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『文芸・小説、歴史、中公文庫』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全407件

  • 南北合一前夜、男たちの宿運が火花を散らす!
    ロマンあふれるもう一つの北方太平記

    いまや並ぶ者なき力を手にした三代将軍・義満。しかし、海からやってきたある男の出現で、風雲急を告げる。男は、九州に大きな旗を打ち立てた征西将軍・懐良親王の血を継ぐ水師。さらに世を忍び剣で生きる足利直冬の一子が絡んだことから、三つ巴の宿運が時代のうねりを巻き起こすことに……。『武王の門』次世代による南北朝統一をめぐる壮大なドラマ。
  • 古代中国の大国、斉に生まれた孟嘗君は「鶏鳴狗盗」の故事で名高い。多様な力が国と人とを動かす波瀾の時代に、智慧と誠実さを以て燦然と輝く存在であった孟嘗君を通して戦国時代を読み解く。書き下ろしエッセイ「回想のなかの孟嘗君」を付す。〈中公新書『孟嘗君と戦国時代』改版〉
  • 闘いの傷を癒やすべく、箱根を訪れた愛之助は、孔雀という謎めいた美女と出逢う。あわや男女の仲になる寸前、愛之助は急遽江戸に呼び戻されてしまった。一方、江戸では、不良旗本と佳穗が真剣で対峙する最悪の事態が……。愛之助の前に再び現れた残虐な盗賊・煬帝、そして彼を執拗に追う孔雀の目的と正体とは!? 風雲急を告げる、シリーズ第二弾。
  • 文政六年、いじめに耐えかねた西丸書院番二番組の新参・松平外記が三名の古参を城中で斬り殺す大事件、いわゆる「千代田の刃傷」が起きた。幕閣が混乱する中、二百二十五石の小旗本で無役の小普請組・北条志真佑は、番士を一新し再編成された二番組に抜擢され、妹の幸や叔父の相模八左衛門とともに喜んでいた。上泉新陰流を使い、十一代将軍徳川家斉の世子・家慶の力にならんと腕を撫す志真佑だったが……。待望の新シリーズ始動!

    【目次】
    第一章 騒動の後始末
    第二章 役付の誉れ
    第三章 城中規律
    第四章 恨の根
    第五章 盾の意味
  • 元式部丞・藤原為時の娘で二十歳の小姫(のちの紫式部)は、創作の腕を評価され、左大臣源雅信の娘・倫子に「物語の女房」として仕えていた。小姫の書いた「光る君」を主人公とする短編は、貴族社会の一部で評判を取り、回し読みされている。倫子の要望に従い次々と執筆しているうちに創作の「種」に詰まってしまった小姫は、ある日、隣家の中流貴族の娘で幼馴染みの月乃に「取材」へ誘われる。女房たちの間で噂になっている七の宮の恋の真相を知るため、宮が女と逢瀬を重ねているという廃院に行ってみようというのだ。月乃の父の荘園を治める荘官の子・鶴丸を供に、廃院に向かった三人だったが……。
    若き日の紫式部が、相棒とともに都大路の「謎」に迫る!


    【目次】
    第一話 六条の廃院
    第二話 尋ねゆく幻術士
    第三話 あこがれの草子
    第四話 車争い
    第五話 鳴滝参り
  • 〝猪母真羅〟持ちで美丈夫の麗門愛之助。女が群がるこの男、実は放念無慚流の達人にして、大身旗本の次男坊という恵まれた境遇。しかし宮仕えを嫌い、気ままな用心棒暮らしを送っていた。ところが、江戸中を恐怖に陥れていた残虐な盗賊団〝煬帝〟を、「ある事情」から斬ることになった愛之助だが――!? 時代小説界のネオ・ヒーロー、ここに誕生!
  • 阿漕な商人だけを狙って金を盗み、貧乏長屋にばらまいていた盗人の夫婦。二十年前、長尾官兵衛に罪を見逃してもらった恩義を忘れず、盆と正月に必ず挨拶にやってきていた。しかし今年は妙な伝言を残し、消えてしまった。とんでもねえ連中の尻尾を掴んだ――と。還暦を迎えた“うぽっぽ”が悪事を裁く、傑作捕物帳シリーズ新章第二弾、書き下ろし。
  • けものが眼を醒ました
    ――読み継がれ、今なお新しい不朽の北方太平記


    「おまえがいるかぎり、敗れるはずがない」
    懐良親王と菊池武光はついに悲願の九州統一を果たす。
    海の民や山の民、そして高麗との交易を知り、「武士」のあり方をさえ変える「新しい国」を構想する懐良。
    そんな折、足利幕府の今川了俊が九州探題に任命される。
    自分の星を追う男たちの生を、壮大なスケールで描いた著者初めての歴史小説。
  • 儂は九州をひとつの国にする
    ――読み継がれる北方歴史文学の原点

    叡山を出て六年余、一三四二年のその日、後醍醐天皇の皇子にして十四歳の征西将軍・懐良は、ついに九州の地を踏む。
    それは九州全土を南朝の旗の下に統べるという途轍もない戦いの始まりであった。
    薩南で島津と対峙していた時、菊池武光という若者が訪ねてきたことから、
    懐良の運命は加速する……。
    自分の星を追う男たちの生を、壮大なスケールで描いた不朽の一作。
  • 男手ひとつで育てあげた愛娘の綾乃が手許から去ってしまった。溜息を吐く長尾勘兵衛のもとに、失踪した妻・静の消息を知るという女が現れる。勘兵衛はその女を追うが、一足違いで殺されてしまい……。寒さと寂しさが骨身に染みる雪の日は、ひとりぼっちのうぽっぽになにを連れてくるのか――。傑作捕物帳「十手綴り」シリーズ、悲喜交々の最終巻。
  • 儂は九州をひとつの国にする
    ――読み継がれる北方歴史文学の原点

    叡山を出て六年余、一三四二年のその日、後醍醐天皇の皇子にして十四歳の征西将軍・懐良は、ついに九州の地を踏む。
    それは九州全土を南朝の旗の下に統べるという途轍もない戦いの始まりであった。
    薩南で島津と対峙していた時、菊池武光という若者が訪ねてきたことから、
    懐良の運命は加速する……。
  • 江戸初期、書、陶芸、茶の湯など多方面で活躍した数寄者・本阿弥光悦とは――。光甫の「行状記」を筆記した孫娘が語る、光悦と家業の刀の鑑定、そして一族の風流で清貧な生活と美の世界。著者の代表作『清貧の思想』の先駆けとなった長篇小説。
    〈解説〉川村 湊

    【目次】
    巻一 鷹ヶ峰返上のこと
    巻二 妙秀がこと
    巻三 光悦がこと
    巻四 刀の目利きのこと
    巻五 紹益殿の訪れのこと
    〈解説〉川村 湊
  • 946(税込)
    著:
    馳星周
    レーベル: 中公文庫

    謀略に次ぐ謀略!
    有力皇族の誅殺、忍び寄る疫病の影――。
    藤原家の四子がこの国にもたらしたのは、栄光か、破滅か?
    直木賞作家にしてノワール小説の旗手が、古代史上最大の闇に迫る衝撃作。

    藤原武智麻呂、房前、宇合、麻呂の四兄弟は、父・不比等の意志を受け継ぎ、この国を掌中に収めるため力を合わせる。だが政の中枢には、不比等が唯一畏れた男、長屋王が君臨していた。
    皇族と藤原家。それぞれの野心がぶつかり合い、謀略が交錯するとき、古代史上最大の闇が浮かび上がる――。

    〈解説〉木本好信(元龍谷大学教授、奈良時代政治史)
  • 妊婦が大八車に轢かれたという凶事を耳にした長尾勘兵衛。駆けつけた先で、自分に顔も姿も瓜ふたつの同心、占部と知り合う。瓜を買い占め、卸値を吊り上げている悪党どもがいると憤慨し「かならずや証拠をあげてみせる」と息巻く占部を、勘兵衛は応援したくなるが……。この世は理不尽だが“うぽっぽ”がいる! 傑作捕物帳シリーズ第六弾。
  • 朝日屋に、加賀の若き料理人一平がやってきた。かつての修行仲間矢太郎の弟子だと聞いた慎介は一平を歓迎するが、連日、江戸で芸者遊びできる店に通っているのを知ったちはるは不審を募らせる――(第二話「過去」)。久馬がまたぞろ悪事を始め、火盗改や権八郎一味も動き出し……出汁も香るが事件も匂う待望のシリーズ第五巻!文庫書き下ろし

    目次
    第一話 命の潮
    第二話 過去
    第三話 天職
    第四話 朝影
  • おででこでん、おででこでん。女だけで芝居を打つ「緒川佐保之丞」一座は大入り人気で江戸を騒がしていた。愛娘の綾乃が女役者の赤子を取り上げた縁があり、臨時廻り同心の長尾勘兵衛も足を運ぶ。しかし夕刻、大惨事が起こってしまう……。たかが“うぽっぽ”と侮るなかれ、怒らせたら手が付けられぬ鬼と化す――。傑作捕物帳シリーズ第五弾!
  • 天は照々として誠を照らす――。斬首に立ち会った臨時廻り同心の長尾勘兵衛は、罪人の最期の言葉を受け取ってしまった。多くの者に慕われていた医師は、己の命と引き換えに、一体何を守ろうとしたのか……。「正義を貫くってのは難しいことよのう」生きざまに筋を通すため、この一件、決着をつけねばならぬ。傑作捕物帳シリーズ第四弾!
  • 藤原氏の一門ながら無欲恬淡な漢学者の娘として生まれた小市は、幼い頃から和歌や漢籍を学び並外れた才能を発揮した。
    姉弟や伯母とともに暮らすなかで、疫病の流行や治安の悪化、勢力抗争に明け暮れる人々の浮き沈みを犀利なまなざしで見つめながら、自らの生きる道を模索していく。
    永遠の名作を紡ぎ出した一人の女性の生の軌跡をたどる歴史大作。上巻では少女時代から20代までを描く。
  • 藤原氏の一門ながら無欲恬淡な漢学者の娘として生まれた小市は、幼い頃から和歌や漢籍を学び並外れた才能を発揮した。
    姉弟や伯母とともに暮らすなかで、疫病の流行や治安の悪化、勢力抗争に明け暮れる人々の浮き沈みを犀利なまなざしで見つめながら、自らの生きる道を模索していく。
    永遠の名作を紡ぎ出した一人の女性の生の軌跡をたどる歴史大作。上巻では少女時代から20代までを描く。
  • 越前から帰京した小市は長年言い寄られた宣孝とついに結婚するが、夫の裏切りに心は冷えきり、三年にも満たぬうちに死別する。
    心にあいた穴を埋められずにいるなか、清少納言や和泉式部の傑作に心打たれた小市は、『源氏物語』執筆を開始。たちまち高い評判を得ると、藤原道長の強い求めに応じて、中宮彰子に出仕する。
    数世代にわたる帝をとりまく非情な権力抗争や、人々の無常を肌身に感じつつ物語に昇華させ、源氏物語を完結させた紫式部の生涯を描く。〈解説〉山本淳子
  • 廉太郎の頭のなかには、いつも鳴り響いている音があった――
    最愛の姉の死、厳格な父との対立、東京音楽学校での厳しい競争、孤高の天才少女との出会い、旋律を奏でることをためらう右手の秘密。
    若き音楽家・瀧廉太郎は、恩師や友人に支えられながら、数々の試練を乗り越え、作曲家としての才能を開花させていく。そして、新しい時代の音楽を夢みてドイツ・ライプツィヒへと旅立つが……。「西洋音楽不毛の地」に種を植えるべく短い命を燃やした一人の天才の軌跡を描き出す。
    時代小説家最注目の俊英が、ついに新境地・明治へ!

    第66回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)
  • 関東の覇者・北条氏が臣従すると、織田信長の「天下」は夢でなくなった。京へ、西へと信長が進もうとするとき、織田領の東側の盾となってきた徳川三河守家康の価値は、薄れつつある。思ったより役立たずであったしな、徳川は――すでに嫡男の信忠へ家督を譲り、織田による天下の継承へ着々と地歩を固める信長が独りごちた。本能寺の変に至るまでの織田・徳川両家の連携と因縁を綴った、骨太な戦国ドラマ第二部・織田信長篇。


    【目次】
    第二部「幻の天下」 織田信長
     序 章
     第一章 夢の始まり
     第二章 混迷する西
     第三章 ひとときの休息
     第四章 継承の始まり
     第五章 坂の途中
     第六章 見えた頂
     終 章

      解 説  細谷正充
  • 本能寺で織田信長が討たれた。わずかな供と堺にいた盟友の徳川家康は、明智光秀の追っ手から逃れるため切腹せんとするも、本多忠勝ら重臣に止められる。ここで死ねば、三河と駿河・遠江の家臣がそれぞれ幼少の息子たちを担ぎ、家が「割れる」というのだ。家康は、今は亡き長男信康の不在を嘆くが……。二人の英傑とその後継者の相克を描いた、二部構成の骨太な戦国ドラマ。

    【目次】
    第一部「夢の天下」 徳川家康
     序 章
     第一章 夢の始まり
     第二章 苦難の舟出
     第三章 動くべきとき
     第四章 当主として
     第五章 危難の日々
     第六章 夢の果て
     終 章

    第二部「幻の天下」 織田信長
     序 章
     第一章 夢の始まり
     第二章 混迷する西
     第三章 ひとときの休息
     第四章 継承の始まり
     第五章 坂の途中
     第六章 見えた頂
     終 章

      解 説  細谷正充
  • 本能寺で織田信長が討たれた。わずかな供と堺にいた盟友の徳川家康は、明智光秀の追っ手から逃れるため切腹せんとするも、本多忠勝ら重臣に止められる。ここで死ねば、三河と駿河・遠江の家臣がそれぞれ幼少の息子たちを担ぎ、家が「割れる」というのだ。家康は、今は亡き長男信康の不在を嘆くが……。英傑とその後継者の相克を描いた、骨太な戦国ドラマ第一部・徳川家康篇。


    【目次】
    第一部「夢の天下」 徳川家康
     序 章
     第一章 夢の始まり
     第二章 苦難の舟出
     第三章 動くべきとき
     第四章 当主として
     第五章 危難の日々
     第六章 夢の果て
     終 章
  • 巌流小次郎を卑怯討ちしたことで仕官の道を絶たれた新免武蔵。父無二斎や、名人越後こと冨田重政からその処遇を託された甚助のもとに武蔵が現れたのは、徳川家康が没した元和二年夏のことであった……。神から授けられた剣技を磨き、世に広めてきた甚助の旅もついに終わる。居合の源流を描く歴史大河、全七巻堂々完結!文庫書き下ろし
  • 「飢饉に沈む人々に元気を与えたい」。
    男たちの熱い想いがあの花火大会を生んだ。

    時は享保。江戸の町は飢饉に沈み、失業者、果ては餓死者までが出る始末。為政者ですら救えないこの町を、文字通り明るく照らそうとする男がいた。花火師・六代目鍵屋弥兵衛。困った人を放っておけないこの男は、江戸中の人を放っておけなかった――!
    弥兵衛は自らの小さな工場に仲間を集め、ある計画を練り始める。大川(のちの隅田川)で、将軍の号令のもとに行われる「水神祭」。その場に江戸中の人を集め、一世一代の大仕掛けを披露することであった。
  • 甚助は、娘可奈のいる出雲へ向かう、阿国との最後の旅に出た。折しも大御所徳川家康は、大坂城の豊臣秀頼を警戒、徳川の天下を維持するための調略に動き出す。慶長十七年、家康が孫娘の入内を朝廷に申し入れたその頃、下関沖に浮かぶ小島で二人の男、巌流小次郎と宮本武蔵の決闘が始まろうとしていた――覇道の時代、ついに終焉へ。文庫描き下ろし
  • 自ら海軍に進んだ著者が、提督三部作や『軍艦長門の生涯』には書けなかった海軍を、実体験や取材メモをもとに綴ったエッセイ五〇篇。海軍軍人のスマートさだけではない蛮勇・武勇伝・失敗談や、軍隊の悲惨さ愚かさから潜水艦のトイレ事情まで、人間味たっぷりに描く〝わがネイビー賛歌〟。単行本未収録の講演録「日本海軍の伝統と気風」を増補。

    「ネイビーはスマートネスを以てモットーとする」陸軍とちがい敵性国語廃止などと野暮なことは言わなかったけれど……(「青春の旅立ち」)
    制服の海軍士官は雨の日でも傘をさすことを許されていない。外出中にわか雨にあったらどうするか? 中尉はこう教わった。「ゆっくり濡れてこい」(「なぜ負けた」)
    「お前は何故海軍を志願したか」「はいッ、陸軍がきらいだからであります」試験官の中佐がニヤッとした。(「人のいやがる軍隊に」)

    【目次より】こぼれ話の始まる話/青春の旅立ち/なぜ負けた/カールビンソン/仰ぐ誉れの軍艦旗/サセコイ/へんな英語/ヘル談哀話/まあうれしい/艦長自ら操艦しつつあり/人殺し/軍人勅諭/よく学びよく遊び/町人服/大蔵省は海軍省/泥水すすり草をかみ/気ヲツケラレマス/人のいやがる軍隊に/六ツかしござる/ドナウ河の水深/靴磨き海軍/見て地獄/次元が低い/逆ごよみ/ミッドウェー/われらが知性/乱数表/腐れ士官の捨てどころ/坊さんパイロット/海軍馬鹿/ネルソンと東郷/親英派と親独派/罐焚き/侯爵の植木屋/文壇海軍見立て/航空母艦の幽霊/公用特急券/少将の墓/海軍士官とフランス語/狸の親ごころ/ロイヤル・サルート/オモチャの造船所/海軍糞尿譚/満艦飾/遺骨還送/女たちの大東亜戦争/ラッタルはかけあし/考課表/日付変更線/こぼれ話の終る話/講演録「日本海軍の伝統と気風」
  • 深川で娘が惨殺された。もう四人目だ。続いて刺殺された男の死体が吾妻橋近くで見つかる。その頃、「江戸の雷神」と呼ばれ町人に人気があった前火付盗賊改役の伊香雷蔵は、わけありの剣の達人・安斎六右衛門、元盗賊の玄慈、幼馴染みで拳法使いの女医・長飛とともに、「よりよい江戸」をつくらんとしていたが……。
    個性的な仲間たちが正義のために奮闘する、痛快時代小説シリーズ!
  • 朝日屋の主・怜治の元同僚、火盗改同心の柿崎詩門が盗賊に斬られたらしい。安否を確かめにいった怜治だったが、本人に会うことはできなかった。そんな折、大坂の呉服屋の老番頭・孫兵衛が、長逗留したいと朝日屋を訪ねてきたが……(第一話 新旧)。美味しさと痛快さが胸を満たす――心の活力源を一服どうぞ。文庫書き下ろし

    第一話 新旧
    第二話 年始のさざ波
    第三話 継ぐもの
    第四話 朝桜
  • 蜻蛉切、唸る! 家康が若き秀頼を警戒する慶長十二年、重信は猛将本多平八郎と対峙していた。戦国を戦い抜いた男たちの生き様を見よ。文庫書き下ろし。
  • 累計50万部突破!
    『一路』『壬生義士伝』の浅田次郎が贈る、新たなる国民的時代小説。

    万延元年(1860年)。姦通の罪を犯したという旗本・青山玄蕃に、奉行所は青山家の所領安堵と引き替えに切腹を言い渡す。だがこの男の答えは一つ。
    「痛えからいやだ」
    玄蕃には蝦夷松前藩への流罪判決が下り、押送人に選ばれた一九歳の見習与力・石川乙次郎とともに、奥州街道を北へと歩む。口も態度も悪い玄蕃だが、道中で行き会う抜き差しならぬ事情を抱えた人々を、決して見捨てぬ心意気があった。この男、仏か、罪人か?
  • 858(税込)
    著:
    浅田次郎
    レーベル: 中公文庫

    日本中から感嘆の声、続々。
    『壬生義士伝』『一路』の浅田次郎、最高の感動作。

    万延元年(1860年)。姦通の罪を犯した旗本・青山玄蕃に奉行所は切腹を言い渡す。だがこの男の答えは一つ。「痛えからいやだ」。玄蕃は蝦夷松前藩へ流罪となり、押送人の見習与力・石川乙次郎とともに奥州街道を北へと歩む。口も態度も悪い玄蕃だが、道中行き会う事情を抱えた人々を、決して見捨てぬ心意気があった。この男、本当に罪人なのか?
  • 858(税込)
    著:
    浅田次郎
    レーベル: 中公文庫

    ランキング独占、国民的大ヒット!
    浅田次郎が贈る、新たな痛快時代小説。

    「武士が命を懸くるは、戦場ばかりぞ」。流人・青山玄蕃と押送人・石川乙次郎は奥州街道の終点、三厩を目指し歩みを進める。道中行き会うは、父の仇を探す侍、無実の罪を被る少年、病を得て、故郷の水が飲みたいと願う女。旅路の果てで語られる、玄蕃の抱えた罪の真実。武士の鑑である男がなぜ、恥を晒してまで生き延びたのか?
  • 臨時廻り同心の長尾勘兵衛は、還暦の今も江戸市中を歩きまわっていた。同年配の同心たちはほとんど隠居したが“うぽっぽ”は変わらない。勘兵衛は、十数年前に島送りとなった男の帰りを娘に伝えるか逡巡していた。そのとき偶さか居合わせた若い侍から身の潔白を訴えられて……。傑作捕物帳シリーズ新章、待望の書き下ろし。〈解説〉細谷正充
  • 関ヶ原の戦い、始まる――。徳川家康は、豊臣家の力を削ぐために、秀吉恩顧の大名らの分断を煽った。石田三成ら文治派と加藤清正ら武断派の衝突は、やがて天下を二分する争いへと拡大していった。その頃、甚助は九州肥後にいた。薩摩の島津家が睨みを利かせ、清正はじめ黒田如水、立花宗茂ら猛将智将がしのぎを削る九州で、甚助は新免無二斎の息子、野生児さながらの乱暴者に育った十六歳の武蔵と出会う。江戸開府前夜、新たな運命が動き出すシリーズ第四弾。文庫書き下ろし
  • 大藩藤堂家に仕える澤村甚九郎は、病弱な兄に代わり江戸藩邸出仕を命じられた。伊賀十五家のひとつとはいえ、所詮は貧しい下級藩士。旧い組織の中で汲々と生きる人生にうんざりしていた若い彼は、江戸で立身出世を目論む。だが、夢見ていた甘い思惑は外れ、じゃじゃ馬で鳴らす姫様の守役にされてしまい、困惑する甚九郎だが!? 文庫書き下ろし
  • 無骨だが情の深い元同心が辻斬りに遭った。この世に未練をのこした死に顔に、遺された妻女の無念は募る。臨時廻り同心の長尾勘兵衛は、下手人をあげるべく探索を始めるが、その相手は……。十手持ちには越えてはならぬ一線があり、覚悟を決めねばならぬ瞬間がある。正義を貫くため、勘兵衛は巨悪に立ち向かった。傑作捕物帳シリーズ第三弾!
  • 836(税込)
    著:
    澤田瞳子
    レーベル: 中公文庫

    「全き天皇であること」
    ――その何人にも推し量れぬ孤独。

    756年、東大寺大仏を建立した首(聖武)太上天皇が崩御。
    道祖王を皇太子にとの遺詔が残されるも、
    その言に疑いを持つ者がいた。
    中臣継麻呂と道鏡は、密かに亡き先帝の真意を探ることになるが、
    ゆかりの人々が語り出したのは、
    母君との尋常ならざる関係や隔たった夫婦のありよう、
    御仏への傾倒など、死してなお謎多きふるまいや
    孤独に沈む横顔ばかりで――。

    国のおおもとを揺るがす天皇家と藤原家の相克を背景に、
    聖武天皇の真実をあぶり出す!
    〈螺旋プロジェクト〉の1冊としても話題。

    【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みができます】

    ※〈螺旋プロジェクト〉とは――
    「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画

    〈螺旋〉作品一覧
    朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』
    天野純希『もののふの国』
    伊坂幸太郎『シーソーモンスター』
    乾ルカ『コイコワレ』
    大森兄弟『ウナノハテノガタ』
    澤田瞳子『月人壮士』(本作)
    薬丸岳『蒼色の大地』
    吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』
  • 武士とは、何だったのか?
    千年に亘る戦いの系譜を一冊に刻みつけた、驚愕の傑作歴史小説。
    〈螺旋プロジェクト〉中世・近世篇。

    負け戦の果てに山中の洞窟にたどり着いた一人の武士。死を目前にした男の耳に不思議な声が響く。「そなたの『役割』はじきに終わる」。そして声は語り始める。かつてこの国を支配した誇り高きもののふたちの真実を。源平、南北朝、戦国、幕末。すべての戦は、起こるべくして起こったものだった――。〈巻末付録〉特別書き下ろし短篇


    【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みができます】

    ※〈螺旋プロジェクト〉とは――
    「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画

    〈螺旋〉作品一覧
    朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』(本作)
    天野純希『もののふの国』
    伊坂幸太郎『シーソーモンスター』
    乾ルカ『コイコワレ』
    大森兄弟『ウナノハテノガタ』
    澤田瞳子『月人壮士』
    薬丸岳『蒼色の大地』
    吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』
  • (一)神話から楚辞へ
    中国文学の原点である『詩経』と『楚辞』の成立、発想、表現を、『記紀万葉』と対比し考察する。古代共同体的な生活が破壊され封建制が根付いたとき、人々はそれぞれの運命におそれを抱き、そこに古代歌謡が生まれた。斬新で美しい論の展開、すべてを網羅した知識、知的興奮が味わえる白川静の世界。
    (二)史記から陶淵明へ
    古い国家の羈絆から解き放たれ、自らの運命に生きはじめた孤独な生活者たち。彼ら「士人」は体制への埋没を拒否し、自然の情感に沿って天の道に合しようとした。「天道是なるか非なるか」と厳しく問うことによる文学精神の成立から、現実を避けて桃源郷を求める創作詩にまでいたる、文化の道筋を探る。
    (全二巻)
  • 剣士のバイブルにして、剣道の秘伝書――
    『信長の軍師』の岩室忍が描く新たな歴史大河。
    剣に生き、神となった男・林崎甚助の生涯を描く!

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    信長の天下が訪れようとしている。神夢想流居合を広める甚助は、米沢城で若き伊達政宗と出会い、隻眼の政宗に剣技を伝授する。甚助は出羽を旅する中で、伊達家と最上家、越後上杉家の間に不穏な軋みを見ていた。その軋みはやがて、甚助が生まれ育った楯岡城をも巻き込んでいく――。乱世の終焉を前に、剣豪たちの運命が激動するシリーズ第三弾。
  • 万年橋のたもとに浮かんだ女のほとけ。襟の裏にはいわくありげな葉っぱが一枚縫い込まれていた。妾殺しの下手人としてしょっぴかれたのは、真面目と評判な手代だったが……。「おれはお人好しで役立たずのうぽっぽさ。だがな、黙っちゃいられねえときもある」――。臨時廻り同心、長尾勘兵衛の粋な裁きが胸を打つ。傑作捕物帳シリーズ第二弾!
  • 歴史は「昔、むかし」の物語。さあ今から昔話をはじめよう――。『美術の物語』の著者がやさしく語りかけるように、時代を、出来事を、そこに生きた人々を活写する。ネアンデルタール人の登場から自ら体験した第二次大戦まで。一九三六年の初版刊行から半世紀を経て復刊されて以来、各国で読みつがれてきた“物語としての世界史”の古典。文庫上下巻を合本とし、最新版を参照して訳文を見直した、待望の改訂版。

    目次

    1 「昔、むかし」
    2 偉大な発明者たち
    3 ナイル川のほとり
    4 日月火水木金土
    5 唯一の神
    6 だれもが読める文字
    7 英雄たちの時代
    8 けたちがいの戦争
    9 小さな国のふたつの小さな都市
    10 照らされた者と彼の国
    11 大きな民族の偉大な教師
    12 偉大なる冒険
    13 新しい戦い
    14 歴史の破壊者
    15 西方世界の支配者
    16 よろこばしい知らせ
    17 帝政のローマ
    18 嵐の時代
    19 星夜のはじまり
    20 アッラーの神と預言者ムハンマド
    21 統治もできる征服者
    22 キリスト教の支配者
    23 気高く勇敢な騎士
    24 騎士の時代の皇帝
    25 都市と市民
    26 新しい時代
    27 新しい世界
    28 新しい信仰
    29 戦う教会
    30 おぞましい時代
    31 不幸な王としあわせな王
    32 その間に東欧で起こったこと
    33 ほんとうの新しい時代
    34 暴力による革命
    35 最後の征服者
    36 人間と機械
    37 海の向こう
    38 ヨーロッパに生まれたふたつの国
    39 世界の分配
    40 わたし自身が体験した世界史のひとこま
  • 眉間の黒子に、福々しい頬。暢気に歩きまわる姿から“うぽっぽ”とよばれる、臨時廻り同心の長尾勘兵衛。目こぼし料を受けとらず、野心の欠片もないが、人知れぬところで今日も江戸の無理難題を小粋に裁く。「人が悪に染まるにゃ、それなりの理由がある。おれはよ、その理由ってのが知りてえんだ」情けが身に沁みる、傑作捕物帳シリーズ第1弾!
  • 仇討を果たした甚助を待ち受けていたのは、荒ぶる神の怒りであった。生母・志我井を失い、神の真意を悟った甚助は、廻国修行に身を投じる。鹿島に剣聖塚原卜伝を訪ね、京の吉岡憲法直元に秘剣を披露し、富田勢源の道場で鐘捲戸田一刀斎に無明剣を見舞う。神に授かった神夢想流居合を世に広めるシリーズ第二弾。 文庫書き下ろし
  • 1,100(税込)
    著:
    武田泰淳
    レーベル: 中公文庫

    司馬遷は生き恥さらした男である――。宮刑に処せられ、絶望の中で「歴史を書くこと」に向き合った司馬遷。「史記」の構造を読み解きながら、個人と個人のつながりに着目して歴史を読み解いた司馬遷の思想を明らかにする。武田泰淳の第一著作にして代表作を、初版以来、長らく収録されてこなかった「結語」も含め、オリジナルに近い形で刊行する。〈解説〉中野重治・竹内好
  • 第五代将軍・徳川綱吉が貞享二年(1685)に発した「生類憐みの令」から10年。巷に犬があふれ、ついに幕府は野良犬を収容する「御囲」を作った。中野村の「御囲」で数万頭の犬の世話をする娘・お吉は、「犬吉」と呼ばれ、犬たちから慕われていた。赤穂浪士が討ち入りを果たしたあくる日、一人の侍・依田との出会いが彼女の運命を大きく揺さぶる。討入りの興奮冷めやらぬ御囲で起こった狂気の事件と、犬吉の人生を動かすひと夜の恋を描く時代長篇。
    『犬吉』を改題。
  • 天文一六年(一五四七)、出羽国楯岡城下で近習の浅野数馬が闇討ちされた。討手の追跡むなしく、下手人の坂上主膳は行方をくらましてしまう。
    六歳にして父を殺された民治丸は、仇討を武神スサノオに誓い、厳しい修行に身を投じる――

    居合の始祖・林崎甚助の生涯を描く大河シリーズ堂々始動!
  • 寛政の改革を主導したものの失脚した、元老中の松平楽翁(定信)が立ち上げた幕府の新たな探索組織・御蔵入改。「お蔵入り」した難事件や奉行所・火付盗賊改が取り上げない事件に挑む五人組のもとに、新たな依頼者が現れた。御家人の本郷竹次郎によれば、決して裕福ではない周囲の者たちが老後に備えて貯えていた銭金を、新たに発見された甲斐金山の採掘資金を募る「信玄講」という集団に騙し取られたというのだが……(「消えた隠居資金」)。
    表題作のほか、古典落語に材を取った「千両みかん」など全四篇を収録。

    【目次】
    第一話 切り裂き内蔵助
    第二話 千両みかん
    第三話 不幸を呼ぶ大黒像
    第四話 消えた隠居資金
  • 朝日屋の店先に現れたのは、お伊勢参り中の……犬!? 居合わせた客に「親切にしてやらなきゃ、罰が当たる」と言われ、おかげ犬の獅子丸の面倒を見ることになったが――(第三話 おかげ参り)。新たな仲居おふさも迎え、今日も珍客万来の朝日屋。そんなある日、下足番の綾人は気になる人影を目撃する。文庫書き下ろし。

    目次
    第一話 早咲きの梅
    第二話 新しい仲間
    第三話 おかげ参り
    第四話 雨の朝
  • 時は鎌倉末期。幕府の命数はすでに尽き、乱世到来の情勢下、大志を胸に雌伏を続けた男がひとり――。その名は楠木正成。畿内の流通を掌握した悪党は、倒幕の機熟するに及んで草莽の中から立ち上がり、寡兵を率い強大な六波羅軍に戦いを挑む。楠木一党は、正成の巧みな用兵により幕府の大軍を翻弄。ついには赤松円心、足利高氏(のち尊氏)らと京を奪還、後醍醐帝の建武新政は成就したが……。信念を貫くも苛酷な運命に誘われ死地へ赴かざるを得なかった、悲運の名将の峻烈な生を迫力の筆致で描く、北方「南北朝」感涙の最終章。

    【目次】
    第一章 悪党の秋
    第二章 風と虹
    第三章 前夜
    第四章 遠き曙光
    第五章 雷鳴
    第六章 陰翳
    第七章 光の匂い
    第八章 茫漠
    第九章 人の死すべき時
     解説 細谷正充
  • 時は鎌倉末期。幕府の命数はすでに尽き、乱世到来の情勢下、大志を胸に雌伏を続けた男がひとり――。その名は楠木正成。畿内の流通を掌握した悪党は、倒幕の機熟するに及んで草莽の中から立ち上がり、寡兵を率い強大な六波羅軍に戦いを挑む。日本史上屈指の軍事的天才と称される武将の真の姿を描く、北方「南北朝」の集大成たる渾身の歴史巨篇。

    【目次】
    第一章 悪党の秋
    第二章 風と虹
    第三章 前夜
  • 潰えれば死――。壮絶なる覚悟で決起した楠木一党は、正成の巧みな用兵により幕府の大軍を翻弄。ついには赤松円心、足利高氏(のち尊氏)らと京を奪還、後醍醐帝の建武新政は成就したが……。信念を貫くも苛酷な運命に誘われ死地へ赴かざるを得なかった、悲運の名将の峻烈な生を迫力の筆致で描く、北方「南北朝」感涙の最終章。

    【目次】
    第四章 遠き曙光
    第五章 雷鳴
    第六章 陰翳
    第七章 光の匂い
    第八章 茫漠
    第九章 人の死すべき時
     解説 細谷正充
  • 柴田勝家の甥にして、鬼玄蕃の異名を持つ猛将・佐久間盛政。戦に幾度敗れても折れぬこの男を、信長は「諦めの悪い奴」と称した。柴田側として参戦した賤ヶ岳の緒戦では羽柴軍に大勝するも、やがて秀吉の調略により形勢は逆転。誰もが敗北を覚悟する中、盛政の眼だけはまだ死んでいなかった――。「戦国一諦めの悪い男」の鮮烈なる生き様!
  • 946(税込)
    著:
    吉田健一
    レーベル: 中公文庫

    戦後日本の礎を築いたワンマン宰相・吉田茂、その長男である文士・健一。著者はこの父といかに接し、どのように見てきたのか。日常生活の回想から吉田内閣論まで、著作集未収録を含む父をめぐる全エッセイを収める。さらに父子が忌憚なく語り合った長篇対談「大磯清談」を併録。文庫オリジナル。
    巻末エッセイ・吉田暁子
  • 知勇にすぐれる戸次道雪の娘誾千代と縁づいたことで、立花宗茂の「戦国九州三国志」が始まった――。大友家臣としての島津家との死闘、豊臣秀吉政権下での朝鮮従軍を経て、関ヶ原へ。誾千代との葛藤の中で奮闘し、天下人に「剛勇鎮西一」と恐れられた稀代の猛将の懊悩を精緻に描いた、第十六回中山義秀文学賞受賞作。

    【目次】
    第一章 鳳雛の籠
    第二章 名門の盾
    第三章 生の攻防
    第四章 新しき枠
    第五章 異国の風
    第六章 天下騒擾
    終 章 失地回復
     新装版あとがき
     解説 末國善己
  • 室町幕府の権力は、足利尊氏・高師直派と、尊氏の実弟直義派に二分されていた。二派の激突は、もはや避けられない。幕府の権力闘争と南朝の動きを睨みつつ、打算で離合集散する武士たち。熾烈極まる骨肉の争いの渦中で、将軍尊氏はなぜ、佐々木道誉を欲したのか。対する道誉は、人間尊氏に何を見ていたのか――。


    【目次】
    第六章 花一揆
    第七章 橋勧進
    第八章 騒擾やまず
    第九章 無窮
    第十章 尊氏は死なず
     解説 大矢博子
  • 毀すこと、それがばさら――。六波羅探題を攻め滅ぼした足利高氏(のち尊氏)と、政を自らつかさどらんとする後醍醐帝との暗闘が風雲急を告げる中、「ばさら大名」佐々木道誉には、毀したいものがあった。数々の狼藉を働きつつ、時代を、そして尊氏の心中を読む道誉。帝が二人立つ混迷の世で、将軍尊氏はなぜ、佐々木道誉を欲したのか。対する道誉は、人間尊氏に何を見ていたのか――。


    【目次】
    第一章 激流
    第二章 京より遠く
    第三章 いかなる旗のもとに
    第四章 征夷大将軍
    第五章 猿の皮
    第六章 花一揆
    第七章 橋勧進
    第八章 騒擾やまず
    第九章 無窮
    第十章 尊氏は死なず
     解説 大矢博子
  • 毀すこと、それがばさら――。六波羅探題を攻め滅ぼした足利高氏(のち尊氏)と、政を自らつかさどらんとする後醍醐帝との暗闘が風雲急を告げる中、「ばさら大名」佐々木道誉には、毀したいものがあった。数々の狼藉を働きつつ、時代を、そして尊氏の心中を読む道誉。帝が二人立つ混迷の世で、尊氏の天下獲りを支えながらも、決して同心を口にしようとはしなかったが……。

    【目次】
    第一章 激流
    第二章 京より遠く
    第三章 いかなる旗のもとに
    第四章 征夷大将軍
    第五章 猿の皮

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