『実用、歴史、藤江孝次、501円~800円』の電子書籍一覧
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少なくとも「さいたま市」は別格だ~ 一緒にしないで欲しい!
スーパー都市さいたま市の『脱!ダサイたま度』を徹底検証します。さいたま市は人口約120万人を誇り、埼玉県の県庁所在地である政令指定都市。
埼玉県全体を見ると「ダサイたま」や「芋」など野暮ったく、
どことなく田舎のイメージを思い浮かべる人が多いと思われるが、
さいたま市とひとたび限定すると、県全体のイメージが濃すぎるせいか、
その存在感は非情に薄く、「これといった特徴が無い」、
もしくは県のイメージを引き継いで
「ダサイたまの中心地?」という印象になってしまう。
これまで東京都内を中心に分析してきた『地域批評シリーズ』でも、幾度となく
「ダサイたま」というキーワードが出現している。
それは遊び場を求めて池袋や板橋区あたりに出現する「サイタマ人」であり、
新宿や渋谷には近づけない「ダサイたま人」の姿だ。
彼らが放つ「独特の田舎臭」は強烈で、
本来ならば新宿、渋谷に次ぐ大都市であるにもかかわらず、
池袋が彼らの持ち込む田舎臭に汚染され、
都民が寄りつかない微妙にダサイ場所になってしまったのは、今日の姿を見れば明白だ。
……とされている。
ただ、その「サイタマ人」の住処がさいたま市なのか? といえばそうではない。
「サイタマ人」の多くが東武東上線であったり西武池袋線沿線に住んでおり、
実の所、さいたま市とはあまり関係がないという意見もある。
では、さいたま市は一体どんな所なのか?
これを分析するのが本書の役割であり重要な使命である。
短絡的に「ダサイたま」と思われているさいたま市は、
やはり「ダサイたまの中心地」なのか?それとも違う姿を見せるのか?
蓄積されたデータと取材をもとに、本書ならではの切り口で、
さいたま市本来の姿を解き明かしていくことにしよう。 -
市を跨いだエリアに今何が起きているのか、また、このエリアが他とは異質なのか迫ってみた。
千葉県の「東葛」と呼ばれる地域。
そこに住む人たちからすれば誰もが知っていて然るべき「東葛」も、認知しているのは長く東葛エリアに住む人たちやお役所勤めをしている人たちくらい。
隣接するとはいえ、利根川、江戸川といった一級河川を越えなければならない、東京都民、埼玉県民、茨城県民に「東葛」という言葉を投げかけてみても、その答えが正しく返ってくることは少ないと思われる。
それでも、本書で「東葛エリア」と称する、松戸市、柏市、野田市、我孫子市、流山市、鎌ケ谷市を歩いてみれば、そこかしこに「東葛」という単語を見つけることが出来るほど、地域に密着していることが容易にわかるこの「東葛」とは、一体全体どんなところなのか?
そこでまず注目したのが「千葉都民」というキーワードだ。
千葉県に在住していながら、通勤や通学など生活の中心のほとんどが東京都内であることでそう呼ばれる彼らは、
地域や千葉県に対してあまり愛情がないとされている。もちろん東葛民のほとんどはこの千葉都民と思われる。
同時に郷土への認識はやっぱり薄く、いくつかの凶悪犯罪や暴走族で有名だよねって言われる松戸、意外と栄えているんだってね程度の柏、醤油、しょうゆ、ショーユと連呼される野田、常磐線の終点だよねっていわれる我孫子はまだマシで、流山は一部の鉄っちゃんに流鉄が認識されている程度、鎌ケ谷は大仏があるらしいじゃんと言われるくらい。
我々地域批評編集部は、「足立区」を始めに、これまで東京23区を中心に、政令指定都市の分析結果を発刊してきたが、東葛のようなエリア分析は初の試みである。
市を跨いだエリアに今何が起きているのか、また、このエリアが他とは異質なのか迫ってみた。 -
『葛南』が持つ魅力や問題点、そして、そこに住む千葉都民や千葉県民の生態を、独自の視点と調査によって明らかにしていくことを目的としている。
船橋市、市川市、浦安市、習志野市、八千代市の5つの市をまとめて
『葛南』と呼ぶことを、
現地の住民のどれくらいの人が知っているのだろう?
しかし『東葛』という言葉なら比較的、耳にしたことがあるはず。
そもそも『葛南』とは、その『東葛』に対してあるような言葉で、
かつてこれらのエリアを含む広大な地域が「東葛飾郡」であったことに由来している。
現在、『東葛』エリアといえば、
松戸市、柏市、野田市、鎌ケ谷市、我孫子市、流山市の6市のことを指し、
『葛南』エリアとはビミョーな距離感で、
対比されたり、友好関係があったりすることは
このエリアに住む人なら誰でも感じているはずだ。
属する市はメジャー級でも、マイナーな響きの『葛南』。
先頃、東日本大震災の放射線量調査で要望書を提出した、千葉市と市原市を含む
『京葉地域7市』の方がメジャーになっていくかもしれない。
しかし本書はあくまでも『葛南』エリアにこだわって地域批評させていただく。
何故なら、震災で大きな被害を被った浦安市、
千葉県一の商業地である船橋市、東京の一部といっても過言ではない市川市、
ベッドタウンとして栄えてきた習志野市や八千代市をまとめた
『葛南』エリアだからこそ、浮き彫りになる特徴があるからだ。
本書はこのような『葛南』が持つ魅力や問題点、
そして、そこに住む千葉都民
(通勤、通学、レジャーなどの生活全般が東京都内にある千葉県民のこと)や
千葉県民の生態を、独自の視点と調査によって明らかにすることを目的としている。
その見解には賛否両論あるだろうが、面白可笑しく読んでいただければ幸いだ。 -
第1弾「横浜市」から早2年 横浜は「Y150」や「APEC」開催により、ますます国際都市としてのイメージを強めている。
第2弾は 横浜市18区を全て網羅! やたらとプライドが高い横浜市の真髄に迫る!!横浜市で巻き起こる東京型住民と横浜型住民による民族模様と、
表から見ればカッコイイ横浜の真の姿を鋭くえぐらせていただいた
『日本の特別地域 特別編集 これでいいのか 神奈川県 横浜市』発行から約2年。
横浜は「Y150」や「APEC」開催により、ますます国際都市としてのイメージを強めている。
そんな横浜を取材目的で訪れてみると、2年前に歩き回ったときよりも強くなっていたのが、
開発や再開発で輝く地域と、忘れ去られて朽ちていくのを待つ暗い地域のコントラストだ。
横浜市が持つ光と闇。
そこに注目すると見えてくるのが「ぶっ壊して発展するのが横浜流」という流儀。
古くなって朽ち果てたらまとめて大規模な再開発できれいにし、
横浜のイメージに合わないモノは囲い込んで消し去ってしまうという手法だ。
そうして作り上げようとしているのが、「オシャレ」、「安全」、「安心」が三本柱の横浜プライド『横プラ』だ。
横浜をテレビや雑誌でしか知らない人が持ちそうなイメージだが、横浜というブランドを
守るために絶対的に必要な三種の神器といってもいいだろう。
しかし、横浜市全域がこの『横プラ』に染まっているかといえば、そうではない。
鶴見区や神奈川区などの川崎市に近い地域では、
「危ない!」、「汚い!」
という川崎コンプレックス『川コン』の影響を色濃く受けているし、
18区からなる広大な横浜市が一色に染まるなんて、そもそも無理なのだ。
それでは、横浜市を地域ごとに色分けするとどうなるのか? という疑問に迫るべく、
現地取材とデータ収集によってまとめたのが本書である。
もしこれが、さらに新しい横浜を発見する解説書になっていれば、幸いだ。 -
・・・輝かしい昭和時代・・・全てが最先端でまさしく「台頭」していた・・・。あぁ、あの頃はよかった・・・・って今は一体どうなのよ!?
どうも「古臭~い」イメージの強い「台東区」。現状のマイナス状態を脱し輝かしいあの時代を取り戻すには!?上野、浅草などをかかえる区でありながら、他県の人に東京23区を尋ねたとき、
なかなか答えとして出てこない台東区。
しかも、隅田川が区界となっている東側以外、
どこが区界になっていて、どんな町名があるのか、
上野、浅草以外に何駅があるのかさえ、あまり認知されていない気がする区である。
さらに言えば、台東区が持っているイメージがあまり良いものとは思えない。
ズバリ言えば「古臭い」街と思われているのだ。
特に上野に対するイメージは昭和そのもの。
平成の空気は薄く、かといって江戸の空気が濃いわけでもない。
特に新しいものや古いものがあるわけではなく、ただひたすらに昭和の出来事の中に出てくる地名でしかないのだ。
北関東・東北地方から東京へやってくる路線は上野駅に集中していたにもかかわらず、
東京の他地区へのアクセスが他のターミナル駅と比べ非常に悪く、
「北関東・東北からやってきたビンボーな若者たちが台東区に留め置かれる」という現象を生み出した。
これは台東区で成功した富裕層の多くはお山の上の文京区などに移り住んでいったからだ。
また、日本有数の遊郭だった吉原、浅草寺や寛永寺といった有名寺社が必然的にコワ~い人たちなどを呼び寄せたという歴史的事実……。
そして、上野と浅草がそれぞれに目指した観光都市化。
こうした要素にも注目しながら、
現在の「台東区」とそこに住む「台東区民」を地域批評シリーズならではの視点から明らかにしていくことを、本書では最終な目的としている。
上野地区と浅草地区に住む人たちの確執についても分析しているので、楽しんでいただければ幸いだ。 -
ダメさだけが目立つ千葉市の実態とは!?
『東葛』、『葛南』、『千葉県』に続き、本書にて千葉シリーズも4冊目。
満を持して県庁所在地にして政令指定都市・千葉市の登場……と言いたいところだが、
実は千葉市が東葛エリア、葛南エリアの「後回し」になったのにはワケがある。
実は、当初の予定では前述の東葛・葛南エリアよりも先、
千葉県内の都市として一番最初に取り上げるはずだったのだ。
県庁所在地が後回しになったのは一体何故か。
それは事前取材を進めるうちに発覚した
「千葉市、見どころねぇや!」という、身も蓋もない事実のせいだ。
商都・柏を中心に「千葉都民」たちが住む東葛エリア、
同じく船橋を中心とした葛南エリアに比べ、千葉市は実に特徴がない。
そもそも「千葉市といえば?」というイメージがわいてこない。
これが「千葉県といえば?」なら色々出てくるが、
その印象は東葛、葛南の各エリアの特徴だったり、
あるいは房総半島の豊かな漁場や自然だったり。
ピーナッツや菜の花だって八街や南房総が産地で、千葉市はあまり関係がない。
そんなこんなで「……とりあえず、後回しでいいか」というのが
千葉市に対する評価だったのだ。
東葛、葛南を刊行し終え、逆に浮き上がってきたのが
「なぜに千葉市はこんなにダメなのか」という疑問。
他の都市と比較した場合、いい部分が目立たず、
ダメな部分ばかりが目立ってしまうのが千葉市の印象だ。
しかし本シリーズの目的は、そういったイメージに捕らわれない調査・批評である。
本当に地味で見どころのない街なのか? 実は隠れた実力者だったりするんじゃないか?
もしかしたら、イメージ以上にダメダメなのか?
印象の薄い謎の都市・千葉市の真の姿を、これから一冊をかけて暴いていこう。
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