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『文芸・小説、海外文学、講談社、801円~1000円』の電子書籍一覧

1 ~36件目/全36件

  • 902(税込)
    訳者:
    安能務
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    中国易姓革命の火の手はいよいよ熾烈に燃えさかる。仙界人界入り乱れての大混戦に飛び交うおびただしい宝貝(パオペエ)(秘密兵器)。数知れぬ武将の魂魄が次々と封神台へ飛ぶ。紂(ちゅう)王打倒の西岐軍はついに四伯侯会盟の地孟津に達した。そのまま一気に都朝歌(ちょうか)に迫り、やんぬるかな紂王は摘星楼に自焚する。伝奇巨編。全3巻。(講談社文庫)
  • 902(税込)
    訳者:
    安能務
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    軍師に姜子牙(きょうしが)(太公望)を得て紂(ちゅう)王討伐の軍を興した周の文王は、征途なかばにして世を去った。子姫発(きはつ)が後を嗣ぎ武王を名乗る。一方、都朝歌(ちょうか)では、千年の狐狸精妲己(だっき)(妲妃)欺弄されて、紂王が自堕落な日々を過ごしていた。諸侯は相次いで旗揚げ、武王を盟主と仰いで会盟の地孟津(もうしん)へと兵馬を進める。(講談社文庫)
  • ボッシュが見つけた糸口から女子校生殺しの容疑者が浮上する。
    バラードたちはDNAを採取するための罠を仕掛けたが、事態は思わぬ展開を見せる。
    さらにボッシュは一家殺害犯の正体に迫り、潜伏先へと単身乗り込んでいく。
    彼を狩りへと突き動かすものはあまりに激しく、正義を為すための道は、暗く険しい──。

    衝撃的ラストに茫然!

    ふたつの未解決事件を巡るボッシュ&バラードを描いたこの作品、ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー・リスト・ハードカバー部門一位になるなど、いつものようにベストセラーになったが、ボッシュ作品のなかでも屈指の衝撃的な展開もあって、二〇二二年十一月の刊行直後から評判を呼び、「コナリーの最高傑作に加わる」(パブリッシャーズ・ウィークリー)の声も上がったほど。(訳者あとがきより)
  • 未解決事件班の責任者になったバラードはボッシュをチームに引き入れる。
    優先すべきは約三十年前の女子校生殺人事件だったが、ボッシュは夫婦と子ども二人が砂漠に埋められた一家殺害事件に
    没頭して言うことを聞かない。
    班員には事物に触れて見えない事情を感じるという共感能力者もいてバラードを困らせる。
    ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演第4弾。

    「年間最高傑作の一冊として、読みだしたら止まらない体験を読者にもたらしてくれる」
    ──リアル・ブック・スパイ

    「マイクル・コナリーは本書で頂点を極めた。簡潔明瞭な文体が登場人物の行動を促し、ロサンジェルスのリアルな街並みと荒涼とした美しい砂漠に読者を誘う。本作は胸を締めつける最後の意外な展開もあって、必読の書である」
    ──アップル・ブックス・2022年11月のベストブック

    「長年のボッシュ・ファンは、本作のみごとなフィナーレのあとで、ため息を漏らすだろう」
    ──ブックリスト星付きレビュー
  • 二人組のレイプ犯(ミッドナイト・メン)も同夜に犯行を重ねており、バラードは忙殺される。射殺事件でボッシュの協力を得た彼女は、動機の解明につながるギャング団の内通者に接触しようとする。だが、その行動から彼女は警察の暗部を敵に回してしまった――。ボッシュとバラード、孤高の二人が夜のロサンジェルスを駆け巡る。
    ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演第3弾。

    「本書は、コナリー作品のなかでもトップ・スリーに入る。彼の速球は健在だ。アメージングだ」
    ――ショーン・キャメロン/ザ・クルー・レビューズ

    「バラードとボッシュがますますよくなっている……コナリーは捜査を描き、強烈なサスペンスを作りだすことにおいて業界最高のひとりだが、バラードとボッシュの関係──おなじ困難だが重要な仕事に専心するふたつの優秀な頭脳から育まれる仕事上の友情──が、そこに加えられた特典である」
    ――コレット・バンクロフト、タンパベイ・タイムズ紙

    「もっともわくわくさせられる作品であり、警察小説の未来への希望的観測である」
    ――ポーラ・ウッズ、アルタ・ジャーナル誌

    「これは傑作だ」
    ――パブリッシャーズ・ウィークリー誌星付きレビュー
  • ブラック・ライヴズ・マター運動がロス市警にも逆風となった2020年。
    深夜勤務刑事のバラードは二人組のレイプ犯(ミッドナイト・メン)を追って大晦日の警戒態勢に入っていた。年越しの瞬間に銃による殺人事件が発生し、薬莢から10年前の未解決事件で同じ銃が使われていることが判明する。その担当は現役時代のボッシュだった。
    ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演第3弾。

    「本格的で、時事的かつスリリングなサスペンスであり、マイクル・コナリーの最高傑作の一つだ」
    ――マーク・サンダースン/タイムズ紙(英国)

    「レネイ・バラードとハリー・ボッシュがタッグを組む三作目は、バラードがクライム・フィクションのなかで、もっとも興味深く、もっとも複雑な登場人物のひとりに進化したことと、コナリーがポスト・ジョージ・フロイド時代における警察活動を冷徹に見つめていることから、これまでで最高の作品になっている」
    ――ブックリスト星付きレビュー

    「絶好調の作家によるあらたな極上のサスペンスであり、ボッシュの本とタイタス・ウェリバーが主役のボッシュを演じるTVドラマの何百万人ものファンを喜ばせるだろう」
    ――サンデー・エクスプレス紙(英国)
  • 高級車リンカーンをオフィス代わりにしている刑事弁護士、ミッキー・ハラーが殺人容疑で逮捕された。
    被害者の射殺体はハラーの車のトランクにあり、銃弾が彼の自宅ガレージで見つかったのだ。
    収監されたハラーは、自分自身を弁護する本人訴訟に臨む。
    彼を救うため異母兄ハリー・ボッシュや元妻たちが集結。
  • 保釈を勝ち取ったハラーだったが容疑は晴れておらず、再逮捕によって改めて自由を奪われてしまう。
    さらに拘置中の身で命を狙われたハラーは、絶体絶命の危機に陥る――。
    有罪ではないことと無実であることは違う。
    獄中から自己を弁護する彼は、内外の敵に立ち向かい、「真実」にたどりつくことができるのか!?
  • ミッキー・ハラーとハリー・ボッシュが共演。
    24年前の少女殺害事件に対して出された有罪判決破棄および差し戻し。DNA鑑定で被害者のワンピースについていた精液が服役囚とは別人のものだとわかったのだ。刑事弁護士ミッキー・ハラーは、ロサンジェルス郡地区検事長の要請で特別検察官となり、勝算皆無の再審を引き受ける。
    無罪を訴える服役囚が犯人であることを確信して、ボッシュ刑事は調査員としてハラーのチームに加わり、新たな証人を見つけ出す。少女が連れ去られる瞬間を目撃していた姉の劇的な証言。保釈後、夜な夜なひとりで公園にたたずむ服役囚。冤罪か有罪か。思いがけない結末が待つ!
  • ミッキー・ハラーとハリー・ボッシュが共演。
    24年前の少女殺害事件に対して出された有罪判決破棄および差し戻し。DNA鑑定で被害者のワンピースについていた精液が服役囚とは別人のものだとわかったのだ。刑事弁護士ミッキー・ハラーは、ロサンジェルス郡地区検事長の要請で特別検察官となり、勝算皆無の再審を引き受ける。
    無罪を訴える服役囚が犯人であることを確信して、ボッシュ刑事は調査員としてハラーのチームに加わり、新たな証人を見つけ出す。少女が連れ去られる瞬間を目撃していた姉の劇的な証言。保釈後、夜な夜なひとりで公園にたたずむ服役囚。冤罪か有罪か。思いがけない結末が待つ!
  • ハリー・ボッシュVS中国系犯罪組織!
    ロサンゼルスでの殺人事件の背後に中国系マフィアの存在が。報復を恐れず捜査を進めるボッシュだったが、容疑者の身柄を拘束した直後、香港に住むボッシュの娘が監禁されている映像が届く。娘を助けるため香港に飛んだボッシュを、人生最大の悲劇が襲う。シリーズ屈指の話題作!
  • ハリー・ボッシュVS中国系犯罪組織!
    ロサンゼルスでの殺人事件の背後に中国系マフィアの存在が。報復を恐れず捜査を進めるボッシュだったが、容疑者の身柄を拘束した直後、香港に住むボッシュの娘が監禁されている映像が届く。娘を助けるため香港に飛んだボッシュを、人生最大の悲劇が襲う。シリーズ屈指の話題作!
  • 2020年本屋大賞〔翻訳小説部門〕第2位。
    第10回Twitter文学賞〔海外編〕第1位。

    「アメリカ文学界最後の秘密」と呼ばれたルシア・ベルリン、初の邦訳作品集!


    メディア、SNSで大反響!
    朝日、日経、読売、毎日、東京、中日、北陸中日、北海道、河北新報、信濃毎日、京都、共同、週刊文春、週刊新潮、週刊朝日、文藝春秋、GINZA、MORE、FIGAR JAPON、VOGUE JAPAN、ELLE JAPON、クロワッサン、婦人公論、ミセス、本の雑誌、POPEYE、本の雑誌、mi-mollet、現代ビジネス、クーリエ・ジャポン、本の雑誌、図書新聞、週刊読書人、文藝、すばる、小説すばる、波、本、RKBラジオ、NHKラジオ深夜便、TOKYO FM。 J-WAVE……。「ダ・ヴィンチ」の「ひとめ惚れ大賞」受賞!

    2013年にノーベル文学賞を受賞したアリス・マンローや、短篇の名手レイモンド・カーヴァー、日本で近年人気が高まっているリディア・デイヴィスなどの名だたる作家たちに影響を与えながら、寡作ゆえに一部のディープな文学ファンにのみその名を知られてきた作家、ルシア・ベルリン。

    2004年の逝去から10年を経て、2015年、短篇集A Manual for Cleaning Womenが出版されると同書はたちまちベストセラーとなり、The New York Times Book Reviewはじめ、その年の多くのメディアのベスト本リストに選ばれました。
    本書は、同書から岸本佐知子がよりすぐった24篇を収録。
    この一冊を読めば、世界が「再発見」した、この注目の作家の世界がわかります!

    このむきだしの言葉、魂から直接つかみとってきたような言葉を、
    とにかく読んで、揺さぶられてください
    ――岸本佐知子「訳者あとがき」より

    彼女の小説を読んでいると、自分がそれまで何をしていたかも、
    どこにいるかも、自分が誰かさえ忘れてしまう。
    ――リディア・デイヴィスによる原書序文「物語こそがすべて」(本書収録)より

    毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)。
    夜明けにふるえる足で酒を買いに行くアルコール依存症のシングルマザー(「どうにもならない」)。
    刑務所で囚人たちに創作を教える女性教師(「さあ土曜日だ」)。……
    自身の人生に根ざして紡ぎ出された奇跡の文学。
  • 『ザ・ポエット』『スケアクロウ』で凶悪な連続殺人犯に対峙した新聞記者のジャック・マカヴォイ。それぞれの事件を著書にした彼はLAタイムズを辞め、消費者問題を扱うニュース・サイトの記者になっていた。
    ある日、一度だけ面識のある女性が殺され、マカヴォイに殺人容疑がかけられる。自分が犯人ではないことを知っている彼は、被害者がデジタル・ストーキングされていたとの情報から、独自に事件を調べ始める。
    マカヴォイはかつての恋人であり、現在は探偵・調査事務所を運営している元FBI捜査官のレイチェル・ウォリングに協力を依頼するが――。

    「コナリーの不屈のジャーナリスト探偵ジャック・マカヴォイを主人公とするあらたな刺激的な作品、本書は、何年も気づかれずに狩りをつづけてきた残忍な連続殺人犯を暴きだす。世界的な犯罪小説作家のひとりが最高の形で描いた作品であり、スピード感があり、息をのむほどサスペンスに満ちあふれている」
    ――ウォーターストーンズ書店
  • レイチェルから協力を断られたマカヴォイは、ニュース・サイトの同僚と協力して事件を追う。
    被害者と同じ状態で亡くなっている複数の女性を調べた彼は、彼女たちには他にも共通点があることを掴む。それはある会社に自分のDNA分析を依頼しているということだった。
    マカヴォイはジャーナリストとして疑惑の会社を直撃するが、その壁は高く、さらに重要な情報に近づこうとするたびに、相手は次々と死んでいく。
    そして、凶悪な連続殺人犯の魔の手は、マカヴォイに、またレイチェルにまで伸びてくる――。

    「アメリカの犯罪小説の巨匠による新作ミステリーは、クライマックスに向かって突進し、あなたを心から感動させるだろう……優れた作家であるコナリーは、読者が悲鳴を上げそうになるくらい緊張感を高めていく。あらたなマカヴォイ/ウォリング・シリーズの到来を予感させる見事な作品である」
    ――ピーターボロ・テレグラフ紙(英国) アレックス・ゴードン
  • ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために!
    冒険……友情……恋……
    読みはじめたらとまらない!胸が熱くなる、命をかけた冒険活劇!

    「わたしの名はダルタニャン。わたしの剣を受けてみろ!」ルイ王朝華やかなりし頃のフランス、花の都パリ。片田舎からやってきた、熱い心をもつ青年ダルタニャンは、3人の勇敢な銃士、アトス・ポルトス・アラミスに出会う。そして彼らと共に、国家をゆるがす陰謀に立ち向かうことに!恋と友情に命をかけた、手に汗にぎる冒険活劇、ここに登場。

    ※小学上級から
  • 大学キャンパスで誘拐事件が起こった。居合わせたリーチャーは学生を救うために警官に発砲。なぜ善悪の境目を超えてしまったのか?

    アマゾンプライムで新作が進行中のジャック・リーチャー・シリーズ、待望の最新邦訳!
  • なぜ部下の死を防げなかったのか――
    暗い過去に苦しみながら、潜入捜査官の救出を試みるリーチャー。
    密売組織を率いる黒幕との対決が迫る!
    二度の映画化で、世界的な人気を誇るアクションサスペンス。
    新作ドラマがアマゾンプライムで進行中のジャック・リーチャー・シリーズ、待望の最新邦訳!
  • ハリー・ボッシュが新人の殺人事件担当刑事だったころ、パートナーを組んで、殺人事件に関する取り組み方を一から教えてくれた恩師にあたるジョン・ジャック・トンプスン元刑事が亡くなり、ボッシュが葬儀に参列したところ、未亡人から夫が自宅に残していた一冊の殺人事件調書を託される。二十年まえに(2000年1月)ロス市警を引退したトンプスンは、その調書を市警から盗んで、自宅に保管していたらしい。
     その事件とは、1990年に起こった元服役囚で麻薬中毒者の白人男性ジョン・ヒルトン(24歳)がハリウッドの路地で後頭部を撃たれて亡くなった未解決事件だった。
     恩師の執着していた未解決事件を解決すべく、ボッシュはバラードに協力を求める。
     また、ボッシュは、ミッキー・ハラーが担当しているモンゴメリー上級裁判事暗殺事件裁判に被告側調査員として協力もしていた。モンゴメリーは日中に裁判所近くの公園で刺殺され、現場に残されたDNAが一致したことでジェフリー・ハーシュタットが逮捕され、裁判にかけられていた。ハーシュタットは自供もしており、有罪必至の状況だった。
     一方、バラードは、ホームレス男性の焼死事件の現場に出向いていた。テントに暮らしていたエディことエディスン・バンクス・ジュニアが、大量のアルコールを摂取して寝ているうちに、うっかり石油ヒーターを倒して、その火が全身に移り、焼死した模様だった。事故死とみて、バラードはロス市消防署に処理を任せた。
     これら三つの事件(「元服役囚殺害事件」「裁判所判事暗殺事件」「ホームレス焼死事件」)が複雑に重なり合い、終盤の怒濤の展開は近年屈指の作品に仕上がった。
  • バラードは、ホームレス男性の焼死事件の現場に出向いていた。テントに暮らしていたエディことエディスン・バンクス・ジュニアが、大量のアルコールを摂取して寝ているうちに、うっかり石油ヒーターを倒して、その火が全身に移り、焼死した模様だった。事故死とみて、バラードはロス市消防署に処理を任せた。一方、元服役囚ジョン・ヒルトン殺害事件、担当刑事の捜査における不作為がおかしいことにバラードは気づく。現場を縄張りにしていたギャング団のストリート・ボス、エルヴィン・キッドに聴取していないし、現場周辺の売人のひとり、ディナード・ドーシーは麻薬取締課の情報屋だったため、取締課からのドーシーはなにも知らないという連絡だけで追跡捜査をしていないなど。また、なぜ担当ではないトンプスンが殺人事件調書を盗んだのかも疑問だった。事件を解決するためではなく、解決させないために盗んだのか、とボッシュとバラードは疑問を抱く。やがてキッドとヒルトンが、同時期に刑務所に収監されていたことが判明する。絵が得意だったヒルトンが残した獄中でキッドを描いた絵から、ふたりが恋人同士であった可能性が浮かぶ。
  • ロス市警ハリウッド署深夜勤務担当女性刑事レネイ・バラードが、ハリー・ボッシュと共演。深夜勤務からハリウッド署に戻ってきたバラードは、古い事件ファイルを見ず知らずの男が漁っていたのに気づく。男はロス市警を引退したハリー・ボッシュだった。ハリウッド分署管内で発生した古い未解決事件のファイルを調べていたのだった。ボッシュを追いだしたバラードだったが、その事件に興味を示す。十五才の家出少女がハリウッドの路地で殺害された事件だった。バラードはボッシュと協力して、殺人事件の真相解明に向かう。amazon video 人気ドラマBOSH原作小説最新刊。
  • ロス市警ハリウッド署深夜勤務担当女性刑事レネイ・バラードが、ハリー・ボッシュと共演。深夜勤務からハリウッド署に戻ってきたバラードは、古い事件ファイルを見ず知らずの男が漁っていたのに気づく。男はロス市警を引退したハリー・ボッシュだった。ハリウッド分署管内で発生した古い未解決事件のファイルを調べていたのだった。ボッシュを追いだしたバラードだったが、その事件に興味を示す。十五才の家出少女がハリウッドの路地で殺害された事件だった。バラードはボッシュと協力して、殺人事件の真相解明に向かう。
  • 当代最高のハードボイルド作品と言われる、ハリー・ボッシュ・シリーズの邦訳最新刊! ボッシュ刑事物の最新作は、前作『訣別』同様、ボッシュに関わるふたつの事件を平行して描く。ボッシュが陥る二種類の危機(潜入捜査における現実的な死の危険と、捜査官としての名誉が汚される危機)を迫力たっぷりに描きだし、またしても抜群のページターナーに仕上がっている。特に前者の潜入捜査では、何度も死の危険に襲われ、シリーズ中“ボッシュ最大の危機”を描いたと言っても過言ではない。
     原著題名のTwo Kinds of Truth(二種類の真実)とは、かつての同僚たちからも証拠捏造を疑われた際のボッシュの心情に関するくだり(「ボッシュは、この世には二種類の真実があると知っていた。ひとつは、ひとりの人間の人生と使命に関して、けっして変わらぬ原則である真実。もうひとつは、政治家やペテン師や、悪徳弁護士とその顧客たちの、目的に適うように折り曲げ、加工できる柔軟な真実」)に出てくるもの。
    【上下・全二巻】
  • SFPD(サンフェルナンド市警)の予備刑事(reserve officer)として、自発的に未解決事件捜査にあたっているハリー・ボッシュのもとを、昔のパートナーだったロス市警本部強盗殺人課未解決事件班刑事のルシア・ソトが現在パートナーを組んでいるボブ・タプスコットとロス検事局のアレックス・ケネディ検事補とともに訪れ、ボッシュが三十年ほど前に逮捕し、現在も死刑囚として服役中の連続殺人犯プレストン・ボーダーズに関して、あらたな証拠が出たとして、再審がひらかれる見込みだと聞かされる。残された証拠を調べ直したところ、すでに死亡している別の死刑囚ルーカス・ジョン・オルマー(連続婦女暴行殺人犯)のDNAが被害者の着衣に精液の形で付着していたことが科学的に立証されたという。事件発生当時、DNAは、犯罪捜査の証拠として認められていなかった。証拠保管庫に収められた被害者の着衣の入っている当該事件の証拠保管箱をソトとタプスコットが開封する様子は、ビデオに録画されており、そこに問題はまるで無いように思えた。
     ボーダーズの弁護士ランス・クローニンの主張は、被害者の着衣に別人のDNAが付着している以上、ボーダーズ逮捕の決定的な物証(ボーダーズの住居で見つかった被害者のペンダント)は、事件担当の捜査官(ボッシュと彼のパートナー)が仕込んだものだ、というものだった。ロス市警と喧嘩別れしたいきさつから、ロス市警と検事局のボッシュに対する心証はことのほか悪く、証拠を捏造した悪徳警官としてボッシュに責任をかぶせようという気が満々だった。おのれの信用が地に落とされる危機に際し、リンカーン弁護士ミッキー・ハラーにボッシュは相談し、ミッキーの導師であるリーガル・シーゲルの智慧を借りることになる。
     一方、サンフェルナンド市警の管轄で、薬局を経営する父親と息子が薬局内で銃殺されるという事件が発生し、小規模共同体の警察としては、手が足りず、ボッシュも捜査に狩りだされる。捜査を進めるなかで、この事件が、薬局を舞台にしたオキシコドン(半合成麻薬)不正請求にまつわるものであることが判明する。すなわち、身内に引き込んだ医師に鎮痛剤でもあるオキシコドンの処方箋を書かせ、患者を装った出し子たちに薬局で大量に入手させ(料金は医療保険Medicareでカバーされる)、それを売りさばいて大金をせしめている犯罪者集団がいた。薬局の父親は、永年その片棒を担がされていたのだが、息子がその不正に気づき、手を引こうとして、犯罪者集団に処刑されたのだった。犯罪者集団のアジトを突き止め、親玉を逮捕する証拠を手に入れるため、ボッシュは、潜入捜査に赴く。
  • アンバーは病室のベッドに横たわったまま体を動かせない。口をきくことも目を開けることもできない。自分が陥った状況が掴めない。周囲からは意識がないように見えるが耳は聴こえ、病室で交わされる会話をもとに彼女は記憶を辿る。限られた記憶と意識を頼りに暗い迷路から出ようともがきつづけていく……。
     物語は、主に三つの時間軸で語られていく。ひとつは、二〇一六年十二月二十六日からはじまる「現在」。もうひとつは、その数日前からはじまる「少し前」。そして、一九九一年の日記に書かれた「だいぶ前」。事故の前、アンバーはロンドンのラジオ局に勤めていたが、人間関係がうまくいかず、クビ寸前の危うい状況にあった。家庭ではポールという小説家の夫とのあいだに気まずい空気が流れている。アンバーは、妹のクレアとポールとの関係を疑っていた。そんなとき、学生時代のボーイフレンドと街でばったり再会。ハンサムで自信たっぷりな元彼の姿をみて、アンバーの心は揺れていた。
  • 主人公レネイ・バラードは、ハワイ出身(ポリネシアとコーカソイドの混血)の三十代のロス市警女性刑事、独身、ボクサー犬ミックスの大型雌犬をコンパニオン・アニマルにしているなど、従来のコナリー作品には登場してこなかったキャラクター。ただし、警察官としての有能さと使命感は、ボッシュ刑事と共通している。
     レネイは、ロス市警のエリート部門である本部強盗殺人課の殺人事件特捜班で殺人事件担当刑事として五年余り勤めていたが、二年まえ、班長に着任したロバート・オリヴァスにセクハラをされ、それを告発したものの、セクハラ現場に居合わせたパートナーのケン・チャステイン(『エンジェルズ・フライト』の最後に暴徒に襲われて死亡したロス市警内務監査課刑事ジョン・チャステインの息子)が保身のため、レネイの告発を裏付ける証言をしなかったせいで、告発は不問に終わり、レネイはハリウッド分署に飛ばされ、分署長がオリヴァスと警察学校の同期だったことから、“深夜番組(レイトショー)”と呼ばれる夜勤担当にさせられた。以来二年、深夜番組をパートナーのジョン・ジェンキンズとともに粛々と勤めているが、事件の本格的捜査は、昼勤担当刑事がおこなうため、やりがいを覚えずにいた。
  • レネイは、ロス市警のエリート部門である本部強盗殺人課の殺人事件特捜班で殺人事件担当刑事として五年余り勤めていたが、二年まえ、班長に着任したロバート・オリヴァスにセクハラをされ、それを告発したものの、セクハラ現場に居合わせたパートナーのケン・チャステイン(『エンジェルズ・フライト』の最後に暴徒に襲われて死亡したロス市警内務監査課刑事ジョン・チャステインの息子)が保身のため、レネイの告発を裏付ける証言をしなかったせいで、告発は不問に終わり、レネイはハリウッド分署に飛ばされ、分署長がオリヴァスと警察学校の同期だったことから、“深夜番組(レイトショー)”と呼ばれる夜勤担当にさせられた。以来二年、深夜番組をパートナーのジョン・ジェンキンズとともに粛々と勤めているが、事件の本格的捜査は、昼勤担当刑事がおこなうため、やりがいを覚えずにいた。
    そんなある夜、受け持ち地域で、三件の事件が起こり、レネイたちは、処理に追われる。
     一件は、自宅に空き巣が入り、財布が盗まれ、クレジットカードが不正使用されたというひとり暮らしの老婦人の対応。
     二件目は、暴行事件。女性がひどい暴行を受けた状態で駐車場に放置されていたのが見つかり、レネイたちが運ばれたERに赴いたところ、被害者ラモナ・ラモネ(女装男性)は、「さかさまの家」という謎の言葉を残して、昏睡状態に陥る。
     病院にいたレネイたちに、三件目の緊急連絡が入る。ハリウッドのクラブ「ダンサーズ」で、発砲事件が起こり、四人が即死、ひとりがレネイたちのいる病院に緊急搬送されているところだという。レネイは、緊急搬送されている被害者を病院に残って担当し、ジェンキンズは、現場の応援に来いとのことだった。
     病院に運ばれた被害者の女性シンシア・ハデルは、到着時死亡で助からなかった。彼女は、クラブのウェイトレスで、発砲事件に巻き込まれたのだった。
     クラブのブースに座っていた四人組のうちひとりが、他の三人を撃ち殺し、逃げる途中で、立ちはだかった用心棒を撃ち、その巻き添えでシンシアも撃たれてしまったのだった。逃げた犯人の行方は杳として知れなかった。
     シンシアの死亡を確認し、クラブの事件現場に向かったレネイは、捜査の指揮を取っているのが、かつての上司オリヴァス率いるチームであることを知る。パートナーだったチャステインもいた。オリヴァスは、シンシアの情報を受け取ると、レネイに事件現場から立ち去るよう強く命じた。
  • ヴァンスに会いにいくと、高齢と疾病のため、老い先短いことを悟った老人から、大学生の頃知り合い、妊娠させながらも、親に仲を裂かれたメキシコ人の恋人を、あるいはもしその子どもがいれば、探してほしいと頼まれる。ヴァンスは未婚で、ほかに子孫はおらず、彼が亡くなれば莫大な財産の行方が気になるところで、もし血縁者がいれば、会社の将来を左右する事態になるかもしれず、そのため、会社側の利益(ひいては自分たちの利益)を優先させる行動に出る重役たちがいることが予想されるため、調査はくれぐれも極秘でおこなってほしい、と念を押される。また、この調査に関する報告は、かならずヴァンス自身にのみおこない、ヴァンス以外の人間から調査への問い合わせは一切しない旨、告げられる。 一方、同僚刑事と連続婦女暴行事件捜査を進めるなか、同一犯によると思しき暴行未遂事件が起こり、事態が急展開する。
  • ある日、元ロス市警副本部長で、現在はセキュリティ会社トライデント・セキュリティの重役になっているクライトンに呼び出され、トライデント社の顧客の大企業のオーナーである富豪、ホイットニー・ヴァンス(八十五歳)が、ボッシュを名指しで依頼したいことがあると言っている、と告げられる。依頼内容は、クライトンも知らず、ボッシュにのみヴァンス本人から伝えるとのこと。ヴァンスに会いにいくと、高齢と疾病のため、老い先短いことを悟った老人から、大学生の頃知り合い、妊娠させながらも、親に仲を裂かれたメキシコ人の恋人を、あるいはもしその子どもがいれば、探してほしいと頼まれる。ヴァンスは未婚で、ほかに子孫はおらず、彼が亡くなれば莫大な財産の行方が気になるところで、もし血縁者がいれば、会社の将来を左右する事態になるかもしれず、そのため、会社側の利益(ひいては自分たちの利益)を優先させる行動に出る重役たちがいることが予想されるため、調査はくれぐれも極秘でおこなってほしい、と念を押される。また、この調査に関する報告は、かならずヴァンス自身にのみおこない、ヴァンス以外の人間から調査への問い合わせは一切しない旨、告げられる。
  • ワイオミング州で狩猟中のハンターが惨殺される連続事件。現場に残されていた赤いポーカーチップの意味は。好評猟区管理官シリーズ!
  • 二〇一五年二月に自宅で強姦の上、撲殺された市政担当官補レキシー・パークス(三十八歳)。被害者の体に残された精液(膣内と体表から回収)のDNAが合致したため、事件翌月、容疑者として逮捕されたのは、ハラーの古くからの顧客であり、元はギャングの一員だったが、更生して画家として生計を立てているダカン・フォスター(四十一歳)。  ハラーは、フォスターの無実を確信しており、ボッシュに事件調査の協力を求める。
  • ボッシュはDROP(定年延長選択制度)の任期半ばでのロス市警退職を余儀なくされ、異母弟のミッキー・ハラーを代理人に立て、ロス市警への異議申立ての訴訟をおこなっているが、それ以外は、引退後の念願だった、古いバイクのレストアを老後の楽しみにしようとしていた。  ところがハラーから呼び出され、子飼いの調査員が怪我をして入院しているため、いま抱えている殺人事件弁護の調査員になってくれないか、と頼まれる。
  • ボッシュはあらたな相棒として、若き新米女性刑事ルシア・ソト(28歳)と組むことになった。ソトはメキシコ系アメリカ人で、四人の武装強盗と対峙して二人を撃ち倒した事件で有名になり(その際、相棒は殉職した)、刑事に昇進し、未解決事件班に配属されたのだった。今回、ふたりが担当するのは、十年まえに銃撃され、体に残った銃弾による後遺症で亡くなったばかりの元マリアッチ・ギタリスト、オルランド・メルセドの事件。
  • ボッシュはあらたな相棒として、若き新米女性刑事ルシア・ソト(28歳)と組むことになった。ソトはメキシコ系アメリカ人で、四人の武装強盗と対峙して二人を撃ち倒した事件で有名になり(その際、相棒は殉職した)、刑事に昇進し、未解決事件班に配属されたのだった。今回、ふたりが担当するのは、十年まえに銃撃され、体に残った銃弾による後遺症で亡くなったばかりの元マリアッチ・ギタリスト、オルランド・メルセドの事件。
  • ラテン文学黄金期を支えた詩人クイントゥス・ホラーティウス・フラックス(前65-前8年)の代表作、文庫では初となる全訳決定版が完成。後世に連なる伝統を創始した「韻文による書簡」という形式を確立するとともに、『詩論(アルス・ポエティカ)』の名で独立した著作としても読み継がれてきた部分を含む不朽の名著が、名手による清新な日本語で甦る。西欧文化の源流に燦然と輝く古典を今こそ読む!
  • 旧友のカリーナから「あなたにしかできない」と頼まれて、コインロッカーにスーツケースを取りに行ったニーナ。そこに入っていたのは、素裸の3歳くらいの男の子だった。ニーナは、コインロッカーで今しがた自分が開けたドアを蹴り飛ばして怒る男を目撃する。そしてその男もニーナを見た――。とにかく、この幼い子を守るしかない。ニューヨークタイムズベストセラーをはじめ、世界で絶賛された北欧ミステリー。(講談社文庫)

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