『実用、政治、戦記、中央公論新社』の電子書籍一覧
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第二次世界大戦中、ロス・アラモス研究所所長として世界で初めて原爆を完成させ、「原爆の父」と呼ばれたオッペンハイマー。
戦後、原子力委員会のメンバーとなるが、アメリカの水爆開発に反対の立場を表明し、公職を追放された。原爆の父はなぜ水爆に反対したのか?
天才物理学者が全存在をかけて、政治・社会・科学のあり方を問う。〈解説〉松下竜一・池内 了
(目次)
まえがき/原子力時代と科学者/核爆発/今日の問題としての原子力/とわられぬ心/原子兵器とアメリカの政策/科学と現代
〈付録〉
オッペンハイマー追放の経過(訳者)/米国原子力委員会事務総長 ニコルズ少将の書簡/オッペンハイマーの弁明/現著者について(訳者)
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文庫版への訳者あとがき
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パンドラの箱をあけた人 松下竜一
解 説 池内 了 -
指揮官は何を考え、いかに決断したのか? 20世紀で最も偉大なイギリスの軍事史家が、第一次史料をもとに生涯をかけて、さまざまな局面を詳細に分析した不朽の名著。戦況図付
まえがき キャスリーン・リデルハート
第一部 プレリュード
第一章 戦争を早めたもの
第二章 開戦時における両陣営戦力
第二部 開 戦―一九三九年~四〇年
第三章 ポーランド侵略
第四章 『奇妙な戦争(ファニー・ウォー)』
第五章 フィンランド侵略
第三部 激 浪―一九四〇年
第六章 ノルウェー侵入
第七章 西部の蹂躙
第八章 英本土防衛戦(バトル・オブ・ブリテン)
第九章 エジプトからの反撃
第十章 イタリア領東アフリカの制圧
第四部 戦火拡大―一九四一年
第十一章 バルカン諸国とクレタ島の攻略
第十二章 ヒトラーのソ連志向
第十三章 ソ連侵攻
第十四章 ロンメルのアフリカ進撃
第十五章 《十字軍(クルセイダー)作戦》
第十六章 極東の戦雲
第十七章 日本軍の圧倒的勝利
第五部 転換期―一九四二年
第十八章 独ソ戦局の転換
第十九章 ロンメルの絶頂期
第二十章 アフリカ戦局の転換
第二十一章 《たいまつ(ト ーチ)作戦》―大西洋からの新援軍
第二十二章 チュニスへの競走
第二十三章 太平洋戦争の転機
第二十四章 大西洋の戦い -
(上巻 1939-42)指揮官は何を考え、いかに決断したのか? 20世紀で最も偉大なイギリスの軍事史家が、第一次史料をもとに生涯をかけて、さまざまな局面を詳細に分析した不朽の名著。戦況図付
まえがき キャスリーン・リデルハート
第一部 プレリュード
第一章 戦争を早めたもの
第二章 開戦時における両陣営戦力
第二部 開 戦―一九三九年~四〇年
第三章 ポーランド侵略
第四章 『奇妙な戦争(ファニー・ウォー)』
第五章 フィンランド侵略
第三部 激 浪―一九四〇年
第六章 ノルウェー侵入
第七章 西部の蹂躙
第八章 英本土防衛戦(バトル・オブ・ブリテン)
第九章 エジプトからの反撃
第一〇章 イタリア領東アフリカの制圧
第四部 戦火拡大―一九四一年
第一一章 バルカン諸国とクレタ島の攻略
第一二章 ヒトラーのソ連志向
第一三章 ソ連侵攻
第一四章 ロンメルのアフリカ進撃
第一五章 《十字軍(クルセイダー)作戦》
第一六章 極東の戦雲
第一七章 日本軍の圧倒的勝利
第五部 転換期―一九四二年
第一八章 独ソ戦局の転換
第一九章 ロンメルの絶頂期
第二〇章 アフリカ戦局の転換
第二一章 《たいまつ(ト ーチ)作戦》―大西洋からの新援軍
第二二章 チュニスへの競走
第二三章 太平洋戦争の転機
第二四章 大西洋の戦い
(下巻 1943-45)戦争の経過を詳細に描き、勝敗を決定した指揮官たちの軍事的判断に対し評価を下す。大戦後半期、すでに戦後の世界を想定していた連合国の指導者たちの駆け引きを活写する。戦況図付
第六部 衰退期 一九四三年
第二五章 アフリカ掃討
第二六章 ヨーロッパ再上陸―シチリア経由
第二七章 イタリア侵攻―降伏と阻止
第二八章 ドイツ軍のロシア戦線敗退
第二九章 太平洋における日本軍の退潮
第七部 全面的退潮 一九四四年
第三〇章 ローマ占領とイタリア戦線第二の停滞
第三一章 フランス解放
第三二章 ソヴィエト・ロシアの解放
第三三章 爆撃強化―対ドイツ戦略空軍攻勢
第三四章 南西太平洋およびビルマの解放
第三五章 ヒトラーのアルデンヌ大反攻
第八部 終章 一九四五年
第三六章 ヴィスワ川からオーデル川へ
第三七章 イタリアにおけるヒトラーの覇権の崩壊
第三八章 ドイツの崩壊
第三九章 日本の崩壊
第九部 エピローグ
第四〇章 むすび
引用文献一覧
リデルハート著作一覧
訳者あとがき
解説 石津朋之
原注
年表
事項一覧 -
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●〔対談〕「進化」する権威主義、後退するリベラル
「投票=民主主義」という幻想
吉田 徹×東島雅昌
●生成AI規制も合意できない
分断とフェイクに揺れるアメリカ大統領選挙
前嶋和弘
●「中国ファクター」と台湾総統選挙
統一攻勢との力比べ
川上桃子
●誰でも偽動画を作れる時代
AIは民意を変えられるのか
小林雅一
●日本だけの現象ではない!
投票率低下の原因とその処方箋
松林哲也
●〔ルポ〕ベルギーの現場から
くじ引きで政治に参加する市民たち
宮下洋一 -
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●〔対談〕ポスト冷戦期の転換点と「柔らかく分断された平和」
細谷雄一×板橋拓己
●〔対談〕危機に立つ国連と多国間主義
日本は安保理改革の旗手になれ
北岡伸一×水鳥真美
●「21世紀のマーシャル・プラン」はなるか
歴史のアナロジーで考えるアメリカの限界と底力
村田晃嗣
●勢力圏からアメリカを排し世界の中央をめざす中国
三船恵美
●急成長のアフリカが求める国際関係
平和への鍵握るグローバル・サウス
武内進一
●変質する日本の平和主義
戦争への想像力をいかに補うか
山本昭宏
●軍事専門家がメディアで語り続ける理由
戦争を防ぐために軍事の常識を知ってほしい
高橋杉雄 -
戦争全体の把握にはデータが肝要だ。特に死者数のデータは、戦争の規模、相手との優劣比較で最も説得力を持つ。ただ発表されるデータが正しいのかは常に疑念があるだろう。ウクライナ戦争での戦死者数についても、ウクライナ、ロシア双方から発表される数字は異なる。では、そうしたデータはどのように集められてきたのか。
戦場での死者数は、総力戦となった第1次世界大戦以降、国家による将兵だけの把握では難しくなり、赤十字国際委員会、国際連盟といった国際機関が介在していく。しかし第2次世界大戦後、特定地域での内戦・紛争・ゲリラ戦が頻発。政府側・反政府側で異なる数字が発表されていく。大国間対立で国連が機能不全に陥るなか、国際的な人道ネットワークが、先進各国や国連の支持を受け、死者数の調査・精査を行い発表していく。
本書では、特に1960年代以降のベトナム戦争、ビアフラ内戦、エルサルバドル内戦から、第3次中東戦争、イラン・イラク戦争、旧ユーゴ紛争、そして21世紀のシリア内戦、ウクライナ戦争を辿る。その過程で国際的な人道ネットワークが、統計学や法医学の知見を取り入れ、どのように戦争データを算出するようになったか、特に民間人死者数に注目する。また、データをめぐる人々の苦闘にも光を当てる。 -
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●〔私はジョーカーではなく、ハートのエース
「粘着質の保守」を女性が変える
小池百合子
●憲法と安全保障をめぐり安倍氏と決裂
「敵」と見なされても発言し続ける
石破 茂
●総裁を託した彼のこと
「対立の岸」と「融和の池田」 一人二役をめざしていた
谷垣禎一
●二人の友を喪って
安倍晋三さんと坂本龍一君のこと
塩崎恭久
●「保守」の現在地
「国体護持」から「中今」へ
片山杜秀
●解消しないジェンダー・ギャップ
外交戦略だった「女性活躍」
三浦まり
●〔対談〕保守本流とは何か
清和会・宏池会の軌跡と派閥政治のこれから
福永文夫×井上正也●〔私はジョーカーではなく、ハートのエース
「粘着質の保守」を女性が変える
小池百合子
●憲法と安全保障をめぐり安倍氏と決裂
「敵」と見なされても発言し続ける
石破 茂
●総裁を託した彼のこと
「対立の岸」と「融和の池田」 一人二役をめざしていた
谷垣禎一
●二人の友を喪って
安倍晋三さんと坂本龍一君のこと
塩崎恭久
●「保守」の現在地
「国体護持」から「中今」へ
片山杜秀
●解消しないジェンダー・ギャップ
外交戦略だった「女性活躍」
三浦まり
●〔対談〕保守本流とは何か
清和会・宏池会の軌跡と派閥政治のこれから
福永文夫×井上正也 -
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●二つの権威主義体制を徹底解剖
プーチンと習近平の急所はどこにあるのか?
小泉 悠×熊倉 潤
●歴史は再び自由民主主義へと弧を描く
筒井清輝
●「アラブの春」の挫折と教訓
酒井啓子
●白紙革命は習一強崩壊の号砲か?
Z世代が揺さぶる中国のこれから
安田峰俊
●「分断国家」東ドイツ 社会主義体制の崩壊
河合信晴
●インターネットは再び民主化の武器になるのか?
変貌する監視体制と市民意識
山本達也
●歴史に見る独裁と統治のリアル
君塚直隆×池田嘉郎 -
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●東亜新秩序から大東亜共栄圏、そして戦後秩序へ
近代日本のアジア新秩序構想をたどる
武田知己
●帝国解体がもたらした悲劇
忘れられた「南方」の戦時と戦後
石原 俊
●清沢洌、石橋湛山、石原莞爾……
戦時下の言語空間を拘束したもの
平山周吉 -
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●〔対談〕サイバーや宇宙利用は手段 戦いを決する量・質・外交
土屋大洋 鈴木一人
●衛星をめぐる攻防の舞台
戦場としての宇宙
青木節子
●改めて問われる「資源小国」日本の覚悟
白鳥潤一郎
●ウクライナでも暗躍する民間軍事会社の実態
黒井文太郎
●「女性兵士」は何を求められているのか
佐藤文香
●〔対談〕国内外の潮流を考える
歴史修正主義と現代社会
武井彩佳 倉橋耕平 -
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(目次より)
●今こそ日本主導で人道外交を
難民危機で試される人間の安全保障
長 有紀枝
●国際秩序を作り替えようとするロシア
「ポスト冷戦期」の終焉と日本の危機
岩下明裕
●キャンセル・『指輪物語』・反体制
ロシア兵は悪の鬼「オーク」なのか
上田洋子 -
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(目次より)
●〔対談〕習近平はプーチンから何を学ぶか
台湾統一の夢は不変 対米国のカードにロシアも利用
川島 真 小泉 悠
●人民解放軍の戦力解剖
膨脹海軍 実戦は未知数 高まる偶発的衝突の危険
阿南友亮
●コロナ再燃で高まる地方財政リスク
西村友作
●海外に移住する中国人
言論統制に失望 北京ではもう暮らせない
周克成/聞き手:竹内誠一郎
●末端を支える自治組織と中共党員
徹底した封鎖管理を可能とした「基層」を読み解く
西村 晋
●動揺する民意のゆくえ
台湾人は徹底抗戦するのか
野嶋 剛
●トランプ政権のブレーンに聞く
大統領が交代しても対中強硬は不変
マイルズ・ユー/聞き手:蒔田一彦 -
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●元駐米大使が語る 日本が学ぶべき教訓
「反撃能力」を導入し「核戦力共有」の議論を
佐々江賢一郎
●世界は第三次大戦の瀬戸際 仏独日は阻止に動く時
エマニュエル・トッド/聞き手:鶴原徹也
●変容する戦争報道
ウクライナ報道と日本のテレビ
音 好宏
●ゼレンスキー大統領の要請にどう応えるか
国連安保理改革の方向性
神余隆博 -
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== 特集 ==
帝国の復活 覇権主義の亡霊
◆〔対談〕大日本帝国と大英帝国の軌跡と交差
海洋国家の特性から何を学ぶか▼加藤聖文×君塚直隆
◆ロシア皇帝と重なるプーチンの姿勢
甦る帝国地図──ロシア゠ウクライナ戦争▼池田嘉郎
◆毛沢東、蔣介石、習近平……
「皇帝」を生み出す中国のシステム▼岡本隆司
◆170年の自由の歴史から始まった国
アメリカ合衆国はエンパイアの夢を見るか▼石川敬史
◆第三帝国という虚妄
ヒトラーはいかなる共同体をめざしていたのか▼芝 健介
◆600年の繁栄をもたらした理念と統治
オスマン帝国が遺したもの▼小笠原弘幸
◆変移するグローバル混合政体の現在
ネグリ゠ハートの〈帝国〉から考える▼水嶋一憲
◆なぜ帝国はフィクションで 悪の組織として描かれやすいのか▼架神恭介×辰巳一世×脇 雄太郎
=======
【時評2022】
●未完の沖縄返還▼井上正也
●起業家、投資家に選ばれる国になるには▼坂井豊貴
●Society 5.0と中途半端なスマートさ▼小川さやか
== 特集 ==
出口なきウクライナ戦争
◆元駐米大使が語る 日本が学ぶべき教訓
「反撃能力」を導入し「核戦力共有」の議論を▼佐々江賢一郎
◆世界は第三次大戦の瀬戸際 仏独日は阻止に動く時▼エマニュエル・トッド/聞き手:鶴原徹也
◆変容する戦争報道
ウクライナ報道と日本のテレビ▼音 好宏
◆ゼレンスキー大統領の要請にどう応えるか
国連安保理改革の方向性▼神余隆博
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【コロナとの闘い】
●新型コロナウイルス感染症対策分科会会長が語る
試行錯誤と微調整が特徴の日本の感染対策▼尾身 茂/聞き手:牧原 出
●ベテラン駐在員の上海ロックダウン日誌
配給は当てにならず住民の共助で食いつなぐ▼匿名上海駐在員
◆韓国の20代男性は、なぜ、何に怒っているのか?▼福島みのり
◆レビューと考察の狭間で
映画評論は現代の観客に歓迎されているのか▼大山くまお
◆穏当で革新的な共同体のために
教育思想としてのファシリテーション▼渡辺健一郎
◆黒人が生み出した「ストリートの知恵」
ヒップホップは何を映し出すか▼有國明弘
◆温暖化で痩せるホッキョクグマ、太るペンギン▼渡辺佑基
== 第23回 読売・吉野作造賞 発表 ==
受賞作『バブルの経済理論』櫻川昌哉
選評 北岡伸一/猪木武徳/山内昌之/白石 隆/吉川 洋/老川祥一/松田陽三
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◆〔鼎談〕読書とコスパ
御都合主義の「ファンタジー」に振り回されず生きること▼鈴木涼美×山本貴光×吉川浩満
《好評連載》
●琉球切手クロニクル【第19回】日本との関係に苦悩した偉人たち▼与那原 恵
●現代中国と少数民族【第5回】岐路に立たされるムスリム「回族」▼安田峰俊
●地図記号のひみつ【第25回】市街地と農村──集落の表現▼今尾恵介
《連載小説》
●チャンバラ【第5回】▼佐藤賢一
●馬上の星──小説 馬援伝 【第15回】▼宮城谷昌光 -
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(目次より)
●〔対談〕トランプは再臨するのか?
ウクライナ侵攻で揺れるアメリカ社会の行く末
渡辺 靖×横田増生
●ウクライナ情勢以上のリスクとして
円高待望論が招く危機
飯田泰之
●戦争から得られる教訓
中国との情報戦に打ち勝つべし
阿古智子
●中央アジアの苦悩
国連決議と国民感情の狭間で
ダダバエフ・ティムール/園田茂人 -
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●ウクライナ戦争と国際秩序の将来
ゼレンスキーはチャーチルになれるか
細谷雄一
●ロシアが仕掛ける 「ハイブリッド戦争」
廣瀬陽子
●プーチン・ロシアでクーデターは起こるか?
「国家の中の国家」FSBによる浸透・統治とは
保坂三四郎
●躊躇うアメリカ、窺う中国
「不信に支配された時代」に求められる自由主義の連帯
佐橋 亮 -
政治的リアリズムの立場から戦後の経済重視・軽武装路線を「吉田ドクトリン」と定義づけ、軍事的リアリストへの批判を展開した『現代と戦略』第一部「現代と戦略」と、山本五十六の真珠湾奇襲、レーニンの革命とヒトラーの戦争など、〈愚行の葬列〉である戦史に「失敗の教訓」を探った『現代と戦略』第二部「歴史と戦略」の合本。岡崎久彦による反論、永井・岡崎対論「何が戦略的リアリズムか」、自作解説インタビューを併録。〈解説〉中本義彦
【目次】
◎現代と戦略
(Ⅰ 防衛論争の座標軸/Ⅱ 安全保障と国民経済――吉田ドクトリンは永遠なり/Ⅲ ソ連の脅威――軍事バランスという共同幻想/Ⅳ 有 事――日米運命共同体の幻想がくずれるとき/Ⅴ 戦略的思考――死こそ赤への近道/Ⅵ 摩擦と危機管理)
◎歴史と戦略
(戦略論入門――フォン・クラウゼヴィッツの『戦争論』を中心として/Ⅰ 奇 襲――「真珠湾」の意味するもの/Ⅱ 抑止と挑発――核脅威下の悪夢/Ⅲ 情報とタイミング――殺すより、騙すがよい/Ⅳ 戦争と革命――レーニンとヒトラー/Ⅴ 攻勢と防御――乃木将軍は愚将か/Ⅵ 目的と手段――戦史は「愚行の葬列」)
◎付録
(永井陽之助氏への〝反論〟〔岡崎久彦〕/対論・何が戦略的リアリズムか〔永井陽之助×岡崎久彦〕/インタビュー『現代と戦略』とクラウゼヴィッツ)
◎解説(誤解を避けるために/人間学としての戦略研究〔中本義彦〕) -
日本の国家戦略はいかにあるべきか――。政治的リアリズムの立場から戦後の経済重視・軽武装路線を「吉田ドクトリン」と定義づけ、軍事的リアリストへの批判を展開した戦略論の名著。『現代と戦略』第一部に岡崎久彦による反論、永井・岡崎対論「何が戦略的リアリズムか」を併録し、白熱の論争を再現する。文藝春秋読者賞受賞。〈解説〉中本義彦
【目次】
Ⅰ 防衛論争の座標軸
Ⅱ 安全保障と国民経済――吉田ドクトリンは永遠なり
Ⅲ ソ連の脅威――軍事バランスという共同幻想
Ⅳ 有 事――日米運命共同体の幻想がくずれるとき
Ⅴ 戦略的思考――死こそ赤への近道
Ⅵ 摩擦と危機管理
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永井陽之助氏への〝反論〟 岡崎久彦
対論・何が戦略的リアリズムか 永井陽之助×岡崎久彦
解説 誤読を避けるために 中本義彦 -
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(目次より)
●習近平体制が目指す覇権の道
米国か中国か、各国指導者が迫られる重い選択
呉国光/聞き手:竹内誠一郎
●【防衛大臣インタビュー】
台湾海峡の安定を注視
中国の現状変更への試みは容認しない
岸 信夫
●日本はいかに動くべきか?
サイバー・ミサイル攻撃から始まる中台激突
門間理良
●バイデン政権の中国戦略
「関与」から「競争」へ アメリカの方針転換
佐橋 亮
●軍事、経済、人権からのアプローチ
英・仏・独・EU、対中姿勢の「本気度」
鶴岡路人
●中露の利害はどこまで一致しているのか
強化される関係とアフガニスタン問題という宿痾
熊倉 潤
●フィリピン、シンガポール、ベトナムの選択
東南アジア諸国の対中戦略と日本への新たな期待
高木佑輔
●中国の対外強硬路線が変わらない理由
青山瑠妙 -
★前国家安全保障局長 退官後、初の著書!
激突する米中の狭間で日本が生き抜く鍵
それはインテリジェンス
我が国の情報機関や安全保障機構が抱える弱点と課題とは何か。警察官僚から官邸官僚へ。内閣情報官を経て、安倍晋三総理肝入りで創設した国家安全保障局(NSS)のトップを務め9年半もの長きにわたり歴代政権の官邸舞台回しを担った著者が、我が国のインテジェンスが抱える課題を多角的視点から論ずる。
緊張が高まる米中対立の狭間で我が国が生き残る鍵、そして、経済安全保障の要諦は何か。それは正鵠を射たインテリジェンスに他ならない。 -
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(目次より)
●〔対談〕理念・民衆・メディア──
歴史研究から戦争を問い続ける意味
戸部良一×小山俊樹
●満洲事変――1931年
国民と軍部を結びつけた起点
加藤聖文
●盧溝橋事件――1937年
相互不信から生み出された泥沼への道
岩谷 將
●第二次上海事変――1937年
全面戦争への転換点
庄司潤一郎
●ノモンハン事件――1939年
日ソ衝突から学ぶ現代史的意義
花田智之
●大東亜戦争―― ~1945年
「先の戦争」をどう伝えるか
波多野澄雄 -
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(目次より)
●〔対談〕覇権拡大する習近平の論理
中国の海洋戦略、人権問題を読み解く
川島 真×益尾知佐子
●尖閣防衛、喫緊の課題
グローバル化の成功と国内防衛の隙
渡部恒雄
●東南アジアに迫る中国のワクチン外交
独立性と多角化を貫いたインドネシアとタイ
相澤伸広
●二〇二〇年代にも米中のGDPが逆転?
爪を隠した経済大国・中国の展望
丸川知雄 -
「戦前・戦中」の何を放棄して、「戦後」をどのように積み上げたのか? 両国有識者が新たな視点で、日中の国家観、外交戦略、歴史認識を問い直す決定版。戦後の日中関係史は、中国においては公式の歴史観との距離を見定める必要が発生し、日本においてはイデオロギー対立を招く冷戦的思考を呼び覚ましやすい点でつねに難しさをはらみ、成果物は十分とは言えない。本書で、〈戦後処理〉〈戦後の中国観・日本観〉〈戦後の火の移動〉〈戦争の歴史の記憶〉〈戦後から国交正常化まで〉〈日中関係黄金期〉〈対中政策・対日政策〉という重要テーマを網羅し、両国の歴史認識(の差異)を明らかにした点に意義と新しさがある。
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19世紀から20世紀にかけての欧州の事例を、ルポルタージュの手法も用いながら解析した本書は、原著刊行から百年近く経つ現時点においても、さまざまに研究されており、また、現実政治の動きを見るなかでつねに参照される名著である。いかに国家権力を奪取し、またいかにそれを防御するかについて歴史的分析を行うとともに、引き起こす人間の人物論や心理状態の描写も豊富に含んだ、まさに古典中の古典といえるこの著作について、現代的観点から全貌を新訳した中公選書版にもとづき、註釈を増やしてより理解しやすくした文庫版がここに登場。
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沖縄現代史に関する書物は汗牛充棟の趣があり、これ以上付け加えるべきものは何もないように思われるかもしれないが、二十歳頃まで私の目と心が捉えたものの大半は、人が沖縄現代史の叙述にどれほどひとみを凝らしても見えてこないと思われる。が、見えてこないからといって述べるに値しないということにはならない、と思っている。その見えてこないと思われるものに私は、照明を当て、私なりに若干の考察を行った。
照明の当てられた場所と出来事(あるいは状況)の第一のものは、テニアン島であり、米軍の空襲直後テニアン島から、父を除く家族五人がサイパン島経由で横浜を目指して行った二十日間に及ぶ航行である。
第二に取り上げているのは沖縄、米軍上陸約半年前の沖縄の姿である。
第三に取り上げているのは学童疎開のことである、七百七十五名の学童が海の藻屑となった対馬丸遭難の目撃、私が乗っていた僚船暁空丸の甲板上の状況である。
第四に取り上げているのは、疎開先熊本県種山村、その村で陥った極度の栄養失調状態、そして村人の親切のことである。
第五に取り上げているのは、戦後の沖縄、その沖縄で一九九三年から一九五五年にかけて行われた、米軍による大掛かりな仮借なき土地接収の荒波が、我が家の田畑、旧き家屋敷にまで及んだときの個人的体験である。
第六に取り上げているのは、一九五四年のニューヨーク滞在、一九五四年までの沖縄の米軍が与えていた印象と似通った印象を与えたニューヨークでのいくつかの小さな経験である。
――「まえがき」より -
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平成の日本は戦争の主体にならなかったが、令和のいま、米中が軍事技術の開発を争い、東アジアの地政学的リスクが高まっている。イラン情勢などの新たな難問を抱えた日本は、国際協力や平和構築をどのように進めるべきか?
(『中央公論』2019年9月号特集の電子化)
(目次より)
●鼎談
「日米安保破棄」・「有志連合」発言で揺れる日本
徴兵制を議論せずに、これからの平和は語れない
苅部 直×三浦瑠麗×渡辺 靖
●ロシア、中国、イランが仕掛ける「探り」行為とは?
新たな地政学的競争を米同盟国は直視せよ
ヤクブ・グリギエル [聞き手・翻訳]奥山真司
●二人の経済評論家の異なる「合理性」
高橋亀吉と石橋湛山からから戦争回避の方法を探る
牧野邦昭
●技術革新、リーダーシップ、社会の変化……
軍事史から見た戦争の決定要因
石津朋之
《テクノロジー最前線》
【宇宙】新たな戦略空間に不可欠な、新たな三つの能力
鈴木一人
【サイバー】リアルと融合した「ハイブリッド戦争」への対応を
土屋大洋
【AI兵器】自律型兵器開発をリードする米国、逆転狙う中国
小林雅一
●対談
元国連事務次長と国際政治学者が語る
国際連合と日本国憲法──
日本はいかにして国際協調の担い手となるか
明石 康×細谷雄一
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
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