『文芸・小説、光文社文庫、斎藤栄、101円~400円』の電子書籍一覧
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死に備えることで、積極的な生を切り拓(ひら)こう!
私たちは、いつどこで、突然、愛する者と離別するか分からない運命にある。したがって、いざというとき、無念の歯がみをしないためにも、日頃から、愛する者への遺言を綴(つづ)っておく必要がある(「まえがき」より)。――死に備えることで、積極的な生を切り拓(ひら)こうと提唱する作家・斎藤栄が、日航機墜落事故などがあった不安な時代に綴った“福音書”。 -
日美子は祇園山で友人・静代の死体を発見。死の謎に迫る彼女の前に第二の殺人が……。古都の美しさと女の悲劇を描く。
級友笹野静代と会った二階堂日美子は、鎌倉まつりのハイライト、“静の舞”を二人で観る約束をした。しかし、突然静代がキャンセル。一人で出かけた日美子は、静代の友人と名乗る男に声をかけられ、一緒に祇園山に登った。が、そこには静代の死体が……。友の死の謎に迫る日美子を襲う第二の殺人! 古都鎌倉の妖美さを描く渾身作! -
薪能の夜、女が殺された! 日美子はタロット・カードで事件を占う。だが、犯人は一切の痕跡を残さぬ幻の男だった。
九月下旬、恒例の鎌倉薪能の夜、材木座海岸で女が殺された! 鎌倉署の二階堂警部の妻・日美子は、被害者の妹と親友であり、なんとか犯人を割り出そうと、得意のタロット・カードで占う。だが、殺された女の恋人は、一切の痕跡を残さぬ“幻の男”であった。鎌倉在住の著者ならではの、好評「日美子」シリーズ! -
火災現場から女流作家の他殺体と枕草子の一節で犯人を暗示した“死者の伝言”が……。
鎌倉の豪華マンションで火災発生! 焼け残った部屋には、新人女流作家の他殺体と、枕草子の一節で犯人を暗示した『死者の伝言(ダイイング・メッセージ)』があった。捜査に乗り出した二階堂警部は、妻の日美子と“枕草子ツアー”で京都旅行中の田名鳥悦子が、事件の鍵を握っていることをつきとめた。そして第二の殺人が!? -
かつてともに修業を積んだ二人とタロット日美子が繰り広げる壮絶な魔女戦争!
箱根に隠棲(いんせい)する師・大貫朋斎(ほうさい)から、日美子に呼び出しがかかった。夫と娘を同時に殺された近藤昌未(まさみ)の相談にのれという。日美子は昌未から犯人は由良川桂(ゆらかわかつら)と告げられ、早速、タロット占いで行方を捜す。かつて師・朋斎のもとで魔女修業を積んだ三人が繰り広げる、壮絶な魔女戦争。師が下す最後の審判とは……。好評タロット日美子シリーズ、著者会心の100冊記念作品。 -
西崎の眠る黒部ルート。そこは、かつて彼が青春の秘密を埋めた場所でもあった! “時間差”トリックの妙!
大日本住宅の開発技術部長・西崎良二は、黒部アルペンスキー行で、娘・真貴子の目前で突然姿を消した。数日後、彼は立山連邦の新雪の下で爆殺死体となって発見された。真貴子の依頼を受けた横浜地検・香山検事たちの周辺に出没する黒い影の正体は? 西崎の眠る黒部ルート。そこは、かつて彼が青春の秘密を埋めた場所でもあった! “時間差”トリックの妙! -
妻・日美子は誘拐され、部下は射殺された……二階堂警部、怒りの反撃!
二階堂警部の妻・日美子が、ジョギング中に誘拐された! さらに、部下の坂上刑事も何者かに〈港の見える丘公園〉におびき出され、射殺されてしまった! いずれの事件も、二階堂に怨みを懐(いだ)く、小林組組長の犯行と思われた。ところが、その小林も他殺死体で発見され、捜査は一転、ふり出しに……。大自然がつくりだす「金星食」をトリックに入れた長編傑作。 -
新興教団・教祖の預言どおり、博覧会場で次々と殺人が……!?
鎌倉の二階堂日美子宅に親友・門田京子が、柳島(やなぎしま)ロミを連れて訪れた。ロミの信仰する〈日本精霊教〉の教祖・戸田芳香(ほうこう)が、横浜博覧会で凶事が起こると預言したという。そして、日美子の占いにも同じ結果が出た。数日後、ロミが失踪。日美子は京子を誘って訪れた博覧会場で、女性の絞殺死体を発見! やがて、同じ会場内で次々と殺人が……。 -
5歳の幼女が誘拐された! 犯人は身代金3億円を要求……。「親子の絆」を描いた力作。
資産家の結婚記念日に、5歳になる愛娘(まなむすめ)が誘拐された! 犯人は身代金として3億円を要求。その後、娘を鞭で虐待する光景を写したビデオが、父親あてに届いた。――兵庫県警の二階堂は、アメリカから帰国早々、部下の大熊刑事とともに、極秘捜査を開始するが……。やがて、身代金授受を巡って、舞台は鎌倉へと移行する。「親子の絆」をテーマに展開する長編力作! -
二階堂にバレンタイン・チョコをくれた美人書記官・友美が行方不明に。やがて――外人墓地に彼女の死体が!
2月14日、二階堂警部は美人書記官・琴倉田友美から「さっちんI(アイ)してる」というメッセージ付きチョコレートをもらった。ところが、その夜から彼女は行方不明に! 安否を気遣う家族や二階堂の前に、切迫した誘拐犯の身代金要求が入った。混乱する捜査陣。やがて、外人墓地から友美の死体が発見された! 〈日美子&二階堂警部〉シリーズ、待望の力作! -
新婚旅行に旅立ったみやこの恐ろしい知らせが日美子に……。みやこが夫を殺し局部を抉り取ったというのだが……。
結婚を控えた友人のみやこが、性の悩みで日美子を訪ねてきた。“夢の寺”に籠り、〈夢告げ〉を受けたみやこは、無事挙式を挙げ、新婚旅行に旅立った。が、その翌日、日美子のもとに恐ろしい知らせが! みやこが夫を殺し、局部をえぐり取ったというのだ。友を救おうとする日美子に黒い影が迫る! 「夢」に端を発した長編異色推理。 -
二階堂警部に、三人の既婚女性が突然、求愛してきた!?
兵庫県警へ異動した夫・二階堂警部(さとる)に、突然、三人の女性が求愛してきた。しかも三人とも既婚者。困惑した日美子は、思案の末、魔女の秘法を用いて三人を“調伏(ちょうぶく)”することを決意。大和地方の三つの寺に彼女たちを呼び寄せた。ところが、日美子が指定した寺の近くで、三人のうち二人までが異様な死を遂げ……。待望の〈日美子&二階堂警部〉シリーズ! -
大地主の未亡人が病死? 現職警部と老推理作家のコンビが大活躍!
横浜市に住む大地主の邸宅で、一人暮らしの未亡人が死んだ。彼女には心臓に持病があり、外傷もなく毒物反応もなかったから、単純な病死と思われた。不審な点といえば、庭で飼い猫が毒物死していたことだった。言問(こととい)警部が将棋仲間で推理作家の大前田(おおまえだ)小次郎を訪ね、この話をすると、突然、大前田の目がキラリと光った!――意表をつくトリックを駆使した傑作集。 -
日美子の占いに不穏な影が……。依頼人の死に隠された真実とは!?
宝石店オーナーの息子と交際中の折笠美知は、秘かに玉の輿に乗ろうと計算している。だが、美知の母・貞子は、相手の女性問題の噂を心配し、二階堂日美子にタロット占いを依頼した。占いには不穏な影が……!? 事実その翌日、貞子の刺殺体が自宅で発見され、しかも銀行から下ろしたばかりの1千万円も消えていた! 新境地、タロット日美子の“魔方陣”シリーズ! -
中華料理店のコックが惨殺され、そばには女物のブローチが……!
横浜中華街の中華料理店で、若いコックが惨殺された! 鋭利な刃物で首を掻き切られたらしい。死体の第一発見者は日美子。旧友と忘年会を楽しんでいる最中のことだった。死体のそばに女ものの七宝焼のブローチが……。犯人が落としたものか? だが、日美子のタロットは、その後につづく恐怖の連続殺人を予言していた。――大胆な発想とトリックを駆使した傑作長編! -
姫路――鎌倉を結ぶ連続殺人! タロット日美子の推理は?
二階堂日美子の友人・秀美の弟で、高校生の英二郎が自殺した。彼の遺(のこ)したノートには「殺人源氏物語」というタイトルとメモ書きが……。いじめに対する復讐のミステリー? 日美子は、『源氏物語』の光源氏を巡る人間たちの相関図と照応させながら、いじめっ子の特定を図った。だが、彼女の推理を嘲笑うように、つぎつぎと殺人事件が……!? 著者会心の長篇推理力作! -
横浜の誘拐と札幌の殺人――事件を結ぶ糸は……!? 日美子の推理が冴える。
日美子は友人の片桐朱美から相性占いを頼まれた。進藤義一という男から結婚を申し込まれているが、父親を説得するのに苦労しているという。ところが、その矢先、朱美が誘拐されてしまった! 犯人は何と進藤だという。一方、札幌で進藤の上司が刺殺体で発見され、手帳に残されたイニシャルから進藤に容疑が。二つの事件を結ぶ糸は? 日美子と二階堂警部の推理が冴える! -
“純愛世界の殺人”の深まる謎に、二階堂が挑戦!
「凶の雲が、あそこに……」六甲摩耶山ハイキングの途中、日美子の直感が何かを感じた。妻の能力に一目置いている二階堂は、早速、現場近くへ。そこで若い男の死体を発見した! 死因に不審を抱いた二階堂の急報で県警が出動。現場検証の最中、少女が現われ、死体を見るや失神。それが原因で記憶を失った……。“純愛世界の殺人”の深まる謎に挑戦! -
「吉備(きび)路」を舞台におこる連続殺人事件……タロット日美子の推理が冴える!
タロット日美子の親友・榊原裕子の伯母・静が、行方不明になった。ゴルフ会員権販売に絡むトラブルが原因か? 日美子と裕子は、静の住む岡山へと向かった。彼女の部屋を訪れた二人が目にしたものは、血染めの地図。そしてカーペットにも血痕が。不吉な予感を抱く二人を前に、三つの連続殺人が……! 〈吉備路〉を舞台に、日美子の推理が冴える。長編推理の傑作。 -
不気味さの漂う幽霊邸の窓辺に、逆さ吊りの人間……その正体は?
「別荘に遊びにいらっしゃい」津名村画伯夫人に招待された日美子と従姉妹の由佳は、親友を誘って新緑の軽井沢へ。近くに幽霊が出る邸があると聞いた日美子たちは、さっそく探検に出かけたことから、事件の幕が上がった……。不気味さの漂う邸の窓辺に浮かぶ、逆さ吊りの人間の正体は?――避暑地を舞台に、著者が試みた〈殺人なき殺人〉の傑作青春ミステリー。(『軽井沢愛の推理日記』改題) -
リゾート地で射殺死体! 「平家」の末裔(まつえい)である被害者が残した残した奇想のメッセージとは?
日美子の友人・小野寺一代(おのでらいちよ)の夫・昌(さかり)の射殺死体が、北近畿の神鍋高原(かんなべこうげん)で発見された。昌は兵庫県選出の国会議員・平春樹(ひらはるき)の地元運転手。事件捜査に乗りだす日美子の夫・二階堂の前に、小選挙区制に絡んで県会議員・平丈太郎との確執が浮かぶ。やがて、第二の恐るべき惨劇が……。平家の末裔たちが繰り広げる愛憎と殺意の謎! 暗号トリックを駆使した本格推理の傑作。 -
死体の足許には、バラの花束と「木火土金水」とワープロで打った紙が……。
神戸市東灘区にあるファミリーレストランの店長が、店先の木に縛られて殺されていた。足許には、バラの花束と「木火土金水」とワープロで打った紙が……。特命刑事調査官の二階堂警部は、この奇妙な殺人の陰に陰陽五行説が潜んでいると看破。木に始まって水に終わる連続殺人の予告とみて、捜査を開始。神戸を舞台に、人間の愛と憎しみを描いた長編本格推理小説。
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