『ライトノベル(ラノベ)、ミステリー・推理・サスペンス、ダイレクト出版、501円~800円』の電子書籍一覧
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その少女は、死という終わりを欲していたはずだった
人間と妖怪が共に暮らす地――幻想郷。その非常識の存在として、不死身たる人間・藤原妹紅は終わることも終えることもできない永遠の生を過ごしていた。
その日は確かに具合が悪く、自慢の炎を生み出すことも出来なかった。だが寝れば治る、治らぬ道理はない……そんな不死身の希望的観測は、千余年の時を経て初めて打ち壊される。
私の体はどうなった?
もしかして私は死ぬのでは?
永い間忘れていた死への恐怖に為す術もなく翻弄される妹紅。その姿は幾多の妖を屠り、里の人間から頼られるようになったそれとは程遠かったーー。
少女たちが抱く『最も恐ろしいもの』をテーマにした、各巻完結型東方Project二次小説・幻想少女恐怖シリーズ第1弾。 -
2048年に政府が作ったクローン人間の街、政府による特別成育区域(グロースタウン)の秘密、2050年にはクローンの世界が実現するのか?
二〇四八年我が国は経済不況と少子高齢化で人口も八千万人まで減少。経済的に二人以上の子どもを育てるのは不可能となった。人工受精の頻度が増し、多胎数が増加、政府は打開策として巨大成育施設(グロースタウン)を建設。統括者は中川宏、厚労省事務次官。双子や多胎で生まれ経済的困窮である場合は、子ども一人を残し、残りはグロースタウンに預け成育させる法案を成立させた。 久光結衣は一卵性双生児の一人として出生。東大法学部へ入学。もう一人の片割れはグロースタウンに預けられた阿藤真木。偶然にも成長後、東大法学部へ入学。卒業後、結衣は検察官、真木は弁護士になった。同年十一月、児童養護施設で入所者十二名の殺傷事件が発生。犯人の竹内は「障害者は生産性もなく、世の中のためにならない」との自説を展開。翌年四月、特養で三十二人の終末期老人が施設長の内村の指示で薬物により安楽死させられた。この二つの事件はいずれもグロースタウンの優生思想から生じていた。裁判で結衣は検察側、真木は弁護側として法廷で戦ったが、竹内も内村も死刑判決を受けた。 一方、グロースタウンでは中川統括の指示でヒトクローンを作製し、百九十八人のクローンが作られた。結衣らの調査でクローンの約三十%にミトコンドリア病が発症していたことが判明し、マスコミに報道された。しかし、政府は配偶者間クローン作製法案を成立させた。結衣と真木はクローン作製でのミトコンドリア病の発生頻度が高く、法案の廃止を申し立て、訴訟を起こした。原因はドナー核DNAとレシピエントのミトコンドリアDNAの不一致から生じることが示唆され、最高裁での最終判決は原告側の申し立ては棄却。 中川統括は責任をとり自殺。告別式では黒い上下のスーツと黒いネクタイをして、皆同じ顔と身体付きをした十歳から二十歳の男八人が横並びで焼香していた。まるでロシア人形のマトリーシカのようであった。結衣と真木はそれを見てぞっとした。やはりクローンは普通ではないと思った。 -
人間に拾われた人狼 × 理系男子/種族を越えた恋を描くBL小説です
地方にあるのどかな町で、連続殺人事件が起こる。遺体はどれも大型の野生動物にでも食い荒らされたように、不自然に損壊していた。
主人公の來人(らいと)は初めの事件が起こった日、公園で美しい狼と出会う。來人は怪我をしていたその狼を拾い、蛮(ばん)と名付けるのだが、蛮は記憶喪失の人狼だった。
彼はとても人懐っこく頭がいい。そして自分と來人は“群れ”だと認識している。
急速に仲を深めていく一人と一匹は、ある時來人が別の狼に襲われかけたのをきっかけに肉体関係を持つことになった。
ところが來人の前に現われた刑事がこう告げた。
人狼は人を孕ませることができる。なんと男さえも……。
夜な夜な本性を現わし、人を狩るという人狼。
その人狼を撲滅しようとする町の自警団。
地元警察もまた事件の犯人として人狼を追っていた。
誰が正義で、誰が悪なのか。
蛮は來人にとって信じられる存在なのか。
そして事件の真相は……?
※約6万3千字の作品です -
明治時代の帝都を舞台に、文豪国木田独歩が怪奇に挑む
文明開化と共に怪奇現象が多発するようになった明治時代の帝都。
若き作家にして編集者、国木田独歩は親友である田山花袋と共に、帝都の怪奇事件を調査しはじめるが――。
準備号では短編『獄中の告白者』編と簡単な設定資料を掲載。
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