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『文芸・小説、文春文庫』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全2013件

  • シリーズ20冊
    5711,701(税込)
    著:
    夢枕獏
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    時は平安時代、京の都に安倍晴明という名高い陰陽師がいた。まだ闇が闇として残り、夜になれば人も、鬼も、物の怪も、同じ都の暗がりに、息をひそめて住んでいた時代だ。安倍晴明は従四位下、大内裏の陰陽寮に属する陰陽師。死霊や生霊、鬼など、普通の人間には見えない、妖しのものどもを相手に、この世ならぬ不可思議な難事件をあざやかに解決する。親友の源博雅は、霊感はまるでないが、刀では敵なしの強さ。力を合わせて物の怪に挑む。野村萬斎・主演で映画化された原作!
  • シリーズ10冊
    719801(税込)
    著:
    阿部智里
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ※2020年8月8日より、カバーが変更となりました。内容については変更ございませんので、ご注意くださいませ。

    松本清張賞を最年少で受賞、そのスケール感と異世界を綿密に組み上げる想像力で選考委員を驚かせた期待のデビュー作は、壮大な時代設定に支えられた時代ファンタジー!

    人間の代わりに「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」では、世継ぎである若宮の后選びが今まさに始まろうとしていた。朝廷での権力争いに激しくしのぎを削る四家の大貴族から差し遣わされた四人の姫君。春夏秋冬を司るかのようにそれぞれの魅力を誇る四人は、世継ぎの座を巡る陰謀から若君への恋心まで様々な思惑を胸に后の座を競い合うが、肝心の若宮が一向に現れないまま、次々と事件が起こる。侍女の失踪、謎の手紙、後宮への侵入者……。峻嶮な岩山に贅を尽くして建てられた館、馬ならぬ大烏に曳かれて車は空を飛び、四季折々の花鳥風月よりなお美しい衣裳をまとう。そんな美しく華やかな宮廷生活の水面下で若宮の来訪を妨害し、后選びの行方を不穏なものにしようと企んでいるのは果たして四人の姫君のうち誰なのか? 若宮に選ばれるのはいったい誰なのか? あふれだすイマジネーションと意外な結末――驚嘆必至の大型新人登場!

    解説・東えりか
  • シリーズ21冊
    503950(税込)
    著:
    石田衣良
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ミステリーの「今」を読みたければ、池袋を読め。刺す少年、消える少女、マル暴に過激ジャーナリスト、カリスマダンサー……駅西口公園、通称ウエストゲートパークを根城にする少年少女たちが、発熱する都会のストリートを軽やかに疾走する。若者たちの現在をクールに、そして鮮烈に描く大人気シリーズの第一作。青春小説の爽快感とクライムノヴェルの危険な味わいを洗練させ、新しい世代から絶大な支持を得て話題となった連続ドラマの原作。
  • 「普通」とは何か?
    現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作

    36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
    日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
    「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。

    「いらっしゃいませー!!」
    お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。

    ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
    そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。

    累計92万部突破&20カ国語に翻訳決定。
    世界各国でベストセラーの話題の書。

    解説・中村文則
  • シリーズ2冊
    0770(税込)
    著:
    東野圭吾
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    累計290万部突破。直木賞を受賞した大ベストセラー!

    天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。
    福山雅治主演で2008年に映画化され、堤真一、松雪泰子の熱演も話題になった。

    ※この電子書籍は2008年8月に文藝春秋より刊行された文庫を底本としています
  • 「わたしの幸せな結婚」シリーズ累計800万部
    顎木あくみの帝都を舞台にした新シリーズ始動!

    夜鶴女学院に通う天水朝名16歳。
    手首に浮かんだ痣のために家族から虐げられていた。女生徒たちが新しく赴任する美男子の国語教師・時雨咲弥の話題に花を咲かせる中でも、ひとり距離を置く。
    そんな朝名に思いがけない縁談が舞い込む。薬問屋を営む天水家に好都合な話で……。

    帝都を舞台に新たな和風恋愛ファンタジーが始まる!
  • 740(税込)
    著:
    夢枕獏
    著:
    佐藤嗣麻子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    若き日の安倍晴明が事件に挑む! 話題映画のノベライズ

    【映画『陰陽師0』2024年4月19日公開 主演・山崎賢人】

    鬼や霊が跋扈する平安時代。呪術の才に長けた学生・安倍晴明(あべのせいめい)は、貴族の源博雅(みなもとのひろまさ)から「ある怪異を鎮めてほしい」と頼まれる。女王を悩ます金の龍や、若者の奇妙な死を調べる中で、晴明は都を脅かす邪悪な呪いに巻き込まれていく。実在した陰陽師、安倍晴明の生誕1100年を迎え、人気シリーズを原作にした呪術エンタメノベライズ。
  • シリーズ5冊
    730770(税込)
    著:
    望月麻衣
    画:
    桜田千尋
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ツイッターで話題のイラストにインスパイアされた新シリーズ
    満月の夜にだけ開く不思議な珈琲店。優しい猫のマスターと星遣いの猫たちが、極上のスイーツと占星術で、人生に迷える人々をおもてなしする。
  • 681(税込)
    著:
    森絵都
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    老若男女に読み継がれる、不朽の名作。

    生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。
    真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになる……。

    実写映画、アニメにもなった、累計100万部突破の青春小説!

    解説・阿川佐和子

    ※この電子書籍は1997年7月に理論社より刊行された単行本を、文春文庫より文庫化したものを底本としています。
  • 恋愛なき時代のベストセラー恋愛小説、ついに文庫化!
    精神科医・藤代に大学時代の恋人から手紙が――失った恋に翻弄される十二か月。『世界から猫が消えたなら』『億男』著者の恋愛小説。
  • シリーズ2冊
    765(税込)
    著:
    貴志祐介
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    晨光(しんこう)学院町田高校の英語教師、蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にしていた。しかし彼は、邪魔者は躊躇なく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。学校という性善説に基づくシステムにサイコパスが紛れこんだとき──。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー傑作。
  • 究極の特殊設定ミステリ、文庫化!
    犯人を見つけるまで令嬢は何度も殺される。殺人の夜をタイムループし、関係者の人格を転移しながら真相を追え。阿津川辰海氏絶賛。

    ※この電子書籍は2019年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 730(税込)
    著:
    湊かなえ
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    驚きのラストが胸を打つ、感動のミステリー。

    両親を亡くし、愛する祖母もガンで入院中、さらに講師として働いていた英会話スクールが破綻し金銭的に困っている梨花。
    建設会社で働いていたが、伯父夫婦のすすめで営業職の和弥と結婚した美雪。
    公民館で水彩画教室の講師をしつつ、和菓子屋でバイトをしている紗月。
    そして、3人の女性の人生に影を落とす謎の男・K――。
    大ベストセラー「告白」でのデビューから進化し続ける作家・湊かなえが放つ、感動のミステリー。

    中谷美紀、戸田恵梨香、松下奈緒でドラマ化もされ、話題を呼んだ傑作。

    ※この電子書籍は2011年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • シリーズ2冊
    801(税込)
    著:
    辻村深月
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    数々の結婚式やパーティー、この場所が見てきた百年の歴史。
    社交の殿堂を舞台に描く感動小説。

    大正十一年、社交の殿堂として丸の内に創業。
    東京會舘は訪れる客や従業員に寄り添いつつ、その人の数だけ物語を紡いできた。

    記憶に残る戦前のクラシック演奏会、戦中の結婚披露宴、戦後に誕生したオリジナルカクテル、クッキングスクールの開校――。
    震災や空襲、GHQの接収などの荒波を経て、激動の昭和を見続けた建物の物語。
  • リンカーン・ライムシリーズからスピンオフした美貌の“人間嘘発見器”。この女を欺くことは誰にもできない――。他人をコントロールする天才、ダニエル・ペル。カルト集団を率いて一家を惨殺、終身刑を宣告されたその男が、大胆かつ緻密な計画で脱獄に成功した。ペルを追うのは“ウォッチメイカー”事件でリンカーン・ライムと行動を共にした、いかなる嘘をも見抜く尋問の天才キャサリン・ダンス捜査官。ペルとダンス、二人の天才が熱い火花を散らす頭脳戦の幕が開く! 2008年週刊文春ミステリーベスト10第3位、このミステリーがすごい!第5位。【キャサリン・ダンスシリーズ第1作】
  • シリーズ10冊
    570765(税込)
    著:
    佐藤雅美
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    拝郷(はいごう)鏡三郎は、もと勘定方勤めで順風満帆の役人人生……だったのだが、いささかの仔細あって、クビとなった。かつての上司の尽力あって、今は八丁堀近くの“大番屋”の元締として再就職を果す。大番屋とは、江戸の仮牢(かりろう)兼調所(しらべどころ)。持ち込まれる相談ごとは、町人の釈放嘆願から天下の将軍さまの悩みごとまで。ハテ、どうしたものか? と悩むうち、強運と顔の広さ、いや鏡三郎の能力なのか? いつしか見事解決に至る。
  • シリーズ15冊
    560867(税込)
    著:
    宇江佐真理
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    髪結いを本業とする傍ら、北町奉行の定廻り同心・不破友之進のお手先をつとめる伊三次。芸者のお文に心を残しながら、銭にならない岡っ引き仕事で今日も江戸の町を東奔西走する。呉服屋の一人娘を誘拐した下手人として名乗り出た元芸者の駒吉は、どうやら男の罪を被っているらしく……(表題作より)。伊三次とお文のしっとりとした交情、法では裁けぬ浮世のしがらみ。人情味溢れる五編を収録。選考委員満場一致でオール讀物新人賞を受賞した渾身のデビュー作!
  • 968(税込)
    著:
    須賀しのぶ
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    この国の人間関係は二つしかない。密告しないか、するか──。
    第18回大藪春彦賞受賞作! 革命と音楽が紡ぎだす歴史エンターテイメント

    バブル期の日本を離れ、ピアノに打ち込むために東ドイツのドレスデンに留学した眞山柊史。
    留学先の音楽大学には、個性豊かな才能たちが溢れていた。

    中でも学内の誰もが認める二人の天才が──
    正確な解釈でどんな難曲でもやすやすと手なづける、イェンツ・シュトライヒ。
    奔放な演奏で、圧倒的な個性を見せつけるヴェンツェル・ラカトシュ。

    ヴェンツェルに見込まれ、学内の演奏会で彼の伴奏をすることになった眞山は、気まぐれで激しい気性をもつ彼に引きずり回されながらも、彼の音に魅せられていく。

    その一方で、自分の音を求めてあがく眞山は、ある日、教会で啓示のようなバッハに出会う。
    演奏者は、美貌のオルガン奏者・クリスタ。
    彼女は、国家保安省(シュタージ)の監視対象者だった……。
    冷戦下の東ドイツで、眞山は音楽に真摯に向き合いながらも、クリスタの存在を通じて、革命に巻き込まれていく。

    ベルリンの壁崩壊直前の冷戦下の東ドイツを舞台に一人の音楽家の成長を描いた歴史エンターテイメント。

    圧巻の音楽描写も大きな魅力!
    本作を彩る音楽は……ラフマニノフ 絵画的練習曲『音の絵』バッハ『平均律クラヴィーア曲集』第1巻 『マタイ受難曲』リスト『前奏曲(レ・プレリュード)』
    ラインベルガー オルガンソナタ11番第2楽章カンティレーナ ショパン スケルツォ3番 ブロッホ『バール・シェム』より第2番「ニーグン」 フォーレ『エレジー』 ……etc.


    解説・朝井リョウ
  • ミステリー文学賞&年末ランキング4冠! 本格ミステリーの新時代を告げた記念碑的傑作!

    かつては探偵事務所で働き、いまは「何でもやってやろう屋」を自称して気ままな生活を送る「俺」成瀬将虎。
    ある日、高校の後輩のキヨシの頼みで、彼が密かに惚れている久高愛子の祖父の不審死と、高額で布団や健康食品を売りつける蓬莱倶楽部の調査を引き受ける。
    そして同日、駅のホームで飛び込み自殺しようとした女・麻宮さくらを助けたことで、運命の歯車が回り始める――。

    蓬莱倶楽部の悪徳商法を調査する将虎の軽妙なハードボイルド探偵の活躍を楽しむあなたに、ラストで襲い掛かる大どんでん返し!?

    日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞ダブル受賞&「このミステリーがすごい!」「本格ミステリベスト10」で第1位!
    中居正広さんほか、たくさんの著名人も激賞!
    二度読み必至の究極の徹夜本です。
  • シリーズ2冊
    560(税込)
    著:
    幸田真音
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    邦銀ニューヨーク支店の花形ディーラーが、高層ホテルから身を投げた。その死の直前、彼は、「N.U.H.」という謎のメッセージを、高校時代の友人、芹沢に残していた。芹沢は、自殺の真相を探るうち、ウォール街で世界の投資家相手に辣腕を振るうトップセールスウーマン、州波に出会う。「あんな銀行なんかつぶれればいい」。彼女は邦銀に深い恨みを抱いていた……。1980年代、世界を席捲した観があった日本の銀行は、なぜこんなにまで凋落したのか? 日本金融界の闇を抉る問題小説。
  • シリーズ2冊
    628639(税込)
    著:
    近藤史恵
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ファミレスでバイトをしているフリーターの久里子。常連には、いつも同じ窓際の席で何時間もコーヒー1杯で粘る不思議な老人・国枝がいる。ある日、公園で毒入りの犬の餌がまかれるという事件が連続して起こり、久里子の愛犬・アンも誤って食べてしまう。幸いアンは一命をとりとめたが、犯人はいったい誰なのか? 事件の解決に乗り出したのは、意外なことにあの国枝老人だった……! 人と人のつながりの不思議を独特の筆致で描く、日常を見すえた新感覚ミステリー。
  • シリーズ2冊
    701(税込)
    著:
    司馬遼太郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    新選組副長、土方歳三を描いた司馬遼太郎の代表作が、ついに電子書籍で登場。無類の面白さが貴方を待ち受ける。これぞ小説だ!不世出の小説家、司馬遼太郎さんには幕末に材を求めた作品がいくつもあります。そのなかで『竜馬がゆく』とともに特別な支持を集めてきたのがこの『燃えよ剣』。武州から出てきた土くさい田舎剣士、土方歳三。天然理心流四代目の剣豪、近藤勇と出会ったとき、歳三の人生、そして幕末史は回転し始める。近藤局長、土方副長の体制で本格始動した京都守護職配下の新選組。沖田総司、永倉新八、斎藤一ら凄腕の剣客が京都の街を震撼させる。池田屋事件などを経て、新選組とともに歳三の名もあがっていくが――。激動する時代のさなかで剣のみを信じ、史上類例を見ない強力な軍事組織をつくりあげた男の生涯を、練達の筆で熱く描きます。
  • メガネ男子が共同生活!? でも〈蔦屋敷〉には秘密が――

    順風満帆な人生を送っていた会計士の幾ツ谷理(いくつや・さとる)は、
    突然、妻から離婚を切り出され、シェアハウス〈蔦屋敷〉に流れ着く。
    離島からやって来た純朴な弓削洋(ゆげ・ひろ)や、
    毒舌イケメン准教授の神鳴シズカ(かんなり・しずか)など、
    風変わりな住人と賑やかに暮らしながら、妻との復縁を目指す幾ツ谷だが、
    ある夜、神鳴の怪しい行動を目撃してしまい……。
    不器用な心の交流が愛おしい〈ひとつ屋根の下〉ストーリー。
  • シリーズ5冊
    750801(税込)
    著:
    岡本さとる
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    表の顔は腕の良い仕立職人、裏の顔は達人に仕込まれた剣術で悪を成敗する「地獄への案内人」。仕立屋お竜の活躍を描く痛快時代小説開幕!
    第一話は、いたいけな少女・おしんがお竜と名を変えて「地獄への案内人」の道を歩むまでが描かれます。幼い頃に父からDVを受けてきたおしんは、母と家を逃げ出すが、その母も過労で亡くなり天涯孤独の身に。母親の薬代のためにつくった借金を抱えたおしんだが、親切顔で近づいてきたやくざの林助に騙され、盗品の運び屋や、美人局の片棒を担がされるなど、悪の道にひきづりこまれてしまいます。
     とあることがきっかけで、武芸の達人・北条佐兵衛に助けられて自由の身となったおしんは、天賦の才があったのか、達人から教えてもらった武術を乾いた砂が水を吸うようにわがものにしてゆきます。「お前の才能は、お前のように困っている女性のために使うのだ」という師匠の言葉を胸に、師匠の紹介で仕立屋「鶴屋」から仕事をもらうようになります。そしてお竜と名を変えて、女をいたぶる悪人を退治することを決意。そんなある日、因縁の男と再会することになって……。
     お竜の庇護者となる仕立屋の主・鶴屋孫兵衛、鶴屋の碁敵で謎のご隠居・文左衛門、そして鶴屋の用心棒で、ちょっととぼけた吉岡流剣術の使い手・井出勝之助など、お竜の脇を固める登場人物たちも魅力たっぷり。そして何よりの読みどころは、お竜の艶やかさと痛快アクションシーンです!
  • シリーズ27冊
    428791(税込)
    著:
    赤川次郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    駅のタクシー乗場で突如弾丸に襲われた母娘。現場に居合わせた宇野と夕子は、すぐに犯人が割れるだろうと予測したが、母親を予期せぬスキャンダルが襲い、事態は思いがけない方向へ…(「裏切った弾丸」)。心霊スポットを紹介するロケ現場で、1人のお笑いタレントが毒を盛られた疑いで急死。妻は自分が夫を恨んでいたことを告白、またロケの際はかならず手づくり弁当を持たせていたことも明かした…(「幽霊注意報」)。日常に潜む悪意――赤川マジックは今作も絶好調! 大人気「幽霊」シリーズ第23弾。
  • 不動のNo.1ホステスには秘密があった
    高度経済成長期、名門キャバレーのトップを張る二人のホステスは、勤め人の10倍以上を稼ぎながらなぜ下町の長屋で共に暮したのか。

    ※この電子書籍は2019年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 711(税込)
    著:
    道尾秀介
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    “写真”が暴くもうひとつの真相。あなたは見抜けるか
    各章の最終ページに登場する一枚の写真。その意味が解った瞬間、読んでいた物語は一変する――。二度読み必至の驚愕ミステリ。

    ※この電子書籍は2019年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • シリーズ2冊
    1,0011,120(税込)
    著:
    三津田信三
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    あの真っ暗闇の奥から、何かが私を凝っと覗いている!
    ホラーミステリーの旗手による新シリーズ、ここに開幕。

    戦後まもない混乱期。
    主人公の物理波矢多(もとろい・はやた)は満洲の建国大学から日本に帰国し、足の向くままに北九州の炭鉱で炭坑夫となって働き始める。
    波矢多は同じ炭鉱で働く美青年・合里光範(あいざと・みつる)と意気投するが、彼もまた朝鮮人の友を過酷な労働に従事させた過去に罪悪感を負っていた。

    やがて同室の合里が落盤事故で坑道に取り残されたのを皮切りに、炭坑夫が次々と自室で注連縄で首を括るという、不気味な連続怪死事件に遭遇する。
    現場からはいつも、黒い狐の面をかぶった人影が立ち去るのが目撃され……。
    敗戦に志を折られた波矢多は、相次ぐ変死体と“狐面の女”の謎を解けるのか。

    細密な炭坑の描写の中から、じわじわと迫ってくる恐怖と連続する密室殺人の謎。
    本格ミステリとホラーの魅力を併せ持った、著者の本領発揮の傑作長篇。

    解説・辻真先
  • シリーズ2冊
    744801(税込)
    著:
    柴田よしき
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    心の痛みに効く、とびっきりのカフェご飯!

    東京の出版社をやめ、百合が原高原にカフェを開業した奈穂。
    かつてペンションブームに沸いたが、今はやや寂びれ気味の高原にやってきたのは、離婚を承諾しないモラハラの夫に耐えかね、自分の生活を変えるためだった。
    そんな背水の陣ではじめた奈穂のカフェには、さまざまな人が訪れる──。
    離れた娘を思う父、農家の嫁に疲れた女性、昔の恋に思いを残した経済アドバイザー……。
    「ひよこ牧場」のバターやソーセージ、「あおぞらベーカリー」の天然酵母のパンや地元の有機野菜など、滋味溢れる食材で作られた美味しいご飯は、そんな人々に、悩みや痛みに立ち向かう力を与えてくれる。
    奈穂のご飯が奇跡を起こす6つの物語。

    ジューシーなチキンのコンフィとモミジイチゴをのせたベビーリーフサラダ/
    高原野菜と鶏肉のチーズクリームシチュー/特製さくさくベーコンサンド/
    “男前な口どけ”のイチゴ入り泡雪羹/5種類のお豆のカレー/
    蕪と水菜と胡桃のサラダ/百合根のポタージュ/薔薇のシロップに漬けたくずきり…etc.
    女性を主人公に多くのベストセラーを輩出してきた著者が、自らレシピを試して「絶対においしいものだけ」がぎっしり詰まった連作集は、読者に栄養をたっぷり届けます。

    解説は漫画家の野間美由紀さん。
    ──人間の心の機微の中にはいつも謎が隠れている。そんな謎を優しい目線で描いたこの小説も、紛れもなく上質なミステリーなのである。(解説より)

    料理研究家の高山かづえさんが作る高原カフェレシピも特別収録!
  • 『その女アレックス』の鬼才ルメートルが放つ徹夜必至、
    一気読み保証のノンストップ再就職サスペンス。

    リストラで職を追われたアラン、失業4年目、57歳。再就職のエントリーをくりかえすも
    年齢がネックとなり、今は倉庫でのバイトで糊口をしのいでいた。
    だが遂に朗報が届いた。一流企業の最終試験に残ったというのだ。
    だが最終試験の内容は異様なものだった。

    〈就職先企業の重役会議を襲撃し、重役たちを監禁、尋問せよ――〉

    どんづまり人生の一発逆転にかけるアラン。愛する妻と娘たちのため、
    知力と根性とプライドをかけた大博打に挑む!

    解説:諸田玲子

    ※この電子書籍は2018年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 652(税込)
    著:
    尾崎世界観
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    クリープハイプ尾崎世界観、慟哭の初小説!
    「尾崎祐介」が「尾崎世界観」になるまで。
    書下ろしのスピンオフ短篇「字慰(じい)」を文庫版で初収録。

    「俺は俺を殴ってやろうと思ったけれど、どう殴っていいのかがわからない。」

    スーパーでアルバイトをしながらいつかのスポットライトを夢見る売れないバンドマン。恋をした相手はピンサロ嬢。どうでもいいセックスや些細な暴力。逆走の果てに見つけたものは――。
    人気ロックバンド「クリープハイプ」のフロントマン尾崎世界観、渾身の初小説。
    「祐介」の世界からスピンオフした「字慰」は、著者最新の書き下ろし作品です。
    解説は『コンビニ人間』が世界的高評価の芥川賞作家、村田沙耶香さん。

    たったひとりのあなたを救う物語。
  • 897(税込)
    著:
    幸田真音
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ファンドマネージャーとして活躍していた深尾真司は、2008年に起きた世界的な金融危機ですべてを失い、コンビニの雇われ店長として働いていた。ある日、そのコンビニで行き倒れていた少女・彩弓を助けた深尾は、彼女に亡くなった自分の娘の姿を投影し、面倒を見ることに。彩弓は将来を嘱望されたバイオリニストだったが、病を抱えて右手の神経を失おうとしていた。彼女を救うべく深尾は、かつて憎しみさえ抱いた金融市場に再び飛び込んでいくことに――。 リーマンショックから今年で10年。経済小説の旗手が挑んだ「生への物語」。 解説・倉都康行
  • 714(税込)
    著:
    宮下奈都
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    第13回本屋大賞、第4回ブランチブックアワード大賞2015、第13回キノベス!2016 第1位……伝説の三冠を達成!
    日本中の読者の心を震わせた小説、いよいよ文庫化!

    ゆるされている。世界と調和している。
    それがどんなに素晴らしいことか。
    言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

    高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律の世界に魅せられた外村。
    ピアノを愛する姉妹や先輩、恩師との交流を通じて、成長していく青年の姿を、温かく静謐な筆致で綴った物語。

    解説は『一瞬の風になれ』で本屋大賞を受賞した佐藤多佳子さん。

    豪華出演陣で映画完成!
    外村青年を山崎賢人、憧れの調律師・板鳥を三浦友和、先輩調律師・柳を鈴木亮平、ピアニストの姉妹を上白石萌音、萌歌が演じています。2018年6月8日公開。

    「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」
  • 815(税込)
    著:
    伊坂幸太郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    娘を残虐に殺された小説家の山野辺は苦しみのなかにいた。
    著名人であるが故にマスコミからの心無い取材に晒され、さらに犯人とされていた男・本城が第一審で無罪になったのだ。
    しかし、山野辺は彼が犯人であることを「知っていた」。 彼はサイコパスと呼ばれる反社会的人格者で、 自分が犯人である証拠を、山野辺宛てに送ってきていたのだった――。

    控訴の猶予期間は二週間。山野辺とその妻、美樹は一時的に自由の身になった本城を探し、動き始める。そこに千葉という男が現れ「本城の居場所を知っている」と言う。 山野辺夫妻は半信半疑ながらも、この妙な男と行動を共にすることにする。
    山野辺夫妻・千葉チーム対サイコパス本城の勝負の行方は?
    今回、千葉が「担当している」のは誰なのか? そして調査の結果は?
  • 大人気『いとしいたべもの』の続編が、文庫オリジナルで登場!

    母手作りの、バターがとろける甘いホットケーキ。父が大好きだった、少し焦げ目がついたビーフン。遅い青春時代に食べた、夜明けのぺヤング……。味の記憶をたどると、眠っていた思い出の扉が開き、胸いっぱいになった事はありませんか? 150篇のエッセイの中から22篇を厳選し、丁寧に推敲を重ね大幅に加筆修正した珠玉のエッセイを収録。著者自ら描いたイラストも、繊細なタッチの優しい絵で評判を呼んでいます。ほっこり、じんわりするカラーイラストエッセイ集です。
  • 418(税込)
    著:
    山村美紗
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    江夏冬子は二十九歳、東大法卒、スタイル抜群の美人。そして京都府警の捜査一課への新任検視官でもある。着任の翌日、早速、事件が起きた。密室の勉強部屋で中学三年生の女の子が死んでいたのだ。外傷ナシで死因は不明。現場に急行した冬子はたちまち、少女が妊娠三、四カ月で、首を絞められて殺されたことを見破り、才女をケムたがっていた橋口部長刑事を驚かせる。事件を解決するごとに、冬子と橋口はいいコンビに成長して行く。ミステリの女王によるみごとな推理八連作!
  • 560(税込)
    著:
    樋口有介
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「思い出した?」「なにを」「昨夜わたしにキスしたこと」ぼくは十七歳、北関東の街で、やたら生活力のあるお袋と暮らしている。けだるい夏休みのある日、つかみどころのない美少女・晶子に出会った。親友の田中くんと仲がいいのは気になるが、ぼくは晶子に惹かれてゆく。無茶なドライブをしたり、ビールをあおったり、大人の世界を覗き見したり…そんなゆるやかな日が、ずっと続くような気がしていたんだけど…。小さな街のリアルな青春を描き出した、傑作小説。
  • 女にもてない「私」がようやく女とめぐりあい、相思相愛になった。しかし、「私」の生来の暴言、暴力によって、女との同棲生活は甘いどころか、どんどん緊張をはらんだものになっていく。金策に駆け回り、疎遠な友をたずね、断られれば激昂し…金をめぐる女との掛け合いが絶妙な表題作に、ぬいぐるみを溺愛する女との関係を描く「焼却炉行き赤ん坊」を併録。爆笑を誘うほどに悲惨な、二つのよるべない魂の彷徨。新しい私小説がここから始まる。
  • 660(税込)
    著:
    新田次郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    「軍がなんと言おうと……誰かがこの地震と地形の変化を見守らねばならない」──太平洋戦争末期に北海道、有珠岳の麓に突如として隆起した昭和新山。調査・報道を抑えた軍部の圧力をはねのけ、私財を投げうって、新山の成長を観察・記録した男の半生を描く表題作ほか、南極を舞台に一年間も禁欲生活を強いられる越冬隊員のセックスを問題にした「氷葬」、日本で白熊を見たという話を複雑な男女関係にからめて描く「まぼろしの白熊」等、異色の六篇を収めた。
  • 「大きくなること、それは悲劇である」――この警句を胸に11歳の身体のまま成長を止めた少年は、からくり人形を操りチェスを指す。その名もリトル・アリョーヒン。盤面の海に無限の可能性を見出す彼は、自分の姿を見せずに指す独自のスタイルから、いつしか“盤下の詩人”と呼ばれ奇跡のように美しい棋譜を生み出す。架空の友人インディラとミイラ、海底チェス倶楽部、白い鳩を肩に載せた少女、老婆令嬢……少年の数奇な運命を切なく描く。小川洋子の到達点を示す傑作。
  • 金儲けを第一主義に、敵対的TOBなどで世間の注目を集める相馬ファンド。相馬との念願の取引にこぎつけた外資系証券会社の広田美潮だったが、買付を依頼された銘柄は、皮肉にも幼い頃自分を捨てた父の音楽会社だった。また相馬だけでなく他三社がTOBを仕掛けてくる異常事態発生。生き残りをかけた熾烈な戦いが始まった。金儲けは悪か? 企業の価値とは何か? 日本経済の希望を書き続ける著者渾身の長編小説。
  • 人気作家が目一杯楽しむ、建築ゆるゆる散歩。人気作家ならではの壮大な想像力と楽しい薀蓄が満載。読むうちに、大阪、東京、台湾へ、近代建築を今すぐ見に出掛けたくなる!
  • シリーズ4冊
    719(税込)
    著:
    司馬遼太郎
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    天下にむかってはなばなしく起ち上った織田信長の家中に、ぼろぼろ伊右衛門とよばれる、うだつの上らない武士がいた。その彼に、賢くて美しい嫁がくるという……伊右衛門は妻千代の励ましを受けて、功名をめざして駈けてゆく。戦国時代、夫婦が手をとりあってついには土佐一国の大名の地位をえた山内一豊の痛快物語。全四冊。
  • 499(税込)

    辻村深月、万城目学、湊かなえ、米澤穂信――。綺羅、星のごとく輝く人気作家たちによる、“時”をテーマにしたアンソロジー。小学校時代に埋めたタイムカプセルがほどくこじれた関係、配置換えになった「縁結び」の神様の新たな仕事、人類には想像もつかない悠久なる物語……。“時間”が築いたきらびやかな迷宮へ、ようこそ――。
  • 693(税込)
    著:
    有吉佐和子
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    読めばハマる有吉佐和子。幻の名作長篇無名の陶芸家が生んだ青磁の壺が売られ贈られ盗まれ、十余年後に作者と再会した時。人生の数奇な断面を描き出す名作、復刊!
  • 774(税込)
    著:
    米澤穂信
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    アルバイト情報誌に掲載されていた仕事は「ある人文科学的実験の被験者」になれば、時給1120百円…つまり11万2千円がもらえるというもの。これは誤植か? そんな仕事が実在するのか? 破格の条件につられて応募し、選ばれたのは12人の男女。とある地下施設に閉じ込められた彼らは、<実験>の内容を知り驚愕する。それは、より多くの報酬を巡って参加者同士が殺し合う犯人当てゲームだった──。いま注目の俊英が放つ新感覚ミステリー登場! 映画化原作。
  • 880(税込)
    2024/5/8 (水) 配信予定
    著:
    塩谷舞
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    SNSで大反響! 多様性の時代の新エッセイ集

    29歳で移り住んだニューヨーク。
    言葉も、これまで培ったスキルも通じない日々。
    そんな中、大切な人たちと繋がらせてくれたのは
    心の底にしまい込んでいた自らの美意識だった。
    「本音をインターネットに置いておいて、本当に良かった」――

    世界の諸問題への視点、生活への美意識。
    総フォロワー数15万人超のSNSで、独自の視点が信頼と感動を呼ぶ
    文章を発信し続ける著者のデビュー作。

    noteで大反響を呼んだエッセイに書き下ろし6編を加えた
    新世代エッセイ集。

    解説・谷川嘉浩(哲学者)。

    ※この電子書籍は2021年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 801(税込)
    2024/5/8 (水) 配信予定
    著:
    斎藤明美
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    生誕100年――高峰秀子が大切にしまっていたものとは? 

    昭和の大女優は、夫との慎ましやかな日常を何より大事にした。数々の思い出と宝物が詰まった引き出しを開けていく、珠玉のエッセイ。

    「いつ死んでもいいように」クローゼットの引き出しには〈カシミアセーター〉〈タキシードの小物〉などと書いた小さな紙片を貼り、一目瞭然に分類していた。台所、食器棚、鏡台にも、好みにあったものだけが収まっていた。でも一番美しかったのは、高峰秀子という人間が持つ“引き出し”。名女優との忘れがたき思い出を、養女が綴る。

    ※この電子書籍は2015年4月にマガジンハウスより刊行された単行本の文春文庫版を底本としています。
  • 墓を作れば化けて出る、檀家は次々に落ち目となり、
    おみくじを引けば大凶ばかりの深川・題経寺。
    その噂を小耳にはさんだ南町奉行・根岸肥前守だが、
    お寺のことは管轄が違う。
    とりあえず寺社奉行の耳に入れておき、
    一件落着と思っていた矢先に、境内で女が殺されて……。

    装いも新たに「耳袋秘帖・南町奉行シリーズ」発進!
  • 名家×縁談×付喪神。豪華絢爛和風ファンタジー!

    やっと再会できた初恋の相手には、四人の許嫁がいた――。
    人とあやかしが共存する京都で、生まれ育った山崎炉子。実家の大衆食堂「山咲」が経営難に陥り、名家・春日小路家の使用人として働き始めた。炉子は次期当主である翔也に淡い恋心を抱くものの、彼には容姿と財力、さらには付喪神を使役する“霊力”に恵まれた四人の花嫁候補がいて……。

    累計26万部「京都府警あやかし課の事件簿」著者による新シリーズが開幕!
  • 劇場支配人兼名探偵・ウィリアム近松太郎、登場!
    サブカルチャーの聖地・下北沢で起こる怪事件に、
    東西の2大劇作家の名を持つ謎のイケメンが挑む!

    進学のため上京した竹本光汰朗は、亡き祖父が作り、今は祖母が経営する
    下北沢センナリ劇場でアルバイトとして働き始める。
    演劇人やミュージシャンたちが夢を追いかける街で起こる
    「甦る死者」や「人間消失」など様々か怪事件を、
    劇場支配人・ウィリアム近松太郎とワトソン役の光汰朗が快刀乱麻解決!

    ACT1 神様のたまご
    シャーロック・ホームズや金田一耕助が出るパロディ芝居の初日に、
    小道具の宝石が盗まれた!? 
    コナン・ドイル「青いガーネット」のパスティーシュ。

    ACT2 死と乙女
    芝居小屋を狙った連続空き巣事件が発生。
    一人で留守番していた光汰朗の前に謎の黒い人影が!

    ACT3 シルヤキミ
    島崎藤村の詩「知るや君」に曲をつけたロックナンバーを歌う
    女性ボーカルの正体は?

    ACT4 マクロプスの旅
    下北沢の街が靄に包まれる”シモキタの白い夜”に、
    死んだはずの暗黒舞踏のカリスマが出現!?

    ACT5 藤十郎の鯉
    劇団藤十郎一座が上演した歌舞伎の演目「鯉つかみ」の舞台から
    役者が消えそのまま失踪した。
    横溝正史「幽霊座」のパスティーシュ。
  • 満開の桜も素晴らしいけれど、散り際にも楽しみはある――。

    『今宵も喫茶ドードーのキッチンで。』『伝言猫がカフェにいます』の
    著者が贈る、かけがえのない人生の物語。

    庭にヤマザクラの大きな古木がある〈キャフェ チェリー・ブラッサム〉。
    祖母と母から受け継いできた洋館で、緋桜(ひお)は、
    季節の和菓子と茶を提供している。

    訪れるのは、犬を連れて散歩にくる老人、
    長年連れ添う国際結婚の夫婦、
    保育園からの帰り道に通りがかった親子、
    自分が進むべき道に迷う少女……。

    桜の木は、今日もゆったり、行きかう人々を眺めながら、
    各々が抱える悩みや秘めた思いに耳を傾け、静かに寄り添う。

    四季の移ろいと人々の交流を、優しくゆったりと描く再生の物語。

    文庫書き下ろし。
  • 長く愛されている日本初のタウン誌「銀座百点」から生れたエッセイ集。

    登場するのは朝吹真理子・いしいしんじ・いとうせいこう・岩松了・内澤旬子・金井美恵子・隈研吾・坂木司・佐藤雅彦・岡田茉莉子・松尾スズキ・湯本香樹美・都築響一・寄藤文平・森絵都・中川李枝子・道尾秀介・高野秀行・西川美和・金子國義・千早茜ら、各界で活躍する46人。

    母と映画を見た後に買った木村家のあんぱん、歩行者天国の日に見上げる広い空、給料日は煉瓦亭のカツレツ、今はメニュウから消えた老舗パーラーのフルーツポンチ、伊東屋にしかない憧れの原稿用紙――。

    銀座のとっておきの思い出を綴る、おしゃべりを楽しむように読みたい極上エッセイ。

    ※この電子書籍は2017年7月に扶桑社より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

    ※電子書籍版には、宗左近氏の「思い出の街は銀座」は収録されておりません。ご了承のほど、お願いいたします。
  • アフターコロナの介護業界の闇、その先の希望を描く。熱き刑事の物語

    介護施設経営者が殺害された。容疑者となった友を救うため、警視庁刑事が走る。高齢化社会の絶望と希望を描く社会派ミステリー。

    ※この電子書籍は2121年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 女絵師の一生を描ききった直木賞受賞作!

    不世出の絵師・河鍋暁斎の娘とよは、暁翠の画号をもつ女絵師。
    父亡き後、仲がよいとは言えぬ腹違いの兄・周三郎(暁雲)と共に、
    洋画旋風の中、狩野派由来の父の画風を守ろうとする。
    明治大正の激動の時代、家庭の生活を担いつつ、
    絵師として母として、愚直に己の生を全うした女の一代記。
    第165回直木賞受賞作。

    解説=東山彰良

    ※この電子書籍は2021年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • シリーズ4冊
    612880(税込)
    著:
    逢坂剛
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    まったく新しい「鬼平」。ハードボイルド時代小説!

    「平蔵の顔を見た者は、だれもいねぇのよ」。
    盗賊・黒蝦蟇の麓蔵は復讐を遂げるため、いまは平蔵の手先となった女に案内を頼む(「平蔵の顔」)。
    両国橋の界隈で、掏摸を働いていた姉弟に目をつけたところ、思わぬ大事件に巻き込まれる(「繭玉おりん」)。
    火付盗賊改・長谷川平蔵のまったく新しい魅力を引き出した六編。
    特別対談・佐々木譲
    挿絵・中一弥

    【目次】
    「平蔵の顔」
    「平蔵の首」
    「お役者菊松」
    「繭玉おりん」
    「風雷小僧」
    「野火止」
  • シリーズ7冊
    801880(税込)
    著:
    堂場瞬一
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    定年まであと10年のベテラン刑事・岩倉剛。
    その特異な記憶力と勘を武器に、相棒の若い女性刑事とともに事件を追う!

    定年まであと10年の岩倉剛は50歳になる誕生日の目前、捜査一課から所轄の南大田署に異動となる。
    その直後に管内で独居老人が殺される事件が発生。

    彼は、元交番勤務で同じく異動してきたばかりの後輩女性刑事・伊東彩香と共に事件の捜査に加わる。
    一方、さらに管内では新聞記者の自殺が発覚し――。

    行く先々で事件を呼ぶと言われるベテラン刑事。
    アナザーフェイス・シリーズに次ぐ新たな警察小説の誕生!

    週刊文春に連載され話題となった、待望の新作第一弾。
  • シリーズ8冊
    640801(税込)
    著:
    畠中恵
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    ふうわり心が温まる畠中恵ワールド。ドラマ化もされた大人気「まんまこと」シリーズ第1弾!

    江戸は神田、玄関で揉め事の裁定をする町名主の跡取りに生まれた麻之助。このお気楽ものが、町の難問奇問に立ち向かう。
    ある日、女好きの悪友・清十郎が「念者のふりをしてくれ」と言ってきた。嫁入り前の娘にできた子供の父親にされそうだという。本当の父親は一体誰なのか!?

    「まんまこと(=真真事・ほんとうのこと)」を麻之助が解き明かす短編連作シリーズ。

    解説・吉田伸子

    ※この電子書籍は2007年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 880(税込)
    著:
    内田樹
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    知の巨人が語り尽くす、日本への刺激的処方箋

    いつの間に、日本はこんなに生きづらい、貧しい国になってしまったのか?
    なぜ、こんなにデタラメな政治がまかり通る世の中になってしまったのか?

    その答え、実は「コモン」ですべて説明できるのです。

    AIによる大量失業、富の一極集中、アンチ・グローバリズム、人口減少による高齢化と過疎化……
    いよいよ限界を迎え、音を立てて軋んでいる資本主義。
    その背景には、昔はどこにでもあったコモン(共有地)の喪失がある。
    今こそ分断を超え、新しい共同幻想を立ちあげるときだ。
    絶望の果てに光を見出す希望の書。

    巻末に文庫版特別付録として、東京大学大学院准教授・斎藤幸平との対談「心地よい、新しいコモンについて語ろう」収録!

    21世紀の新たな「囲い込み」を警戒せよ!
    そこには、ディストピアしかない──。

    ・西部劇「シェーン」は「コモンの消失」という悲劇を描いていた
    ・「貧困は自己責任」と切り捨てる心理
    ・「青年」も「旦那」も消え、子どもおじさん・おじいさんが出現
    ・「一罰百戒」で委縮するテレビ局や大手メディア
    ・ディープ・フェイクの時代を生き抜くために

    ※この電子書籍は2020年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • テレビ東京で2024年5月6日ドラマ放送!
    主演:妻夫木聡 渡辺謙

    独り身の作家・成瀬翔は転移性肝臓がんによる余命宣告を受ける。
    オペに抗がん剤、つらいだけの治療……。
    一方、ある事情で外科から内科に移り、妻子とも別れた主治医の佐倉陸は、成瀬の苦しみを丸ごと受けとめる。
    人は生きて死んで最後に何が残るのか。二人の人生をかけた最後の旅が始まる。
    誰しもの胸を熱くする感動傑作!

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