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『文芸・小説、ハーレクイン(小説)、シャロン・ケンドリック』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全91件

  • ナースのリアノンは2週間前、亡き親友から忘れ形見を託された。赤ん坊の父親は、世界的に有名なギリシア富豪、ルカス・ペトラキデス。陰のある美貌、洗練された立ち居振る舞いだけでなく、誠実さと責任感の持ち主という評判を知り、リアノンは心を決めた。親元のほうがこの子は幸せなはず。愛着が湧いてしまう前に渡さないと。ところが、電話をしても取り次いでもらうことさえできず、やむなく彼の高級リゾートで開かれるパーティー会場へ向かった。勇気を振り絞り、話を聞いてほしいと告げたリアノンをルカスは冷たく一瞥して、警備員に彼女をつまみ出せと指示した。満座の注目が集まるなか外へ連れ出されながら、リアノンは叫んだ。「あなたの赤ちゃんがいるの!」

    ■ウェールズの郊外でつましく暮らすリアノンは、給料の半月分もの大金をはたいてルカスのホテルの一室を予約したのでした。でも、無慈悲な大富豪はリアノンの訴えを真っ向から否定して……。HQイマージュの代表作家、ケイト・ヒューイットの秀作をどうぞ!
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • フランキーは不動産会社を経営するハンサムなサイモンと婚約。美しい指輪を贈られて幸せの絶頂にある彼女のもとに、かつて憧れていた幼なじみのザヒドが数年ぶりに突然訪ねてきた。伯父から王位を継いだザヒドは今や中東の国カヤーザフの国王で、ロンドン郊外のこの小さな町を訪れることはめったにない。だが久しぶりに会ったフランキーに彼は明らかに興味を惹かれた様子で、その変身の理由が婚約のせいだと知るや、相手に会いたいと言いだした。ザヒドはいったい何をするつもりなの?フランキーはザヒドの端整な顔を見つめることしかできなかった。我知らずわいてくる熱い思いをもてあましながら。■ずっと憧れていたザヒドとの再会と彼からの誘惑に戸惑うばかりのフランキー。けれどそれは思いがけない運命の始まりで……。
  • シリーズ3冊
    550660(税込)

    ファッション界から一人のトップモデルが忽然と姿を消した。その名はトリス・アレグザンダー。彼女は人知れず子供を産んでいた。マスコミから逃れ、高級住宅地セント・フィアカーズ・ヒルの隠れ家で。子供の父親はハリウッドの人気脚本家、コーマック・ケイシーだ。二人はパリで出会ってたちまち恋に落ち、帰国後、同棲生活を始めた。だが、女性にもてる彼に、トリスは嫉妬にさいなまれる日々を送る。やがて別れが訪れ……。だから妊娠がわかったとき、黙っていることが復讐になると思ったのだ――彼から父親の喜びを奪うことが。でも、子供ももう五カ月。この子から父親を奪っていいものかどうか。トリスは思いきってコーマックに真実を打ち明けることにした。案の定、子供の存在を告げた彼女にコーマックは怒りを爆発させた。「僕から子供を奪う権利が君にあるのか? 子供に会わせるんだ!」彼は傷ついている。復讐は成功したのだ。でも、このむなしさは何?◆ドラマティックなストーリー展開で話題のシャロン・ケンドリック。『復讐のメッセージ』はロンドン郊外の高級住宅地に住む男女の愛と憎しみを華麗なタッチで描いた連作です。◆
  • 乙女は愛と夢を抱き、翼を広げた。大富豪のかごの鳥にされるとも知らず。

    葬儀の翌日、リーナは有名な富豪サルヴァトーレを海で見かけた。シチリアの小さな村に住み、雀の涙ほどの給金で服を縫う中、たまにアメリカから戻る彼を見ることは小さな楽しみだった。だから、サルヴァトーレに手招きされて有頂天になり、苦労ばかりの人生で一度だけ夢を見たくて純潔を捧げたのだ。帰った彼女を待っていたのは、激怒した母と意に染まぬ結婚。もう頼れるのは、昨夜一緒だった初恋の男性しかいない。だがリーナが助けを求めても、サルヴァトーレは非情だった。彼とアメリカへ行きたいなら、愛人にならないといけないの?

    ■先の読めないロマンスを描くことに定評のあるスター作家S・ケンドリック。ヒロインは何度傷つけられても、ヒーローと過ごした一夜を運命と信じて愛を求めます。彼に“重荷”と思われているとも知らず……。彼女の純真な想いはヒーローに届くのでしょうか?
  • 尊大なギリシア海運王の夫が突きつける、お金と引き替えの“夫との愛人契約”。

    ビクトリアは意を決し、別居中の夫アレクシスに電話をかけた。夫とは7年も会っていない──浮気をしたと疑われ、罵声を浴びせられた、あの日以来。だが、もう潮時だ。久しぶりに聞いたアレクシスの声は敵意と嘲りに満ちており、ビクトリア自らがアテネに戻って懇願しないかぎり、離婚に同意する気はまったくないと言い放った。屈辱をこらえ、夫のもとを訪れたビクトリアは、信じがたい条件を提示された。いったい彼は何を考えているの?離婚届と引き替えに、妻を1週間、愛人として買うだなんて!

    ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選してお贈りする、伝説の名作選。リン・グレアム大絶賛! シャロン・ケンドリックが綴るハーレクインの大人気テーマ、夫婦元さやものをお楽しみください。
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 幼い頃に母と死に別れ、父親は誰なのかもわからない。孤児のアシュリーはさまざまな里親の家を転々としてきたが、彼らはみな美しい少女を引き取りたがったため、地味で冴えないアシュリーを見て落胆し、虐げた。18歳になった今、そんな彼女の悲願は自分の家を持つこと。頭金を貯めるために、人里離れた荒野に住む貴族の秘書の職を得る。雇い主のジャック・マーチャントのもとを初めて訪れた日、傲慢だが大人の色香ただよう彼に、アシュリーは危険すら感じた。すると、まだあどけなさの残る彼女を見てジャックが皮肉を放った。「もっと経験豊富な女性に来てもらいたかった」

    ■ずっと虐げられてきた天涯孤独のヒロインが、思いがけない愛を見つけるまでを描いたシンデレラ・ストーリーです。はじめは子ども扱いされていたアシュリーでしたが、彼女の秘めたる情熱を見抜いたジャックは、拒めないような誘惑を仕掛け……。
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • デイジーは名門ハミルトン家の家政婦の娘で、令息であるマットとは兄と妹のようにして育った。容姿端麗で優しくて物知りな彼に幼い頃から憧れていたが、1年半前に彼はアメリカ人女性と電撃結婚してしまった。以来、深く落ち込んでいたデイジーは、彼が仕事でロンドンに戻ってくると聞き、胸を弾ませた。事故で妻を亡くし、今やマットは独り身に戻っているのだ。いまだ衰えぬ彼への想いを再認識し、彼女は思った。彼の恋の相手が務まるほど成長した私に気づいてほしい!
    *本書は、ハーレクイン・クラシックスから既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • “結婚はしないが、手放さない”彼女は家政婦でいるしかなかった。

    家政婦のタラは、億万長者ルーカスの屋敷で6年間働いてきたが、立場をわきまえろと言われて衝撃を受け、辞めたいと申し出た。うぶで冴えない私は、彼にとって価値のない人間だったのだ。ところが、ルーカスは彼女を辞めさせまいとしてなのか、恋人に向けるような熱いまなざしを急に注ぐようになった。その魅力に負けて、嵐の夜、タラは彼にバージンを捧げてしまう。それでも元主人への恋心は封じ、屋敷を去る……つもりでいた。頻繁に吐き気に襲われ、ルーカスの子を授かったと気づくまでは。だが妊娠を伝えようとしたとき、彼に別の女性がいるのを知る。

    ■ヒロインはヒーローと一夜をともにして妊娠しますが、彼の態度は冷淡でした。その結果、彼女はより強くヒーローに囚われることになります――愛されぬまま。家政婦ヒロインがお気に入りの方は同じくケンドリック作『灰かぶりと苦い涙の一夜』もおすすめです!
  • 私は恋人にも使用人にもなれない。それが彼の子どもを宿した女の末路。

    その日、モリーは貴族の屋敷の家政婦として朝から大忙しだった。なのに、大事な客人と言われたイタリア人富豪サルヴィオの前で大失敗をしたあげく、深夜泣いている姿まで見られてしまう。意外にも、サルヴィオはやさしくなぐさめてくれ、感激したモリーは、気づくと魅力的な彼に純潔を捧げていた。ところがクリスマス直前、彼女はサルヴィオとの一夜を理由に突然解雇され、頼れる人も住む家もないという苦境に立たされる。しかも月のものも遅い気が……。妊娠していたらどうしよう?元家政婦が宿した子どもでも、富豪の彼は愛してくれる?

    ■スター作家シャロン・ケンドリックが紡ぐ、身分違いのロマンスをお楽しみください。子どもを授かったヒロインに、愛のない結婚を申しこむヒーロー。しかし、妻になっても彼からは相変わらず家政婦のような扱い方しかされず、ヒロインは悩むことに……。
  • 王子の子を産んでも、妻にはなれない。名もなき庶民の私は。

    イギリスの片田舎でひっそりと暮らすジャスミンのもとに、かつて恋仲にあった砂漠の王子ズハールが突然現れた。2年前、身分違いを理由に私を追い払った人が今さらなぜ?訝りながらも、秘密を抱えている彼女は内心びくびくしていた。そのときだ。奥で赤ん坊──ズハールの息子が泣きだしたのは。ジャスミンを愛人のように弄ぶつもりだった彼は驚き、妊娠も、出産していたことも知らせなかったと激高する。「この子は王家の血を引く王子として、我が国で育てる」息子を奪わないで! ジャスミンは狼狽し、許しを乞うが……。

    ■リン・グレアム作品がお好きな方は必読! 傲慢でセクシーなヒーローと、純粋なヒロインが織りなすドラマティックなロマンスを描き続けるスター作家、シャロン・ケンドリックの登場です。ひとりで産み育ててきた我が子のためにヒロインが下した決断とは?
  • ロンドン郊外の不動産会社で働くリジーには、親友にさえ打ち明けられない秘密がある。4年前、片想いしていた不動産王フィリップ・カプリスと、一夜をともにした結果、リジーの人生は180度変わった。彼はリジーのもとから去り、二度と姿を見せなかったが、実はその夜授かった子を、ずっと大切に育てているのだ。けれどその日突然、フィリップは彼女の会社に現れた。「君ともう一度ベッドをともにしたい」いったいどういうこと? なぜ今になって現れたの?まさか……息子の存在を知って、私から奪うつもりなの?

    ■リン・グレアム大絶賛! スター作家シャロン・ケンドリックが描く、秘密の命の物語。ヒーローは幼子を見た瞬間、我が子と確信。けれど、ヒロインに想いを寄せられていたとはつゆ知らず、彼女を誰とでも寝る軽薄な女と思い込んでしまい……。
    *本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 生活苦にあえぐエマは、幼い息子をかかえて途方に暮れていた。エマが子供を望めない体と診断されたのをきっかけに、シチリア大富豪の夫ヴィンチェンツォと別居することになったが、皮肉にも、あとになって妊娠がわかり、夫には知らせず産んだのだ。旅先での出会いから恋に落ちて電撃結婚したものの、誇り高い彼とは何もかもが違いすぎ、幸せな結婚生活ではなかった。子供のためにいくばくかの援助をもらえるなら、いっそ……。エマは震える足でヴィンチェンツォのもとを訪れ、離婚を申し出た。すると、まだ息子の存在を知らない彼は、侮蔑の念もあらわに、もう一度ベッドをともにするなら離婚に応じてやると迫ってきて――

    ■大スター作家リン・グレアムも太鼓判を押す、英国人作家シャロン・ケンドリックの劇的な愛憎ロマンス。ヴィンチェンツォから愛されない妻でいるのはつらかったけれど、彼の住むシチリアにとどまるほうが、息子のためを思えば正しいのか、エマの悩みは尽きず……。
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 君を愛している――富豪は残酷に、偽りの愛をささやく。

    王家に嫁ぐ姉の結婚式に出るため、王室専用機の搭乗ラウンジで案内を待っていたタムシンは、ギリシアの大富豪ザンとでくわし、絶句した。ウエイトレスをしていた店にザンがやってきたとき、彼のズボンにカクテルをこぼしてしまったことがあったのだ。気まずい再会にもかかわらず、結婚式後のパーティで彼と踊ると、瞬く間に官能に火がつき、その夜タムシンは純潔を捧げた……。それきり音信のとだえたザンが、3カ月後、彼女の前に現れた。大金と引き換えの契約結婚という、屈辱的な提案をたずさえて。

    ■『鷹の王と無垢なメイド』関連作です。許嫁との結婚を回避したくて、ヒロインを偽りの結婚劇に巻き込んだ放蕩富豪。彼女が妻でいる間、ベッドでたっぷり楽しもうと目論み……。大スター作家L・グレアムも大絶賛のスター作家、S・ケンドリックが描く情熱愛!
  • この子は誰にも渡さない。たとえ相手が絶大な力を持つ王でも。

    サルデーニャ島のホテルで働くハンナは、その誠実さを買われ、ザフリスタン国王クラルの専属客室係を任された。尊大で気難しい王の世話は気苦労が絶えなかったが、ある日彼に命じられて着飾り、パーティへ連れだされて驚く。なぜ今日は優しいの? 月光の下のダンスは熱を帯び、誘惑されるまま、ハンナはクラルに純潔を捧げていた。やがて妊娠に気づいた彼女はザフリスタンへ向かうが、待っていたのはあまりにも残酷なクラルの言葉だった。「君に一生使いきれない金を渡そう。その子と引き替えに」

    ■人気作家シャロン・ケンドリックの筆が冴える、予期せぬ妊娠から始まるドラマティックなロマンスをお楽しみください。思いがけず国王の後継ぎを身ごもったヒロインに次々と試練が降りかかり……。
  • ヴェリティは、新たに転任してきた医師を見てわが目を疑った。ベネディクト──夢中だった恋人。手酷い裏切りを知るまでは。ある日、なんの理由もなく彼は忽然と姿をかき消したのだ。そのあと、妊娠に気づいたヴェリティはたった一人で産み、心にあいた空洞を埋めるため、娘だけをよすがに生きてきた――弄ばれて、捨てられたのに。やりきれない傷が疼くのに。それでも彼を前にすると、全身のほてりを抑えられない。しかも、彼が放った言葉の刃が、ヴェリティの胸を裂いた。「君の名は?」
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 離婚の条件は、夫を愛する妻を演じること。それは何より難しい演技のはずだった。

    捨て子だったニコルは、世界有数の製薬会社バルベリ社で清掃の仕事をしていたとき、社長ロッコに見初められ結婚した。しかし不運にも流産したあと、ロッコの態度は急変する。悲嘆に暮れるニコルを顧みもせず、仕事に没頭したのだ。情熱が冷めれば、身分違いの妻など必要ないのね……。打ちのめされた彼女は家を出た。だが夫は居場所を突き止め、離婚の条件を切り出した。大きな買収案件を成功させるため、愛妻としてモナコへ同行しろ、と。ニコルは条件をのんだ。その芝居が望まぬ情熱に再び火をつけることになるとも知らず。■これぞ王道シンデレラ・ストーリーの決定版! 貧しくともひたむきに生きてきたヒロインは、億万長者の夫との夢の日々から一転、絶望の底へ。別居後、幸せな夫婦を演じるはめになり出席したパーティで、夫と恋仲らしき女優の敵意あふれる視線に耐えかね……。
  • ショーナは念願の社長秘書の仕事を手に入れた。給料も申し分ないうえに、住居まで提供されるというが、社長のマックスは鼻持ちならない色男で、こう警告したのだ。君の前任の秘書は僕に恋して仕事を失った、と。いくら雑誌で“結婚したい男性50人”に選ばれたとしても、私はこんなうぬぼれ屋になんか興味がないわ。そう思っていたショーナの自信は、だが、すぐに打ち砕かれた。提供される住居とは、会社の最上階の豪華なペントハウス。彼女はマックスと一つ屋根の下で暮らすことになったのだ。
    *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 私を娼婦扱いした残酷な人──まさか彼の子を身ごもるなんて。

    タクシー運転手のケーラは、イタリアのホテル業界の大物、マッテオ・ヴァレンティの視察旅行に同道した。途中、天候が急変して車が立ち往生し、やむなく宿を探すが、見つかったのは唯一、小さなB&Bの屋根裏部屋だけだった。嘘でしょう……こんな狭い場所にセクシーな富豪と二人きり?互いの身の上話はやがて熱い囁きに変わり、気づけばケーラは純潔を差しだしていた。だが翌朝、彼は忽然と姿を消した──大金と命の芽をケーラに残して。10カ月後、出産と引き替えに職も住処も失った彼女は、恥を忍んでマッテオに連絡するが……。

    ■身分違いのマッテオの子を一夜で身ごもり、密かに出産したケーラ。身寄りも職もなく、追いつめられた彼女はマッテオを頼りますが、現れた彼の振る舞いはあまりにも冷たくて……。シャロン・ケンドリック得意の傲慢ヒーローの魅力を存分に味わえる一作です。
  • 恋人に弄ばれ、捨てられた、垢抜けない娘ナターシャ。路頭に迷っていた彼女を、大富豪ラファエルは気まぐれに拾い、4年前に、住み込みの家政婦として雇ったのだ。ある日、失恋から彼の妹が心を病み、入院したことで、世間を騒がすことを恐れたラファエルは、ふと妙案を思いつく。自分が電撃的に婚約を発表してマスコミの注意を引こう。妹が快復したら、解消すればいい――と。そんな便利な婚約者として、ナターシャに白羽の矢を立てた。彼女がひそかにラファエルを愛しているとは思いもせずに。
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 私は冷酷なギリシア海運王の使用人。子を宿し、妻となった今でも。

    “薄汚い娼婦”キーリーはアリストンから受けた侮辱を忘れない。8年前、18歳だった彼女が奔放な母親の起こした不祥事のせいで深く傷ついたとき、優しく慰めてくれたのは彼だけだった。ところが、甘いキスを交わし陶然となった彼女を突然突き放すと、アリストンは罵声を浴びせ、振り向きもせず立ち去ったのだ。今やギリシア一の海運王の彼は、再会するなりこう切りだした。キーリーを多額の報酬で使用人として雇いたいというのだ。また私を侮辱するつもり? でも介護施設の母にはお金がかかる。承諾したキーリーは、まだ知らなかった。彼の非情すぎる計画を。

    ■S・ケンドリックが描く、クラシックな香りが漂う、貧しいヒロインとギリシア海運王のシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。ヒーローに翻弄されながらも健気に愛を貫くヒロインに要注目!
  • 傲岸不遜な国王が選んだ花嫁は、地味でお堅い本の虫。

    ロンドンにあるカファラー王国の大使館で働くジェーンは、美しく派手な双子の妹と常に比較されつつ、堅実に生きてきた。その妹が多額の借金をつくったとわかり窮地に陥ったとき、国王ザイードが突然現れて、驚くべきことを申し出る。「遺産相続のために妻が必要だ。そして君は完璧な候補者だ」しかも彼女を選んだ理由は、女性として魅力がないので惹かれず、用済みになればすぐに手放せる便宜結婚相手として適任だからと。ジェーンはあまりの屈辱に震えるが、抗うことはできなかった。新婚初夜、彼女は思いがけず夫の秘密を知ることになり……。

    ■傲慢ながらも魅力的なヒーローを描くことに定評があるシャロン・ケンドリックらしいロイヤル・ロマンスをお届けします。尊大な国王の知られざる一面に心を奪われてしまったヒロインは……?
  • 「ぼくに話すべきことがあるんじゃないか?」イタリア人実業家で元婚約者のダンテに迫られ、ジャスティナはもう逃げられないことを悟った。9カ月前のあの夜、二人はたがいに激しく求めあった。身分差を理由に彼の親族から疎まれて破局した過去も忘れ、最後の一夜のつもりで、ジャスティナは自らを捧げたのだ。彼の子を身ごもってしまうとは、思いも寄らなかった――。妊娠を知って追ってきたダンテの目は怒りに燃えている。なのに彼は臨月の彼女に熱く口づけし、お腹を優しく撫でる。まだ愛していることを悟られまいと、ジャスティナは抗うが……。

    ■長年ロマンスの第一線を走り続ける人気作家S・ケンドリック。妊娠をきっかけにした復活愛を描く今作には、印象的な台詞があります。「愛は死んだとばかり思っていたが――」に続く、ヒーローの感動的な告白をお見逃しなきよう。感涙必至です。
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 幼い息子を抱え、ローラは慎ましやかな生活を送っていた。ところがある日、平穏な心がかき乱されてしまう。ニュースで聞き覚えのある名前が流れてきたのだ。コンスタンチン・カランティノス――ギリシアでも屈指の大富豪、彼が結婚するという。自分の息子の存在も知らないまま。唐突に、彼と過ごした8年前の夏の輝きと別離が甦ってくる。遊ばれて捨てられたのに、高まった思慕をおさえられず、一目見たさのあまり、ローラは婚約パーティーへと入りこんだ。だが、コンスタンチンは彼女に冷たい一瞥をくれただけだった。
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛情も結婚も望まない。それが愛人の掟だった。

    ナイトクラブでウエイトレスをしていたダーシーは高名なイタリア富豪レンツォ・サバティーニに見初められ、抗うすべもなく純潔を奪われて彼の秘密の愛人になった。無上の喜び以外は与えられない、ベッドの上だけの逢瀬――切なさに別れを決意した彼女を、レンツォは別荘へ招待する。ふたりは美しいトスカーナの地で恋人同士のように過ごすが、目もくらむほどの幸福の果てにダーシーは無残に捨てられる。私のような女には、彼に愛される価値なんてない……。彼女は静かに姿を消した。傷つき疲れて、小さな命を育みながら。■身重の体で働き続け、ついに過労で入院したダーシー。そこへレンツォが現れ、結婚という解決策を提示します。お腹の子を守るため、ダーシーは義務的な求婚を受け入れますが……。人気作家S・ケンドリックが身分違いの切ない愛を繊細かつ情熱的な筆致で描きます。
  • 初めて身も心も夢中になった人は、笑顔の裏に企みを秘めていた。

    夢を実現するための資金調達に四苦八苦するアビーの前に、突然、潤沢な資金を提供するという救世主が現れた。名門ディ・シオーネ家の御曹司で、投資会社社長のマッテオだ。プレイボーイだと噂される彼は、実際に会ってみると寛大で率直な魅力にあふれたすてきな男性で、過去の出来事から男性不信に陥っていたアビーの心さえ動かした。さっそく食事に誘われ、彼女は生まれて初めて胸をときめかす。だが、マッテオの狙いをこのときのアビーはまだ知らなかった。そう、愛が憎しみに変わるほどの残酷な真の目的を……。■今作からスタートするミニシリーズ〈ディ・シオーネの宝石たち〉は、イタリアの名門一族ディ・シオーネ家に伝わる秘宝を捜す過程で巻き起こる恋愛模様を描いたシリーズです。豪華な人気作家たちの競演も見どころのひとつ。どうぞご期待ください!
  • ギリシアの美しい島でキャサリンは、旅行中の世界的な億万長者フィンと運命的な恋に落ちる。だがフィンとの関係を、キャサリンの上司が嗅ぎつけ、著名人の醜聞として暴露してしまう。その日、フィンは花を抱えて現れた。いつもと変わらぬ熱心さで彼女を求め――許されたと安堵したのも束の間、フィンの顔が変貌し、辛辣な言葉で別れを告げたのだった。キャサリンは泣きながら、花をバラバラにした。予期せぬ妊娠に気づいたのは何もかも終わったあと……。
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • イタリア人実業家リカルドの秘書アンジーは転職を考えていた。何年も彼の手足となって働き、ときには恋の後始末さえしてきた。──日ごとにつのるリカルドへの想いはひた隠して。彼にとって私はただの地味な秘書。このままでは惨めすぎるわ。ところがオフィスのパーティが催される日、突然リカルドから美しい赤いドレスをプレゼントされて、アンジーは驚く。ドレスに着替えたアンジーはまるで別人のように魅力的に変身し、リカルドのエスコートで夢のような一夜を過ごした。そして翌朝、夢は儚く消えた。彼に冷たくあしらわれたばかりか、トスカーナ出張へ秘書兼愛人として同行するよう命じられたのだ!■人気作家シャロン・ケンドリックが描く、王道のオフィス・ロマンスをお楽しみください。尊大なボスのリカルドが、地味な秘書アンジーに贈った赤いドレスには驚くべき秘密が隠されていて……。
    *本書は、ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 私は世継ぎを産むための器。それが大公妃のティアラに隠された真実。

    地中海の公国の君主ルチアーノと2年ぶりに再会したとき、リサはわが目を疑った。ベッドの相手でしかなかった私に、今さらなんの用が?厚かましくも、ルチアーノはリサをまた誘惑する気でいた。そして怒りを覚えながらも……彼女は一夜をともにしてしまう。しかし関係をやり直す気どころか、彼は許嫁である隣国の王女と結婚する前に、リサと楽しみたかっただけだった。なんて傲慢な人。涙ながらに、リサは彼を追い出す。だが彼女の妊娠を知るなり、ルチアーノはふたたび現れた。■R-3214『富豪が拾ったウエイトレス』の関連作をお届けします。再会した恋人ルチアーノの子供を妊娠したリサ。しかし彼は一国の支配者として、自分の跡を継ぐ存在を求めていました。その結果、リサは愛されぬ妃という、つらい立場に追いやられ……。
  • ロンドンでパーティ・プランナーの助手として働くメリッサは、地中海の小国ザフィリンソスを訪れていた。近々開かれる、カジミーロ国王が主催する舞踏会を手伝うためだ。だが、彼女にはもう一つ、重要な目的があった。じつは2年前、カジミーロとメリッサは束の間の情熱を分かち合い、メリッサは妊娠。彼に知らせぬまま密かに息子を産んでいた。カジミーロには私の口からきちんと真実を話したい……。国王への謁見を許されたメリッサは、すぐに自分の愚かさを呪った。カジミーロは彼女のことなどまったく覚えていないばかりか、耳を覆いたくなるような罵倒を浴びせ、手酷く追い払ったのだ。■2011年に刊行された、人気作家シャロン・ケンドリックのシークレットベビー作品をお贈りします。以前とは別人のような国王の変貌には、じつは誰にも知られてはならない秘密があったのでした。
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • なぜステファノがここに? クレシダは舞台の上で凍りついた。客席に別居中の夫がいるのだ。ハンサムな顔に冷笑を浮かべて。熱烈に愛しあった果てに、イタリア人実業家の彼と結婚したとき、クレシダは自分を世界一幸せな花嫁だと思った。だが、それは幻想にすぎなかった。別居するまでの1年半の間、多忙な夫の顔を見るのはほとんどベッドの中だけだったのだから。もう愛していない――そう思っていたのに楽屋で彼に求められ執拗に唇を奪われると、痺れるほどの悦楽が彼女の中を貫いた。「あなたはけだものだわ」クレシダは必死に拒んだが……。
  • 彼の誘惑は計算ずくだった──砂漠の国へと連れ去るための。

    結婚式当日に花婿が現れないという屈辱を受けて以来、リビーは世間から半ば身を隠すようにして暮らしてきた。ある日そんな彼女のもとを、砂漠の国の国王サラディンが、従者も連れずにお忍びで訪ねてくる。リビーの持つ、特殊な技能の評判を聞きつけてきたのだという。彼から協力してほしいと頼まれたが、リビーはきっぱりと断った。その直後だった──停電が起きてふたりが闇に包まれたのは。リビーは蝋燭の炎に煽られるようにサラディンの誘惑の手に落ち、一夜にして彼の強引な要請までも受け入れてしまうが……。■彼の砂漠の国が想像を超えた男尊女卑の世界であることにリビーが気づいたときには、時すでに遅し。冷淡なサラディンから邪険に扱われても嫌いになれない、彼女の切ない心情が胸に迫ります。
  • 父に見放された私に残された道は、悪魔のような彼にひざまずくしかないの?

    ある朝、アンバーは目覚めるなり、自宅を追い出された。大富豪のコナルによると、彼女の父が家を売ったという。無一文も同然のアンバーはウエイトレスとして働きだすが、場末のクラブの制服はきわどく、たちの悪い客も多かった。だから再び現れたコナルに、店から連れ去られたときは、ほっとして泣きそうになった。だが身持ちが悪いと責められて、アンバーは真っ赤になる。なんの資格もない私は、ああいう店しか選べなかった。男性は苦手で、まだベッドに行った経験さえないのに……。■甘やかされた暮らしから、一気に貧乏へと突き落とされたアンバー。そんな目にあわせたコナルを憎みたいのに、何度も窮地から救い出され、胸の高鳴りを抑えられなくなります。しかし、彼から突きつけられたのは愛のない便宜結婚でした。
  • 蔑みながら私を求める非情な大富豪。でもその瞳の奥には苦悩が滲んでいる。

    親友から花嫁付添人になってほしいと懇願され、アラナはクリスマス間近のニューヨークへ向かった。だが結婚式直前、親友の兄でイタリア人実業家のニッコロから、「ヌードモデルまがいの仕事をしていた花嫁付添人は認めない!」と暴言を投げつけられ、アラナは屈辱に震えた。なぜ真実を確かめもせずに勝手に決めつけるの?しかも彼は結婚式のあと、臆面もなくアラナを誘惑してきたのだ。堪えてきた彼女の感情は、ついにクリスマスの夜に弾ける──情熱の赴くままニッコロと一夜を共にする、という予想外の形で。

    ■人気作家シャロン・ケンドリックが描く、激しくもせつないロマンスです。愛と結婚とクリスマスを憎悪するイタリア人大富豪と一夜を共にし、彼の秘密を知ったアラナ。彼女の想いは千々に乱れ……。
  • 夫が突然失踪して1年半――。エンジェルは孤独と不安に耐えながら暮らしていた。そんなある日、夫の兄ローリから1本の電話がかかってくる。夫が交通事故で帰らぬ人となった、というのだ。そればかりか、車には夫の愛人が同乗していた、と。打ちのめされるエンジェルのもとに、ローリが訪ねてきた。なんと、まだ生まれて間もない赤ん坊を連れている。「まさか、その子は……」驚愕するエンジェルに彼は頷いた。「そうだ。弟と愛人の子だよ」そして続けたのだ。「エンジェル、この子を僕と一緒に育ててくれないか」

    ■1999年にイマージュから刊行されたシャロン・ケンドリックの名作です。もともと自分たちの結婚を反対していた義兄が現れ、弟と愛人の間に生まれた遺児を、ともに育ててほしいと言う。裏切られた妻、そして遺された女エンジェルの下した決断とは?
    *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • シリーズ13冊
    550990(税込)

    ロザリンドは、けばけばしいドレスに身を包みカジノで怪しげな男たちのコンパニオンを務めていた。だが、男のみだらな振る舞いに耐えきれず、逃げ出した。いくら友人に借金があるからといって、こんなことはできない。タクシーに乗るお金もなく、疲れた足を引きずって歩いていると、送っていこうと言う声がした。高級車から現れたその男には見覚えがあった。カジノで、娼婦を見るような軽蔑のまなざしを向けてきたスペイン人。いつでも男に身を売る女と思っているんだわ。彼女は恥辱に打ち震え、男を見据えると、きっぱり断った。■“ラテン系ヒーローとの恋物語”――情熱的で強引、圧倒的にセクシーなラテン系ヒーローの魅力が満載の名作をお楽しみください。
  • 「結婚も子供も無用」と公言する、放蕩富豪を愛した代償は……。

    「その結婚に異議あり!」突如響いた声に、エリンは戦慄した。式場に飛びこんできたのは――ディミトリ・マカロフ!かつてのボスで、今をときめく世界的な大富豪だ。7年前、エリンは秘書の身でボスと一夜を過ごし、身ごもった。だが放蕩者として悪名高い彼は、完全な独身主義者……エリンは彼の前から姿を消し、ひとりで出産したのだった。カフェの屋根裏に住み込みで働き、なんとか暮らしていたが、裕福なゲイの友人に頼まれ、形式だけの結婚を決めた矢先だった。ディミトリは息子の存在を知ったのね……一体どうするつもり?

    ■妊娠を告げに行ったとき、愛するボスが裸の女性とベッドにいたら?それが、エリンが愛を失った夜でした。幼い息子をひとり屋根裏で懸命に育てる彼女に、突如現れたディミトリがつきつけたものとは――? S・ケンドリックが贈るシークレットベビーの物語です。
  • 仕事を終えてケイシーがやっと家にたどりつくと、思いがけない人物が待っていた。莫大な富を所有する著名な映画プロデューサー、ザンダー・フレイザーだ。そんな人が、わたしになんの用だろう?いぶかるケイシーに告げられたのは、とんでもない申し出だった。◆ネバダ州エルコ。キャサリンがこんな場所までやってきたのには、大きな理由がある。彼女が養子に迎えようとしている赤ん坊の父親に、子供を引き取る意思がないことを確認しに来たのだ。ところが彼の兄だという人物――コールが現れ、事態は信じられない展開に。◆ミアの父は有名なロックミュージシャンだ。その父が深刻な病気になってしまい、彼女は世間の目から父を守るために自らスキャンダルを起こそうと心に決めた。そこでミアは、かつて父と同じバンドに在籍していたC・J・ハンターのもとを訪れ、ある依頼をする。
  • 突然現れたかつての恋人は、ありえないほど冷酷になっていた!

    ジェシカは18歳で父と継母を亡くし、幼い異母妹を一人で育ててきた。生活の支えとなっているのは大手宝飾店の専属モデルの仕事のみ。それだけに、今回の社長の突然の交代劇は大きな痛手だった。なぜなら、その新社長、ギリシア人富豪のルーカス・サラントスこそ、ジェシカが8年前にプロポーズを拒んだ元恋人だったから。彼は契約解消を仄めかしつつ、彼女に大胆な衣装と宝石をまとわせ、妖艶な大人のモデルに転身するよう厳しく言い渡した。今の私を全否定したいのかしら。これは過去の仕返しなの?ジェシカはわかっていた。ルーカスの要求をのむしかないことを。そして、彼の要求がさらに苛酷になっていくであろうことも。

    ■一見、華やかに見えるモデルという仕事につきながら、素顔のジェシカは家族思いの純真な女性。彼女がルーカスからのプロポーズを拒んだのも、もちろんある理由があってのことでしたが……。
  • ロンドン郊外の不動産会社で働くリジーには、親友にさえ打ち明けられない秘密があった。四年前、仕事で知り合った憧れの男性フィリップと、ふとしたことからベッドをともにしてしまったのだ。その結果、リジーの人生は百八十度変わることになった。もちろん、後悔はしていない。でも、別れ際に投げつけられた衝撃的な言葉は今も忘れられない。彼はリジーのもとから去り、二度と姿を見せなかった。ところが、ある日突然フィリップが彼女の会社に現れて言った。「君ともう一度ベッドをともにしたい」私が望んでいたのはそんなことじゃないわ!四年ぶりの再会は、リジーにとって苦悩の始まりとなった。■“秘密の新しい命の物語”――新しい命の存在を伝えたくても伝えられないヒロインの、切ない愛の物語。断ち切れない絆を描きます。ハーレクイン・ロマンスから同じテーマの作品「記憶の中のきみへ」が好評発売中です。こちらもどうぞお見逃しなく。
  • 昼間は販売会社、夜は毎晩、清掃のアルバイト。生きていくのに精いっぱいのジェシカにも、唯一の楽しみがあった。それは掃除にいく会社の、“美しい彼”をみること。シチリア名門カルディーニ一族を率いる、サルヴァトーレ会長だ。尊大だが魅力あふれる彼に、ロンドン中の女性がお熱をあげている。洗練された美貌の独身貴族となんのとりえもない自分と。そこに愛などめばえるはずもないのは承知のうえだ。そんなある日、ひょんなことから彼にパーティに誘われる。ジェシカは舞いあがるが、会長には冷たい計算があった。
    *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • フランは、失恋して泣き崩れる幼なじみのロージーから、大富豪のプレイボーイ、サム・ロックハートへの復讐を頼まれた。彼は女性を夢中にさせては捨て去るひどい男なのだという。フランはサムが主催する慈善パーティを企画することになったが、彼を知れば知るほど、なにかおかしいと思い始める。この人は本当にひどい人なの? 常に冷静で、正しく、高潔で、時折見せるユーモアもすてきだ。そしてあのセクシーな微笑……。慈善パーティで彼の醜聞が暴露され、ついに復讐が果たされた瞬間、フランはたまらず逃げだした。逆恨みの復讐ドラマに加担して、彼を陥れる真似をしてしまったことが恥ずかしく、みじめだった。いつの間にか愛してしまった、サムに軽蔑されることを思うと。

    ■人気作家S・ケンドリックによるバレンタイン・ロマンスです。友人を弄び身も心もずたずたにした男性を懲らしめるつもりが、自らも彼の魅力に囚われてしまったフラン。担当編集も、サムの魅力にすっかり溺れてしまいました……。次はあなたの番です!
  • 田舎暮らしのウエイトレスが一度のキスで大富豪の妻になるなんて!

    高級リゾートホテルでウエイトレスとして働くエリーはある夜、客のアレックの話し相手を務めるうち、はずみでキスをしてしまった。運悪く、それをたまたまゴシップ紙の記者が木陰から見ていた。アレックは有名な大富豪で、その一件はさっそく新聞に取りあげられる。罠にはめられたと思いこんだ彼はエリーを首にさせただけでは足りず、怒りのはけ口を求めるように家に押しかけ、彼女をベッドへ連れていく。エリーは拒めなかった。酷薄だけれど魅惑的な彼に惹かれていたからだ。だが、その代償は高すぎた。妊娠したのだ。彼女はけなげにも決意した。この子を片親にしないためなら、私はどんな目にあってもいい。エリーはアレックに会いに行き、懇願した。「私と結婚してほしいの」

    ■ギリシアの大富豪アレックとのキスから、平凡なウエイトレス、エリーの人生は一変してしまいます。目指していたキャリアをあきらめる代償として与えられたのは、大富豪の妻という地位。果たしてエリーは幸せになれるのでしょうか?
  • 『放蕩領主と美しき乙女』 キャロル・モーティマー作■貴族のグレイは亡兄から相続した領地を初めて訪れた。暗い屋敷に足を踏み入れると、亡兄の義理の娘アミーリアに悪漢と間違われ発砲される。お仕置きとばかりに抱きすくめ明かりをつけると、彼が2年前に会った17歳の少女は、見違えるほど美しく成長していた。■『イヴに天使が舞いおりて』 レベッカ・ウインターズ 作■挙式寸前に婚約を破棄された痛手から立ち直ろうとしていたブルック。クリスマスイヴの夜、彼女は吹雪の中で泣いている少女を発見した。少女を自宅で保護して警察に連絡すると、魅力あふれる男性ヴァンスが事情聴取に現れた。もしかして、わたしの運命の人?■『花嫁にメリー・クリスマス』 マリオン・レノックス作■2年前に夫を亡くしたジェニーは経営するブライダルサロンの売却を決めた。亡夫と共に事故に遭って火傷を負った息子の治療費を捻出するためだ。だが売却先の会社の社長ガイが店に現れ、傍若無人な態度をとった。ジェニーが激怒すると、突然彼に唇を奪われ……。■『純情なシンデレラ』 エリザベス・ロールズ 作■裕福な家の娘ポリーは不運に見舞われた。父の遺産を全部失ったうえ、住みこみの家庭教師の職も解雇されたのだ。心優しい教区牧師のアレックスに相談すれば、新設される学校の教師として雇ってもらえるかもしれない……。しかし、彼女の期待は見事に裏切られる。 4話収録。
  • ウエディングドレスなんて着られない。愛する彼には……妻と子供がいる!■アーシュラは、ずっと前に“運命の人”と出会っていた。二人は考えも感じ方もぴったり。おまけにそのロス・シェリダンは彼女の上司で、いつでも会える。もっとも、どんなに好きでも彼と結ばれることはない。ロスはすでに結婚しているのだから。今でも、それを知ったときの絶望感を思い出す。アーシュラはそのときから彼への思いを振り切り、ただ仕事の上のつながりだけに目を向けてきた。ロスの妻は美しく才能豊かなデザイナーで、二人の間には天使のようにかわいいケイティがいる。どこから見ても幸せいっぱいだ。だがケイティの誕生会に招待され、アーシュラは彼の結婚生活が悲惨なものと知った。でも、たとえ愛する人の結婚がうまくいっていないからといって、その隙に彼の心に忍び込んだりできるだろうか。私にはできない……。
  • あなたと再会する日はどんなだろう。何度も思い描いてきたけれど……。■シェリーは遠くに広がる海を目にして、車のスピードを上げた。三年ぶりの帰郷だ。三年は長い。シェリーは変わった。マルコとのイタリアでの暮らしで、より美しく、洗練された女性へと変身を遂げていた。ドルーも変わっただろうか。もう誰かと結婚しているだろうか……。シェリーは車を降りて、浜辺へと足を向けた。月明かりの下、初めてドルーと口づけを交わしたあの浜辺へ。寄せては返す波の音に混じって、鋭いかもめの声が響く。ふいに近づいてくる人影に、シェリーは息をのんだ。ドルー! かつて結婚を約束しながら、結ばれぬまま別れた人!それも、私がマルコとイタリアへ逃げ出してしまったせいだ。苦い後悔の念にとらわれながらも、彼女の鼓動は激しく打ち始めた。だが、ドルーの瞳に彼女が見たものは、ただ冷たい拒絶だけだった。
  • インテリア・デザイナーのケイトは、仕事先の豪奢な大邸宅で、ある男性と出会った。シチリア島の名家の御曹司ジョヴァンニ・カルヴェッリ。傲慢で冷たい雰囲気を漂わせた彼に反感を覚えながらも、ケイトは彼の魅力に絡めとられ、初めて欲望を感じてしまう。狼狽し、逃げるように自宅に戻ったはいいが、数時間後、彼女の家の玄関先にジョヴァンニ本人が現れた。「ぼくを待っていたんだろう?」彼はケイトの忘れ物を手にして嘲るように言い放ち……。
    *本書は、初版ハーレクイン・リクエストから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • アレッサンドラの夫キャメロンは、誰もが羨むような男性だが、キャリアを邁進する自立した女性が好きだと公言していた。だから結婚してからも、それぞれの仕事がある、ロンドンとマンチェスターに分かれて暮らしていた。日に日に夫への想いは募ったが、彼女は平気なふりを装っていた。ある週末、アレッサンドラが夫と愛し合いかけたまさにそのとき、ピルをのみ忘れていたことを思い出し、慌てて彼を制止する。だがキャメロンは愛撫の手を止めず、こう囁いて彼女を惑わせた。「きみに、ぼくの子供を宿してほしいんだ……」なぜ? 妊娠して働けなくなった女性なんて、嫌いでしょう?

    ■夫好みのキャリアウーマンを演じることに疲れ、いつも嫉妬に身を焦がしていたアレッサンドラ。妊娠がわかっても、喜ぶどころか夫に幻滅されてしまうと恐れ……。愛しすぎて切なくからまわりする新妻の想いを、シャロン・ケンドリックが綴った名作です。
    *本書は、初版ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品のハーレクイン・セレクト版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • セクシーで傲慢な屋敷の主人。女はみな彼に恋をする――わたし以外は。

    ルイスの呼ぶ声がする。家政婦のカーリーは仕事の手を止め、わがままな主人の呼び出しに、屋敷のジムへと向かった。怪我をしたルイスが家で療養するようになってから、いつもこうだ。大富豪を訪れる見舞客は女性ばかり。でも今はリハビリ中のはず……。カーリーはジムの扉を開けるとすぐ、部屋に漂う緊張感に気づいた。理学療法士の女性が顔を赤らめて立ち尽くし、そばのマッサージ台には、セクシーすぎるルイスが腰にタオル1枚の姿で横たわっている。カーリーはすぐに察しがついた。また一人、彼に焦がれる犠牲者が――ルイスのあらわなブロンズ色の肌を前に、彼女は思わず目を伏せた。彼はその場で療法士をくびにし、カーリーに代わりをしろと命じる。

    ■大人気の大富豪と家政婦のロマンス。S・ケンドリックが手掛けると危険なほどセクシーな物語に。『冷たい瞳のスルタン』に登場した、ゴージャスなあの面々も顔をのぞかせています。
  • インテリア・デザイナーのケイトは、仕事先の大邸宅で、ある男性と出会った。シチリア島の名家の御曹司、ジョヴァンニ・カルヴェッリだ。傲慢で冷たい雰囲気を漂わせた彼に反感を覚えながらも、なぜかケイトは惹かれてしまう。狼狽し、逃げるように自宅に戻ったはいいが、それで終わりではなかった。数時間後、玄関のベルが鳴り、彼女がドアを開けると、そこには忘れ物を届けに来たジョヴァンニがいた!びっくりしながらも感謝の気持ちを示したケイトに、彼は耳を疑うようなことを言った。「きみをベッドに連れていきたい」■“ラテン系ヒーローとの恋物語”――情熱的で強引、圧倒的にセクシーなラテン系ヒーローの魅力が満載の名作をお楽しみください。
  • 知っているのはお互いの名前だけ――だからこそ、ありのままの姿を見せ合える。■サブリナは一人イギリスを離れ、ヴェネチアにやってきた。自分の身に降りかかった悲劇を受け入れ、心の傷を癒すためだった。ゴンドラに乗った彼女は、運河のほとりに立つ男性に目を奪われた。見も知らぬ男性に惹かれるなんて、初めての経験だ。ヴェネチアに仕事でやってきたガイは、ゴンドラに乗っている美しい女性に強く心を引きつけられた。彼女がゴンドラを降りるのを待って、思いきってディナーに誘おう。見も知らぬ女性に声をかけるなんて、初めての経験だ。異国の地で出会った行きずりの相手に、一目惚れをすることなどあるのだろうか?だが、一夜を共にしたあと、ガイのささいな嘘を知ったサブリナは、逃げるように姿を消す。あとに残されたのは金のチェーンだけ……。それが、二人を再びイギリスで引き合わせることになった。
  • 恋に落ちた瞬間から、人は愛へと突き進む。たとえどんな障害があろうとも……。■ナンシーは研修医としてパーブルック病院にやってきた。指導してくれるのは、ハンサムな医師、カラム。勤務の初日、二人はお互いに強烈な印象を受ける。しかし、ナンシーには二年前に結婚した夫スティーヴがいた。享楽的なスティーヴと、勤勉なナンシーは別世界の人間だった。その違いゆえに惹かれ合ったものの、今では二人の間には溝しかない。カラムの指導を受けながら、ナンシーの心はますます彼に傾いていく。それはまた、彼女の自制心と倫理観との闘いの始まりでもあった。おそらくカラムにとっても……。ナンシーは夫との破綻しかけた結婚生活をなんとか修復しようと努め、カラムはガールフレンドの美人女優とのデートに臨む。けれど、それがむなしい試みだと二人が気づくまでに、さほど長い時間はかからなかった……。
  • シリーズ9冊
    330660(税込)

    愛しいボスと火遊びなどできない。
    わたしはきっと、灰になってしまう。

    日曜日の朝6時、電話が鳴り響く。「エラ、今すぐ来てくれ」
    サント・コレッティの個人秘書として働くようになって4カ月、
    時間外の呼び出しには慣れっこになっていた。
    イタリアなまりの強い、深みのある低い声が寝起きの耳を愛撫する。
    どんなに傲慢で、わがままで、女ぐせが悪くても、
    サントはシチリア名家の御曹司として眩しいほどのオーラを放ち、
    エラの心を惑わせる。ボスにこんな感情を抱くのは禁物なのに。
    いいえ、それもあと少しのこと。エラは仕事を辞めようと思っていた。
    だが駆けつけた先でサントのある姿を見たとたん、エラは胸をつかれ、
    彼のもとを離れることなどできないと悟った。もしかしたら、永遠に。
  • わたしはスルタンの完璧な愛人。
    決して彼の花嫁にはなれない。

    「最後に、この週末を二人きりで過ごそう」ムラトの提案にケイトリンは黙って応じた。彼は砂漠の国クルハのスルタン。その命令は絶対なのだ。勤め先のホテルで見初められて1年あまり、彼のロンドン滞在中、ケイトリンは常にベッドを温める愛人として尽くしてきた。けれど、もう限界だった。心が悲鳴をあげていた。ムラトは隣国の王女との間で政略結婚の話を淡々と進めながら、ケイトリンには結婚後も会いたいと残酷にも申し出たのだ。愛されないなら、せめて最後に一度だけわがままを聞いてほしい。ケイトリンは対等の恋人としてスルタンのもとを去ると決めていた。■砂漠の国クルハのスルタン、ムラトの完璧な愛人として
    身も心も捧げてきたケイトリンの切ない心情に揺さぶられます。
  • アメリカ人の夫との結婚生活に破れ、クレミーはイギリスの緑豊かな町へと戻ってきた。引っ越しの荷物も片づかないうちに、クレミーは信じられない偶然を知る。12年前の高校卒業記念ダンスパーティの晩、熱いキスを交わしたアレックが隣家に住んでいたのだ。
  • 少女のころから憧れていたブレイクと、ジョゼフィーンは情熱の一夜を過ごした。彼女にとっては忘れられない夜だったのに、ブレイクは朝が来る前にさっさと立ち去った。その直後、彼が元恋人とよりを戻したという噂を聞く。
  • 彼と晴れて婚約――でも、二人の気持は大きくすれ違い……。■アンバーは左手の薬指に輝くダイヤモンドの指輪を見つめた。わたしはフィンと婚約したんだわ。熱愛する理想の男性と……。もっと有頂天になっていいはずなのに、なぜ、こんなに不安なの?モデル・エージェンシーの経営者フィンは、アンバーの上司。ハンサムでセクシーで、美人モデルたちの視線は彼に釘づけ。そんな男性と恋に落ち、指輪を贈られて喜んだアンバーだったが、婚約してからの彼は毎日仕事に明け暮れ、ろくに話もできず、二人で結婚式の日取りについて相談したことさえ一度もない。おまけに、ちょっとした口げんかがきっかけで、二人の間に溝ができてしまったような気がする……。アンバーは思った。ウエディングベルを鳴らしたい、絶対に。だけど、その夢は本当に実現するの?わたしとフィンが結婚式を挙げられるのは、いったいいつ?
  • 田舎町の診療所で看護師として働くララ。今年のクリスマスにはドクターの息子ニックが帰ってくるという。七年前のイブの日にダンスパーティでニックに恋したララは、次の日からダイエットに励んだ。今はもう太って未熟な少女ではないわたしを、彼はどう思ってくれるかしら。ララは期待に胸を高鳴らせるが、現実はあまりに残酷なものだった。
  • 自由をすべて奪われた王女は、
    一夜かぎりのせつない賭けに出た──

    レイラは男尊女卑の砂漠の国クルハのプリンセスだ。恋愛はもちろん、自身の生き方すら自由に決められない日々。いつかはどこかの見知らぬシークと、愛のない結婚をするのだろう。そんな彼女の耳に、ある情報が飛びこんできた。イギリスの広告業界を率いる実業家ゲイブ・スティールが、クルハ国のキャンペーンの制作で、しばらく滞在するというのだ。レイラは身分を隠して彼のもとを訪ねると、協力を申し出た。国外へ出るための必死の懇願はいつしか熱を帯び、気づけばレイラは彼に純潔を捧げていた。数週間後、彼女は奇跡の命を授かったことに気づき……。■大好評だった『砂漠の掟に背いて』の関連作の登場です!
    王女としての重責と女性としての喜び──相反する運命に翻弄され
    ながら、王女レイラが最後に選ぶのは……?
  • 理想の男性が今、目の前にいる!ホリーがそう思った矢先……。■荒涼とした十一月のイギリス。だが、ホリーの心は温かかった。ラブレース・ブライダルショップ――ついに自分の店を開けるのだ。すべての女性を、まばゆいほど美しい花嫁に変身させる店。ホリーがデザインしたウエディングドレスはここで売られ、愛と希望を包みこんで花嫁から花嫁へと伝えられる……。店の前でぼんやりと夢の中を漂っていたホリーは、通りかかった男性を見てぽかんと口をあけた。これほど魅力的な男性は見たことがない!ひそかに夢見てきた人が、現実に目の前に現れたようにさえ思える。彼のほうも、催眠術にかかったように茫然とホリーを見つめている。ところが、彼はホリーが無断で不動産業者と店の賃貸契約を結んだと知り、敵意をむき出しにしてにらみつけてきた。ホリーは、彼が店の家主だと知り、とたんに警戒を強めた。彼はどういうつもり? まさか契約を認めないなんて言いだすのでは?
  • 彼女は最愛の人に連れられて旅立った。
    スルタンと愛のかけらもない結婚をするために。

    やはりスルタンとの政略結婚から逃れることはできないの?プリンセスの素性を隠し、ロンドンで平凡に暮らしたいだけなのに。サラは勤め先の会社に現れた迎えの使者を見つめた──スレイマン。幼いころから憧れてきた彼が、いま目の前で、政治のための不毛な結婚の履行をサラに迫っている。彼はもう忘れてしまったのだろうか? 5年前のあの夜のことを。禁じられていると知りながら交わした、あの魔法のようなキスを。「君にはスルタンの妻となり、後継ぎを産む義務がある」氷のように冷たいスレイマンの言葉に、サラは身震いした。彼は本気で私をスルタンに差しだす気なのだ。憐れな生け贄として。

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