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『文芸・小説、著者センター、101円~400円』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全627件

  • シリーズ14冊
    01,300(税込)

    G.K. チェスタトンのFather Brownシリーズの各短編をわかりやすい日本語に翻訳した『新訳 ブラウン神父』、この本はその選集です。
    この版では The Innocence of Father Brown に収められている作品の中からより面白味のある7つの話を選び、以下の順に紹介しています。

    ※ 英文は付いていません。


    ≪目次≫

    ・青の十字架 (The Blue Cross)

    ・密室の庭 (The Secret Garden)

    ・妙な足運び (The Queer Feet)

    ・見えない男 (The Invisible Man)

    ・イズリアル ガウの誠実性 (The Honour of Israel Gow)

    ・サラディン公爵の罪 (The Sins of Prince Saradine)

    ・3つの死の道具 (The Three Tools of Death)



  • 令和の時代のシャーロックホームズ

    コナンドイルのシャーロックホームズシリーズ各短編を現代風のカジュアルな日本語に翻訳した「カジュアル シャーロックホームズ」の各作品を、テーマ別に収録してみました。
    第1弾の「古典1」はクラッシック中のクラッシック、ホームズと言えばという作品を集めた珠玉の作品集となっています。

    ※ 英文は付いていません。


    ・「《カジュアル》シャーロックホームズ 陛下のスキャンダル」
    (A Scandal in Bohemia)

    ・「《カジュアル》シャーロックホームズ 点々の帯」
    (The Speckled Band)

    ・「《カジュアル》シャーロックホームズ 赤毛の会」
    (The Red-Headed League)

    ・「《カジュアル》シャーロックホームズ 1人自転車移動」
    (The Solitary Cyclist)

    ・「《カジュアル》シャーロックホームズ 丸まった男」
    (The Crooked Man)

    ・「《カジュアル》シャーロックホームズ ブナ屋敷」
    (The Copper Beeches)

    ・「《カジュアル》シャーロックホームズ 死にゆく探偵」
    (The Dying Detective)



  • シリーズ67冊
    101220(税込)
    著者:
    宮沢賢治
    レーベル: micpub.com
    出版社: micpub.com

    宮沢賢治の傑作263作品を掲載しています。
    宮沢賢治は、日本の詩人、童話作家です。
    生前彼の作品はほとんど一般には知られていませんでしたが、没後に草野心平らの尽力により広く知られ、国民的作家となっていきました。
    生前に刊行された唯一の詩集として『春と修羅』、同じく童話集として『注文の多い料理店』があります。
    本書には、一部挿絵も掲載されています。
    ※同一の作品でも、新旧の仮名遣いやルビのあるなしの違いごとに一作品として紹介しています。
  • シリーズ14冊
    330550(税込)

    破天荒な弟×心優しい兄、娼婦の私生児ブラザーズが殺人鬼に挑む

    戦争で文明が後退した未来、荒廃した大陸のどこか。傍若無人な弟に日々理不尽に虐げられる可哀想な兄がいた。
    トレーラーハウスを転がす娼婦の私生児として生まれ、兄は鳩のように心優しく純情な好青年に、弟は燕のように自由奔放な無頼漢に育った。
    ピジョンとスワロー、それが優男と色男の兄弟の名前。
    どこに出してもお互い恥ずかしい凸凹コンビ。
    そんな正義も論理も腐りきった世界を生きる、マザコンこじらせアウトロー兄弟のロードノベル。
    イラスト:能戸さま(@JUNKTOKAREV)
  • シリーズ12冊
    01,000(税込)
    著者:
    野浦湘
    イラスト:
    南風麗魔
    レーベル: 野浦書院
    出版社: 野浦書院

    雪代晴日と鳥倉かなみは中学時代からの親友同士で、同じ高校への進学を機に二人で一緒に暮らすことになった。
    しかし晴日は『同性の友人』以上の感情をかなみに対して密かに抱いていた。

    新居に引っ越した当日、晴日たちは同じアパートの住人で同級生となる岸崎優子と知り合い、近所ということもあって友人として付き合うことになる。
    そして入学式当日、晴日は絶世の美貌を持つ生徒会長で2年生の天瀬水渡から生徒会役員へと勧誘された。

    だが、その頃から徐々に、晴日も気が付かないうちに彼女の人生の歯車は狂い始める。
    水渡に隠された〈秘密〉、優子と水渡との間の浅からぬ因縁、それらが交錯する中、やがて晴日とかなみは思いがけない運命に翻弄されることになる──。

    ……「ヨルノトバリ」3部作の第1部、現在配信中の「夜のとばりに向かって」本編の前半約40%(8万字以上)を収録した体験版です。(「創作同人2016年11月」参加作品)

    ※改訂履歴
    2017年06月16日 第2版:誤記等修正
    2017年07月14日 第3版:誤記等修正
    2018年05月21日 第4版:誤記・書式等修正
    2019年04月08日 第5版:誤記等修正
    2019年04月11日 第6版:誤記修正
    2020年06月16日 第7版:誤記・書式等修正
    2020年06月29日 第8版:書式等修正
  • シリーズ15冊
    440550(税込)

    日本社会の表裏に特異な足跡を残した昭和の「巨象」を検証して描写した人物シリーズ

    シリーズ第1弾。1955年にマンモス政党「自由民主党(略称・自民党)」を作った人物の素顔を追跡。

    <目次>
     保守結集の爆弾発言
     鳩山一郎の盟友
     吉田打倒の鬼
     不倶戴天の敵
     やじ将軍
     「めかけは五人」
     犬猿の握手
     保守合同の立役者
     主な参考資料
     電子版の発行に当たって
     著者紹介
  • 440(税込)
    著者:
    葵居ゆゆ
    レーベル: 葵居ゆゆ
    出版社: 葵居ゆゆ

    たくさんの「愛」に恵まれた幸せいっぱいのマーマレード色あまあま後日談

    A5/2段組/全40ページ。 『黒豹王の寵愛マーマレード』番外編。 子宝にも恵まれ、黒豹王のマウリシオから変わらぬ溺愛を受けるリノ。王妃としてのつとめも果たすようになり、少しずつ周りの人間からの尊敬や信頼も得た。しかし慣れない行事や緊張で疲れもあり、発情は一度きりしか来ていなかった。そんなある日、離宮で休暇を過ごすことになり……。 周りの人からもリノが愛されていたり、子供たちとほのぼのしたり、夫婦の愛情を確かめたりと、その後のリノとマウリシオの甘く幸せな様子を描いた後日談。
  • シリーズ3冊
    440550(税込)

    シリアルキラーを追い詰めろ!凄腕ハッカー×やさぐれ記者、年の差バディが主役のサスペンスBL

    「一分は恐ろしく素早く過ぎる。一匹のバンダースナッチを押しとどめる方がまだ楽だ」
    フリーランスの記者・風祭遊輔は、新宿二丁目で働くバーテンダー兼凄腕ハッカー・富樫薫とバディを組み、動画サイトやSNSにて芸能人や権力者の悪事を暴露していた。
    チャンネル名は『バンダースナッチ』。
    鏡の国のアリスに登場する、個にして群の架空の怪物。
    ある時二丁目で売春していた青年・間宮春人が性的暴行を加えられた無惨な死体となり、奥多摩の山林から発見される。
    彼を殺したのは妖精の木こり≪フェアリー・フェラー≫。
    遊輔と薫は≪フェアリー・フェラー≫の追跡を始めるのだが……。
    年下執着尽くし攻めバーテン(22)×強気眼鏡受け記者(32)
    イラスト:稲(@haigamai88)様
  • 世界はパンデミックした。これはその前夜の話。

    ある製薬会社の研究室で難病の新薬開発にうちこむ百瀬御影はアラフォーの科学者。
    人生のすべてを研究に捧げてきた彼女の前に現れたのは、新卒で優秀な千堂日日奈。彼女は若くて可愛いだけではなく才能があり、職場の男たちにちやほやされる目障りな存在。
    御影は日日奈を邪険にするものの何故か日日奈は御影に懐き、毎日手作り弁当を持ってくるように。
    日日奈のアプローチに辟易していた御影。
    苦言を呈そうと彼女を尾行して更衣室を覗き込み、ぎょっとする。
    日日奈のロッカーには御影の祭壇ができており、彼女が飲んだドリンクの空き瓶や盗撮した写真が飾られていたのだった!
    後輩→先輩。科学者同士のゾンビパニックGL。
    表紙:しろくらげ(@jelly_white__)様
  • 廃墟の植物園で出会ったのは蝶と戯れる不思議な老人。

    人類が地球を捨て宇宙へ旅立った遠未来。
    ある衛星で暮らす幼い少年は、四半世紀前に閉鎖された廃墟の植物園に冒険に行く。
    しかし何故か温室の中には常夏の植物が茂り、無数の青い蝶が飛んでいた。さらには謎の老人がおり、少年をでむかえるのだが……。
    ノスタルジックSF短編。「happybirthday」とリンクしてます。
    表紙:芭柳 銀糸(@makkoukujirano2)様
  • シリーズ11冊
    330550(税込)

    カラス大量死の謎を探れ!拝み屋の孫×霊姦体質のバディが学園の怨霊に挑む

    性的な意味で悪霊に付け狙われる霊姦体質の高校生・烏丸理一(からすま・りいち)。
    彼が通う篠塚高校は別名鳥葬学園とも呼ばれ、鳥が窓ガラスに衝突する事故が絶えなかった。
    夏休みを目前に控えたある日、理一は男子トイレの個室で学校一の変人・茶倉練(ちゃくら・れん)に遭遇。彼に貸してもらった数珠の力で悪霊の撃退に成功する。
    ところが茶倉は拝み屋の孫で、カラスの死骸を集めているらしい。理一は数珠を返そうと茶倉をストーキングするうちに、鳥葬学園に纏わる陰惨な真実を知ることになり……。
    拝み屋の孫な関西弁守銭奴×ヘタレ流され受け高校生の学園ホラーBL。
    表紙:麩湯(@chestnut_sigure)様
  • 二度目の誕生日、私には何もない。

    長期の冷凍睡眠から目覚めた少女・白雪。
    彼女を出迎えたのは担当医師を名乗る男。 彼の話によるとここは地球を遠く離れたホスピス衛星であるらしいが、長期の冷凍催眠の後遺症で、白雪の精神年齢は無垢な幼女の頃に後退していた。
    白雪は医師を「せんせい」と呼んで慕い、ホスピス衛星での穏やかな時間が過ぎてゆくが、彼は白雪に重大な隠し事を抱えていた……。
    (ファンタジー/SF/宇宙/短編/年の差)
    「宇宙魚と地球蝶」とリンクしていますがこれのみで読めます。
    表紙:もなか(@shirono_e)様
  • ファミリーレストランに籠城した行きずりの客たちの運命は?

    駅前のファミレス『バンビーナ』に偶然居合わせた人々。
    未知のウィルスが蔓延し人々がゾンビ化する世界で、店内に取り残されたバツイチ三十路の七瀬は予備校生の八尋と親しくなるが、パニックは次第に加速して……。
    パンデミックホラーコメディー短編。
    表紙:ダイ街(@glaa_da)
  • 青空が砕けた日、少年はピエロと別れた。

    何もないさいはての荒野にただひとり佇む老人。
    彼は幼い頃に出会ったピエロをひたすら待っていた。
    思い出すのはあの日の記憶、壊れた空と燃え上がる炎。
    すべてを失った孤独な老人のもとにはたして道化師は現れるのか?
    (ファンタジー・幻想・童話)
    表紙:くてむ様(@mum_unm)
  • うちに知らない人がいる。

    優しい両親と暮らす中学生の女の子。
    ある朝起きると玄関に見知らぬ靴がある。両親に聞いても心当たりはないらしい。
    それから次々と起こる不審な出来事。
    風呂場の磨りガラスに映る人影、深夜の廊下に感じる気配、ベッドの足元に佇む謎の老人……。
    一体この家で何が起きているの?
    表紙:zuma(@zuma58)様
  • 先輩後輩JKコンビが旧校舎に残された花子さんの足跡の謎に挑む!

    女子高生の繭とサラは先輩後輩の間柄。今日も今日とて誰もこない校舎の屋上でのんべんだらりとだべっている。
    ある時2年B組のパリピたちが旧校舎に肝試しに行った。彼等はそこで花子さんに出会ったらしい。
    好奇心旺盛な繭はこの話に早速興味を示し、嫌がる後輩を巻き込んで突撃調査を開始。
    サラも繭をほうっておけず同行する。
    2年B組の面々は旧校舎で花子さんの足跡を見たそうだが、それは花子さんがでるとされる女子トイレ右から3番目ではなく2番目で途切れていらしい。
    一体何故だろうと推理する繭とサラ。
    やがて図書室で古いアルバムを発見した二人は、30年前に自殺したとされる少女の顔を確認。この子が花子さんではないかと疑惑を深める。
    廊下から響く湿った足音に反応し、花子とおぼしき霊を追いかけたサラたちは、女子トイレ右から2番目の個室に導かれて衝撃の真実を知る。
    表紙:ええっぱ (@eextupa0000)様
  • 銃口の中に天使か悪魔が見える。どちらが見えるかで行き先が決まる。

    「銃口の中には天使と悪魔が住んでいる。どちらが見えるかで死後行く場所がわかる」
    マフィア専属の殺し屋として仕事をこなす主人公は、会計士の家にいた幼い少年を殺せず、自分の息子として育てることに。
    彼の父親もまた殺し屋であり、「銃口の中に天使と悪魔が住んでいる」と馬鹿げたことを言ってはばからなかった。
    主人公は息子に銃を仕込み、自分の後継者として育て上げるのだが……。
    表紙:TEM(@TEMdesu_)様
  • 踊れ踊れマンドラゴラの娘。

    植物学者の父親と大きな屋敷に暮らす13歳の少女、ミラ。
    学校へ行くのを禁じられ退屈していたミラは庭師見習いの少年・デュークと仲良くなるが、ある日突然彼が蒸発。
    「裏庭の温室に行ってはいけないよ」
    父の戒めに隠されたおぞましい秘密とは。
    (ホラー/洋風)
    表紙:宮菜(@miyanamiya38)様
  • トウモロコシ畑でブギーマンが狙っている。

    父が営むトウモロコシ畑を今日も今日とて駆け回るおてんばサム。
    収穫期に訪れる出稼ぎ労働者たちとも仲良しだ。
    ある日サムが案山子の根元に埋めた宝箱を掘り返していると、口がきけない大男が現れた。
    過去の惨劇のショックで言葉を忘れた彼は、仲間内でサイレンス・ジョニー……だんまりジョニーと呼ばれている。
    サムはジョニーと大親友になるのだが……。
    (ホラー/ミステリー/短編)
    イラスト:mink(@mink_171219)様
  • あぐりってだれなの、おばあちゃん

    田舎に住む祖母に会いに来た小学生のあゆ。
    久しぶりに会ういとこの圭と遊んで楽しい夏休みを過ごすものの、祖母の留守中立ち入りを禁じられた屋敷の北側を探検した際、恐ろしい秘密を知る。
    箪笥の引き出しにしまわれた写真には見知らぬ少女が映り、「あぐり」の名が日記に記されていた……。
    ホラー短編。
    イラスト:キロジ(@Kiroji_0)
  • ファンタジー漫画の妖精に転生した元社畜。
    かなり個性的な泣き虫の勇者の尻を叩きながら、さほどトラブルなく旅をしていたのが、ある夜、まさかの問題発生。

    やたら体が熱く疼いて、したくてたまらない・・・!
    勇者の目を盗んで、処理をしようとしたものの、とんだ横やりがはいって、どうなる元社畜の手のひらサイズ妖精ライフ!

    転生ものBL小説です。R18の短編。
  • シリーズ3冊
    0330(税込)
    著者:
    浅木原忍
    レーベル: Rhythm Five
    出版社: Rhythm Five

    2021年度の国内本格ミステリを、メリーと蓮子がメッタ斬り!

    「今月の秘封倶楽部定例会議の議題は――」
    「蓮子、『本格ミステリ・ベスト10』の投票作を決めるわよ!」

    米澤穂信『黒牢城』、今村昌弘『兇人邸の殺人』、阿津川辰海『蒼海館の殺人』、紙城境介『僕が答える君の謎解き』、方丈貴恵『孤島の来訪者』、潮谷験『時空犯』、伊吹亜門『幻月と探偵』、青山文平『泳ぐ者』、榊林銘『あと十五秒で死ぬ』、桃野雑派『老虎残夢』……2021年度の本格ミステリの話題作について、蓮子とメリーがだらだら語ります。
  • 大隈重信(1838~1922)明治大正期の政治家。佐賀藩士大隈信保,三井子の長男。7歳で藩校弘道館に入学したが,朱子学による教育や葉隠主義に不満を持ち,学制改革を試みて放校処分を受けた。のち蘭学寮に移って西欧の学問に接したのを機会に長崎に出て英学を学んだ。ここでアメリカ人宣教師フルベッキに会い,世界への眼を開かれ政治家になることを決心し,みずから英学塾を設けて青年を教育した。文久3(1863)年の下関外国船砲撃で長州藩援助を企て,翌年の長州征討では,藩主鍋島直正をかついで朝幕間に斡旋しようとしたが失敗,また慶応3(1867)年には将軍徳川慶喜に政権返還を勧告しようとして脱藩上京したが,捕らえられ謹慎処分を受けた。 明治1(1868)年3月徴士参与職,外国事務局判事として長崎に在勤,キリスト教徒処分で英国公使パークスとわたりあって勇名をはせ,外国官副知事に抜擢された。翌年会計官副知事,次いで大蔵大輔となり,鉄道・電信の建設,工部省の開設などに尽くし,3年参議に昇進。6年大蔵卿に就任してから14年10月の政変で辞任するまで,地租改正,秩禄処分や殖産興業政策をすすめ,大隈財政を展開して資本主義の基礎を築いた。このとき三菱汽船会社を援助し,三菱財閥との密接な関係をつくったことはよく知られている。14年3月「国会開設奏議」を提出して政党内閣制と国会の即時開設を主張し,さらに開拓使官有物払下げに反対して薩長派と衝突し,10月に政府を追われた(明治14年政変)。 翌15年4月立憲改進党を結成して総理となり,10月に東京専門学校(早稲田大学)を創立し,「学の独立」をかかげて青年教育に当たった。21年外相となり,黒田内閣で条約改正を担当したが反対され,翌年10月玄洋社員に爆弾を投げつけられて右脚を失い辞職。31年板垣退助と共に憲政党を結成,史上最初の政党内閣を組織したが,党内抗争と薩長派の妨害で4カ月で総辞職した。40年政界を引退して早大総長となり,文明協会を創立して欧米の名著を翻訳出版し,雑誌『新日本』『大観』を発行,多数の著書を刊行するなど,文化運動に励んだ。
  • 歴史の回想

    石原莞爾いしわらかんじ(1889―1949)陸軍軍人(中将)。明治22年1月17日山形県に生まれる。陸軍士官学校、陸軍大学校卒業。中国の辛亥(しんがい)革命を知って日本の国家改造に関心をもち、1920年(大正9)には田中智学(たなかちがく)の所説にひかれて日蓮(にちれん)主義の思想団体国柱会(こくちゅうかい)に入会し、日本をアジア、さらには世界の盟主とするという使命観を得た。1922年陸大教官在任中にドイツ駐在武官となり、ルーデンドルフとデリブリックの論争に触発されて、将来の世界戦争が国家総力戦、飛行機を中心とする殲滅(せんめつ)戦となることを察知し、1928年(昭和3)関東軍主任参謀となると、『戦争史大観』にこれを体系化した。この観点から満州事変、「満州国」創設、日本の国際連盟からの脱退などを推進した。1935年参謀本部作戦課長となり、翌1936年の二・二六事件の鎮圧にあたる。「帝国軍需工業拡充計画」など総力戦体制構想を立案したが、日中戦争が勃発(ぼっぱつ)して実現は阻まれた。その後東条英機(とうじょうひでき)と対立して1941年3月第一六師団長を罷免され、太平洋戦争中は右翼団体東亜連盟を指導した。昭和24年8月15日没。
  • 五代友厚(1836~1885)明治時代の実業家。号を松陰。薩摩(鹿児島)藩の儒者五代直左衛門秀尭,母やすの次男。幼名徳助,または才助。少年時代には藩の聖堂造士館で文武を学ぶ。安政1(1854)年父の死後,藩に出仕して郡方書役となるが,同4年藩命により幕府の長崎海軍伝習所に遊学,以後,明治1(1868)年まで主として長崎に居をかまえ,勝海舟,榎本武揚,寺島宗則,本木昌造,佐野常民,高杉晋作らと交遊し,トーマス・グラヴァーとも親交を重ね,開明的知識を養う。文久2(1862)年2度にわたって上海に渡り,薩摩藩のために汽船,武器を購入。文久3年,薩英戦争が起こると寺島宗則(当時松木弘安)と共に,英艦隊と交渉に当たるが,捕虜となり,横浜に拉致される。釈放後,武州,長崎などで亡命生活を送ったが,帰藩を許され,慶応1(1865)年薩摩藩留学生の引率者として英国に渡り,紡績機械,武器を購入し,またベルギー,フランスでは貿易商社設立契約や万国博への出品委託を行った。渡欧中,薩摩藩主に富国強兵に関する18カ条の建言書を送り,慶応2年帰国後は御用人席外国掛に任ぜられて,外国貿易,鹿児島紡績所の建設,長崎小菅修船場の建設,薩長合弁商社設立の計画を行うなど,薩摩藩の殖産興業政策を推進するとともに,諸藩の志士と交わる。明治政府成立後,参与となり,外国事務掛,外国官権判事,大阪府判事を歴任,大阪を中心として外交・貿易事務,造幣寮の建設にかかわるとともに,通商・為替会社設立などを契機に大阪経済界とも接触した。明治2年官を辞し,金銀分析所,弘成館(鉱山経営),朝陽館(製藍事業),大阪活版所,大阪製銅会社を設立。さらに阪堺鉄道,大阪商船,神戸桟橋会社の設立に関係するなど実業界に入った。また,旧来からの大阪商人の力を結集して,堂島米会所の再興,大阪株式取引所の創設,大阪商法会議所(現在の商工会議所)の設立,大阪商業講習所(大阪市立大学の前身)の設置にリーダーシップをとり,商法会議所の初代会頭となるなど大阪財界の指導者となった。
  • 原敬(1856~1921)明治大正期の政党政治家。南部藩(岩手県)藩士原直治,リツ子の次男。本宮村(盛岡市本宮)生まれ。幼名健次郎。号は一山,逸山。明治4(1871)年南部家が東京に設けた英学校共慣義塾に入るが,学資に窮して受洗,7年神父エブラルの従僕として新潟に赴く。8年帰郷。分家して平民となり,9年司法省法学校に2位で合格。12年食堂の賄への不満が暴発した騒動で退校処分。同年郵便報知新聞社に入社,社説も執筆し,甲府の『峡中新報』にも寄稿。15年退社。同年立憲帝政党系の『大東日報』(神戸)主筆となり井上馨に知られる。同年末外務省御用掛,16年清仏関係の緊迫によりフランス語の能力を買われ天津領事。李鴻章と交渉。清仏戦争の記録は詳細,本省への報告は的確であった。18年在仏公使館書記官,22年帰国し農商務省参事官,次いで大臣秘書官。陸奥宗光農商務大臣に傾倒し,25年陸奥辞任に伴い辞職。同年陸奥外相に招かれて外務省通商局長,28年外務次官,29年朝鮮公使。 陸奥の死を機に30年官界を去り,大阪毎日新聞社に編輯総理として入社,翌年社長。新機軸により同社の発展に尽くした。33年伊藤博文の立憲政友会創立準備に参画,9月設立されると政友会に入り総務委員幹事長。12月星亨が辞任した逓相を継ぐが,34年6月内閣総辞職で辞任。大阪の北浜銀行頭取となり,36年5月まで務める。この間35年岩手県より立候補して衆院議員。以後没するまで連続当選。伊藤立憲政友会総裁下では伊藤と桂太郎首相の2度の妥協による政友会の動揺を最小限に止めた。以後西園寺公望総裁を助け,桂と交渉して39年1月第1次西園寺内閣を成立させた。自らは内務大臣として内務省の改革,「政友会知事」の増加に努め,郡制廃止法案で山県系を震撼させ,内閣の柱石となる。第2次西園寺内閣と大正政変(1913)後の第1次山本権兵衛内閣の内務大臣として行財政整理を推進した。シーメンス事件で内閣総辞職後は第3代立憲政友会総裁として寺内正毅内閣の準与党となり党勢を回復,大正7(1918)年9月政権を獲得。
  • 山県有朋(1838~1922)明治大正期の軍人,政治家で元老の筆頭格。父は長州(萩)藩士山県有稔,母は同藩士岡治助の娘松子。幼名は辰之助,狂介など。長州閥,陸軍の最長老で官界や警察にも絶大なる勢力を振るった怪物的人物だが,家庭的には恵まれず,母は5歳のときに病死,妻友子との間に3男4女をもうけたが,山県の死後も生きたのは次女のみであった。吉田松陰の松下村塾(萩市)に学び,21歳のとき藩命で伊藤博文ら5名と京都に派遣されて以来尊王攘夷運動に参加,文久3(1863)年奇兵隊軍監に抜擢され壇ノ浦支営司令となり,翌年英米仏蘭4国連合艦隊と交戦して負傷(4国艦隊下関砲撃事件)。明治2(1869)年西郷従道と共に渡欧。3年8月帰国直後に兵部少輔となり,数日後兵部大輔の前原一誠が辞任したため実質上明治維新政府軍部の最高首脳となった。4年7月14日(1871.8.29)廃藩置県の実施と山県の兵部大輔就任が重なり,直ちに国軍の創設に着手,薩長土3藩の兵1万で親兵を組織するとともに,東京,大阪,鎮西(小倉),東北(仙台)の4鎮台を設置,ヨーロッパで数百年を要した兵権統一の大事業を一気に実行した。5年兵部省が廃止となり,代わって陸軍・海軍両省が設置されると,陸軍大輔に任じられた。以後,16年内務卿になるまで,陸軍卿(初代),近衛都督,西南戦争(1877)における征討軍参謀,参謀本部長など陸軍の枢要ポストをことごとく歴任した。 11年には参謀本部,監軍本部を設置して統帥権の独立(参謀本部を陸軍省から独立させること)を進め,軍政(軍備・人事・予算など軍事に関する行政)と軍令(統帥)の区別を明らかにし,組織上天皇制軍隊の建設に努めた。同年「軍人訓誡」,15年「軍人勅諭」を発布し,「忠君愛国」精神を軍人に注ぎ,内面からの天皇制軍隊の実現も怠らなかった。18年第1次伊藤博文内閣で,はじめて軍務外の内務大臣に就任し,黒田清隆内閣でも引き続き内相を務めた。20年には官僚制度の出発点となる文官試験制度を施行し,帝国大学出身エリートが官僚を独占する道を開いた。21年市町村制を公布(翌年施行)し,地方に対して国家権力の介入を容易にした官治的地方自治制度の成立を図った。22年12月~24年5月,第1次山県内閣では,23年まで内相を兼ね,全国
  • 岩崎弥太郎(1835~1885)明治期の実業家。三菱財閥の創設者。土佐国(高知県)安芸郡井ノ口村の地下浪人の岩崎弥次郎の長男で,弟は弥之助。母は美和。伯父の岡本寧浦の塾である紅友社で歴史と漢詩を学び,次いで江戸の儒官である安積艮斎の私塾,さらに高知城外の吉田東洋の少林塾で治国経世の理論を学んだ。安政6(1859)年に長崎に出張し,さらに慶応3(1867)年に藩営商社開成館の長崎商会に派遣され,艦船,武器の買い付けと土佐物産の輸出について欧州の各商社とわたりあい,事業家としての腕を磨いた。維新後の明治3(1870)年に開成館は九十九商会という私商社となり,3隻の藩船を利用して海運と通商を行い,三川商会を経て6年3月に三菱商会と改称したが,この時点で弥太郎の経営権と所有権が確立した。7年に本店を東京に移し,8年に郵便汽船三菱会社と改称した。 佐賀の乱(1874)から西南戦争(1877)まで,西日本で相次いで起こった内乱や,征台の役(1874),江華島事件(1875)において,新政府の要請に応じて三菱会社の船で兵員と軍需品を現地に輸送し,政府軍の勝利に貢献した。その見返りとして三菱会社は政府の船の払い下げや委託を受け,10年には汽船61隻(国内隻数の73%)を所有して日本海運界の王座についた。この過程で日本国郵便蒸汽船会社,P.O.汽船会社(英国),太平洋郵船会社(米国)などの内外のライバルを撃破し,また大久保利通や大隈重信らの政府実力者と関係を深め,政商としてのし上がっていった。 しかし三菱の海運業の独占が高まると,これを非難する世論が高まり,三井が中心になって14年に東京風帆船会社を設立して三菱を追撃した。「海坊主退治」の世論のもとにさらに壱六年には共同運輸会社が創設され,三菱と同社は値下げを繰り返して死闘を続けた。西郷従道農商務卿が「三菱の暴富は国賊同様なり」と非難すると,弥太郎は「我を国賊と呼ぶか,政府が果してその方針ならば,我も亦所有の汽船を残らず遠州灘に集めて焼き払い,残りの財産は全部自由党に寄附せん。かくなれば薩長政府も忽ち顛覆するであろう」とやり返したという。しかし共倒れの恐れが強まったので,政財界首脳部の斡旋により両社は合併して18年に日本郵船会社が成立し,三菱の有力傍系会社になった。
  • 小栗忠順(1827~1868)幕末の幕府官僚。安政2(1855)年家督相続,同6年9月目付に登用され,日米修好通商条約批准交換の遣米使節監察に任命され,翌年1月横浜を出航し9月帰国した。同年11月外国奉行,翌文久1(1861)年5月ロシア艦対馬占拠事件の発生で同地に赴いたが現地解決を断念し帰府,7月辞職。同2年6月勘定奉行。公武合体運動,尊王攘夷運動を朝廷,雄藩による幕政介入とみて抵抗,徳川慶喜,松平慶永の幕政指導を批判し翌3年4月辞職。元治1(1864)年8月勘定奉行に復職,次いで軍艦奉行,翌年2月罷免されたが同年5月勘定奉行に3度目の復職。栗本鋤雲と共にフランス公使ロッシュの助言と援助を受けつつ,横須賀製鉄所など軍事施設の建設を開始,また軍制改革に着手して幕府軍事力の増強を図る。慶応3(1867)年10月大政奉還の報に接しこれに反対,討幕派諸藩との軍事対決の姿勢を示し江戸薩摩藩邸焼打ちを実行,翌明治1(1868)年鳥羽・伏見の戦で敗北した徳川慶喜が江戸に帰るや主戦論を建議。かえって遠ざけられ同年3月知行地の上野国権田村に居住,閏4月東山道先鋒総督府軍に捕らえられ斬られた。「精力が人にすぐれて計略に富み,世界の大勢にもほぼ通じて,しかも誠忠無二の徳川武士,……三河武士の長所と短所とを両方備えておったのよ」とは政敵だった勝海舟の評。
  • 井上馨(1836~1915)明治大正期の政治家。号は世外。萩(長州)藩士井上光享の次男。安政2(1855)年同藩士志道慎平の養嗣子となり,参勤交代に随行して江戸に出て,蘭学,砲術を学ぶ。万延1(1860)年小姓役となり藩主より聞多の名を賜る。文久2(1862)年高杉晋作,伊藤博文らと英国公使館を襲撃するなど攘夷急進派として活動。3年伊藤らと英国に渡航,開国の必要を悟った。翌元治1(1864)年萩藩の外国船砲撃の報を聞き急遽帰国,英国公使パークスと藩当局の調停に奔走した。幕府の長州征討に対しては武備恭順,勢力温存策を唱えた。慶応2(1866)年高杉晋作ら奇兵隊の藩政クーデタに鴻城隊長として参加。薩長連合による討幕策のため長崎に滞在し武器,外国船の購入などに携わった。維新政権の成立にともない参与職,外国事務掛,九州薩摩総督参謀,長崎裁判所参謀,外国事務局判事,長崎府判事兼外国官判事,長崎府武器修理御用掛などを務めたのち,明治2(1869)年大蔵省に移り造幣頭。民部大丞兼大蔵大丞,大阪府大参事心得を兼ね,造幣事業の進展に努力した。その後民部少輔,民部大輔を経て4年大蔵大輔となり,廃藩置県後の中央財政の確立,銀行,会社の創設に努めた。しかし大蔵省と井上グループの勢力増大に対する反発も強く,尾去沢銅山私有事件を追及され,6年5月辞職。その後,先収会社(のちの三井物産)の設立など実業にかかわったが,8年元老院成立で議官となり,9年江華島事件処理の特命全権副使として日朝修好条規の調印に立ち合ったのち,欧州出張。11年7月帰国して参議兼工部卿。12年外務卿(のち外務大臣)。 このあとの8年間は,条約改正と対朝鮮および中国問題が主な外交問題であった。また条約改正作業と関連した欧化政策がある。条約改正では以前の個別交渉方式を捨て列国会議方式をとり,法権回復を優先させようとした。壬午事変(1882),甲申事変(1884),清仏事変(1884~85)などの対外問題では脱亜主義ではなく日清提携をふくむアジア主義的な策をとった。20年本格化した条約改正交渉に強い反対が噴出したため,交渉を中止し外務大臣を辞任した。
  • 「榎本武揚の概略」えのもとたけあき(1836―1908)旧幕臣、明治政府の政治家、外交官。通称釜次郎、梁川と号した。天保7年8月25日、幕臣榎本武規(1790―1860)の次男として江戸に生まれる。1856年(安政3)長崎海軍伝習所に入り、ペルス・ライケンG・C・C・(1810―1889)、カッテンディーケに機関学などを、ポンペに化学を学び、1858年築地軍艦操練所教授となる。1862年(文久2)からオランダに留学。フレデリックスについて万国海律を学ぶ。語学をはじめ、軍事、国際法、化学など広い知識を得て、1867年(慶応3)、幕府の注文した軍艦開陽丸に乗って帰国、同艦の船将となる。1868年(慶応4)海軍副総裁となる。江戸開城、上野戦争で幕府が崩壊したのちも、幕府軍艦の明治政府への引き渡しを拒否、旧幕軍を率いて品川沖から脱走。箱館(はこだて)の五稜郭(ごりょうかく)に拠って政府に反抗、新政権を宣言したが、翌1869年5月官軍に降伏、投獄された。黒田清隆、福沢諭吉らの尽力により1872年出獄。まもなく北海道開拓の調査に従事。1874年特命全権公使としてロシアに駐在、翌1875年樺太千島交換条約を締結した。1882年駐清(しん)特命全権公使となり、李鴻章と折衝、天津条約の調印に助力。1885年帰国。以後、同年逓信、1887年農商務、1889年文部、1891年外務、1894年農商務の各大臣、1892年枢密顧問官を歴任。1887年子爵。1878年ロシアからの帰途シベリアを横断、各地の地質などを視察。1879年地学協会の創立を唱えて副会長となる。語学に優れ、科学知識も当代一流であった。北海道の地質・物産の調査報告が多く、外地の視察報告もあって、科学・技術官僚としても注目される。五稜郭において、玉砕を決意するに際し、『万国海律全書』が兵火のために烏有に帰すことなきよう、これを官軍に贈ったことは世に知られている。明治41年10月26日没。
  • 松平慶永・春嶽(まつだいらよしなが)(1828―1890)幕末期の越前国(えちぜんのくに)福井藩主、幕府の政事総裁。元服のときにつけた雅号春嶽(しゅんがく)が通称となる。田安(たやす)家徳川斉匡(とくがわなりまさ)の八男で、1838年(天保9)11歳のとき、越前家を継ぎ、第16代藩主となった。以後20年間のうちに、中根雪江(靭負(ゆきえ))、鈴木主税らを登用し、藩政の刷新に努め、西洋砲術や銃隊訓練など軍事力の強化、藩校明道館の設立と併設の洋書習学所、種痘の導入など洋学の採用も推進した。その間、1853年(嘉永6)ペリー来航に際して、海防の強化を説き、江戸湾など沿岸警備の具体策の実現を、幕府に対して積極的に働きかけた。1857年(安政4)、熊本藩士横井小楠を登用し、開国通商の是認に傾くとともに、13代将軍徳川家定の継嗣に一橋慶喜を推すなど、島津斉彬(薩摩藩)、伊達宗城(宇和島藩)、山内容堂(土佐藩)らとともに、幕府主流派と対立した。1858年、大老井伊直弼による日米修好通商条約調印と、紀伊家の徳川慶福(のち14代将軍家茂)の継嗣決定に強く抗議したため、7月、ともに動いた徳川斉昭はじめ、先の大名たちとともに謹慎処分を受け、退隠、藩主の地位を同族の茂昭(もちあき)に譲った。1860年(万延1)井伊直弼の暗殺後、謹慎を解かれ、さらに2年後(文久2)政界に復帰、その7月には慶喜の将軍後見職就任に続いて、政事総裁職に任ぜられて、幕政の指導的地位にたった。復権後の彼の立場は、公武合体の推進にあったが、幕府の中枢にあるとともに、1864年(元治1)には一時京都守護職に就任、朝議参予ともなって朝廷からも大きな信頼を受けた。1866年(慶応2)12月、慶喜が将軍職に就くが、慶永はその施政に大きな影響力をもち、一方、京都に集まった宗城、容堂、島津久光(斉彬異母弟)の3名とともに、参予会議の「四侯」として、公武合体による国政改革に努めた。長州攻撃の収拾や、兵庫開港の容認とその「勅許」の獲得など、年来の懸案を将軍慶喜が処理したことについては、慶永の建言・助言が大きな役割を果たしていた。
  • 後藤象二郎(1838~1897)幕末の土佐(高知)藩士,政治家。名は元曄,幼名保弥太,通称良輔。暘谷と号した。高知城下に生まれ,義叔父吉田東洋に訓育された。乾(板垣)退助とは竹馬の友。安政5年(1858)年,参政(仕置役)吉田東洋に抜擢され郡奉行,普請奉行に任じた。文久2年(1862)年武市瑞山一派による東洋暗殺事件後は藩の航海見習生として江戸に出て航海術,蘭学,英学などを学ぶなどして雌伏。翌3年,前藩主山内容堂(豊信)が7年ぶりに帰藩,藩論を元に復して勤王党粛清を実行すると,象二郎は大監察に就任,慶応1年(1865)年,武市瑞山ら勤王党の罪状裁断の衝に当たった。吉田東洋の富国強兵路線を継承し,推進機関たる開成館を開設,開港場長崎に出張所を置き土佐の特産品樟脳の輸出を企て,自ら長崎に出張。このとき亀山社中を経営する脱藩浪士坂本竜馬と邂逅,坂本の論策である公議政体論・大政奉還論に賛同,容堂の強い支持を得,公議政体派として討幕派との鍔ぜり合いを演じたが,王政復古政変から鳥羽・伏見の戦に至り,討幕派に機先を制せられた。 新政府では参与,外国事務掛,総裁局顧問,御親征中軍監,大阪府知事,明治4年(1871)年工部大輔,左院議長,6年4月参議を歴任したが,征韓論政変に敗れて下野した。7年1月,板垣退助らと民選議院設立建白を左院に提出するが却下された。このころ,蓬莱社を設立,政府からもらいうけた高島炭鉱を経営したが膨大な負債を抱えて,14年岩崎弥太郎に譲渡。西南戦争(1877)の際は政府と土佐立志社の間にあって複雑な行動をした。14年政変と国会開設の詔の煥発を契機に国会期成同盟系の民権諸派は自由党を創設,後藤は総理に推されたが板垣に譲った。15年板垣との外遊資金の出所をめぐる疑惑が起こり自由党の混乱を醸した。帰国後,朝鮮の政治改革を目指す運動を密かに企図したが失敗した。20年伯爵。同年反政府勢力の総結集を目指した大同団結運動を巻き起こし,機関誌『政論』を刊行するなどしたが,22年黒田清隆首相に誘われると逓信大臣に就任。以後山県有朋内閣,松方正義内閣と留任,第2次伊藤博文内閣では農商務大臣。商品取引所の開設にまつわる収賄事件の責任をとって27年1月辞職。晩年は病苦,失意のうちにあった。
  • 小松帯刀(1835~1870)幕末の薩摩藩家老。薩摩藩喜入領主肝付氏の三男として生まれ、のち吉利領主小松清獣の養子となり、帯刀清廉と名を改める。1861年(文久元)島津側役となり、1862年家老。藩政改革に大きな影響力をもった大久保利通ら尊攘派青年藩士の組織組忠組の指導者となった。1862年久光の上洛に随従。1864年(元治元)の禁門の変の処理、1866年(慶応2)には薩長同盟の締結を果たした。翌年城代家老となり、薩土盟約を結び、将軍徳川慶喜の大政奉還の勧奨など、藩を代表して活躍していた。藩主島津忠義には倒幕出陣を説いて実現させ、王政復古・倒幕など明治維新の実現に寄与しした。1868年(明治元)には明治政府の参与、外国官副知事となった。
  • 岩倉具視(1825~1883)幕末・維新期の公家出身の政治家。権中納言堀河康親の次男、母は勸修寺経逸の娘俶子。岩倉具慶の養継子。周丸と称し、号は対岳、法名は友山。関白鷹司政通に認められて、1854年(安政元)孝明天皇の侍従。1858年日米修好通商条約の勅許阻止で公家88名の列参を画策。公武合体の立場から和宮降嫁を推進し、1861年(文久元)和宮に従って江戸に下った。そのため尊攘派から「四好二嬪」の一人として弾劾され、1862年辞官落飾し、洛中より追放、洛北岩倉村に潜居。「全国合同策」「天下一新策密奏書などで時勢を論じ、ひそかに廷臣や大久保利通など薩摩藩士らと交わって倒幕の秘策を練る。1867年(慶応3)許されて、復飾、参内して朝議を主導して、薩長討幕派と結んで「王政復古」の大号令を発した。新政府樹立直後から参与、議定・副総裁を歴任、議定書兼嗣相となり、新政府の中心人物となる。1869年(明治2)東京に移り、大納言となり、永世禄500石を下賜された。1871年外務卿、ついで右大臣となり、特命全権大使として岩倉遣外使節団を率いて、約一年10カ月間、米欧各国における近代国家としての制度、文物等の視察をした。1873年9月に帰国、復命し、留守政府の西郷隆盛らの征韓論に反対し、大久保、木戸孝允らと内治優先論を唱え、ために西郷・板垣退助ら留守居政府参議は下野し政府の主導権を岩倉ら外遊派が握った。よく1874年不満とした武市熊吉ら高知県士族らが岩倉暗殺を企てた赤坂喰違の変をで負傷。華族の同族的結集を図って華族会館を創設した。そのご自由民権運動を弾圧し、太政官大書記官井上毅に憲法制定基本方針「大綱領」「綱領」を起草させ、三条実美太政大臣に提出をした。明治14年の政変後は、皇室財産の確立、家族財産の保護、十五銀行、日本鉄道会社設立など、皇室とその藩屏として家族擁護に努めたが、1883年7月病没した。
  • 幕末

    横井小楠(読み)よこい・しょうなん生年没年:文化6年(1809)~明治2年(1869)幕末の儒学者。名は時存,字は子操,通称平四郎。小楠は号。他に畏斎,沼山などと号す。肥後(熊本)藩士横井時直とかずの次男に生まれる。藩校時習館に学び天保10(1839)年江戸に遊学。14年ごろから長岡監物,下津休也,荻昌国,元田永孚らと『近思録』会読を始め,真の朱子学即ち実学を目指した。また私塾小楠堂で弟子を教えた。門人には嘉悦氏房ら藩士子弟と共に徳富一敬(蘇峰らの父)のような豪農の子弟がいた。嘉永4(1851)年上方から北陸を遊歴,越前藩との接触が深まり,翌5年同藩から求められ『学校問答書』を書き,学政一致の道徳政治の担い手たることを藩主に求めた。またペリー来航後書かれた『夷虜応接大意』では,日本は「天地仁義の大道」に基づき「有道」の国と交際すべしと説く。安政1(1854)年兄の死により家督を相続。5年越前藩主松平慶永(春岳)から師として招かれ,藩政を指導し富国策を実施し,その経緯を『国是三論』に著す。文久2(1862)年幕府の政事総裁職に就いた春岳の政治顧問となり,参勤交代制の廃止など幕政改革を推進した。同年末,肥後藩江戸留守居役吉田平之助宅で酒宴中刺客に襲われ福井に戻る。翌3年朝廷,幕府,諸藩さらに外国人代表をも集めた大会議を領導すべく,越前藩挙藩上洛策を指導するも失敗,熊本へ帰り士籍を剥奪され,沼山津に逼塞したが思想的活動は衰えなかった。その思想は儒教的理想主義による政治革新と儒教的主体による東西文化の統合の構想など注目すべきものである。明治1(1868)年4月新政府に招かれ上京,徴士参与に任ぜられたが,尊攘派志士に暗殺された
  • 桂小五郎(木戸孝允)(1833~1877)明治維新の最高指導者のひとり。大久保利通、西郷隆盛と並んで「維新の三傑」に数えらえる。維新政府の指導者として立憲制度を始め明治国家体制を構想した。長州藩の藩侍医和田家に生まれ(のちに燐家の桂の養子となった。小五郎と命名された。青年期に剣術修行のために江戸に滞在中、ペリー来航を目の当たりにする。この事件をきっかけに幕末政治に強い関心を抱き、まず西洋砲術や造船技術、オランダ語などを学んだ。一方、水戸学の影響かのもと志士として活動し、長州藩と朝廷及び他藩とを結ぶ外交活動に従事した。現実政治に深くかかわるにつれて彼の思想の観念性を脱して、次第に現実味に即したものに変わった。しかし1864年(元治元)の蛤門の変で長州藩が敗れると彼は但馬に逃れ、いったん政治の世界から遠ざかる。やがて同志である高杉晋作が長州藩の指導権を握ると、呼び返され、木戸と改名され長州藩の主導者として幕末政治に復帰。藩政改革や近代化政策を実行するとともに、坂本龍之介の仲介で仇敵あった薩摩藩と幕府打倒薩長同盟をを結び、明治維新を実現した。維新後は、木戸の課題であった中央集権国家を形成するために、版籍奉還、廃藩置県の断行に向けて政府をリードした。この間に、新政府に権力を集中するために朝鮮出兵を主張したこともあった。1871年(明治4)から岩倉遣外使節団に参加して欧米各国を視察し、近代国家の各側を観察した。帰国後、征韓論争大久保利通らとともに内政優先を唱えてて政府内に実権を握り、長州藩閣のリーダーとなった木戸は薩摩藩閣のリーダーである大久保と対立し、主導権荒層に敗れて晩年は不満を抱き鬱々の後を過ごした。
  • 島津斉彬(1809~1858)幕末の薩摩藩主。島津家28代。父は27代島津斉興、母はとり藩主池田治道の娘弥姫。幼名邦丸、後に又三郎忠方。曾祖父重豪の影響を受けて、幼い頃から洋学に関心を示した。早くから西洋列強のアジア進出に危機感を抱き、本格的な西欧の科学技術導入を主張、水戸の徳川斉昭や老中阿部正弘、蘭学者川本公民・箕作阮甫らと親交を結び、公民らに数多くの蘭書を翻訳させた。藩内外でその人格と世界的見識が高く評価され、藩主就任を待望されていたが、斉興や家老調所広郷は斉彬が財政を破綻させるのではないかと危惧して、家督を渋った。こうした状況下、斉興の側室由良たちがその子久光を擁立しょうとしているという風聞が広まり、斉彬擁立派が激高して由良らを暗殺を企てたが、1849年(嘉永2)この計画が露顕し、首謀者の高崎五郎衛門ら多くの藩士の切腹・遠島・謹慎などに処せられた。このお家騒動で斉彬は一時窮地に立たされたが、老中阿部正弘らの後押しで1851年藩主に就任した。襲封後は、まずは鉄製砲の鋳物と洋式船の建造に着手。1852年には鉄製砲を鋳物するための反射炉の建設を鹿児島郊外に磯で始め、1854年(安政元)には洋式軍艦昇平丸を、翌1855年には蒸気船雲行丸を完成させた。その他ガラス工場などを次々築き集成館と名付け、集成館を中核に集成館事業という、富国強兵・殖産興業政策を推進した。ペリー艦隊来航を機に外交問題が表面化してくると、老中阿部を補佐し積極的に幕政に関与していった。阿部らとともに一橋慶喜を将軍継嗣に擁立し南紀派と対立していった。1858年南紀派の井伊直弼大老が就任すると、斉彬ら一橋派の敗北が決定的になり、帰国中の斉彬は西行隆盛に密命を与え上京させたが、その直後7月8日軍事演習中に倒れ8日後に病没した。
  • 高杉晋作(1839~1867)幕末期長州藩の攘夷・討幕派の志士。長州藩高杉小忠太の長男として長門国萩に生まれた。名は春風、字は暢夫、号は東行。変名も多数。藩校明倫館に学んだが飽き足らず、吉田松陰の松下村塾に入門。久坂玄瑞とともに松門の双璧とされ、松陰はその「識」を高く評価した。1862年(文久2)上海に行き西洋列強によって半ば植民地化されている実情を見、対外的防衛がの必要性を強く感じた。帰国後は、イギリス公使館焼き討ち事件などを、いわゆる「狂挙」を行った。この「狂挙」は陽明学の概念で、理想主義という語感に近く、冷静な計算のうえでの行動であることを留意すべきある。1863年6月奇兵隊を結成し、その初代総管となる。1864年(元治元)四国連合艦隊下関砲撃事件に際しては和議の交渉にあたった。その後第一次長州征討の中で保守派に握られたが、12月下関で決起し、翌年、保守派を破って藩の主導権を奪い返した。幕府軍に備えて挙藩体制を固めた。1866年(慶応2)の薩長戦争で小倉口戦で活躍したが、翌年病死した。
  • 山内容堂(1827~1872)土佐藩主、幕末四賢君の一人。分家山内豊著の長男。1848年(嘉永元)中継ぎ養子として15代藩主として就任。1853年、ぺリ^来航を機に吉田東洋を抜擢、海防強化政策に着手。将軍継嗣問題では一橋擁立派にくみしたため、大老井伊直弼に圧迫され隠居、謹慎、以後容堂はを名乗った。1862年(文久2)謹慎を解かれ、公武合体路線の一橋慶喜・松平春嶽(慶永)らと幕政改革、公武周旋尽力。土佐へ退去しして、旧吉田派を復権させ主張する武市瑞山らを中心とする(勤王党)を弾圧、殖産政策、軍部充実政策を推進した。1867年(慶応3)7月、後藤象二郎の進言を採用し、幕府に大政奉還を受け入れさせた。維新政府の議定内国事務局総督、刑法官知事、学校知事、制度寮総裁、上局議長を歴任、1869年(明治2)7月、麝香之間祗候の優遇を受けて隠遁した。
  • 中岡慎太郎)1838~18867)幕末土佐出身の尊攘・倒幕の志士。土佐国安芸郡大庄屋の長男。剣術を武市半平太に就き修行、1861年(文久元)土佐勤王党にに加盟。翌年隠居山山内容堂の護衛隊50人組に参加、その後容堂の公武合体路線に疑問を深める。土佐勤王党弾圧時事には七卿落ちの実情調査に長州三田尻へでていたために捕縛を免れたが9月脱藩して石川清之助と変名。1864年(元治元)7月、来嶋又四郎の遊撃隊に属して蛤御門の変に参戦、負傷して三田尻に帰還。真木和泉亡き後の忠勇隊の総督に任じられ、五卿の警固にあったた、高杉晋作の奪権闘争を間近に観察。また土方久元らと筑前大宰府に移った五卿の庇護に奔走、土方とともに薩長和解・連合を構想し、坂本龍馬らと共同して1866年(4月2)正月にそれを達成。翌年に4月脱藩を赦免され、5月に土佐藩討幕派の乾退助と提携して薩土倒幕密約を西郷隆盛らと結び、土佐藩の支援を取り付け浪士の集合体である陸援隊を組織。一挙に藩を倒幕路線の誘おうとしたが、同年11月15日、京都三条近江屋で坂本と密談中を幕府見回り組に襲撃され17日に落命した。
  • 島津久光(1817~1887)29代薩摩藩主島津忠義の実父。幼名晋之進、後又次郎忠教、三郎と称した。父は27代斉興。母は側室由良。島津忠公の養子になって重富島津家を継ぐ。1858年(安政5)異母兄斉彬が急死、その遺言により久光の長男忠義が家督を継承して薩摩藩主となったため本家に戻り、忠義の後見役となって藩の実権を握り、国父と呼ばれた。斉彬の遺志にを継承して公武合体論を唱え、大久保利通ら藩内の攘夷派を諭して突出を押さえた。1862年(文久2)には藩内攘夷過激派を弾圧(寺田屋事件)。この時に命令を背いた西郷隆盛を流刑に処した。さらに同年、勅使大原重徳とともに東下し、幕府に改革を迫った。その帰途に、供の藩士がイギリス人を殺傷し(生麦事件)。翌年にはこれが原因となって薩英戦争が勃発した。1864年(元治元)の参与会議では、長州処分・横浜港問題を巡って徳川慶喜と対立。事態打開のために西郷隆盛を呼び、第一次長州征討、薩長同盟締結、第二次長州征討などにあたらせた。この間に藩論を王政復興後は、政府の開明政策に不満を抱きつけた。1871年(明治4)玉里島津家をおこす。1873年内閣顧問、1874年左大臣に任じられたが、1876年政府の欧化政策に批判して鹿児島に帰り隠棲した。1884年公爵になる。国葬により鹿児島市の旧福昌寺墓地に葬られた。
  • 440(税込)
    著者:
    葵居ゆゆ
    レーベル: 葵居ゆゆ
    出版社: 葵居ゆゆ

    あなたの全部が好きだから、MILKもちょうだい

    執着ガブガブ噛む系BL『あなたが食べるその日まで』の番外編。幌置が仕事で昔の好きな人に会うのに嫉妬した祥崎は「わがままを言わせて」と頼んでくる。仕方なく受け入れると、ミルクが飲みたいと言い出した祥崎にじっくり胸を開発されて……。相思相愛な二人の濃厚ラブな後日談。 二段組、42ページ。紙版時にWEBで公開したおまけSSも収録しました。
  • シリーズ117冊
    220330(税込)
    著者:
    川村一彦
    レーベル: 歴史研究会

    武田氏は中世武家の源義家の弟新羅三郎義光を祖とする。義光の長男義業が常陸国佐竹郷を本拠として佐竹氏の祖となり、三男の義晴が同国那珂郡武田郷を与えら「武田冠者」と呼ばれた。 しかし武田義清は常陸大掾市の一族吉田氏らの在地武士団と衝突、告訴されて開国市河に配流され子の清光と共に甲斐に移住した。その後、巨摩郡北部の逸見郷に入り、辺見氏と名乗り、長男光長がこれを継ぎ、次男武田信義が武田氏を継ぐことになった。信義は源頼朝の挙兵に応じその戦功で駿河守護に補任された芳賀、長男一条忠頼が頼朝によって誅殺されたので、五男の石和信光が武田嫡流家を継ぎ武田信光(1162~1248)と呼ばれた。信光は承久の乱にあたって甲斐一国の兵を率いて出陣していることから、甲斐守護だった可能性が高い。またこの時の戦功で安芸国の守護も与えられた。この安芸武田氏から、室町時代後期になって若狭竹田氏が分出。甲斐武田氏はその後守護職を世襲、武田信虎の時に本拠を石和から躑躅ケ埼館に移して戦国大名の道を進み武田信玄の時、全盛期を迎えた。しかしその子武田勝頼が継ぎ、武田勝頼の代になると美濃に進出して領土をさらに拡大する一方、次第に家中を掌握しきれなくなり、天正3年(1575)長篠の戦いに敗北、信玄時代からの重臣を失うと一挙に衰退し、天正10年(1582)織田信長に攻め込まれて滅亡した(天目山の戦い)信長に滅ぼされた。
  • 330(税込)
    著者:
    葵居ゆゆ
    レーベル: 葵居ゆゆ
    出版社: 葵居ゆゆ

    全編いちゃいちゃ『箱庭のうさぎ』番外編

    『箱庭のうさぎ』番外編です。本編途中の空白の二人や、続編『虹色のうさぎ』につながるお話など、甘くていちゃいちゃ幸せな短編集。
  • 440(税込)
    著者:
    葵居ゆゆ
    レーベル: 葵居ゆゆ
    出版社: 葵居ゆゆ

    幼馴染み同士の執着ヤンデレ攻と包容力受、両思いの後日談

    『執着チョコレート』番外編です。執着ヤンデレ小説家×幼馴染みのショコラティエ。正月にあわせて帰省することになった啓杜に想いをつのらせる一方の高宮。友人にまで独占欲を示す高宮に、啓杜は――。やきもちからプロポーズまで、愛が深まる後日談。
  • シリーズ2冊
    0400(税込)
    著者:
    野浦湘
    イラスト:
    たん
    レーベル: 野浦書院
    出版社: 野浦書院

    俊成学院高等部の付属寮に伝わる怪談のひとつ、〈いないはずの寮生〉。その名の通り、違和感なく極めて自然に存在しながらも、本来であれば決しているはずのない謎の寮生──。

    この春から俊成学院に通っている七人の一年、辰野千穂、保谷平太郎、間宮善子、江留間利人、盛田実、初瀬理宇、観音崎依織は夏休み、盆で寮が閉鎖される前夜に集まって打ち上げを行うことにした。

    その中で寮に伝わる七不思議の一つ、〈いないはずの寮生〉の話題になる。実は保谷平太郎はそれについて調査中、何者かに警告されたというのだ。
    当初は誰も深く考えてはいなかったが、その翌日、平太郎が行方不明になる。しかも他の者は彼の存在そのものを一時的にだが失念していたのだ。
    更には自分たちがその〈いないはずの寮生〉に自覚がないまま遭遇していたこともわかってきた。相手はどうやら人間の認識を操作できる存在──その事実に一同は驚愕する。

    そんな中、残りの六人は正体不明の存在から、翌朝の夜明けまでに平太郎を捜す〈ゲーム〉を提案されるのだが……。

    ──「学園青春ライトホラーファンタジー」を意識したライト文芸寄りの作品です。
    こちらは2017年11月3日配信開始の本編の第2章まで、前半約40%(4万字以上)を収録した体験版です。試し読みを希望される方はぜひダウンロードしてください。

    ※改訂履歴
    2017年10月27日 第2版:あらすじを横書きから縦書きに修正
    2018年07月25日 第3版:誤記・書式等修正
    2018年07月27日 第4版:誤記等修正
    2020年06月18日 第5版:誤記・書式等修正
  • 大人気ドラマ「ハンチョウ」原作小説、安積班シリーズの特別短編
    「今野敏の軌跡 作家生活35周年記念 特製ブックレット」に収録された、今野敏作品のオールスターが出演する『課長室』と、
    『流行作家は伊達じゃない』に収録された、理想に燃える若き日の安積と速水、警察学校時代を描いた『初任教養』の2作品を収録。
    安積班シリーズの安積&速水はもちろん、その他の人気シリーズで活躍するあの人も登場!?
    ※安積班シリーズ本編は電子書籍化されておりません。
  • 25歳のイケメン教師、三神真琴が担任するクラスの生徒の罠に嵌まり、生徒達の奴隷として屈辱と羞恥に喘ぎながらも、教師として懸命に生きていこうとする学園物語

    二十五歳のイケメン教師、三神真琴はその端正なルックスから勤務する高校のアイドル的存在であった。

    中学の頃に出会った恩師の影響で教師を目指し、見事その夢を叶えて母校で教鞭を執る真琴は、ベテラン教師の退職により春から初めて高校二年生の担任を受け持つことになる。

    生徒と友達のように付き合い、教師として充実した日々を過ごしていた真琴。しかし、そんな順風満帆の教師人生にある日悲劇が襲い掛かる。

    担任するクラスの女子生徒、吉沢咲良から相談があると言われ、放課後の教室に向かった真琴は、そこでいきなり下着姿になった咲良から抱きつかれてしまう。

    すると、教室に隠れていたクラス委員の男子生徒、相葉達にその瞬間を撮影されてしまい、その写真をネタに脅迫されるのだった。

    真琴に全く落ち度はなかったが、生徒達の執拗な脅迫に屈し、彼らの奴隷となることを誓わされる。

    而して、イケメン教師は放課後の教室で一糸纏わぬ姿となり、そのまま教卓の上に立って屈辱の宣誓をした。

    「僕は・・・生徒の奴隷になることを誓います!」

    真琴が教室の外まで響き渡る大きな声でそう叫ぶと、相葉達はその様子をスマホでしっかりと撮影し、その動画をさらなる脅迫材料としてイケメン教師を完全に自分達の奴隷にするのだった。

    翌朝、真琴が憂鬱な面持ちで学校に登校してくると、職員室の机の上に相葉達からの思いがけないプレゼントが置かれてあり・・・。

    学園のアイドル的存在であるイケメン教師は生徒達の奴隷と化し、今まさに屈辱に塗れた日々が始まろうとしていた。

    第1章 生徒に嵌められた新任教師

    第2章 教卓の上で屈辱の宣誓

    第3章 謎のプレゼントの中身  

  • シリーズ3冊
    220330(税込)
    著者:
    ルルオカ
    レーベル: ダラナ
    出版社: ダラナ

    転生したのは、まさかのホラーゲームの世界?しかも1970年代?

    ただでさえ、都市伝説の象徴のような彼女から逃げないといけないのに。
    期限まで条件を満たしてクリアしないと命のカウントダウンが・・・!

    ホラーゲームに転生した男子高生のBL小説、長編。全年齢向け。
    あまりBLっぽくなく、都市伝説がらみのホラーです。

    七日ある制限期間のうち一日目、二日目を収録しています。舞台は夜の山、ゴーストタウン。
    「プロローグ」「一日目の調査パート・探索パート」を試し読みできます。
  • それぞれの正義が交じり合う、勇者と魔王の物語。

    夜空に浮かぶ二つの月は勇者と魔王の幾百もの物語を垣間見る事になる。仲間、家族、親しい者たちの死を背負い、勇者は何を思い生きていくのか。魔王は何を考え、感じ、そして何の目的で人々を死に与えるのか。正義とは?悪とは?魔王に始まる物語は勇者によって終わり、そして魔王によって再び始まる。希望(勇者)と絶望(魔王)が相まみえる物語が幕を開ける。
  • 朝の情報番組のMCを務める人気女子アナの吉川美桜が、ある日最愛の母親を誘拐され、母親を助けるために犯人からの屈辱の要求に従い、大勢の視聴者の慰み者になりながらもたった一人で母親を助け出そうとするミステリー

    キー局CBF入社三年目の女子アナ、吉川美桜は可憐な美貌と親しみやすい雰囲気から一躍人気女子アナとなり、多忙で充実した日々を過ごしていた。

    しかしそんなある時、地元で一人暮らしをする母、舞香と連絡が取れなくなり、程なくして、美桜の元に母親を誘拐したという犯人からメールが届く。

    そこには、薄暗い部屋に監禁され、やつれた様子の母親が助けを求める動画ファイルと、犯人からの要求が綴られていた。

    送られてきた動画の中で母親から決して警察に通報しないで欲しいと懇願された美桜は、誰にもこの事件のことを話せないまま、得体の知れない犯人の要求に従い、その奴隷になる決意をする。

    幼い頃に両親が離婚し、母子家庭で育った美桜は、女手一つで育ててくれた母親を何とかして助けたかったのだ。

    果たして母親を誘拐した犯人は何者なのか、母親は何処に監禁されているのか、何も分からない中、美桜は母親を助けるために女子アナとしてのプライドまで投げ捨てることになった。

    毎朝MCを務める朝の情報番組に露出度の高い衣装を着て出演し、大勢の視聴者達の前で晒し者になる美桜。

    犯人からの要求がエスカレートしていくと同時に、美桜は自分の身近にいる人々に対して疑念を抱くようになり・・・。

    而して、今をときめく人気女子アナは、誘拐された母親を助けるために、さらに破廉恥な衣装を身に纏い、朝の生放送本番に臨もうとするのだった。

    第1章 母親の失踪

    第2章 下着姿で生放送

    第3章 渡された羞恥の衣装

  • 2000字前後、3000字以内のエッチでやおいなショートショート10作を収録したBL短編集。R18。
    現代もの異世界、ファンタジー、ホラー、ゲーム転生なんでもござれ。


    【ヌードモデルになったら美術教師に筆おろしをされちゃった】
    クールな美術教師×ガチムチ高校生

    【半妖の狐と狸が精気を求めて俺の胸にむしゃぶりつくんだが】
    人間に化けた狐と狸×動物愛護に熱心な男

    【白魔導師になった俺は早速エッチな魔法を使ったが、悶えて鳴く男に辛抱たまりません】
    白魔導士に転生した男×いかつい剣士

    【マッサージ師の俺は「抱いて」と乞われるほど悪役令息を懐柔する】
    転生したマッサージ師×非道な悪役令息

    【BLのデスゲームで次次と男が襲ってくるのに俺の身がもたない】
    会社の同僚と上司×デスゲーム好きサラリーマン

    【旅館の部屋風呂で熱を持て余す俺の体を見えない手がまさぐる】
    幽霊×彼女にフられた浮気男

    【武勇伝を盛りすぎた勇者は狂信的なストーカーに食いつくされる】
    ストーカーたち×ほら吹きの勇者

    【やんごとなき侯爵令息は村人Aと一夜の過ちを犯したい】
    侯爵令息×モブに転生した男

    【筋肉質な看護師のむちむちの尻に俺の注射をぶっ刺したい】
    嫉妬する入院患者×お尻が魅力的な看護師

    【阿保犬のような従弟は股を濡らすほど俺を好きすぎる】
    従弟をかわいがる高校生×従兄に懐く従弟
  • 500字前後、1000字以内のアダルトなBLショートショート20作を収録した短編集です。
    抱く側、抱かれる側視点それぞれ10作で、すべてR18。

    相手は社会人高校生、人外などいろいろ、現代ものファンタジーもの異世界ものとジャンルもいろいろ。


    男を抱く男たち(抱く視点)

    「恋敵の担任教師を」
    「怒鳴りちらす鬼上司を」
    「正義を貫こうとする記者を」
    「枕営業する格闘家を」
    「触手がトラウマの剣士を」
    「契約する美形の吸血鬼を」
    「湯船に浸かるガチムチを」
    「拾った侯爵令息を」
    「不能な勇者を」
    「生意気な彼女の弟を」


    男に抱かれる男たち(抱かれる視点)

    「幼なじみの男子高生に」
    「年下のサラリーマンに」
    「義理の父親に?」
    「亡き彼氏の幽霊に?」
    「喫煙した不良の生徒に」
    「世話をする愛馬に」
    「やけになった悪役令息に」
    「ギャップのある牛の獣人に」
    「Gカップの宇宙人野郎に」
    「マッサージをする触手に」
  • 生きていないから眠れない?

    人形のイナレムネは、眠るための方策を考えていた。人間である彼を理解するために。しかし、眠るとは何だろう?
    これを読みながら夜更かしを。

    1万文字程度の短編です。
  • 281(税込)
    著者:
    モーリス・ルブラン
    訳者:
    毛利孝夫
    レーベル: 望林堂
    出版社: 望林堂

    ジェーブル伯爵の屋敷に強盗が入り、秘書のダバルが殺されます。ところが、盗難はあったのに盗まれているものはなく、犯人の一人は銃で撃たれて深手を負っているはずなのに、どこにも見つからない……この不可解な事件を高校生イジドール・ボートルレが鮮やかに解明してゆくうちに、ボートルレとルパンの激しいな戦いが始まります。やがて事件は、フランスの歴史にも大きく関わってきた壮大な「空洞の針」の謎へと発展してゆくのです…。 さまざまなトリック、暗号文の解読、ボートルレとルパンの激しい知能戦、どんでん返し、驚愕のラストと、ルパン・シリーズのみならず、探偵小説、冒険小説としても一級の大傑作です! ルビ付、縦書き。モーリス・マユによるモノクロ挿絵13点収録。
  • コロナウイルスも人間も原子。生物の帰巣本能は原子の帰巣本能。

    ◆他人を苦しめる想像は自分を苦しめる。
    ◆全ての物質には意識がります。
    ◆意識も原子です。
    ◆意識原子はこの世界に残ります。
    ◆意識原子は決して死なない。
    ◆潜在意識とはもう一人の私です。
    ◆潜在意識は全部覚えてる。
    ◆原子の帰巣本能。
    ◆人間原子の帰巣本能。
    ◆来世を生きる人間原子。
    ◆私達はすでに死後の世界に住んでいる。
    ◆コロナウイルスは死後の世界に住んでいます。
    ◆現実世界と死後の世界は共存しています。
  • 恋人と一悶着あってから、転生したRPGの世界。勇者のお供をしつつ、セクシーな踊り子として、懲りずにはっちゃけようとしたのだけど、前世の恋人の執念によって体に異変が・・・?

    前世のしっぺ返しで、自業自得な立場になりながら、体を狙われるのに意地になって抗う主人公総受けの物語。
    果たして、一章ごとに、呪われし体の踊り子は挑んでくるヤツらを突っぱねられるか?

    転生ものながら、主人公がいろいろな男や人外の生き物と交わるのがメインのアダルトなBL小説の1巻になります。
  • エッチでやおいな1000字のBLショートショート10作収録したBL短編集です。
    現代もの青春、社会人、異世界、ファンタジーなどジャンルいろいろ。R18。


    【好色な武闘家が女遊びをやめた理由を絶対に教えてくれない】
    発情期の触手×女遊びしまくりの武闘家

    【罰ゲームでメイドになった俺に鼻血を噴いておっ立てるんじゃない!】
    友人五人×メイド服を着た俺

    【壁越しにご主人様の秘め事を盗み聞きする従者の忠誠心は揺るがない】
    従弟の侯爵令息×仕える侯爵令息

    【マスク越しに全身を舐め回されて抱かれるのもわるくない】
    営業マン×社会人

    【俺の胸が「おっぱい」と呼ばれると変な気分になる】
    取引先×ガチムチサラリーマン

    【薄幸の侯爵令息に嫉妬して八つ当たりをしたら精力をつけて盛ってきました】
    憎い侯爵令息×キャラを妬む男子高生

    【五万円で俺の体を売ったらドMにされた話】
    裕福な俳優×貧乏な俳優

    【可憐な妖精は厳つい剣士とやりたくてしかたない】
    手のひらサイズの妖精×筋骨隆々の剣士

    【脅迫されて彼に抱かれるのはわるくないが哀れだ】
    弟のような幼なじみ×教師が好きな?男子高生

    【ヒモでクズな男は触り心地がいいし床上手】
    忙しい社会人×ヒモクズ男
  • 御木本が巨悪に挑む特命探偵シリーズ第1弾!

    =文字数表記=
    〔この販売電子書籍の文字数〕約5万8789文字
    参考=標準的な文庫本一冊、約5万文字程度(厚いもので約10万文字程度)
    探偵事務所を経営する探偵、御木本麗子は、普段は、地味な探偵業務ばかり・・・
    そんなある日、着手金5000万円の特命探偵業務依頼が舞い込んできた。

R-18 ADULT ONLY成人向けの内容が含まれる書籍が 170 件あります。

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