『マンガ(漫画)、女性向け、恋愛、汐見朝子』の電子書籍一覧
1 ~35件目/全35件
-
その日、鮫島の葬儀は深い驚きと哀しみの内に静かに執り行われた。けれど鮫島の最後の言葉は芙由子を自責の念へと追いやった。鮫島は芙由子のために死んだのだ。芙由子の理想の病院を創りたいという夢のために。それを叶えようとして彼は…。それは芙由子には重すぎる気持だった。自分はそれほどの事をして貰う価値のある人間だろうか。そして、この先どうしたらいいと言うのだろうか。一番の協力者で有り、いつも支えとなってくれていた鮫島を亡くして、この先…。あの事件の後、万理子は逮捕され裁判を待つ身となった。三宅の父である三宅会長を死に追いやったのは万理子だったのだ。その真相を正すために鮫島は万理子と戦い、そして非業の死を遂げた。だが豪介は万理子を見捨てる訳にはいかないと言う。この人はそういう人だ。野望のために残酷な事をしても、こうなった時に相手を見捨てる事を決してしない。本当は心の奥底に深い人間らしい優しさと責任感を持っている人。あなたがそんな人だから私はきっとあなたを愛したのだと思う。たとえ目的が違い同じ夢を見る事は出来ないと分かっていても。でも…だから…心の中に豪介への悲しみに似た愛が残り、そして自分は独りぼっちだ…芙由子はそう思った…。
-
山手病院の院長となった秀一郎と共に理想の病院づくりに燃える芙由子達。だが秀一郎は系列病院が皆離反してしまったので自信がない、父と住んでいた屋敷も出て行く事になったと言い芙由子を驚かせる。そこに豪介と万理子が現れ、病院を秀一郎が継ぐ代わりに豪介が三宅屋敷を相続したので引っ越しの挨拶に来たと言う。秀一郎を屋敷から出し、あの広い屋敷に2人だけで住むというのだ。系列病院のほとんどが順徳会の傘下に下り、山手病院は裸同然。そこに三宅家にとって最大の資産価値がある三宅屋敷を獲られては山手病院も外堀を埋められたようなものだと指摘する鮫島に、この先も秀一郎を支援するつもりだという豪介。だがそれは山手病院を順徳会に引きずり込む罠だった!?
鮫島の指摘に開き直って認める豪介。あまつさえ芙由子は豪介が送ったスパイだと言う。
なんて事を言うの。もしも私があなたに逆らうなら愛があろうと叩き潰すと言ったのは本気なのね…!? 芙由子と豪介の戦いは、周囲を巻き込み悲劇へと向かう…!?( -
三宅会長は、「豪介は女を利用する事しか考えない男だ。芙由子もそれを知っているはずだ。それでも豪介を好きだというのか?」と芙由子を問い詰める。それに対して豪介は、「芙由子は俺がどんな男だろうと俺に惚れている。ちょっと声をかければ俺に抱かれたくやって来る。昨夜もそうやって一晩中俺に抱かれていたんだ。」と煽るように答える。それを聞いた三宅会長は寂しそうな顔を見せて去って行った。相当なダメージを食らってる。計画通りだと嘲る様に笑う豪介。豪介が三宅会長を動揺させて追い詰めるために2人の逢引きが三宅会長の耳に入るようにしたのだ。しかも、これはまだ序の口で芙由子への執着心で三宅会長の心を麻痺させておいて、その間に山手病院を潰し豪介の望みの病院システムを手に入れると言う。「もう1度だけ言うよ、俺と組もう!」そう言いながら口づけようとする豪介。だが芙由子は「先生のやり方は間違っている。先生と同じ夢は見れない!」と拒絶するが…!?
-
深い恋心に気づいてしまったその夜…私達は互いを狂ったように求め合った。満開のチリツバキの下で幾度も、幾度も。そして、もつれ合うように蔵の中へ入り込み快楽を貪った。幾度抱き合っても、幾度互いの精を注ぎ合っても満足せず、私達は、まるで飢えた獣のようだった。名を呼び合い、アレを擦り合い…夜の底を闇の中を這いずり回る2匹の獣…。怒張し切った竜介の男根を根元まで飲み込み、腰を揺すりながら激しく締め上げる冴子。どろどろに溶けて潤み切った冴子の花芯をいつまでも衰えない男根で、飛沫が飛ぶほど激しく抜き差しする竜介。抱き合って2人、溶けていってしまいたかった。だが夜が明けた時、香子が手首を切ったという叫び声が…!?
-
幾度絶頂に達しただろう。私の中に眠っていた深く激しい官能に先生が妖しい火を着けたその夜、私は飢えた1匹の獣になった。飢えを満たし合った後の深い眠りから目覚めると傍らに静かな寝息の先生。こんなにも間近でこんなにも満たされた気分でこの人を見たのは初めてだった。でもこの人は私の男じゃない。万理子さんの夫だ。そしてとても悪い人だ。だからこの人を信じてはいけない。こんな風に抱かれてはいけない。なのに彼が囁くだけで私の体は熱く震えて逆らえなくなる。彼にされたくて、うんと抱かれたくてたまらなくなる。後ろの快楽をも教え込まれ狂いそうな闇色の悦楽に襲われ失神。でも、どんなに体を求め合っても彼と手を組む事はない…!!
-
私を抱くために戻ってきた先生。恐い、どうしよう。立ち昇る先生の匂い、低く響く声、私を圧倒する。万理子さんと先生のSEXの時の声に、私は心の奥底の冥く、けれど甘苦しい想いに気づく。悪い男だと分かっていても、それでも彼が欲しいのだ。胸の奥に鬼が棲みついてしまった。抱き締められ、キスされ先生に着いて行ってしまう。私は、ただただ抱かれたいのだ。バスルームで体を洗われながらイカされ、ベッドでは自らアソコを開いて求めさせられる。アソコに酒を注がれ啜られてたまらなくなる。繋がったソコが火になったみたいだった。登り詰め、めくるめくようなその瞬間、私もまた気がついた。私の中にずっと眠っていた深い官能に火が点いた事に…!?
-
ある日、美しい少年に出逢った。チリツバキの下に体を丸めて眠り込む捨てられた子犬みたいな、まだ17・8歳の…けれどそれは美しく華奢な少年…。声を掛けた冴子に「あなたの匂いを捜していた」と言い、弟子入りを志願する。拾った子犬をほんのちょっと置いてやろうという軽い気持ちで入門を許可する冴子。彼は1度知った匂いは決して忘れないという天才的な才能の持ち主だった。しかも物や人、心や感情の匂いも嗅ぐことができるのだ!? 彼は言った。冴子が竜介と一緒にいる時に得も言われぬ香りがする。それは冴子が竜介を愛しているからだと。そんな事は無いと否定しながらも、夜が来れば彷徨い出し、あの残酷な男の元へ抱かれに行ってしまう…!?
-
三宅の父親の屋敷での残酷な一夜が明けて国見の家に帰っても私は心が死んでしまったようだ。一緒に戦うと言いながら自分の保身のために三宅の父親に私を売り、おぞましい道具で私をいたぶった鮫島。私を犯した三宅の父親。そして犯される私を冷笑して見ていた三宅も万理子も、みんな許せない。あいつらみんなと戦ってやる。だけど、独りでだって戦うと決心はしたものの私には何の力もない。鮫島にも裏切られて一体どう戦っていけば…そうだわ私、何でもすると決めたはず。自分に力がないなら、あの男の力を借りるしかない。そのためならどんな事だってする。どんな屈辱だって戦いに勝つ為なら。でも、どうしよう。戦う為なのに身体が熱くなる…!?
-
香道の古い流派、鬼蘭流宗家、東伏見家には冴子と香子という姉妹がいた。末子相伝のため家を継ぐのは妹の香子。大企業の社長との見合い話も出ている。香子が後を継ぐ事に冴子は異論はない。だが冴子は東伏見の家を滅びるままにしておきたくなかった。むしろ香子の後ろ盾となって鬼蘭流をもう一度再興したい…そう考えていた。そんな時、何…このキス。身体中が震えて溶けるわ。こんなキス生まれて初めて。怖い…どうしよう。いけない…この男は妹の見合いの相手よ!? そして冴子は滅びの危機に直面した家を再興すべく謀の渦へ飛び込んでゆく!!
-
その年の秋、三宅と万理子は結婚式を挙げた。華やかな式だった。人々はその裏で蠢くものが何かなど知らず、この結婚を褒め羨ましがった。でも私は知っている。2人の腹黒い計画を。父の手から国見病院を取り上げ三宅家の持つ山手病院に吸収させようとしている事を。私を騙し、自分の父親に私の身体を売りつけるマネまでした冷酷な男だという事を。なのに、こうして彼を見ていると、まだ私は心のどこかで彼の事を…何を考えているの。私は戦うのよ、この2人と!! そう誓ったのよ。だが三宅は父を院長の座から引きずり降ろそうとしていた!? 父を救うためには三宅の父親に頼むしかない。さらに鮫島が裏切った…!? 芙由子を再び恥辱の嵐が襲うのか…!?
-
その町の丘の上の一等地には、人々から羨望の思いを込めて瑠璃屋敷と呼ばれる大きな病院とその家族が棲む屋敷があった。芙由子の母は下町のおんぼろ診療所で看護師をしていて、芙由子も時々手伝っていた。病院の仕事と匂いが芙由子は好きだった。父を早くに亡くし母が子連れで、あちこちの病院に住み込み芙由子を育てた。そのせいで病院の匂いが懐かしいに違いないと芙由子は思っていた。ある日、母が交通事故に遭った!? 病院に駆け付けると母のベッドの横には見知らぬ初老の男が。初めて見たはずなのに奇妙な懐かしさを覚える。その男は母に死んだと言われていた父親だった!? 母の死後、芙由子は父親の許、瑠璃屋敷に引き取られる事になったが…!?
-
その町の丘の上の一等地には、人々から羨望の思いを込めて瑠璃屋敷と呼ばれる大きな病院とその家族が棲む屋敷があった。芙由子の母は下町のおんぼろ診療所で看護師をしていて、芙由子も時々手伝っていた。病院の仕事と匂いが芙由子は好きだった。父を早くに亡くし母が子連れで、あちこちの病院に住み込み芙由子を育てた。そのせいで病院の匂いが懐かしいに違いないと芙由子は思っていた。ある日、母が交通事故に遭った!? 病院に駆け付けると母のベッドの横には見知らぬ初老の男が。初めて見たはずなのに奇妙な懐かしさを覚える。その男は母に死んだと言われていた父親だった!? 母の死後、芙由子は父親の許、瑠璃屋敷に引き取られる事になったが…!?
-
万理子の企みで鮫島と婚約する事になってしまった芙由子。新しく出来たホテルで大勢の客の前で婚約披露パーティーをする事に。もう止めるなんて言えない。鮫島は何を考えているのか分からない不気味な目をしていて怖い。でも婚約したらこの男の側にいなきゃいけない。もし結婚でもしたらこの男と…。絶望に陥った芙由子の前に懐かしい三宅が現れる。でもなんだか違う人みたい。奇妙な冷たい眼つき。しかも県下で一番大きな病院の息子? 父親が医師会長? 下町の診療所は趣味でやっていた? この人は私の知ってる先生じゃない。しかも万理子の家庭教師をすると言う。あの2人凄く似合ってる。どちらも大病院の娘と息子で。私はただの愛人の子…。
-
その町の丘の上の一等地には、人々から羨望の思いを込めて瑠璃屋敷と呼ばれる大きな病院とその家族が棲む屋敷があった。芙由子の母は下町のおんぼろ診療所で看護師をしていて、芙由子も時々手伝っていた。病院の仕事と匂いが芙由子は好きだった。父を早くに亡くし母が子連れで、あちこちの病院に住み込み芙由子を育てた。そのせいで病院の匂いが懐かしいに違いないと芙由子は思っていた。ある日、母が交通事故に遭った!? 病院に駆け付けると母のベッドの横には見知らぬ初老の男が。初めて見たはずなのに奇妙な懐かしさを覚える。その男は母に死んだと言われていた父親だった!? 母の死後、芙由子は父親の許、瑠璃屋敷に引き取られる事になったが…!?
-
幼なじみの櫂と再会し喜んでいた私は、マダムと櫂の罠にはまってしまった。薬を飲まされ目を覚ました時には全裸でM字開脚に縛られていた!?「僕とマダムはギブアンドテイク。マダムは女で儲け、僕は調教される時の女の甘美な姿を描いて儲ける。君はマダムのお気に入りでね」「あなたのような肌の女は官能が深いの。始めてちょうだい、櫂」「まずは処女を破らなければね」それはいきなりの引き裂かれるような激痛。生まれて初めての男性のソレが私の体を酷く貫く。いくら泣いても叫んでも櫂はそれをやめてくれなかった。幾度も幾度も冷酷に櫂はソレを私に抜き差しする。私の中を掻き回す残酷な櫂のソレ。だけど、乳首を弄られアソコを弄られている内に…!?
-
夫婦から男を奪うのが趣味の女や、嫌味な上司やPTAなど、社会の様々な厳しいしがらみを乗り越え、幸せな家族を築いていく12のお話
-
オバサンだって恋がしたいと切望する、6歳と3歳の子供の育児と家事に追われる専業主婦・美絵。彼女が中学時代の同級生で歯科医の秋吉に再会し、クラス会に誘われ、そして秋吉と結ばれた時、美絵は女性としての自信を取り戻し…。17年間、封印してきた熱き想いが加島と再会した瞬間、美也の心の奥底から蘇り、心の扉が開かれて…。
-
横須賀下町。15歳の礼子は近所で評判の美少女。人として最低な父親にキャバレーで働くことを強要された礼子は、そこで二村竜矢と運命的な出会いをする。昔、レコード会社のディレクターとして辣腕を振るった二村から、自分と組んで芸能界でのし上がってみないかと誘われる礼子。彼女のスターとしての運命の扉が開かれた…。
-
5年前の夏、会社の取引先の社長だった中谷と出会い、激しく魅かれた冴子は横浜のホテルで初めて抱かれた。傲慢で危険な匂いを発散する中谷。しかし、彼の孤独な瞳に冴子は火のように燃えていたが、世の中全てを金銭で考える中谷に、いつしか彼を憎むようになり、疲れ果てて別れてしまった。そして、仕事関係で再び中谷に会う冴子は…!?
-
一度知ってしまった悦びは、感じてしまった寂しさは誰にも救えない。純愛と官能の極致を叙情的に描く汐見浪漫の世界。[全2巻・完結]
-
一度知った深い愛と触れ合った心は、誰にも止められない……。孤独な魂の彷徨と蘇生の極限を描く汐見浪漫の世界。[全2巻・完結]
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。