『文芸・小説、徳間書店、徳間文庫 トクマの特選!』の電子書籍一覧
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裏切り者を消せ! ――組合を崩壊に追い込んだスパイとさらにその恋人に誤認された女性が相次いで殺され、事件は容疑者の事故死で幕を閉じる。
納得の行かない結末に、倉田警部補は単独捜査に乗り出すが……。
多重トリックで翻弄する記念すべき長篇第一作。
有栖川有栖がセレクトした、笹沢左保のベストミステリセレクション、刊行開始!
〈トクマの特選!〉第一回配本。 -
“この物語に騙されるな!”
無数に仕掛けられた伏線が大逆転を呼ぶ!
「お前の弟は殺されたのだよ」
死期迫る母の告白を受け、疎開先で亡くなった弟の死の真相を追い大学教授・仲城智一は千葉の寒村・山蔵を訪ねる。
村一番の旧家妙見家の裏、弟の亡くなった龍神池に赤い槍で突かれた惨殺体が浮かぶ。龍神の呪いか?
座敷牢に封じられた狂人の霊の仕業か?
怒涛の伏線回収に酔い痴れる伝説のパーフェクトミステリ降臨。
〈トクマの特選!〉
イラスト やまがみ彩 -
「あたし、高知に行くまでは世間とうまくやってるいい子だったのよ。あれからずっと世間とずれっぱなしの感じがする」
大学進学で上京した杜崎拓は「ある事件」で疎遠になった高校時代の転校生・武藤里伽子が、地元大学への進学を蹴り東京に舞い戻った事を知る。
気まぐれな美少女に翻弄されながら、その孤独に耳を澄ました短い日々を回想する拓に、思いもかけない再会の機会が訪れる。 -
明日をもしれない瀕死患者が密室で自殺した──
この特異な事件を皮切りに、空を翔ぶ死体、人間発火現象、不可視の部屋……
黒い妖鳥の伝説を宿す郊外の病院〈聖バード病院〉に次々と不吉な現象が舞い降りる。
謎が嵐のごとく押し寄せる、山田奇想ミステリの極北! -
「知ってるぞ、お前がヨリコを殺したんだ!」
二年前、不可解な死を遂げた沢ノ内より子が、架空日本で女忍者が跋扈する荒唐無稽な小説『三重露出』に現れた。
これは手のこんだ告発か? 彼女に翻弄された9人の中に真犯人が居る……。
軽妙な作中作+本格ミステリのトリッキーな二重構造。伝説の超メタ推理小説、マーベル作家・桃桃子(ピーチモモコ)とのコラボカバーで復活!
(解説 法月綸太郎) -
7人のエリート学生の友情を引き裂く毒注射の密室+焼かれたノートの謎
話題の“龍神池の小さな死体”と対になるもうひとつの逆転劇
「リア王が変なんだ! 中で倒れてる!」
京都観光案内のアルバイトから帰宅した旧制三高学生・木津武志は、“リア王”こと伊場富三が、蔵を転用した完全なる密室で毒殺されているのを発見する。
下宿の同居人であり、恋のライバルでもある武志は第一容疑者に──。
絶妙の伏線マジック+戦後の青春をリリカルに描いた“カジタツ”ファン絶賛の名作復刊。 -
日本SF界初の直木賞作家・半村良。戦慄のビジョンが令和に蘇る!
油田開発を巡りテロの標的となった日本が再軍備「いつか来た道」を逆走する(『軍靴の響き』)。
豊かな地方都市が濃霧に包まれた夜。山中の研究所で生物学者が謎の集団自殺。
豹とナマケモノを用いた謎の実験は、巨大な政治的陰謀へ繋がっていた(『不可触領域』)。
権力と嘘に翻弄されるディストピアの悪夢、ここに集成。(解説 マライ・メントライン) -
妻・美保が中学の同窓会に出席後、田沢湖で水死体で発見された。
その死が15年前の12月に起った事件に起因することを直感し、夫は現地に向う。ところが関係者は一様に口を閉ざし、次々と殺されてしまう。
15年前の事件とは、元教師が生徒集会室の密室で殺されたことだった。事件は現在につながり、意外な結末へ……。
90年徳間文庫刊行以降、長らく復刊されてこなかった幻の作品(旧題「田沢湖殺人事件」)待望の復刊。
死の湖畔三部作、第一弾。 -
「馬の首」と呼ばれる暗黒星雲には、犬に似た知的生物が住む星があった。ところがここで戦乱が勃発、戦闘は急激にエスカレートしていく。
この機に乗じてひと儲けをたくらむ行商人「戦争婆さん」もその波に呑まれ、4人の息子たちがひとり、またひとりと戦渦に巻きこまれていく。
彼らの運命は、一大宇宙戦の趨勢を決定づけることになるのだが…
犬に似た知的生物が住む星を舞台に、戦争の全てを作品に叩き込んだ筒井康隆の第2長篇。戦争小説の傑作、待望の復刊。
(イラスト 信濃八太郎 解説 成田悠輔) -
〈人はどこまで純粋な愛を貫けるのか?〉
天涯孤独の江戸指物職人・村野清雄。その卓越した才能とストイックな人柄に惹かれた美しき家具店主・佐竹阿見子。
あえて男女の仲を避けて過ごした二十年間──見守ること捧げた人生の末、届けられた「最後の恋文」とは?
“世界一の熱愛”『ジェームス山の李蘭』から十年。究極の「無償の愛」を描いた名作。初文庫化。
(『最後の恋文 ミオ・パトローノ』改題) -
「小松左京=21世紀の預言者」というイメージは果たして事実か、あるいは幻なのか?
トランプ前大統領の政策を彷彿させる「アメリカの壁」など、21世紀を予兆した作品群がメディアでクローズアップされ、再び注目を浴びる小松左京。
長篇、短篇、ショートショート、そして当時著者が「未来学」と名付け力を注いだエッセイなど、
その“未来図”が現実に如何に肉薄したかを示す、オリジナルアンソロジー。
(解説 池上彰) -
その女は、小雨に洗われた京葉道路に横たわっていた──
ひき逃げ現場に出くわしたチンピラ四人と医者ひとり。世を拗ねた五人の悪党たちは、死んだ女そっくりの身代わりを用意し偽誘拐を演出。
一方、身代金を惜しむ金満家族に、駆け出しの知性派探偵が加勢。
アドリブ任せに見えた事件は、次第に黒い罠を露呈させ始める。
鬼才都筑道夫がミステリの枠の極限に挑んだ超トリッキーな逸品。
(解説 法月綸太郎) -
17世紀末、海賊王キャプテン・キッドが遺した莫大な財宝──
在り処を探る鍵はアイヌと和人の間に生まれた孤児・次郎が握っていた。
義母殺しの汚名を着せられ、怪僧・天海の許、忍者修行を積んだ次郎は、父の遺品カムイの剣を手に、世界を股にかけた放浪の旅へ。
刊行以来半世紀、多くのエンタメ作品に影響を与えた伝説の幕末冒険ロマンが令和に蘇る! -
校を休学した17歳のぼくは、ひと夏を過ごすために海沿いの〈Rの家〉を訪れる。そこは、祖母と両親が田舎暮らしをするために建築されたものの、結局誰も住むことのなかった建物。だがそこにはほぼ全裸の若い女性、そして酒の匂いを漂わせた男性が――。いとこと伯父、そしてぼく。三人で奇妙な同居生活を始めたぼくは、徐々に母の自殺の真相へと近付いて行く……。打海文三が描く、センチメンタルミステリ。
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一人三役の奇妙な殺人事件+非モテ男の残酷な恋
「私はこの事件の犯人であり、探偵であり、そ してどうやら被害者にもなりそうだ」。
非モテ の三流物書きの私は、八年越しの失恋の腹いせに想い人の風邪薬を盗み“毒殺ごっこ”を仕組 むが、ゲームの犠牲者役が本当に毒死してしま う。
誰かが有紀子を殺そうとしている!
都筑作品のなかでも、最もトリッキーで最もセンチメンタル。胸が締め付けられる残酷な恋模様+破格の本格推理。
史上初の文庫連載、幻の「ア ダムと七人のイヴ」第2話も特別収録。
イラスト シマ・シンヤ -
この祈りを、神は聞いているか?
標的はわが子の命を奪った日本人少女。
復讐鬼と化した女性警官vs.日系FBI捜査官。
聖夜の女たちの衝突に、救いは?
人間心理への深い洞察とミステリ的企みが高レベルで融合する、
多島斗志之の傑作を厳選した“裏ベスト”第一弾。
日米経済摩擦が深刻な米国で邦人留学生が起こした轢殺事件──被害少年の母で射撃の名手の女警官は、
強制送還で日本へ逃げ帰ることを決め込んだ加害者に復讐を誓う。
出国までの保護を押し付けられた日系女性FBI捜査官タミは捨て身の復讐を阻止できるか?
解説 マライ・メントライン -
夏が近づく季節、母方の故郷・磐座を訪れた奈智。
十四歳になると参加することになる二か月に及ぶ長期キャンプは、「虚ろ舟乗り」の適性を見極めるためのものだった。
キャンプの本当の目的を知らないまま参加した奈智は、磐座の地や両親の死にまつわる因縁、謎めいた人物たちに翻弄されていく……。
恩田陸が放つ、吸血鬼小説の新機軸! SF長編。 -
昨日までの『きみ』はもう居ない。
恋人、友人、知人に否定された男の奇妙な自分探しの迷宮。
「あんた、どなた?」
妻、友人、そして知人、これまで親しくしていた人が“きみ”の存在を否定し、
逆に見も知らぬ人が会社社長〈雨宮毅〉だと決めつける──この不条理で不気味な状況は一体何なんだ!
真の自分を求め大都市・東京を駆けずり回る、孤独な“自分探し”の果てには、更に深い絶望が待っていた……。
都筑道夫の推理初長篇となったトリッキーサスペンス。
幻の連載長篇『アダムと七人のイヴ』第一話も特別収録。
イラスト シマ・シンヤ -
殺人捜査課の駆け出し刑事・山田は、新婚の妻の容態を聞くために病院の一室にいた。
「先生、はっきりおっしゃってください。死期がすぐに迫っているのだったら、ぐずぐずしているひまはないのです。わたしにはどうしてもすることがあるんです!」
アコーディオン・ドアの向こうで女の必死の声が漏れてきた。
山田刑事は見た、鮮やかな紫色の菫の造花に飾られた黒ずくめの、その女の姿を。
数日後、連続殺人が起きて……。
著者最後の長篇、待望の初文庫化。 -
異人館が立ち並ぶ神戸ジェームス山に、一人暮らす謎の中国人美女・李蘭。
左腕を失った彼女の過去を知るものは誰もいない。横浜から流れ着いた訳あり青年の想いが、次第に氷の心を溶かしていく。
戦後次々に封切られた映画への熱い愛着で繋がれた二人は、李蘭の館で静かに愛を育む。
が、悲運はなおも彼女を離さなかった……。
読む人全ての魂を鷲掴みにする一途な愛の軌跡。
<トクマの特選!>第一回配本。 -
極東ハウジングの中堅社員・日高は、ある日、自分が罠にはまったと気づいた。
公共放送協会の番組『あなたの意見わたしの意見』への出演依頼を受けたからだ。
番組は、電波を通じての私刑を大衆の名のもとに行なう、人民裁判の場だった。その背後には、財政官界の強力な後押しで設立された「公共考査機構」の存在が--。
世論捜査の恐ろしさとニューメディア時代の悪夢を描いた、鬼才・かんべむさし、予言の書。
<トクマの特選!>第一回配本。
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