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『ライトノベル(ラノベ)、アマゾナイトノベルズ、1円~、0~10冊』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全433件

  • 「これは白い結婚になるからな。お前を抱くことはない」「はあ? 私のことは絶対絶対絶対に抱いてもらいますから」裕福な商家の娘であるローラは、恋人に浮気され、政略結婚した。

    「これは白い結婚になるからな。お前を抱くことはない」
    「はあ? 私のことは絶対絶対絶対に抱いてもらいますから」
    裕福な商家の娘であるローラは、恋人に浮気され、政略結婚した。
    その夫となった伯爵家の若き当主オーウェンには他に愛する女性がいると、初夜にそう告げられた。
    そもそも、傾きかけた貧乏伯爵家のために金を出し、望まない結婚まで受け入れたというのに、この男は何を言っているのだろう?
    もらいっぱなしなんて許さない!
    「あなたが愛人を囲うというのなら、私は子供が欲しいわ。これでギブアンドテイクよ! 政略結婚の夫婦には我慢が必要なの、さあ営むわよ!」
    初夜早々に落とされた爆弾発言に腹が立ったローラは、無理やりオーウェンを押し倒して――!?
    子供が欲しいと言うローラの想いが通じたのか、それともローラとの行為がよっぽど気持ちよかったのか、意外にもオーウェンとの身体の関係は毎夜続いた。
    どうでもいいと思っていた愛人の存在が徐々に気になりはじめたローラは……。

    身体から始まったこの結婚、愛のない結婚なんて上手くいくはずがない!?
    作者より
    こちらの作品をご覧になっていただきありがとうございます。
    mokumokuと申します。
    私は普通ならば当て馬や、モブであろう男性キャラが大好きなんです。
    本来なら光が当たらず消えていくであろう彼らを私はこよなく愛しており、おまけに童貞早漏が大の好物なんですよ…
    私の作品には正統派なイケメンやかっこいい男性は登場しませんし、登場してもヒーローにはなりません。
    しかしどこか可愛らしく憎めない彼らと主人公の包み込むような優しさを感じていただいて少しでも読者様の心を打てたなら私は小説を書いていてよかったなあ…と心の底からそう思うのでございます。

    『私たちの結婚には愛がないですよね?【完全版】1』には「愛がないです 一」~「愛がないです 十一」までを収録
  • 公爵令嬢アデリナ・フリーデルは、幼い頃にお茶会で出会った公爵家の嫡男ルドガー・ブライトナーに一目惚れし、父に泣きついて強引にルドガーと婚約した。

    公爵令嬢アデリナ・フリーデルは、幼い頃にお茶会で出会った公爵家の嫡男ルドガー・ブライトナーに一目惚れし、父に泣きついて強引にルドガーと婚約した。
    だが、卑怯な手を使ったことで婚約者になっても彼に冷たくあしらわれ、全く相手にされることはなかった。
    それでもアデリナは諦めず、王立魔法学園に入学してからも、毎日のように彼につきまとい挨拶を続けていた。
    しかし彼の隣には、常に男爵令嬢エリーゼ・クラッセンの姿があった。
    愛らしいエリーゼに対するルドガーの態度は、アデリナに対するものとは全く違うもので、二人は恋人同士という噂まで出始める。
    エリーゼに対し自分には決して見せない表情を向けるルドガーに、ついに身を引くことを決意する。
    しかし、婚約解消を申し入れた途端、ルドガーの態度が豹変しはじめた!
    彼の態度に戸惑うアデリナ、この婚約は一体どうなるのーー!?

    『婚約者につきまとうのを止めたら逆に迫られ襲われました【完全版】』には「第一章 愛されていない婚約者」~「第七章 愛されている婚約者」を収録
  • 公爵令嬢のアンナはデビュタントを2年後に控えた16歳。ある日父から、王命だということで、10歳以上年上の王国史上最強の騎士団長と名高いヴィン・ハウンドとの婚約が決まったと告げられた。

    公爵令嬢のアンナはデビュタントを2年後に控えた16歳。
    ある日父から、王命だということで、10歳以上年上の王国史上最強の騎士団長と名高いヴィン・ハウンドとの婚約が決まったと告げられた。
    初めての顔合わせに現れたヴィンは、身体も大きく、人を殺せそうなほど鋭い眼差しでじっとアンナを睨んできたのだ。
    大人でも泣いてしまいそうなほどの恐ろしい表情のヴィンを見て、アンナは怖がるどころかなぜか胸をときめかせてしまう。
    月に何度かの逢瀬を重ね、二人は順調に愛を育んでいく。
    実は幼い頃にアンナと縁があったヴィンは、強面であるが非常にこじらせてしまっている人物だった。
    アンナのことをひたすら溺愛し甘やかしてくるヴィンだが、アンナはこの婚約に思うところがあった……。
    作者より
    私が初めて書いた作品が電子書籍として、このたび発売されることになり、このコメントを記入している今でも信じられない気持ちでいっぱいです。
    番外編も盛りだくさんのアンナちゃんとヴィン様の物語を楽しんでいただけたら嬉しいです!

    『堅物絶倫騎士団長は婚約者を溺愛する【完全版】』には「プロローグ」~「番外編 お昼のひととき」を収録
  • 「怜くん、ゲイだよねッ!?」大石梓は、兄の翔と高校の同級生である南条怜が代表を務めるデザイン事務所で働く24歳。梓の兄と怜は高校の頃から付き合っており、怜も梓を妹のように溺愛し、梓も美しく優しい怜を慕っていた。

    「怜くん、ゲイだよねッ!?」

    大石梓は、兄の翔と高校の同級生である南条怜が代表を務めるデザイン事務所で働く24歳。
    梓の兄と怜は高校の頃から付き合っており、怜も梓を妹のように溺愛し、梓も美しく優しい怜を慕っていた。
    実は、その怜は大企業である南条グループの御曹司であったが、カミングアウトして後継者から離脱し事務所を切り盛りしていた。
    そんな二人から超絶に溺愛されている梓の悩みは、翔と怜が過保護すぎて、梓に近づく男を片っ端から切り捨ててしまうことだった。
    おかげさまで梓は24歳になっても恋愛経験ゼロのまま。
    とことん梓の恋を邪魔してくる兄たちにしびれをきらした梓は、ある日、兄と大喧嘩して飛び出してしまう。
    訪れた写真展でカメラマンの城田と出会った梓は連絡先を交換する。
    優しい城田とのやり取りに浮足立つ梓だが、二人で飲み行った帰りに繫華街で偶然怜と遭遇して……!?
    焦った梓は城田を置き去りに逃げ出すが、あっという間に怜に捕まってしまう。
    すると、なぜか路地裏でいきなり壁ドンをお見舞いされ、その美しい顔が色香を放ちながら迫ってきた--!?

    「無防備な顔で男に笑い掛けるって、何かの冗談?」
    兄の恋人で、ゲイであるはずの怜が梓に向けているのは、間違いなく嫉妬の怒りで――!?
    (……目の前にいる人は、一体だれ?)
    「アズちゃんがどんなに泣こうが暴れようが、僕は君を抱くよ? なかったことに出来ない様に……ね」
    梓はそのまま怜のマンションに連れていかれ、予想もしない展開に状況を受け止めきれない梓と、どんどん激しくなる怜の執着。
    作者より
    好きなシチュエーションを詰め込みまくったお気に入りの話になりました。
    読んで頂ける皆さんに楽しんで貰えたら嬉しいです。

    『うん、ちょっと落ちつこっか?~訳アリ副社長に捕まって溺愛執着されてます~【完全版】1』には「プロローグ」~「【番外編】 天使に出会った」までを収録
  • 男爵令嬢のアリスは8歳になったある日、前世を思い出した。前世では悪役令嬢転生モノが大好きだったアリスは、これは自分が悪役令嬢に転生した流れだとワクワクしながら鏡を覗くが、そこに映る自分は柔らかいピンクの髪にぱっちりとした瞳をもつ、どうみても愛らしいヒロインの顔立ちをしている。

    男爵令嬢のアリスは8歳になったある日、前世を思い出した。
    前世では悪役令嬢転生モノが大好きだったアリスは、これは自分が悪役令嬢に転生した流れだとワクワクしながら鏡を覗くが、そこに映る自分は柔らかいピンクの髪にぱっちりとした瞳をもつ、どうみても愛らしいヒロインの顔立ちをしている。
    キラキラしたものが大嫌いなアリスは、自分のヒロイン全開の容姿に絶望しながらも、前世の記憶を手掛かりにこの世界が前世で読んでいた悪役令嬢転生モノの小説で、自分が“『ざまぁ』されるヒロイン”に憑依したことを理解する。
    このままでは数年後には、悪役令嬢を陥れたとして断罪されてしまう!
    王子にも興味ないし原作には関わらないと決めた矢先、アリスは幼馴染であるが、原作ではセリフもなく詳しい描写が無かった脇役キャラであるセロと出会う。
    全身真っ黒な服に身を包み、真っ白を通り越した青白い肌、長い前髪で常に無表情かつ濃い隈が残る死んだ魚のような目を隠しているという、アリスの好みドストライクな姿をしていた。
    典型的な陰キャの彼に恋したアリスは、セロと迎えるハッピーエンドのために奔走し、立派なヤンデレに育ったセロとジメジメしたヤンデレライフを謳歌するのだった。
    作者より
    無口なヤンデレくんを書きたくてできたお話です。
    ゴシック系闇落ちカップルなアリスとセロをよろしくお願いいたします。

    『悪役令嬢モノのざまぁヒロインに憑依した私のヤンデレくんは今日も麗しい【完全版】』には「プロローグ テンプレ展開は恐ろしい」~「エピローグ 猫の恩返しは仰々しい」を収録
  • 王都の下町で、小さいながらも人気があるマフィン屋を営んでいるウーシアは怒り狂っていた。彼女の夫は幼い頃から一緒に育った相手で今はしがない冒険者をしているが稼ぎは少なく、ほとんどウーシアが養っている状態だった。

    王都の下町で、小さいながらも人気があるマフィン屋を営んでいるウーシアは怒り狂っていた。
    彼女の夫は幼い頃から一緒に育った相手で今はしがない冒険者をしているが稼ぎは少なく、ほとんどウーシアが養っている状態だった。
    それなのにある日、久しぶりに夫が帰ってきたと思ったら、女を連れてきたのだ。
    どうやら冒険稼業中に浮気した相手らしく、しかも夫の子供を妊娠しているという。
    話を聞き、その子に責任を持てと離婚を切り出したウーシアだが、なぜか夫は離婚をしたくないと言い出す始末。
    夫と相手の女を家から追い出し、荷物を放り投げ、すぐさま弁護士を立てたがなかなか応じてくれない。
    将来的への不安もあるため、副業として自宅の庭に立つ離れを賃貸として貸し出すことにした。
    そこで知り合いから入居希望者として、騎士のルーカスを紹介される。
    若くて容姿もよく、将来有望の実力を兼ね備えているその騎士を断ろうとしたが、彼には二歳になる娘・アンナがおり、どうやら一人で娘を育てていて大変らしい。
    なにやら訳アリで苦労しているというルーカスとアンナに、ウーシアは離れを貸すことを決めた。
    そして生来の面倒見の良さからと何かと世話を焼いてしまい、アンナにとても懐かれてしまい……。
    作者より
    夫の裏切りに遭いながらも強く逞しくマフィン屋を営み生きているヒロイン。
    彼女が周りの温かい人たちに見守られ、そして新たな出会いをし、幸せになる物語です。

    『夫に裏切られた妻は今日も美味しいマフィンを焼く【完全版】』には「プロローグ 夫に裏切られた妻は今日も美味しいマフィンを焼く」~「番外編 侍女さんは諦められないらしい」を収録
  • 王都の下町で、小さいながらも人気があるマフィン屋を営んでいるウーシアは怒り狂っていた。彼女の夫は幼い頃から一緒に育った相手で今はしがない冒険者をしているが稼ぎは少なく、ほとんどウーシアが養っている状態だった。

    王都の下町で、小さいながらも人気があるマフィン屋を営んでいるウーシアは怒り狂っていた。
    彼女の夫は幼い頃から一緒に育った相手で今はしがない冒険者をしているが稼ぎは少なく、ほとんどウーシアが養っている状態だった。
    それなのにある日、久しぶりに夫が帰ってきたと思ったら、女を連れてきたのだ。
    どうやら冒険稼業中に浮気した相手らしく、しかも夫の子供を妊娠しているという。
    話を聞き、その子に責任を持てと離婚を切り出したウーシアだが、なぜか夫は離婚をしたくないと言い出す始末。
    夫と相手の女を家から追い出し、荷物を放り投げ、すぐさま弁護士を立てたがなかなか応じてくれない。
    将来的への不安もあるため、副業として自宅の庭に立つ離れを賃貸として貸し出すことにした。
    そこで知り合いから入居希望者として、騎士のルーカスを紹介される。
    若くて容姿もよく、将来有望の実力を兼ね備えているその騎士を断ろうとしたが、彼には二歳になる娘・アンナがおり、どうやら一人で娘を育てていて大変らしい。
    なにやら訳アリで苦労しているというルーカスとアンナに、ウーシアは離れを貸すことを決めた。
    そして生来の面倒見の良さからと何かと世話を焼いてしまい、アンナにとても懐かれてしまい……。
    作者より
    夫の裏切りに遭いながらも強く逞しくマフィン屋を営み生きているヒロイン。
    彼女が周りの温かい人たちに見守られ、そして新たな出会いをし、幸せになる物語です。

    『夫に裏切られた妻は今日も美味しいマフィンを焼く(1)』には「プロローグ 夫に裏切られた妻は今日も美味しいマフィンを焼く」~「第八話 決別の言葉」までを収録
  • 伯爵家の養女であるスィスィアは、義父に虐げられメイドとして暮らしていた。しかし、実はスィスィアは過去の内乱の首謀者である大公の隠し子であった

    伯爵家の養女であるスィスィアは、義父に虐げられメイドとして暮らしていた。
    しかし、実はスィスィアは過去の内乱の首謀者である大公の隠し子であった。
    ある日突然、呼び出され王太子ウィルの婚約者候補になった。
    それは王国反乱軍のメンバーであった義父である伯爵から「王太子をたらしこめ。できないなら暗殺せよ」と媚薬と毒薬を渡され、反乱軍のスパイとして貢献することを命じられたのだ。
    内乱で母を亡くした過去から、もう二度と戦争など起きてほしくないと願うスィスィア。
    自分が王太子を殺して悲しい戦争が回避できるなら…と命令通りに王太子ウィルの毒殺を目論んだものの、あっさりと見破られてしまう。
    情けなくなり泣き出すスィスィアの事情を聞いたウィルは、このまま婚約者を続けスパイのふりを続けることを提案した。
    反乱軍にウィルと結婚したと思わせ二重スパイとなれば、王家への反乱者を捕まえ戦争を防ぐことができる。
    スィスィアは、胡散臭いと思っていたはずのウィルの言葉を信じ、その提案に乗ることにした。

    「じゃあ、早速、既成事実でも作ろうかな」

    結婚は反乱軍を騙す嘘のはずでは!?
    驚き抵抗するスィスィアだが、ウィルに言いくるめられ、あれよあれよと乙女を捧げ、激しい快感に襲われることに……。
    二重スパイとなり、自分の役割をこなすため頑張ろうとするスィスィアだが、甘く優しく接してくるウィルにどんどん惹かれていき――。

    この作品は「偽りの双子は愛欲に溺れる」に登場したウィルのストーリーですが、前作を未読でもお楽しみいただけます。
    作者より
    ウィルのスピンオフはいつか書こうと思っていましたが、こうして書籍化が叶いとても嬉しいです。
    ドストレートに告白してるのにヒロインが恋愛化石すぎて全く響かないポンコツ、というシチュエーションも大好きです。
    お楽しみ頂ければと思います…!

    『偽りのスパイは王太子の檻に囚われる【完全版】1』には「既成事実」~「婚約者であることの意義」までを収録
  • バーンスタイン公爵家の一人娘であるイリスは、十歳のある朝、気付いたことにショックを受けていた。「真面目だけが取り得なアラサー女子が悪役令嬢イリス・バーンスタインに転生するなんて……」

    バーンスタイン公爵家の一人娘であるイリスは、十歳のある朝、気付いたことにショックを受けていた。
    「真面目だけが取り得なアラサー女子が悪役令嬢イリス・バーンスタインに転生するなんて……」
    どうやら乙女ゲームの世界に転生してしまったようだ。
    しかも序盤までしかプレイできなかった乙女ゲームに。
    しかもイリスとして生きてきた記憶がない。
    侍女に話を聞こうとするも、これまでの侍女に対する扱いがあまりにも酷かったようでみんな怯えてしまっている。
    そんな状態なのに、半年後には二つ年上である王太子アルフレッドとのお見合いが控えているという。
    イリスの父であるバーンスタイン公爵は、娘の記憶喪失は伏せたまま参加させる意向で、完全に逃げ場がなくなってしまった。

    不安でいっぱいになりながらもお見合いに挑むイリスだったが、紳士的に迎えてくれたアルフレッドのおかげで気持ちが楽に。
    そして、自身の緊張が解けていくにつれてアルフレッドの体調が優れないことを察するのであった。
    イリスは前世の記憶からいろいろとアドバイスをすると、それを実践したアルフレッドの体調はみるみる回復した。
    アルフレッドは調査をしていたため、イリスが評判通りの性格だということを知っていたが、どうも様子が違うイリスに興味を持つーー。
    悪役令嬢としてのバッドエンドを回避しつつ、アルフレッドとの婚約も回避して平穏な生活を送りたかったのだが、原作通りアルフレッドの婚約者になってしまうイリス。
    監禁、追跡魔法も合法的に鮮やかに行ってしまうヤンデレ王太子から、真面目な悪役令嬢は逃げられない!?
    作者より
    ヤンデレ好きの私が、自分好みのヤンデレを思いのままに書いた作品です。
    ヤンデレ好きな方もそうでない方も、少しでもヤンデレの魅力を感じていただけましたら大変嬉しく思います。

    『真面目な悪役令嬢はヤンデレから逃げられない【完全版】』には「第一章 転生」~「書き下ろし それからの日々」を収録
  • 公爵令息のレオーネは『星《ステラ》』、伯爵令嬢のリシェルは『星の花嫁《フィオーレ》』という、それぞれ精霊の力を授けられた証をもって生まれた。

    公爵令息のレオーネは『星《ステラ》』、伯爵令嬢のリシェルは『星の花嫁《フィオーレ》』という、それぞれ精霊の力を授けられた証をもって生まれた。
    二人が結ばれることで王国の結界が守られるとして、生まれたときから婚約者となった。
    ただ、婚約者といえどレオーネとは幼い頃に一度会ったきりで長らく隣国に留学しており、交流がなかったリシェル。
    その間、母が亡くなり、後妻となった義母と義妹に虐げられ続けたリシェルは、レオーネとの結婚を望む義妹に入れ替わりを強要され、「リシェル」の名や花嫁の立場を奪われたあげく、人買いに売られてしまう。
    リシェルは人買い商人とうまく交渉をし、素性を隠して騎士団で働き始めることにした。
    しかし、上司となったのは、なんと留学から帰国したレオーネであり、義妹の名で仕事をしているリシェルの正体に気付いたのだ。
    「幼い頃に一度会った時から、君に夢中だった」
    レオーネに全力で口説かれ、彼の部屋に住まわされ、昼も夜も彼と一緒に過ごし、休みなく浴びせられる甘い言葉に溺死寸前。
    けれど諸事情で義妹に名前と星の花嫁としての立場を奪われたことは明かせないまま、彼にどんどん惹かれてしまう……。
    王国に結婚を決められた二人が、運命どおりに恋をし、幸せになるお話しです。

    <作者より>
    虐げられ、なにもかもをあきらめてきた少女が、王国唯一の存在である青年(しかも容姿端麗で有能)に溺れるほどに愛され、幸せになるお話しです。
    ハッピーエンド最高!
  • 幼くして王太子グレンオールの婚約者となった公爵令嬢のレティシア。王太子妃となるため必死に努力してきたレティシアだったが、いつの間にかグレンオールに冷遇され、距離を置かれ、婚姻をも延期をされたことで社交会では不仲の噂が立っていた。

    「現在殿下は9歳頃に精神退行されています」

    幼くして王太子グレンオールの婚約者となった公爵令嬢のレティシア。
    王太子妃となるため必死に努力してきたレティシアだったが、いつの間にかグレンオールに冷遇され、距離を置かれ、婚姻をも延期をされたことで社交会では不仲の噂が立っていた。そんな中、十八歳になったばかりの夜会で、とある事件が起きた。レティシアが謝罪の手紙を出しても一向に取りあえってもらえず一ヶ月が過ぎていたが、ある日突然王宮に呼び出された。
    そこにいたのは、見た目は大人のままなのに、9歳に精神退行してしまったグレンオールだった……!?

    「氷の王太子」と呼ばれるほどの表情に乏しいグレンオールが、満面の笑みで両手を広げ、大きな体でレティシアに抱き着いてくるのだ。精神退行の原因も解決策もわからず頭を抱える中、9歳のグレンオールが興味を持ったのは、レティシアのふわふわなおっぱい。 
    「なんだろ、すごく柔らかいね。ふわふわしてて美味しそう」
    興味津々のグレンオールに胸を弄られ、思わず感じてしまうレティシアだったが、その瞬間グレンオールが一瞬元に戻った!?
    グレンオールが性的興奮を覚えれば元に戻る!という仮説が立てられ、もちろん白羽の矢が立ったのはレティシアで――!

    <作者より>
    初めて書いた物語を書籍化していただけて幸せです。
    自分の好きな設定ばかりを詰め込んだお話です。
    王太子妃として立派であろうと努力するレティシアと、レティシアへの想いを募らせすぎて拗らせてしまうグレンオール。二人のすれ違いから生まれる物語を楽しんでいただけたらと思います。
    書き下ろしで、番外編を書かせていただきました。もう一人の拗らせ男のエピソードも楽しんでいただけましたら幸いです。

    『王太子の将来は私の性的魅力にかかっているそうです(1)』には「王太子の将来は私の性的魅力にかかっているそうです」(前半)を収録
  • 侯爵令嬢のリズは、婚約者である王太子の浮気により一方的に婚約破棄された。その代わりにと王太子が提示したのは、王家の厄介者である王弟ポール・アンセンとの結婚だった。

    侯爵令嬢のリズは、婚約者である王太子の浮気により一方的に婚約破棄された。
    その代わりにと王太子が提示したのは、王家の厄介者である王弟ポール・アンセンとの結婚だった。
    ポールは太った体の冴えない見た目とおどおどした話し方から、国中の令嬢から敬遠される存在だった。
    当然、リズもそんな相手との結婚なんてごめんだと思ったが、父からはむしろいい縁談だと勧められてしまう。
    王弟ポールは実は王太子をしのぐほどの強い魔力を持つ素晴らしい素質のある人物だそうで……。
    にわかには信じられないリズだったが、父の言葉を信じて、妻となり彼を一流の男に育てることを決意する。
    しかし、結婚後もポールはリズと上手く話もできず、いつも自信がなさそうだった。
    また大食いで威厳も感じられず、とても王族とは思えなかった。
    とはいえ、ポールと絶対に幸せになると決めたリズは彼ときちんと向き合うことに。
    初めは王太子を見返すためだったが、彼のことを知り、ダイエットに励む彼と一緒に過ごすうちに、いつしかその距離は縮まりどんどんポールに惹かれていく……。
    ぽっちゃり体型だったポールは、あっという間に誰もが目を奪われる美丈夫となり、そんな夫にこれでもかと溺愛されて――!?
    作者より
    前向きなヒロインが自分の力で困難を乗り越えていくお話です。
    人は見かけで判断してはならない。
    いつか努力は報われる。
    そんなメッセージもこめて書き上げました。
    冴えないヒーローがヒロインの手で生まれ変わり、二人で幸せを掴み取るまでの過程をぜひお楽しみください。

    『婚約破棄されて冴えない王弟に嫁がされましたが、幸せになります【完全版】』には「本編 ポール・アンセン王弟殿下」~「番外編 ポール・アリストロ公爵の誕生」を収録
  • 侯爵令嬢のアリアは、自分の実妹と婚約者(公爵令息)がベッドで浮気をしている現場に遭遇してしまう。生々しく絡み合っていた様子を見られたのに、婚約者は悪びれるどころか、アリアを「顔と胸だけが取り柄のマグロ女」だと罵った。

    侯爵令嬢のアリアは、自分の実妹と婚約者(公爵令息)がベッドで浮気をしている現場に遭遇してしまう。
    生々しく絡み合っていた様子を見られたのに、婚約者は悪びれるどころか、アリアを「顔と胸だけが取り柄のマグロ女」だと罵った。
    悔しくて思わず部屋を飛び出し泣きながら歩いていると、婚約者の弟のカイエンと会った。
    普段から慕ってくれていていつでも優しくしてれるカイエンに慰められ、つい「マグロ女と言われたが、触られても痛いだけだった」と泣いていた理由をカイエンに打ち明けてしまう……。

    「僕がっ、アリア嬢が、ま、……マグロなんかじゃないって証明してみせるから!」
    幼い頃から将来の弟として仲良くしてきたカイエンにまさかの提案をされ戸惑う。
    しかし、クズな婚約者への腹立ちや、もしかしたら私の身体がおかしいのではという不安と少しの好奇心からアリアは承諾してしまう。
    いつもは俯きがちでおどおどしているカイエンの、甘いテクニックにすっかり蕩けてしまうアリア。
    彼は兄とは違い、閨教育の授業を真面目に受け、先生からみっちり仕込まれていたそうで……。
    婚約破棄する前に婚約者のプライドをへし折りたいアリアは、男を屈服させる方法を実践で教わることにしたが、カイエンの反応する様子に興奮してしまい……!?
    作者より
    しつこいくらいの前戯が好き!男性がとことん攻められてるものが書きたい!という衝動を詰め込んだ作品です。

    『公爵家の落ちこぼれ次男は死ぬほどセックスが上手い【完全版】』には「第一章 閨教育の賜物」~「番外編(電子書籍版書下ろし) 魔道具の乱用にご用心」を収録
  • 公爵令嬢のアンナはデビュタントを2年後に控えた16歳。ある日父から、王命だということで、10歳以上年上の王国史上最強の騎士団長と名高いヴィン・ハウンドとの婚約が決まったと告げられた。

    公爵令嬢のコーデリアは、自国の第一王子ジェイクと結婚し王太子妃となった。
    形だけの初夜を済ませ、愛情など微塵もない結婚生活がはじまった。
    ジェイクとの接し方が分からず夫婦仲は冷えきっていたが、よき王太子妃であろうと国民の前では必死に仲睦まじい夫婦を演じていた。
    嫌いなわけではないのに、うまくかみ合わないジェイクとの関係。
    幸せそうな周りの夫婦を見るたびに、羨ましさが募っていくコーデリアだが、ある日、多忙な生活がたたり体調を崩し倒れてしまう。
    目を覚ますと、自分に興味などないと思っていた夫ジェイクが手を握っていたのだった。
    ようやく心を寄り添わせた二人は、お互いに恋心を募らせ、不器用ながら徐々に本当の夫婦になってゆく。

    仲も深まり無事妊娠したコーデリア。
    妊娠を知った友好国の第一王子がやって来て、病弱で死期が目前の彼の妻のために生まれてくる子どもを譲ってほしいと頼まれて――!?
    当然そんな頼みは聞けないと激怒するジェイクだが、そのやり取りを知ったコーデリアは……?
    不器用な王太子夫婦が織り成す、結婚から始まる切ない純愛ストーリー。

    本作は『薄幸の乙女は孤独な侯爵と禁秘の契りを結ぶ』の世界の王太子夫婦のお話です。

    『空虚な結婚~王太子夫婦は不器用に愛し合う~【完全版】』には「序章」~「番外編 耽美でマヌケなサンタクロース」を収録
  • 「君だけを愛している。私と結婚してください」「あの、誰かとお間違えでは? 私はあなたを存じあげません」黒色の短髪に服をキッチリ着こなしている硬派そうな男性はゆっくりと跪いて、今まさに学園の卒業式を終えたばかりである伯爵令嬢リディアに大きな薔薇の花束を差し出した。

    「君だけを愛している。私と結婚してください」
    「あの、誰かとお間違えでは? 私はあなたを存じあげません」

    黒色の短髪に服をキッチリ着こなしている硬派そうな男性はゆっくりと跪いて、今まさに学園の卒業式を終えたばかりである伯爵令嬢リディアに大きな薔薇の花束を差し出した。
    しかし、リディアは突然の求婚に驚きを隠せない。
    ――だって、知らない人だ。
    彼はリディアの返答に青ざめて、持っていた花束を地面に落とし、泣きそうな顔をしながら必死にリディアに訴えかけてきた。
    彼の名前はイザーク・アンジェル。
    リディアとは在学中に恋人関係にあったと言う。
    その名前を聞いた途端に、胸がざわついた。
    なぜならその名は、リディアが思い出したくない名前だったからだ。
    イザークは公爵家の次男で、2年前に卒業した先輩である。
    その時のイザークはご自慢の金髪を腰まで長く伸ばし、服装も派手でチャラチャラした細身の軟派な男で、何かにつけては地味で真面目なリディアにちょっかいをかけてきた『意地悪な先輩』だったのだ。
    しかし目の前にいる彼は、何から何までリディアが記憶していたイザークとは違う。
    それに彼が本当にイザークだとしても、恋人同士になった記憶などリディアにはない。
    そのことをイザーク告げると、彼は血相を変えてリディアを心配し、記憶喪失に違いないと医者へ連れて行こうとする始末だ。
    彼が嘘をついているようには見えず、自身の記憶を疑い出すリディアだったが、やはりそんな記憶は絶対にない。
    忘れているのはリディアなのか?
    それともイザークが嘘をついてリディアを騙そうとしているのか?
    その真実は、彼女達が離れて過ごしていた2年間の中に――。
    作者より
    真面目で地味なヒロインが、自分の殻を徐々に破って成長していく話です。
    昔虐められていた大嫌いなイザークに急に溺愛されて、戸惑い反発するリディアを楽しんでいただければ嬉しいです。

    『あんなに愛し合っていたのを忘れたのか?と言われたけれど、あなたと付き合った記憶はありません【完全版】』には「一章 一 波乱の卒業式」~「二章 七 二人の幸せ」を収録
  • 十八歳になり独り立ちしたばかりの新人魔女であるティナ。彼女の目の前には、ぐったりとして荒い息を吐いている聖騎士アルベルトがいた。

    十八歳になり独り立ちしたばかりの新人魔女であるティナ。
    彼女の目の前には、ぐったりとして荒い息を吐いている聖騎士アルベルトがいた。
    アルベルトの赤らんだ頬には隠し切れない情欲が滲んでいるというのに、まるで親の仇を見るような鋭い瞳でティナのことを睨みつけている。
    まさに今、魔女の手によって望まぬ『欲の発散』をされようとしているのだから無理はないのだろう。
    「くそ、っやめろ……この魔女が……」
    「はいはい、おっしゃるとおり魔女ですよ。とりあえず一旦出しちゃいましょ」
    そもそも魔女と聖騎士はお互いに相容れぬ存在なのだが、この状況に陥ったのにはある事情があった。
    ティナが住む国の王女が、隣国の王子に媚薬を盛ろうと画策したことが全ての発端なのだ。
    良識のあるティナは媚薬の調合依頼を断ったのだが、王子の行く末が心配になって夜会に忍び込んだ。
    しかし、聖騎士であるアルベルトは魔女の気配を察知し、不法侵入者であるティナのことを捕えようと動いた。
    事情を話しても信じてもらえなかったティナだが、王子に危機が迫っていることだけは伝えることができ、アルベルトは怪しい動きをしていた侍女を見つけ、見事にその危機を救ったのだが……。
    その結果、媚薬はアルベルトにぶっかけられてしまったのだ。
    事情聴取のため客間に連れて行かれたティアだったのだが、自身の身の潔白を証明するためにアルベルトの『欲の発散』を手伝うことを提案する。
    聖騎士は強い魔力を持っているから、魔女であるティナにもメリットがあるとのこと。
    そうしてティナはアルベルトの性欲を発散させるのだが、いつの間にか立場が逆転して……?
    成り行きで聖騎士に手を出してしまった魔女は、本来魔女が知る事のないとされる愛を知ることになる――。
    作者より
    身体の関係から始まったふたりが少しずつ互いに惹かれていく、そんな話が書きたくて完成させたお話です。
    身分も立場も価値観も違うティナとアルベルトの心境が、お互いのことを知っていくことによって少しずつ変化していくさまを楽しんでいただければ幸いです。

    『成り行きで聖騎士に手を出した魔女が愛を知るまで【完全版】』には「そもそものきっかけ」~「書き下ろし 未来の約束をするということ」を収録
  • やりがいのない仕事に四年付き合った恋人の浮気。悪い出来事が重なり落ち込んでいたシロは、酔っぱらった夜に突然異世界へ転移する。

    やりがいのない仕事に四年付き合った恋人の浮気。悪い出来事が重なり落ち込んでいたシロは、酔っぱらった夜に突然異世界へ転移する。
    行き倒れていたシロを拾ったのは、王都一と言われるテーラーを営む服飾師のダリウス・ファブレ。行くところのないシロはダリウスの店に居候させてもらうことになる。生活能力もコミュニケーション力も破綻した仕事人間のダリウスに戸惑いながらも、徐々に新しい世界に慣れていく。
    気づけばダリウスを意識してしまっていて……⁉ 新しい恋は怖いはずなのに、それでも惹かれてしまう。
    一方のダリウスは、うっかりシロを拾ってしまったことを初めは後悔するが。しかし、人嫌いだったはずの自分がいつの間にかシロとの生活に居心地のよさを感じるようになる。それは次第に強い独占欲へと変わっていき――。
    恋愛に仕事、身ひとつで来たこの異世界で、今度こそ幸せになれるよう、やり直しの人生を!
  • 花井ゆきは孤独に育ち、結婚後も家族のために尽くすが、常に愛に飢え孤独に生きていた。誕生日を一人で祝った翌日、目が覚めたら幼い体になっており、茶色の髪に栗色の瞳をしているモニカ・タウストという男爵令嬢になっていた。

    花井ゆきは孤独に育ち、結婚後も家族のために尽くすが、常に愛に飢え孤独に生きていた。
    誕生日を一人で祝った翌日、目が覚めたら幼い体になっており、茶色の髪に栗色の瞳をしているモニカ・タウストという男爵令嬢になっていた。
    それからずっと貧しいながらもタウスト男爵家の娘としてモニカは愛されながら育った。
    ある日、わけあってタウスト男爵家でお世話をしたベルトーナ伯爵家の王都の屋敷にお世話になることになった。
    そこでは、伯爵夫妻にかわいがられ、美食家と名高いベルトーナ伯爵のために、日夜、おいしい料理やお菓子を作っていた。
    そんなある日、ベルトーナ伯爵の計らいで夜会への参加を提案されたモニカは、無下に断ることもできず参加することを決意する。
    夜会では、人見知りの上に転生していることを秘密にしていたモニカは、なるべく他の貴族との交流を避けつつも、王宮で出される料理を楽しんでいたのだが、令嬢らしからぬ食べっぷりがきっかけで、王子であるジルベルト・スフォルツァに興味を持たれることになった。
    王子はとある秘密を抱えており、これまで笑うこともなく孤独に生きていた。
    「君の料理が気に入って? あの食い道楽のベルトーナ伯爵が?」
    ある日、モニカの料理を食べる機会を得て、彼女と交流を重ねることで少しずつ王子の心にも変化が現れるーー。
    美しく有能で、真面目な王子と食べることが大好きな転生者のモニカが、すれ違いながらも互いに少しずつ心を寄せ合い……。

    <作者より>
    モニカが料理や手芸の才能をつかって活躍する一方、美味しい料理で王子の心もつかみます。
    そしてその優しく慈悲深い心で王子だけでなく周囲の人々にも愛されていく幸せなお話です。
    苦境にめげない女性、強く生きて活躍する女性が好きな方にぜひお読みいただきたいです。

    『愛されることを知らなかった食いしん坊姫【完全版】1』には「夜会に行かねばならぬ」~「王国軍の帰還」までを収録
  • 『わたくしが立派な「悪役令嬢」に育てて差し上げますわっ! 貴女はどんな破滅の道を辿るのかしら!』

    『わたくしが立派な「悪役令嬢」に育てて差し上げますわっ! 貴女はどんな破滅の道を辿るのかしら!』

    ロザリナ・ハッシュベルト侯爵令嬢は幼い頃から守護霊が視え、会話もできた。
    ロザリナの守護霊はベルローズという『自称悪役令嬢』。
    ベルローズの話によれば、彼女が守護した宿主は百発百中で『悪役令嬢』として破滅の道を辿るらしい。
    その破滅の未来を回避するために必死に努力したが、冤罪を被せられたロザリナは婚約者であるヴィセンド第二王子に婚約破棄され、義妹に婚約者の座を奪われてしまう。
    処刑や島流しはされなかったものの、元婚約者から代わりに言い渡されたことは『怪物と恐れられる辺境伯──ガイザード・ザグリオンの許へ嫁ぐこと』であった。

    辺境伯邸へ移動中も守護霊のベルローズから悪役令嬢の顛末を散々聞かされていたロザリナは、不安な気持ちがいっぱいの状態で辺境伯邸へと到着する。
    嫁入りしたロザリナを出迎えてくれたのは、前髪で隠されて顔が見えない、屈強な体つきの怪物辺境伯、ガイザード。
    恐る恐る、婚約者となった怪物辺境伯に挨拶をしたロザリナが視たものは、ガイザードの周囲を駆け回る可愛らしい犬。
    えっ!? 辺境伯の守護霊って、まさかのポメラニアン?

    守護霊が視える悪役令嬢×怪物辺境伯(守護霊はポメラニアン)のラブコメディ。

    <作者より>
    はじめまして。ひとまるです。
    本作はもふもふなポメラニアンを書きたくてできあがった物語です。
    ポメラニアン(守護霊)と無口で不器用な辺境伯様の沼にはまっていく主人公を楽しんでいただければ幸いです。
    どうそ宜しくお願いいたします。
    『怪物と恐れられる辺境伯様の守護霊はポメラニアン【完全版】』には「序章 プロローグ」~「番外編~その後のお話~」を収録
  • 隣国との戦争に医療班として参加していた医療魔術師リーズは、味方を庇って毒矢を受け、死の淵にいる騎士セルヴァンの治療を任される。

    隣国との戦争に医療班として参加していた医療魔術師リーズは、味方を庇って毒矢を受け、死の淵にいる騎士セルヴァンの治療を任される。
    もう無理かもしれないと周囲にも諦められていたが、ひとつだけ彼を治療できる方法があった。
    それはリーズの持つ特殊スキル『性行為による治癒完治魔術』。
    その名の通り、性行為によって怪我や病気、毒に至るまで、すべてを治すことができる万能でありながらとても破廉恥な術だった。
    生涯使わないと決めていた術だったが、恩人であり片思いの相手のセルヴァンを救うため、リーズは治療を行うことを決意する。
    意識のないセルヴァンに跨り、内心で想い人との行為を嬉しく思いながらも必死に治療を行うリーズ。
    そうして無事に治療が完了して安堵していたとき、セルヴィンが目をさました。
    勝手に行為をしたことがバレたら嫌われてしまう!と顔を見られないように慌ててその場を離れたリーズだが、なんと彼のもとに下着を置いてきてしまって……!?
    内気な治癒魔術師と明るい騎士の、両片想いのお話。

    <作者より>
    短編で書いた作品ですが、皆様のご愛顧によりまさかの電子書籍化となりました。
    WEB連載の時には省略したあれやこれやを書き起こしてボリュームも倍近い文字数になっております。楽しんでいただければ幸いです。
  • 呪われた第二皇子に忠誠を誓った近衛騎士ゼノイスと、その皇子を癒せる聖女に仕えるメイドのカトレア。どんなピンチでも互いに主人を優先しなければならない、強い心を持った二人の両片想い恋愛譚。

    「オレと婚約してくれないか」
    「――――へ?」
    聖女の専属メイドとなったカトレアは、仕えるべき主人がまだ眠っている部屋の前で、憧れの騎士――ゼノイスに婚約を申し込まれる。
    平民出身であるカトレアにとって、同じく平民の出でありながらもその実力を認められ、爵位を授かり、第二皇子殿下の専属騎士となったゼノイスはまさに憧れの存在であった。
    そんな彼からの突然の申し出に困惑しながらも、きっと何か事情があるのだろうと婚約を承諾したカトレア。
    決して軽い気持ちで結んだ婚約ではなかったが、ただの平民メイドであったカトレアには想像もできないほどに運命が大きく動きだすことに――。

    呪われた第二皇子に忠誠を誓った近衛騎士ゼノイスと、その皇子を癒せる聖女に仕えるメイドのカトレア。
    どんなピンチでも互いに主人を優先しなければならない、強い心を持った二人の両片想い恋愛譚。

    <作者より>
    呪われた第二皇子と家族に虐げられてきた聖女のボーイミーツガール―-の、隣にいる騎士とメイドにスポットを当てたお話です。
    どうか、楽しんでいただけますように。

    『聖女付きメイドは憧れの騎士に溺愛される【完全版】1』には「序章 婚約破棄」~「二章 踊れないふたり」(前半)までを収録
  • 齢50を過ぎているが体力も精力ともに強かった宰相閣下。はたして彼は、無事にお役目を全うできるのか?彼の遅かりし初恋の行方は!?

    「魔力の高い者ほど年より若く見える」という性質をもつ世界で、常識を超えた魔力をもつ宰相ローラントは、今年で50歳でありながら30歳ほどにしか見えないほど若々しく美しい容貌をしていた。
    また、その容姿のせいだけでなく、女性の扱いにとても長けていると周りに思われており、いつも王宮中の女性の熱い視線を集めていた。
    そんなある日、性戯に長けているという噂を買われ、ローラントは国王が新たに迎える寵姫に閨の手管を仕込む”夜の教育係”を命じられる。
    「まってくれ。どうすれば――」
    実はローラントはこれまでただの一人も女性に触れたことがない。
    ばれたら大変だと心配するも、幸いなことに、寵姫として迎えられる予定のベアトリスは、素直で何も知らない箱入り娘の美少女だった。
    うろたえながらも何とか教本通りに閨指南をこなすローラントだが、ベアトリスの初心な反応に夢中になっていく……。

    齢50を過ぎているが体力も精力ともに強かった宰相閣下。はたして彼は、無事にお役目を全うできるのか?彼の遅かりし初恋の行方は!?

    <作者より>
    若くてかっこいいイケオジがアワアワするのが書きたくて、このお話は生まれました。
    精一杯虚勢を張ってヒロイン・ベアトリスに夜のご指導をするローラントと、彼の遅かりし初恋をお楽しみいただけたら嬉しいです。

    『宰相閣下の閨指南【完全版】1』には「宰相閣下の新たな務め」~「寵姫の恋」(前半)までを収録
  • 前向きで明るい女の子と、なんだかんだで優しい神様の甘々×溺愛な恋のお話。

    この国では三十年に一度、神への生贄に生娘が捧げられる――生贄に選ばれた家には国から名誉と宝石や高額の支度金が支払われる。
    慎ましく母娘二人で暮らしていたが母が亡くなり、ある日クラリスの元にデッセル子爵家から迎えが来た。
    裕福な貴族や商家の後妻か妾として使うつもりで引き取られ、その間、メイドを孕ませ捨てた子爵である父はもとより、義母、異母姉フローラからは蔑まれ、子爵家のメイドたちからも虐げられる日々を過ごしていた。
    そうして過ごした二カ月後、フローラの代わりに生贄に捧げられると決まった。
    引き返すことは許されず、みなが見守る中、決死の思いで神域へと続くといわれる大地の裂け目に飛び込んだ。
    ――ぽよん、ぽよん。
    辿り着いた神域で神が口にしたのは「生贄を必要としていないから帰れ」という言葉。
    帰る家もなく、行き場を失ってしまったクラリスは、神であるディエテイルに仕える双子の神使・ルカとリオの口添えもあり、そのまま使用人として神域で暮らすことに。ぶっきらぼうに見えても実は優しく面倒見のいい神に惹かれるクラリスだが、人と神――この恋は叶わない。
    人間の体は神域では生きられず、この想いだけを大事にしようしていたクラリスの体は緩やかな毒に蝕まれ始めていた。
    前向きで明るい女の子と、なんだかんだで優しい神様の甘々×溺愛な恋のお話。

    <作者より>
    虐げられて神様への生贄に捧げられる事になっても屈しない明るい女の子と、そんな彼女に惹かれて最終的には溺愛してしまう神様の恋の物語です。
    今日よりも明日、そしてその先に広がる未来でも。ふとした瞬間にも恋に落ちて想いを深めてしまう。
    二人の恋のお話を楽しんで頂けますように。

    『捧げられた生贄は、神様に恋して過ごしています【完全版】1』には「プロローグ」~「第三章 ただ、傍にいたいだけ」(前半)までを収録
  • 父親の借金のせいで、ものすごく貧乏な伯爵令嬢アンネリカ・フローレス。彼女は密かに、同級生で公爵令息のディラン・ファイザバードに思いを寄せていた。

    父親の借金のせいで、ものすごく貧乏な伯爵令嬢アンネリカ・フローレス。
    彼女は密かに、同級生で公爵令息のディラン・ファイザバードに思いを寄せていた。しかし、家のために学院を卒業する一年後、隣国の三十歳も年上のお金持ちの男の元に嫁ぐことが決まっていた。
    それにディランにはすでに秘密の恋人がおり、その恋人は実は王太子の婚約者の公爵令嬢であったので、眺めるだけで満足していた。
    ある日、王太子が公爵令嬢の浮気を疑っているという噂が出る。
    王太子を欺くため、ディランがカモフラージュの恋人役を探し始めたという話しを立ち聞きしたアンネリカは、自ら立候補し、見事ディランの恋人役に内定。
    どうせ好きでもない人の元に嫁がなくてはいけないなら、最後の期間くらい好きな人と過ごしたい。一年で一生分の思い出を作るんだから!
    そう思って始まった恋人役。最初はそっけなかったのに、アリバイのためのデートや交流を重ねていくうちに、だんだんとディランの様子がおかしくなり……。
    まっすぐでポジティブ思考の鈍感娘アンネリカと、日に日に彼女に執着していく実は危険な男ディランの、ちょっとアブナイ恋のお話しです。

    <作者より>
    ヒロインに執着する、ちょっと危険なヒーローを書きたくて生まれた作品です。紳士的に見えたヒーローが次第にヒロインに執着するとともに病んでいくのに対し、全くヒーローの気持ちに気がつかないヒロイン。
    そんな二人の恋の行方を楽しんでいただければ嬉しいです。
     
    『好きな人の恋人役になったらいつの間にか囚われていました【完全版】1』には「恋人役、ぜひ私にやらせてください」~「ディラン様の従兄弟に会いました」までを収録
  • 「さあ、反撃を始めましょう」婚約して十年。幼い二人は穏やかだけれど確実にはぐくんだ愛を芽吹かせたはず……侯爵令嬢アイリーン・カサンドラは王太子レオンの婚約者であり、彼の成人を機に結婚するはずだった。

    「さあ、反撃を始めましょう」
    婚約して十年。幼い二人は穏やかだけれど確実にはぐくんだ愛を芽吹かせたはず……侯爵令嬢アイリーン・カサンドラは王太子レオンの婚約者であり、彼の成人を機に結婚するはずだった。しかし成人を目前にして、王太子の心はほかの女性に奪われ、大勢の前で王太子から婚約解消宣言を受けた。
    ――それは、ほかならぬアイリーン自身が選んだ道だった。そう、すべては愛する国の為――。
    わかっていたはずなのに取り乱してしまう心。この原因を、アイリーンは許さない。猟犬と呼ばれているカサンドラ侯爵家の所以を思い知るがいい!

    陛下を巻き込んで反撃を行った結果、継承権を手放し国を出たはずの、王弟キースに王位が回ってきた。
    王位継承に変わりはいれど「王太子妃」に代わりはいないと受け入れる。
    二人っきりになり、キースに所詮レオンでなくて良かったのだなと問われ、アイリーンはごまかし続けていた本音を思わずこぼしてしまう。
    『勝手に甘やかすさ。妻をいかに甘やかすか、夫の腕の見せ所だろう』『まだ、婚約もしていませんわ』『その為の努力は惜しまんよ――俺は、あなたの心がほしいーー』そんな会話の中で泣きつかれ眠ってしまったアイリーン。一回り以上も下の娘の泣き顔に惚れたキースは翌日より動き出す……。

    年上で俺様な王弟殿下の溺愛ぶりに振り回されながらも、真実の愛を見出し幸せになるお話。

    <作者より>
    はじめまして。自分の好きを好きなだけ詰め込み、好き勝手に書きなぐったお話です。
    どいつもこいつも恋に生き愛に生きる脳筋ばっかりで、ドタバタ騒がしい困った子達ですが、それで彼らは幸せなので諦めましょう。愛の為ならしかたないのです。
    わたしの性癖の盛り合わせのようなお話ですが、あなたにも愛していただけたら嬉しいです。

    『愛の為ならしかたない【完全版】1』には「第一章 愛の為ならしかたない 第一章 プロローグ」~「番外編 鬼の居ぬ間に、花のまにまに。 01 朝告げ鳥が今日もうるさい」までを収録
  • 友人セストルの勧めで、領主の仕事を手伝ってもらうために『人形』ザンニを買うことになった小領主エルミーニア。彼女は優秀で美しい彼に仕事の手伝いを頼むが、ザンニは従順ながらもどこか冷たい目で彼女を見つめてくる。

    万能と謳われる『人形』、しかしその本来の用途は性処理用の『愛玩人形』だった。

    友人セストルの勧めで、領主の仕事を手伝ってもらうために『人形』ザンニを買うことになった小領主エルミーニア。
    彼女は優秀で美しい彼に仕事の手伝いを頼むが、ザンニは従順ながらもどこか冷たい目で彼女を見つめてくる。
    人形の本来の用途を知らないエルミーニアと、性処理の道具として消費されることを厭悪するザンニ。
    互いの認識の噛み合わなさに違和感を覚える中、ある日彼女は彼の抑え難い欲求を目にしてしまう。
    そう、性玩具として彼には欲求を発散させ、慰めるという意味での手入れが必要だったのだ――。
    プライドが高い美男×無垢な鈍感女が互いの身体に触れ合いながら惹かれ合っていく、甘々なラブストーリー!

    <作者より>
    本作の作者、りりっとです。たぶんはじめまして。
    プライド激高男が無様に純真無垢な鈍感女に絆され落ちていく話、それが「愛玩人形にはお手入れが必要です」でございます。
    最初は勘違いコントを繰り広げる男女のラブコメを書く予定だったのに、気付けばそんな内容に。そして電子書籍化までしていただけてとても光栄です。高慢な人形ザンニが鈍感領主エルミーニアにくそデカ感情を抱いて抑えきれない欲望に振り回される話をお楽しみいただけたら幸いです。
    そういえばセストルは初期設定では「セスト」という名前で、三文字だとザンニと紛れるので「セストル」になった経緯があります。胡散臭いが服を着て歩いている謎のお助けキャラ、セストルお兄さんもよろしくおねがいします。

    『愛玩人形にはお手入れが必要です【完全版】1』には「第一章 高圧的な目をした人形」~「第十九章 想いに身を委ねる夜」までを収録
  • 修道院で花嫁修業に励む伯爵令嬢のシャーロット。幼なじみで婚約者であるブラフォードとの結婚を心待ちにしていたが、彼が事故で急死したという知らせが……。

    修道院で花嫁修業に励む伯爵令嬢のシャーロット。幼なじみで婚約者であるブラフォードとの結婚を心待ちにしていたが、彼が事故で急死したという知らせが……。

    悲しみに打ちひしがれながらも彼のもとへ急ぐシャーロットだが、ならず者に襲われあわやの事態に。そこを助けてくれたのは、ブラフォードそっくりに成長した彼の弟、ルーカスだった。

    ルーカスはブラフォード以外に嫁ぎたくないと言うシャーロットに、望みどおりにしてあげると言いながらも覆いかぶさってきて……!?

    素直になれない年下の幼なじみとのジレ恋ストーリー。

    『奪われた純愛【完全版】1』には「序章」~「第六章 近づく距離」(前半)までを収録
  • 平民として家族3人で幸せに暮らしていたティアナは、両親を事故で亡くしてしまう。事故の数日後、隣国のルスネリア公爵家を名乗る使いが訪ねてきて、
    実は父親が公爵家の嫡男であったこと、母と駆け落ちをしてこの国で暮らしていたことを知る。

    平民として家族3人で幸せに暮らしていたティアナは、両親を事故で亡くしてしまう。
    事故の数日後、隣国のルスネリア公爵家を名乗る使いが訪ねてきて、
    実は父親が公爵家の嫡男であったこと、母と駆け落ちをしてこの国で暮らしていたことを知る。
    現ルスネリア公爵である叔父に養子として引き取られ、公爵令嬢となるも、家族からは蔑まれ、使用人のように扱われ虐げられていた。
    ある日、招待されて仕方なく参加した夜会で、かつて将来を誓った恋人・ウィルバートと再会し、求婚される。
    平民だと思っていたウィルバートが、この国の皇太子だとわかり驚くもウィルバートが忘れられなかったティアナは、喜んで求婚を受け入れる。
    想い人と結ばれ、このまま幸せになると思っていたのに……。
    『捨てられた平民育ちの公爵令嬢は幸せになるために奮闘する【完全版】1』には「ルスネリア公爵家」~「プロスペリアの宝玉の秘密と精霊」までを収録
  • 男性に全くもてない子爵令嬢のエミリーは、最後の望みをかけて侯爵家に滞在しながら結婚相手を探すことになった。そこで出会ったハイスペックの四歳年下の騎士であるダニエルは、真性変態ドSの鬼畜野郎だった。

    男性に全くもてない子爵令嬢のエミリーは、最後の望みをかけて侯爵家に滞在しながら結婚相手を探すことになった。そこで出会ったハイスペックの四歳年下の騎士であるダニエルは、表向きは柔和な性格に天使のような容貌でありながら、裏の顔は女性を泣かせることが大好きな真性変態ドSの鬼畜野郎だった。
    その秘密を知ったエミリーに、ダニエルが仕掛けてくるが、負けず嫌いな性格のエミリーはダニエルに猛然と立ち向かう。
    ドМの女性が好きなのだと思い込んでいたエミリーは、ダニエルを攻めて虐げるのだが、何故かそこを気にいったらしいダニエルに付きまとわれてしまう。
    果たしてダニエルはドSなのかドMなのか? それとも──…?
    『年下騎士の執着愛 ~まさかのドS返しが逆効果!?~【完全版】1』には「第一章」~「第四章」までを収録
  • リリーナローズは「物語」で悪女として描かれていた。しかも婚約者を陥れ、結果廃人にさせてしまう──そんな物語を前世で読んだことを思い出したリリーナローズは、婚約者を救おうと決意した。

    リリーナローズは「物語」で悪女として描かれていた。しかも婚約者を陥れ、結果廃人にさせてしまう──そんな物語を前世で読んだことを思い出したリリーナローズは、婚約者を救おうと決意した。
    このままでは彼女の婚約者は凌辱からの廃人である。それを阻止しようとするリリーナローズだが、その婚約者に婚約破棄を突き付けられてしまう。今はまだ婚約破棄するわけにはいかないリリーナローズは、彼に一年間の賭けを提示するが……。
  • 公爵令嬢アデリナ・フリーデルは、幼い頃にお茶会で出会った公爵家の嫡男ルドガー・ブライトナーに一目惚れし、父に泣きついて強引にルドガーと婚約した。

    公爵令嬢アデリナ・フリーデルは、幼い頃にお茶会で出会った公爵家の嫡男ルドガー・ブライトナーに一目惚れし、父に泣きついて強引にルドガーと婚約した。
    だが、卑怯な手を使ったことで婚約者になっても彼に冷たくあしらわれ、全く相手にされることはなかった。
    それでもアデリナは諦めず、王立魔法学園に入学してからも、毎日のように彼につきまとい挨拶を続けていた。
    しかし彼の隣には、常に男爵令嬢エリーゼ・クラッセンの姿があった。
    愛らしいエリーゼに対するルドガーの態度は、アデリナに対するものとは全く違うもので、二人は恋人同士という噂まで出始める。
    エリーゼに対し自分には決して見せない表情を向けるルドガーに、ついに身を引くことを決意する。
    しかし、婚約解消を申し入れた途端、ルドガーの態度が豹変しはじめた!
    彼の態度に戸惑うアデリナ、この婚約は一体どうなるのーー!?

    『婚約者につきまとうのを止めたら逆に迫られ襲われました(1)』には「第一章 愛されていない婚約者」(前半)までを収録
  • 公爵令嬢ヴィクトリアは第二皇子の婚約者”候補”である。ほぼ婚約者として内定していながら、第二皇子のわがままにより正式な婚約者ではなく候補のまま妃教育などを受けていた。厳しい教育や、第二皇子からの冷たい態度など意にも介さないヴィクトリア。なぜなら彼女には”推し”がいるから。

    公爵令嬢ヴィクトリアは第二皇子の婚約者”候補”である。
    ほぼ婚約者として内定していながら、第二皇子のわがままにより正式な婚約者ではなく候補のまま妃教育などを受けていた。
    厳しい教育や、第二皇子からの冷たい態度など意にも介さないヴィクトリア。
    なぜなら彼女には”推し”がいるから。
    その相手こそ、第二皇子の兄であり皇太子であるジャックであった。
    婚約者に冷遇されるヴィクトリアに優しく接してくれた時から、ジャックはヴィクトリアの推しになった。
    国のためになることが『推し活』だと妃教育に励みつつ、その合間に皇城で見かけるジャックを見守るヴィクトリア。
    そんな日々を過ごし、とうとう第二皇子と婚約することになったパーティーの場で、ヴィクトリアは身に覚えのない罪で第二皇子から責められ婚約破棄される。
    その渦中、颯爽と現れたジャックがヴィクトリアの無実を証明してくれたが、なにやら様子がおかしくて――?
    「もう逃がさないよ。君は僕のものになったんだから」
    作者より
    web版から更にパワーアップしたお話を、電子書籍化していただけることになりました!
    物語の大筋は変わらないものの、電子書籍版では全年齢からTLへジャンル変更し、ガッツリ改稿+四万字以上の加筆を行いました!
    そしてもっとお楽しみいただけるよう、新たに「推し活要素」を追加しています!
    皇家に連なる公爵令嬢として常に完璧であるよう振る舞うものの、実は推し活に沼ってるヴィクトリア公爵令嬢と、ヤンデレで腹黒なジャック皇太子殿下の溺愛執着物語をお楽しみいただけたら幸いです。

    『断罪されかけた令嬢はヤンデレ皇太子(推し)の溺愛に囚われる【完全版】』には「序章」~「終章」を収録
  • 公爵令嬢マーリアは国王ヨアヒムの婚約者として、王妃になる予定だった。しかし隣国との同盟のためにその国の姫を迎え入れることになり、マーリアと国王の婚約は解消された。

    公爵令嬢マーリアは国王ヨアヒムの婚約者として、王妃になる予定だった。
    しかし隣国との同盟のためにその国の姫を迎え入れることになり、マーリアと国王の婚約は解消された。
    だが、今まで争ってきた隣国の姫を王妃とすることに国内から反対の声が上がり、国内貴族との結びつきを強めるため、マーリアは元婚約者(国王)の弟であるレオンハルトと結婚するよう命じられる。
    幼い頃、魔獣に襲われたマーリアをレオンハルトが助けてくれた時から何かと無鉄砲なレオンハルトに世話を焼いており、まるで姉弟のような関係を築いていたため、レオンハルトと一緒になることに戸惑うが、二人の距離は徐々に近づいていった。
    そんなある日、人を襲う魔獣について調べるため視察に訪れた泉で、聖獣と呼ばれる獣に出会う。
    狼によく似た白く美しい獣は、レオンハルトこそが王にふさわしい存在だと言って力を与えようとするーー。
    作者より
    ヒロイン、ヒーロー、どちらも自分の置かれた立場をよく理解し、自分の気持ちは後回しにする性格です。
    特にヒーローはその傾向が強く、ヒロインをやきもきさせます。
    そんな彼がヒロインの婚約者となりどう変わっていくか…お楽しみいただければ幸いです。

    『王弟殿下の婚約者になりました~獅子と狼に挟まれて大変です~【完全版】』には「プロローグ」~「書き下ろし番外編 夢」を収録
  • 目の前で執り行われているのは、かつての親友と、自分が恋をした男性の結婚式――。子爵令嬢であるハリエットは十五歳から四年間貴族が通う、王立学校の二年生。

    目の前で執り行われているのは、かつての親友と、自分が恋をした男性の結婚式――。

    子爵令嬢であるハリエットは十五歳から四年間貴族が通う、王立学校の二年生。
    入学式の際、迷子になっていたメアリーを助けたことがきっかけで彼女とはあっという間に親友と呼べる仲になっていた。
    ハリエット達が一年生のある日、困っていたところを二人の男子生徒に助けてもらった。
    メアリーの兄、マイルズとその同級生のニコラスだ。
    ハリエットは優しい雰囲気のニコラスに一目惚れし、上の空になってしまう時間が増えていたのだが、それに勘付いたメアリーが二人の仲を応援すると言って、四人での昼食の約束を取り次いでくれた。
    それからは四人で過ごす時間が増えたのだったが、ハリエットは何か違和感を覚え始める。
    それは、応援すると言ってくれていたメアリーが、ニコラスと二人だけで会話をしている時間が増えていたことだった。
    四人で居るのに、ペアが二つ。
    そんな時間が日に日に増えていく。
    そして、一年生も終わろうとしていた時期にメアリーに呼び出されたハリエットは、ニコラスと婚約することになったとメアリーから告げられた。

    そうして結婚式に参列したハリエットだったが、心から親友を祝うことは出来ない。
    せめて二人の幸せを邪魔せぬようにと、式が終わった後は黙って帰ろうかと思っていたのだが、メアリーに呼び止められ謝罪を受けるハリエット。
    否が応でも謝罪を受け入れなければならない雰囲気だったが、その時に助けてくれたのがメアリーの兄マイルズだった。
    彼もまた、メアリー達に振り回されていた被害者だったのだ。

    気まずさもあってマイルズにしっかりしたお礼も言えなかったことが心残りだったハリエットだったが、それから二年がたち最終学年に。
    就職活動のため王宮の見学会に参加したのだが、案内してくれる彼は容姿が変わっているがどうも知っている人物のようで……?
    彼は髪の毛の癖や色、瞳の色が以前と全く変わって別人のようになっているが、間違いなくマイルズだった。
    どれだけ見た目が変わっても、運命の相手は見つけることが出来る物語――。
    作者より
    これがデビュー作になります。
    ニュースなどで気分が落ち込んだ時に読んでほっこりしてもらえたらいいな、と思いながら書きました。
    ベタ甘大好きです。

    『親友に好きな人を奪われた私は運命の相手を見つけることができました【完全版】』には「一章 好きな人と親友が婚約した 四人の出会い」~「終章 私は幸せな結婚をしたい 私たちの結婚式」を収録
  • 「お前は誰だ?」目が覚めた旦那様のフレデリックが訝しげな目をしながらミラルーナを頭のてっぺんからつま先まで眺め回すように見ていた。

    「お前は誰だ?」
    目が覚めた旦那様のフレデリックが訝しげな目をしながらミラルーナを頭のてっぺんからつま先まで眺め回すように見ていた。

    とある事情で出会った公爵令息フレデリックから、出会ったその場で求婚された。
    なんだかんだと言いくるめられフレデリックの押しの強さに負けて結婚したミラルーナだが、結婚してからもフレデリックにひたすら毎日甘く愛される新婚生活を送っていたはずだったーー。

    貧乏な男爵家の令嬢ミラルーナは、世間に必死に隠してきたが「魅了」の魔力を持っていた。
    ある日、それを知った公爵令嬢のリンゼイに、魔法のことも黙っているし借金も返してあげる代わりに婚約者を魅了して婚約破棄させるよう手助けしてほしいと依頼される。
    しぶしぶ了承し、リンゼイとともにいざターゲットの公爵令息フレデリックと会うやいなやいきなり彼に求婚された。
    魔法のせいだと思っているミラルーナだが、そうではないらしい……。
    流されるまま、溺愛される結婚生活を過ごしていたはずだったが、ある日フレデリックが魔物の討伐で重傷を負い意識不明になってしまう。
    目が覚めて安心したのもつかの間、フレデリックはなぜかミラルーナのことだけわからない。
    そう、記憶喪失になっていた……。
    作者より
    この作品は、私が初めて書いた長編のTL作品です。
    最初は勢いで結婚することになった二人が色々な困難に直面し、絆を深めながら本当の夫婦になっていく……というお話を書きたいと思いました。
    不慣れな部分も多いですが、楽しく読んでいただけると嬉しいです。

    『熱烈求婚してきた旦那様は私のことだけお忘れのようです【完全版】』には「プロローグ」~「電子書籍書き下ろし その後の人々」を収録
  • 子爵令嬢アビゲイルは、なぜかドM男性に好かれる体質を持っていた。

    子爵令嬢アビゲイルは、なぜかドM男性に好かれる体質を持っていた。
    十七歳になり、いくつかの縁談を持ちかけられたアビゲイルはある男性とお見合いをしたのだが、彼はアビゲイルの塩対応に興奮し、痙攣しながらズボンの前を濡らしたのだ。
    その光景を目の当たりにしてドン引きしてしまったアビゲイルであったが、それからというものどこから噂が広がったのか下僕希望の男性が近寄ってくるようになってしまった。
    そんな生活が続いたせいですっかり変態に慣れ始めていたアビゲイルだったが、あと三カ月で成人となる十八歳の誕生日を迎える。
    婚約者探しも佳境になり大規模な夜会に参加したのだが、化粧室に向かう途中に弾力と固さを感じるモノを踏んだ。
    恐る恐る足を退けると、悶絶し床に転がっているのは、国中の誰もが知っている人物の第二騎士団副団長のウィリアムだった。
    彼は二年前に国を揺るがせるクーデターをおさめた英雄であり、ブルックス公爵家の次期公爵だ。
    アビゲイルはすぐに謝罪をしたのだが、当のウィリアムは踏まれたことに興奮し、顔を赤く上気させている。
    まさか国の英雄がドMだとは夢にも思わなかったアビゲイルは、逃げるように夜会から去ろうとしたのだが、ウィリアムはそんな彼女を逃がさなかった。
    そうして公爵家に迎えられることになったアビゲイルだったが、持ち前のポテンシャルの高さで妻としての責務を果たしていく。
    その中には当然閨事も含まれるのだが、この二人の閨は一般的なものとは一味違って……?
    ドMに好かれるS令嬢と、ドMだけど時にSな一面を見せる冷酷無慈悲な副騎士団長のせめぎ合いな夜が始まる――!?
    作者より
    貴族令嬢としては背も体格も才能も、すべてが規格外なアビゲイル。高位貴族として生まれながら、騎士の道を選び、冷酷無慈悲と恐れられるウィリアム。
    彼女を見守る優しい家族の深い愛情や、踏まれたい彼のちょっと拗らせた愛情表現、時にすれ違っても、母より贈られた「人として愛し、愛されることを考えなさい」という言葉を胸に、まっすぐにぶつかっていくふたりのエピソードを、笑って読んでいただけると嬉しいです。

    『冷徹無慈悲な副騎士団長は最愛の妻に罵られ踏まれたい【完全版】』には「第一章 マッチョな騎士様を躾けます!? 1 年始めの夜会 二月一日」~「終章 六月の花嫁」を収録
  • 公爵家の養女として育ったオルテンシアは、桃色の髪に黄金の瞳というこの国では珍しい容姿のせいで、家族にも周りにも虐げられてきた。しかし東西に分裂した国の争いが激化すると、オルテンシアはその見た目だけを理由に西軍の聖女として祭り上げられ、戦場に身を置くこととなった。そんな中、敵対する東軍の将軍ランスロットと対峙したオルテンシア。

    公爵家の養女として育ったオルテンシアは、桃色の髪に黄金の瞳というこの国では珍しい容姿のせいで、家族にも周りにも虐げられてきた。
    しかし東西に分裂した国の争いが激化すると、オルテンシアはその見た目だけを理由に西軍の聖女として祭り上げられ、戦場に身を置くこととなった。
    そんな中、敵対する東軍の将軍ランスロットと対峙したオルテンシア。
    数多の武勲を立てた気高く寡黙な知将として有名なランスロットは、月のように美しく、品行方正ともっぱらの噂だ。
    ところが、そんな彼にオルテンシアはあろうことか戦場のど真ん中、しかも人前で純潔を奪われてしまう――!?

    捕虜となったオルテンシアは、毎日訪れるランスロットにただ抱かれ続け、抗うすべもなく感じ続けていた――。
    しかし、何度も訪れる快感の中、哀しくも愛おしいとある記憶がオルテンシアの中に浮かび上がってきて……。
    敵であるはずのランスロットを、こんなにも愛おしいと思ってしまうのはなぜなのか……。
    そして、ランスロットがオルテンシアを囚えた真の目的とは――?

    作者より
    「運命の日」に必ず死んでしまう最愛の女性オルテンシアの命を救うために、永劫の時を輪廻し続け、長い時間を孤独に生きた結果、狂人となった青年ランスロットの最期の時の物語。
    本編は常軌を逸した行動が目立ち、第三者がいる中でのRが多めですが、後日談は本来の優しい彼による溺愛ぶりが発揮されています。
    作者テーマの「どんな(姿の)あなたでも愛してる」、愛する女性のために全てを賭けるヒーローは本作品も共通。
    ランスロット将軍は本当の花言葉を使って口説きます。
    お時間おありの方はぜひよろしくお願いします。

    『聖女は時の檻の中で、孤独な将軍の囚愛に堕ちる【完全版】』には「最期の記憶 第一話 戦場での邂逅」~「最終話 悲哀の竜は時を超え、最愛の聖女と運命を紡ぐ」を収録
  • 「そこで知り合った子よ。今年のラビットちゃん」「このダセェ子がですか?」

    「そこで知り合った子よ。今年のラビットちゃん」

    「このダセェ子がですか?」

    王都に所在するとある貴族学園の生徒会室で生徒会メンバーであるロイドから開口一番に”ダセェ”と言われたのは、リンドバーグ子爵家の末っ子クララベル。

    彼女は致命的に田舎くさかった。

    クララベルにはアランという三歳年上の幼馴染であり婚約者がいた。

    文通も途絶えたこともあり、婚約者と同じ期間に学園に通いたい一心で「ラビット(飛び級)」として、一年早く入学した学園でアランを探していたクララベルだったのだが、やっとの思いで見つけた婚約者は、見るからに都会育ちでお色気ムンムンな女生徒と熱いキスを交わしていた……。

    涙が溢れて止まらなかったクララベルだが、その場に居合わせた生徒会副会長であるヴィクトリアに助けられた。

    事情を聞いた生徒会のメンバーは、クララベルが望むのであれば生徒会に入って自分を磨く術を教えてくれると言う。

    「私……変われますか? 自信が持てない自分が嫌なんです」

    その出会いをきっかけに、”ダセェ”と言われた令嬢は華麗なる変身を遂げる――。



    作者より



    私がこの物語を書くにあたり、誰かの励みになれる、元気の出る物語を書きたいという信念がありました。

    人間どんな状況下に置いても『成りたい自分』になれるし、どんな時でも手を差し伸べてくれる人はいるのだと思ってクララベルを生みだしました。

    これを『ご都合主義』ともいいます(笑)。

    ですが、この話に元気をもらって共感してくれる人が一人でもいらっしゃったならとても嬉しい限りです。

    この物語はたくさんの人たちの『失敗』の上に成り立っています。

    私も含めてたくさんのキャラクターたちは何度も失敗を繰り返します。

    だから成長するんですよね。

    どうか沢山失敗するキャラクターたちが愛されますように。



    『ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身【完全版】』には「一 婚約者以外にもダサいと認定を受ける」~「十六 それぞれの明日へ」を収録
  • 幼馴染でもある侯爵家の嫡男ハワードの婚約者は、ミュリエルの実姉であった。ある日突然姉とハワードは破談となり、姉は急遽第二王子に嫁ぐことになったという。さらに、王子に婚約者を奪われたという侯爵家への醜聞を避けるため、父は姉の代わりにミュリエルに嫁ぐよう告げたのだった――。

    幼馴染でもある侯爵家の嫡男ハワードの婚約者は、ミュリエルの実姉であった。
    ある日突然姉とハワードは破談となり、姉は急遽第二王子に嫁ぐことになったという。
    さらに、王子に婚約者を奪われたという侯爵家への醜聞を避けるため、父は姉の代わりにミュリエルに嫁ぐよう告げたのだった――。
    しかし、ミュリエルは幼い頃から兄のように慕い、姉を愛していたハワードとの結婚なんて絶対に嫌だと逃げ出そうとしたが、タイミングよくハワードと会ってしまう。
    どうやら彼は、無理矢理自分と結婚させられるミュリエルを心配して来てくれたようだ。
    彼の優しさに、ミュリエルは結局ハワードとの結婚を受け入れたのだった。
    「俺はもう、きみの兄ではない。夫だ」
    結婚したとたんそう告げてきたハワードに夜毎情熱的に愛されるミュリエルは、止まらない快感に戸惑いつつも徐々に彼に惹かれていく。
    しかし、彼を好きになるにつれてまだ姉を忘れられないのではという不安が高まり、彼の気持ちを知るのが怖くなってしまう。
    そんな時に出席した夜会で、第二王子と結婚した姉が気に入らない令嬢たちから、驚愕の事実を知らされた――!?
    不幸な出来事から夫婦になった二人の、不器用で真っ直ぐなラブストーリー。

    作者より
    姉の婚約者であった男性と結婚する、というなんとも気まずく、この結婚上手くいくのか?
    と思われる始まりですが、ヒロインもヒーローも強くて優しいので、シリアスどろどろストーリー!
    ……にはならず、無事にハッピーエンドを迎えます。
    安心してお読みください。

    『お姉様の婚約者と結婚することになりました【完全版】』には「第一章 姉の婚約者」~「書き下ろし番外編 里帰り」を収録
  • 幼くして娼婦の母を亡くしたマーリャ。娼館を追い出され森の中を彷徨い、ドゥラーク伯爵家の荘園にたどり着いた。

    幼くして娼婦の母を亡くしたマーリャ。
    娼館を追い出され森の中を彷徨い、ドゥラーク伯爵家の荘園にたどり着いた。
    あまりの空腹に果物を盗んで捕まってしまうが、マーリャの前に現れた、まるで天使のような美しい少年エルヴァン・ドゥラークは、マーリャに果物を与え孤児院へ行かせてくれたのだった。

    時がたち、ほんの少し瘴気をはらえる程度の力を持ったマーリャは、薬師として診療所で働いていた。
    ある日、マーリャの元に貴族の使いがやってきた。
    どうやら瘴気を浄化する力を持つペリシエン家の令嬢(聖女)の代わりにとある領地に代わりに行けということだった。
    嘘がばれないためにと持たされた指輪は、自分の許容量をはるかに超えて瘴気を浄化できる不思議な力をもっていた。
    身代わりに戸惑うマーリャだったが、聖女を望んでいるのがドゥラーク伯爵家だと知ると、かつての恩人であるエルヴァンを思い、聖女の身代わりになることを決めたマーリャ。
    「あの日の恩を返したい」
    マーリャはエルヴァンの力になれるかもしれないと思いながら領地に向かったが、再会したエルヴァンは、氷のように冷たい人間に変わり果てていた――。
    「帰りなさい。どこの馬の骨とも分からぬ女を迎え入れるつもりはない」
    最初はマーリャを拒絶する伯爵だったが、身を削りながらも領地を救おうと奮闘する彼女に徐々に惹かれていく。
    しかし、瘴気を取り込みすぎたマーリャは倒れてしまい、エルヴァンは治療だと言ってマーリャの身体に触れ始める……。

    <作者より>
    ファンタジー世界で、ヒロインとヒーローが、互いの存在によって救われる話が書きたくて書きました。
    少しでも楽しんでいただければ嬉しく思います。

    『偽聖女は初恋の伯爵様に抱かれる【完全版】』には「始まりの約束」~「ふたりのこれから 」を収録
  • 「私は恋愛結婚がしたかった」婚約を結んだ当日、婚約者となった公爵家嫡男のレイモンドに唐突にそう言われた伯爵令嬢のオリヴィアはどう返答をするのが正解なのか頭を抱えてしまった。

    「私は恋愛結婚がしたかった」

    婚約を結んだ当日、婚約者となった公爵家嫡男のレイモンドに唐突にそう言われた伯爵令嬢のオリヴィアはどう返答をするのが正解なのか頭を抱えてしまった。
    比較的結婚前も後も、愛人を持つものが多いこの国で、両家の親同士が決めた政略的な縁。
    当事者の意思がまったくと言っていいほど介入していないこの婚約に、オリヴィア自身も思うところがなかったと言えば嘘になる。
    しかし、自分だけでも夫となる人には誠実でいようと考えていたオリヴィアはまさに出鼻をくじかれることに。
    不安な気持ちを最大限に押し殺したオリヴィアは、他所で子を作るのだけは勘弁してほしいとレイモンドに伝えるのだが、どうやらレイモンドの真意はオリヴィアに伝わり切っていなかった様子……。
    「妻となる女性を好きになれればそれはもう恋愛結婚なのではないかと。できればオリヴィア嬢にも私のことを男として好きになってもらいたいと、そう思っているんだ」。
    どうやらレイモンドはオリヴィアとの恋愛結婚を望んでいるらしい――!?

    誠実な二人が紡ぐ、真っ直ぐで甘々な溺愛ストーリー。

    作者より
    とにかく甘々な話が書きたい! そんな思いで書きました。
    言葉で伝えることの大切さ、愛されることで得る自信と成長。
    読み終えたあとに少しでも幸せな気分になっていただければ嬉しいです。
    『恋愛結婚いたしましょう【完全版】』には「1 恋愛結婚いたしましょう」~「おまけ レイモンドの素晴らしき妻」を収録
  • 13歳で両親を亡くし、親戚の公爵家に引き取られたリーリエは、王太子の婚約者であった。

    13歳で両親を亡くし、親戚の公爵家に引き取られたリーリエは、王太子の婚約者であった。
    しかし、精霊の加護も得られず常に落ちこぼれだと蔑まれてきたリーリエ。
    ある日、王太子がリーリエとの婚約は災難だと陰で話しているのを聞いてしまい、さらに王妃からも茶会の際に王太子に別の令嬢をエスコートさせると言われてしまう。
    いつか認めてもらえると思い頑張ってきたリーリエだが、その期待は失望に変わってしまっていた。

    そんな時、近衛騎士として王弟に仕える義兄のヘリオットと久しぶりに王城でばったり出くわしたリーリエ。
    幼い頃は仲が良かったはずなのに、ヘリオットは蔑まれるリーリエを助けるでもなく、なぜか冷たい態度ばかりになっていったのだった。
    嫌われていると分かってはいたが、無理ならほかに頼むからと言いながらも茶会のエスコートをヘリオットに頼むと、なぜか承諾してくれた……。
    いろいろなことが積み重なり心の晴れないリーリエは、ふと死んだ母の魔法書を手に取り、そこに記された『惚れ薬』の作り方に強く興味を惹かれ、それを作ってしまった。
    誰かに使いたかったわけではなかったのに、その惚れ薬を飲んだのは――!?
    ただ穏やかに暮らしたかったのに「惚れ薬」が予期せず変化をもたらした……!

    <作者より>
    加護なし、魔力微弱、人生諦めモードだった自己評価が低めの女の子が愛されて自信を取り戻すお話。
  • 「経験がないのが問題だったら、俺が相手するぞ?」前世で大好きだった乙女ゲームの世界に転生したことに気づいた、ドレスのデザイナーを目指すシェリー。

    「経験がないのが問題だったら、俺が相手するぞ?」
    前世で大好きだった乙女ゲームの世界に転生したことに気づいた、ドレスのデザイナーを目指すシェリー。
    どこかに推しがいるはずと探し回るが、なんとまだ推しはこの世に産まれていなかった!
    推しの誕生を心待ちにしながらも、シェリーはこの世界の下着が着心地も良くない上、デザイン性もないことに気づく。
    このままでは推しの両親がエッチの時に盛り上がらなくて、生まれてこないかもしれない!
    そう危機感を覚えたシェリーは興奮できる下着を作り始めると、試作品を送ったとある娼館から依頼が舞い込んだ。
    たくましく、片目を覆う眼帯が似合うオーナーのクリードと出会い、どんどん下着づくりに専念していったとある日、
    王族から閨のための下着を作ってほしいと依頼を受けた。
    しかし前世も今世も処女のシェリーは、機能的でよりセクシーなデザインをこれ以上絞り出すことができなかったのだ。
    「誰でもいいから捨てようかな」とつぶやいた言葉を聞いたクリードに「お前を俺の女だと思って抱く」と、その役を買われてしまった!!
    下着のデザインを相談しただけのはずが、どうしてこんなことに――!?
    独占欲強めで絶倫な上にテクニックもすごいワイルド系ヒーローに外堀を埋められちゃう、仕事に一生懸命なヒロインのお話。
    ※本作品は『王子よりマシだと婚約したら腹黒絶倫でした』に登場するデザイナー、シェリーが主人公のお話です。

    <作者より>
    同じ世界観で全く違う系統の話を書いてみたかったので、今回は異世界転生ヒロインが主人公です。
    Web版は短編でしたので、二人の恋愛の過程と短編のその後について加筆させていただきました。
    はたしてシェリーは推しに会うことが出来るのか。少しでも楽しんでいただけると嬉しいです。
  • 「お前に妻としての役目は望んでいない」侯爵家の双子の姉妹と皇太子ライナスは幼馴染として育ち、姉のアムリアが婚約者に選ばれた。

    「お前に妻としての役目は望んでいない」

    侯爵家の双子の姉妹と皇太子ライナスは幼馴染として育ち、姉のアムリアが婚約者に選ばれた。ところが結婚式前日、双子の姉が失踪した……。
    婚約が決まってから、姉が王妃教育のために王都で忙しい日々を過ごす一方で、マシェリはとある理由でずっと領地に引きこもっていた。
    しかし、突然失踪した姉の身代わりとして、妹のマシェリが姉のふりをしてライナスに嫁ぐことになる。
    姉がなぜ逃げたのかもわからず、礼儀も教養も足りないマシェリは途方に暮れたが、姉が残してくれた一冊のノートを発見した。
    マシェリはライナスやライナスの周りのことが詳細に記されていたそのノートだけを頼りに嫁いだが、初夜をどう切り抜けるべきかと怯えていた。しかし、ライナスはその夜、冷酷に言い放った――お前に妻としての役目は望んでいない、と。
    差し出されたのは、偽りの夫婦生活を送るという内容の契約書で、マシェリはさらに困惑することになる。
    一緒に過ごすうちに、契約書を取り交わした愛のない結婚のはずが、ライナスの様子がおかしい――。
    彼の真意が読めないマシェリ。姉が見つかるまでと自分に言い聞かせながら、懸命に偽りの妻を演じるが……?

    <作者より>
    いつ身代わりがバレてしまうのかというドキドキ感と、皇太子ライナスがツンデレからヤンデレに変貌する瞬間をお楽しみください。
  • 石像から蘇ったヤンデレ騎士。呪いを完全に解くためには、愛するものの体液が必要だと、心も身体も囲われ、舐られ、これでもかと騎士に執着される溺愛ストーリー!

    石像から蘇ったヤンデレ騎士。呪いを完全に解くためには、愛するものの体液が必要だと、心も身体も囲われ、舐られ、これでもかと騎士に執着される溺愛ストーリー!

    家族から冷遇されて育った幼い伯爵令嬢のルルティアナは花を摘んで来いと言われ、雪の中に放り出されてしまう。寒くて心細い中、ふと雪原に辿り着いた。そこに立っていたのは、かつてこの国を黒龍から救った「英雄バルト」の石像だった。
    それからというもの、ルルティアナは孤独を埋めるようにバルトの石像に会いに行き、話しかけ、汚れを拭い、敬った。
    やがて十九歳を迎えたルルティアナは金のために売られるように婚約が決まった。望まない結婚で全てを奪われるのなら、せめて最初のキスだけはと……そう思ったルルティアナは屋敷を抜け出し、英雄バルトの石像に口付けた――。
    すると突然石像は人間になりルルティアナを抱きしめた。そう、それは黒龍による石化の呪いが解けた本物の英雄バルトだったのだ。バルトの話に混乱していると、抜け出したルルティアナを連れ戻しに家族と婚約者が来てしまう。
    「連れていってください。ここにいたくない」
    ルルティアナはバルトとともに逃げることにしたが、しばらくして実はバルトの石化の呪いが完全に解かれていないことを知る。
    呪いを解くためには、愛するものの体液が必要って――!?

    <作者より>
    偶然呪いを解いたことで、突然溺愛され翻弄される女の子が書きたくて考えたお話しです。バルトが活きのいいヤンデレになってくれてとても楽しかったです。
  • 侯爵令嬢のヴィクトリアは、王女付きの騎士になることを夢見ているが、父から「学園の騎士クラスを首席で卒業」という条件を出されていた。男勝りで恋愛音痴なヒロインと、甘々でどこか腹黒い絶倫ヒーローのキュートでエッチなラブロマンス!

    「少しでも私のことを女と思うのなら、私の処女を奪ってほしい」

    侯爵令嬢のヴィクトリアは、王女付きの騎士になることを夢見ているが、父から「学園の騎士クラスを首席で卒業」という条件を出されていた。
    しかし、どんなに努力しても三年間ずっと二位……首席は平民出身のジークだった。そして、最終試験もジークと戦い、ヴィクトリアは負けてしまった。王女の騎士にもなれず父の選んだ男性に嫁がなければならなくなり、絶望するヴィクトリア。おそらく婚約者候補は、やたらヴィクトリアにちょっかいをかけてくる、大嫌いな第三王子。
    それだけは絶対に避けたいヴィクトリアは、「王族は処女しか結婚できない」という決まりを破って結婚できなくなればいいのだ、と考える。
    ヴィクトリアは、切磋琢磨した学友でありライバルのジークに断られるのを覚悟で処女を奪ってほしいと頼むが「もっと自分を大事にしろ」「見合いには必ず行くように」とジークに強く言われてしまった。

    目論見がはずれて、しぶしぶ挑んだ見合い当日、そこにいたのはジーク……。ジークが侯爵令息ってどういうこと!?
    首席を維持していたのはすべてヴィクトリアを手に入れるためだったことも、ジークがこんなに絶倫だったなんてことも聞いてない!
    男勝りで恋愛音痴なヒロインと、甘々でどこか腹黒い絶倫ヒーローのキュートでエッチなラブロマンス!

    <作者より>
    首席を争う男女、恋愛音痴のヒロイン、ハイスペックだけどヒロインからの好意に弱いヒーロー等好きな要素を詰め込みました。どうぞよろしくお願いします。
  • 義妹と遊んでいた幼い頃、顔面に酷い火傷を負ったアマーリエは、常に傷跡を隠すために仮面を被っていた。ある日、火傷のせいで父親に婚約者を義妹に交替させられ、義妹と出席した仮面舞踏会でその元婚約者が「彼女を抱けない」と言うのを聞いてしまった。虐げられてきた仮面女子が幸せを掴むまでのお話――。

    義妹と遊んでいた幼い頃、顔面に酷い火傷を負ったアマーリエは、常に傷跡を隠すために仮面を被っていた。
    ある日、火傷のせいで父親に婚約者を義妹に交替させられ、義妹と出席した仮面舞踏会でその元婚約者が「彼女を抱けない」と言うのを聞いてしまった。
    失意の悲しみに明け暮れる暇もなく、ある日突然、アマーリエは王命で、元王太子で公爵のオスカーと婚約をすることになった。
    オスカーは絶世の美男でありながら『好色猿殿下』『淫蕩王太子』など呼ばれるほどの色狂いだと噂されていた。
    だが実はそれは国王が悪魔と契約した代償に、女と見れば襲い掛かる奇病に侵されているからだという。
    その悪魔曰く、アマーリエがオスカーの運命の相手で、二人が結ばれれば奇病が治るらしい。
    王命ならば仕方ないと嫁いだその日に、オスカーの発作によりアマーリエは無理やり抱かれ、処女を散らした。
    何が番よ。ばかばかしい。運命の赤い糸なんて嘘だわ。
    そう思っていたアマーリエだったが、オスカーの発作はみるみる収まってきた。しかも発作状態でないオスカーはなんだか誠実そうで……!?
    虐げられてきた仮面女子が幸せを掴むまでのお話――。

    <作者より>
    「仮面女など愛せるわけがない!」失言公爵が落ちるさまをごらんください♪
  • 危険な麻薬「ローハ」を取り締まる専門部隊の隊長の王国騎士のウォルトは、摘発のため踏み込んだ屋敷で意識を失った人々と、危うい笑顔で老人を跨いでいた美しい若い女を助けた。孤児な占い師と王国騎士、釣り合わない二人の恋の行方は……!?

    危険な麻薬「ローハ」を取り締まる専門部隊の隊長の王国騎士のウォルトは、摘発のため踏み込んだ屋敷で意識を失った人々と、危うい笑顔で老人を跨いでいた美しい若い女を助けた。
    占い師として知らずに雇われ毒されたその女はヴィアといい、天涯孤独の平民だった。
    屋敷から助け出された中で唯一助かったヴィアを、ぶっきらぼうながらも優しく慰め面倒を見てくれるウォルトと彼の部下たち。
    行くあてのないヴィアは、ウォルトの誘いで騎士団とともに王都へ向かうことを決めた。
    旅の最中のある夜のこと、ローハの後遺症としてヴィアの身体は急に火照りだし、快感を欲して疼きはじめる……。
    我慢しきれない性衝動を鎮めて欲しいヴィアは、激しくウォルトを求めてしまう――!?
    孤児な占い師と王国騎士、釣り合わない二人の恋の行方は……!?

    <作者より>
    過酷な生活をしながらも明るさを失わない占い師ヴィアが、恋に対してだけは臆病になったり後ろ向きになったり。ままならない感情に悩みつつも、自分で進む道を決めて前を向いていく、そんな彼女の恋がどうなるのか見守っていただければと思います。
  • 不器用だけどまっすぐで強い騎士と優しくてちょっと抜けているお姫様のお話。

    戦争大好きなリュジ帝国の第七皇女のミゼルカは、唯一娼婦上がりの側室の娘という事もあり幼い頃から冷遇されていた。
    目立たないように地味に生きるミゼルカだが、数少ない従者の中で信頼をおいているのは侍女のフローラと護衛騎士のルーベンス。
    ルーベンスはリュジ帝国で誰よりも強く、最も戦果を挙げており『首刈り』と呼ばれている実力者だった。
    国王や皇太子の護衛騎士も断り、なぜかルーベンスは兄が妹の面倒を見るようにミゼルカを守っていた。
    そんなある日、ミゼルカにやっと舞い込んだ縁談はテジミア王国の将軍との政略結婚。それはリュジ帝国がテジミアに戦争を仕掛けたいからだった。
    思惑を知っているからこそ、ミゼルカは独りで嫁ごうとしたが、ルーベンスはついてきた……。
    不器用だけどまっすぐで強い騎士と優しくてちょっと抜けているお姫様のお話です。

    <作者より>
    物騒でダウナー系だけど淡々と溺愛するマイペース男子と、地味で平凡だけど優しくて案外逞しい小動物系女子。兄妹のような距離感の主従という、自分の性癖を詰め込んだお話なので楽しく書きました。
    少しでもお楽しみ頂けたら嬉しいです。
  • 王太子の婚約者として、神事『聖泉礼拝』の役を引き受けているパトリシアは、めったに笑うことがない。それは、聖泉礼拝の儀式を遂行する上で「嘘をつくことができない」からであった。そう、愛想笑いですらも嘘とみなされるのである。

    王太子の婚約者として、神事『聖泉礼拝』の役を引き受けているパトリシアは、めったに笑うことがない。

    それは、聖泉礼拝の儀式を遂行する上で「嘘をつくことができない」からであった。そう、愛想笑いですらも嘘とみなされるのである。

    美しく上品でどこか不思議な雰囲気を持つ彼女が無表情でいると冷たく見えてしまい、そのことで「心根が醜い」「陰気で性悪」「傲慢極まりない悪役令嬢」と陰口を叩かれ、王妃や王太子、他貴族からも冷遇を受けていた。

    真面目に毎日の儀式や王妃教育に励むパトリシアは、敬虔な聖女そのものであったが、王太子は決して彼女のことを認めようとしない。

    それどころか、聖泉礼拝を軽視し、パトリシアの従妹である令嬢ロザリーの可愛らしさや天真爛漫さを褒め称え、いつもパトリシアに当てこするのだった。

    たまりかねて王太后に泣きながら辛い胸の内を話すが……、ある日ついに王太子から婚約破棄をした上で隣国の第四王子クロードと新たに婚約させ、国外追放すると言い渡された。

    従妹ロザリーのことや婚約破棄を憂うことなく「やっとこれで解放される、自由だ」と内心喜ぶパトリシア。

    一方、突如婚約話が上がったクロードは婚約者候補を見るために隣国から訪ねてきた。

    クロードは噂で聞いていた女性と異なる素の彼女を見てそのまま連れて帰ることを決める。

    自身の役割をひたむきに果たしてきたヒロインが、虐げられてきた国から追放されるも、隣国の王子の元で幸せを掴む物語。



    <作者より>

    誰かのちょっとした意地悪や、ずるい駆け引き、身勝手な執着、憎悪といった、濃密な人間ドラマが見どころの作品です。

    そんな中で、物語後半に登場するクロード殿下は、飄々としたキャラクターで、自由の象徴でもあります。ヒロインが彼に惹かれ、初々しいやり取りをする場面が、個人的に気に入っています。
  • 家柄重視の魔術師界。一般家庭生まれのナリアは、国立魔術総合研究機関で働く二級魔術師だ。日々、研究の邪魔をされたり嫌みを言われたり、苦労しながらもやりがいを持って仕事一筋に取り組んでいた。

    家柄重視の魔術師界。一般家庭生まれのナリアは、国立魔術総合研究機関で働く二級魔術師だ。
    日々、研究の邪魔をされたり嫌みを言われたり、苦労しながらもやりがいを持って仕事一筋に取り組んでいた。ある日、舞い込んできたお見合い話の相手は敵対する第一研究室の室長補佐官であり一級魔術師のバート。祖父が名誉魔術師である魔術師一家の次男と家柄も良い。
    胡散臭い笑みが鼻につくうえ何を考えているのかよくわからないバートだったが、何度かデート重ねるうちに、聡明なところも、腹黒いけど正直にものを言うところも、ナリアは嫌いではないと気付く。
    そして正直なところ、第一研究室長の補佐官であるバートと結婚すれば、今後もっとやりたかった仕事ができるのだ。
    「僕たち結構、相性いいと思うんですけどねぇ」
    ロマンチックではないけれど、こんな結婚もありかもしれない。トントン拍子に話は進むが、最後に体の相性確認をしないかとバートに言われ……!?
    お互いを知ったり裏切ったり、じれじれもだもだしたりを経て、ナリアとバートが仮初め夫婦から本当の夫婦になるまでのお話。

    <作者より>
    好意を自覚できなくてドツボにはまるヒーローが好きです! 
    これまでもそんな作品ばかり書いてきましたが、この作品は特に、「胡散臭い笑みを浮かべるヒーロー」が書きたい、という熱い気持ちで書き始めました。たくさんの方にお読みいただいたことで、このような機会をもらえてとてもありがたく思っています。読者さんの心臓がぎゅうっとなって、悶えて楽しんでいただけたら嬉しいです。
  • 修道院で花嫁修業に励む伯爵令嬢のシャーロット。幼なじみで婚約者であるブラフォードとの結婚を心待ちにしていたが、彼が事故で急死したという知らせが……。

    修道院で花嫁修業に励む伯爵令嬢のシャーロット。幼なじみで婚約者であるブラフォードとの結婚を心待ちにしていたが、彼が事故で急死したという知らせが……。

    悲しみに打ちひしがれながらも彼のもとへ急ぐシャーロットだが、ならず者に襲われあわやの事態に。そこを助けてくれたのは、ブラフォードそっくりに成長した彼の弟、ルーカスだった。

    ルーカスはブラフォード以外に嫁ぎたくないと言うシャーロットに、望みどおりにしてあげると言いながらも覆いかぶさってきて……!?

    素直になれない年下の幼なじみとのジレ恋ストーリー。

    『奪われた純愛(1)』には「序章 悲しい報せ」~「第一章 最悪の再会」までを収録
  • ロレーヌの余命はあと三カ月あまり。現代魔術では解呪ができないという呪詛を受けてしまい、身体中に呪詛の文様が現れ、日々苦痛に苛まれていた。どうにかして呪詛を解こうとする家族の奮闘もむなしく、身体は死へと着実に向かっていた。

    ロレーヌの余命はあと三カ月あまり。現代魔術では解呪ができないという呪詛を受けてしまい、身体中に呪詛の文様が現れ、日々苦痛に苛まれていた。どうにかして呪詛を解こうとする家族の奮闘もむなしく、身体は死へと着実に向かっていた。
    もう死んでもいい……と人生を諦めていたロレーヌだが、ひとつ気になることがあった。それは家同士の契約で決められた婚約者エリックのことだ。治る見込みのない病ゆえ、何度も婚約解消を申し出ているのだが、未だ婚約は解消してもらえないままだった。
    エリックはロレーヌを嫌い学園の同級生と愛し合っているというのに、一体なぜ――。
    理由が分からぬまま、とうとう意識不明となったロレーヌは息を引き取るはずだった……が、目覚めてみると、なぜか半裸のエリックがロレーヌの横に寝ていた!? どういう、こと……??
    呪詛を解呪する唯一の治療法で呪詛から完全に逃れることはできるのか。エリックの本心とは!?
  • セックスレスの夫に裏切られたアラフォーの私。離婚してようやく自分の新しい人生を歩き出そう、と思った矢先に事故死という、そんな不遇な終わり方をした私にやってきた今世、それは……

    セックスレスの夫に裏切られたアラフォーの私。
    離婚してようやく自分の新しい人生を歩き出そう、と思った矢先に事故死という、そんな不遇な終わり方をした私にやってきた今世、それは……。
    R18の乙女ゲーム内の、誰彼構わず寝まくる淫乱ビッチな悪役令嬢だった!
    もはや何番煎じなんだ?というテンプレ的な異世界転生を果たした伯爵令嬢のクラウディアの私。
    このままだとビッチちゃんまっしぐら!!

    「浮気もハーレムも、ちょっと抵抗が……」

    魔力の強さが性欲の強さに直結してしまう世界。
    それを解消するために、複数プレイに特殊性癖、SMとなんでもござれのとんでもなくエロエロな世界。
    だけど、ゲームのシナリオ通りに婚約破棄されてしまうまでは、前世の欲求不満解消も兼ねて、魔力も精力も絶倫の王子の性欲処理をがんばろうと思います!
  • 公爵令嬢オリビア=アプリコットは、父親に連れて来られた異母弟を見た瞬間、前世の記憶を思い出した。

    公爵令嬢オリビア=アプリコットは、父親に連れて来られた異母弟を見た瞬間、前世の記憶を思い出した。
    『やばい、私の未来は悪役令嬢だ!』と思うと同時に、目の前にいる大好きだったゲームの攻略キャラに、心の中で大興奮してしまう。そう、ここまではよくある悪役令嬢転生ものだった…だが、1つだけ違うことがある。なんと、オリビアの頭の上には、魔力が高い者だけが見える花が咲いていたのだ。
    ツンツンした態度とは裏腹に、オリビアの感情をそのまま表現するふざけた顔の花に、魔力の高い攻略キャラ達は…?
    オリビアは無事に断罪を逃れて幸せになれるのか?
  • いわゆる不遇ヒロインが最終的にその不遇な環境を跳ねのけ幸せになるお話です。<作者より>主人公アレクサンドラは無自覚人たらしなヒロインなので、その辺りを楽しんでいただけたら嬉しいです。

    高齢な国王の王妃だったアレクサンドラ(28歳豊乳)は、国王の死去により、未亡人に。これでもう女としての人生は終わったと思い込んでいたのだが……なぜか護衛騎士から性欲解消のためにあれこれされたり、他国の皇族王族から求婚されて困惑する羽目に。
    「な、なんでこうなっておるのじゃ!?」
    夫の死別後に始まったモテ期を自覚しない、自称「黒衣の王太后」様の奮闘が、今始まる!
    いわゆる不遇ヒロインが最終的にその不遇な環境を跳ねのけ幸せになるお話です。

    <作者より>
    主人公アレクサンドラは無自覚人たらしなヒロインなので、その辺りを楽しんでいただけたら嬉しいです。

    「王太后様は君臨したい【完全版】1」には「王太后様のお仕事」~「王太后様と結婚祝い」までを収録。
  • 王道なストーリーが好きすぎます。平凡だけど溺愛される女の子、誰もが惹かれてしまうようなハイスペック男子そんなカップルが好き!そんな超絶素敵男子が好きな子に意識してもらう為にどんな手段も使ってしまえ!と、ちょっと強引な幼馴染にまるっとがぶっと愛される物話です。

    「リーゼ、責任をとってくれる?」
    超絶美少年の公爵家の嫡男アルに詰め寄られるリーゼ。とるよ? 勿論とるけどさ……?

    めずらしいことに父親同士が幼馴染で仲が良いため、貴族の端くれの男爵家の令嬢リーゼと公爵家の嫡男のアルも幼馴染み。
    しかもアルは「力を持つ者」であり我が国のエリート的存在。オマケに超美少年でハイスペック。
    そんな彼は、幼いころ木に登って落ちた私を庇って怪我をしてしまう。本当は彼が持つ特殊能力で怪我もまるっと完治させる事が出来るはずなんだけど……。
    腕には傷痕は残されたままで、責任と取れと言われた私は何も言える立場ではなく、「責任とらせて頂きます!」と即答する。
    責任を取るために婚約をしたはずなのに、なにやら溺愛? 執着されてしまっているリーゼ。
    怪我の後も消さずに、お友達の令嬢にも牽制をかけつつ、キスだけでは物足りないアル。
    一日でも早くわがものにしたいアルは、入学前の十三歳で婚約し、学園卒業後結婚式もまだなのに同居を迫られ「もう十分我慢したよ」と両家の両親や弟たち生温かい目で見守るなか、新居に連れ込まれる――。
    この白くて薄くて前のリボン解いたら全部見えちゃうよ? アレがアレでナニがソレで……。私、どうなるの!!

    <作者からのコメント>
    王道なストーリーが好きすぎます。平凡だけど溺愛される女の子、誰もが惹かれてしまうようなハイスペック男子そんなカップルが好き!そんな超絶素敵男子が好きな子に意識してもらう為にどんな手段も使ってしまえ!と、ちょっと強引な幼馴染にまるっとがぶっと愛される物話です。
  • 「ラインヒルデ・エミーリア・フォン・ヴィッテルスバッハ、貴女は自分の犯した罪について、どう思っているのか?」「殿下、わたくしはその方に、何もしておりません」毒殺に丸焼き、一家揃って仲良く処刑、邪神に頭から食われるなど、ラインヒルデは『ツンデルお嬢様』としてこっちの界隈では有名な、恋愛ゲームのキャラクターだ。

    「ラインヒルデ・エミーリア・フォン・ヴィッテルスバッハ、貴女は自分の犯した罪について、どう思っているのか?」
    「殿下、わたくしはその方に、何もしておりません」
    毒殺に丸焼き、一家揃って仲良く処刑、邪神に頭から食われるなど、ラインヒルデは『ツンデルお嬢様』としてこっちの界隈では有名な、恋愛ゲームのキャラクターだ。

    ――ツンデレ、ではない。ツンデル、である。
    そんな彼女に生まれ変わった私は、どうにかして生き残ろうとした。
    準備万端調えた上で、「婚約破棄付きの断罪のち投獄後行方不明」という、一番希望がもてそうな末路に自分から突っ込んでいったが……。

    さらに、同じく転生してきた「トーマ」と出会ってしまった。
    まだ口にする勇気はないけど、一緒にいてほしくて、寄りかかりたくて、甘えたくて仕方がない……、そんなラインヒルデを待ち受ける結末とは!?
  • 初対面は最悪──部屋を間違えて花村莉子の家にやってきたのは上の階に住む藤堂尊。恐怖を感じながらどうにか対応した莉子。どうやら同居している弟に締め出されたと勘違いして怒り狂っていたようだ……。

    初対面は最悪──部屋を間違えて花村莉子の家にやってきたのは上の階に住む藤堂尊。恐怖を感じながらどうにか対応した莉子。どうやら同居している弟に締め出されたと勘違いして怒り狂っていたようだ……。
    翌日、フレンチシェフをしている尊は、顔色の悪い莉子のためにとお詫びに手製の弁当を持参した。
    自分の好みであった莉子に対して、尊は容赦なく「餌付けだ」とアプローチを続けるが、人見知りで長年引きこもりがちに過ごしてきた莉子には伝わらない。食べ物につられて徐々に懐いてくる莉子を尊はじっくりと攻める。
    「――いい反応」
    「ここ……感じるんだ……?」
    莉子は、胃袋だけでなくしっかりと心も身体も掴まれてしまったことも気づかずに――。

    『エブリスタ』で連載していた人気作品の「Crazy for you」を再編集してお届けします。

    <作者より>
    この度は拙作をお手に取ってくださりありがとうございます。
    よもや麻生の作品がこのような立派な書籍していただける事になるとは……。
    本当に拙い作品が、多くの方の手を借りてこのような立派な書籍になったのです。嬉しいやら驚くやら、まさしく身に余る光栄です!
    このお話をひとりでも多くの方がほんの少しでも楽しんでくだされば、それだけで幸せです。
    どうぞよろしくお願いいたします。
  • 国民の多くが「獣耳」を持つ獣人の国・ソルレイグ王国。そんな国で暮らす修道女見習いのアリシアは、「耳なし」と呼ばれ、修道院でも差別を受けて暮らしていた。あるとき、身に覚えのない罪で牢屋に入れられたアリシアは、罪を赦してもらう代わりに高貴な女性の「身代わり」となることを承諾する。――会うだけで良い。貴族世界のちょっとした『お遊び』だと、そう聞いていたの……。

    国民の多くが「獣耳」を持つ獣人の国・ソルレイグ王国。
    そんな国で暮らす修道女見習いのアリシアは、「耳なし」と呼ばれ、修道院でも差別を受けて暮らしていた。
    あるとき、身に覚えのない罪で牢屋に入れられたアリシアは、罪を赦してもらう代わりに高貴な女性の「身代わり」となることを承諾する。
    ――会うだけで良い。
    貴族世界のちょっとした『お遊び』だと、そう聞いていたの……。

    待ち構えていたのは、巨大な黒い獣。
    鋭い爪と牙、黄金に輝く鋭い瞳で、無垢なアリシアに襲いかかった――。

    恐怖に怯えるアリシアだったが、身体を襲ったのは、感じたこともないほどの快楽。
    意識を失うほどの快楽から目が醒めると、そこにいたのは……ソルレイグ王国第二王子ジークハルトだった!!

    待ち受ける「番い」の洗礼に翻弄されながらも、「番い」の呪いは二人を蝕んでいく――。

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