手書き」の効用の一つであると、松本氏は考える。手書きの文は、その人の心や魂さえも伝えるものであり、人を動かす力があるのだ。そして、松本氏が、本書を書いている今、あまり「考えている」という感覚はない。どちらかというと「手が動いている」「手が勝手に書いている」という感覚だという。

     本書は、手書きで、なおかつ速く書くことによる能力開発にスポットを当てている。これまで文章を書くのが苦手で、できるだけ“書くこと”から逃げてきた方は、ぜひ本書で紹介する“速く書く”技術を実践し、修得してほしい。
  • 松本幸夫氏は、企業研修を通じて、何万人ものビジネスパーソンと接してきたが、その中に、発言前に必ず何秒も沈黙し、周囲を驚かせる人がいた。その人は、アガリ症対策として、深呼吸をゆっくり一回して、落ち着いてから、理路整然と話した。「以前は頭にカッと血がのぼり、言いたいことも言えずに悔しい思いばかりしていた」と彼は振り返りますが、その話し方にはもう、アガリ症のかけらもなかった。
     松本氏は感心すると同時に、「これは怒りの対処にも使える」と思ったのをきっかけにして、さまざまな自己コントロール法を集め、松本氏が考えた実践法も盛り込んだのが本書だ。 
     今でこそ周囲から「温厚」「大人物」などと言われる松本氏だが、若い頃は短気で、対人緊張が強く、自分の性格に悩んでいたという。頭で「怒るまい」と考えるだけでは、心が「怒らずにいられるか!」と反発してしまう。考えるより、視点を変えることが大切なのだ。名前を呼ぶことで、もう一人の自分が登場し、自己対話が始まって、感情から抜け出せる。松本氏は、数多くの企業研修をしているので、「トンデモ受講者」に遭遇する回数が少なくない。講師を鬼のような形相で攻撃したり、ほかの受講者の発言を妨害し続けたりする人には、正直、ムッとなりかけることもある。だが、松本氏は一度も怒りをあらわにしたことはないという。それは、「幸夫! お前は講師だろ。さあ笑顔で」と自分を励ましているからだ。そうすると実際に笑顔になれるから不思議だ。頭も切り替わり、「今までにない発言なので、さて、どうしたらいいでしょうか?」などと、講師目線でなく受講者と同じ立場で考えられるようになる。さらにすかさず、松本氏は、受講者名簿に目を落として相手の名前を確かめ、「○○さん、ご一緒に考えませんか」と呼びかけることを忘れない。自己重要感を与えられた相手は、トンデモ受講者から普通の受講者に戻ってくれるものだ。
     また、松本氏は、短期や対人緊張の克服のためにインドに渡り、系統的な長期修行と、生活の知恵的な即効対処法を手当たり次第に試みた。そして、徐々に「即効対処法は、何度もくり返すことで、長期修行と同じ効果を得られる」と気づいた。
    むしろ即効対処法のほうが、時間を犠牲にしたり、途中で挫折したりしないだけ、現代人向きで、感情を楽にできると同時に、性格も円満に変えられることを本書は訴える。
    人間は、怒らずに生きることは不可能だ。ならば、怒りを瞬時に忘れて気持ちをリフレッシュする方法を知り、根気よく使い続けるのがベスト。その場その場の怒りや感情、もつれをきちんと対処することが、やがて、すばらしい第二の天性をつくってくれるはずだ。怒りは自分を向上させる契機だと考え、イライラとムカムカだらけの世間を、明るく、ポジティブに生きていくために、本書をバイブルにしてほしい。
  • 「週末には自分の意志薄弱ぶりがわかるよ」と嘆く知人がいた。ジョギングは3週間坊主。英会話学校には3か月も通ったろうか。日曜坐禅会は2週間ともたなかった。

    「やる気はあるのに、なぜ長続きできないんだろう」と心細くつぶやいていたものだ。
    ところが、この知人をほめる男がいた。その男からすれば、「よく何にでも好奇心を燃やせるものだ」、「自分に合わないと思ったらサッとやめる決断力が俺にはなくてね」というのだ。

    知人は「そんなもんかなあ」と照れながらも、男のセリフが励みになったようだ。気をとり直して勉強にうち込むようになり、ついには税理士の難試験に合格してしまった。
    今では事務所をかまえて人を使う身分になっている。人生は見方しだい、考え方ひとつだと思ったものだ。

    仕事で頭が疲れる……74% 疲れない……24%
    仕事で体が疲れる……72% 疲れない……24%

    これは、労働省が1998年にまとめた「労働者健康調査」の結果だ。多くの人が「やっぱりみんなくたびれているんだなあ」と共感する数字ではないだろうか。ゆとりや時短が叫ばれたこともあるが、実現した例は聞かない。平日のストレスや疲れを回復するには、週休二日でも短いくらいだ。「ああ、また月曜日がきた」、「これではいけない」と思うのだが、何かまとまったことをする時間はとれそうにない……。

    だが、労働省による96年と95年の次の数字を見てみよう。

    年間実労働時間……1919時間     年間休日総時間……2664時間

    時間で比べるかぎり、労働より休息のほうがじつは長いのである。心身に疲れが残るのは、せっかくの休日をムダにすごしている証拠ではないだろうか。週末もやはり、使い方しだい、工夫ひとつなのではないだろうか。

    松本幸夫氏は、研修や講演の仕事を通じて、人間が考え方を変えるだけで驚くほど変わるという実例を数多く見てきた。また各種の能力開発の指導を通じて、どんな工夫をすれば自分が伸ばしたい力を効果的に伸ばせるかというノウハウをたくさん蓄積してきた。

    本書は、松本氏が長年蓄積してきた頭脳開発の方法を、
    1 誰でも簡単にできる、
    2 週末に最適だが平日にも実行できる、
    3 徹底して実践的、具体的、即効的1の三点に凝縮してまとめたものである。

    実行すれば全脳が活性化して記憶力や発想力、集中力が見ちがえるように高まるだけでなく、それが平日のビジネスや人間関係を日々に向上させていくことが実感できるだろう。
  • 松本幸夫氏は、能力開発の仕事をしていて、気付いたことがある。それは、全く同じ人間であっても、充分を能力が発揮できる時と、そうでない時があるということだ。体調が悪い時、何か心配事がある時などは、どんなに力のある人でも、十分に実力は出しきれない。

    「能力開発」や「頭脳強化」というと、どうしても脳の仕組みを考えたり、記憶のプロセスを調べるといったことを思い浮かべる。しかし、頭脳強化というのは、何も頭だけを切り離して考えれば良いのではない。われわれの身体は、全体で一つの統一体であり、頭脳もその例外ではないことを知ることが頭脳開発では大切なことであろう。例えば、あなたが体調を崩していたと仮定しよう。普段のあなたに比べたなら、当然、記憶力は落ちるだろうし、良い発想も浮かびにくくなる。「アイデアを出せ」、「もっと良い発想は出ないのか」と周囲に怒鳴ってみても、案外このあたりの基本は忘れられがちだ。つまり、頭脳開発をしていくにあたっては、「体」の調子を整えておくことは欠かせないということだ。それは、頭脳開発における、下準備になる。頭脳は最大限に活用したい。そのためには、準備は欠かせない。あるいは、「体」だけでなくて、「心」も忘れてはならないものだ。例えば、心構えも創造性を発揮していくには重大な柱となるものである。真の頭脳開発というのは、頭はもちろんのこと体や心が充分に安定していて、力の出せる状態にならなければならない。

    本書では、松本氏が、専門としているヨガを柱として、発想力、記憶力、直観力といった頭脳開発に欠かせない“脳力”の開発法を具体的に述べていく。もちろん、その基本としているのは、頭、体、心、という三つが一体となってバランスのとれた状態をつくるという考え方だ。

    さらに一歩進めると、いくら頭脳開発をしても、その能力の使い方が間違っていたのでは何にもならない。頭脳開発の究極は、記憶力、発想力、創造力、直観力、判断力、推理力といった各種の能力をどのように活用していくかにある。その意味では、人生目標や生きがいは必要不可欠になる。その実現に向けて、頭脳開発は武器となるのだ。

    素晴らしいアイデア、企画を次々に生み出す発想力。人の名前や重要な数字もたちどころに覚えてしまう記憶力。決断を迷うことなく常にベストの選択をしていく直観力。本書の実践で、それらは全て可能になる。

    頭脳はまさに、すばらしいものだ。あなたの夢を実現させてくれる最大の武器である。最高の人生をおくるために、本書を読んで、日々頭脳開発に励んでほしい。
  • 実験心理学者のアルバート・メラビアンの説く『メラビアンの法則』というものがある。私たちが、人とコミュニケーションする場合の割合を決めたものである。何の割合だろうか? それは「言葉(話の内容)」「話し方(声の高低、スピード、イントネーションなど)」「身ぶり、手ぶり、姿勢、服装(ボディランゲージ)」の3つの要素の中で、合計を100とした際に、それぞれ何%を占めるかというものだ。

     メラビアンの実験結果によると、言葉(7%)、話し方(38%)、ボディランゲージ(55%)となっている。つまり、あなたが人とコミュニケートする際、何と話の内容は7%しか伝わっていないのである。残りの93%は、話しの内容以外の部分で決められてしまうのだ。また、『熱意なしに達成された偉業など、どこにも存在しない』。やる気、情熱、パワー、生命力、胆力、どんな呼び方であっても構わない。もし、われわれに“熱意”がなかったら、「偉業」は達成できないだろう。実力差が紙一重の場合に、勝敗を決定する最後のよりどころとは何だろうか? 大目標を実現しようとする時に、これがなければ始まらないというものは何か? 「熱意」である。熱意があったならば、あなたの不可能なことはゼロに近くなるだろう。イメージとしては、真っ赤に燃えさかる炉を載せて走る「機関車」を浮かべてもらいたい。あなたが人間機関車となった状態を心に想い描けば良い。

     この世のあらゆる成功者、成功物語を考えてもらいたい。その原動力は全て「熱意」である。シュリーマンのトロイの遺跡発見、エジソンの数々の発明、コロンブスの新大陸発見、ミケランジェロの天才的な創作品の数々……。その全てのスタートは「熱意から」なのである。

     松本幸夫氏が、本書で紹介するのは、誰にでも簡単にできる成功術についてである。成功法・成功哲学と呼ばれるものを研究し続けた結果、「簡単なものこそ効果が高い」ということに気付いた。

     簡単にできるということは、プラス面で考えたなら、長続きするということになる。 マイナス面では意識して変化をつけないと「マンネリ」におちいりやすい点だろう。楽しく、しかも長続きする成功術を、90紹介したい。どの項から入られても、あなたはその効果を実感できるはずだ。

     一つの集中できる最少単位として「3分」を考えてみた。三分間であれば、通勤電車の中だろうと、起きぬけのちょっとした時間にでも、簡単に実行できるだろう。

     いつでも、どこでも、誰にでもできる「3分間成功術」で、あなたは大成功者となる。あとは、実行あるのみだ。
  • 20万人を指導してきたスピーチドクターの会話が楽しくなる33のコツ。どんな親友も初めはみんな初対面!アガリ症は決して悪いものではない!人見知りが激しくて誤解されやすい、あがり症で人前に出るのが苦手、初対面の人となかなか馴染めない、話が続かない、友だちができない、仲間の和に入れないなど、口下手でコミュニケーションが不得手な人のための本。著者は話し方の分野で第一人者のベストセラーを連発するスピーチドクター。「初対面で相手の心に響かせる3大話法」「上がりを下げる3ステップ」など、著者自身が克服した経験を下地に、独自の改善方法を提案する。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    ハーバード大学の「正義(Justice)」の講義で有名となったマイケル・サンデル。日本でも東京大学などで講義を行う。その講義スタイルは受講者のみならず、教える立場の人からも絶賛されている。なぜ、彼の講義がこれほど人気があるのか?
    本書は、スピーチや話し方の講師として年間200回もの講演をこなす著者が、彼の講義を徹底的に分析し、その話し方のポイントをわかりやすく解説したものです。巧みな質問で相手の考えを引き出す、相手の答えをわかりやすく言いかえるなど、マイケル・サンデルの話し方をまとめた一冊。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    日本人のために日本人が書き下ろしたスティーブ・ジョブズのプレゼンテクニック解説書

    2011年10月5日、56歳で亡くなった元アップルCEOスティーブ・ジョブズ。
    MachintoshやiPhoneなどの革新的な商品とともに、その巧みなプレゼンテーションテクニックは
    多くのビジネスパーソンにとって憧れであり、今後も長く語り継がれていくだろう。
    本書は、スピーチやプレゼンテーションスキルの講師として年間200回もの講演をこなす著者が、
    過去にジョブズが行ったスピーチやプレゼンテーションを徹底的に分析した上で、そのポイントを
    平易な文章と図解・イラスト・写真でわかりやすく解説したものである。

    一般にプレゼンが苦手と言われる日本人がジョブズのプレゼンのエッセンスを身に着けることを目的とした、
    まさに日本人のために日本人が書いた解説書である。
    ジョブズのプレゼンテクニックは決してカリスマ特有の奇をてらったものではなく、極めてプレゼンの本質を突いたものであり、
    誰でも身に着けられることをぜひ本書で知っていただきたい。
  • 1,430(税込)
    著:
    松本幸夫
    レーベル: ――

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    孫正義から学ぶビジネスパーソンの成功哲学
    日本のベンチャー経営者の代表格である孫正義。1981年の創業以来30年間にわたって常にその一挙手一投足に注目が集まっている。
    書は成功哲学研究に定評のある著者が、孫正義のこれまで30年間の軌跡を振り返りながら、その行動原理や経営哲学をわかりやすく解説。
    カネも人脈もなかった一人の青年が30年で日本を代表する経営者の一人になったサクセスストーリーは、
    経営者のみならず、成功をめざすビジネスパーソン全般に読んでいただきたい。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    ◆橋下徹の人を引きつけ動かしていく話し方を徹底分析! ◆
    2008年の府知事選出馬から現在まで、何かと世間を騒がせる橋下徹氏の発言の数々。
    マスコミなどに叩かれてもその相手を逆に批判したり、行政の矛盾を強い口調で指摘する。
    そしてどんなに叩かれ、批判を受けても有権者からの圧倒的支持を受けている。
    そこには人を引きつけ、動かす橋下徹独自の話し方の秘密が隠されている。
    本書は、スピーチや話し方の講師として年間200回もの講演をこなす著者が、彼の会見やインタビューなどを徹底的に分析し、
    その話し方のポイントをわかりやすく解説したものである。
    また、ビジネスの場などでどのように使ったらよいか具体的例をあげて解説している。
    かけひき、交渉だけでない橋下徹の話法のポイントを学ぶことができる一冊。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    戦前・戦後、日本人に希望を与えた熱き魂の経営者の生涯に迫る!
    百田尚樹著『海賊とよばれた男』のモデルとなった出光興産の創業者、出光佐三。
    彼の経営は周りの人々を驚かせ、時に国や政府から反感をかうこともあった。
    しかし、「人のため」に信念を曲げず、かたくなまでにそれを貫いた。
    その姿はいつしか、人々の助けを得て会社を大きく成長させることになる。
    本書では出光佐三の生涯を語るとともに、そこから人生やビジネスにおいて大事なことは何かを分析・解説する。
    彼の生き方を知るだけではなく、学ぶことのできる一冊。
  • できる人は週末をゆったりと過ごす。彼らは「水曜日」に全力を注ぐ。「1日」でなく「1週」でのスケジュールが仕事を効率化させる!

    まだ寝ぼけている月曜日、先はまだまだ火曜日、明日の夜が楽しみ木曜日、休み気分の金曜日……仕事のスピードが最も高まるのは水曜日である!「仕事は忙しいですか?」と聞かれたら、多くの人が「忙しい」と答える。しかし、自分のやりたいことを我慢して、仕事に時間を費やし続けていると、「何のために働いているのか」が見えなくなってしまう。いっぽうで仕事が速くて成果も十分なのにプライベートも充実している、“できる人”は確実に存在する。できる人とできない人の差は「水曜日の活用法」にある。本書は、「週単位の発想」で仕事のスピードを劇的に高める方法を、超人気講師である著者が教える。「1年を365日ではなく、52週で区切って考える」「1週刊単位のTO DO リストを活用する」「残業は水曜日だけ」「プライベートの予定を先に入れる」など、使えるノウハウが満載。”ワークライフバランス”を最優先するための本。
  • 残業、残業の嵐のなか、ちょっと実践してみてください。こんな小さなことで、仕事のスピードが劇的にアップ。夢をかなえる最速仕事術。

    家族だんらん法だか、ホワイトカラー・エグゼンプションだか……とにかく「残業代」を払いたくない人がたくさんいることを、私たちは知ってしまった。そうは言っても、残業が多くても嫌であることも人の心。仕事と会社に時間を取られすぎるのは、あなたの人生の貴重な時間がもったいない。残業代を払う気がないなら、さっさと家に帰ってしまったほうがいい。考えてみれば、いわゆる「できる人」には、仕事を終えて帰るのも速い人が多いではないだろうか。実は彼らの仕事には共通した「ルール」があるというのだ。本書は、独自の「スピード仕事術」論に定評がある人気講師が、「早く家に帰る」ために実践すべき「仕事のルール」を説く。「仕事は12時で中断しない」「デスクにはハサミを3つ用意する」など、具体的な仕事術を教え、あなたの夢や目標への最短距離を示す。会社・仕事に無駄に時間を取られず、あなた自身の人生を充実させるための一冊!
  • 呼吸の質が、人生を左右する! 心身の疲れをとる、発想力を高める、イキをあわせて人間関係を円滑にするなど、様々な呼吸法を紹介。

    人生は「呼吸」の連続です。ですから、呼吸は私たちの心身や人生にまで影響を及ぼす大切なものです。呼吸と心の状態は一致しているので、悲しいときは悲しい呼吸を、楽しいときは楽しい呼吸をしています。試しに「ワハハ」と強く吐く呼吸をしてみてください。どうやっても、悲しい気分ではいられないものです。ですから、よりいい人生にしたいと思えば、呼吸を意識して、いい呼吸をすることが大切です。本書では、著者自身が呼吸法を体得してから人生が好転した経験から、さまざまな種類の効果別の呼吸法を紹介します。「基本の複式呼吸」「プラスのパワーを吸って、マイナスが出て行く呼吸法」「相手と息を合わせて人間関係を円滑にする」「発想力を高める呼吸法」「仕事の成功を呼び込む3分間呼吸法」など、豊富な呼吸法の中から、目的別に好きな方法を選ぶことができます。体を健康にするだけでなく、仕事や人間関係などもよい方向に変えていく呼吸の本。
  • 初対面の人と話が続かない! そんな悩みを持つ人に、誰とでも楽しく雑談ができるようになる方法を、実例を出しながらていねいに伝授!

    この本を読めば、日頃のコミュニケーションの中で「話に困る」ということはなくなるでしょう。なぜなら、本書は「具体的な話し方の実例」が満載だからです。イザとなったらあなたが話すのではなく、相手に話してもらったらいいのです。そんな裏ワザも紹介します。本書をしっかり読んでいただければ、あなたは「雑談のプロ」になります。そして、雑談のプロとは、実は「人生のプロ」でもあるのです。ではこれから、人生をより深く味わうために、一緒に扉を開きましょう。<目次>1章:雑談は大切なコミュニケーション 2章:ビジネス雑談のコツ 3章:雑談力は質問力 4章:実践・雑談トーク術 5章:「雑談力」養成講座 6章:雑談上手は好かれ上手 7章:雑談の裏ワザ
  • デジタルツールを使いこなせるのが、「できる人」ではない――紙とペン、そして手のみで仕事のスピードを高める方法論をプロが教える。

    一日でパソコンを触っている時間はどれくらいですか? かなり長い時間、画面と向き合っていることに気がつくのではないだろうか? 実は仕事のある部分を、紙とペンによるアナログ手法に切り替えることで、さらなるスピードと大きな成果を生むというのが、タイムマネジメントのプロである著者の意見なのである。例えば、eメール。仕事では欠かせないものになっている。しかし、ケースによって手書きの手紙を活用することによって相手の心をつかめることは誰にも実感として分かるだろう。気を遣って長時間かけて書いたeメールより、手書きの文字は手軽に相手に印象を与えることができるはずだ。本書は「最短でできる人をつくる」研修のプロとして人気を博す著者が手紙とペンを活用して、新たな自分に変われる仕事術を提示する。手帳、メモ、企画、メール、会議……どのポイントをアナログ化すれば、スピードと成果が手にはいるのかを、具体的に紹介する。

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

ページ先頭へ

本を予約しました

※予約の確認・解除はこちらから

予約済み書籍

キャンセル及び解除等

発売日前日以降のキャンセル・返品等はできません。
予約の確認・解除、お支払いモード、その他注意事項は予約済み書籍一覧をご確認ください。