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人間は過度に援助されると適切に成長しません。日本女性が男性をサポートしてばかりいると、自立できる男性器の持ち主は絶滅してしまいます。日本男性の多くは女性をオーガズムに導いたことがないため、セックスでは女性が喘ぎ、自分が射精すればつつがなく終了すると思っています。　交際期間が長く、悦ばしい愛の歴史を共有しているパートナーなら、奉仕は苦にならないかもしれません。が、これから二人の恋愛史を築いていこうとしている段階で、性行為がパートナーのためにする奉仕でしかなければ、女性が自ら積極的にしたくならなくなっても当然です。　満足感の低いセックスは愛を生まず、不安をもたらすのです。不安にさいなまれ、自信を失う男女は、これ以上、日本に増えない方が良いでしょう。　日本男性の勃起力向上と女性絶頂優先型セックス遂行には、日本女性の皆様のオーガズム獲得努力と交際法の発想転換が必要です。男性に尽くし、甘やかして気持ち良くさせる交際法は、男女双方にとって有益とはいえません。　本書は女性が自ら恋愛、性行為をコントロールできるようになる身体の使い方、思考方法を紹介し、パートナーの感度を上げるタッチングを取り入れることで不要な我慢から解放される方法を提案しています。　本書は『渡辺ひろ乃の女のSEX手帳』を著者本人が電子書籍版として新たに作成改訂したものです。

ヒトはどんなに老いてもセックスを諦められない。しかし……実はお互い満足できていない？
マンネリ交際、出産後のセックスレスはどうすれば解決できる？
良いセックスに必要なものって？
枯れない男、女になるためには？
　良いセックスができても結婚できない？
　結婚できてもセックスできない？
どんな男女でも一度は悩む症状に対して「投薬」と「服用にあたって」を人生経験豊富な二人の性の達人が男女それぞれの立場から処方。セックスレス、不倫、不妊、不満足等、老若男女の悩みに効く処方箋が満載。
渡辺ひろ乃
慶応義塾大学卒、外資系金融機関退社後、世界旅行へ。恋愛コンサルタント、世界性愛事情評論家としてテレビ、ラジオでも活躍。英、仏、西語に精通。ダイブマスター、心理カウンセラー。
沼清
実践性科学研究会代表。キャバレーの看板描き、舞踏グループの大道具などを経て、SEXマニュアル専門ライターとなる。
本書は『SEXの処方箋』渡辺ひろ乃、沼清著（データハウス）を渡辺ひろ乃が電子本化したものです。

2008年のリーマンショックは、世の男性から自信と心の余裕を奪いました。世界的金融危機は「他者や組織に頼らず自己防衛すべし」との大指令を男性の脳裏に刻み込んだのです。性愛と経済情勢は大きな相関関係があると言わざるを得ません。警戒心を高めた日本男性はライフスタイルを自己完結型にシフトしていきました。その結果、継続的な強すぎるグリップにより下半身のアンテナ感度が脆弱化しているかもしれません。
コロナショック後の日本では、他者との濃厚接触チャンスは一層減っていくことが予想され、無自覚に不適切な接触方法を取っていると、関係回復、口頭表明、別相手との新接触機会さえ二度と巡ってこないかもしれません。
本書では物理的刺激に頼らずに、脳と性愛アンテナ感度を鍛え、パートナーから求められる男性になるための心身の自信回復、育成トレーニングを紹介しています。
本書は韓国でも翻訳出版された『渡辺ひろ乃のちんトレ』を著者本人が電子版に作成改訂したものです。