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『実用、歴史、創文社オンデマンド叢書、0~10冊』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全198件

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    20世紀に入り、インド独立の機運が高まってから、イギリスの統治が終わるまでの歴史を、イギリス側の重要人物の動きを基に読み直す。
    1858年、インド大反乱を経て、イギリス東インド会社を解散、ムガル帝国の君主を排除して、直轄植民地とした。
    本書は、植民地経営の終盤に焦点を絞り、20世紀に入り、インド独立の機運が高まってから、イギリスの統治が終わるまでの歴史を、イギリス側の重要人物の動きを基に読み直す。
    第13代副王ハーディング卿の時代に、英国王ジョージ5世とメアリー王妃の初訪問から、第一次世界大戦、第二次世界大戦を経て、独立運動の高揚、インド内の宗教対立を経て、1947年ネルー首相による独立宣言までの歴史を丹念に描く。
    【目次】
    はしがき
    第一章 インド担当相エドウィン・モンタギュー 一九一〇年~一九二二年
    一 意識の創出
    (一) 情報の受容(イギリス)
    (二) 情報の受容(インド)
    二 政策の形成
    (一) 『対インド宣言』
    (二) 『モンタギュー・チェルムスファド報告』
    三 政策の破綻
    (一) カーゾンの反対
    (二) ガンディーの反対
    (三) モンタギューの錯誤
    むすび 命運
    第二章 総督アーウィン卿 一九二六年~一九三一年
    一 アーウィンのインド像
    二 宥和と反発
    (一) サイモン委員会
    (二) 『アーウィン声明』
    (三) ガンディーの反応
    三 むすび 『ガンディー・アーウィン協定』
    第三章 チャーチル 一九二九年~一九三五年
    一 基調
    二 宣伝
    三 組織
    四 暴露
    五 弔鐘 むすびにかえて
    第四章 総督リンリスゴウ卿 一九三六年~一九四二年
    一 性格
    二 「分割統治」
    (一) 州自治
    (二) インド連邦
    三 失策
    (一) 宣戦
    (二) 反応
    四 むすび 想像力と洞察力の欠如
    第五章 サー・スタフォード・クリップス 一九四二年
    一 状況
    二 派遣の決定
    三 説得の行使
    四 調停の失敗
    五 余波
    第六章 総督ウェーヴェル卿 一九四三年~一九四七年
    一 統合
    二 崩壊
    三 亀裂
    四 むすび 投影
    第七章 クレメント・アトリーと総督マウントバットン卿 一九四七年
    一 去来
    二 『複数分割計画』
    三 『二分割計画』
    四 虹と旗
    あとがき
    参考文献
    索引
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    本書ははげしい論争がくりかえされてきたイギリス封建制の起源および性格にかんして、巨大なスケールと緻密な実証を兼ね備えた名著として名高く、二十世紀史学がいまなお乗り越えられない十九世紀古典学説の金字塔である。すなわち、著者は荘園の起源をアングロ・サクソン文明の伝統に求めるゲルマニストの立場に立ちながら、荘園のもつ共同体的性格と近代個人主義との差異をあざやかに描き出している。巨匠の名にふさわしくヴィノグラードフの中世像の全容をあますところなく示している書である。
    【目次より】
    序文
    第一篇 サクソン以前の時代
    第一章 ケルトの種族制度
    第一節 血族制
    第二節 土地保有
    第二章 ローマの影響
    第一節 ローマ人とブリタニアのケルト人
    第二節 土地の私有と課税
    第三節 領地
    第一篇への註
    第二篇 古サクソン時代
    第一章 サクソンの征服
    第一節 サクソンの定住に関する一般的見解
    第二節 身分と階級
    第二章 人民の集団
    第一節 血族
    第二節 聚落
    第三章 聚落における分前
    第一節 賦課単位としてのハイド
    第二節 耕地単位としてのハイド
    第四章 開放耕地制
    第一節 農耕上の諸制度
    第二節 聚落の機構
    第五章 保有の歴史
    第六章 マナーの起源
    第二篇への註
    第三篇 封建時代
    第一章 ドゥームズデイ調査の諸原理
    第二章 所有権と農耕
    第三章 社会階級
    第三篇への註
    ヴィノグラードフの略歴・著作目録   鈴木利章
    あとがき   富沢霊岸
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    1642ー1649年に絶対王政を打倒すべく起こったのが、清教徒(ピューリタン)革命である。その当時の政治的主張は、国王派、議会派、中立派、盟約派、カトリック同盟など、さまざまな主張が入り乱れていた。本書では、革命に思想的バックボーンを与えた思想を明らかにする。
    【目次より】
    目次
    はしがき
    凡例
    序説 ピューリタン革命の経済的背景
    I 反独占運動の発展
    [1] 王室独占の解体
    [2] 自由貿易論の展開
    [3] ギルド民主化運動
    II 農業・土地問題
    [1] 土地所有関係の変革
    [2] 囲込みと農業改良思想
    第一章 左翼民主主意義の成立 ジョン・リルバーンとレヴェラー運動
    I 分析の視角
    II リルバーンの思想的発展とその背景
    III レヴェラー運動の展開とリルバーン
    IV 『人民協約』の成立
    V 『人民協約』の発展
    VI レヴェラー運動の性格
    第二章 社会主義ユートウピアの構想 ジェラード・ウィンスタンリとディガー運動
    I 研究史的展望
    II ウィンスタンリの神学的歴史・社会観の成立
    III ディガー運動の実践へ
    IV ユートウピアの構想とその特質
    第三章 革命的無政府主義の先駆 第五王国思想の発展
    I 問題の所在
    II 「第五王国」思想の展開
    III 第五王国派の成立
    IV ジョン・ロジャーズの社会思想
    V プロテクター政権と第五王国派
    VI 第五王国派の性格
    第四章 不服従運動とその思想 初期クェーカーの社会思想
    I 問題の提起
    II クェーカー主義の成立
    III プロテクター政権とクェーカー運動
    IV 「内なる光」と社会批判
    V 初期クェーカーの社会思想
    第五章 エピローグ 総括と展望
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    新旧両派の宗教的抗争に渦まく16世紀スペインを舞台に、太子ドン・カルロスと父フィリップ2世の対立はのっぴきならないまでに深まっていく。本書は近代史学を完成させたランケが、様々に歪められた文書の森の中から厳密な史料批判を通して、当時の国際情勢の中で父とこの対立の悲劇が終幕をめざして進行するすばらしいまでに深い歴史的世界を描いた名著。
    【目次より】
    訳者のはしがき
    ドン・カルロス
    I 批判的論述
    一 これまでの諸叙述の分析
    二 最も重要な論点の検討
    II ドン・カルロス伝
    一 ドン・カルロスの素性
    二 幼少時代
    三 国政への関与。結婚の諸案
    四 オランダに対する関係。フリップ二世の宗教政策に関する余論
    五 父に対する太子の反抗的態度
    六 太子の逃亡計画。彼の監禁
    七 太子ドン・カルロスの死
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    ソヴィエト・ロシアは果たして天国なのか、地獄なのか?
    ロシアの過去も現在もその賛美者と憎悪者の手によって甚だしく否曲されている。非科学的な感情論でなく、隣国ロシアを正しく理解することこそ、我々日本人に課せられた刻下の急務といいえよう。(原本帯より)
    862年にノブゴロドにリューリクが都市を築き、882年にノブゴロド公国のオレグがキエフを征服し、キエフ大公国となった。988年には、ウラジーミル1世が東方正教会のキリスト教を受け入れ、スラヴ文化との統合を目指した。13世紀のモンゴルの侵攻による崩壊、16世紀のロシアツァーリ国建国、ロマノフ朝のロシア帝国成立、18から19世紀の拡大、ナポレオン戦争での勝利を経て、1917年のソヴィエト連邦の誕生までをまとめた格好の入門書。
    【目次】
    はしがき
    第一章 キエフ時代
    第二章 モスクワ時代
    一 モスクワ公国の台頭
    二 イワン三世
    三 イワン四世(雷帝)
    四 『混乱』
    五 ピョートルまでのロマノフ王朝
    第三章 ペテルブルク時代
    一 ピョートル大帝
    二 エカチェリーナ女帝(二世)
    三 ツァーリズムの崩壊
    四 ソヴエト政権の成立
    ロシヤ史主要参考書
    系譜
    ロシヤ史年表

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    法制史の立場から、幕藩体制国家の地方支配体制を体系的かつ総合的に検討した服藤法制史の集大成。本巻は、「幕府法と藩法」。
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    法学者、歴史学者、教育者、宗教家である知の巨人・廣池千九郎が著した東洋法制史関係の著書である。
    「東洋法制史序論」「中国古代親族法の研究」「中国喪服制度の研究」「韓国親族法における親族制度の研究」を所収。
    世界平和と人類の幸福を実現するための「モラロジー(道徳科学)」を創始した法学者廣池千九郎氏の遺著である本書は、「東洋法制史序論」「中国古代親族法の研究」「中国喪服制度の研究」「韓国親族法における親族制度の研究」を所収する。
    【目次より】
    序 廣池千太郎
    東洋法制史序論 東洋於ける法律と云ふ語の意義の研究
    序 穂積陳重 戸水寛人
    緒言 凡例
    第一章 序説
    第二章 中国に於ける法律と云ふ語の意義
    第三章 中国に於ける法律と云ふ語の意義と中国に於ける善の根本実質
    第四章 中正、平均が天道に一致すと云ふ観念の結果によりて、法律は直に天道に一致すとの観念を生ぜし事を論ず
    第五章 法律は天道に一致するものなりとの観念より、聖人の命令并に其制定せる法律は直に其理想的法律として認めらるるに至りし事を論ず
    第六章 中国に於て聖人の命令并に其制定せる法律が中国の理想的法律として用ゐらるる結果、普通凡庸の主権者の命令并に其制定せる法律が亦之に準ぜらるるに至りし事を論ず
    第七章 中国に於て人為法律の闕点を救済する方法
    第八章(上) 中国に於ける法律と云ふ語の固有の意義なる中正、平均と一致する各種の思想
    第八章(下)中国に於ける法律と云ふ語の固有の意義なる中正、平均と一致する各種の思想に淵源せる政治上法律上の各種の現象
    第九章 日本に於ける法律と云ふ語の意義
    第十章 結論
    中国古代親族法の研究
    緒言
    第一章 親族と云ふ文字の意義
    第二章 親族関係の発生及び消滅
    第三章 親族の範囲
    第四章 親等制度
    第五章 親族関係の効果
    第六章 家
    第七章 宗族
    第八章 姓氏
    中国喪服制度の研究[中国親族法外篇]
    緒言
    第一章 喪服制度の起原
    第二章 喪服制度の沿革
    第三章 喪服制度の立法上の基礎
    第四章 喪服制度の形式
    第五章 喪服著除の順序
    第六章 喪服制度の運用
    第七章 著服の効果
    第八章 著服制度は法律上の人格を定むる標準なる事を論ず
    韓国親族法に於ける親等制度の研究
    自序
    第一 親等の意義
    第二 中国法に於ける親等制度の概要并に日本に於ける其概要
    第三 韓国の親等制度の他の東洋諸国のそれと異なる要点

    第九 韓国親族法に於ける行列の制度
    第十 結論

    解題 内田智雄
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    西田幾多郎に師事した哲学者だったが、戦後マルクス主義唯物論者に転向した著者の著作集。全8巻。第一巻は、「自叙伝」である。
    【目次より】
    目次

    わが思想の遍歴
    まえがき
    ロシア語版序文
    ロシア語版あとがき   エリ・シャフナザロワ
    わが思想の遍歴
    唯物論十年 続わが思想の遍歴
    まえがき
    ロシア語版序文
    ロシア語版あとがき   ペー・フェドセーエフ
    唯物論十年
    私の人間変革
    まえがき
    前編 天空にあこがれて
    後編 大地に立つ 
    入党のことば
    わが入党の動機
    奇跡の友情 モスクワの女性からの手紙
    日本のみなさんへ   エリ・シャフナザロワ
    まえがき
    奇跡の友情
    柳田謙十郎略歴年譜
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    主に永青文庫所蔵の熊本藩法制史料の中から、「刑法草書」を中心に刑事関係の基礎的史料を選び、解題を付して編集。2部構成で、第1部では「刑法草書」の立法、第2部ではその運用に関する史料をそれぞれ翻刻収録した。
    【目次より】

    解題
    第一部
    1 宝暦四年捧呈、同五年施行の刑法草書
    1 御刑法草書 一冊 2 御刑法草書 一冊
    2 宝暦十一年施行の刑法草書の草案
    1 堀平太左衛門起草の試案 一冊 2 第一次草案ならびに編纂委員意見 四冊 3 第二次草案ならびに編纂委員意見・付札例書 三冊
    3 暦十一年施行の刑法草書 三冊
    4 天保十年施行の御刑法草書附例 二冊
    附録 刑法新律草稿 一冊
    第二部
    1 熊本藩刑律和解及御裁例 四冊 2 参談書抜 一冊 3 御刑法方定式 一冊 4 旧章略記 一冊(抄録) 5 死刑一巻帳書抜 一冊 6 除墨帳 一 冊(抄録) 7 小盗笞刑 一 冊 8 益田彌一右衛門上書堀平太左衛門返答之書付 一 冊 9 肥後経済録 一 冊(抄録) 10 隈本政事録 一 冊(抄録) 11 肥後物語 一 冊(抄録) 12 通俗徒刑解 一 冊(抄録) 13 銀台遺事 一 冊(抄録) 14 肥後熊本聞書 一 冊(抄録) 15 拷問図 一巻
    第一部
    1 宝暦四年捧呈、同五年施行の刑法草書
    1 御刑法草書(宝暦四年捧呈) 2 御刑法草書(宝暦四年捧呈、同五年施行、施行中随時修正増補)
    2 宝暦十一年施行の刑法草書の草案
    1 堀平太左衛門起草の試案
    律艸書
    2 第一次草案ならびに編纂委員意見
    御刑法例書  御刑法艸書 盜賊・人命  御刑法艸書 訴訟・詐偽・受贓・関津・捕亡・犯姦  御刑法艸書 闘殴・雑犯
    3 第二次草案ならびに編纂委員意見・付札例書
    御刑法例書   御刑法草書 盗賊・詐偽・奔亡・犯姦   御刑法草書 闘殴・人命・雑犯
    3 宝暦十一年施行の刑法草書
    刑法例書   刑法艸書 盗賊・詐偽・奔亡・犯姦   刑法艸書 闘殴・人命・雑犯
    4 天保十年施行の御刑法草書附例
    御刑法草書附例 乾 名例・盗賊・詐偽  御刑法草書附例 坤 奔亡・犯姦・闘殴・人命・雑犯  附録 刑法新律草稿
    第二部
    1 熊本藩刑律和解及御裁例 2 参談書抜 3 御刑法方定式 4 旧章略記(抄録) 5 死刑一巻帳書拔 6 除墨帳(抄録) 7 小盗笞刑 8 益田彌一右衛門上書堀平太左衛門返答之書付 9 肥後経済録(抄録) 10 隈本政事録(抄録) 11 肥後物語(抄録) 12 通俗徒刑解(抄録) 13 銀台遺事(抄録) 14 肥後熊本聞書(抄録) 15 拷問図
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    19世紀後半~第2次大戦までの英帝国の興隆期、インド独立による帝国崩壊の開始、そして冷戦後の米国への覇権の移行までの英国史。
    17世紀以降、版図を広げた大英帝国は、北アメリカ、西インド諸島、カナダ、インド、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカなど、その最隆盛時には世界の4分の1を支配した。第二次大戦以後、巨大な大英帝国がその多くの植民地を失った過程と原因を探る。
    【目次】
    はしがき
    第一部 「英帝国への道」の生成と発展 一八六九年~一九三六年
    I イギリスとスエズ運河
    II ディズレーリとスエズ運河会社の株式取得
    III ディズレーリと『キプロス協定』
    IV グラッドストーンとエジプトの民族主義
    V グラッドストーンとエジプト占領
    VI ソールズベリ候と『ウォルフ協定』
    VIIカーゾン伯と『ミルナー・ザグルール協定』
    VIII カーゾン伯とエジプトの独立
    IX オースティン・チェンバレンとアレンビー卿
    X オースティン・チェンバレンとロイド卿
    XI 労働党内閣とエジプト
    XII 一九三六年の『英埃同盟条約』
    第二部 英帝国の威信の低下 一九四五年~一九四七年
    I 英帝国意識の低落と総選挙(一九四五年)
    一 チャーチルの決断
    二 保守党の有権者把握
    三 労働党の有権者把握
    むすび
    II 英資本主義の衰退と政治 一九四七年の危機
    一 危機のリハーサル
    一 『武器貸与法』の停止
    二 『英米金融協定』
    二 外交政策の危機
    一 労働党左派の叛乱
    二 叛乱の鎮圧
    三 政治危機
    一 国際収支の悪化
    二 内閣の改造
    むすび
    第三部 「英帝国への道」の消滅 一九四六年~一九五六年
    I アトリー内閣とスエズ運河、キプロス
    II 外相イーデンと「場」の攪乱
    III イーデン内閣の「同一化」の喪失
    あとがき
    参考文献
    人名索引・事項索引

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    近代になって誕生した民主主義、科学、そして新しい宗教(プロテスタント)が、もたらした功と罪を歴史学の立場から読み直す名著。
    【目次より】
    はしがき
    近代のジレンマ
    一 ヨーロッパの伝統
    二 変化の力
    三 民主主義
    四 科学
    五 宗教
    訳者のあとがき

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    イギリスの中世後期から近代初頭に農民が、封建的圧制、農奴制の廃止を求めた一連の反乱。1381年の大反乱はワット・タイラーに率いられた。1450年のジャック・ケイドの乱、1549年のロバート・ケットによる一揆が代表的なものである。沖積から近代へと移行に農民一揆が果たした役割を解明する。

    【目次】

    第一章 一三八一年以前の農民闘争
    第一節 はじめに 第二節 法的身分闘争 第三節 領主にたいする日常闘争 第四節 暴力的非合法闘争
    第二章 一三八一年の大反乱
    第一節 大反乱の研究史展望 第二節 大反乱の政治・経済的背景 第三節 ワット・タイラー本隊の蜂起と反乱の経過 第四節 諸州の一揆 第五節 反徒の要求 第六節 反徒の構成 第七節 反乱軍の攻撃対象 第八節 大反乱の終焉
    第三章 ジャック・ケイドの反乱 
    第一節 はじめに 第二節 反乱の背景 第三節 反乱への導入 第四節 蜂起の範囲と反徒の構成 第五節 要求と攻撃対象 第六節 反乱の終焉 第七節 むすび
    第四章 イギリス絶対主義と修道院解散――絶対王政期における農民一揆の背景――
    第一節 はじめに 第二節 修道院解散と国家官僚制 第三節 王室財政機構の改革 第四節 修道院解散の歴史的意義 第五節 むすび
    第五章 恩寵の巡礼
    第一節 はじめに  第二節 リンカーンシャ一揆の発端と展開 第三節 リンカーンシャ一揆の反徒の構成と国王軍の構成 第四節 リンカーンシャ反徒の要求 第五節 リンカーンシャ反徒の攻撃対象 第六節 リンカーンシャ反徒の分裂と敗北 第七節 北部反乱の発端と展開 第八節 北部反乱の反徒の構成 第九節 北部反徒の要求 第一〇節 北部反乱軍の攻撃対象 第一一節 北部農民の再蜂起 第一二節 むすび
    第六章 西部の反乱
    第一節 はじめに 第二節 反乱の政治・経済的背景 第三節 反乱への導火線 第四節 反乱の発端 第五節 反乱軍および国王軍の構成 第六節 反徒の要求 第七節 反徒の攻撃対象 第八節 むすび
    第七章 ケットの反乱
    第一節 はじめに 第二節 反乱の発端とその蜂起範囲 第三節 指導者層の性格 第四節 反徒の攻撃対象 第五節 反徒の要求 第六節 反乱の社会経済的背景 第七節 むすび
    第八章 一七世紀の農民一揆
    第一節 中部の反乱 第二節 西部諸州の反乱
    第九章 市民革命期の農民闘争
    第一節 干拓反対闘争 第二節 エンクロジュア反対闘争 第三節 クラブメンの運動 第四節 ディガーズの運動 第五節 市民革命期の農民闘争の一般的特徴
    第一〇章 結語
    イギリス農民一揆年表
    索引


    富岡 次郎
    1927年生まれ。歴史学者。京都大学名誉教授。京都大学西洋史学科卒、同大学院博士課程修了。文学博士。、専門は、西洋史、中世英国史。
    著書、『イギリス農民一揆の研究』『看護婦現代史』『日本医療労働運動史』『ゼネストの研究』
    『イギリス社会主義運動と知識人』『現代イギリスの移民労働者 イギリス資本主義と人種差別』『イギリスにおける移民労働者の住宅問題』『イギリスにおける人種と教育』などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    清教徒革命(ピューリタン革命)は、1642~1649年にかけてイングランド・スコットランド・アイルランドで勃発した。その背後にあったユートピア思想を読み解く。

    【目次】
    はしがき
    凡例
    序説 ユートウピア思想史におけるイギリス革命
    第一章 長期議会の成立と『マカリア王国』――ルネサンス・ヒューマニズムの系譜――
    1 問題提起
    2 『マカリア王国』の性格
    3 ハートリブの思想的発展
    4 社会改革プランの展開
    5 むすび
    第二章 内戦の進展とピューリタン・ユートウピア――長老派・独立派・水平派・セクト――
    1 分析の視角
    2 ピューリタン・ユートウピアの成立
    3 サミュエル・ゴットの『ノワ・ソリマ』
    4 セクトと独立派の対抗
    5 ヒュー・ピーターの『よき為政者の善政』
    6 ピューリタン・ユートウピアの性格
    第三章 プロテクター期のユートウピア思想――国王派の挫折とピューリタニズムの解体――
    1 問題の所在
    2 ジェイムズ・ハウエルの社会批評
    3 マーガレット・キャヴェンディッシュの『きらめく新世界』
    4 『オシアナ』の解釈をめぐって
    5 プロテクター体制と『オシアナ』
    6 むすび――ピューリタニズムの解体
    第四章 一六五九年の危機――プロテクター制の崩壊とユートウピアの諸相――
    1 問題の所在
    2 プロテクターの体制の崩壊
    3 『ケイオス』とプロテクター体制
    4 プロックホイとプロテクトレイト・イングランド
    5 プロックホイのユートウピアとその実験
    6 ピューリタン・ユートウピアの復活
    7 バクスターの『聖なるコモンウェルス』
    8 エリオットの『クリスチャン・コモンウェルス』
    9 むすび
    第五章 王政復古とユートウピア――千年王国論の衰退と『ニュー・アトランティス』の復興――
    1 はじめに 
    2 千年王国思想の挫折と『オルビア』
    3 R・Hの『続ニュー・アトランティス』
    4 J・グランヴィルの『続ニュー・アトランティス』
    5 むすび――ピューリタニズムから<理性の時代>へ
    第六章 エピローグ――一八世紀への展望――
    文献目録
    人名索引

    田村 秀夫
    1923-2003年。経済史学者。中央大学名誉教授。中央大学経済学部卒業。中央大学経済学博士。専門は、16-17世紀の英国政治経済史。
    著書に、『市民社会の発展と社会思想』『社会思想史序説 近代社会観の形成』『イギリス革命思想史 ピューリタン革命期の社会思想』『近代社会の思想史』『イギリス・ユートウピアの原型 トマス・モアとウィンスタンリ』『西洋史の旅』『社会思想 歴史と風土』『イギリス革命 歴史的風土』『フランス革命史 思想と行動の軌跡』『イギリス革命とユートゥピア ピューリタン革命期のユートゥピア思想』『ユートピアの成立 トマス・モアの時代』『イギリス革命と現代』『ルネサンス 歴史的風土』『マルクス・エンゲルスとイギリス』『マルクスとその時代』『社会思想の展開 歴史的風土』『ヨーロッパ古城・寺院の旅』『ユートピアへの接近 社会思想史的アプローチ』『社会思想史の視点 研究史的接近』『ユートピアの展開 歴史的風土』『社会思想史への道』『トマス・モア』『社会史の展開 宗教と社会』『ユートウピアと千年王国 思想史的研究』などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    本書の主たる目的は、スンナ派イスラーム実定法(fiqh)、とくに財産法の中で、従来の研究によって満足な説明を与えられてこなかったり、研究者の間で議論の的になっている規定を、ヒジュラ暦二世紀・西暦八世紀から三・九世紀初めの学派成立期あるいはそれ以前に溯って説明することである。

    【目次】
    序論
    第一章 シャリーアとフィクフの概念と学派の成立
    第二章 所有権の構造
    第一節 アインとマンファア 第二節 果実の概念 第三節 使用価値の法的性質 第四節 補足
    第一部 契約の効力
    第一章 総論
    第一節 効力から見た契約の分類 第二節 契約の取消と解除
    第二章 不成立の契約
    第一節 定義と法律効果 第二節 マーリク派における無効の概念 第三節 当事者の能力 第四節 目的物の適格性 第五節 引渡が完了していない物の転売
    第三章 無効な契約
    第一節 総説 第二節 リバー 第三項 メディナ学説 食料の交換 第三節 射倖性 第四節 無効な約款マーリク派を中心として 第五節 強迫 第六節 シャーフィイーにおける無効の概念 第七節 公益に反する契約
    第四章 効力未定の契約
    第五章 有効だが拘束力のない契約
    第一節 詐欺 総説 第二節 売買契約における詐欺による取消と瑕疵選択権 第三節 売買以外の契約における詐欺
    第四節 詐欺を含む特別な売買
    第二部 民事責任
    第一章 総論
    第一節 ダマーンの意義 第二節 ダマーンの負担の基準の概要
    第二章 加害行為
    第一節 直接損害と間接損害の理論 総説 第二節 ハナフィー派の理論 第三節 マーリク派の理論
    第三章 責任占有
    第一節 総説 第二節 侵奪 第三節 特定物売買における危険負担
    第四章 預託占有
    第一節 総説 第二節 踰越と懈怠 第三節 各法律行為における責任
    第五章 害の法理
    第三部 法制度各論
    第一章 有償解放契約
    第一節 有償解放契約とパラモネー契約 第二節 マーリク派 第三節 ハナフィー派 第四節 シャーフィイー派
    第五節 有償解放契約の社会的意義
    第二章 遺留分制度 「死の病」
    第一節 総説 第二節 死の病制度の起源と展開 第三節 死の病制度における主観的要素 第四節 シャーフィイーの理論 第五節 結論
    第三章 信頼売買
    第一節 制度の趣旨をめぐる従来の学説 第二節 ムラーバハ売買 第三節 タウリヤ売買
    第四章 マーリク派における賃約の解約
    第一節 履行不能 第二節 使用価値の移転と賃約の解約と対価の支払 第三節 合意解約に対する制限
    基本的語彙の説明
    人名一覧
    文献目録

    柳橋 博之
    1958年生まれ。東洋史学者。東京大学大学院人文社会系研究科教授。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科修士課程修了、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。専門は、法制史、イスラーム法。
    著書に、『現代ムスリム家族法』『イスラーム財産法の成立と変容』『イスラーム家族法』『イスラーム財産法』『イスラーム 知の遺産』(編)などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    本書はルネサンス市民社会に新しい「人間教養」として生まれたヒューマニズム思想を歴史的に究明し、当時の活動生活と瞑想生活をめぐる市民の会話を通して、人間思想の生きた姿を伝えようとする名著である。著者ガレンはこの人間中心の思想を、豊富な資料を通してみごとに浮き彫りにし、現代のメカニズムによって喪失されつつある人間性への反省を強くうながすとともに、従来、美術や文学を介してのみ知らされたルネサンスの人々の人生観、人間思想を明らかにする。

    【目次より】
    序論
    ヒューマニズムと哲学と歴史とプラトニズム 新しい言語文献学の必要 ヒューマニズムの起源 ヒューマニズムと古典的古代
    第一章 ヒューマニズムの起源 フランチェスコ・ペトラルカからコルッチオ・サルターティへ
    内面生活の分析 自然科学にたいする攻撃 コルッチオ・サルターティ コルッチオ・サルターティにおける意志の優位
    第二章 市民生活
    サルターティ学派とベルナルディーノ・ダ・シエナ レオナルド・ブルーニ ポッジオ・ブラッチョリーニと地上の富の価値   ヴァッラと道徳科学 ジャンノッツオ・マネッティと人間の尊厳性の問題の始めての提出 レオン・バッティスタ・アルベルティ マッテオ・パルミエーリとプラトニズムへの移行 ポリツィアーノとバルバロの言語文献学 ガラテオとポンターノ 教育学に関する補足
    第三章 プラトニズムと人間の価値
    「自由」の危機とリヌッチーニの「自由論」対話  クリストフォロ・ランディーノにおける活動生活 マルスィリオ・フィチーノと「博識なる敬虔」の観念 プラトン神学 ピコ・デッラ・ミランドラと反修辞学論争 反占星学論争 プラトン的護教論の補足
    第四章 プラトニズムと愛の哲学
    フランチェスコ・カッターニ・ダ・ディアッチェートとフィチーノの正統 愛の形而上学 プラトンとアリストテレスの融合 ジャン・フランチェスコ・ピコの懐疑主義
    第五章 アリストテリスムと霊魂の問題
    ピエトロ・ポムポナッツィ ヤコポ・ザバレッラ アリストテリスムにおける宗教の問題
    第六章 論理学、修辞学、詩学
    論理学と方法論の問題 ザバレッラとパドヴァ論争 マリオ・ニゾリオ ジロラモ・フラカストロの「ナウゲリウス」
    第七章 道徳の探求
    アリストテレスの影響と「ニコマコス倫理学」への註解
    第八章 自然探究
    レオナルド・ダ・ヴィンチ ジロラモ・カルダーノ ジロラモ・フラカストロとデッラ・ポルタ アンドレア・チェザルピーノ ベルナルディーノ・テレジオ
    第九章 ジョルダーノ・ブルーノからトマーゾ・カムパネッラへ
    宗教改革 ブルーノにおける宗教と哲学 ブルーノの宇宙概念 トマーゾ・カムパネッラにおける新しい問題

    ガレン、エウジェニオ
    1909~2004年。。イタリアの哲学者、ルネサンス期の歴史研究家。フィレンツェ大学に学ぶ。専門は、ルネッサンス文化史。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    近代法の二大流派の一つ英米法は、その独自性をいつどのようにして獲得したのか? イングランド独自の法体系をなすコモン・ローは大陸法のローマ法継受を始めとするルネサンスの波を受け、近代的に展開したとするメイトランドの画期的論文を中心に、コモン・ローは中世から近代まで一貫しているとする批判論文2篇を収録し、イングランド法の基本性格を浮き彫りにする。

    【目次より】
    凡例
    F・W・メイトランド「イングランド法とルネサンス」
    サー・W・ホウルズワース「新しい法準則 ローマ法の継受」
    S・E・ソーン「イングランド法とルネサンス」
    訳者あとがき
    人名小解説・索引


    メイトランド、F・W
    1850~1906年。イギリスの法制史学者。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに学ぶ。ケンブリッジ大学教授。
    著作に、『イギリスの初期議会』(Records of the Parliament Holden at Westminster, 28 February 1305)『英法史』(History of English Law before the Time of Edward I)『イングランド法とルネサンス』(English Law and the Renaissance)『イングランド憲法史』(The Costitutional History of England 遺稿)などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    アメリカ合衆国大統領ウッドロウ・ウィルソン(1913-1921)に淵源する世界平和の実現のための外交方針。1918年1月には、「十四か条の平和原則」を発表された。侵略戦争を終わらせるための機関として、「国際連盟」を提唱した。
    ウィルソン外交の最たる特徴は、「自由主義的・民主主義的・国際主義」を標榜し、国内外の政治体制の変革を追求することがアメリカの使命であると見なすことであり、今日では一般に「ウィルソン主義」と呼ばれている。本書は、日米英の外交史料を駆使して、20世紀アメリカ外交に理念的裏づけを与えたウッドロー・ウィルソン政権による対日政策を、アメリカの東アジア政策史の系譜に位置づけながら、4つの重要問題の再検証を通じて、その特質と実態を明らかにしたものである。ウィルソンの対日外交の分析を通じて、現代アメリカ外交の理念的原点である「ウィルソン主義」の可能性と限界を描き出す。

    【目次】
    目次
    序論 研究動向と問題提起
    「ウィルソン主義」をめぐる諸見解
    第一節 先行研究の整理
    第二節 本書の課題
    第三節 アメリカの東アジア政策の伝統
    第四節 二〇世紀初頭のアメリカの東アジア政策――ウィルソン政権期に至る歴史的背景
    第一章 対華二一箇条要求への対応
    第一節 対華二一箇条要求とアメリカ政府内政策方針の相違
    第二節 ブライアンの対日宥和的方針
    第三節 対日イメージの悪化とウィルソンの対日強硬方針
    第二章 石井・ランシング協定への対応
    第一節 前史
    第二節 交渉の開始とその展開
    第三節 石井・ランシング協定の成立
    第三章 シベリア出兵への対応
    第一節 日米共同出兵への道程
    第二節 アメリカ政府の対日抗議と共同出兵の有名無実化
    第三節 シベリア撤兵をめぐる諸問題
    第四章 パリ講和会議をめぐる日米関係――ウィルソン構想の展開と挫折
    第一節 アメリカによる戦後東アジア・太平洋秩序構想
    第二節 ウィルソン整形と山東問題
    第三節 ウィルソン政権と旧ドイツ領南洋諸島委任統治問題
    第四節 ウィルソン政権と人種差別撤廃問題
    結論 ウィルソンの対日政策――アメリカの東アジアの政策の中で
    第一節 ウィルソン政権の対日政策に見られる振幅の実体
    第二節 ウィルソン政権内部における政策潮流
    第三節 対外政策における三つの基本要素との関係
    第四節 ウィルソンの対日政策に見られる特質
    第五節 ウィルソン外交の現代的意義とその東アジアへの適用に見られる限界
    あとがき

    参考文献
    人名・事項索引

    高原 秀介
    1968年生まれ。政治学者。京都産業大学教授。関西学院大学文学部卒業、神戸大学大学院法学研究科博士前期課程修了。神戸大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。
    著書に、『ウィルソン外交と日本 理想と現実の間 1913-1921』などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    19世紀末から20世紀前半にかけて、西洋近代について考察したドイツの法学者・経済学者・社会学者マックス・ウェーバーへの、格好の入門書。ウェーバーは代表作として『仕事としての学問』『仕事としての政治』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』などを残し、現代においても重要な社会学者として参照される。

    【目次】
    編者まえがき
    略記法および訳者補遺
    序章
    第一章 合理的資本主義、資本主義的精神およびその宗教的前提についての比較構造分析
    第一節 禁欲的プロテスタンティズムと資本主義的精神
    余論:マックス・ウェーバーのプロテスタンティズム=資本主義=命題の批判に関連して
    第二節 アジアの諸宗教とアジアの伝統主義
    第三節 西洋の合理化過程にたいするイスラエルの予言の意義
    第四節 後期ユダヤ教とイスラエル教の経済倫理
    第二章 ヨーロッパの都市とヨーロッパの市民層の歴史についての比較構造分析
    第一節 西洋の都市とアジアの都市
    第二節 古代の都市と中世の都市
    第三章 合理的国家の比較構造理論 官僚制化の普遍的傾向
    第一節 カリスマ的支配のその「日常化」
    第二節 伝統的な型の支配――家産制と封建制――
    第三節 合法的官僚制的支配の類型の代表としての近代国家
    第四節 政党の官僚制化
    第四章 マックス・ウェーバーの世界史的研究に有する現代的な展望と倫理的な動機
    第一節 合理的装置の「外殻」のうちにおける人格的自由の問題
    第二節 「魔術から解放された」世界における意味ある生き方の問題 合理的科学と責任倫理的行為
    文献目録
    訳者あとがき

    アブラモフスキー、G
    著書に、『マックス・ウェーバー入門』など。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    イタリアに発したルネサンスが北欧の空に光芒を放ち、厳粛な宗教改革運動がドイツの一角から全ヨーロッパにひろがる絢爛多彩で壮絶な15~16世紀に、あらゆるタイプの独創的人間が雲のように群がり近代ヨーロッパを生誕させるドラマを、繊細な感受性と鋭い洞察力によって生き生きと蘇らせる精神史研究の古典的名著である。

    【目次より】
    凡例
    第一章 根本動機からみた中世の形而上学
    第一節 宗教的動機
    第二節 ギリシア人の客観的形而上学
    第三節 ローマ人の意志態度
    第二章 ルネサンス
    第一節 人間の分析と生活態度論
    第二節 ペトラルカ
    第三節 マキアヴェリ
    第四節 モンテーニュ
    第三章 宗教改革
    第一節 エラスムス
    第二節 宗教的=普遍的有神論と新しい宗教的生活理想
    第三節 ルターとツヴィングリ
    第四節 神学的合理主義と思弁神学
    第五節 セバスティアン・フランク
    訳注
    訳者あとがき

    ディルタイ, ウイルヘルム
    1833~1911年。ドイツの哲学者。ベルリン大学、バーゼル大学で教鞭を執る。ベルリン大学卒業。
    著書に、『ディルタイ全集』(全11巻・別巻1)『体験と創作』 『近代美学史 近代美学の三期と現代美学の課題』『ルネサンスと宗教改革 15・6世紀における人間の把握と分析』『フリードリヒ大王とドイツ啓蒙主義』『近代成立期の人間像』『青年時代のヘーゲル』 『精神科学序説』などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    17世紀のオランダは、レンブラント、スピノザ、グロティウスなどの天才が輩出した絢爛たる黄金の時代で、中世的市民文化発展のきわみであった。ホイジンガは、この時代の文化、とりわけ絵画が当時の社会で果たした役割を、概念や理論にたよらず、生き生きと描き出している。著者の芸術的天分が余すところなく発揮されている名著である。

    目次

    この国はいかにして、国家と国民の生誕するやたちどころに極盛に達した文化の地たりえたか
    バロック 位置と地勢 地域的不均等 海上航行および内陸水路という要因 都市的要素の優位 少ない大土地所有 農民と貴族 聖職者階級 首位にたつ商業 商人階級から都市費族へ 対スペイン戦争 陳腐な、然り、中世的な国民経済観 旧式な産業組織 重商主義を飛び越える 興隆する工業 ホラント州の優位 政治的には保守的な共和国 狭い範囲の統治・行政単位 南・北ネーデルラントの分離 ユトレヒト同盟 州主権 総督の地位 議会 福祉・平和政策 オラニエ家 他のヨーロッパ諸国に対する共和国の優越 優位の終焉

    国民の社会的類型
    稀薄な軍事的性格 外国人の多い陸軍 美術に反映せる陸上戦と海上戦 宮廷生活 オラニエ家と都市費族 土地貴族 都市貴族の生活 アムステルダム 都市美の喪失 都市の力と誇り 諸身分間の境界 依然として市民的なレヘント 文化の享受者と産出者 射撃団と詩人クラブ 人生を高尚にする古典主義 コンスタンテイン・ハイヘンス 画家と詩人 あまねくゆきわたっている絵画

    教会生活は身分的境界線をかなり除去する
    説教師と世論 カルヴィニズムの役割 宗教改革の進展 カトリックと(カルヴィニズム)以外のプロテスタント諸派 再洗礼派 ユダヤ人 反レモンストランス派の勝利 イギリスとの比較 教会と大学 教会と国民文化 カルヴィニズムと芸術I4
    人間と事物
    素朴と静寂 清潔好き 文芸 コンスタンテイン・ハイヘンス ヤコプ・カッツ ブレーデロー ホーフト フォンデル ヒューホー・デ・フロート 文学の意味と機能 自然科学の勃典 クリスチアーン・ハイヘンス

    人は油彩画に何を求め、何を見るか
    色彩と線への喜び 写生それ自体への関心 画題への関心 絵画作品の用途 蒐集 美的惑党の在り方 自然への忠実さ 含蓄の多い課題 聖害に基づく絵 リアリズムか フランス・ハルス フェルメール 風景画 版画 レンブラントとバロック 彫刻 建築術 教会建築 都市風景図 

    繁栄期の終焉
    フランス文化の桟倣か 古典主義 嗜好と才能の衰弱 ぴどい衰退 散文 精神上の変化 信仰の枯渇 大いなる平安 田園生活 利子生活者 十八世紀のまどろみ 黄金の世紀か
    訳者あとがき

    ホイジンガ,ヨハン
    1872~1945年。歴史家、文明批評家。フローニンゲン大学卒業。フローニンゲン大学、ライデン大学で教授職を務める。ライデン大学学長。
    著書に、『中世の秋』『ホモ・ルーデンス』『エラスムス』『わが歴史への道』などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    実証主義的歴史学の父ランケ(1795-1886)の歴史家としての自己形成とその歴史学的手法について、詳細に解明する重要書。

    【目次】
    まえがき
    第一章 史家ランケの形成
    一 最初の環境――故郷と家庭 二 ドンドルフとシュールプホルタ 三 ライプツィヒ大学 四 フランクフルト・アン・デア・オーデル 五 歴史家の形成 六 ベルリンの生活 七 『ローマ的・ゲルマン的諸民族史』と『南欧の諸君主・諸民族』
    第二章 南方旅行
    一 由来と旅程 二 現実世界に対する体験 三 Labor ipse voluptas 四 イタリアの自然、芸術、宗教 五 むすび
    第三章 『ドイツの分裂と統一』について――「歴史学と政治」の問題――
    一 『歴史=政治雑誌』の成立 二 『ドイツの分裂と統一について』 三 歴史学と政治 四 むすび
    第四章 若きゲレスにおけるドイツ民族性観の確立――ランケの歴史的国家の理念理解のために――
    一 ランケの歴史的国家の理念 二 ゲレスの『パリ滞在記』 三 ゲレスのフランス革命観 四 ドイツ民族性の観念 五 ドイツ民族性のあらわれとしてのランケの思想
    第五章 ザヴィニーの「民族精神」について――ランケとザヴィニー――
    一 ランケとザヴィニー 二 「民族精神」――言葉の成立 三 「民族精神」――思想の系譜 四 ザヴィニーの「民族精神」思想 五 むすび
    第六章 ランケ史学成立についての熟考
    第七章 ランケとフリードリヒ・ヴィルヘルム四世――「歴史家と政治家」の問題――
    一 両者の関係 二 ランケの政治思想と王の政治思想 三 フリードリヒ・ヴィルヘルム四世の人物 四 一八四八年の革命時代におけるランケの意見書 五 歴史家と政治家
    第八章 ランケとバイエルン国王マクシミリアン二世――ランケ史学の本質――
    一 両者の関係 二 ベルヒテスガーデンの交歓 三 人類の道徳的進歩について――史学の本質 四 むすび
    第九章 ティエールとの会談
    一 両者の関係 二 普仏戦争に至るまで 三 会談の内容 四 ランケとドイツの統一
    第一〇章 マイネッケのランケ像を中心として
    一 国家観・政治思想 二 歴史観 三 ランケの全体像 四 ランケと現代

    ランケ年譜
    人名索引

    村岡 晢
    1911~1996年。西洋史学者。早稲田大学名誉教授。東北帝国大学文学部卒、文学博士(東京大学)。専門は、ドイツ近代史。
    著書に、『フリードリヒ大王研究』『ランケ』『フリードリヒ大王 啓蒙専制君主とドイツ』『近代ドイツの精神と歴史』『レーオポルト・フォン・ランケ 歴史と政治』『史想・随想・回想』『続史想・随想・回想』『新稿西洋史』(池田哲郎、西村貞二共編著)『西洋史要』(池田哲郎, 西村貞二共編著)『ヨーロッパ世界の史的形成』(共著)など、
    訳書に、ヴィルヘルム・ディルタイ『フリードリヒ大王とドイツ啓蒙主義』『ランケ選集 第1巻 (歴史・政治論集)』(共訳)ヴィンデルバント『近世哲学史 上巻』(共訳)レーオポルト・フォン・ランケ『世界史の流れ』などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    ロシアの哲学者ベルジャエフは、反共に転向した後、神秘主義的哲学者として活躍したパリで、ロシヤの思想の特徴と歴史を纏め上げた。

    【目次】
    訳者序文
    第一章 近代ロシヤ思想の淵源
    ロシヤ国民類型の規定。東洋と西洋。第三ローマ・モスクワ。十七世紀の教会分裂。ピョートル大帝の改革。ロシヤ・インテリゲンチャの興隆。
    第二章 スラヴ派と西欧派
    歴史哲学の問題の決定的重要性。東と西。ロシヤとヨーロッパ。スラヴ派と西欧派。ロシヤ思想の二面性。ロシヤの普遍主義。国家と人民。ロシヤの歴史哲学。など
    第三章 人格と社会
    人格と世界調和との衝突の問題。ロシヤ思想史におけるヘーゲルの意義。その「現実」との関係。ドストエーフスキイの予言者的熱狂。など
    第四章 ロシヤ人間主義
    ロシヤには文芸復興的人間主義はなかった。ロシヤ文学の人間味。人間主義の危機。ドストエーフスキイにおける人間主義の弁証法。など
    第五章 ロシヤ社会思潮
    "ロシヤ思想の社会的色彩。ロシヤには資本主義的発達段階はない。サン・シモンとフーリエの主な影響。「何をなすべきか」。など
    第六章 ロシヤ虚無主義
    文化の正当性の擁護問題。完全な文化と完全な生活との矛盾。単純化。ロシヤ虚無主義。ラヴロフ。L・トルストイ。文明の不正と神的自然の正しさ。トルストイとルソー。無抵抗の意味。など
    第七章 ロシヤ無政府主義
    権威と国家。権威に対するロシヤ人の態度。。K・アクサーコフの無政府主義。スラヴ・メシヤ主義。クロポトキン。L・トルストイの宗教的無政府主義。無抵抗主義。ドストエーフスキイにおける無政府主義的要素。など
    第八章 ロシヤ思想の宗教的性格
    宗教的主題の決定的意義。思惟の全体主義的性格。理解力は精神諸力の調整であり、単に理性ではない。弁神論の問題。西欧合理主義批判。I・キレエーフスキイとホミャコフの哲学思想。ヘーゲル批判。ソフィア論。形而上学者としてのドストエーフスキイ。L・トルストイの宗教哲学。インノケント大主教。ブハレフ。ネスメロフの宗教的人間論。など
    第九章 ロシヤ思想の終末論的要素
    ロシヤ思想の終末論的予言者的性格。ドストエーフスキイにおける終末論とメシア主義。終末論的予言の条件付の性質に関するフョードロフの天才的観念。ソロヴィヨーフ、ロザノフとフョードロフにおける誕生と死の問題。正教における三つの流れ。など
    第十章 二十世紀文化ルネサンス
    二十世紀初頭の文化的文芸復興。インテリゲンチャの思想の変化。美意識の変化。哲学的関心。批判的マルクス主義と観念論。メレジュコーフスキイ。ロシヤ象徴主義とロシヤ詩の開花。神秘的なもの心霊学的なものへの関心。など

    ベルジャエフ
    1874~1948年。ロシアの哲学者。専門は、神秘主義的な文化・歴史研究。
    著書に、『ドストイェフスキイの世界観』『歴史の意味』
    『近代世界に於ける人間の運命』『マルクス主義と宗教』『ドストイェーフスキイの世界観』『マルクス主義と宗教』『現代の終末』『愛と実存 霊の国とカイザルの国』『孤独と愛と社会』『現代の終末』『キリスト教と階級闘争』『ドストイェフスキイの世界観』『新しい時代の転機に立ちて 現代世界の危機とロシアの使命』『現代における人間の運命』『現代の終末』『真理とは何か 真理と啓示』『ドストエフスキーの世界観』『ロシヤ思想史』『ドストエフスキーの世界観』『ロシヤ思想史』『孤独と愛と社会』『霊的終末論』『ドストイェフスキイの世界観』『歴史の意味』『ドストエフスキーの世界観』などがある。


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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    イギリス封建社会の実態はいかなるものであったのか? 教会、貴族、修道院、農業、国家、州、法と裁判など、具体的に検証する。

    【目次より】
    凡例
    まえがき
    第I部 経済と社会
    第一章 イギリス封建制社会の特質に関する若干の問題
    第二章 一一世紀イギリス領主制の構造分析 イースト・アングリアの一教会所領の土地台帳を中心として
    第三章 イギリスにおける自由農民層《分解》の歴史的性格について その予備的考察
    第四章 一二・一三世紀イギリスにおける修道院のインムニテートの構造 修道院の所領経営と国家権力の関係についての序論
    第五章 中世修道院所領の経営者サムソン
    第六章 イギリスにおける封建地代の生成について 主として田中正義教授の諸研究をめぐって
    第II部 封建制社会の構造
    第七章 イギリス封建社会における「貴族」の存在構造
    第八章 イギリス封建制の発達過程における政治的権力構造 第一部《属領的支配体制》段階の基本的特徴
    第九章 貴族による「政治的改革」運動の構造 「封建制確立」の歴史的把握のための一試論
    第一〇章 一二・一三世紀の西ヨーロッパ諸国 イギリス
    第一一章 集権的統治の構造 一二世紀前半のイングランド
    第一二章 後期サクソン=イングランド研究の課題
    第一三章 前期プランタジネット朝の歴史的地位 「イングランド国民国家」形成史論覚え書
    第III部 教会と国家
    第一四章 イングランドにおける財務府の成立について
    第一五章 カンタベリー大司教トマス・ベケットの闘い 一二世紀の国制と教会の一側面
    第一六章 イングランド中世における法と裁判 グランヴィルの『法と慣習』分析
    第一七章 中世イングランドにおける州共同体 裁判集会民および審判員の学説史的検討
    第一八章 中世中期イングランドの「教会」と王権 転換期としての一二世紀
    第一九章 一三世紀イングランドにおける教会と国家 裁判管轄権をめぐって
    ヨーロッパ構造史研究会会員一覧
    佐藤伊久男先生 著作一覧
    佐藤伊久男先生 略年譜

    引用文献一覧
    略語表

    佐藤 伊久男
    1930~2010年。西洋史学者。東北大学名誉教授。東北大学卒業、同大学院西洋史博士課程中退。
    著書に、『中世イングランドにおける諸社会の構造と展開』『歴史における宗教と国家 ローマ世界からヨーロッパ世界へ』(共編)『ヨーロッパにおける統合的諸権力の構造と展開』、
    訳書に、ポスタン『イギリス封建社会の展開 』ポスタン『中世の経済と社会』(共訳)などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    64年のローマ大火の犯人として多くのキリスト教徒が処刑された。またかの皇帝ネロもキリスト教徒(ユダヤ教徒もふくめ)を迫害した。当時、新興宗教であったキリスト教はいかにして、ローマ帝国に根付いたのかの歴史を探る。

    【目次】 

    第一章 原始キリスト教の一考察
    第二章 初期キリスト教とローマ帝国との出会い
    第三章 ローマ帝国のキリスト教弾圧の理由――皇帝崇拝の否定――
    第四章 キリスト教迫害と護教運動
    第五章 二世紀におけるキリスト教の内的整備とその背景
    第六章 コンスタンティン革命
    索引


    井上 智勇
    1906~1984年。西洋史学者、浄土真宗の僧侶。京都大学名誉教授。京都帝国大学卒。文学博士。専門は、西洋古代史。
    著書に、『プラトンの国家論』『西洋史概説 第1 (地中海世界史)』『新制高校西洋史』『ヨーロッパ成立期の研究』『ローマ経済史研究』『京大西洋史 10 近代西洋文化』『新書西洋史 第2 古典古代』『対話近代精神と宗教』『地中海世界史』『親鸞とわが生活』『わが大学生活五十年』共編著『京大西洋史 1 西洋の起原』(共著)『高校世界史』(共著)『西洋史辞典』(共編)『新講世界史』(編)『世界史の完全研究 事項解説・テーマ学習』(共編著)『現代人と真宗』(共著) 『中学社会 歴史的分野 研究と資料』(共著)など、
    訳書に、ブランデンブルク『世界史の成立』ヨゼフ・サルヴィオリ『古代資本主義 ローマ経済史に関する研究』(共訳)などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    宋と元の時代(10世紀ー14世紀頃)の村落共同体の生活実態を明らかにする。「戸」「家業」「税」「職制」などを、丹念に解明する。当時の中国の村はどのように運営され、どのような生活を送っていたのか?

    【目次】 
    まえがき
    序にかえて
    第一篇 宋元王朝の郷村支配體制
    I 宋代郷村の戸等制
    はじめに
    一 宋以前の戸等制
    二 宋代戸等制の成立
    三 戸等の諸機能
    四 戸等と村落秩序
    おわりに
    II 宋代の戸等基準
    はじめに
    一 戸等基準について
    二 丁口基準について
    三 家業錢基準について
    四 家業錢の一形態
    おわりに
    III 元代郷村の戸等制
    はじめに
    一 鼠尾簿の類〓について
    二 郷村の戸等制について
    三 鼠尾簿・戸等制の系譜
    四 税糧額基準制について
    おわりに
    IV 宋元郷村戸等制補論
    はじめに
    一 元代における戸等制の弛緩
    二 宋代における戸等制の弛緩傾向
    おわりに
    第二篇 戸に關する各論
    I 宋代郷村の下等戸について
    はじめに
    一 郷村における下等戸の數
    二 下等戸の生計
    三 下等戸と大土地所有
    おわりに
    II 宗代郷村下等戸の生計――江南の養蠶農家經營――
    III 宗代郷村の客戸について
    はじめに
    一 客戸は佃戸とは限らない
    二 客戸の意義
    三 佃戸及び雇傭人としての客戸
    四 有田無税戸としての客戸
    五 客戸と國家の賦課
    おわりに
    IV 宋代の客戸をめぐる諸問題
    はじめに
    一 再び有田無税戸について
    二 客戸比率の地域差と職役
    三 客戸は兩税を負擔したか
    四 佃戸と客戸籍
    V 宋代の丁税
    はじめに
    一 丁税概略
    二 地域別考察
    おわりに
    VI 宋代形勢戸の構成
    はじめに
    一 形勢戸の規定
    二 形勢戸の構成
    三 職役戸と下等農民
    おわりに
    第三篇 郷村制の展開――宋から元へ――
    I 郷村制の展開
    一 郷村制への視角
    二 戸等制支配の成立
    三 郷村制の展開
    四 元の職役と社制
    II 宋代の村
    あとがき
    索引 

    柳田 節子
    1921~2006年。中国史学者。元学習院大学教授。東京帝国大学文学部東洋史学科卒。専門は、宋・元時代。
    著書に、『宋元郷村制の研究』『宋元社会経済史研究』『宋代庶民の女たち』などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    丹念な史料読解により、江戸期薩摩藩の農業生産と社会生活の詳細を描き出した労作。
    【目次】
    1 序論
    第一章 西南辺境型藩領国の典型 薩摩藩領国
    一 薩摩藩領国の研究について 二 西南日本における藩領国の類型 三 西南辺境型藩領国の特質
    第二章 薩摩藩領国における郷士制と地主の類型
    一 薩摩藩領国の社会経済史的特質 二 郷士制と地主の諸類型
    第三章 大隅国高山郷と守屋家
    一 大隅国肝属郡高山郷と高山郷士 二 史料 三 守屋家と守屋舎人 四 守屋家の土地支配
    2 守屋家の農業経営と労働組織
    第四章 守屋家の農業経営
    一 手作地と小作地 二 農事暦 三 稲作 四 畑作
    五 守屋家の手作経営の特徴
    第五章 守屋家における労働組織
    一 手作における労働過程 二 労働過程の月別考察 三 守屋家の労働組織
    第六章 守屋家における下人 とくに永代下人
    一 家と下人・奉公人 二 下人の類型 三 守屋家と永代下人の関係 四 抱地衆と村落生活 五 抱地衆・墾の番の諸形態
    3 守屋家をめぐる社会関係
    第七章 守屋家の系譜と神領浮免
    一 守屋家の系譜 二 守屋家の出自 三 分家分出の困難 四 検校守屋家 五 守屋家の神領浮免について
    第八章 守屋家・伊東家における分家と家産の分与
    一 守屋家における分家の過程 二 守屋家における家産の分与  三 伊東家における分家の過程 四 伊東家における遺言書と家産の分与 五 日高佐二郎家と守屋納二郎家・八百右衛門家
    第九章 守屋家の「親類中」(親族組織)
    一 守屋家の親類中 二 親類中の機能 三 親類中の意義
    第十章 社家頭取守屋家と社家中(社家組織)
    一 社家頭取としての守屋家 二 社家組織 三 社家の経済生活 四 社家頭取の支配・統制 五 社家頭取と社家の生活諸関係
    第十一章 「舎人日帳」より見たる守屋家の年中行事
    一 守屋家の年中行事 二 守屋家年中行事の特徴
    4 高山郷における諸問題
    第十二章 高山郷における給地とその移動
    一 蔵入地と給地 二 高山郷における給地の存在形態 三 鹿児島領主の給地支配 四 鹿児島給地の移動
    第十三章 高山郷における宗門手札改と一向宗禁制
    一 宗門手札改 二 一向宗の禁制
    第十四章 幕末期高山郷におけるアジールの痕跡
    一 近世以前における寺院アジール 二 薩摩藩における寺入 三 高山郷における寺への走込、召抱の事例 四 寺院アジールの痕跡 社会慣行化
    第十五章 幕末期高山郷の諸相
    一 二階堂家および二階堂本覚院行徳 二 藩主の巡見、軍役方の廻勤 三 沿岸警備 四 江戸・大坂詰守衛 五 種痘の導入

    秀村 選三
    1922~2021年。九州大学名誉教授。日本社会経済史学者。京都帝国大学入学、九州帝国大学卒業。
    著書に、『筑前国宗像郡吉田家家事日記帳』『幕末期薩摩藩の農業と社会 大隅国高山郷士守屋家をめぐって』『森俊蔵日露戦役従軍日記』『筑前福岡藩史料雑纂』などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    10世紀フランスにブルゴーニュ、アキテーヌ地方から起こった「神の平和」運動は、民衆と教会が連携して真の平和を確立しようとした世界初の宗教的民衆運動である。ドイツ中世史学界を代表する著者が、あらゆる同時代資料と文献を駆使して、その歴史的井意義を社会指摘に把握し、運動の中に結晶化されてくる社会生活全般を浮き彫りにした民衆運動史研究の名著。

    【目次】

    はしがき
    第一章 諸前提
    A 封建的分裂の時代におけるフランスの教会
    封建的分裂 教会聖職者・修道士たちの時代批判 防衛手段としての破門 教会会議の意義
    B プルゴーニュおよびアキテーヌにおける農民の状態
    農民の経済状態の分化 貨幣経済 荘園の構造 農民の不安定な経済状態 南フランスにおける階級闘争の諸条件
    第二章 教会と下級階層との関係
    問題提起
    “貧者“に対するクリュニー派の立場
    修道院荘園の社会的機能
    下級階層に対する教会のイデオロギー的感化
    この問題に関する従来の研究
    小教区の意義
    聖遺物礼拝の発展
    十世紀の聖遺物礼拝に対する修道院の態度
    トゥールニュ
    フィジアク
    アンズィ=ル=デュク
    スヴィーニ
    コンク
    修道院の民衆に対する働きかけ
    異端
    南フランスの位置
    南フランスにおける聖人の胸像
    教会建築
    “宜伝文書“としての奇跡物語
    教会財産の守護手段としての聖追物
    世論の意義
    第三章 初期の「神の平和」運動の経過
    シャルー
    ナルボンヌとル・ビュイ
    リモージュ
    ポアティエ
    ヴェルダン=シュル=ラ=ドゥーブ
    エリ
    北フランスヘの第一次拡大
    アンス
    エルヌ
    シャルー
    リモージュ
    ポアティエ
    ルドルフ・グラバーの報告
    オーセール、ル・ピュイ、ポアティエ
    北フランスヘの第二次拡大
    絶対的平和の要求
    ブールジュ
    神の休戦
    第四章 民衆運動としての「神の平和」運動
    「神の平和」運動に関する従来の研究
    問題提起
    神の平和の根本規定
    “貧者“の保護
    経済的動機
    カロリング朝の国王罰令との関係
    教会が用いた方法
    宣督
    聖務停止
    平和部隊
    各教会会議に関する叙述史料
    平和教会会議の経過の特色
    民衆運動としての平和運動
    「神の平和」運動と巡礼運動
    平和運動に対する修道院の関心
    平和運動と十字軍運動
    教会の階級的立場
    原注(史料および文献の省略記号)・補注
    訳註
    訳者あとがき

    テップァー、B
    1926~2012年。歴史家。フンボルト大学教授。専門は、中世の政治思想史。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    西洋史の泰斗による、近代ヨーロッパの歴史家の重要書や歴史観を一冊に纏め上げる。ドーソン、ホイジンガ、トレルチなど英蘭独墺の重要な歴史家を紹介し、その歴史観を解説する。


    【目次より】
    I イギリス
    トレヴェリアン雑考
    ドーソン追想
    トインビー史学に関する二、三の感想
    II オランダ
    ホイジンガの遺産 没後三十年にあたって
    III オーストリア
    エンゲル=ヤーノジの『近代の歴史叙述』
    付録 十八・九世紀ヨーロッパにおける世界史叙述の試み(エンゲル=ヤーノジ) ヴォルテールからシュペングラーまで
    IV ドイツ
    ブールダッハの『宗教改革・ルネサンス・人文主義』
    マイネッケの自伝
    トレルチの『ドイツ精神と西欧』について
    トレルチの書簡
    ハンス・フライヤーの歴史観
    生ける過去 故リッター教授のこと
    現代ドイツ史学の二つの記念碑
    ザイドルマイヤーの『ヒューマニズム研究』について
    ドイツ史学の過去と現在
    付論
    現代社会と歴史学の課題
    あとがき

    西村 貞二
    1913~2004年。西洋史学者。東北大学名誉教授。東京帝国大学文学部西洋史学科卒業。
    専門は、ルネサンス期、近世・近代ヨーロッパ。
    著書に、『歴史』『ルネサンス精神史序説』『フンボルト』『教養としての世界史』『現代ドイツの歴史学』『神の国から地上の国へ 大世界史 第10巻』改訂版『ルネサンスと宗教改革』『マキアヴェリ』『歴史から何を学ぶか』『レオナルド=ダ=ヴィンチ』『現代ヨーロッパの歴史家』『歴史観とは何か』『マキアヴェリズム』『マキアヴェリ』『マイネッケ』『悪人が歴史をつくる』『ヴェーバー、トレルチ、マイネッケ ある知的交流』『フンボルト』『トレルチの文化哲学』『ブルクハルト』『リッター』『歴史学の遠近』など、
    訳書に、ブランデンブルク『近代ヨーロッパ史 世界史の成立』フンボルト『歴史哲学論文集』レッシング『人類の教育』フンボルト『人間の諸問題』トレルチ『近代世界とプロテスタンティズム』『ヨーロッパ精神の構造』『アウグスティヌス』リッター『権力思想史』『ドイツのミリタリズム』『宗教改革の世界的影響』ディルタイ『ルネサンスと宗教改革』などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    朝鮮半島において、キリスト教はどのように受容されたのか? なぜカトリックが受け入れられたのか? 済州島でのキリスト教の歴史も探る。

    【目次より】
    「長崎純心レクチャーズ」について  片岡千鶴子
    第一日 韓国社会における福音受容の歴史と課題
    朝鮮半島へのカトリック信仰の伝来
    李乗薫 最初のカトリック信者
    当時の社会的状況と思想的背景
    朝鮮王朝による宗教政策
    儒教的政治体制の行き詰まり
    カトリシズムヘの関心
    朝鮮におけるカトリック教会の始まり
    迫害の始まり
    迫害の政治的・社会的背景
    朝鮮王朝時代の身分制度とその崩壊
    政治体制、社会秩序の崩壊とカトリック信仰
    周文慕神父の殉教
    朝鮮最初の司教区設立
    朝鮮出身最初の司祭
    大迫害時代
    韓国カトリック教会の歴史
    カトリック信者数の推移
    カトリック信者の急増 その光と影
    「冷淡者」の問題
    小共同体運動
    現代カトリック教会 第二バチカン公会議
    四つの基本的憲章
    これからの課題 四大憲章の精神の具体的実現
    質疑応答
    第二日 済州におけるカトリック教会 カトリック教会が直面する問題
    済州島の歴史 建国の神話
    古代国家・耽羅
    高麗王国への従属(一一〇五~)
    モンゴル占領期(一二七三~一三七四)
    朝鮮王朝への従属(一三九三~一九一〇)
    朝鮮王朝以後 搾取と抵抗
    アメリカ・イギリス・ソ連・中国による信託統治(一九四五~四八)
    アメリカ軍政下(一九四五~)
    一九四七・三・一 軍政に対する抗議集会と抵抗運動の展開
    四・三事件 一九四八年四月三日、南労党による武力闘争の発端
    大韓民国軍による討伐作戦
    四・三事件の最終段階 犠牲者三万人
    ジェノサイド(大量集団虐殺)の問題
    四・三事件と韓国政府の対応
    全国民が謝罪する必要性
    四・三の神学的省察
    軍港建設問題
    済州カトリック教会の対応
    国家とは何か?
    日本における国家意識の形成
    アメリカの場合
    国家対キリスト信者
    「神の民」イスラエル
    抵抗権の基礎
    「神の民」イスラエルと預言者
    政治による大規模河川工事(四大川事業)と教会の対応
    済州海軍基地建設反対運動 政治的圧力
    何故反対するのか
    キリスト信者と国家
    現代の戦争、軍備拡張と教会の教え
    質疑応答
    補遺
    済州島ガンジェオン村に始まるアジア平和
    日本と韓国 文化の違いから見えてくるもの
    解説 稲垣良典
    あとがき 稲垣良典

    姜 禹一
    1945年生まれ。韓国済州教区司長。
    著書に、『福音とアジア文化』などがある。


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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    『名公書判清明集』は、南宋の朱熹、真徳秀、呉潜、徐清叟、王伯大、蔡抗など、28人の名公と呼ばれた地方の行政官の訴訟処理の判例集で、12~13世紀の中国の法を知るための最重要史料を読み解く。

    【目次より】
    書判目次
    凡例
    解説
    第一部 取引法篇
    取引法について
    名公書判清明集巻之四 戸婚門
    名公書判清明集巻之五 戸婚門
    名公書判清明集巻之六 戸婚門
    名公書判清明集巻之九 戸婚門(前半部)
    第二部 家族法篇
    家族法について
    名公書判清明集巻之七 戸婚門
    名公書判清明集巻之八 戸婚門
    名公書判清明集巻之九 戸婚門(後半部)
    版本対照表
    あとがき


    高橋 芳郎
    1949~2009年。中国史学者。北海道大学教授。東北大学文学部東洋史学科卒、同大学院文学研究科博士課程中退。文学博士。
    著書に、『宋-清身分法の研究』『宋代中国の法制と社会』『訳注『名公書判清明集』戸婚門 南宋代の民事的紛争と判決』『名公書判清明集 官吏門・賦役門・文事門 訳注』『黄勉斎と劉後村 南宋判語の訳注と講義』『伝統中国判牘資料目録』(共編)などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    19世紀から20世紀にかけてのドイツの精神史を辿る。ロマン主義、カント、フィヒテ、ランケ、シェリング、そしてナチズムまでの、ドイツ近代における思想・哲学・社会の流れを追跡する。

    【目次】 
    まえがき
    第一部
    一 ドイツ・ロマンティクと復古政治――アーダム・ミュラーのフランス革命観を中心として
    二 カントの国際主義の性格とゲンツの平和論
    三 ヘルダーの平和論
    四 フィヒテにおける戦争と平和の問題
    五 ゲーテとナポレオンの会見について
    第二部 
    六 Urburschenschaft(一八一五-一九)の本質と意義――一九世紀ドイツ学生運動史の一齣
    七 一八一七年のワルトブルク祝祭について
    八 ゲーテと学生運動
    九 「ハンバハ祭」とハインリヒ・フォン・ガーゲルン
    一〇 フランクフルト騒擾(一八三三)の史的評価について
    一一 一八四八年の第二次ワルトブルク祝祭について
    第三部 
    一二 フリードリヒ大王像の史的変遷について
    一三 マルクス主義とナポレオン
    一四 ランケの戦争原因観――『フランス革命戦争の起源』を中心として
    一五 ランケの書簡について
    一六 ランケの遺稿について
    一七 ランケのオプティミズムについて
    一八 ランケとシェリングについての一考
    一九 西独史学界におけるナチズム観の問題
    二〇 ヒトラーの「フリデリークス=コンプレスク」
    掲載誌名および発表年月
    人名索引

    村岡 晢
    1911~1996年。西洋史学者。早稲田大学名誉教授。東北帝国大学文学部卒、文学博士(東京大学)。専門は、ドイツ近代史。
    著書に、『フリードリヒ大王研究』『ランケ』『フリードリヒ大王 啓蒙専制君主とドイツ』『近代ドイツの精神と歴史』『レーオポルト・フォン・ランケ 歴史と政治』『史想・随想・回想』『続史想・随想・回想』『新稿西洋史』(池田哲郎、西村貞二共編著)『西洋史要』(池田哲郎, 西村貞二共編著)『ヨーロッパ世界の史的形成』(共著)など、
    訳書に、ヴィルヘルム・ディルタイ『フリードリヒ大王とドイツ啓蒙主義』『ランケ選集 第1巻 (歴史・政治論集)』(共訳)ヴィンデルバント『近世哲学史 上巻』(共訳)レーオポルト・フォン・ランケ『世界史の流れ』などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    前漢の前期に主導的な政治思想であった黄老道は長く実態が不明だったが、新たな出土資料を駆使して初めてその軌跡を詳細に分析する。

    【目次より】
    目次
    序説
    第一部 黄老道の形成
    第一章 巻前古佚書と黄帝書
    第二章 『国語』越語下篇の思想
    第三章 范蠡型思想と『老子』
    第四章 『経法』の思想的特色
    第五章 『十六経』の思想的特色
    第六章 『称』の思想的特色
    第七章 『道原』の思想的特色
    第八章 『管子』勢篇の性格
    第九章 『国語』の資料的性格
    第十章 范蠡型思想の淵源(一) 『尚書』との開係
    第十一章 范蠡型思想の淵源(二) 『国語』との比較
    第十二章 瞽史の官と古代天道思想
    第十三章 古代天道思想と范蠡型思想
    第十四章 『老子』の成立状況
    第十五章 范蠡型思想と稷下の学
    第十六章 黄帝への仮託
    第十七章 黄老道学派の成立
    第二部 黄老道の隆盛

    第一章 『経法』の道法思想
    第二章 『管子』心術上篇の道法思想
    第三章 『韓非子』の道法思想
    第四章 申不害の法思想
    第五章 慎到の法思想
    第六章 道法思想の展開
    第七章 法術思想の形成(一) 商鞅の法術思想
    第八章 法術思想の形成(二) 韓非の法術思想
    第九章 秦帝国と法術思想
    第十章 秦帝国の皇帝概念
    第十一章 皇帝と法術
    第十二章 黄老道の政治思想 法術思想との対比
    第十三章 漢帝国の皇帝概念(一) 高祖の皇帝観
    第十四章 漢帝国の皇帝概念(二) 恵帝・文帝・景帝の皇帝観
    第十五章 「秦漢帝国論」批判
    第十六章 漢の皇帝権力と諸侯王
    第十七章 漢の帝国運営と黄老道
    第十八章 漢の重臣と黄老道(一) 曹参の場合
    第十九章 漢の重臣と黄老道(二) 陳平の場合
    第三部 黄老道の衰退

    第一章 『伊尹九主』の道法思想
    第二章 『六韜』の兵学思想 天人相関と天人分離
    第三章 鄒衍の思想
    第四章 『五行篇』について
    第五章 『五行篇』の内容
    第六章 『五行篇』の思想的特色
    第七章 『五行篇』と子思・孟子学派
    第八章 『五行篇』の文献的性格
    第九章 『五行篇』の思想史的位置 儒家による天への接近
    第十章 董仲舒・天人対策の再検討 儒学の国教化をめぐって
    第十一章 武帝の統治と黄老道の衰退
    あとがき

    浅野 裕一
    1946年生まれ。東北大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士課程修了。専攻は中国哲学。文学博士。東北大学大学院環境科学研究科教授などを経て、現在、東北大学名誉教授。おもな著書に、『孔子神話』『古代中国の言語哲学』『「孫子」を読む』『古代中国の宇宙論』『老子と上天』『孫子』『墨子』『諸子百家』などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    ユネスコ世界遺産は、異文化・異文明相互理解のための格好の手引である。世界遺産を教材に地球益、人類益の共通善を学ぶ最良の入門書。特に、フィレンツェの事例を中心に世界遺産のあり方を考える。

    【目次】
    序 世界遺産とわれら 稲垣良典
    目次構成について 松田義幸
    第一部 世界遺産の背景 戦争と平和 いかに考えるか
    第一章 被爆七〇年の夏に想う 松田義幸 心の中に平和の砦を築く
    1 『文明の衝突』の投げかけた波紋 2 『世界憲法シカゴ草案』と『聖トマス・アクィナスと世界国家』 3 ハッチンス、アドラー、グレート・ブックス 4・5 日本のグレート・ブックス運動の受容過程 6 『ミルワード神父のシェイクスピア物語』開始 7 被爆七〇年、忘れ得ぬ人々
    8 モーティマー・J・アドラー著『戦争と平和 いかに考えるか』
    第二章 世界遺産のための教養講座 松田義幸 異文化・異文明の相互理解に向けて
    1 今道友信先生の『実践美学原論』 2 アーウィン・パノフスキー先生の『ゴシック建築とスコラ学』 3 稲垣義典先生の『問題としての神』 4 渡部昇一先生の『言語と民族の起源について』 5 松浦晃一郎先生の『世界遺産』 6 樺山紘一先生の『ルネサンスの歴史案内』 7 田中英道先生の『ルネサンスの美術案内』
    第二部 事例研究・芸術都市フィレンツェの経営政策 美の実践による「世界美化」運動モデル
    第三章 フィレンツェ・ルネサンスの形成 世俗世界の現実を写しとった詩人ダンテ
    講演1 ルネサンス思想の系譜 今道友信 講演2 ルネサンス時代の諸言語の饗宴 樺山紘一 講演3 ルネサンス美術の伝統と革新 田中英道 討論 永遠の芸術都市フィレンツェ 今道友信/樺山紘一/田中英道/司会・松田善幸
    第四章 フィレンツェの芸術資本投資の理念と実際――美術修復の学際研究と先端技術の開発・蓄積
    講演1 イタリア・ルネサンスの都市経営史 樺山紘一 講演2 芸術産業都市のモデル「フィレンツェ」 田中英道 講演3 芸術都市フィレンツェの経営政策 松田義幸 鼎談 芸術都市経営の諸相 樺山紘一/田中英道/松田義幸
    第三部 ルネサンス世界遺産・心の旅 ヨーロッパ・ルネサンスの旅案内
    第五章 ルネサンス研究の自分史―課題と展望 それぞれのルネサンス・ゼミ旅行
    講演1 西洋中世史とルネサンスと私 樺山紘一 講演2 イタリア美術史とルネサンスと私 田中英道 講演3 グレート・ブックスとルネサンスと私 松田義幸 附論『柏の葉ルネサンス塾』報告―ダンテフォーラムに学ぶ街づくり 徳山郁夫
    第六章 ロゲンドルフ先生の『和魂・洋魂』
    文献案内 松田善幸 上智大学クルトゥール・ハイム・サロンの時代
    あとがき 松田善幸

    今道 友信
    1922~2012年。美学者、中世哲学研究者。東京大学名誉教授。東京大学文学部哲学科卒業。文学博士。「エコエティカ」(生命倫理による人間学・倫理学)を提唱。
    著書に、『美の位相と藝術』『解釈の位置と方位』『同一性の自己塑性』『愛について』『美について』『アリストテレス』『東洋の美学』『東西の哲学』『断章空気への手紙』『現代の思想』『新しい知性と徳を求めて』『西洋哲学史』『存在と価値 現代哲学の課題』『詩と展景『エコエティカ』『自然哲学序説』『知の光を求めて 一哲学者の歩んだ道』『ダンテ「神曲」講義』『超越への指標』『中世の哲学』 『今道友信わが哲学を語る―今、私達は何をなすべきか』『美について考えるために』などがある。

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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    18世紀半ばになった幕府の内規集。8代将軍徳川吉宗が裁判,行政の準拠とすべく編纂させたものである。著者のライフワークであった本書は、一部未完であるが、「公事方御定書」の研究書として重要である。その構成の全貌が目次から読み取ることができる。
    【目次】
    序言
    一 『寛政刑典』に対する位置づけ
    1 『寛政刑典」位置づけの二説
    2 菊池駿助氏の『寛政刑典』に対する位置づけ
    3 『寛政刑典』位憧づけ誤謬の原因
    二 『寛政刑典』を町奉行所編纂法典と解する根拠
    1 『寛政刑典』の町奉行所編纂法典の根拠
    2 『寛政刑典』に収録の新規定
    三 『寛政刑典』の成立と廃棄
    1 『寛政刑典』の成立時期
    2 『寛政刑典』の編纂者
    3 『寛政刑典』の実効性
    4 『寛政刑典』の廃棄時期
    5 『寛政刑典』編纂の意義
    四 宝暦『御定書』固守(『棠蔭秘鑑』収録『公事方御定書』成立)の背景──その一 古法墨守への執着
    1 形式(体裁)上での対応
    2 実質(内容)上での対応
    五 宝暦『御定書』固守(『棠蔭秘鑑』収録『公事方御定書』成立)の背景──その二 宝暦『御定書』に内在する弱点と改正の煩雑
    1 法源としての地位の低下
    2 欠陥刑罰、刑法などの内包
    3 法源の多様性と身分による適用法の差異
    4 既存の法秩序を無視した新法の乱発
    六 宝暦『御定書』固守(『棠蔭秘鑑』収録『公事方御定書』成立)の背景──その三「御定書懸」三奉行の多忙と怠慢
    七 宝暦『御定書』を通じてみた近世後半期の幕府裁判法体制の実態
    1 宝暦『御定書』に対する時勢適応、便宜主義的改正
    2 大名、幕府諸奉行、代官などにみられる手限仕置権の拡大、強化
    3 宝暦『御定書』に規定されない佐州水替人足差遣および江戸石川島人足寄場収容といった刑罰の重用
    八 『公事方御定書』研究における今後の課題
    1 課題の領域
    2 寛保、宝暦両『御定書』の定本確定
    3 特定時期における宝暦『御定書』の本文確定
    4 幕府裁判法制史上における寛保、宝暦両『御定書』の位置づけ
    5 明治新政府の宝暦『御定書』に対する評価
    結語〔原稿不完全〕
    あとがき 吉田正志

    服藤 弘司
    1921~ 2005年。法制史学者、東北大学名誉教授。九州帝国大学卒。近世武家法が専門。
    著書に、『幕府法と藩法(幕藩体制国家の法と権力1)』『大名預所の研究(幕藩体制国家の法と権力2)』『大名留守居の研究(幕藩体制国家の法と権力3)』『刑事法と民事法(幕藩体制国家の法と権力4)』『相続法の特質(幕藩体制国家の法と権力5)』『地方支配機構と法(幕藩体制国家の法と権力6)』『『公事方御定書』研究序説――『寛政刑典』と『棠蔭秘艦』収録『公事方御定書』』、『幕末御触書集成 全6巻別巻』(石井良助共編著)『三奉行問答(問答集)』(共編著)『火附盗賊改の研究 史料編』(共編著)『藩法史料叢書 2 金沢藩』(共編著)『御触書集成目録』(石井良助共編)などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    1917~91年まで社会主義国家として存在したソビエト連邦の憲法がどのような理念ででき、どのような特質を持っていたのかを解明する。
    【目次】
    序論 対象と問題状況
    一 対象とその問題性格 二 近代憲法からソビエト憲法へ 三 過渡期憲法から法の死滅へ 四 ソビエト憲法の成立
    第一章 ソビエト的憲法概念の展開
    第一節 ソビエト憲法の形態的特質
    一 ラッサールの憲法論 二 「実質的意味における憲法」論 三 「憲法=記録」説 四 軟性憲法論含 五 憲法改正論 六 憲法違反論争 七 ソビエト憲法と最高法規性 八 「憲法=行動計画」説
    第二節 ソビエト憲法の内容的特質
    一 憲法と基本法・国家法 二 「憲法=権力への組織的参加」説 三 階級憲法論 四 集団主義憲法論
    第二章 ソビエト憲法と基本権概念
    第一節 過渡期国家と基本権
    一 過渡期基本権の論理構造 二 レイスネルの基本権不要論 三 階級的権利論
    第二節 一九一八年憲法の権利規定
    一 「勤労・被搾取人民の権利宜言」と憲法総則の成立過程 二 ソビエト憲法における基本権体系 三 基本権体系のその後の展開
    第三節 基本権をめぐる諸理論
    一 人権から勤労者の権利へ 二 主観的権利から国家の機能へ 三 自由権の「現実的保障」論 四 社会権批判論
    第四節 自由権論の展開
    一 良心の自由 二 言論の自由 三 結社の自由・集会の自由
    第三章 ソビエト国家機構の構成原理
    第一節 主権概念を中心として
    一 主権概念の死滅 二 権力主体を示す諸概念 三 国号について
    第二節 ソビエト的代表概念
    一 利益代表概念 二 階級代表概念(1)制限選挙論 三 階級代表概念(2)不平等選挙論 四 直接民主主義への接近と後退(1)命令委任その他 五 直接民主主義への接近と後退(2)選挙概念 六 集団代表概念
    第三節 ソビエト的連邦概念
    一 ソビエト的連邦概念の二重性 二 中央集権か地方分権か 三 「諸ソビエトの連邦」論 四 「社会経済団体の連邦」論 五 「民族原則に基づく連邦」論
    第四節 権力分立論批判の展開
    一 権力分立論批判の諸相 二 機能配分論と「権力代行」論 三 立法権と行政権の融合 四 代議体と合議制原則の形骸化 五 コミューン型か公安委員会型か
    終章 プロレタリア独裁とソビエト憲法
    一 「司法権の独立」論批判 二 司法の機能と独裁の論理 三 プロレタリア独裁とソビエト憲法

    森下 敏男
    法学者。神戸大学教授。法学博士(東京大学)。専門は、ロシアの法。
    著書に、『ポスト社会主義社会における私的所有の復活』『現代ロシア憲法体制の展開』『社会主義と婚姻形態』『ソビエト憲法理論の研究』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    ある特定の宗教組織が国家を統治する機構と同一の神権政治とは、国家の政体の一形態である。古代~近代にいたるまでの歴史を概観する。
    【目次】
    日本の読者のために
    序文
    第一章 基本的諸概念
    一 古代の遺産
    A ローマ帝国治下の教会と国家 B 聖アウグスティヌス C ゲラシウスの教説
    二 蛮族王国の道徳的指導(六~七世紀)
    A 新しい時代 B 大グレゴリウス C 教説の完成
    第二章 九世紀と十世紀における教皇と皇帝。できごとと理念
    一 帝国によるキリスト教秩序
    A できごと B 背後にある諸理念 C 権力の起源
    二 教会権威の強化
    A 流れの逆転 B 霊的権威の高揚 C 九世紀後半における聖俗両権の関係
    三 帝国の再来
    第三章 グレゴリウス的テオクラシー
    一 グレゴリウス改革
    A 十一世紀前半における帝国と教会 B 教会の危機 C 闘争
    二 グレゴリウスの教説
    A 基本的諸要素 B 聖俗両権の関係 C 源泉と論拠
    三 反グレゴリウス主義的教説
    第四章 十二世紀における逸巡
    一 グレゴリウス主義的立場の維持
    A これまでの理論体系の強化 B 聖ベルナルドゥス
    もろもろの不備と変化
    A 聖俗の職務の区別 B 世俗諸権力の発展 C 霊的領域の拡張
    三 新しい理論の模索
    A ライヘルスベルクのゲルホー B 教会法学者の運動
    第五章 十三世紀における綜合
    一 インノケンチウス三世
    A インノケンチウスの幸運と不運 B 新しき議論
    二 偉大なる綜合
    A イソノケンチウス三世時代の教会法学者たちB 教皇政とフリードリヒ二世──インノケンチウス四世の教説 C 十三世紀後半の偉大な業績 D 反対の立場
    第六章 ボニファチウス八世の時代。 厳しい戦い、時代遅れの思想
    一 ボニファチウス八世とフィリップ・ル・ベルとの争い
    A 闘争の局面 B 時代に適応できぬ教説
    二 テオクラシーの著作
    A 展開された主張 B もろもろの論拠
    三 批判者たちの暴威
    A 王権の上昇 B 自然的有機体としての国家 C 帝国の命題の復活
    第七章 衰退
    一 国家理念の強化
    A バイエルン公・ルードヴィヒ四世と教皇庁 B 国家の理論家マルシリウス・パドヴァ C テオクラシーの反発とその挫折
    二 オッカム主義
    A 教皇政に対する批判 B ウィリアム・オッカムの諸命題
    三 十四世紀以後のテオクラシーの運命
    A 反テオクラシー的勢力の発展 B 諸思想の発展
    結論
    訳注
    史料
    訳者あとがき

    パコー,M
    1920~2002年。フランスの歴史家。専門は、キリスト教の歴史、特に中世における権力と制度。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    5~15世紀の東ローマ帝国の美術様式で、ギリシア美術、ヘレニズム美術、ローマ美術に東方的、キリスト教的要素が混交した独特な特徴がある。その源流を探る。
    【目次】

    I ヘレニズムの潮流
    II 抽象主義の潮流
    III シリア、パレスティナ、エジプトの問題
    IV 聖像崇拝の興隆と二つの様式
    原註
    訳者あとがき
    著者略歴・著者目録


    キッツィンガー、E
    1912~2003年。美術史家。ハーヴァード大学教授。ミュンヘン大学に学ぶ。専門は、初期中世美術、ビザンティン美術の歴史。
    著書に、『ノルマン期シチリアのモザイク』『大英博物館の初期中世美術』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    フリードリヒ二世(1712~86)は、プロイセン王で、国家の強大化を実現、文化的に優れ啓蒙専制君主の典型とされる人物である。大王がベルリンにアカデミーを設置するにあたって、フランスの文化人に依拠したのはなぜなのかという問いに迫る。
    【目次】
    若い国王
    フリードリヒとフランス精神
    一 課題
    二 フランス精神、その言語と哲学──個人および道倍の諸問題──ヴォルテールとダランベール──汎神論者──唯物論者とフリードリヒの批判
    三 フランス的生の惑情と文学におけるその現われ──万能著述家
    四 著述家としてのフリードリヒ──フリードリヒの書簡──彼の詩──サン・スウシーの哲学者
    五 ドイツ文学に関する書
    新しいアカデミー
    一 理想
    二 目標と道程
    三 最初の招聘──文学協会──科学アカデミーと科学文学アカデミー──モーペルテュイの十年間
    四 フリードリヒとダランベール
    フリードリヒとドイツ啓蒙主義との結盟
    一 七年戦争──実践理性の王
    二 フランス啓蒙主義、イギリス啓蒙主義、ドイツ啓蒙主義
    三 フリードリヒのドイツ啓蒙主義との結盟──アカデミーの懸賞論文、報告および講義──メリアン──ヘルツベルクとヴェルネル
    ドイツ啓蒙主義の他界観
    一 ドイツ啓蒙主義の宗教性──ドグマの清算──限界と陰影
    二 アカデミーの哲学研究──ランベルト──新しい哲学的興味──分析心理学と美学──反カント
    教育者としての国家
    一 十七・八世紀の教育運動──ルソーとドイツ啓蒙主義の教育家──プロイセン国家の教育制度
    二 フリードリヒの文化教育的ならびに国家教育上の諸論考──ツェトリッツとその協力者
    通俗的な著述家
    ヴィーラント──フリードリヒ、レッシング、カント──啓蒙主義の後期の著述家たち
    君主制の弁護
    一 自然法の国家観──力学的考察の完成
    二 フリードリヒの政治的ならびに歴史的著作──国家の本質と起源、最良の政体である君主制──国家の第一の下僕──権力と国際法──国内政治と対外政策──運命と義務
    三 アカデミーにおけるヘルツベルクの講演──フリードリヒの国家の弁護──内外に対し安全な国家──福祉と自由の国家──ヘルツベルクとメーゼル
    四 大王の記念事業──プロイセンの伝記とフリードリヒの年代記──王の原稿の冒涜
    訳註
    訳者あとがき

    ディルタイ
    1833~1911年。ドイツの哲学者。ベルリン大学、バーゼル大学で教鞭を執る。ベルリン大学卒業。
    著書に、『ディルタイ全集』(全11巻・別巻1)『体験と創作』 『近代美学史 近代美学の三期と現代美学の課題』『ルネサンスと宗教改革 15・6世紀における人間の把握と分析』『フリードリヒ大王とドイツ啓蒙主義』『近代成立期の人間像』『青年時代のヘーゲル』 『精神科学序説』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    人間は、他者の強制によらず、自己の自由な選択により行為する。この自由意志論はアリストテレスに現われ、中世アウグスティヌスとトマスにおいて確立されて以降、形を変えながらも近代の思想家に引き継がれ今日までヨーロッパ思想史を貫流してきた。そこでは、自由はすべての人と社会が守るべき絶対的規範として“倫理的力”を持ち、外的行為のみならず個人の内面にまで及んで“政治と非政治の緊張”をもたらす―著者はこの仮説の上に、テクストの歴史的解釈を一つずつ積み重ねることで自由の観念の形成、成熟、変容を具体的に追う。近代が人間を自由にしたとの既成観念を批判し、自由論における中世思想の決定的意味を指摘、その継承と変容として近代思想を探究するとともに現代自由主義の行方をも展望する。従来とは異なるパースペクティヴでヨーロッパ政治思想史を再構成、やわらかな文体で書下ろされた思想史物語。
    【目次】
    「長崎純心レクチャーズ」について 片岡千鶴子
    第一章「自由」の倫理的力──歴史的出自の理論的考察
    はじめに
    第一節 問題の理由と意図
    第二節 仮説と分析枠組
    第二章 古代ギリシア・ローマの自由論
    第一節 プラトンの「自由」批判
    第二節 アリストテレスの政治的自由論と選択意志論
    I 政治的自由論 II 選択意志論
    第三節 キケロの自由論
    第三章 自由意志説の形成と展開
    第一節 アウグスティヌス『自由意志について』
    [間奏曲1] 自由意志論VS必然論
    第二節 トマス『神学大全』の自由意志説と政治論
    I 自由意志説 II 政治論
    第三節 カリタスと友情(友愛)
    I カリタスの作用カ II 政治への対抗原理としての友情(友愛)
    第四章 自由意志説の継承と変容
    序節 〈政治〉の時代としての近代
    第一節 倫理説としての自由意志説の継承と変容
    I デカルト II ロック
    [間奏曲2] 「近代自然法」
    第二節 自由意志論的基礎の上に立つ契約説政治理論
    I スアレス『諸法および立法者としての神について』 II 自由意志論によるロック『統治二論』の読解
    第三節 モンテスキューにおける自由意志説と自然法論
    第四節 〈能力としての自由〉と〈状態としての自由〉の乖離
    I ヒュームの自由論──『道徳・政治・文芸論集』を中心に II ルソーの自由論──「社会契約論」まで
    第五節 十九世紀以後の自由論
    I ヘーゲル「歴史哲学」──「精神」による自由意志の空洞化 II 〈自由主義〉における自由と国家
    あとがき

    半澤 孝麿
    1933年生まれ。政治学者。東京都立大学名誉教授。東京大学法学部卒業。
    著書に、『近代日本のカトリシズム』『ヨーロッパ思想史における「政治」の位相』『ヨーロッパ思想史のなかの自由』『回想のケンブリッジ』
    『保守と伝統の政治思想』(共著)など、
    訳書に、シェルドン S・ウォーリン『西欧政治思想史(1-5)』ジョン・リース『平等』エドマンド・バーク『バーク著作集 3 フランス革命の省察』ジョン・ダン『政治思想の未来』クェンティン・スキナー『思想史とはなにか――意味とコンテクスト』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    ヨーロッパにおける発展の背景を、ローマ人とゲルマン人による影響、商工業、経済、教会、都市などの各側面にわたり検証する。
    【目次より】
    凡例
    第一巻
    初版への序言
    第二版への序言
    第一章 時代思潮の変遷と文化史諸学説の成立
    第二章 いわゆる上代(カエサルおよびタキトゥス)
    第三章 民族移動期におけるローマ人とゲルマン人
    第四章 五および六世紀におけるゲルマン人の土地占拠
    第五章 ローマ末期および中世初期における土地配分と農業
    第二巻
    初版への序言
    第二版への序言
    第一章 政治的構造
    第二章 社会の新形成
    第三章 教会
    第四章 レーン制の成立
    第五章 都市制度の発展
    第六章 商工業
    一 工業
    二 交通と商業
    第七章 貨幣制度と貨幣経済
    一 貨幣制度
    二 貨幣経済
    〔第二巻の〕総括
    訳者あとがき
    アルフォンス・ドプシュ著作目録
    原語索引

    ドプシュ、アルフォンス
    1868~1953。社会経済史家。ウィーン大学教授。専門は、中世ヨーロッパ史。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    15世紀、イタリアで花開いたルネサンスを、「近代」と「ヒューマニズム」のはじまりとして捉え、その人間観、哲学を再考する。
    【目次より』
    まえがき
    ルネサンス思想再考のために
    一 ルネサンス思想研究の意義
    二 ルネサンス思想再考のために
    三 「開かれた学」の理念
    四 「対話」としての探究
    五 「市民的対話」
    六 「観想的生活」と「行動的生活」
    七 ―つの視点
    ルネサンス思想史の試み
    一 「最初の近代人」
    二 中世的世界観と価値秩序
    三 視線の逆転
    四 〈融和〉の試み
    五 フマニタス研究の理念
    六 〈融和〉の達成
    七 〈融和〉の破綻
    八 ニヒリズム
    ルネサンス思想論の試み
    I ヒューマニズムの原点──ペトラルカ断想
    一 ルネサンス的作家像の一典型
    二 哲学的探究
    II 文献学的精神
    一 ヒューマニズムと文献学
    二 ことばへの愛──文献学
    三 「雄弁」への愛──修辞学
    四 人間存在と「ことば」
    五 対話への愛
    六 作品観
    七 歴史意識
    八 権威主義からの解放
    九 文献学と修辞学との統一
    十 修辞学的対話としての探究
    III 市民的ヒューマニズムの一典型
    一 パルミニーリとフィレンツェ文化
    二 『市民生活論』とフィレンツェ・ヒューマニズム
    三 「良き市民」とその教育
    四 「普遍人」の理想
    五 教育方法と教育目的
    六 自己自身の本性に従え
    七 結論
    IV ルネサンス的人間像
    一 ルネサンス的人問
    二 フマニタスの人
    三 フマニタスの意味
    四 「普遍人」の理想
    五 市民的「普遍人」から制作的「普遍人」へ
    V ルネサンスにおける「自我」
    一 「自我」の発見
    二 近代的「自我」
    三 ルネサンスの人間観
    四 ルネサンスの「自我」
    イタリア哲学史の試み
    I 予備的考察
    一 イタリア哲学研究の意義
    二 イタリア哲学の伝統と特質
    三 イタリア哲学の歴史的概観
    II ルネサンスの哲学
    一 ヒューマニズム
    二 プラトン主義
    三 アリストテレス主義
    四 自然哲学
    III 一八世紀の哲学
    一 ヴィーコ
    二 啓蒙主義
    IV 一九世紀の哲学
    一 リソルジメントの哲学
    二 実証主義とヘーゲル主義
    1 実証主義 2 ヘーゲル主義
    V 二〇世紀の哲学
    一 新理想主義
    二 その他の哲学

    近藤 恒一
    1930年生まれ。イタリア文学者。東京学芸大学名誉教授。専門はルネサンス思想史・文芸史。広島大学大学院文学研究科(西洋哲学専攻)博士課程単位修得退学。文学博士。
    著書に、『ペトラルカ研究』(マルコ・ポーロ賞)『ルネサンス論の試み』『ペトラルカと対話体文学』『ペトラルカ 生涯と文学』など、
    訳書に、ペトラルカ『ルネサンス書簡集』エウジェーニオ・ガレン編『ルネサンス人』カンパネッラ『太陽の都』ペトラルカ『わが秘密』『ペトラルカ=ボッカッチョ往復書簡』ペトラルカ『無知について』ロレンツォ・ヴァッラ『快楽について』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    「法理論は、結局、裁判において、相争う両当事者を説得するためのものである。特に、不利益な結果を強いられる当事者を納得させるためのものである。不法行為法においては、加害者と目される者(被告)に、損害賠償義務という不利益な法効果を負わすのであるから、法理論としては、何故、被告がそのような義務を負わねばならないのかを明らかにしなければならない。すなわち「帰責(Zurechnung)」の問題である。したがって、筆者は、この「帰責」の解明が、不法行為法理論において、最も基本的かつ重要な任務であると考えた。本書は、この「不法行為における帰責の原理」をライトモティーフとした論文集である。
    【目次】
    はしがき

    第一章 過失と違法性について
    第一節 はしがき
    第二節 問題の提起
    一 目的的行為論 二 労働法 三 民法 (1) ニッパーダイの見解 (2) BGH民事大法廷判決(BGHZ 24,21)
    第三節 ローマ法
    一 古典期 二 ユ帝法期
    第四節 一九世紀ドイツ法学
    一 イェーリング以前 二 イェーリング 三 イェーリング以後
    第五節 ドイツ民法典成立史
    一 違法論 二 過失論 三 ドイツ法アカデミーの損害賠償法草案
    第六節 ドイツ民法典施行後
    一 違法論 二 過失論
    第七節 現代ドイツ民法学説
    一 ニッパーダイの見解 二 エッサーの見解 三 直接侵害・間接侵害を区別する見解 (1) ケメラーの見解 (2) ラーレンツの見解 (3) シュトルの見解 (4) ドイッチュの見解
    四 ヴィートヘルターの見解
    第八節 むすぴ
    第二章 民法七〇九条について
    第一節 はしがき
    第二節 故意行為における帰責
    第三節 過失ある行為における帰責
    第四節 権利侵害および違法性
    第五節 賠償さるべき損害の範囲
    第三章 民法七一九条について
    第一節 はしがき
    第二節 民法七一九条立法史
    第三節 比較法的考察
    第四節 仮説の設定
    第五節 日本判例の検討


    前田 達明
    1940年生まれ。京都大学法学部卒業。京都大学名誉教授。法学博士。専門は、民法、不法行為論。
    著書に、『民法の“なぜ”がわかる』『史料民法典』『続・民法学の展開』『続・風紋の日々』『医事法』(共著)『民法随筆』『共同不法行為論』『民法学の展開』『口述 債権総論』『愛と家庭と』『風紋の日々』『史料債権総則』(共著)『民事法理論の諸問題(上下)』『判例 不法行為法』『不法行為帰責論』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    古代世界がどう中世になったか。宗教的権威はどう位置づけがされるか? カロリング・ルネサンスとは? グレゴリウス改革とは? など、「中世」を多角的にとらえる。
    【目次】
    凡例
    序文
    序説 中世をどのように把えるか
    中世という語、真の中世、論理的に定まる本書の枠、年代的範囲=中世の起点と終点、地理的範囲、本書の構成
    第一部 夜明け
    中世初期における受容と創造
    第一章 枠組 古代世界から西欧へ
    古代の枠組と中世の枠組 古代世界の分裂 西欧の拡大と重心の北への移動結論
    第二章 最初の素材ゲルマン的なものとローマ的なもの
    概観 ゲルマン世界と諸制度 古典古代と文化 古典文化の存続 結論
    第三章 精神 教会と西欧
    キリスト教徒と新しい西欧 人間の獲得 社会の獲得 西欧の精神的統一
    第四章 最初の光明 カロリング朝
    メロヴィング朝の終末 中世初頭からの進化の継続 中世初頭からの進化の完成 カロリング・ルネッサンス
    第二部 真昼
    カロリング朝末期
    第五章 政治的環境 平和のための闘争
    九世紀末西欧の雰囲気 無秩序の第一の原因=外部民族の進攻 無秩序の第二の原因=貴族層の独立傾向 ドイツ フランス 結論
    第六章 宗教的雰囲気 クリュニィからローマまで
    教会史における循環 九世紀末教会の状況 十世紀の修道院改革運動の多面性 グレゴリウス改革 一〇五〇年以後の諸改革 宗教的動向の反響
    第七章 人間的要因 人口の躍進とその諸結果
    人口と文明 人口増加 第一の結果=外部との交流拡大 第二の結果=商品経済の進化
    第八章 思想と感情 新しいものと古いもの
    八七五年から一一二五年まで カロリング・ルネッサンスの存続=神聖ローマ帝国 十世紀末─十二世紀初頭における文化の進歩=イタリアとフランス ロマネスク芸術=西欧最初の芸術体系
    第九章 綜合 宇宙と神
    一一二五年から一三〇〇年まで 環境=カペー朝治下のフランス 新しい世界観 学問 ゴチック芸術 中世文明
    第三部 夕暮
    中世から近代へ
    第十章 枠組 新しい均衡を求めて
    政治的無秩序と経済的混乱 政治上の闘争 経済的、社会的混乱 概観 政治・経済状況の文化への反映
    第十一章 精神 教会と教皇権の危機
    教会の権威の衰退とその原因 聖職者層の状態 修道生活を送る聖職者 教皇の精神的権威への脅威 異端 文化への反映
    第十二章 文化 多様性、硬化、進化、再生
    中世文明の衰退 統一の弱化 均衡の破壊 古代の復興=ルネッサンス 結論
    結語 中世 西欧文明とキリスト教会
    中世からの近代への遺産、中世とキリスト教的西欧世界
    訳者あとがき

    ジェニコ,L
    1914~1995年。ベルギーの歴史家。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    豊饒な光を浴びて、みずみずしい知的感受性が翼をのばして自由に羽ばたいていた12世紀は、ヨーロッパ精神が誕生する未曾有の創造的・造型的な時代であった。ラテン語作品の内側から、知的総合性を特色とする12世紀の多様な精神を射して中世の春の世界を浮かび上がらせた精神史研究。
    【目次】
    緒論
    人文主義の理念──ソールズベリのヨハネス
    美と超越──サン・ヴィクトルのフーゴー
    自然の発見──ベルナルドゥス・シルウェストリス
    形象と寓意──リールのアラヌス
    西洋中世とイスラム──ペトルス・ウェネラビリス


    柏木 英彦
    1934年生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(文学博士)。専門は中世西洋哲学。金沢大学名誉教授。
    著書に、『中世の春 十二世紀ルネサンス』『アベラール 言語と思惟』『古典残照 オウィディウスと中世ラテン詩』『ラテン中世の精神風景』など。
    訳書に、F.C.コプルストン『中世哲学史』(共訳)アンリ・コルバン『イスラーム哲学史』(共訳)S.H.ナスル『イスラームの哲学者たち』(共訳)W.モンゴメリー・ワット『イスラーム・スペイン史』(共訳)『シャトレ哲学史 2 中世の哲学』(共訳)ジャック・ル・ゴフ『中世の知識人 アベラールからエラスムスへ』(共訳)など。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    中国学でもっとも熱い分野、出土文献研究の全貌を豊かな学殖で生き生きと描き出す第一級のテキスト。漢代から現在に至る簡帛資料研究のあゆみと学問に与えた影響を考察し、難解で大量の簡帛書籍をわかりやすく概観。
    【目次】
    日本語版序
    凡例
    第一章 始皇帝の焚書坑儒
    一 始皇帝は「坑儒」を行ったか
    二 焚書の悲劇
    三 諸子は王官より出づ
    四 百家争鳴
    五 稷下における盛況
    第二章 孔壁書──『尚書』の謎
    一 老博士・伏生
    二 解決不能の今古文論争
    三 孔壁から出た書
    四 『尚書』の今古文テキスト
    五 古文『尚書』の偽作者
    第三章 汲家書──編年体の古史『竹書紀年』
    一 盗掘者・不準
    二 汲家書
    三 『竹書紀年』
    四 信ずべき古史
    五 『春秋』との比較
    六 史学の独立
    第四章 王国維の予言
    一 王国維の予言
    二 甲骨学
    三 敦煌学
    四 簡牘学
    五 二重証拠法
    第五章 地下の新材料
    一 出土資料の分穎
    二 基準の教材石経
    三 青銅器に鋳込まれた銘文
    四 「麻夷非是(亡滅彼氏)」──盟書の言葉
    五 文字証拠の分類
    第六章 新出土の簡帛書籍
    一 楚帛書
    二 五〇年代の発見
    三 七〇年代の豊かな成果
    四 八〇年代以降の成果
    五 新たな知見の獲得
    第七章 銀雀山──兵法と戦争
    一 偽の骨董
    二 銀雀山漢簡
    三 『孫子兵法』
    四 兵法書の歴史と分類
    五 三関突破の奇襲攻撃・魏を囲んで趙を救う
    第八章 馬王堆──方術の再認識
    一 墓中の女性ミイラ
    二 帛画・漆器・楽器・絹織物
    三 世界を驚愕させた帛書
    四 古代の実用技術
    五 神秘の方術
    第九章 郭店楚簡──戦国時代の思想
    一 棺槨・副葬品
    二 被葬者
    三 儒家の経伝
    四 謎の『老子』
    第十章 脚光を浴びる上海博物館蔵楚簡
    一 国際的に注目される新研究分野
    二 待たれる上海博楚簡の全面公開
    三 「言」か「音」か
    四 『詩』と儒家の礼楽文明
    五 結語にかえて
    日本語版後記
    訳者あとがき

    朱 淵清
    1967年生まれ。上海師範大学、華東師範大学に学ぶ。上海古代文明研究センター所属。専門は、古典文献学、古代文学、中国古代史。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    大学の教養課程の学生に向け、中国の古代文学「詩経」と「楚辞」を概説したテキスト。古代が呪術と祭祀の時代であったこと、古代文学はその祭祀の中から生まれたということを具体的に考証する。
    【目次】
    序章 原始の混沌──古代への視点
    一 太古の森
    二 古代という視点
    三 経学とは
    四 文学における古代の意味
    第一章 神々の時代
    I 古代人の自然崇拝とその終焉
    一 怪力乱神
    二 共存する諸族の神々──商(殷)王朝時代
    三 聖山としての首陽山
    四 一本足の怪獣〓〓」
    五 神意から人為へ──周王朝時代
    六 古代の終焉
    II 古代神話の世界
    一 神話の断片
    二 神話の体系化
    三 開国始祖神話
    四 天地開闢神話
    五 自然の神々
    六 龍の伝説
    七 崑裔神話
    III 「詩」の意味するもの
    一 歌謡の発生
    二 「詩」の意味するもの
    三 古代的"詩"の変容
    第二章 うたのはじめ──『詩経』
    I 『詩経』の成立と解釈史
    一 『詩経』の成立
    二 漢代の三家詩と毛詩
    三 古注
    四 新注──朱熹の『詩集伝』
    五 清朝考証学
    六 『詩経』の原義的研究
    七 古代歌謡としての『詩経』
    II 祝祭歌としての『詩経』
    一 詩の六義──『毛詩』大序による
    二 「風」「雅」「頌」とは
    三 興について
    III 『詩経』諸篇の解釈
    一 周南・召南──二南
    二 降臨する祖霊
    三 関関たる雎鳩──諸篇の綴合
    四 草摘みの祈願
    五 投果の習俗
    六 変風の諸篇
    七 葬送と鎮魂の歌
    八 羽を掲げる万舞の舞い
    九 水神の降臨
    一〇 鄭衛の風
    一一 うたのはじめ
    第三章 霊魂再生の祈り──『楚辞』
    I 『楚辞』の成立とその背景
    一 二つの『楚辞』
    二 王逸と『楚辞』
    三 『楚辞』と屈原
    四 屈原伝説からの脱却
    五 『楚辞』の全体像
    II 『楚辞』諸篤の解釈
    一 神霊との饗宴──九歌「東皇太一」「礼魂」
    二 思慕と落胆──九歌「湘夫人」
    三 苦悩する魂の遍歴──「離騒」篇
    四 天界への遊行
    五 時間の推移と老いの嘆き
    六 さらなる飛翔
    七 霊魂再生の祈り
    終章 呪術の終焉と抒情詩の誕生
    一 詩と抒情
    二 原始の混沌──古代文学の難しさと魅力
    三 呪術の終焉と抒情詩の誕生
    参考文献
    あとがき

    牧角 悦子
    1958年生まれ。中国文学者。二松學舍大学教授。九州大学文学科中国文学専攻卒、同大学院博士後期課程中退。文学博士。
    著書に、『列女伝―伝説になった女性たち』『中国古代の祭祀と文学』『詩経・楚辞 ビギナーズ・クラシックス中国の古典』『経国と文章―漢魏六朝文学論』共編著『詩経・楚辞 鑑賞中国の古典』(共著)『新釈漢文大系詩経 上・中』(共著)『石川忠久の漢詩紀行100選 鑑賞ガイド』(共著)などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    「概説篇」「考証篇」「附録篇」に分け、中国法制史について記述。既発表の旧稿再録と書き下ろしの新稿とを取り混ぜて編成した論文集。
    【目次】
    凡例
    概説篇
    序章 中国法の基本的性格
    第一章 法典編纂の歴史
    第一節 総論
    第二節 戦国・秦・漢──原始律令期(法源の増殖)
    第三節 魏・晋・南北朝──真正律令形成期(法源の整頓)
    第四節 隋・唐前半──律令古典期
    第五節 唐後半・五代──律令変形期 その一
    第六節 宋──律令変形期 その二
    第七節 遼・金・元、〔附〕西夏──異民族王朝
    第八節 明・清──律、例、典の時代
    第二章 大清律例をめぐって──〔附〕会典、則例、省例等
    第三章 刑罰の歴史
    第四章 法制史の立場から見た現代中国の刑事立法──断想的所見
    考証篇
    第五章 曹魏新律十八篇の篇目について
    第六章 漠唐間の法典についての二三の考証
    第七章 再び魏律の篇目について──内田智雄教授の批判に答えて
    第八章 唐代における律の改正をめぐる一問題──利光三津夫・岡野誠両氏の論考に寄せて
    第九章 唐の律疏と現存の唐律疏議──日本明法家の伝えた佚文を通じて律疏の原形を考える
    第十章 武威出士王杖十簡の解釈と漢令の形態──大庭脩氏の論考を読みて
    第十一章 中国上代の刑罰についての一考察──誓と盟を手がかりとして
    第十二章 前漢文帝の刑制改革をめぐって──漢書刑法志脱文の疑い
    附録 論文批評 張建国著「前漢文帝刑法改革とその展開の再検討」
    附録篇
    第十三章 「課役」の意味及び沿革
    第十四章 唐律令における「婦人」の語義──梅村恵子氏の批判に答えて
    第十五章 律令官制における官職の「行」と「守」
    第一節 唐制における官職の行・守をめぐって──律令研究会編『唐律疏議訳註篇一』に対する池田温氏の書評への回答
    第二節 唐の官制における叙任と行・守──槻木正氏に答える
    あとがき

    滋賀 秀三
    1921~2008年。法学者(東洋法制史)。東京大学名誉教授。東京帝国大学卒。法学博士。
    著書に、『中国家族法論』『中国家族法の原理』『清代中国の法と裁判』『中国法制史』(編著)『中国法制史論集』『続・清代中国の法と裁判』など、
    訳書に、国際社会問題研究協会編『社会綱領』(共訳)などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    殷(BC17世紀~BC1046)と周(BC1046~BC256)の王朝成立の過程を、出土資史料から考古学的に解明を試みる。
    【目次】
    まえがき
    第一部 殷代史の研究
    序論
    第一章 祖霊観念の変遷
    第二章 宗教の政治的意義
    第三章 祖先祭祀と貞人集団
    結語
    第二部 西周史の研究
    序論
    第一章 西周王権の消長
    第二章 邑の構造とその支配
    第三章 西周「封建制度」考
    第四章 姫姓諸侯封建の歴史地理的意義
    結語
    附録
    一 甲骨文字研究の現状
    二 新出金文資料のもつ意義
    三 参有〓資料
    四 西周文化の起源と宗周
    五 饕餮文の彼方
    あとがき

    伊藤 道治
    1925年生まれ。古代中国考古学者。関西外国語大学名誉教授。京都大学文学部史学科卒業。文学博士。
    著書に、『古代殷王朝の謎』『中国古代王朝の形成 出土資料を中心とする殷周史の研究』『図説中国の歴史 1 よみがえる古代』『新書東洋史 1 中国の歴史 1 中国社会の成立 原始-秦・前漢』『中国古代国家の支配構造 西周封建制度と金文』『中国の歴史 1 原始から春秋戦国』(共著)『中国の群雄 1 覇者への道』(共著)などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    緊縮財政と新田開発等を、享保年間(1716~35)に、徳川吉宗が行った改革。目安箱の設置や公事方御定書も制定。三大改革の1つとして知られる。17世紀末より、通貨が混乱し、物価が上昇していた。また、幕府財政も大幅に悪化し、政治も立て直しが必要であった。本書は、享保改革を多方面より検討する。
    【目次』
    はしがき
    序説 幕政研究史の回顧と享保改革の問題点
    一 幕政展開過程のとらえ方について
    二 享保改革の問題点
    第一章 文治政治論
    一 享保改革は武断復古か
    二 所謂「文治主義政治」の性格
    第二章 天和の治について
    一 綱吉治世の問題点
    二 酒井忠清の宮将軍擁立説
    三 「賞罰厳明」と譜代層の圧迫
    四 将軍専制と側近政治
    五 直轄領支配の刷新
    六 天和の治と元緑の政治
    第三章 正徳の政局と新井白石
    一 正徳政治の形態
    二 詮房・白石の孤立と政治の停滞
    第四章 吉宗の将軍継嗣と政局
    一 吉宗の登場と譜代勢力
    二 将軍権威の確立
    三 目安箱設置をめぐる問題
    第五章 将軍独裁政治の支柱
    一 人材の登用について
    二 勘定所機構の整備
    第六章 徴租機構の改革と年貢増徴
    一 代官所機構の改革
    二 年貢の増徴
    第七章 通貨の統一
    一 正徳期の通貨問題
    二 享保新金の鋳造について
    三 新金銀通用令とその影響
    四 元文の通貨政策
    第八章 商業の統制
    一 改革と商業資本との関係
    二 物価政策と商業統制
    結論
    一 改革過程の三段階
    二 享保改革の幕府政治史上の位置──幕政史の中期について

    辻 達也
    1926年生まれ。歴史学者、横浜市立大学名誉教授。東京大学文学部国史学科卒。文学博士(東京大学)。専門は、日本近世史、幕府政治史。
    著書に、『徳川吉宗 人物叢書』『享保改革の研究』『大岡越前守 名奉行の虚像と実像』『日本の歴史 16 江戸開府』『江戸時代を考える 徳川三百年の遺産』『近世史話 人と政治』『江戸幕府政治史研究』『撰要類集(第1~第三)』(校訂)『新稿一橋徳川家記』(編)『大岡政談(全2巻))』『享保通鑑』(校訂)荻生徂徠『政談』(校注) 『日本の近世(全18巻)』(朝尾直弘共編。毎日出版文化賞)『一橋徳川家文書 摘録考註百選』(編著)などがある。
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    大名伊達氏四代目稙宗が1536年に制定した分国法。分国法としては大きく、およそ170条。『御成敗式目』を踏襲しつつ、殺人・強盗についての細かな規定などに特徴がある。
    【目次】

    第一編 「塵芥集」なる名称について
    第一章 緒言
    第二章 「塵芥」の語義
    第三章 伊達氏の文化
    第四章 結言
    第二編 塵芥集の成立と伊達家天文の乱
    第一章 緒言
    第二章 天文の乱の経過
    第三章 天文の乱後の処分
    第一節 所領被没収者
    第二節 所領被給与者
    第三節 その他
    第四章 晴宗政権の性格
    第五章 塵芥集の成立
    第六章 結言
    第三編 塵芥集の構造的特質
    第一章 緒言
    第二章 式目との継受関係
    第三章 その刑事規定
    第一節 刑罰体系
    第二節 伊達氏の刑罰権
    第一項 守護の刑罰権の成立 第二項 守護の刑罰権の内容 第三項 守護の刑罰権の執行
    第三節 藩法との継受関係
    第四章 その他の諸規定
    第一節 身分規定
    第二節 担保規定
    第三節 土地規定
    第五章 その特質の原由
    第一節 奥州の歴史的特殊性と伊達氏
    第二節 奥州守護職の政治的意義
    第三節 塵芥集の法的性格
    第六章 結言
    第四編 塵芥集の文献学的考察
    第一 塵芥集の制定と御成敗式目
    第一章 緒言
    第二章 塵芥集と御成敗式目との関係
    第三章 塵芥集と式目諸本との関係
    第四章 結言
    第二 塵芥集の原本について──新発見の古写本の紹介
    第一章 緒言
    第二章 猪熊本の価値
    第三章 塵芥集制定原本と猪熊本との関係
    第四章 塵芥集の編纂過程
    第三 校訂猪熊本塵芥集
    第五編 塵芥集関係資料
    第一 御段銭古帳(天文七年九月三日)
    第二 晴宗公采地下賜録 (天文二十二年正月十七日)
    附録
    第一 中世伊達氏の信仰とその社寺法
    はしがき
    第一章 伊逹氏の神祇信仰
    第二章 伊逹氏の佛教信仰
    第三章 伊達氏社寺法の特質
    第二 W・レール著『塵芥集──日本中世法への一寄与』について
    第一章 その紹介
    第二章 その批評
    結語
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    13世紀以降のモンゴル法典とそれ以前の中文史書に見る遊牧民の法的慣習に関わる記録とが、相互連関関係にあることをつきとめた力作。
    【目次】
    I 法制史料
    1 環境と民族
    2 一三世紀以降のモンゴル法典
    a チンギス=ハーンのヤサ b アルタン=ハーンの法典 c 旧・新のオイラト法典 d 旧・新のハルハ法典 e 清朝の蒙古例を類聚した諸法典 附 自治外蒙古の勅定蒙古律令
    3 北方ユーラシア法系への構想
    II 刑法
    1 一三世紀以前の中文史料
    a モンゴリア高原の遊牧民 b 東北アジアの狩猟民 c 中文史料に顕在する賠償制
    2 モンゴル法典に見る刑法
    3 一三世紀前・後の史料問に顕在する共通性
    a 家畜賠償と家畜罰 b 実刑
    4 一九世紀中葉に見る実刑への転換
    5 裁判の逓序と法の適用
    III 婚姻
    1 一三世紀以前の中文史料
    a モンゴリア高原の遊牧民 b 東北アジアの狩猟民 c 中文史料に顕在する共通性
    2 モンゴル法典に見る婚姻
    a チンギス=ハーンのヤサ b アルタン=ハーンの法典 c オイラトの法典 d ハルハの法典 e 清朝の蒙古例 f 勅定蒙古律令
    3 一三世紀前・後の史料問に顕在する共通性
    IV 相続
    1 一三世紀以前の中文史料
    2 モンゴル法典に見る相続
    a チンギス=ハーンのヤサ b アルタン=ハーンの法典 c オイラトの法典 d ハルハの法典 e 清朝の蒙古例 f 勅定蒙古律令 
    3 中文史料の再吟味
    a 鳥桓 b 契丹
    4 モンゴル法典に見る家父長権
    V 牧畜
    1 一三世紀以前の中文史料
    2 モンゴル法典に見る牧畜
    a チンギス=ハーンのヤサ b アルタン=ハーンの法典 c オイラトの法典 d ハルハの法典 e 清朝の蒙古例 f 勅定蒙古律令
    3 家畜の保有
    4 牧地の利用
    VI 狩猟
    1 一三世紀以前の中文史料
    2 モンゴル法典に見る狩猟
    a チンギス=ハーンのヤサ b アルタン=ハーンの法典 c オイラトの法典 d ハルハの法典 e 清朝の蒙古例 f 勅定蒙古律令
    参考文献
    あとがき

    島田 正郎
    1915~2009年。東洋史学者、法制史学者。東京帝国大学文学部東洋史学科卒業。元明治大学総長。法学博士(明治大学・論文博士)。
    著書に、『東洋法史要』『遼代社会史研究』『世界史要』『遼制の研究』『祖州城 東蒙古モンチョックアゴラに存する遼代古城址の考古学的歴史学的発掘調査報告』『遼の社会と文化』『東洋の法の歴史』『世界史』『アジア 歴史と法』『東洋法史』『遼制之研究』『遼史』『遼朝官制の研究』『遼朝史の研究』『清末における近代的法典の編纂』『北方ユーラシア法系の研究』『清朝蒙古例の研究』『明末清初モンゴル法の研究』『清朝蒙古例の実効性の研究 東洋法史論集第7』『契丹国 遊牧の民キタイの王朝』『北方ユーラシア法系通史』『西夏法典初探 東洋法史論集 第8』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    5世紀頃から、フン人と西ゴート人の圧迫から、ゲルマン人は南下して、ヨーロッパ各地への大規模な移動をし、ローマ帝国内に到達した。この大移動が中世という時代の基盤になる。古ゲルマンとは、大移動前のゲルマン人で、本書は彼らがどのような社会生活を営んでいたかを探求する。
    【目次』
    凡例
    古ゲルマンの社会状態
    本文
    原註
    解説 ハインリッヒ・ダンネンバウアーについて
    訳者あとがき


    ダンネンバウアー、H
    1897~1961年。ドイツの歴史家。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    古代ローマにおいて、「資本主義」は存在したのか? 古代ローマの経済の諸相(農業、工業、商業、貨幣など)を詳細に検討する。
    【目次より】
    序言
    序論
    経済史の研究 その時代区分 ビュッヒャー、ロートベルトゥスおよびその他の国民経済学者の理論体系 歴史家モムゼン、マルクヴァルト、ゴルトシュミット、フリートレンダー エドゥアルト・マイヤー 近代資本主義
    第一章 富の発端
    最古のローマにおける貨幣と交換 家の「自給自足」体制 商業の微弱な形成 高利貸付け・拘束行為
    第二章 動産
    富の源泉としての征服と戦利品 新人 ローマの奢侈に関する誇大な諸見解  商人と徴税請負い人・共和制末期の実業家たち アッティクス 高利貸付け、建築・土地およびその他の諸投機
    第三章 大土地所有
    ラティフンディウム 公有地 軍事植民市  自由農民層への影響と軍団の兵員補充 ラティフンディアの分布と規模 人口密度 
    第四章 小土地所有
    小土地所有存続の例証 ラティフンディウムの弱点
    第五章 商品生産
    家内経済と都市経済 奴隷を欠く家内生産と、奴隷を使役する家内生産・必要物の備わった家 ラティフンディウムの産業的性格 自由手工業 奴隷労働 解放奴隷 分業 手工業者と消費者との関係 組合 古代産業における資本および大経営欠如の主因 大都市における富の配置 小工業の絶対的優越
    第六章 農業生産
    資本と農業 古代農業における資本制的生産諸条件の欠如 ローマにおける海外穀物の輸入と貧民給養 ローマおよびその近郊の、爾余のイタリアからの経済的分離 古代農業の弱点 ラティフンディアにおける粗放経営 ブドウ栽培 畜産業
    第七章 資本主義
    資本主義の定義 古代における産業資本の欠如 労働の、資本にたいする絶対的優越 大土地所有と小土地所有との関係 資本家的小作人 資本と畜産業 古代における農業資本主義の欠如 富の形成と蓄積・征服と諸属州の搾取 高利貸資本および商業資本としての富の使用 資本制に先行する時期に関しての、マルクスの見解 ローマ経済における資本の役割 ローマの財産査定 資本蓄積にたいする諸障碍 古代の貨幣観
    第八章 経済制度
    古代イタリアの家内および都市経済・都市農村間の交換関係 貨幣・信用および銀行組織 現物租税
    第九章 経済的破綻
    帝政下の奢侈と浪費 貨幣恐慌とこれにたいする防衛措置 生活水準の全般的低下 貨幣欠乏と鋳貨品位の改悪 現物経済への復帰 租税 コローナートゥス制 小手工業者階級 土地所有・小土地所有者
    第十章 古代の経済
    古代一般に普遍的な経済、および近代の経済にたいする、特殊ローマ的経済。
    原註
    あとがき
    地図

    サルヴィオリ,ヨゼフ
    1857-1928年。イタリアの法学者、歴史学者。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    王権に隷属する王国自由人が中世の社会構造を作ったとする、大戦後ドイツの新学説の全容と問題点を包括的に検討し、学界を先導した書。
    【目次】
    はじめに
    主要文献略語表
    第一章 概括的序論
    第一節 国王自由人の国制史的位置
    第二節 国王自由人学説の学説史的意義
    第二章 ゲルマン時代における豪族支配体制とタキトゥスの自由人
    第一節 問題の提起
    第二節 タキトゥスの自由人における自由の根拠
    第三節 タキトゥスの自由人の社会的存在形態
    第三章 諸部族の形成と豪族支配体制・部族太公制・軍隊王権
    第一節 序論──諸部族の形成
    第二節 部族太公制と豪族支配体制
    第三節 軍隊王権
    第四章 諸部族法典の人命金秩序──完全自由人と国王自由人
    第一節 問題の所在──マイヤー説の形成過程
    第二節 『レークス・サリカ』の人命金秩序と国王自由人
    第三節 諸部族法典の人命金秩序と完全自由人
    第五章 メーロヴィンガーの軍制──「ロマーヌス」・「レウデス」をめぐる問題
    第一節 問題の所在──ダンネンバウアーにおけるメーロヴィンガーの軍隊
    第二節 「ロマーヌス」をめぐる問題
    第三節 「レウデス」をめぐる問題
    第六章 国王自由人の組織──国王自由人とフンデルトシャフト・王領地と国家領
    第一節 フンタリとツェンテナ
    第二節 王領地と国家領
    第七章 国王自由人・グラーフシャフト・豪族支配領域
    第一節 序論──問題の限定
    第二節 国王自由人とグラーフシャフ
    第三節 ツェンテナとグラーフシャフト
    第四節 グラーフシャフト・国王支配の諸類型
    第八章 国王自由人の概念とその歴史的展望
    第一節 国王自由人の概念
    第二節 歴史的展望
    あとがき

    石川 武
    19271年生まれ。法学者、歴史学者。北海道大学名誉教授。元拓殖大学北海道短期大学学長。北海道帝国大学文学部卒業。法学博士(北海道大学)。名誉文学博士(ベルリン自由大学)。専門は、西洋史及び西洋法制史
    著書に、『序説・中世初期の自由と国家 : 国王自由人学説とその問題点』など、
    訳書に、『中世の自由と国家』(久保正幡編)
    H.ヘルビック『ヨーロッパの形成 』(共訳)オットー・ブルンナー『ヨーロッパ その歴史と精神』(共訳)アイケ・フォン・レプゴウ著『ザクセンシュピーゲル・ラント』(共訳)ハンス・ティーメ著『ヨーロッパ法の歴史と理念』K・クレッシェル著『ゲルマン法の虚像と実像』(監訳)マルク・ブロック『封建社会』(堀米庸三監訳)などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    戦後アジアにおいて日本とは何であったのか?―アジアへの関与が「経済進出」として語られることの多いなか、冷戦や革命、脱植民地化といった国際政治の潮流に占める日本の位置づけを探る本書は、1950年代から60年代中盤のインドネシアをめぐる攻防にその答えの鍵を見出す。巨大な国家規模と豊富な資源に加え、地政学的観点からも海域アジアの「要」であるインドネシア。そのインドネシアが、急進的ナショナリズムを掲げたスカルノ時代からスハルト体制下の開発の時代へと大きく転換した軌跡は、戦後アジアの政治潮流と国家建設模索のひとつの典型であった。ベトナム戦争へと収斂していくアメリカの冷戦政策、東南アジアにおけるイギリス帝国の解体、中国の急進化、そしてナショナリズムや革命から開発の時代へというアジアを覆った巨大な変容のなかで、日本は何を目指し、どのように振舞ったのか、各国の思惑と駆け引きが渦巻く多国間関係史を立体的に描き出す。海によって分断されているように見えて、実は何よりも海でつながれた「海のアジア」。本書は、従来の東アジア国際政治史では解明されることのなかった、いわば「海のアジア」の戦後史なのである。
    【目次】
    序──戦後アジアにおける日本とは何だったのか
    第一章 インドネシア賠償をめぐる国際政治
    一 「アジア復帰」の模索 二 インドネシア賠償交渉経緯 三 インドネシア内戦とアメリカの介 
    四 賠償交渉の妥結──両国の思惑 五 米英の対応 六 欧米とアジアの間で
    第二章 マレーシア紛争仲介工作(一)──日本の関与の端緒
    一 アジア関与の深化 二 マレーシア紛争 三 インドネシアの国内事情 四 紛争の本格化 五 池田首相の和平工作 六 和平工作の行方
    第三章 マレーシア紛争仲介工作(二)──アメリカとの連携
    一 ロバート・ケネディの仲介工作 二 イギリスのいらだち 三 日米の説得 四 ベトナム情勢とアメリカの強硬化
    第四章 マレーシア紛争仲介工作(三)──中国との「綱引き」
    一 インドネシアの国連脱退 二 川島正次郎の仲介工作 三 中国との「綱引き」 四 シンガポールの分離独立とイギリスの方向転換
    第五章 九・三〇事件とスカルノ体制の崩壊
    一 九・三〇事件 二重のクーデター 二 日本の対応 三 スカルノか、スハルトか 四 米英の対応 五 大量殺戮の進行
    第六章 開発体制の構築と日本
    一 積極的関与の検討 二 経済危機の到来と権力闘争の決着 三 イギリス主導策の模索とマレーシア紛争の終結 四 インドネシア債権国会議と開発体制の構築
    終章 戦後アジアの変容と日本──冷戦・革命・脱植民地化・開発

    あとがき

    宮城 大蔵
    1968年生まれ。政治学者。上智大学総合グローバル学部教授。1立教大学法学部卒業、一橋大学大学院法学研究科公法・国際関係専攻修士課程修了、同大学院法学研究科国際関係専攻博士後期課程修了。一橋大学博士(法学)。専門は、アジア国際政治史。
    著書に、『バンドン会議と日本のアジア復帰』『戦後アジア秩序の模索と日本』『「海洋国家」日本の戦後史』『現代日本外交史』『橋本龍太郎外交回顧録』(五百旗頭真共編)『戦後アジアの形成と日本 歴史のなかの日本政治5』(北岡伸一監修。編著)戦後日本のアジア外交』(編著)『普天間・辺野古歪められた二〇年』(渡辺豪共著)などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    ドイツの歴史学の大家による、「歴史」の持つ教育的な可能性について、さまざまな方面から検討した書。歴史こそが総合的学問である。
    【目次】
    一 教育力としての歴史の諸問題
    二 歴史の不可欠であることと、その積極的効用
    三 大瓦解後におけるドイツ史学の政治教育的課題
    第二版へのあとがき
    歴史的過去に対する信仰告白とは何か──学生に対する講演
    訳者のあとがき


    リッター,ゲルハルト
    1888~1967年。ドイツの歴史学者。元フライブルク大学教授。ミュンヘン大学、ライプツィヒ大学、ハイデルベルク大学に学ぶ。
    著書に、『権力思想史――近世の政治的思惟における権力問題の歴史および本質に関する考察』(西村貞二訳)『教育力としての歴史』(島田雄次郎訳)『ドイツのミリタリズム』(西村貞二訳)『宗教改革の世界的影響』(西村貞二訳)『現代歴史叙述の問題性について』(岸田達也訳)などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    中国語学者にして敦煌の専門家である著者が、9~10世紀の中国語を、敦煌で発見された経典などの写本資料によって、再現する。
    【目次】
    第一章 序説
    第一節 九・十世紀河西の歴史情勢と河西方言
    第二節 河西方言研究小史
    第二章 資料の解説
    第一節 蔵漢対音資料
    1 千字文 2 金剛経  3 阿彌陀経  4 大乗中宗見解 5 天地八陽神呪経  6 法華経普門品 7 南天竺国菩提逹磨禅師観門 8 道安法師念佛讃 9 般若波羅蜜多心経  10 法華経普門品 11 寒食篇 12 雑抄 13 九九表 14 唐蕃会盟碑
    第二節 コータン文字転写資料 金剛経 
    第三節 音注資料
    1 開蒙要訓 2 諸雑難字 3 難字音注(仮題 4 佛書音注(仮題) 5 難字音注(仮題)
    第四節 その他の資料
    1 敦煌写本中に見える別字,異文 2 ソグド文字で書かれた漢語数詞 第三章 音韻
    第一節 声母
    0 切韻及び唐代の声母体系 1 無声無気音の系列:見,端,知,精,章,荘母 2 無声出気音の系列:渓,透,徹,清,昌,初母 3 有声音の系列:群,定,並,澄,従,船,崇母 4 喉音:暁母,匣母 5 歯音摩擦音1:心母,邪母 6 歯音摩擦音2:書母,生母,母 7 鼻音:疑母,泥母,嬢母,明母 8 軽脣音:非母,敷母,奉母,微母 9 来母 10 日母 11 影母,喩母三・四等(云・以) 12 河西方言の声母体系
    第二節 韻母
    0 切韻及び慧琳音義の韻母体系 1 果仮摂 2 遇摂 3 蟹摂 4 止摂 (附)重紐の反映 5 効摂 6 流摂 7 咸摂 8 深摂 9 山摂 10 臻摂 11 宕摂 12 江摂 13 曾摂 14 梗摂 15 通摂 16 河西方言の韻母体系
    第三節 声調
    第四節 河西方言の性格と現代西北方言
    第四章 語法
    第一節 資料
    1 蔵漢対訳語彙文例集 2 コータン・漢対訳文例集 
    第二節 語法概要
    1 人称代名詞 2 疑問詞 3 接尾辞 4 句末助詞 5 否定辞 6 反復疑問文 7 禁止構文 8 詞序 (附)河西方言語彙索引
    附録一 資料の転写テキスト
    1 千字文 2 金剛経 3 阿彌陀経 4 大乗中宗見解 5 天地八陽神呪経 6 法華経普門品 7 南天竺国菩提逹磨禅師観門 8 道安法師念佛讚 9 般若波羅蜜多心経 10 法華経普門品 11 寒食篇 12 雑抄 13 九九表 14 唐蕃会盟碑
    附録二 「開蒙要訓」音注通用表
    1 声母通用表 2 韻母通用表
    附録三 資料対音表
    附録四 資料写真
    引用文獣目録

    高田 時雄
    1949年生まれ。中国学者。京都大学名誉教授。中国復旦大学特聘教授。京都大学文学部卒業、同文学研究科修了。専門は、中国文献学、とくに敦煌学。
    著書に、『橋川時雄 民國期の學術界』 (編著)『内藤湖南 敦煌遺書調査記録』(共編著)など、
    訳書に、『よみがえる古文書 敦煌遺書』(共訳) 『敦煌の飲食文化 敦煌歴史文化絵巻』(共訳)『敦煌の民族と東西交流 』(共訳)など多数ある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    中国明清時代の科挙体制の中での体制教学というイメージが強い「朱子学」。歴史的認識に立ち、この学問が「ない」状態から「ある」状態に至った理由と経緯を、朱子の交遊者や門人との思想交渉の現場に戻って探究する試み。
    【目次】
    凡例
    序説
    第一篇 朱熹思想形成の場 北宋末南宋初の〓北程学
    第一章 北宋末における程学の展開
    第一節 程門初伝と二程語録資料
    第二節 陳淵の思想 北宋末南宋初における道学継承の一様態
    第二章 南宋初の程学と〓北における朱熹
    第一節 〓北における朱松と朱熹 程氏語録資料の収集をめぐって
    第二節 朱熹の「雑学弁」とその周辺
    第二篇 朱熹門人・交遊者の朱熹思想理解
    第一章 四十代までの朱熹とその交遊者達
    第一節 福建における朱熹の初期交遊者達
    第二節 何鎬と朱熹 福建初期交遊者の朱熹説理解
    第三節 廖徳明 福建朱熹門人従学の一様態
    第二章 乾道・淳煕の学 地域講学と広域講学
    第一節 乾道・淳煕における士大夫思想交流
    第二節 朱熹・呂祖謙講学論
    第三節 浙東陸門袁燮と朱熹
    第三章 五、六十代の朱熹とその門人、交遊者達
    第一節 朱熹五、六十代の門人、交遊者達
    第二節 呂祖倹と朱熹 朱熹広域講学の展開
    第三節 陳文蔚における朱熹学説の受容
    第四節 朱熹祭祀感格説における「理」 朱門における朱熹思想理解の一様態
    第五節 朱熹晩年の朱門における正統意識の萌芽 呂祖倹と朱熹・朱門の講学を事例として
    結びに
    あとがき


    市來 津由彦
    1951年生まれ。中国思想研究者。二松学舎大学教授。東北大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学(中国学専攻)。文学博士(大阪市立大学)。
    著書に、『朱熹門人集団形成の研究』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    東洋法史論集の第1巻。916~1125年、契丹人によってモンゴルを中心に中国北方を支配した遼王朝の法と政治機構を解説する。
    【目次】

    序章 北面中央官制の特色と世官制の意義
    I 従来の成果と問題の所在
    II 遼國成立前のキタイ部族制社會
    III  遼國の成立と國號始建
    IV 北面中央官制の特色
    V 世官制の意義
    第一章 宰相府
    I 問題の所在
    II 北(府)宰相の事例 附表
    III 南(府)宰相の事例 附表
    IV 総知軍國事・知國事の事例
    V 総括的私見
    第二章 宜徽院
    I 問題の所在
    II 宣徽院諸職官の叙任例
    III 宜徽院の職掌
    IV 宜徽諸院の関係
    第三章 大子越府
    I 問題の所在
    II 北面朝官たる于越の事例
    III 北面属國官たる于越の事例
    IV 総括的私見
    第四章 〓隠と宗正
    I 史料と問題の所在
    II 〓偽隠諸官の事例
    III 〓隠諸官の職掌
    第五章 夷離畢院と刑部・大理寺
    I 遼代法の特色
    II 北面中央官制における鞠獄官
    III  南面中央官制における鞠獄官
    IV 遼代の獄訟
    第六章 中丞司と御史台
    I 枢密院中丞司
    II 御史台
    III  枢密院中丞司と御史台
    第七章 大林牙院と翰林院
    I 北面の官制
    II 南面の官制
    III  大林牙院と翰林院
    第八章 敵烈麻都司と礼部──巫の機能と地位
    I 典礼管掌の官司
    II 巫の機能 その一 
    III 巫の機能 その二
    IV  巫の機能 その三
    V 巫の地位
    第九章 御帳官
    I 史料と従来の研究
    II  侍衛司
    III 北・南護衛府
    IV 奉宸司
    V  三班院
    VI 宿衛司
    VII 宿直司
    VIII 硬棄司
    IX 皇太子〓司
    X  総括的私見
    第十章 三省
    I 問題の所在
    II 叙任事例の整理附附表
    III 國初の政事令
    IV 創置の政事省
    V 改称後の中書省
    VI 中書省の諸職官
    VII 門下省と尚書省
    第十一章 羣牧官
    I 羣牧制の成立
    II  西邊の六羣牧
    III 官畜の管理
    IV 契丹人の窮乏
    史料と参考文獣

    島田 正郎
    1915~2009年。東洋史学者、法制史学者。東京帝国大学文学部東洋史学科卒業。元明治大学総長。法学博士(明治大学・論文博士)。
    著書に、『東洋法史要』『遼代社会史研究』『世界史要』『遼制の研究』『祖州城 東蒙古モンチョックアゴラに存する遼代古城址の考古学的歴史学的発掘調査報告』『遼の社会と文化』『東洋の法の歴史』『世界史』『アジア 歴史と法』『東洋法史』『遼制之研究』『遼史』『遼朝官制の研究』『遼朝史の研究』『清末における近代的法典の編纂』『北方ユーラシア法系の研究』『清朝蒙古例の研究』『明末清初モンゴル法の研究』『清朝蒙古例の実効性の研究 東洋法史論集第7』『契丹国 遊牧の民キタイの王朝』『北方ユーラシア法系通史』『西夏法典初探 東洋法史論集 第8』などがある。
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    【内容紹介・目次・著者略歴】
    西洋史の碩学による、歴史を学ぶということはどういうことか、歴史学の面白さ、歴史学の方法や現代社会についての随想をまとめた書。
    【目次』
    歴史する心
    現代における歴史する心
    ヨーロッパ中世の経済
    都市生活の精神的基盤
    社会経済史研究の新動向
    歴史学を学ぶ人へ
    古典と現代
    タキトゥスの『ゲルマーニア』
    アンリ・ピレンヌの魅力
    ハインリッヒ・ダンネンバウアー
    三浦新七先生の文化史研究
    実学の尊さ
    私の歩んだ道
    私の歩んだ道
    私の卒論
    悲しき思い出
    ふるさとの山河
    室生寺の思い出
    現代のチグハグ
    人は一代
    スペシャリスト論争
    良識と勇気
    頑固と長寿
    現代のチグハグ
    自然と文化
    紙つぶて
    ユーモア
    近代化と伝統
    職業冥加
    思いちがい
    たたき大工
    ハヤ釣り
    不毛の民主主義
    点と線
    里芋礼賛
    同時通訳
    南と北
    天災と国民性
    村と町
    ヨーロッパぼけ
    松茸狩り
    読書の秋
    ウルトラC
    石に寄せて
    文体
    落葉
    気力
    話し合い
    自然美
    不思議な傾向
    分化と総合
    ご苦労さま
    あとがき

    増田 四郎
    1908~1997年。歴史学者。一橋大学学長、一橋大学名誉教授。東京商科大学(後の一橋大学)卒業。専門は西洋史、西洋経済史。文化勲章受章者。
    著書に、『獨逸中世史の研究』『ヨーロッパ社会の誕生』『西洋中世世界の成立』『西洋經濟史』『ゲルマン民族の國家と經濟』『都市 その根底にあるもの』『歴史学』『西洋経済史概論』『都市』『ヨーロッパの横顔 自然・人・文化』『西欧市民意識の形成』『西洋封建社会成立期の研究 ヨーロッパ初期中世史の諸問題』『歴史学入門』『東と西』『歴史学概論』『大学でいかに学ぶか』『歴史する心』『ヨーロッパとは何か』『ヨーロッパの都市と生活』『歴史と社会』『西洋中世社会史研究』『地域の思想』『社会史への道』『ヨーロッパ中世の社会史』『地域の力』などがある。

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