『実用、哲学、801円~1000円』の電子書籍一覧
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最高の真理を求める男たちの闘い第二ラウンド!古代インド哲学から釈迦、孔子、孟子、老子、荘子、そして日本の禅まで東洋の“知”がここに集結。真理(結論)は体験によってのみ得られる!
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「難しくて読めなかった」哲学の名著50書目の要点がこれ一冊で丸わかり。
~知の巨人たちによる「本物の教養」を知る~
デカルト『方法序説』、カント『純粋理性批判』など、世の偉大な哲学者たちが著した名著の数々。
哲学者の名前と書名を見れば、おのずと知的好奇心が湧いてくるものだが、
いずれも分厚く難解で、読み通すのはなかなか難しい。
そこで本書は、哲学分野における名著50作品の要点を図版も使いながら整理し、
そう簡単に読み解くことができない哲学書の内容を読者にわかりやすく伝える一冊。
巻末に文庫版増補付き(新規2書目を解説)。 -
この巻には「社会と世界」を共通の特徴としている15の章を三つに区分して収める。「一方の利益は他方の損だ」「高い身分の具合のわるさについて」など人間関係、社会体制の現況からの総合的な省察をおこない、「習慣について……」「人食い人たちについて」では読者の先入見を揺さぶる。末尾に収録の「むなしさについて」は、思考と表現の展開の究極を示したものと言ってよく、論点は、家政、旅行、病気、死、内戦、外国、パリ、ローマ、などと飛躍し、読者を相手に座談、歓談を楽しんでいるかとも思われ、「エセー」の神髄がうかがわれる。
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この巻には「思考と表現」を共通の特徴としている19の章を、「想いをみつめて」「学識の位置づけ」「活動する知」の三つに区分して収めている。「暇な状態について」「後悔について」「いろいろな本について」「うぬぼれについて」「子どもたちの教育について」「意見をかわす技術について」など、老年、読書、教育、社会においての知の交流のあり方など多方面にわたるエセーを収録した。
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モンテーニュは乱世のただ中に生きたエリートだったが、一市民を自覚してもいた。「エセー」は中庭を見下ろす塔の三階に設けた小部屋で紡がれた自己と人間探求の書だ。全3巻、107章からなる浩瀚なものだが、長年これに親しんだ訳者の手によって、大きなテーマに沿って6割強にあたる章が選ばれ、新たな3冊本としてまとめられた。これによって「エセー」はいっそう身近なものとなったので、読者は興味ある章から読んでいけばいいのである。この巻には「さまざまな手段でひとは似たような結果に行き着く」から巻末の長編「経験について」まで、人間のありようを記した18章を収めた。
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心の底の愛を信じ、人生という旅路を謳歌する
日常で起こる様々な出来事、目に見える現象だけではなく、
隠されたメッセージにあなたは気付いていますか??
その謎を解き明かし、現実を超えた喜びと満足を手に入れる方法がここに!!人生には穏やかで幸せな時間ばかりを過ごす人もいれば、苦しいときや悲しいときを経験してきた人もいる。宇宙や世界、そして社会も陰陽のバランスで成り立っており、私たちの魂はさまざまな経験をするためにこの地上に生まれてきている。そのため、人生には様々な出来事が起こるもの。目に見える現象だけでなく、隠れた要素にも多くの意味や原因が存在する。スピリチュアルな視点と現実的な思考の両方が重要ではないだろうか。本書を読めば、今の生活がより楽しく、充実する日々になっていくでしょう。願いをかなえやすくするためのエネルギーワークも収録。必読の一冊! -
不自由で、貧しく、生きづらい――
この国の不出来なシステムを
悪用するか、逃げ出すか、それとも……
ウチダ流「日本人論」最新刊!!
失われた30年で「不自由な国」になってしまった日本。
新自由主義の迷走ぶり、経済格差や税の不均衡、少子高齢化、低レベルな政治、大手企業の不祥事など問題が山積となっている。
社会全体に諦観が蔓延しており、一般市民は不自由さをも感じているが……。
「不自由な国」への警告の書!
<項目>
★“大人”が消えている ――日本の危機
★ アメリカの顔色をうかがう日本政府の悲哀
★ 属国の身分を利用するか、そこから逃げ出すか
★ 食文化は「経済」ではなく「安全保障」
★ 日本の「ダメな組織」の共通項
★ 「21世紀の囲い込み」を目指す、現代の資本主義
★ 村上春樹が描く「この世ならざるもの」
★ 自然と文明社会の「境界線」を守る
★ 人生は「問題解決のため」にあるわけではない ……etc. -
「暴力反対」とはよく聞くけれど、じつは世の中は暴力にあふれている。国は警察という暴力装置を持っており、問答無用で私たちから徴税する(そして増税する)。資本主義は、私たちを搾取し、格差を生み出す。家父長制は男性優位・女性劣位のシステムをつくりあげる。一方で、こうした暴力に対抗して、民主化や差別の撤廃などを成し遂げてきたのも、また暴力である。世の中にあふれる暴力には、否定すべきものと、肯定せざるをえないものがあるのだ。思考停止の「暴力反対」から抜け出し、世界の思想・運動から倫理的な力のあり方を学ぶ。
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宗教によって示された生き方、宗教的な体験、経典や聖典の解説など、さまざまな角度から宗教に関する話題を取り上げます
■ご注意ください■
※電子版では権利処理の都合上、一部コンテンツやコーナーを掲載していない場合があります。ご了承ください。
■今月のテーマ
柳宗悦の「ことば」を丁寧にひもときながら、その思想の真髄に迫る、通年講座の上巻。
鈴木大拙の弟子という宗教哲学者としての背景を持ち、白樺運動に参加し、さらに当時は下手などと呼ばれた雑器などからさ「民藝」を見出し、拡げていった柳宗悦。その柳は若き日から、のちの日本的霊性にもつながり、あるいはイスラム神秘主義にもつながる、遠大で高邁な宗教哲学を有していた。その宗教哲学と「民藝」を、柳の「ことば」を熟読玩味しながら、若松英輔氏が丁寧にひもとくガイドブック。民衆における美――民藝をどう見つけ、そしていまは弱くとも尊き民衆にどのようなまなざしを、柳宗悦が生涯にわたって注ぎ続けたのかを、その宗教哲学と照らし合わせながら、読者とともに考える。
■講師:若松英輔 -
「もし明日死ぬとしたら……」
自分が死ぬことを想像して、今をどう生きるかを考える。
今を生きる若者たちに、悔いのない生き方をしてほしい——
介護福祉施設を経営し、多くの人々の死を見届けてきた著者が送る、自分らしい人生を実現するためのメッセージ。
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新型コロナの感染拡大、頻発する天災、政治家の不正……
景気も回復せず、周りを見渡せば大人たちはみな疲弊しています。
そんななか、将来への希望が抱けず、生きる意味を見いだせない若者たちが少なくありません。
インターネットやAIを使えばなんでも分かる時代になりました。しかしPCやスマホ画面のなかには「どのように生きるのか」という問いの答えは存在しません。
著者は「どのように死ぬか」を考えることでその答えを見いだすことができるといいます。若いうちから「死」に思いをめぐらせることは生き方を見つめ直すきっかけになるというのが著者の考えです。
介護福祉施設を経営している著者は、これまで多くの施設利用者の最期を看取ってきました。たくさんの人の死に触れることで、今日を生きることの大切さを知ると同時に周囲の人々への感謝を覚え、やがて今の自分が周囲や社会のために何ができるかも考えるようになりました。
大切なあの人に何をしてあげられるだろうか——
社会の役に立つために働くには——
「死」について考えることは、自分自身の「今」をより良いものに変え、成長していくためにとても大切なことであると気づいたのです。
もし、明日死ぬかもしれないとしたら……そう考えてみることで、自分の大切なもの、絶対に譲れないこと、かけがえのない宝物、捨ててもいい過剰な荷物などがクリアになり、自分にとっての価値ある生き方が見えてきます。
本書は、介護福祉の現場で利用者の死を通じて著者が学んだ33の人生訓をまとめたものです。「まごころを大切にする心から幸せが生まれる」「やってくれることを当たり前だと思わない」など、悔いのない人生を送るためのヒントとなる33の言葉を収録しています。
人生に目標を見いだせず無気力な日々を過ごしている若者に、「死」を思い、生き方を見つめ直し、明日死んでも悔いのない人生を送ってほしい——。
著者の温かく熱い思いのこもった一冊です。 -
社会思想は、その時代の社会がかかえる問題を解決しようと、思想家が格闘しつつ生みだすものである。本書はルネサンス以降の歴史を、3つの流れで捉える。すなわち、民主主義・資本主義社会はいかなる思想的過程で形成されたか、近代社会に顕在化した問題を解決するためどのような社会思想が生み出されたか、そして20世紀以降どのような問題が発生したか。著者が指摘する「現代社会の問題」とは、個人の自立性を押しつぶす官僚制化・大衆社会化・管理社会化であり、さらに資本主義社会の矛盾・弊害の克服を目指したはずの社会主義諸国の行き詰まりまでを含む。長らく読み継がれてきた簡潔で定評ある入門書。
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◇◆◇「愛とは何か」を解るために、「暴力とは何か」を考える。◇◆◇
◇◆◇さまざまな概念を対にして展開する、縦横無尽な思考の一大パノラマ!◇◆◇
本質と時間/愛と暴力/ここと私/正義と詩人……
ある概念と別の概念を対にしてみると、思いもよらない連関が生まれ、ありふれた言葉から豊かな哲学の問題が立ち上がってくる!
現代哲学の重要論点のみならず、文学、芸術、宗教、科学、政治を自由闊達に横断。一人ですべての項目を書き切った事典にして、どこから読んでも愉しめる上質の哲学エッセイ。
【本書より】
哲学事典を引く人が、「存在」とか「記憶」とかの意味をまったく知らない、などということは考えにくい。求められているのは日常では一見自明な言葉に哲学者が見出す亀裂であり、それを通して見えてくる思いがけない意味連関ではなかろうか? 概念間の連関が重要なのだ。ゆえに、哲学事典は一貫した視点で、一人が全項目を書くべきなのだ。
これは、すべてを網羅するという事ではない。多くの知識を蓄える事が問題ではない。問題は、越境的な精神の自由を確保する事なのである。本書では、諸概念の連関を強調するため、事項を単独で説明するのではなく、一対の概念に対して説明をした。読者は、関連する事項説明をたどることによって、梁と梁が大きなドームをなすイスラム建築のように、あるいはたがいに連関して図形を構成する夜の星空のように広がる、概念の天蓋が見渡せよう。
【本書の内容】
愛と暴力
アキレスと亀
一者の実在性/真理と悲劇
イロニーとユーモア
運と偶然
可能性と反実在論
共同感覚と感覚質
言語と意味/ Sinn(意)とBedeutung(指示)/実在論と反実在論
検証主義とプラグマティズム
ここと私/意識と想像的なもの/想像的な私と象徴的な私
自然とユートピア/美と判断力
自由と問題
正義と詩人
全体論と解釈/現象学と志向性/心的な用語(mental term)と命題的態度
疎外論と物象化論
存在と存在論/数と算術/性質と類似性/実体と普遍論争
知識と信念
超範疇と超越論的
美のイデアと芸術
文化相対主義と普遍的正義論
弁証法と(再)定義/観念論とヘーゲルの弁証法―意図と欲望
保守主義と左翼
法と革命
本質と時間/時間様相―過去現在未来/期待と希望
メタ言語と主体性
ヨブの苦しみと罪の名
歴史と伝統/ヘーゲルの歴史観/反時代的
索引
*本書の原本は、2006年に講談社現代新書より刊行されました。(増補あり) -
創建から800年余りを数える仙台市の古刹、曹洞宗・大満寺の若き住職が贈る法話集。
歴史ある曹洞宗の寺、大満寺の住職が行った法話の中から、10編を集めたもの。
寺の子として生まれながら、将来に悩み、アルバイトや音楽活動など様々な経験を重ねた後に、
仏の道へと進むことを決意した著者が、悩み多き現代に贈る仏の教えとは。
分かりやすく、親しみやすい言葉が心にしみる一冊。
私たちが幸せに生きていけるように
私たちの心に美しい花が咲くように
慈しみの心を真ん中において
苦しんでいる人を放っておけないそんな寛容な心で
これからの皆様の人生を歩んでまいりましょう(本文より) -
向き合うのは、己か、仏か――。対照的なふたつの行を徹底比較。
悟りか、救いか――。同じ仏教でも目指す最終到達点が異なるため、対極に見えるふたつの行。それぞれが、歴史・社会、美術と芸能、政治に与えた影響を明らかにしながら、日本仏教の独自性に迫る!
◆8つの視点から徹底検証。比べてわかる日本仏教の面白さ◆
1 本家 vs. 分家
2 保守 vs. 革新
3 出家 vs. 在家
4 悟り vs. 救い
5 内向 vs. 外向
6 引算 vs. 足算
7 個人 vs. 集団
8 坐禅 vs. 念仏 -
バーのマスターは、世界で一番美しいと言われた世界的ベストセラー、アランの『幸福論』を基に、人生に思い悩む若者にアドバイスを提示する。さあ、あなたも若者と一緒に
バー「アラン」へ足を踏み入れませんか?その夜も、バー「アラン」では
ひとりの若者とマスターの、幸せをめぐる
人生談義が繰り広げられようとしていた。
バーのマスターは、
世界で一番美しいと言われた世界的ベストセラー、
アランの『幸福論』を基に、
人生に思い悩む若者にアドバイスを提示する。
バーの名前「アラン」は、『幸福論』のアランが由来だ。
バーのマスターの言葉は、
嘘偽りなく含蓄があり、強くあたたかい。
具体的でいて、なおかつ、
誰でも今すぐに実践できるものばかりだ。
なぜなら、それは、マスター自身も
アランの『幸福論』に救われた経験があるから。
マスターのアドバイスは、
すぐに変化を求めがちな若者からも支持が厚い。
さあ、あなたも若者と一緒に
バー「アラン」へ足を踏み入れませんか? -
1995年3月20日
地下鉄サリン事件は預言されていた
あの「恐怖の大王」の詩の真相も解明
――ノストラダムスの預言詩に「人類滅亡」は、どこにも書かれていなかった
ノストラダムスの「真意」を正しく読み解く
世界的な国立公園のかたわらにある
九の地名の宗教的国家
(中略)
地下鉄の中で人々は襲われ、
突き刺し、浸した、
異端者の 毒ガスを
力ずくで吸わされるだろう
(「3月20日 東京」より) -
ウイグル人が1000年受け継いできた重要古典
〝弾圧される民族〟が紡いできた、崇高なる世界観・国家観・倫理観
日本人向けにわかりやすく書かれた解説書!
11世紀のウイグル人哲学者であり、カラハン帝国の法務大臣だったユスプ・ハス・ハジプ(1019~85)が著した ウイグル古典哲学の名著『幸福を与える智慧』の概説書。
近年は中国共産党の弾圧政策により入手困難となりながらも、 多くのウイグル人が知っている民族古典を紐解きます。
悪人の悩みは限りなく生じてくる
善人の願いは日ごとかなっていく
善人が善行を悔いたことがあろうか
悪人は自分の欲望と引き換えに後悔に苛まれる
悪事は後悔と悲哀をもたらす
善いことをなせ、悪事を厭え (本文「倫理とは何か」より) -
10万部突破のベストセラー、待望の文庫化!
「使える哲学本」として、ビジネスパーソンから圧倒的支持!
知的戦闘力を最大化する、リベラルアーツ超入門。
コンサルの現場で一番役立ったのは哲学だった――。
「役に立たない学問の代表」とされがちな哲学は、ビジネスパーソンの強力な武器になる。経営コンサルだから書けた、「哲学の使い方」がわかる1冊。
【本書で紹介するキーコンセプト】
●第1章 「人」に関するキーコンセプト 「なぜ、この人はこんなことをするのか」を考えるために
・ロゴス・エトス・パトス――論理だけでは人は動かない(アリストテレス)
・悪の陳腐さ――悪事は、思考停止した「凡人」によってなされる(ハンナ・アーレント) ほか
●第2章 「組織」に関するキーコンセプト 「なぜ、この組織は変われないのか」を考えるために
・悪魔の代弁者――あえて「難癖を付ける人」の重要性(ジョン・スチュアート・ミル)
・解凍=混乱=再凍結――変革は、「慣れ親しんだ過去を終わらせる」ことで始まる(クルト・レヴィン) ほか
●第3章 「社会」に関するキーコンセプト 「いま、なにが起きているのか」を理解するために
・アノミー――「働き方改革」の先にある恐ろしい未来(エミール・デュルケーム)
・パラノとスキゾ――「どうもヤバそうだ」と思ったらさっさと逃げろ(ジル・ドゥルーズ) ほか
●第4章 「思考」に関するキーコンセプト よくある「思考の落とし穴」に落ちないために
・シニフィアンとシニフィエ――言葉の豊かさは思考の豊かさに直結する(フェルディナンド・ソシュール)
・反証可能性――「科学的である」=「正しい」ではない(カール・ポパー) ほか -
990円(税込)レーベル: 山と溪谷社出版社: 山と溪谷社(インプレス)
豊かな自然と付き合う中で、身体を使って暮らしてきたはずの日本人。
解剖学者・養老孟司とナチュラリストのC・W ニコルが、現代人の自然欠乏による「身体感覚の衰え」を語る。解剖学者・養老孟司氏と作家・冒険家のC・W ニコル氏が、都市生活によって衰えた日本人の身体をテーマに、子どもたちのこと、食べるということ、極地での気づきなどさまざまな問題に切り込んだ対談集。
アレルギーになる子ども、災害時に火をおこすことが出来ない大人たち。
便利になりすぎた都市生活によって、あまりに身体を使わない世の中になっていないだろうか。
そして自然と触れる機会もなくなった現代人は、嗅覚、免疫といった身体機能も衰えている―。そんな問題意識から、話は広がっていきます。
文庫版には、著者のお二人と交流がある甲野善紀先生による解説を追加しています。
■内容
【1章 森と川と海のこと】
荒れた森を再生する/日本の杉は苦しがっている/木の力、森の力/森と川、そして海のつながり…ほか
【2章 食べること、住まうこと】
田舎の力/都会の罠/虫は貴重なタンパク源だった/何でも食べられるのは「貴族」/木を生かす適材適所…ほか
【3章 子どもたちと教育のこと】
「ほったらかし」が一番/二人の子ども時代/母親の世界から飛び出せ/ゲームより実体験/体験を通すと生きた知識が身に付く…ほか
【4章 虫のこと、動物のこと】
生き物の分類は分ける人によって変わる/ゾウムシは中央構造線を知っている?/オスは時々いればいい/熊との付き合い方…ほか
【5章 五感と意識のこと】
ハエも用心するクサヤのにおい/顔色をうかがうための進化/意識はコントロールできない/「意識の時代」と「身体の時代」…ほか
【6章 聞くこと、話すこと】
英語を強制されたトラウマ/気持ちと結びつく日本語/訓読みは難しい/主語の有無は文化の違い/自我の目覚めが遅い日本人…ほか
【7章 これからの日本のこと】
子供も、大人も外で遊べ/若者に責任を持たせよ/日本人に覚悟はあるか/言い訳の多い日本人/日本人よ、自分を取り戻せ…ほか
■著者について
養老孟司(ようろう たけし)
1937年神奈川県鎌倉市生まれ。解剖学者。東京大学名誉教授。
1962年に東京大学医学部を卒業。1981年、東京大学医学部教授に就任。
1995年に東京大学を退官。脳科学や人間の身体に関するテーマをはじめ、幅広い執筆活動を行う。
昆虫研究でも知られ、2022年まで福島県須賀川市の科学館「ムシテックワールド」の館長を務めた。
著書に『養老先生と虫』(山と溪谷社)、『バカの壁』『「自分」の壁』(新潮社)など多数。
C・W ニコル(クライヴ ウィリアム ニコル)
1940年英国ウェールズ生まれ。作家、環境保護活動家、探検家。
カナダ水産調査局主任技官、エチオピア・シミエン山岳国立公園長などを歴任後、1980年長野県に居を定める。
1986年、荒れ果てた里山を購入し『アファンの森』と名付け、森の再生活動を始める。
2002年「一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団」を設立し、理事長となる。著書に『勇魚』(文藝春秋)など多数。
2020年、79歳で逝去。 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
【2024年・令和六年版は、文字が大きく読みやすくなりました】
千年超えの[平安宮中行事]から[季節の祭り]まで……。
日本の年中行事をあなたはどれだけ知っていますか?
※ 本書は2013年に発売されたA4変型版の『日本のしきたりがまるごとわかる本』を
携帯に便利なB5変形版とし、加筆・増補した2024年版です。
2024年[令和六年]は十二支では辰年で、
干支(えと)では「60年に一度の甲辰(きのえたつ)」という年です。
本誌では、
正月のならわし
五節句行事
年中行事 歳時記カレンダー
人生節目の儀式
日常の作法
など、日本人として知っておきたい、伝え残したい知識をわかりやすく解説。
あなたも、この幸せを願う「日本の美しい心」を私たちの子や孫に伝え残していきませんか。 -
壮大無比のスケール
須弥山とは、高さ約56万キロメートル、天神らが暮らす想像上の高峰である。5世紀頃インドで書かれた仏教論書『倶舎論』はこの須弥山を中心とする壮大な宇宙を描き出し、仏教が宇宙をどう捉えたかを詳細に解説した。本書は、『倶舎論』を基礎に他説も参照し、仏教宇宙観を簡明に記す。人間より優るが欲望の虜である天神とはいかなる存在か。「蛆虫に骨をうがたれる」といった地獄の責苦、世界を構成する四大と極微、宇宙の消滅と生成のサイクルなど、幅広く解説。後代に現れる極楽浄土の思想をも取り上げて、人生を苦とし、輪廻と解脱の思想を根底とするこのユニークな体系の変遷をたどる。長年読み継がれてきた入門書。 -
【書籍説明】
過度なストレスから人々を解き放とうと、無条件な自己承認を肯定する風潮がある昨今ですが、
それとは真逆に、自分を理想の自分に変える自己レボリューションも同じくらい取沙汰されています。
上辺だけ見ると、どんだけ二律背反なんだと思ってしまいますが、
「普通にサラリーマンさえできたなら、後はストレスから解放されたい」派と
「社長目指してアグレッシブに野心的に生きたいので、自分を戦闘仕様にチェーンアップしたい」派に人々が分かれていられたのは、もはや昔の話です。
今は就職先からサブジョブを推奨され、薄給の兼業アルバイターになりたくないなら、強制的に社長や店長を目指さざるを得ない状態なのです。
言わば強制「一億総一国一城の主」時代。
そんな風に過酷に時代は変わっても、多くの人はぜんぜん順応できていません。
否応なく放り込まれた戦場で、情報や知識だけは勤勉に吸収しながらも、
「なるべき自分」になるには何が足りないのか分からないまま、何も変わらず右往左往しているのがリアルな一般人の姿です。
あなたもいつも思っていませんか?
「経営者の資質って何?」
「成功者にあって自分にないモノって何?」
確かに経営(リアルであれネットであれ)で損をせず儲けを出すには、それなりの知識は必要ですが、何より心構えと言うか独特のサムシングが絶対に必要です。
成功者もまた然り。
ではその必須のサムシングとは何でしょう?人脈やライフスタイルでしょうか?
人脈もライフスタイルも、最終的には商売に利用できるかも知れませんが、その人を経営者(成功者)たらしめている決定的なモノではありません。
経営者(成功者)独特のサムシングとは、もっとその人の根幹を決める思考のスタイル。
人生を左右する思考術を指します。
この思考術が数々の英断やアイデア、ヒットを生み出しその人を輝かせているのです。
その人が今現在、社長であろうが、何者でもない学生だろうが関係なく、成功へと導き、結局大成させてしまう人生のレシピとも言えます。
あなたもそんな素敵な思考法で、人生を切り開いてみませんか?
ダイエットなど自分レボリューションを目指す人も、確実なステップを踏んで望む自分になれますよ!
本書で紹介するのはたったの七つの思考のテクニックです。
それさえ守って頂けるなら、あなたは成功して輝く自分になれるのです!
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これが「一生涯続く心からの幸せ」への最短ルート!
「歳を重ねていけばいくほど、夢も希望も消えていくものだ」
あなたは、そう思っていませんか?
それは、大きな間違いです。
心身共に健やかで、信頼できる人に囲まれ、
自分らしさを発揮しお金にも恵まれる――。
歳を重ねれば重ねるほど、夢が軽やかに叶い、
幸福感がどんどん高まっていく世界があるのです!
本書は、
著者が20年間、「心から幸せに生きる人」を真剣に分析し、
そこから得たあらゆる学びを実践してわかった
『幸せの本質』をすべて詰め込んだ1冊です。
この本をきっかけに、あなたも
「心から幸せに生きられる世界」への扉を開きませんか?
一生涯笑顔あふれる生き方ができる未来へ、
共に向かっていきましょう。
【目次】
・第1章 幸福な人が積み上げていた「幸せの三角形」
・第2章 心と身体の高いレベルの健康
・第3章 心でつながる人間関係
・第4章 喜び合いながら得られる経済
・第5章 「幸せの三角形」を実現させるために -
過去から学び、未来を予測する――
教養としての「哲学」&「近現代史」講座
振り返ってみると、20世紀は「全体主義と世界大戦の時代」でした。一党独裁、人権抑圧の官僚国家はソヴィエト・ロシア(ソ連)に生まれ、イタリアやドイツに広まり、日本もそれらの強い影響を受けました。
第二次世界大戦では日独伊が敗れましたが、連合国側に立ったソ連が生き残り、中国と北朝鮮、東欧諸国に全体主義を広めました。
冷戦終結とソ連崩壊で、人類は全体主義から解放された……というのは幻想でした。
中国が全体主義体制を維持したまま市場経済へ移行するという離れ業を成し遂げ、ロシアでは強権的なプーチン政権が出現しました。
さらに衝撃的なのは、全体主義に抗う「自由の砦」だったはずのアメリカで、特定政党と結びついた大手メディアとビッグテック(巨大IT企業)による情報統制が進み、もはや何が真実なのかわからなくなってしまったことです。2020年のアメリカ大統領選挙をめぐる混乱は、そのことをはっきりと見せてくれました。
私たちが生きている“2020年代の世界”を一言で表現すれば、「全体主義の復活」「デジタル全体主義の出現」となるでしょう――。(「はじめに」より抜粋)
複雑怪奇な国際情勢を理解したいなら、「哲学」と「歴史」を学ぶことが必要不可欠。
「現在の国際社会の動向は?」
「表に出ない事件の真相は?」
「これから世界はどこへ向かうのか?」……。
プーチンの思想から、社会主義、全体主義、保守主義、リバタアニズムまで、
「哲学」と「歴史」で、現在の国際情勢を読み解く、知的興奮が高まる白熱講義!
★ プーチンとドイツ哲学者の共通点
★ ロシアはいまだに「途上国」である
★「フランス革命」に影響を与えたルソーの思想
★「性善説」より「性悪説」のほうがうまくいく!?
★ マルクスの意義と修正主義
★「ロシア革命」には黒幕がいた!?
★「力」の思想家ニーチェと全体主義は水と油
★ なぜ保守主義はイギリスで生まれたのか
★ 映画『七人の侍』にみる保守主義の精神
★「リバタリアン」と「保守」は手を組めるのか ……etc. -
【本書は『柄谷行人初期論文集』、のち『思想はいかに可能か』として刊行された単行本の文庫化です】
2022年に「哲学のノーベル賞」と呼ばれるバーグルエン哲学・文化賞をアジア人として初めて受賞した柄谷行人が、1969年の群像新人文学賞評論部門当選作「〈意識〉と〈自然〉――漱石試論」以前に書いた「思想はいかに可能か」(東大新聞五月祭賞佳作)「新しい哲学」(同)や、群像新人賞当選作を読んだ「ユリイカ」編集長三浦雅士の依頼によって書かれた「サドの自然概念に関するノート」など、1966年から72年にかけて発表された7編からなる初期論文集。
著者によれば「遠い過去でありすぎ」また「幼稚な考え方や言葉使いが多くて閉口」しつつも「近年において自分が考えていることに近いところが少なからずあって、驚きもした」テクストである。
すでに思想家柄谷行人の思考の基本的構造が現れていたという意味において、本書を味読することは、最新刊『力と交換様式』読解にも役立つであろう。 -
「新自由主義」によって毒された日本の医療──カネさえあれば、どんな病気も治せるというのは幻想にすぎない! 慢性腎臓病を患い、生体腎移植を受けた「知の巨人」佐藤優が警鐘を鳴らす「本当の医療」とは? 医者と患者が「共同体」を作ってこそ行なえると説く、その理由とは? 対談の相手は佐藤氏の主治医である片岡浩史氏(東京女子医大病院)。片岡氏は京大法学部を出たのちにJR西日本に就職し、駅員や車掌を経験したこともあるという異色の経歴の持ち主であり、まさに「真の教養」を知るドクターでもある。
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人生の最終結論
役立たずでいいじゃない
虫を相手にすると、そういう問題の解答がひとりでに見えてくる
ハチに刺されて意識消失…命がけの採集記も収録形はどこにあるのか、色は何でできているか、虫を拡大すると世界はどうなるのか、生物多様性とはなにか。
ただ面白いから一日中、虫を見ているだけ。
そうしているうちに、なにかがわかってしまう。
物事にすべて理由があるとは限らないのである――。
長年、虫と自然に教わってきた世界の見方を明解に楽しく語る養老孟司流の生きるヒント。
虫に憑りつかれた面々が虫好きの楽園・ラオスに集った命がけの採集記も収録。
文庫版オリジナルエッセイ付き。
『虫の虫』(廣済堂出版)を改題・再編集のうえ文庫化。
■目次
1 虫を見る
見ること/形はどこにあるか(一)/形はどこにあるか(二)/色を見る/虫の色/虫の大きさ/
拡大する/区別して分類する/五感と虫/虫を見てなにがわかるか(一)/虫を見てなにがわかるか(ニ)/それでも虫なのだ
2 ラオスで虫採り
タライいっぱいの虫/虫採りに抵抗のない国/懐かしい風景/似ているのに違う/二次林だという思い込み/
クチブトゾウムシはどこにいるか/行ってみなけりゃわからない/二〇〇八年春、シェンクワンへ/蛍光灯破損事件/
テングアゲハの聖地/チョウを呼ぶ色/ラオスヒノキ方式/原生林は虫が少ない/シダにつくクチブトゾウムシ/
瞬間移動する蝶人/虫屋とラオスに適応/いてはいけないチョウがいた/ヤシの実から出てきたゾウムシ/爺さんの災難/
ネジレバナという変な虫/完全変態の謎/一つの原理では説明できない/またもや新種発見/広がるトウモロコシ畑/
ラオスには研究拠点が必要/アシナガバチの攻撃/第三の事件
文庫版エッセイ:人が生きる理由とは -
少子高齢化や核家族化の進行、そして、2020年から猛威をふるう新型コロナウイルス。まさにいま日本社会においても孤独は「対処すべき問題」として注目されています。本書では孤独に向き合った作家の評論や、冒険、山小屋生活などで得た独自の孤独論など、総勢17名の著者が様々な孤独を語ります。何気ない日常の、騒がしい街中で不意に襲ってくるあの「孤独感」はなんなのか? 決してネガティブなだけではない孤独の持つ「孤高のしたたかな世界」に浸れる一冊です!
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潜在能力を引き出す成功哲学の名著
引き寄せの法則『ザ・シークレット』の源流となった古典的名著! 潜在意識を使いこなし、仕事・お金・人生の夢を叶える思考法を伝授する。カーネギー、ナポレオン・ヒルと並ぶ成功哲学のマスターピース。
【目次】
第1章
世界最大の発見/ことの起こり/存在することの目的/人生の「開け、ゴマ!」
心の精霊/意識/潜在意識/超意識
第2章
最初の原因/物質――夢か現実か?/哲学者の魔法/神の国/持っている人はさらに――/生まれながらに定められ
願望――獲得の第一法則/魔法の秘密/魂の切なる願い
第3章
アラジンとその仲間たち
それをしている自分を見る
その欲望が示すとおりの人間
供給の法則/世界はあなたのもの/求められている人
第4章
成功の方程式/ナポレオンのお守り/できっこない
この自由/唯一の力
引き寄せの法則/白紙の小切手
三つの条件
老いた魔女――不運/夢に憑かれた人/運命という柵/運動
第5章
必要は満たされる/契約の箱/思考の科学
運命の支配者/ダイヤモンドの鉱脈
だれのものでもない大金
力の秘密
ひとつのことをする
第6章
マスター・マインド
あなたに欠けているもの
彫刻家と粘土
なぜ老いるのか/若さの泉
第7章
薬物の幻想
賢者の贈りもの/おわりに
解説 三浦将 -
【危機が過ぎ去るまであと何日か】【ノルマは達成したか】【あと何年生きられるか】
人生を数えてみても
自分の思う通りにはならない
哲学者が考えを深めた末にたどり着いた、日々を<価値あるもの>にするためにできること
・評価は人の価値や本質とは関係ない
・誰もがいつでも自力でできるはずはない。必要な時には人に援助を求めていい
・自分の見方を手放す
・誰でも生きることで貢献できる
・美しい時間は誰でもどんな状況の中でも持つことができる……etc.
生きることは苦しい。
こんなふうに生きたいと思っても行く手を阻むことが起こる。
それでもその人生を楽しんで生きることはできる。 -
これが私たちの約束だ
神々と英雄たち、安倍総理の意思を読む
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「言論テレビ」の安倍語録、完全収録
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「取り戻す」日本とは何か
「日本を取り戻す」と叫んだ人。古事記の神々や英雄、その想いを継いだ吉田松陰、橋本左内、横井小楠、井上毅、伊藤博文、山縣有朋をはじめとする無数の人々。日本史を背負い、日本を守ったリーダーたちと安倍総理の魂と意思を、渾身の筆で読み解く。
【主な目次】
第一部 英雄たちの愛国
国家の危機に/松陰の春夏秋冬/日本を取り戻す
第二部 美しい国をつなぐ 安倍晋三×櫻井よしこ
地球を俯瞰する戦略/ビューティフル・ハーモニー/日本人の底力を信じた/台湾有事は日本有事/日本の国家意思を
第三部 私と安倍晋三総理
「日本を取り戻す」と叫んだ人/人間「安倍晋三」の素顔/歴史は必ず安倍氏を高く評価する
第四部 倭しうるはし
神々と英雄の想い/倭建命の物語/日本人の群像/日本国の生命に -
情熱の歌人・与謝野晶子の華麗な現代語訳で色鮮やかによみがえる平安の日々
平安時代の代表的な日記文学である『紫式部日記』『和泉式部日記』を、大正の歌人・詩人である与謝野晶子が華麗な文体で大胆に現代語訳した名作、初の文庫化! 平安貴族と女房たちの日々の暮らしや、宮廷の行事、人間関係と恋愛事情が描かれ、当時の風景が生き生きとよみがえる。二つの日記作品に加え、与謝野による論考「紫式部考」を併録。田村隆氏(古典文学研究)による「解説」で、与謝野訳の魅力と味わい方を紹介。 -
剣禅一如
宮本武蔵の『五輪書』、柳生宗矩の『兵法家伝書』とならぶ三大兵法書の一つ『不動智神妙録』。書いたのは武士の家に生まれながらも得度し、大徳寺住持となった禅僧・沢庵宗彭。剣の修行は心の修行に他ならないという「剣禅一如」が初めて説かれた一書で、戦いのみならず万事に対処できる心と体の動きが解説されている。将軍家剣術指南・柳生宗矩に授けられたことから柳生新陰流の聖典となったが、小野派一刀流など他の流派でも広く読まれ、幕末の剣聖・山岡鉄舟も愛読した。併録した『太阿記』は凡人が凡人のまま剣の達人になる道筋を示したもの。『玲瓏集』はわれわれの視野がいかに分別心によって曇らされているかを説く。 -
「東大話法」批判の安冨歩教授が五年をかけて取り組んだ渾身の「老子」新訳が
手に取りやすいエッセンシャル版となって再登場!
斬新な解釈が大反響を呼び、中国語や韓国語にも翻訳された『超訳 論語』。その著者・安冨歩東京大学東洋文化研究所教授が、今度は『老子』に挑んだ。
五年の歳月をかけ、数多く存在するテキストの吟味と綿密な解釈とを経たうえで、可能な限りわかりやすく現代語訳したものが本書『老子の教え あるがままに生きる』だ。
二千数百年前に書かれた『老子』という書物は、具体的な人名や地名がまったく現れない、抽象的な議論に終始した内容であるにもかかわらず、長い年月にわたって東アジアの人々の思考の指針であり続けてきた。それはこの書物の内容の深さと広さとの証明である。また、欧米の知識人の興味を強く惹きつけ、そのキーワードである「道(タオ)」という言葉は広く流通している。世界全体を見渡せば、『老子』は『論語』よりもはるかに広く読まれ、大きな影響を与えているのだ。
『老子』がこれほど広く深い影響を与えた理由は、その抽象論が、単なる思考の遊戯ではなく、生きるための実践的意味を持っているからだ。その言葉を理解するための手掛かりは、本の中にではなく、私たちの生活の中にある。読者が、老子の言葉を手助けとして日々の困難を乗り越え、それらの経験によって言葉の意味を感じ取る、という過程が積み重ねられ、『老子』は二千数百年にわたって読まれてきた。
『老子』の思想の根幹は、その動的な世界観にある。つまり、世界のいかなるものも、動かないものとしてではなく、生まれ、変化し、滅ぶものとして理解する。そしてそれを、固定した動かし得ないものと思い込んでしまうことの危険性を、さまざまな角度から指摘し、粘り強く繰り返し、叱咤激励する。一度言われたらわかるようなことではなく、繰り返しとされなければ、私たちの中に入ってこないからである。そうすることで読む者は、ここに込められた知恵を、生活の中で把握し豊かに生きる道を見出すことができるようになるのである。 -
特集「中華の深化、中華の拡散」
「一つの中国」はなお実現せず、「中国の夢」はなお「夢」のまま。内にいだく「夢」の正体は何なのか。外からみた「夢」の実体は何なのか。長い「中華」の歴史で、現在はいかなる地点にあるのか。中国を囲繞する世界から、「中華」がいかに見えるのかをあらためて探ってみることで、東アジアの現在を考える。
■特集■
岡本隆司(京都府立大学文学部教授)/森万佑子(東京女子大学現代教養学部准教授)/野嶋剛(ジャーナリスト、大東文化大学社会学部教授)/倉田徹(立教大学法学部教授)/石田徹(島根県立大学 国際関係学部准教授)/ティネッロ・マルコ(神奈川大学国際日本学部准教授)/小林亮介(九州大学 比較社会文化研究院准教授)/熊倉潤(法政大学法学部准教授)/牧野元紀(昭和女子大学 人間文化学部准教授)/小長谷有紀(国立民族学博物館 人類文明誌研究部客員教授)/田所昌幸(国際大学特任教授)
■論考■
相良祥之(アジア・パシフィック・イニシアティブ主任研究員)
他 -
シンメトリー(対称性)はワイルが著作や講演のなかで折に触れ取り上げたテーマである。数学・物理学・哲学と幅広い分野に通暁したワイルにとって、シンメトリーは至る所でその姿を現す、深遠で重要な概念であった。生涯をかけて深めた思索が結実した本書は、刊行まもなく『サイエンス』誌より、「シンメトリーというテーマに関するこのような本や論文は今まで存在せず、さらに今後書かれるすべての本が、何らかの形でこの本に依拠することになろう」と評された。実際、ワイルならではの含蓄に富んだ叙述は、今なお読者に新しい洞察を与えてくれる。最晩年の名講義を新訳で。
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「真の哲学」を求めた在野の若い哲学者の果敢な試みの書である。哲学が万学の女王だった頃、人間の聖なる「心」や「精神」に対する論究も、哲学だけに許された特権だった。が、近年の科学の発達、特に脳科学、認知科学などの研究のめざましい進展が、哲学を追いつめ、その特権の剥奪を激しく迫っている。デカルト以来の内省的な方法の賞味期限がとっくに過ぎ去っており、その聖なる範疇も、科学の研究成果を抜きにして語ることはできないという。それは、科学と哲学の領域が不透明になってきたというより、哲学そのものの不要論にまで及んでいる。しかし、本当に哲学は不要なのか。哲学は自己認識の学問であり、事物に対する徹底的な論究と洞察が不可欠である。現実に求められる即応性の強い行動も、実はこの揺るぎない自己認識、真の哲学の上に成り立っていなければならないのである。本書は、〈科学は「存在者」についての原則記述学であるのに対し、哲学は「およそ存在者を存在者たらしめる存在そのもの」をテーマとする原理洞察学である〉とする著書が、科学と距離を置きつつ、あるいは科学を批判的に眺めつつ、真の哲学の確立を目指して論究している壮大な「哲学試論」である。アカデミー知識人の多くが、哲学なき哲学史書や哲学解説書でお茶を濁している現状にあって、真の哲学の確立に挑んでいる在野の若い一哲学者の試みにもっと光が当たるべきではないかと思わせてくれるのが本書である。
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2011年3月11日の大地震大津波による福島第一原発の事故が日本人ひとりひとりにもたらした詰問――本当に原発は必要なのか。世界で唯一の被爆国日本、広島・長崎の悲惨さを知る国がなぜ、原発大国に突っ走ってしまったのか。太平洋戦争の戦中戦後から初の商用原子炉導入に至るまでの政治家・科学者、そして国民の動向を心理的側面から分析し、人間の理性と本能の問題を提起。人間は理性をもつことができる存在だが、その理性は下司な欲望を秘めた内なる本能に搦め手で攻められると敗れやすい。名誉欲、金銭欲、憎悪、嫉妬、敵愾心……。著者は、これまでの人類の歴史は理性が本能に敗れてきた歴史だとし、もし人類が総体において理性が本能を抑えてきていたのだとしたら、もっと違う世界が現出しているはずだと説く。そのうえで、真の理性を磨ききれなくなっている人類はやがて行き詰まるだろうと予言。その行き詰まりを回避するためにも、いまこそ必要なのは、ひとりひとりが「真の理性」「強い理性」を育てることだと強調する。電子書籍用書き下ろし。
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絵画のもつ意味、それを“解釈”するにはどうしたらよいか──。その基礎的方法論のひとつとして挙げられるのが図像解釈学(イコノロジー)である。本書は、カラヴァッジョ『果物篭』、ボッティチェッリ『春』、ブロンズィーノ『愛のアレゴリー』、ブリューゲル『バベルの塔』等、重要な名画12作品を取り上げ、関連作品と比較しつつ、その背後にある思想や意味世界への接近を試みる。イメージの読み解きによって、美術の深みと無限の感受性への扉を開ける、美術史入門書の決定版。
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本書は1961年4月、比叡山上において、鈴木大拙氏、曽我量深氏、金子大榮氏の三氏が西谷啓治氏の司会のもと、三日間にわたる討論と、三氏の御遠忌記念講演会を収録したものです。
その熱のこもった内容から、発刊当初より多くの方々に読み続けられ、名著として親しまれてきました。
長らく品切れの状態にありましたが、再版の要望も強く、2011年、真宗文庫として改訂復刊する運びとなりました。
そして2016年、ついに電子書籍としても登場です!
改訂にあたっては、当時の雰囲気を伝えるため、文言をできるだけそのまま残していますが、読みやすいように、ルビを増やしたり表記を整えました。
当時を知る世代の方々も、これから仏教を学ぼうとされる方々も、ぜひとも手にとっていただきたいと思います。そしてこの本が、新たな学びの出発点になることを願っています。 -
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
累計200万部超を誇る「まんがでわかる」シリーズの最新刊。
今回はベストセラー『超訳ニーチェの言葉』の著者、白取春彦氏が自らまんがの原案を手がけ、
ニーチェの「ニヒリズム」「ルサンチマン」「遠近法的思考」「力への意志」などのキーワードをまんがでわかりやすく解説。
主人公はファミレスの店員・フミ。廃棄処分のカプセルトイからニーチェの携帯ストラップを見つけ、
なんとなくスマホにそれをつけたフミはその後折に触れ、ストラップを見ながらニーチェの言葉の意味を知り、
人間的に成長していきます。
生きづらさを抱えた現代人への処方箋をニーチェの思想にのせて解き明かしていきます。
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