『実用、歴史、めがイラスト、501円~800円』の電子書籍一覧
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地図づくりに命を賭けた測量技術者たちの秘話
地図づくりに心血を注ぐ男たちがいた。深山に分け入り、森を渉猟し、1か月を超える野営を繰り返しながら、土地を測る。戦時には大陸へと渡り、仲間を失いながらも測量を続けた。明治維新前夜から、国土地理院の前身である参謀本部陸地測量部の時代まで、彼らによって近代日本の基盤が築き上げられてきた。元地理院技官の著者が、その足跡を丹念にたどる。知られざる日本の地図製作と、名もなき技術者たちの奮闘の記録。
文庫化にあたり、全体に修正を加え、また第19章を追加した。
【目次】
はじめに
第1部 維新前夜から維新直後の地図作り
第1章 明治維新前夜の地図測量技術
第2章 陸軍省最初の測量技術者福田治軒
第3章 沼津兵学校から巣立つ地図測量技術者
第4章 傑出したテクノクラート小野友五郎
第5章 開拓使測量を担った測量技術者たち
第6章 もうひとつの日本全図――勧農局地質課に集った技術者たち
第7章 外国人の湯治行きを阻止した測量師
第8章 明治期の地図作りへと向かう地図方
第9章 測量標石の始め
第10章 使われなかった日本で最初の水準点
第2部 陸地測量部の地図作り
第11章 「美しさ」から「正確さ」へ――犠牲となった「かきたてるもの」
第12章 未踏の高山を目指した明治期測量隊
第13章 測量登山黎明期――登山家ウェストンのころ
第14章 劔岳登頂は柴崎芳太郎に何を与えたか
第15章 戦場に送られる即席測図手たち
第16章 報告書に見る技術者たちの日常
第17章 文豪と地図
第18章 測量標石に残された思い
第19章 友の血で描かれた地図が、赤い焔と化して消えていく
第20章 職人技のドイツ式地図から合理性追求のアメリカ式地図へ
おわりに
参考文献 -
NHK連続テレビ小説「らんまん」牧野富太郎の自伝的エッセイ、初の文庫化
「植物は人間がいなくても、少しも構わずに生活することができるが、人間は植物がなくては一日も生活することができない」(「牧野一家言」)。近代植物分類学の権威である牧野富太郎は、独学で植物学をおさめ、数多くの新種を発見した。50万点もの標本・観察記録や『牧野日本植物図鑑』などの著作も残している。94年にわたる生涯のすべてを植物研究に捧げた彼の人生に沿いながら選ばれ、編まれた名随筆集。解説・いとうせいこう -
茶の伝来から財界数寄者まで。新説にもとづく通史の決定版
栄西が日本に茶をもたらした? 戦国武士は一服を喫して戦場に赴いた? 「わび」は禅の美学? 従来の伝承や固定観念を史実から再検証し、茶の湯と日本文化の新たな像を描き出す。珠光や紹鴎、利休、織部、遠州から、家元制度成立、近代数寄者や戦時下の茶道まで。中世寺院における茶の栽培、茶勝負や香道の実相、連歌の美意識の影響など、新たな研究成果を踏まえつつ、点前と作法の観察からつむがれる通史の決定版。解説・藤森照信 -
西洋のドラゴンと東洋の龍。姿形は違うのになぜ同じ「龍」と呼ばれるのか?
西洋のドラゴンと東洋の龍。その性格はさまざまで、姿形もまったく違うのに、なぜ同じ「龍」と呼ばれるのか? バビロニアのティアマト、エジプトのウラエウス、インドのナーガ、日本や中国の龍。西洋では反秩序の象徴で退治される存在だが、東洋では雨を降らせて農民を助けたり、皇帝のシンボルとして崇められたりしてきた。龍とはいったい何者か。世界の神話や民話、絵画に描かれた記録を調査・探索。図版109点を掲載する。 -
大人気ブログ「歴ログ」の著者、ついにデビュー!
欧米、アジアだけでなく、アフリカ、南米さらにはミクロネーションまで! 世界を網羅する今までになかった『世界史』読本、ついに完成!
・キリストはキリスト教を作るつもりなんて「全く」なかった!
・兄弟喧嘩から生まれたフランス、ドイツ、イタリア
・中国は「銀」で大国になった!
・ピラミッドはただのお墓ではなく「循環施設」として国を支えていた
・歴史上もっとも偉大なイギリス人チャーチルは性格が「超最悪」だった!
・極悪非道なチンギス・ハンはとんでもなく「優秀な経営者」だった!
・天才にして英雄カエサルは「超プレイボーイ」だった!
この1冊で「世界史の本」数十冊分の知識が一気に学べる! -
国際政治・外交・平和のキーパーソンであるローマ法王。その歴史と現在。
ヴァティカンは面積こそ最小だが、12億人以上のカトリック教徒を擁し、政治・外交・平和に影響力を持つ。その頂点に立つローマ法王の歴史と現在を辿る。近代オリンピックも、冷戦終結の端緒・ポーランド民主化も、実現させたのは法王とカトリックのネットワークだった。法王の日々の仕事、各国訪問の理由、現代の価値観への対応を読み解く。西洋文化の根底にあるカトリック文化を知り、国際社会をより深く理解できる快著。第266代法王フランシスコについても紹介。 -
お札の肖像から探る意外な歴史エピソード!
先日、渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎が新紙幣(2024年度〜)の肖像に選ばれ、話題となった。
だが実は、肖像のセレクトには「時代背景」や「印刷技術の制約」が絡んでいる。
「時代背景」の観点では、戦前は皇国思想の影響で、天皇と国に尽くした人物(藤原鎌足など)が採用された。
「印刷技術」の観点では、福沢諭吉が起用されるまでは偽造防止の印刷技術が未熟で、偽造しにくいヒゲの人物が優先で選ばれている。
さらに、新旧紙幣の肖像は、実は互いに関連性を持ちつつも、その人物像に「対照的な違い」があることも面白い。
例えば現五千円札の樋口一葉は、貧困のなか活躍した女性作家だが、実は“女”を利用するしたたかさもあったとされ、
新紙幣では、女性の高等教育に尽くした清廉な津田梅子が採用された。
以上、本書では「紙幣の肖像の背景」を検証し、そこにある“知の発見”を読者に提供していく。 -
世代を超え、「西郷的なもの」が歴史を動かしてきたことを明らかにする。
「西郷家の人びと」を丁寧に追うことで、西郷隆盛一人ではなく、世代を超えて群生する西郷家の人材・人的資源の「西郷的なもの」が歴史を動かしてきたことが見て取れる――。
1 西郷隆盛と西郷家の人びとに流れる血
――祖先、曾祖父母、祖父母、父母、おじおば
2 隆盛といっしょに育った兄弟たち
――西郷吉兵衛の子、四男三女
3 西郷隆盛の三人の妻と兄弟の妻たち
――隆盛兄弟を支え、子を育てた女たち
4 西郷家の人びとが遺した子どもたち
――西郷隆盛の子どもらと甥・姪たち
5 孫たちにも有為な人物が
――教育者から実業家まで多彩な西郷家の血
6 曾孫・玄孫にも脈々と流れる西郷家の血
――世代を超えて伝わる西郷家の人びと
7 華麗なる親族・縁者たち
――幕末から明治を彩る重要人物が目白押し
8 終章
――果報者と呼びたい西郷(せご)どん -
張学良に生前、直に取材をした著者が20年余をかけてつかんだ歴史秘話!!
盧溝橋事変より80年。
生前の張学良に直接取材をした日本人作家が、20年以上をかけて明らかにした歴史秘話!!
半藤一利氏(作家)
「20世紀、戦争と革命の歴史のなかに、温かな情が交わされていた。張学良の秘史は、世界が緊張関係にある現在にこそ活きるだろう。本書の刊行も、歴史的事件だ」
山田洋次氏(映画監督)
「波瀾万丈の人生とはこの人のための言葉だろう。動乱の20世紀を生き抜いた風雲児張学良は『戦争は人間のすることではない』と言い切った紳士だった」
西安事変。中華人民共和国誕生の遠因ともなった大事件を、一人の男が起こした。
1901年。軍閥・張作霖の長男として生まれ、2001年百歳で世を去った張学良である。20世紀中国の歴史をそのまま背負って生きた男である。
生前の張学良に直接取材した著者に、彼はこう切り出した。「あなたには、私と女性のことを話しましょう」
蒋介石夫人・宋美齢、ムッソリーニ令嬢・エディ、幽閉時代を支えた妻と秘書に最高の女友達……。
戦争と革命の渦中にあった、知られざる“情の歴史”を甦らせたノンフィクション!
※本書は二〇一四年六月に刊行された『国と世紀を変えた愛 張学良と宋美齢、六六年目の告白』を改題し、加筆修正したものが底本です。 -
こんな昭和の写真があったのか!
昭和8(1933)年、世界で何が起きていたのか。日本は国際連盟を脱退し、世界から孤立。ドイツではヒトラーが政権をとり、アメリカではルーズベルトがニューディール政策を開始した――。焼却処分を免れた国策通信会社の「幻の写真」を、一挙公開する。
【目次】
昭和8(1933)年の日本
国際連盟脱退
昭和初年の日本の世相
年末は皇太子誕生で盛り上がる
空から見た東京
1933(昭和8)年のヨーロッパ
ヒトラー台頭のドイツ
きな臭い時代でも文化の香るフランス
ムッソリーニ率いるイタリア
第二共和政下のスペイン
イギリス・ウインブルドンでの佐藤次郎
1933(昭和8)年のアメリカ
ルーズベルト大統領誕生
喜劇王チャップリンとロイド
アメリカから配信されたその他の写真
昭和8年以降
こんな写真があったのか
海外から配信の画像
日本で配信された写真
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