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『文芸・小説、集英社文芸単行本、半年以内』の電子書籍一覧

1 ~20件目/全20件

  • 鳴り響くアメリカ国歌、銃声。逃げ惑う住民が辿りついたのは元大統領邸宅(モンティチェロ)だった……。近未来アメリカを舞台に、トマス・ジェファーソンと奴隷の間に生まれた女性を先祖に持つ女子学生が、暴徒化した白人至上主義者から逃れ、因縁の場所で運命と対峙する表題作をはじめ、全6編を収録したデビュー作品集。
    バージニア州シャーロッツビル周辺を主な舞台に、人種差別や経済格差の問題等、さまざまなテーマを内包する中編(表題作)1本と短編5本を収録。
    本書は、全米批評家協会賞ジョン・レナード賞最終候補、ニューヨーク・タイムズ紙2021年ベストフィクション10冊に挙げられた。2022年リリアン・スミス図書賞受賞。
    (原題 My Monticello)
  • 1,760(税込)
    著者:
    千早茜
    出版社: 集英社

    からだは傷みを忘れない――たとえ肌がなめらかさを取り戻そうとも。
    「傷」をめぐる10の物語を通して「癒える」とは何かを問いかける、切々とした疼きとふくよかな余韻に満ちた短編小説集。

    「みんな、皮膚の下に流れている赤を忘れて暮らしている」。ある日を境に、「私」は高校のクラスメイト全員から「存在しない者」とされてしまい――「竜舌蘭」
    「傷が、いつの日かよみがえってあなたを壊してしまわないよう、わたしはずっと祈り続けます」。公園で「わたし」が「あなた」を見守る理由は――「グリフィスの傷」
    「瞬きを、する。このまぶたに傷をつけてくれたひとのことをおもう」。「あたし」は「さやちゃん先生」をめがけて、渋谷の街を駆け抜ける――「まぶたの光」

    ……ほか、からだに刻まれた傷を精緻にとらえた短編10作を収録。
  • シリーズ累計130万部突破! 「東京バンドワゴン」シリーズ10周年を記念して、シリーズ全巻の試し読み&小路幸也特別インタビュー(「青春と読書」5月号収録)を収録した無料小冊子を配信いたします。老舗古書店「東亰バンドワゴン」に舞い込む謎を、大家族の堀田家が人情あふれる方法で解決する大人気シリーズの入門ガイド。
  • 1,980(税込)
    著者:
    青羽悠
    出版社: 集英社

    【小説すばる新人賞、史上最年少受賞から8年】
    三重で育ち、京都の大学に入学した数学好きの田辺朔。
    大学生活に馴染めず、漫然と授業に出て、バイトをしているうちに一回生前期は終わってしまった。
    後期に入り、旧文学部棟の地下、通称「キューチカ」でひっそりと経営されているバーのマスターである先輩の夷川と出会い、朔の大学生活は一変した。
    夷川につれられ、初めてのウイスキー、タバコ、そしてバーやクラブなど、これまで見たこともない世界を知っていく。
    しかし、ある日をさかいに、何の前触れもなく夷川はナイジェリアへ留学に行ってしまった。「バー・ディアハンツはお前に任せる!」の一言を残して。
    そこからマスターとしてバーに立つことになった朔は、その大学内の不思議なバーで数々の出会いと別れを経験する――。自由奔放な女の子に振り回されたり、学生運動紛いに巻き込まれたり、自分の行く末に悩んだり……
    二十代前半の「不変」と「今」が詰まった圧倒的青春小説!
  • 前職の人間関係や職場環境に疲れ果て退職した茉子は、親戚の伸吾が社長を務める小さな製菓会社「吉成製菓」に転職する。
    父の跡を継いで社長に就任した頼りない伸吾、誰よりも業務を知っているのに訳あってパートとして働く亀田さん。やたらと声が大きく態度も大きい江島さん、その部下でいつも怒られてばかりの正置さん、畑違いの有名企業から転職してきた千葉さん……。
    それぞれの人生を歩んできた面々と働き始めた茉子は、サービス残業や女性スタッフによるお茶くみなど、会社の中の「見えないルール」が見過ごせず、声をあげていくが――。
    一人一人違う〈私たち〉が関わり合い、働いて、生きていくことのかけがえのなさが胸に響く感動長編!
  • 30年ぶりにアメリカから帰国し、武蔵野の一角・うらはぐさ地区の伯父の家にひとり住むことになった大学教員の沙希。
    そこで出会ったのは、伯父の友人で庭仕事に詳しい秋葉原さんをはじめとする、一風変わった多様な人々だった。
    コロナ下で紡がれる人と人とのゆるやかなつながり、町なかの四季やおいしいごはんを瑞々しく描く物語。
  • 2,090(税込)
    著者:
    馳星周
    出版社: 集英社

    北海道浦河町で生産牧場を営む三上収、三上徹の親子。
    パリ・ロンシャン競馬場で開催される世界最高峰の「凱旋門賞」の舞台で力を発揮できるのは、ステイゴールドの血統に違いない――と確信していた。
    そう結論づけた収はその産駒であり、かつて凱旋門賞で二着となったナカヤマフェスタの種付けを続けていた。そうして収が自信を持って作り出した仔馬は、調教師・児玉健司の目に留まり、将来の可能性を信じた馬主の小森達之助に引き取られることに。
    二歳となりカムナビと名付けられたかつての仔馬は、美浦の児玉厩舎に引き取られ、その気性の荒さから厩務員である小田島雅彦らに手を焼かせていた。
    一進一退しながらも着々と結果を残していくカムナビ。
    目指すは、日本競馬界の悲願である凱旋門賞制覇。
    生産者、厩務員、調教師、馬主、ジョッキー……ホースマンたちの夢を一頭の競走馬に懸けた熱き物語。
  • 1,925(税込)
    著者:
    神尾水無子
    出版社: 集英社

    【第36回小説すばる新人賞受賞作】

    寛保二年。大名や旗本の駕籠を担ぐことを生業とする陸尺の桐生は売れっ子として江戸で人気を誇っていた。ある日、芝居小屋の《市村座》で木戸番と陸尺の大乱闘が勃発。相方の龍太が巻き込まれたと知った桐生は仲間の翔次と共に駆けつける。だが龍太は捕えられ、騒ぎを収めようとしたはずの桐生も結託した仲間に裏切り者扱いされ仕事を干されてしまう。暇を持て余していた八月のある日、大雨により江戸で大洪水が発生。桐生は辛うじて生き延びるも商売道具の右腕に大怪我を負い、かつて恋仲であった娘・おみねも目の前で濁流に呑まれてしまう。何もかも失った桐生は《市村座》の騒動を機に知り合った玄蕃頭・有馬頼ユキ(※)に救われ屋敷で世話になることになり、懇ろだった深川芸者の粧香とも再会。一方、頼ユキの近習である坂西小弥太は、主君が桐生を気に入り、また幼い頃から恋心を抱いていた頼ユキの姉・梅渓院までもが執心であることにいら立ちを覚えていた。そして、使い物にならず腐っていた桐生を痛罵し、桐生は有馬家を去るのだが……。※ぎょうにんべんに童
  • 【第36回小説すばる新人賞受賞作】

    定時制高校に通いながら無職の父に代わり働く耕一郎は、ある冬、苦労して貯めた八万円が無くなっていたことに気づく。
    このことを父に問い質すと、父は金を使ったことを悪びれもせずに認めた上、予想を超える衝撃の言葉を言い放った。
    衝動的に父を殴り飛ばした耕一郎は、雪の中に倒れた父を放置して故郷を逃げるように去る。
    しかし、僅かな所持金は瞬く間に減り、逃亡生活は厳しくなる一方。
    遂に金が底をつき、すべてを諦めようとしたそのとき、
    「……なに、訳あり?」
    公園の隅、小さなホームレスの溜まり場から、ひとつの手が差し伸べられる。
    出会いと別れを繰り返し、残酷な現実を乗り越えた先、故郷へと帰る決意を固めた耕一郎を待ち受けていたものは――。

    社会から切り離される圧倒的な絶望と、心と心が深く繋がるやさしさを描いた、25歳の若き著者による感動のデビュー作。
  • 【第47回すばる文学賞受賞作】

    【選考委員激賞!】
    私の中にある「小説」のイメージや定義を覆してくれた。――金原ひとみさん

    この青春小説の主役は、語り手でも登場人物でもなく生成されるバイブスそのもの――川上未映子さん
    (選評より)

    このままじゃ不登校んなるなぁと思いながら、高2の僕は小学生の時にバッテリーを組んでた一個下の春と再会した。
    そしたら一瞬にして、僕は怪しい闇バイトに巻き込まれ始めた……。
    でも、見たり聞いたりした世界が全てじゃなくって、その裏には、というか普通の人が合わせるピントの外側にはまったく知らない世界がぼやけて広がってた――。

    圧倒的中毒性! 超ド級のデビュー作!
    ティーンたちの連帯と、不条理な世の中への抵抗を描く第47回すばる文学賞受賞作。
  • 2,310(税込)
    著者:
    村山由佳
    出版社: 集英社

    その女は愛する男を殺し、陰部を切り取り逃亡した――

    脚本家の吉弥は、少年時代に昭和の猟奇殺人として知られる「阿部定事件」に遭遇。
    以来、ゆえあって定の関係者を探し出し、証言を集め続けてきた。
    定の幼なじみ、初めての男、遊郭に売った女衒、更生を促した学校長、被害者の妻、そして、事件から三十数年が経ち、小料理屋の女将となっていた阿部定自身……。
    それぞれの証言が交錯する果てに、定の胸に宿る“真実”が溢れだす。
    性愛の極致を、人間の業を、圧倒的な筆力で描き出す比類なき評伝小説。
    作家デビュー三十周年記念大作!
  • 2022年度ニューヨーク公共図書館若獅子賞受賞作

    大勢の平和的抗議者たちが特殊部隊ベルクトに攻撃され、負傷者や死者が出ている。ウクライナは事実上、非常事態となっていた……。

    ボストンから来たウクライナ系米国人女性医師、チョルノービリ原発近郊出身の鉱山技術者、かつてFEMENに参加した青い髪の女性活動家、独立広場でピアノを弾く元KGBスパイの老人、そしてジャーナリストたち……。
    冬のウクライナ、首都キーウで交錯する、それぞれに過去を抱えた人々の運命。激動の時代を背景に展開する喪失と希望への物語。
    史実とフィクションで織りなす、圧巻のデビュー長篇小説。
    (原題 I Will Die in a Foreign Land)
  • 1,650(税込)
    著者:
    川野芽生
    出版社: 集英社

    【第170回 芥川賞候補作】
    割りあてられた「男」という性別から解放され、高校の演劇部で人魚姫役を演じきった。
    そんな真砂(まさご)が「女の子として生きようとすること」をやめざるをえなかったのは――。

    『人魚姫』を翻案したオリジナル脚本『姫と人魚姫』を高校の文化祭で上演することになり、人魚姫を演じることになった真砂は、個性豊かな演劇部のメンバーと議論を交わし劇をつくりあげていく。しかし数年後、大学生になった当時の部員たちに再演の話が舞い込むも、真砂は「主演は他をあたって」と固辞してしまい……。

    自分で選んだはずの生き方、しかし選択肢なんてなかった生き方。
    社会規範によって揺さぶられる若きたましいを痛切に映しだす、いま最も読みたいトランスジェンダーの物語。
  • 1,980(税込)
    著者:
    井上荒野
    出版社: 集英社

    ひとは、「独り」から逃れられない。
    著者史上最もグロテスクで怖い10の物語から成る、最高精度の短編小説集。

    バイト先のコンビニに現れた女から、青年は「ある頼みごと」をされて――「ぴぴぴーズ」
    男を溺れさせる、そんな自分の身体にすがって生きるしかない女は――「みみず」
    刺繍作家の女は、二十数年ともに暮らした夫の黒い過去を知ってしまい――「刺繍の本棚」女たちは連れ立って、「ドクターF」と名乗る男との待ち合わせに向かうが――「錠剤F」
    ……ほか、あなたの孤独を掘り起こす短編10作を収録!
  • 「どこで、どうやって生きていくのか、うちは自分で決めたい」12歳の少女・真記は上京を目指すも、80年代後半の狂騒に翻弄され……親世代にも子世代にも読んでほしい、宝石のような20年間を描いた佐川光晴の最新長編小説。
    広島は尾道の小学五年生・真記は、1970年生まれ。子供のいない伯父夫婦からかわいがられ、養女になるかもと心配事は絶えない。中学では英語部の朗読劇が大成功をおさめ、英語を一生の仕事にしていこうと決意する。念願の学生生活は、80年代後半のバブル経済のただなかで、順調そうにみえたのだが……。
    当時の時代背景や男女の考え方を、時に繊細に、時にユーモラスに描出する。真記と同時代を生きた人にも、そしていま同世代の人にも読んでほしい青春小説。
  • 閉塞的な現実を背負う人たちの、さまざまな葛藤の中で現れた「気づき」とは。
    念願だった映画の宣伝会社に転職した弥生。そんななか、夫から切り出された「ある提案」を受け入れられず、忙しさにかまけ、決断を先延ばしにしていた。だが、その日は確実に迫っていて……(「あなたのママじゃない」)。優良メーカーに内定が決まった大学生の健生。サークルで知り合った友達以上恋人未満の彼女から同棲を仄めかされるが、うやむやにしていた。そんなある日、アパートに帰宅すると、かつて池袋で共に暮らした美空が現れ……(「BE MY BABY」)。ほか全5編の収録作から、
    女性作家集団アミの会主催「アミの会短編アワード2022」受賞作「まだあの場所にいる」を無料公開いたします。
    ぜひご一読ください。

    ○「まだあの場所にいる」内容紹介
    初対面なのに物怖じせず、屈託のない転校生の美月を前に、副担任の杏子の心はざわめいた。懸念されることの一つは、クラスの中心的人物で問題児でもある莉愛が虐めの標的にすることだったが……。
  • 味わい尽くしてやる、この都市のギラつきのすべてを。

    コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ!
    北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは……?

    著者自身の中国滞在経験とその観察力が炸裂する、一気読み必至の“痛快フィールドワーク小説”!
  • 1,980(税込)
    著者:
    柴崎友香
    出版社: 集英社

    あれから何年経ったのだろう。あれって、いつから? どのできごとから?

    日本を襲った二つの大地震。未知の病原体の出現。誰にも流れたはずの、あの月日――。別々の場所で暮らす男女三人の日常を描き、蓄積した時間を見つめる、著者の最新長編小説。

    始まりの前の続き、続きの後の始まりを見下ろし、あの中のどこかにわたしもいる、と思った。(一穂ミチ・作家)
  • レジェンド調教師・角居勝彦氏絶賛!
    「引退競走馬を取り巻く現状を丁寧に取材した一冊。片野さんの馬に対する強い愛情を感じます」
    (元JRA調教師・一般財団法人 ホースコミュニティ代表理事)

    引退競走馬支援活動歴25年以上の沼田恭子氏推薦!
    「ここ数年で引退競走馬をめぐる状況が大きく変わりました。その現状と未来がこの本には書かれています」
    (認定NPO法人引退馬協会代表理事)

    レースで走る馬たちは、この後どこへ行くのだろう…?
    競馬業界の未来と社会をつなぐプロジェクトが今、動き出す!
    動物ノンフィクション作家が、競馬業界を歩いて目にした最新事情。抱いたのは“社会が変わる”大きな期待感だった。4年の歳月をかけて馬を愛してやまない人々の活動現場に迫った、渾身のルポルタージュ!

     引退競走馬支援の存在を知ったときにまず感じたのは、この世界に注目することで“社会が良い方向へ変化する過程”をリアルタイムで追うことができるはず、という大きな期待だった。
     この本は、二〇一九年から二〇二三年までの約四年間にわたり、馬の知識ゼロだった私が初めて馬の世界に足を踏み入れ、引退競走馬をめぐる世界の全貌を求めて各地を訪ね、様々な人に出会いながら、馬の魅力にグイグイと引き込まれていく旅の記録である。(「はじめに」より)

    【目次】
    はじめに
    第一章 突然だが、馬主になった
    第二章 馬と生きる新しい仕組み
    第三章 知られざるリトレーニングの世界
    第四章 馬と暮らした日本人
    第五章 ある地方馬主のリアルと挑戦
    第六章 ホースセラピーの力
    第七章 旅して食べて馬を応援
    第八章 社会が変わる交差点
    おわりに
  • 1,760(税込)
    著者:
    永井みみ
    出版社: 集英社

    1975年、横浜。少年アキラと“犬”とのひと夏の冒険が始まる――
    4年前、海水浴中にはぐれてしまった父さんは今もまだ帰ってこない。
    あれ以来、母親のマチ子は時々どっかから拾ったオスをつれてくるようになった。
    日出男はその「オス犬」のひとりだった。
    欠落を抱えて生きる大人たちと、鬱屈を抱えて生きる子どもたち。
    ままならない世界の哀しみと愛しさが胸にこみ上げる、すばる文学賞受賞作『ミシンと金魚』著者待望の最新作!

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
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