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『文芸・小説、歴史、日本文学、めがイラスト』の電子書籍一覧

61 ~120件目/全164件

  • うまい肴にうまい酒。居酒屋ともえ開店! 心の芯まで温まる、絶品時代小説

    <うまい酒肴と江戸人情に心の芯まであったまる、絶品時代小説!>

    あんこう鍋に、鯔(ぼら)のへそ焼き、浅蜊の佃煮入りの卵焼き。
    絶品料理には、かんばん娘・なずながつけた燗酒をどうぞ!

    「めそめそしてはいられない。わたしは、ともえのかんばん娘だもの」

    菱垣廻船の水主だった父が行方知れずになり、神田花房町にある居酒屋「ともえ」で働くこととなった"なずな"は14歳。
    器量よしでぴりっとした女将のお蔦と、腕の立つ板前の寛助、ふたりの役に立ちたいなずなは、酒の燗をうまくつける工夫をしようと思い立つ。
    だが、お客のことに首を突っ込んでしまい、思わぬ騒動に……。連作時代小説!
  • 2,420(税込)
    著者:
    上田秀人
    レーベル: 角川書店単行本
    出版社: KADOKAWA

    徳川家康、人生最悪の決断とは? 徳川家最大の悲劇の謎に迫る歴史巨編!

    家を取るか、息子を取るか、徳川家康、究極の選択! 徳川家康と嫡男、悲劇のドラマ

     織田信長が今川義元を討ち取った桶狭間の戦いの後、松平家康は今川家からの独立を目論む。今川方の人質となっていた妻の瀬名、嫡男竹千代を取り戻し、竹千代と信長の娘五徳を結婚させて今川と決別した。
     氏を徳川と変えた家康は、元服した嫡男信康を岡崎に残し遠江を攻略する。ところが武田晴信が遠江へと侵攻し、家康は一敗地に塗れる。危機に陥った家康だが、直後に晴信が病死して形勢が逆転、反攻に出て信康も初陣を飾る。織田徳川連合軍は設楽原で武田勝頼と決戦して大勝を収めた。
     武田を倒し、徳川家の前途は洋々と思われたが……。
  • この世界で、ともに生きられない。だから、あなたとここで死にたい。

    森名幸子から見て、母の鏡子は完璧な会津婦人だった。江戸で生まれ育った母は教養高く、武芸にも秀でており、幸子の誇りで憧れだった。
    薩長軍が城下に迫り、白装束を差し出して幸子に自害を迫った時も、母の仮面が崩れる事はなかった。
    しかし、自害の直前に老僕が差し出した一通の手紙が、母の、そして幸子の運命を大きく変えた。
    手紙から視線を外し、再び幸子を見た母は、いつもの母とは違うものに変わってしまっていた。その視線を見て、幸子は悟った。
    ――母は、この美しい人は、いまこの瞬間、はじめて私を「見た」のだ、と。

    薩摩藩士の青年・岡元伊織は昌平坂学問所で学ぶ俊才であったが、攘夷に沸く学友のように新たな世への期待を抱ききれずにいた。
    そんな中、伊織は安政の大地震の際に燃え盛る江戸の町でひとりさ迷い歩く、美しい少女と出会う。あやかしのような彼女は聞いた。
    「このくには、終わるの?」と。伊織は悟った。「彼女は自分と同じこの世に馴染めぬいきものである」と。
    それが、伊織の運命を揺るがす青垣鏡子という女との出会いであった。魂から惹かれあう二人だが、幕末という「世界の終わり」は着実に近づいていて――。

    この世界で、ともに生きられない。だから、あなたとここで死にたい。
    稀代のストーリーテラーが放つ、幕末悲劇、いま開幕。
  • 858(税込)
    著者:
    篠 綾子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    異人の船を造る男と攘夷の志士。対立する二人の運命を描く、傑作時代小説。

    江戸末期、船大工の平蔵は難破したおろしあ人の船造りを請け負うことに。異人を憎む声が高まる中渋々ながら引き受けた平蔵だが、おろしあ人の温かい心に触れ徐々に考えを改めていく。一方、世間では攘夷派が暗躍し始めていた。その中にはかつて生き別れた幼なじみ・士郎の姿があった――。別々の道を歩んだ2人の人生が交差する時、思いもよらない真実が浮かび上がり……。激動の幕末を生きた人々の熱い姿を描いた、著者渾身の時代小説。
  • 726(税込)
    著者:
    松本清張
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    巨匠・松本清張が描く、徳川家康伝の決定版!

    天文11年、三河国岡崎。周囲を強敵に囲まれた小さな大名家に、ひとりの男の子が誕生した。竹千代と名付けられた少年は、家を守るために幼い頃から人質生活を余儀なくされる。元服を機に故郷への帰還を果たした竹千代だったが、すぐに強敵・織田信長との決戦に巻き込まれて……。天下を併呑し、歴史にその名を刻んだ傑物・徳川家康の波乱と超克に満ちた、獅子のごとき生涯。大作家・松本清張が描く、最も分かりやすい家康伝。
  • 990(税込)
    著者:
    近衛龍春
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    関ヶ原の敗戦で絶体絶命の窮地に陥った毛利は、どう生き延びたのか?

    関ヶ原の戦いで、西軍の総大将に祭り上げられた毛利輝元。だが敗戦後は、石高を減らされ、財政は破綻寸前の窮地に。そして徳川幕府からの圧力も増すばかり。絶望的な状況から輝元はどう藩を立て直すのか?
  • 天下人から学ぶ「人づかい」の技術! 徳川家康の人心掌握術を徹底解説

    三河の小豪族にすぎなかった徳川家康は、どうして天下人になることができたのか。その秘密は究極の部下管理術にあった。先輩たちから反感を買う新参者(井伊直政)、自分に逆らった過去を持つ年長の部下(本多正信)、家柄の良い貴公子(石川数正)……。癖だらけのチームをまとめ上げた家康の人心掌握術を、10人の家臣たちの生涯を通して徹底解剖。歴史に学ぶビジネスマン必読、すぐに活かせる天下人のリーダーシップ論!
  • 2,200(税込)
    著者:
    稲葉稔
    レーベル: 角川書店単行本
    出版社: KADOKAWA

    最強の剣豪、宮本武蔵はなぜ「五輪書」を書いたのか?

    「今、時が求め導く真の境地。深き人間味溢れる剣豪武蔵の兵法の極意。己磨きの武の道を求めて止まない私の心は、この一冊に一気に引き込まれ時を忘れた・・・まさに渾身作」――俳優・武道家 藤岡弘、
    時代小説の雄が、知られざる晩年の武蔵を活写した本格剣豪歴史小説!

    徳川家康の天下統一により太平を迎えた世――戦国の動乱を剣士として生き抜いてきた宮本武蔵も老境に達していた。将軍家剣術指南役となった柳生宗矩に対抗心を燃やし、生半可な仕官の道は選ばなかった武蔵も、島原の乱に従軍し負傷したことで老いを実感し、終の棲家を求めていた。熊本藩主・細川忠利から客分として招かれた武蔵は、当地で指南役を務めつつ、手伝いの清に支えられながら安らかな日々を送るようになる。やがて、自らが究めてきた兵法の極意を伝えるべく、岩戸・霊巌洞に籠もり『五輪書』の執筆を始めた。武蔵が最後に到った境地とは?
  • 748(税込)
    著者:
    伊東潤
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    坂東の獅子・北条早雲の猛き生き様ここにあり!

    時代は血なまぐさい戦乱の世に突入した。将軍家に連なる名門・今川家は、家督争いによって二つに分裂する。一方、この内紛に目をつけた隣国の上杉定正は、名将・太田道灌を送り込むことで介入を目論んだ。道中、道灌は宿泊した寺院で、「宗瑞」を名乗る眼光鋭い青年僧と邂逅する。二人の運命的な出会いが、歴史を動かそうとしていた……。周囲の人々の眼を通して戦国の風雲児・北条早雲の生涯を描いた、疾風怒濤の歴史小説。
  • 748(税込)
    著者:
    林真理子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ベールに隠された禁中で、したたかに、そして華やかに生きた女がいた。

    その歌の才により皇后の寵愛を受け、「歌子」と名付けられた女官がいた。しかし、その後女は“妖婦”と新聞で取り上げられる。明治の宮廷を襲った一大スキャンダルの真相を暴く、林真理子最初の歴史小説。
  • 2,145(税込)
    著者:
    伊東潤
    レーベル: 角川書店単行本
    出版社: KADOKAWA

    私は戦う。武力を超える「銭」の力で。

    室町幕府の力が衰えた乱世の時代。八代将軍の足利義政に嫁いだ日野富子は「銭」すなわち「経済」の力で平和をもたらすことを決意する。俊英・伊勢新九郎らの知識を借りて幕府の立て直しを目指すが、未曾有の戦「応仁の乱」が勃発。戦を鎮めようと奔走する富子の努力が、家族である足利の男たちとの間にも亀裂を生んでいく。孤独な闘いの果てに、富子が手に入れたものとは?
    北条政子と並び立つ、「強き御台所」日野富子。応仁の乱を鎮めようとした悪女の実像を描く歴史巨編。
  • 花ざかりの長屋は、いつも騒動だらけ!?待望の新シリーズ書き下ろし。

    尽くせば尽くすほど嫌われてしまう。男に逃げられた千春は、ひとりで生きていくことを決意するが、住み込みで働いた店で夜這いをかけられる始末。そんな男運のなさに嘆く彼女に、女だけの長屋の誘いが──。
  • 女の髪は、心の内側を現す――著者渾身の感動作!

    神田小柳町の裏店で暮らす、廻り髪結の姉・お松と、妹・おれん。おれんは両替屋で手代となったばかりの弥吉から所帯を持とうと告げられ、哀しい恋の過去を持つお松も錺職人の蔦次と良い関係となり、姉妹の家は幸せにあふれていた。だがある日、店の金を奪われそうになった弥吉が誤ってやくざ者を殺してしまい、無情にも遠島を申しつけられてしまう。哀しみに暮れながらも帰りを待つと誓ったおれんだが、なぜか姉妹にあやしい影がつきまとい始める。ついに人気のない場所で匕首を突きつけられたおれんは、背後から良く知った声を聞く――「おまえらは、見なくていいものを見てしまった」。そこに助けに入ったのは、同じ髪結の郷太で……? 江戸の片隅、健気に生きる髪結い姉妹の波瀾万丈な恋模様を描く人情時代小説。
  • 人情時代小説シリーズ第2弾

    日本橋で「大江戸よろず案内所」の看板を掲げる『千成屋』の女将・お吟が、大金強奪とこじれた嫁姑の仲を解く。江戸で生きる人々の心を癒す、人情時代小説シリーズ第2弾。
  • 748(税込)
    著者:
    泉ゆたか
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    W受賞作! 吉原を舞台に、女の人生模様を情感豊かに謳いあげる時代小説。

    ここまで優れた作品を上梓した作者を、ただただ絶賛したい――。――書評家・細谷正充
    "理不尽"と闘う2人の女意気に、思わず胸が熱くなる! ――書評家・吉田伸子

    吉原遊郭を舞台に、女の生き様を描いた人生賛歌。
    遊女に夫を寝取られ離縁したばかりの梅は、生家に戻って髪結いの母の手伝いを始める。
    心の傷から、吉原で働く女たちと距離を置いていたが、当代一の美しさを誇る花魁の紀ノ川や、
    寒村から売られてきた禿のタネと出会い、少しずつ生気を取り戻していった。
    そんな中、紀ノ川の妊娠が発覚し――。
    男と女の深い溝、母娘の複雑な関係、吉原で生きざるを得ない女たちのやるせなさ。
    絶望の中でも逞しく生きていこうとする女たちを濃密に描く。

    第1回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第2回細谷正充賞受賞作。
  • 新たな長屋小説の傑作が誕生した!期待の作家の書き下ろし

    神田明神下にある「出世長屋」は、その名前とは異なり、出世からほど遠い面々が、貧しくも明るく暮らしている。ある日、駕籠かきの桂太は、賭博場で知り合った米問屋の旦那から、奇妙な頼み事をされる──。
  • 料理の天才少女と長屋を守る大男が織りなす、感動時代小説!

    『どんなもんでも百の料理 にします』という珍妙な商売で暮らしを立てる千夏は、道で男に絡まれているところを兜小路梅王丸に助けられた。梅王丸が家守をする長屋に案内され、彼に百の料理を作るが──。
  • 刈り入れ前の田んぼに起こった悲劇――。善太郎たちに更なる試練が!!

    七月下旬。角次郎の罪も晴れ、大黒屋の賑わいも戻ってきた。今年の作柄も良いと、善太郎たちが喜んでいた矢先、打越屋の銀兵衛が相談に来た。その内容に隠された陰謀とは……。さらに江戸では流行り病が!
  • 748(税込)
    著者:
    篠 綾子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    義経と最期を共にした正妻・郷姫の切なくも美しい生涯を描いた時代小説。

    河越重頼の娘、郷姫は源頼朝の命により、初恋を捨て義経の許へ嫁いだ。周囲は彼女を鎌倉の間者と疑い、義経も次第に愛妾に思いを寄せ、妻を遠ざけるようになる。しかし、彼女は夫を一途に思い続けた。源平の戦いや頼朝・義経兄弟の争いにも巻き込まれていくなか、子を産み、最期は義経と共に壮絶な死を遂げた郷姫。戦乱の世を気高く生きぬいた一人の女性の生涯を描く。歴史に隠された真実が心揺さぶる時代長編。
  • 968(税込)
    著者:
    伊東潤
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    情報戦を勝ち抜き、戦国の世を生き延びろ! 臨場感MAXの戦国時代小説

    天下の簒奪を企む徳川家康は、豊臣家を滅ぼすべく大坂城攻略に乗り出した。出陣の前日、伊賀者の吉蔵は警固隊長から、輿かきの中に刺客が紛れ込んでいると知らされる。大御所様の命は、そなたに懸かっている。吉蔵は紛れ込んだ刺客を見破り、家康を守り抜くことができるのか。桶狭間から大坂の陣まで、手に汗握る情報戦を網羅した、鬼気迫る合戦連作集。悪魔の石を巡る攻防を描いた短編「ルシファー・ストーン」特別収録!
  • 836(税込)
    著者:
    西條奈加
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    直木賞作家の真骨頂! ほっこり笑えてじーんと泣ける江戸人情物語

    巣鴨で六代続く糸問屋の主人を務めた徳兵衛。還暦を機に引退し、悠々自適な隠居生活を楽しもうとしていたが、孫の千代太が訪れたことで人生第二のすごろくが動き始めた……。心温まる人情時代小説!
  • 『化け者心中』で文学賞三冠。新鋭が綴る、エモーショナルな時代小説。

    ときは文政、ところは江戸。武家の娘・志乃は、歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。夫となった喜多村燕弥は、江戸三座のひとつ、森田座で評判の女形。家でも女としてふるまう、女よりも美しい燕弥を前に、志乃は尻を落ち着ける場所がわからない。
    私はなぜこの人に求められたのか――。
    芝居にすべてを注ぐ燕弥の隣で、志乃はわが身の、そして燕弥との生き方に思いをめぐらす。
    女房とは、女とは、己とはいったい何なのか。
    いびつな夫婦の、唯一無二の恋物語が幕を開ける。
  • シリーズ2冊
    748770(税込)
    著者:
    あさのあつこ
    イラスト:
    丹地陽子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    抗ってみせる。ここに在る、志も心も、命も。きっと守り通して見せる。

    江戸時代中期、十五万石を超える富裕な石久藩。上士の息子でありながら、鳥羽新吾は藩校から郷校「薫風館」に転学する。母からは強く反対されたが、毎日仲間たちと切磋琢磨しつつ青春を謳歌していた。かつて通った藩校は家格で全ての順列が決まる息苦しい場所だった。ある日、気の強い母を厭い落合町の妾の家に暮らす父が久しぶりに家に戻ってきた。新吾と二人きりになると「薫風館」を探る間者になれと新吾に命じる。「薫風館」の教授陣の中に、藩主の暗殺に関わる陰謀があるという。それは新吾の仲間たちまでも巻き込む嵐の前触れだった!
  • 704(税込)
    著者:
    永井路子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    鎌倉の権力の座を巡る複雑な人間模様と陰謀を鋭く描いた傑作歴史小説。

    壇ノ浦の戦いで九死に一生を得て寂光院に隠棲した建礼門院。彼女のもとに突然、後白河法皇が姿を見せる。平家に対する裏切りに一切の罪悪も感じない様に恐怖と憤りを覚える侍女に対し、驚くほど冷静な女院。彼女は何を思うのか。平家滅亡後を描く表題作の他、義経追討に名を挙げた男の顛末を描いた「土佐房昌俊」、「頼朝の死」など全6作を収録。鎌倉時代の権力の座を巡る複雑な人間模様と渦巻く陰謀に切り込んだ傑作歴史小説。
  • 1,980(税込)
    著者:
    赤神諒
    レーベル: 角川書店単行本
    出版社: KADOKAWA

    朝倉、上杉、織田が恐れた、本願寺最強の武僧・杉浦玄任。

    北陸加賀に「百姓ノ持チタル国」が建てられて八十年。誰の支配も受けず、民衆が自ら治める一向衆の政は、内外の戦に明け暮れるうちいつしか腐敗し、堕落していた。織田信長や上杉謙信、朝倉義景ら強大な外敵に囲まれ、窮地に陥った加賀に現れたのは、「仁王」と呼ばれる本願寺最強の坊官・杉浦玄任。加賀から越前、さらには日本全土に「民の国」を築くため、玄任は救いなき乱世で戦い続ける――。
  • シリーズ10冊
    704748(税込)
    著者:
    高田在子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    絶品の料理と、暖かな想い。時代小説の期待の新鋭が放つ、傑作長篇。

    鎌倉で畑の手伝いをして暮らす「はな」。器量よしで働きものの彼女の元に、良太と名乗る男が転がり込んできた。なんでも旅で掏摸にあったらしい。だが良太の料理は味わったことのないほど絶品だった──。
  • 1,980(税込)
    著者:
    梶よう子
    レーベル: 角川書店単行本
    出版社: KADOKAWA

    「だから、おれは、お前たちを描きたかった」 魂を揺さぶる浮世絵師小説。

    絵師を目指し、安房から江戸に出て十年。菱川吉兵衛は、吉原と芝居小屋という「二大悪所」に入り浸る自堕落な日々を過ごしていた。
    狩野探幽への弟子入りを門前払いされたものの、その面目なさから郷里の縫箔屋の跡を継ぐ決心もできずにいたのだ。
    そんな中、ひょんなことから吉原の女たちの小袖に刺繍を施すことに。福良雀と笹の葉、波千鳥、吉祥文様の宝珠、玩具の手毬や扇子に草花。
    さまざまな美しい意匠を縫い付けながら、吉兵衛は、未来の見えない辛い日々の中でも懸命に明るく生きようとする彼女たちの心の温もりに励まされ、再び筆を執ることを決意する。
    だが、ある日突然巻き起こった大火に吉原と江戸の街が飲み込まれ……。江戸の人々の暮らしを見つめ続けた菱川師宣こと吉兵衛が本当に描きたかったものとは?
    浮世絵の祖の生涯を描く、人情と愛に満ちた波瀾万丈の浮世絵師小説。
  • 836(税込)
    著者:
    冲方丁
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    江戸百万の命を背負い、勝海舟と西郷隆盛、二人の麒麟児が駆ける!

    慶応四年三月。鳥羽・伏見の戦いに勝利した官軍は、徳川慶喜追討令を受け、江戸に迫りつつあった。
    軍事取扱の勝海舟は、五万の大軍を率いる西郷隆盛との和議交渉に挑むための決死の策を練っていた。
    江戸の町を業火で包み、焼き尽くす「焦土戦術」を切り札として。
    和議交渉を実現するため、勝は西郷への手紙を山岡鉄太郎と益満休之助に託す。
    二人は敵中を突破し西郷に面会し、非戦の条件を持ち帰る。だが徳川方の結論は、降伏条件を「何一つ受け入れない」というものだった。
    三月十四日、運命の日、死を覚悟して西郷と対峙する勝。命がけの「秘策」は発動するのか――。
    幕末最大の転換点、「江戸無血開城」。命を賭して成し遂げた二人の“麒麟児”の覚悟と決断を描く、著者渾身の歴史長編。
  • 902(税込)
    著者:
    篠 綾子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    幕末の世の人々の絆と生き様を鮮やかに描き出した、青春時代小説の傑作!

    学問と剣術、いずれにも長けた川越藩国家老の息子、小河原左京。彼はある日、城下の村にある道場で自分と瓜二つな農民の少年、時蔵に出会う。一度は互いの出自を疑うが、次第に身分の差を超えた友情を育み、平穏な青春を過ごす2人。しかし世間は世直し一揆や農兵の導入に揺れ、激動の時代を迎えつつあった。そんな中ある武士が2人の眼前に現れ、彼らの出自を疑い、その姿を執拗に追うようになる。彼の狙いはいったい何なのか――。美しい川越を舞台に、幕末の人々の生き様を鮮やかに描き出した傑作時代長編。
  • 946(税込)
    著者:
    梶よう子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    お茶を愛する少年の成長と挑戦を描く、天下一の絶品時代長編!

    優れた味覚を持つ仁吉少年は、〈森山園〉で日本一の葉茶屋を目指して奉公に励んでいた。ある日、大旦那の太兵衛に命じられ上得意である阿部正外の屋敷を訪ねると、そこには思いがけない出会いが待っていた。
  • 1,056(税込)
    著者:
    近衛龍春
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    関ヶ原の戦いで、もっとも人々の胸に刻まれた武将、その名は島津豊久。

    絶体絶命の窮地にあり、主君を逃がすため、自らが犠牲となって敵陣に飛び込んだ若き武者。その名は島津豊久。その知られざる半生を、緻密な筆致で描いた書き下ろし長篇歴史小説。
  • 武士道と云うは死ぬ事と見つけたり 武士道の神髄を描く、圧巻の歴史巨編!

    藩内の諍いに巻き込まれた佐賀藩士の田代陣基は、武士の意地を見せるために切腹を決意した。冥土の土産に家中で伝説となっていた山本常朝の庵を訪ねるが、そこで語られたのは驚天動地の武士道観だった。
  • 770(税込)
    著者:
    澤田瞳子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    南都焼討──平家の業火が生む、憎しみと復讐。著者渾身の歴史小説。

    高貴な出自ながら、悪僧(僧兵)として南都興福寺に身を置く範長は、都からやってくるという国検非違使別当らに危惧を抱いていた。検非違使を阻止せんと、範長は般若坂に向かうが──。著者渾身の歴史長篇。
  • 1,232(税込)
    著者:
    諸田玲子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    密偵として生きた女性の激動の人生を描く、第26回新田次郎賞受賞作!

    その美貌と聡明さを武器に、忍びとして活躍する村山たかは、ある時、内情を探るために近づいた井伊直弼と激しい恋に落ちる。だが、苛酷な運命が二人に襲いかかって……。著者の代表作が新装版で登場!
  • 704(税込)
    著者:
    土橋章宏
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    島根を飢饉から救った名代官「いも殿さま」の感動物語!

    幕府勘定方に勤める旗本、井戸平左衛門は引退を迎え、隠居生活を楽しみにしていた。だが、隠居届けを出そうとしたその日、異動を命じられることに。向かった先は、飢饉にあえぐ悲惨な土地だった──。
  • 748(税込)
    著者:
    葉室麟
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    正義とはなにかーー。不屈の武士の生き様を描く、感動の歴史長編

    扇野藩は破綻の危機に瀕していた。中老の檜弥八郎が藩政改革に当たるが、改革は失敗。挙げ句、弥八郎は賄賂の疑いで切腹してしまう。残された娘の那美は、偏屈で知られる親戚・矢吹主馬に預けられ……。
  • 仕事のモヤモヤはひとり飲みで解消!? お仕事&グルメ時代小説!

    代筆屋に勤める手鞠は、よく恋文の依頼を受けることから、「恋文屋」と呼ばれていた。他人の恋を叶えても、自分には良縁が巡ってこない。風変わりな依頼に巻き込まれがちな手鞠は、今日も疲れを酒で癒やす。
  • ふるさとの料理は、いつでも人を幸せにしてくれる。グルメ時代小説の新星。

    品川の旅籠「虎屋」の一人娘・明日葉は、父と小さな平旅籠を切り盛りしていた。そんななか飼い猫のお駒が庭の砂絵を荒らしたと、隣の旅籠が怒鳴り込んできた。砂絵を元通りに直せというのだが──。
  • 経済か、生命か? 圧政と闘う無私の生きざま

    足尾銅山の鉱毒で甚大な被害を受け、反対運動の急先鋒となっていた谷中村は、絶体絶命の危機にあった。
    銅山の資本家と結託した政府が、村の土地を買収し、遊水地として沈めようとしていたのだ。
    反対運動の指導者、田中正造は、村を守るため、政治権力に法廷での対決を挑む。
    だが、それは果てしなく、苦難に満ちた闘いだった。
    日本最初の公害闘争を巡り、権力の横暴に不撓不屈の精神で立ち向かった人々を描いた伝記文学の傑作。
    解説・魚住昭
  • 美食の剣士は窓際族?お家再興を夢見る若侍、江戸のグルメ界に颯爽登場!

    膳奉行の家に生まれた芹沢伊織は、祖父が起こした食中毒事件のせいで閑職に追いやられていた。暇を持て余して美食を楽しむ伊織だったが、ある事件をきっかけに将軍に饗する食材集めを命じられて……。
  • シリーズ3冊
    748(税込)
    著者:
    鷹井伶
    編集協力:
    文芸工房シェルパ
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    こんなグルメ時代小説を待っていた!

    幼き頃に江戸の大火で両親とはぐれ、吉原で育てられた佐保には特殊な力があった。体の不調を当て、症状に効く食材を見出すのだ。やがて佐保は病人を救う料理人を目指す。美味しくて体にいいグルメ時代小説!
  • シリーズ3冊
    792(税込)
    著者:
    小杉健治
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    向島と花街を舞台に繰り広げられる、時代小説ミステリ。

    向島で箱屋をしている二十八歳の新吉は、役者のような色気がそこはかとなく漂っている、女たちの目を引く男だった。
    ある日、向島で「桜家」の主人・仙太郎の絞首体が見つかった。同心は自死と決めつけていたが、新吉は、死体の近くに手ぬぐいが落ちており、さらにその切れ端が死体の口にあったことから、殺されたとみて、犯人を追う。一方、南町定町廻りの同心・扇太郎が、花街で起きている連続殺人事件を捜査していると、次に起こると考えられるのは、向島ではないかと推測する。そこで、対岸まで噂が広がっている向島の芸者・お葉に事情を聴きに行くと、そこで新吉と出会うが……。事件に隠された、驚くべき真相とは!?
    花街と向島を舞台に、繰り広げられる、時代小説ミステリ。
  • シリーズ7冊
    704748(税込)
    著者:
    佐々木裕一
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    公儀にばれたら御家断絶! 待望の新シリーズ!

    海賊剣術の遣い手が、旗本の病弱若殿の身代わりに!?


    広島藩の村上家(村上海賊の末裔)でたくましく育てられた村上虎丸は、
    江戸に牡蠣を献上に行った折、旗本・葉月家の用人、坂田五郎兵衛に目をつけられる。
    なぜなら、葉月家の若殿・ 葉月定光と虎丸は、瓜二つだったのだ!

    ある日、病弱だった葉月家の若殿が急逝してしまう。
    跡継ぎもおらず、このままだと御家取り潰しの危険もある。
    用人・坂田五郎兵衛は、以前見た若殿と瓜二つの若者を探し出しに、代わりに当主になってもらおうと広島藩主へ頼み込むのだった。
       
    若殿の代わりに、葉月定光として生きることを引き受けた虎丸。
    だが、色白で病弱だった若殿に似せるため、日焼けが取れて痩せるまでは外出禁止。
    江戸の葉月家の屋敷の一室から出られない。

    動きたくて仕方がない虎丸は、屋敷を抜け出し、身分を隠して市井の事件を得意の剣術を駆使して解決するようになり――。
  • 748(税込)
    著者:
    葉室麟
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    日本の礎は、この男によって築かれた。松平春嶽を描く、傑作歴史長編!

    幕末、福井藩は激動の時代のなか藩の舵取りを定めきれず大きく揺れていた。決断を迫られた藩主・松平春嶽の前に現れたのは坂本龍馬を名乗る一人の若者。明治維新の影の英雄、雄飛の物語がいまはじまる。
  • 新章開幕! 羽前屋の婿となった善太郎に、新たな試練が!!

    羽前屋に旗本吉根家の用人から、米を仕入れてほしいと依頼があった。同じ頃、角次郎は藩米の仲介仲間の寄り合いで、仙波屋に声をかけられ、吉根家を紹介される。どうやら取引には裏がありそうで……。
  • 924(税込)
    著者:
    安部龍太郎
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    日本史最大級のプロジェクト! 長安にも負けない新たな都を造営せよ――

    遣唐大使の命に背き罰を受けていた阿倍船人は、突如兄から重大任務を命じられる。立ち退き交渉、政敵との闘い……。数多の困難を乗り越え、青年は任務を完遂できるのか。直木賞作家が描く、渾身の歴史長編!
  • 日本を代表する名監督の映画になった原作を読もう!

    【収録書籍】
    『羅生門・鼻・芋粥』著者:芥川龍之介
    『新訳 マクベス』著者:シェイクスピア 訳者:河合祥一郎

    【映画紹介】
    映画「羅生門」
    芥川龍之介の同名作品を基に、1950年黒澤明監督により三船敏郎、京マチ子の出演で製作された時代劇大作。その強烈なテーマ、独特の映画手法によって公開時に大きな話題となった。1951年のヴェネチア国際映画祭でグランプリを獲得、51年度のアメリカのアカデミー賞外国映画賞を獲得し、世界の評価も集めた。

    映画「蜘蛛巣城」
    1957年、黒澤明監督によりシェイクスピア作「マクベス」を日本の戦国時代に翻案し、能の様式美を取り入れ制作された作品。監督が得意とする強烈な人間描写が凄まじいまでに迫り来る。特に、主演の三船敏郎によるラストシーンは圧巻!
  • シリーズ7冊
    660792(税込)
    著者:
    藤井邦夫
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    昼は婿殿、夜は凄腕隠密。待望の新シリーズ、開幕!

    【待望の新シリーズ、堂々開幕!】

    昼は婿殿、夜は凄腕隠密。

    「秋山久蔵御用控」「新・知らぬが半兵衛手控帖」の著者入魂、これぞ忍者時代活劇!


    江戸の隠密仕事専任の御庭番・倉沢家に婿入りした喬四郎。
    着任早々、八代将軍徳川吉宗から、神田に現れた盗賊・牛頭馬頭の始末を命じられる。
    嫁の佐奈と仮祝言を上げたのも束の間、喬四郎は探索に乗り出した。

    盗賊の隠れ家はなんと武家屋敷。
    背後に潜む者を感じた喬四郎は、次の押し込み先で盗賊頭の義十をわざと逃がし、真相を曝くために後を追うが、
    義十は謎の武士に斬られてしまう――。

    息を呑む展開とアクション。
    時代劇の醍醐味が詰まった新シリーズ、堂々開幕!
  • シリーズ2冊
    748(税込)
    著者:
    林真理子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    2018年大河ドラマ原作小説。まったく新しい西郷隆盛の誕生!

    薩摩の貧しい武家の子に生まれた西郷隆盛は、なぜ維新の英雄として慕われるようになったのか。幼い頃から親しんだ盟友・大久保正助との絆、名君・島津斉彬との出会い。激動の青春期を生き生きと描く!
  • 858(税込)
    著者:
    朝井まかて
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    大坂きっての伊達男、江戸を相手に一世一代の大勝負!!

    大坂商人の吉兵衛は、風雅を愛する男伊達。兄の逝去により、将軍をも巻き込んだ相続争いに巻き込まれてしまう。吉兵衛は大坂商人の意地をかけ、江戸を相手に大勝負に挑む。第22回司馬遼太郎賞受賞作。
  • 1,298(税込)
    著者:
    林真理子
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    2018年大河ドラマ原作小説。まったく新しい西郷隆盛の誕生!

    薩摩の貧しい武家の子に生まれた西郷隆盛は、なぜ維新の英雄としてこれほど慕われるようになったのか。明治維新から150年、激動のただ中に身を置き続けた人生をベストセラー作家が新たな視点で描く、圧巻の歴史小説!
  • 990(税込)
    著者:
    伊東潤
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    ふたりの武士、ふたりの生き様。感涙必至の骨太歴史長編!

    西郷の首を発見した軍人と、大久保利通暗殺の実行犯は、かつての親友同士だった。激動の時代を生き抜いたふたりの武士の友情、そして別離。「明治維新」に隠されたドラマを描く、美しくも切ない歴史長編。
  • 最強の女刺客、川中島の戦場を駆ける。

    永禄四年、武田信玄と上杉謙信が対峙する川中島の戦場を駆け抜ける少女がいた。名は「野風」。密命を帯びた女刺客が目指すはただ一つ、謙信の首! 圧倒的な躍動感でおくる、アクションエンタテイメント!
  • 早替えによる変装で不正に迫る、よんどころない男、その名は草二郎!

    家を出て役者になった旗本次男坊の草二郎は「音次郎」の名で舞台にあがり、女形として評判をとっていた。ところがある日、兄の訃報が届く。実家に帰ると兄は暗殺されていたことがわかり、兄嫁から犯人捜しを懇願される。追い打ちをかけるように奢侈禁止令によって芝居小屋が打ち壊されてしまう。下手人捜しと芸能への弾圧――。突然振りかかった「よんどころない」事態。草二郎はどう戦うのか。手に汗握る本格的時代活劇!
  • シリーズ2冊
    814(税込)
    著者:
    垣根涼介
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    信長の渇望と、家臣たちの焦燥。信長の内面を抉る、革新的歴史小説!

    「垣根涼介の時代小説こそ
     真に『独創的』という言葉がふさわしい。」
    ――恩田陸氏

    何故おれは、裏切られ続けて死にゆくのか――。
    斯界の絶賛を受けた歴史長編、ついに文庫化!

    織田信長は、幼少時から孤独と、満たされぬ怒りを抱えていた。
    家督を継ぎ、戦に明け暮れていた信長はある日、奇妙な法則に気づく。
    どんなに鍛え上げた兵団でも、働きが鈍る者が必ず出る。その比率は、幼い頃に見た蟻と同じだ。人間も、蟻と同じなのか……と。
    信長は周囲の愚かさに苛立ちながらも、軍事・経済の両面で戦国の常識を次々と打破。怒濤の血戦を制してゆく。
    不変の“法則”と史実が融合した革新的エンタテインメント!
  • 何故おれは、裏切られ続けて死にゆくのか。信長の内面を抉る革命的歴史小説

    織田信長の飽くなき渇望。家臣たちの終わりなき焦燥。
    焼けつくような思考の交錯が、ある原理を浮かび上がらせ、
    すべてが「本能寺の変」の真実へと集束してゆく――。
    まだ見ぬ信長の内面を抉り出す、革命的歴史小説!

    吉法師は母の愛情に恵まれず、いつも独り外で遊んでいた。長じて信長となった彼は、破竹の勢いで織田家の勢力を広げてゆく。だが、信長には幼少期から不思議に思い、苛立っていることがあった――どんなに兵団を鍛え上げても、能力を落とす者が必ず出てくる。そんな中、蟻の行列を見かけた信長は、ある試みを行う。結果、恐れていたことが実証された。神仏などいるはずもないが、確かに“この世を支配する何事かの原理”は存在する。そして、もし蟻も人も同じだとすれば……。やがて案の定、家臣で働きが鈍る者、織田家を裏切る者までが続出し始める。天下統一を目前にして、信長は改めて気づいた。いま最も良い働きを見せる羽柴秀吉、明智光秀、丹羽長秀、柴田勝家、滝川一益。あの法則によれば、最後にはこの五人からも一人、おれを裏切る者が出るはずだ――。

    ※ 本電子書籍は『信長の原理 上』『信長の原理 下』を1冊にまとめた合本版に、電子書籍版特典として、「小説 野性時代」2016年8月号掲載「垣根涼介×東山彰良 連載開始記念対談」を加えたものです。
  • シリーズ5冊
    7921,056(税込)
    著者:
    宮部みゆき
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    江戸中の不思議話が、娘の心を溶かしてゆく。さあ、おはなしを始めましょう。

    ある事件を境にぴたりと他人に心を閉ざしてしまった十七歳のおちか。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。
  • 稀代のストーリーテラー、宮部みゆきのライフワーク「三島屋」シリーズ待望の電子化! イラストギャラリーつきのお得な「おちか編合本版」も登場!

    十七歳のおちかは、ある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。ふさぎ込む日々を、叔父夫婦が江戸で営む袋物屋「三島屋」に身を寄せ、黙々と働くことでやり過ごしている。ある日、叔父の伊兵衛はおちかに、これから訪ねてくるという客の応対を任せると告げ、出かけてしまう。客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていき、いつしか次々に訪れる客のふしぎ話は、おちかの心を溶かし始める。三島屋百物語、ここに開幕。合本版には、宮部みゆきによるあとがきとイラストギャラリーを収録!

    ※本電子書籍は「おそろし 三島屋変調百物語事始」「あんじゅう 三島屋変調百物語事続」
    「泣き童子 三島屋変調百物語参之続」「三鬼 三島屋変調百物語四之続」
    「あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続」を1冊にまとめた合本版です。
  • 我が敵は織田信長──本願寺の間者となった少女は、戦国の世になにを見るか

    十六歳になる孤児の千世は、本願寺の間諜組織「護法衆」の一員として育てられ、篤い信仰心と類まれな戦闘技術を身に付けていた。信長と本願寺の戦いに身を投じた千世の運命は──。著者渾身の長編歴史小説。
  • 902(税込)
    著者:
    中路啓太
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    腐敗した世の中を、己惚れながら生き抜いてゆけ!

    「俺は見境をなくすほどに己惚れている」。侍の世も終わりに近づいた天保年間。たとえ愚か者と罵られようとも、己の信じた道を貫き通す男がいた。誰よりも武士らしくあろうとした男の、手に汗握る一代記!

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