『文芸・小説、歴史、奥山景布子』の電子書籍一覧
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京都の幕府直轄御薬園で働く女薬師・真葛。
亡き母の仕込みを継ぐ色酢の麹造り職人・沙奈。
木肌の魅力に惹かれ根付職人に弟子入りするおりん。
妹の亥とともに秩父の峠で茶屋を切り盛りするそば打ち職人・蕗。
その身に霊を降ろす「口寄せ」を使う市子。
身体のみならず心の凝りもときほぐす揉み屋・絹。
当代の人気女性作家が、己の生きる道を自らの腕と業で切り開く女性職人の凛々しさを巧みな筆致で活写した、傑作時代小説アンソロジー。 -
「別れた女に金の無心までして、あの人が目指すのは何なのでしょう――」
明治に浪漫主義運動の旗頭「明星」を創刊し、数多の才能を育てた与謝野鉄幹。その人生には、彼に身も心も翻弄された女性たちがいた。「明星」の草創期を支え、子をなすも裏切られ続けた滝野、歌の才を愛されながら夭折した登美子、鉄幹の妻となり歌人として大成した晶子。それぞれに訪れる鉄幹との修羅場、女たちのふしぎな連帯、そして鉄幹を凌ぐ歌人となった晶子の壮絶な運命とは――。心も金も才能も燃やし、自らの足で歩み始めた明治女性たちの不屈の歴史恋愛長篇。 -
執念いヤツらめ
一人の人間が堕ちてゆく 死出の旅
圓朝の大作を濃厚に煮つめ、小説へと昇華した作品である/古今亭菊之丞
――この後女房を持てば 七人まではきっととり殺すからそう思え。
父を旗本に殺されたまま解決もできず、妹も奉公先で惨殺されてしまったお志賀。それから十七年、音曲の師匠豊志賀として生きてきた。稽古はにぎわっていたが、子ほども歳の離れた新吉と男女の仲になり、あまりの入れ揚げぶりに弟子たちも次第に離れていってしまう。そんな中でも通い続けていたお久に嫉妬したためか、顔に腫物ができてしまう。悪化する腫物とともに憎悪ももつのらせ、ついには呪詛の言葉を遺して死んでしまう。新吉は恐れおののきながらお久と下総に駆け落ちをするのだが――
松浦シオリ・装画
名作落語にあらたな命を吹き込む、シリーズ第一弾!
古典落語の大名跡・三遊亭圓朝が創作した代表的作品のひとつ『真景累ヶ淵』を、時代小説の名手奥山景布子が小説化。人間の業の深さ、血縁と因縁が複雑に絡み合った愛憎劇を、時代小説として再編。人物関係図、解題を付す。本作には古今亭菊之丞が監修を行う。 -
北条義時。鎌倉幕府第二代執権の座に就くまでの彼は、あまりにも無力だった。姉・政子と義兄・頼朝の非情かつ強烈な個性に翻弄され、父・時政にはないがしろにされ続ける。己が権力を持つことなど、考えることさえできなかった。運命の輪が回り始めるまでは──。頼家の乳母一族として権勢を振るう比企氏を滅ぼし、頼家を幽閉、暗殺した事件から、義時はその本領を発揮し始める。繰り広げられる血で血を洗う抗争。権力者の死、仲間の叛乱、数々の権謀術数、そして、叶わぬ恋。2022年NHK大河ドラマの主人公・北条義時の半生を静謐な熱を込めた筆致で描く歴史小説。
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血を分けた兄妹でも知らぬことがいいことがある
元吉原の北、長谷川町に住まいする役者あがりの音四郎と妹お久。
足に大けがを負い舞台から去った異父兄にはお久の知らぬ事情が……。
江戸・元吉原の「猫返しの神さま」 と言われる三光神社近くの長屋で、
長唄を教えている音四郎、お久の兄妹。
将来を期待されていた歌舞伎役者だった兄は足に傷を負って役者を辞め、稽古屋を始めた。
負傷にはなにやら因縁があるようだ が、お久には知らされていない。
兄にはまだ他にも、人に言えぬ秘密があるようだ。
「大女」「ならのかんぬし」「いぬぼうざき」「はで彦」「宵は待ち」「鷺娘」「菊の露」「丙午」「にせ絵」。
弦音ひびく江戸情緒あふれる9編を収録。
解説・吉崎典子 -
戦国時代、あの織田信長を殺した人物。明智光秀と言えば「本能寺の変」を起こした人として有名です。しかしながら、明智光秀は、どんな人物だったのか。なにを求めて生きようとしていたのか。そして、なぜ、本能寺へむかったのか……? 知られざる彼の一生にせまります!【目次】おもな登場人物/まえがき/第一章 地図/第一章 世に出るまで/コラム 戦国時代とは/第二章 地図/第二章 越前から/コラム 光秀ゆかりの人々/第三章 地図/第三章 信長の家来に/コラム ライバル、秀吉/第四章 地図/第四章 一国一城の主/コラム 領主としての光秀/第五章 地図/第五章 信長の右腕に/コラム 本能寺の変をめぐる諸説/第六章 地図/第六章 本能寺の変/コラム 光秀の最期と生存伝説/『明智光秀』年表/あとがき/参考文献
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今から400~500年ほど前の日本では、力を持っている多くの武将たちが、自らの勢力を拡大しようと各地で戦いをくりひろげていました。運命のライバル、信玄と謙信。「ふつう」でない生き方をした信長。その家臣として光と影のように存在した秀吉と光秀。天下を手にした家康。家康に果敢にいどんだ幸村。先人たちに多くを学んだ政宗。戦国時代を熱く生きた8人の武将の人生を、一冊で!【もくじ】まえがき~本書の構成~/年表/地図/情けは味方! 武田信玄/悩むほど、強くなれる。 上杉謙信/「ふつう」を捨てろ! 織田信長/ひたすら、ひたすら。 明智光秀/人の心に入り込め! 豊臣秀吉/耐える強さを……。 徳川家康/つなぐ名前、残す名誉。 真田幸村/心の目で見よ! 伊達政宗/あとがき/参考文献
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新田次郎文学賞&本屋が選ぶ時代小説大賞W受賞!
維新に放浪された高須松平家の四兄弟。
石高わずか三万石の尾張高須の家に生まれた四兄弟は、縁ある家の養子となる。
幕末の激動期、官軍・幕府に別れて戦う運命に。
御三家尾張藩主となり、いち早く官軍についた次男・慶勝。
一橋家を継ぎ維新派と交渉した五男・茂栄。
美貌と高潔で知られた会津藩主、六男・容保。
京都所司代として兄・容保を補佐し、最後まで転戦した八男・定敬。
兄弟の誰か一人でも欠けていれば、幕末の歴史は変わった――。
埋もれた歴史を活写する傑作長篇小説!
解説・内藤麻里子
※この電子書籍は2017年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
大坂夏の陣で、ぎりぎりまで家康を追いつめた、戦国の人気武将・真田幸村(信繁)。彼には、史実とは異なる「もうひとつの物語」が伝えられています。幸村と、彼の十人の家来たち(十勇士)の冒険物語は、江戸、明治、大正、昭和……と、長い間にわたって、多くの人々に愛されつづけてきました。幸村が得意な「あっと驚く」戦いかた。個性的な十勇士の活躍ぶり……。21世紀に新たによみがえったわくわくドキドキの物語、どうぞお楽しみください!
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