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『実用、ノンフィクション、完結、1円~』の電子書籍一覧

1 ~30件目/全30件

  • こんな本が小学生時代にあれば……。宿題やテストのためだけに丸暗記した、あの用語や数字が、たっぷりのユーモアとともにいきいきと蘇る。ビッグバンの秘密から、あらゆる物質を形作る原子の成り立ち、地球の誕生、生命の発生、そして人類の登場まで――。科学を退屈から救い出した隠れた名著が待望の文庫化。137億年を1000ページで学ぶ、前代未聞の“宇宙史”、ここに登場。
  • ちょうどいい大きさの太陽、地球を甘やかしてくれる月、原子社会のセックスアニマル炭素、防護用コンクリートほどに頼もしい大気、そして無尽蔵のマグマ――。地球万歳! ここは生物のパラダイスだ! イギリス屈指のユーモア・コラムニストが徹底的に調べて書いた、最高のサイエンス・エンターテイメント。イギリス王立協会科学図書賞受賞、読めば文系のあなたも「科学通」に。(解説・成毛眞)
  • それは資本主義を変える、革命的な闘いだった!

    「小説書きの側からすると、男と女の深淵に迫るというのではなしに、どうやったらこんなに素晴らしいものが作れるのかと、唖然とする」。後に直木賞作家になる白石一文はこの本のゲラを最初に読んだ時、こう著者宛ての手紙にしたためた。

     記者クラブの自由化、通信の自由化とともに、日本経済新聞のカネを生む端末QUICKに一挙に苦境が訪れる。ディーラーが株や通貨の運用を分析する端末から始まったブルームバーグがニュース帝国を築き、ロイターはついにサイバー空間上に為替市場をつくりだした。カネがカネを生むマネー資本主義の成立に翻弄されながらも、世紀のスクープに挑む記者たち。不朽の名作完結編。

    第13章  カジノか、ジャーナリズムか
    第14章  進出
    第15章  黄金の八〇年代
    第16章  森田失脚
    第17章  バブル崩壊
    第18章  金融からジャーナリズムへ
    第19章  兜倶楽部開放
    第20章  試練
    第21章  記者たち
    第22章  東京三菱銀行合併スクープ異聞
    第23章  愛する者のために
    エピローグ
    文庫版特別書き下ろし 新章 はてしない物語
    解説 外岡秀俊

    ※電子書籍版特典として、著者がこれからのメディアの在り方について記した「そして『2050年のメディア』へ」を収録しています。
  • 1,012(税込)
    著者:
    下山 進
    レーベル: 角川文庫
    出版社: KADOKAWA

    それは資本主義を変える、革命的な闘いだった!

    若田部昌澄が日銀副総裁就任直前に再評価、日本の新聞・出版が崩壊の危機に瀕する今、再び注目される技術革新によるメディアと人間の変貌の物語。

    「日本人にかくも壮大かつ重厚なノンフィクションが書けるのかと驚嘆した。(中略)。市場経済の変化がメディアとジャーナリズムを否応なく変えていく半世紀余りをトップ経営者から現場記者まで、国際的、複眼的、重層的に描き出す」
    (若田部昌澄 早稲田大学政治経済学部教授・当時 週刊ダイヤモンド 2017年9月30日号)

    プロローグ
    第1章  潰れかかった通信社
    第2章  取引所とコンピュータ
    第3章  黄金郷へ
    第4章  国士
    第5章  筆剣一如
    第6章  同盟解体
    第7章  強者連合
    第8章  独裁と密告
    第9章  退場する将軍
    第10章  漂う通貨
    第11章  ロイター・モニター
    第12章  裏切られた革命

    ※本書の続編『勝負の分かれ目(下)』には、電子書籍版特典として著者がこれからのメディアの在り方について記した「そして『2050年のメディア』へ」を収録しています。
  • 東日本大震災直後、インターナビチームは、通行実績情報が、ライフラインになると知っていた。何処よりも速く、そのデータをKML/KMZでオープンする。グーグルマップチームが動き出し、ツイートでリツイートされ、通行実績がマッシュアップされていく。インターナビのビッグデータが拡散していく瞬間だった。あまねく広く役に立つサービスを。それは、HONDAの原点だった。「読了時間 約45分」

    2011年、ホンダの「通行実績情報マップ」が、グッドデザイン大賞を受賞する。さらに映像作品として展開した「CONNECTING LIFELINES・震災後20日間の『道の記憶』」は、カンヌライオンズをはじめ、海外の広告賞やデザイン賞を総ナメにしていく。




    「自動運転」を目指して「運転する人をサポートする」機能として開発されたHondaの「インターナビ」。東日本大震災直後、やるべきことを書き出していった今井さん等インターナビチームは、長岡・新潟の地震の経験から、「通行実績情報」が、「ライフライン」になることを知っていた。何処よりも速く、そのデータをKML/KMZというフォーマットでオープンする。グーグルマップチームが動き出し、ツイートでリツイートされ、スマホ版が作成され、通行実績がマッシュアップされていく。まさに、インターナビのビッグデータが拡散していく瞬間だった。それらは、日本災害情報学会においても評価された。

    しかし、石巻では大渋滞を引き起こし、津波に遭遇した人も多かった。災害に強い街づくり。災害情報が確実に届くラジオとの取り組み。カーナビ、テレマティクスの開発を先導してきた今井武さんの新たな課題だ。

    あまねく広く役に立つサービスを。それは、HONDAの原点そのものだった。取材協力・今井武、野川忠文。「読了時間 約45分」

  • 2008年、ポップミュージシャン・大江千里はNYの音楽大学に留学する。今までの一切合財を捨て愛犬1匹をつれて。タイの留学生テップとのルームシェア、現役ジャズミュージシャンたちの刺激的な授業、ジャズの名曲。「ジャズができていない」と言われた48歳の留学生は切磋琢磨する。登場するナンバー、ミュージシャンは100を越える。「ミニッツブック」の連載12編に処女小説「いたち」を収録。【読了時間 約270分】

    50歳を目前にして、大江千里は考えた。このまま年をとってもいいのだろうか、と。
    定期的なライブと創作活動。気心の知れた友人。行きつけのレストラン。都会での犬との暮らし。
    2008年、大江千里はNYの音楽大学・ニュースクールに留学する。今までの一切合財を捨て、愛犬1匹をつれて。
    ところが、レベルテストに寝坊し、「ジャズができていない人がいる」と20歳の同級生に言われ。歯をくいしばって練習すると、肩が動かなくなる。
    タイの留学生テップとのルームシェア、現役ミュージシャンによる刺激的な授業、アンサンブルの発表会、同級生の歌姫たち、愛すべきスタンダードナンバー、そして愛犬・ぴ。「ジャズ」にまつわるものに囲まれて、ひとつひとつ、できるようになっていった。
    登場するスタンダードナンバー、ミュージシャンは100を越える。留学生活の最初の2年間を綴る「カドカワ・ミニッツブック」の連載12編に処女小説「いたち」を収録したコンプリートバージョン。【読了時間 約270分】

    目次
    B♭ 憂鬱のはじまり。
    E♭ 痛み分けはジャズの味
    A♭ ジャズ学校の異邦人
    D♭ ジャズに焦りは禁じ手か?
    G♭ ジャズをひと休み。陽はまた昇る
    B  秋学期よ、こんにちは
    E  双子のフェニックス
    A  二ューヨークにいる亀
    D  キンモクセイの咲く頃に 上
    G  キンモクセイの咲く頃に 下 
    C  長いトンネルを抜けて
    F  9番目の音に誘われて
    いたち

    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。

  • 『松尾スズキのやさしい野蛮人入門』ラストメッセージ。■「宇宙は見えるところまでしかない」の意味■我々は、常に途中までしか見ていない■「わかりあえない」のが人間のデフォルトの状態■ヤンキー社会は、潔く自己完結した「閉じた宇宙」■人前で表現するのは恥ずかしいこと■かっこいいことは、なんてかっこわるいんだろう■心にフリーゾーンを作って、自分の宇宙を広げよう(目次より)【読了時間  約23分】

    『松尾スズキのやさしい野蛮人入門』もラストメッセージになりました。

    「惨めな姿をさらすのは、わたしの『かっこいい演劇』への、飽くなき挑戦状なのです」(本文より)

    目次
    ■「宇宙は見えるところまでしかない」の意味
    ■我々は、常に途中までしか見ていない
    ■「わかりあえない」のが人間のデフォルトの状態
    ■ヤンキー社会は、潔く自己完結した「閉じた宇宙」である
    ■自由であることの不自由さ、平等であることのあられもなさ
    ■人前で表現するのは恥ずかしいこと
    ■かっこいいことは、なんてかっこわるいんだろう
    ■心にフリーゾーンを作って、自分の宇宙を広げよう

    「わたしは野蛮人でいたいので、欲にまみれて生きてはいます。しかし同時に優しくもありたいので、なるべくそれを愛嬌でまぶしてわかりにくくさせて生きていきたいものです」(本文より)

    さて、この人生、どう生きていきましょうかねえ。【読了時間 約23分】
  • グローバル、フラット、エスペラント語?「演劇界のガラパゴス」と呼ばれる劇団を主宰し、オリジナリティを重んじる松尾スズキが説く世界と野蛮に対峙する方法論。■白人コンプレックス■海外でうけるのは、なぜ嬉しい■なんとなくが通用しないヨーロッパ人■逃げ場のある日本語の愛しさ■アメリカの正義=世界の正義じゃない■ガラパゴス化というオリジナリティ■傲慢にへりくだる日本人であれ【読了時間 約25分】

    グローバル、フラット、世界標準、TOEFL、クールジャパン、エスペラント語? 世界に出るって偉いことなのか? 「演劇界のガラパゴス」と呼ばれる劇団を主宰し、オリジナリティを重んじる松尾スズキが、世界と野蛮に対峙する方法論を説きます。イラスト・松尾スズキ【読了時間 約25分】

    ◆目次
    拭いきれない白人コンプレックス
    “海外”でうけるのは、なぜ嬉しいのか
    “なんとなく”が通用しないヨーロッパ人
    “逃げ場”のある日本語の愛しさ
    アメリカの正義=世界の正義じゃない
    “ガラパゴス化”というオリジナリティ
    傲慢にへりくだる日本人であれ


    ◆松尾スズキ・まつおすずき
    1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
  • 「人間は、自分が”死ぬこと”を知っている唯一の動物だ(S・キング『悪夢の種子』)」より。「やがて死ぬ」という負け戦から逃げてきた人類は、病院や薬に頼って不自然に生きることに命を賭ける勢いです。禁煙、ダイエット、アンチエイジング、ジム通い、マクロビオティック。そんなに長生きしちゃってどうすんだ? ちなみに松尾さんは「酒が飲める健康体を維持したい」とタバコも炭水化物もやめました。【読了時間 約24分】

    「人間は、自分が”死ぬこと”を知っている唯一の動物だ(スティーブン・キング『悪夢の種子』)」本文より。「やがて死ぬ」という負け戦から逃げてきた人類は、病院や薬に頼って不自然に生きることに、まさしく命を賭ける勢いです。禁煙、ダイエット、生活改善、アンチエイジング、ジム通い、マクロビオティッ。健康オタクが蔓延する昨今、そんなに長生きしちゃってどうすんだ? ちなみに松尾さんは「酒が飲める健康体を維持したい」とタバコも炭水化物もやめたそうです。これぞ野蛮な健康オタクでございます。イラスト・松尾スズキ【読了時間  約24分】

    ◆目次
    「やがて死ぬ」という負け戦から逃げ続けてきた人類
    病院や薬に頼って不自然に生きる
    生きたがる人の業、死にたがる人の業
    心を病まないための「逃げ場所」を作る
    老後に必要なのは虚しさと戯れる野蛮さ

    ◆松尾スズキ・まつおすずき
    1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
  • 今回は本シリーズの重要課題、「笑い」についてです。■服を着る人間の根源的おかしさ■暴力性や残酷さが笑いに変わるとき■弱い者を食べてしまわないように人は笑う■苦痛を抱えて「素」に戻ることのしんどさ■「ヤンキー化」する笑いに感じる危惧■日陰者に無理やり光を当ててきた大人計画■それでも笑うために、人は生きる。(目次より)話題となった2013年3月12日のメルマガの日記も収録。【読了時間  約25分】

    「わたしは、寝ているときを除けば、人を笑わせるか、自分が笑っているか、酒をのんでいるか以外は、ほぼ、したいことがありません」――本文より。赤塚不二夫、財津一郎、サシャ・バロン・コーエン、モンティ・パイソン、松本人志、大人計画等、今回は「やさしい野蛮人入門」シリーズの重要課題、「笑い」について。2013年3月12日のメルマガの日記も収録。イラスト・松尾スズキ【読了時間 約25分】

    ◆目次
    服を着る人間の根源的おかしさ
    暴力性や残酷さが笑いに変わるとき
    弱い者を食べてしまわないように人は笑う
    苦痛を抱えて「素」に戻ることのしんどさ
    「ヤンキー化」する笑いに感じる危惧
    日陰者に無理やり光を当ててきた大人計画
    それでも笑うために、人は生きる

    ◆松尾スズキ・まつおすずき
    1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
  • アンナ先生のプライベートレッスンをoutすると、憧れのミュージャンのレッスンが受けられる。そのためには、すべての音階を12のキーでできること、すべての伴奏のパターンを12のキーでできること、ジャズで最も大切なブルース、リズムチェンジの曲を選び12のキーで演奏できること。愛犬・ぴとニューアーク空港に降り立ったときから2年。「9 th Note最終章」はまた旅のはじまり。【読了時間 約25分】

    アンナ先生の基礎のプライベートレッスンをoutすると、憧れのミュージャンのレッスンが受けられる。そのためには、すべての音階を12のキーでできること、すべての伴奏のパターンを12のキーでできること、ジャズで最も大切なブルース、リズムチェンジの曲を選び12のキーで演奏できること、など基礎クラスで習った知識を試す実技試験がある。

    12のキーとはB♭、E♭、A♭、D♭、G♭、B、E、A、D、G、C、F。
    そう、この連載の順番と同じなのだ。

    ジャズができていない。
    リズムチェンジを知らない。
    試験を棄権する。
    オーディションに落ちる。


    でも、ひとつひとつ、クリアしてきた。
    仲間もできた。
    ジャズの「音」が「楽」しめるようになってきた。

    今回は「F」。連載も卒業になる。

    NYジャズ武者修行に愛犬「ぴ」と二人きりでニューアーク空港に降り立ったときから2年。「9 th Note最終章」はまた旅のはじまりでもある。【読了時間 約25分】


    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。


  • 「わたしに、人生の持つ本質的な苦さと甘さを教えてくれるのは、男より、圧倒的に女です。男がきちんと女性を先生として意識し尊敬しさえすれば、かなりのいざこざは減るはずなのです」――本文より。無邪気な発言を許さない時代性。SNS上の失言が拡散されての炎上。それが男と女まつわるものだと、さらにややこしい事態へ。かつて、松尾さんに「サブカル」を教えてくれたのは初めての彼女でした。【読了時間 約28分】

    「わたしに、人生の持つ本質的な苦さと甘さを教えてくれるのは、男より、圧倒的に女です。男がきちんと女性を先生として意識し尊敬しさえすれば、かなりのいざこざは減るはずなのです」ーー本文より。無邪気な発言を許さない時代性。SNS上の失言が拡散されての炎上。それが「男」と「女」まつわるものだったりすると、さらにややこしい事態へと発展します。かつて、松尾さんに「サブカル」を教えてくれたのは、大学時代に初めてできた彼女でした。イラスト・松尾スズキ 【読了時間 約28分】

    ◆目次
    男と女はわかりあえない?
    すべての女性は“先生”である
    “わかっちゃいるけどやめられない”のが男と女の業
    もう一人の自分に見せられないセックスはしない
    “男らしさ”という自己陶酔のはかなさ
    結婚か、それとも野垂れ死にか
    わかってしまったら、そこで、おしまい


    ◆松尾スズキ・まつおすずき
    1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
  • 学期後半になると「ソフォモアジュリー」の季節がやってくる。ソフォモア(2年目)の学生を目安に、ジャズの実力がついたかどうかチェックする実技試験だ。そのテストにパスするかどうかは、3年次の授業に大きくかかわってくる。ジュリア先生の猛特訓が始まる。イパネマの娘、コンファメーション、黒いオルフェ、星影のステラ、枯葉を始め18曲が登場! さて、試験当日弾いたのは!? 【読了時間 約25分】

    毎回、学期後半になると「ソフォモアジュリー」の季節がやってくる。ソフォモア(2年目)の学生を目安に、ジャズの実力がついたかどうかチェックする実技試験だ。そのテストにパスするかどうかは、3年次の授業に大きくかかわってくる。

    まず、譜面を見ずに演奏できる曲を10~12曲選ぶ。
    次にリードシートを用意する。
    そして、3人の百戦錬磨の審査員たちの前で、バンドリーダーとして曲を演奏する。

    僕は、「The Real Book」をめくって、片っぱしから弾いてみた。
    ジュリア先生のアドバイスを受け、猛特訓が始まる。

    イパネマの娘、コンファメーション、黒いオルフェ、ステラバイスターライト、
    枯葉、It good happen to youを始め18曲が登場!
    さて、試験当日弾いたのは!? 【読了時間 約25分】


    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
  • 東京は夜の6時。「大江千里サタデーナイト・オーケストラin 東京ジャズフェスティバル」が始まる。緊張が悪魔のように押し寄せてくる。面白くないジョークを言うもの、爆笑するもの、鏡を何度も覗きこむもの、楽器を磨くもの。開演30秒前、誰からともなく集まって手を重ねた。Let's enjoy the moment! 僕らは前を向いて舞台へ出て行った。東京ジャズスペシャルレポート。【読了時間 約15分】

    東京は夜の6時。

    「大江千里 サタデーナイト・オーケストラ in 東京ジャズフェスティバル」が
    始まろうとしている。緊張が悪魔のように押し寄せてくる。

    面白くないジョークを言うもの、それに爆笑するもの、鏡を何度も覗きこむもの、楽器を磨くもの。

    「さあ、みんな緊張してますよ。これは楽しく記念撮影しといたほうがいいでしょう」

    シャーリー(日本男子)がみんなに呼びかける。
    シャリーは25年来の友人。持つべきものは友だ。

    開演30秒前、誰からともなく集まって手を重ねた。
    Let's enjoy the moment! 

    僕らは前を向いて舞台へ出て行った。
    東京ジャズの舞台裏を大江千里自らレポートするスペシャルバージョン。
    永遠の歌姫、シーラ・ジョーダンのお茶目な一面も! 【読了時間 約15分】


    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。

  • 「私の中の野蛮人がはっきり言いますが、就活に関して大人が言うことは、ほとんど間違っています」「まっとうでなくて、何が悪い。そう、つぶやくわたしの中の野蛮人もいるのです」「ただ、働き、ただ生きる。それが大人の最終形態」――本文より。「仕事・就職・就活・職業・職種・肩書き・年金」を考えると野蛮人度は高まるのかもしれません。「就活」に疲れたあなた、「働くこと」に疑問を持つあなたに。【読了時間 約24分】

    「野蛮ないい方をすれば、もはや、うつは日常です」「私の中の野蛮人がはっきり言いますが、就活に関して大人が言うことは、ほとんど間違っています」「わたしの中の野蛮人は、怠惰を肯定します」「まっとうでなくて、何が悪い。そう、つぶやくわたしの中の野蛮人もいるのです」「野蛮人であればこそ、力がなくなった際の注意が必要です」――(本文より)。今回、松尾さんの野蛮人頻度はかなり高まっています。「仕事・就職・就活・働く・職業・職種・肩書き・年金」を考えることは、野蛮人度を高くすることなのかもしれません。「ただ、働き、ただ生きる。それが大人の最終形態」。就活に肩を落とすきみに、ぜひ読んでほしいものです。イラスト・松尾スズキ【読了時間 約24分】

    ◆目次
    理不尽な世間で、うつはもはや日常
    いやいややるからこそ仕事なので
    “やりがいのある仕事”は本当に幸せか
    職業とは“肩書き”という様式をに身を預けること
    既得権益という不公平を地ならししたい

    ◆松尾スズキ・まつおすずき
    1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
  • 他人が家やマンションを買うのにどうしてこんなにドキドキワクワクするのだろう。原宿の隠れ家、高級マンション内覧、フィギュアを飾るための家、新潟の林の中の山小屋、高松の西を向こう家。【家】のあるところには、どこでも見に行きたい。築50年の日本家屋に住んで再発見したそれぞれの家の魅力。不動産知識も随所にちりばめられた、大江千里の傑作エッセイ『僕の家』の中から5編を収録。【読了時間 約42分】

    原宿の隠れ家、高級マンション内覧、フィギュアを飾るための家、新潟の林の中の山小屋、高松の西を向こう家。【家】のあるところには、どこでも見に行きたい。築50年の日本家屋に住んで再発見したそれぞれの家の魅力。不動産知識も随所にちりばめられた、大江千里の傑作エッセイ『僕の家』の中から「不動産業界を泳ぐ妖しくもチャーミングな人」「高級賃貸マンション『ラナイ』内覧ツアー」「それぞれの家」「夢見るように眠りたい」「西を向こう家」5編を収録。【読了時間 約42分】

    僕は10年ちょっと前に園合って郊外に家を建てたことがある。その家は健在で大好きな家なのだが、僕はそこには住まず賃貸の物件を点々としている。自分でも何やっているんだと思うときがあるが、動かずにはいられない。

    単純に建物が好きなので、いろんな場所に住みたいのである(ほとんど病気)。だからたまに日常から離れたいときにだけ都会を離れてその家に逃げ込む。自分の造った風呂に入って自分の畳にゴロンと横になる。それはそれで至福の時だが、やはり現実の仮住まいには生々しさがある。――本文より。


    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。2012年ジャズアルバム『boys mature slow』、2013年『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズ配信中。
  • 2013年9月7日、東京国際フォーラムA。東京ジャズにビッグバンド「大江千里 サタデーナイト・オーケストラ」として出演する。そのためにアルバム『Spooky Hotel』を作った。そして、何よりも歌ってほしかったシーラ・ジョーダンがスペシャルゲストに加わる。「これでいいかしら? マイリトルボーイ」50歳をすぎてもリトルボーイ。ジャズは秋の夜長のように奥深い。【読了時間 約20分】

    2013年9月7日、東京国際フォーラムA。
    今年もまた東京ジャズに出演が決まった。
    しかも、ビッグバンド「大江千里 サタデーナイト・オーケストラ 」としての出演だ。

    そのために、新しいアルバム『Spooky Hotel』を作った。
    そして、何よりも歌ってほしかったシーラ・ジョーダンがスペシャルゲストに加わる。
    「女は知的に恋をする」--彼女のために書いた曲。夢のような時間がもうすぐ始まる。この企画が持ち上がったのは、まだ冬のニューヨークだった。
    「これでいいかしら? マイリトルボーイ」シーラ・ジョーダンが言う。
    50歳をすぎてもリトルボーイなのだ。ジャズは秋の夜長のように奥深い。

    NYジャズ武者修行第9弾は、スペシャルバージョンでお届けします。【読了時間 約20分】


    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。


  • 「会社を辞めた日、わたしはなぜか東急ハンズの前で茫然としていました。子供に染まれなかった。かといって、大人にも染まれなかった。―中略―ただただワンカップ大関を持って池袋の町に立ち尽くしていました」――本文より。アンチ「子供ごっこ」として立ち上げた「大人計画」。そこで展開された芝居は非常に「大人げない」もので、宮沢章夫氏に「松尾君の芝居は野蛮だ」と。その野蛮な野望の行く末は!?【読了時間 約26分】

    「会社を辞めた日、わたしはなぜか東急ハンズの前で茫然としていました。子供に染まれなかった。かといって、大人にも染まれなかった。要するに、人に染まれない。―中略―ただただ行き交う人の中、ワンカップ大関を持って池袋の町に立ち尽くしていました」――本文より。子供時代の黒歴史を払拭すべく東京で働くも上手くいかず、アンチ「子供ごっこ」として立ち上げたのが「大人計画」。そこで展開された芝居は非常に「大人げない」もので、宮沢章夫氏に「松尾君の芝居は野蛮だ」と言わせしめたという。子供たちが「大人」に憧れを抱かない現代、大人になる必要など、どこにあるのでしょうか? イラスト・松尾スズキ【読了時間 約26分】

    ◆目次
    子供とは遠くにありて愛でるもの
    大人になれば”楽になれる”と信じていた
    狭いルールに閉じこもる「大人ごっこ」はやめよう
    「子供ごっこのアンチだった「大人計画」
    子供はもはや大人に憧れを抱いていない
    大人になりきれないこを認めるのが大人

    ◆松尾スズキ・まつおすずき
    1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない書か~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
  • 朝起きると「C~」と声を出してみる。ピアノのCとピタリとあえば、宝くじで1等が当たった気分だ。僕は「絶対音感」の持ち主ではない。フレーズ、和音、何をとってもジャズにはなっていない。アンナ先生は「あなたはジャズを始めたばかりでしょ。死ぬほど練習して、これからなのよ」と言った。エリザベス・ローニンガー、ジェラルド・ダンジェロ、チャールズ・トレヴァー。新しい先生たちが続々登場!【読了時間 約15分】

    朝起きると「C(ド)~」とロングートーンの声を出してみる。
    ピアノのCとピタリとあえば、宝くじで1等賞が当たった気分だ。
    僕は「絶対音感」の持ち主ではない。フレーズ、和音、何をとってもジャズにはなっていない。
    ほかの生徒はできあがっている人もいるというのに。
    ポップスの血をジャズの血に入れ替えなければならない。

    アンナ先生に訴えると、彼女はこう言ったのだ。
    「あなたはジャズを始めたばかりでしょ。死ぬほど練習して、これからなのよ。
    それから人と比べるのはナンセンス。あなたにはあなたの培ってきたポップセンスと作曲があるでしょ」

    僕の目から熱いものがこぼれた。

    エリザベス・ローニンガー、ジェラルド・ダンジェロ、チャールズ・トレヴァー。新しい先生たちがぞくぞく登場!【読了時間 約15分】


    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
  • 人ひとりが来なくなるなんて、誰もなんとも思っていない空気が音楽学校にはある。フランス人のギタリスト、レミ。年上のサックス奏者。そして、韓国人のギタリスト、リー。秋学期が始まって程なく、リーは学校に来なくなった。ある日、練習室でピアノを弾いていると、コンコンとドアをたたく音がする。リーだった。大江千里のNYジャズ留学第7弾では、パット・メセニーが講義に来る!? 【読了時間 約22分】

    人ひとりが来なくなるなんて、誰もなんとも思っていない空気が音楽学校にはある。フランス人のギタリスト、レミ。年上のサックス奏者。そして、韓国人のギタリスト、リー。

    秋学期が始まって程なく、リーは学校に来なくなった。
    ある日、練習室でピアノを弾いていると、コンコンとドアをたたく音がする。リーだった。
    僕はリーを授業に誘ってみる。おせっかいなおじさんではあるが、そうせずにはいられなかった。そして、リーが本当に来なくなる理由を知る…。

    【9 th Note】シリーズ第7弾のでは、もうひとつ大きなトピックが!?
    なんとニュースクールにパット・メセニーが講義に来るらしい!【読了時間 約22分】


    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。

  • 2000年頃、大江千里は築50年の日本家屋で2年強を過ごした。家の中でも底冷えがし、水道管が破裂、ブレイカーは落ち、靴がカビだらけになったり毛虫が大量発生したり。冬になる前にマンションにでも引っ越そうと思っていたのに、いつしか古い日本家屋をメインテナンスし、庭の井戸水で淹れたお茶を味わう男へと変わる。同居人は犬2匹。単行本『僕の家』から5編を収録した愛すべき家の記憶。【読了時間 約45分】

    古い水道管が破裂する。
    玄関前のもみじの木が台風でまっぷたつに折れる。
    毛虫が異常発生する。
    大雨で勝手口が洪水となる。――本文より。

    2000年のはじめの頃、ポップミュージシャンであり家フェチの大江千里は、ひょんなきっかけで築50年の日本家屋で2年強を過ごすことになる。家の中でもしんしんと底冷えがし、ブレイカーが落ちたり、靴がカビだらけになったり。どうせ引っ越すのだからと「日本家屋に住むまめな男」の役を演じてみることに。庭の草むしりをし、布団を干す。ブレイカーが落ちないように電池で使えるラジカセを用意する。ひとつひと小さい習慣を変えていき、いつしか、まめな男を楽しむようになっていった。

    花が咲く。
    風が心地よい。
    古井戸で淹れるお茶会は格別。
    日なたがぽかぽかして気持ちいい。――本文より

    同居人は犬2匹。愛すべき家の記憶。大好評だった単行本『僕の家』から「日本家屋の一年」「夏の家」「ご乱心の秋」「別れの予感」「それでも僕は動く」5編を収録。不動産知識も随所にちりばめられた傑作エッセイ。【読了時間 約45分】


    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
  • ジャズを知らなかったことを、全く知らなかった半年前の自分。音楽に対する想いも遠のき、腕も動かず、存在すら見失うという事態になろうとは誰が想像しただろう。アリゾナへの小旅行を経て、心も体もリフレッシュして迎えた秋学期。新しい先生、新しい仲間、新しい学び。テップとのルームシェアも始まった。作曲の課題発表では割れんばかりの拍手が! 50歳目前でジャズ留学する大江千里の修行は続く。【読了時間 約24分】

    ジャズを知らなかったということを、全く知らなかった半年前の自分。
    音楽に対する想いも遠のき、腕も動かず、存在すら見失うという事態になろうとは誰が想像しただろう。

    アリゾナへの小旅行を経て、心も体もリフレッシュして迎えた秋学期。

    新しい先生(ピーターザックやブーカス)、新しい仲間(アンソニー、ハンナ)、新しい学び(ブラジル音楽)。
    タイ人のドラマ―、テップとのルームシェアも始まった。
    作曲の課題発表では、割れんばかりの拍手をもらい、自分がここにいてもいいんだと、心から喜びがわいてきた。でも、ここで甘んじてはいけない。

    50歳目前でNYジャズ留学を決行した大江千里の修行は続く。登場曲は「Stopin’ at the Savoy」「All the things you are」ほか。【読了時間 約24分】


    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
  • 「わたしが小学校に上がる前のことです。わたしは友達のところに連れ出されるのは苦痛でしょうがありませんでした。わたしの頭の中はいつも想像力でいっぱいで、友達と遊んでいる暇なんかなかったからです」(本文より)――筋金入りの友達不要論者の松尾スズキ氏は、いかにして出来上がったのか? 「うわべ友達」よりも「利害関係のある仲間」を選ぶ振る舞いこそ、「野蛮人」への一歩です【読了時間 約23分】

    「わたしが小学校に上がる前のことです。わたしは友達のところに連れ出されるのは苦痛でしょうがありませんでした。わたしの頭の中はいつも想像力でいっぱいで、友達と遊んでいる暇なんかなかったからです」(本文より)――筋金入りの友達不要論者の松尾スズキ氏は、いかにして出来上がったのか? 自分史を振り返り、イタい思いをした友達がらみのエピソードを掘り起こし、友達の煩わしさを説いていきます。たいがいのトラブルは友達が起こすもの。うわべ友達何百人より、利害関係のある数人の仲間のほうが、人が生きていく上で必要なものではありませんか? あなたも、きっと心当たりがあるはずです。今回の「野蛮人入門」は、うわべ友達の断捨離レッスン。【読了時間 約23分】

    ◆目次
    「キャラ」という幻想に縛られて
    栄光の「ふざけキャラ」時代からの転落
    パンチ社会に溶け込めなかった高校時代
    トラブルはたいてい友達が起こす
    孤独の上手な人間に魅力を感じる
    仲間がいれば、友達はいらない

    ◆松尾スズキ・まつおすずき
    1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
  • 「偽善というのは、いい人を演じる行為です。いい人を演じるなんて『行為』は『いい』という概念に対してなかなか攻撃的であり、『いい』というのは、かなり『いい』ので、それを攻撃するなんて、ある意味野蛮な行為だと思います。本当にいい人は、普通、演じることなど思いもよらないでしょう。なので、偽善も野蛮の一部とわたしは考えます」――本文より。【読了時間 23分】

    「偽善というのは、いい人を演じる行為です。いい人を演じるなんて『行為』は『いい』という概念に対してなかなか攻撃的であり、『いい』というのは、かなり『いい』ので、それを攻撃するなんて、ある意味野蛮な行為だと思います。本当にいい人は、普通、演じることなど思いもよらないでしょう。なので、偽善も野蛮の一部とわたしは考えます」――本文より。大人計画を主宰、芥川賞ノミネート2回、作家として、演出家、映画監督、俳優として、地位も名誉も仕事仲間も愛猫もいる松尾スズキが、心の中に持ち続けたいのが【野蛮人の精神】。レッスン2回目は「偽善」のススメです。イラスト・松尾スズキ【読了時間 23分】

    ◆目次
    「偽善」とは「善の快感」を自覚していること
    偽善こそイーブンな関係である
    無自覚な善意が人を傷つける
    親孝行は「親切」と「偽善」を学ぶための勉強
    偽善の目的は「自己肯定」と「世界平和」
    善意に酔うな、善意に照れろ
    押しつけがましい偽善には「偽善返し」を

    ◆松尾スズキ・まつおすずき
    1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
  • 50歳を目前にしてジャズ留学を決行した大江千里。20代のクラスメイトと切磋琢磨したものの期末テストで腕が動かなくなる。断腸の思いでテストをパス。夏休み、気分を変えてアリゾナドライブすることに。グランドキャニオン、サウスリム、セドナ、アンテロープ。BGMはカーラジオから聞こえるカントリーミュージック。「ジャズ」と格闘ばかりしていて「音」を「楽」しむことを忘れていた自分に気づく。【読了時間 約23分】

    「ピアノを弾いてはダメですよ」NYのカイロプラクティックの先生はそう言った。
    50歳を目前にして、ニューヨークへガチでジャズ留学を決行した大江千里。
    20代のクラスメイトたちと切磋琢磨したものの最初の期末テストで腕が動かなくなってしまう。
    断腸の思いでテストをパス。日本で検査したが原因はわからなかった。

    夏休みの大学で、音楽を聴くことに専念してみると、「ジャズ」と格闘ばかりしていて、「音」を「楽」しむことを忘れていた自分に気づく。

    気分を変えよう。

    日本から来た、たちなみと一緒にアリゾナドライブへ。NYジャズ修行第5弾は、グランドキャニオン、サウスリム、セドナ、アンテロープを巡るスピリチュアルトリップ。BGMはカーラジオから聞こえてくるカントリーミュージック。【読了時間 約23分】


    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
  • まずは「ジャズのノリ」を身につけることね。個人レッスンのジュリア先生は、そう言った。春学期の最大イベント、リスニングセッションがやってくる。その前に中間試験。ジャズの生き字引、ビル・キルヒナーの「ジャズの歴史」も面白い。肩や背中の筋肉も強化したい。ところが指の感覚がなくなることが…。50歳目前にしてNY音楽大学に留学した大江千里。第4弾のテーマ曲は「アイ・ガット・リズム」【読了時間 約28分】

    千里の場合、ポップスが骨まで身についているから、まずは「ジャズのノリ」を身につけることね。
    個人レッスンのジュリア先生は、そう言った。
    春学期の最大イベント、リスニングセッション(発表会)がやってくる。
    その前には中間試験。
    ジャズの生き字引、ビル・キルヒナーの「ジャズの歴史」の授業も面白い。
    肩や背中の筋肉も強化したい。やるべきことが目白押しだ。

    僕らはにわかジャズバンドを結成し、練習にいそしんだ。
    曲は「ナイト・ドリーマー」「ブラック・ナイル」、そして、ピーターのオリジナル。
    ところが、ときどき、指の感覚がなくなることがあった…。

    50歳目前にしてNY音楽大学に留学した大江千里。
    ジャズ武者修行第4弾のテーマ曲はレッド・ガーランド「アイ・ガット・リズム」【読了時間 約28分】


    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。

  • 「わたしの作品を観たり読んだりした人はすぐ感じるでしょうが、もちろんわたしの心の中にも野蛮人はいます。かなり凶暴なほうだと思います」(本文より)。タクシーの運転手さんに文句たれたり、まずいラーメン屋に悪態ついたりできないやさしいあなた。「正義」や「善」を武器のように使ってしまうサディスティックなあなた。誰の心にも野蛮人はいる。ならば、飼いならしてみようではありませんか。【読了時間 約16分】

    「わたしの作品を観たり読んだりした人はすぐ感じるでしょうが、もちろんわたしの心の中にも野蛮人はいます。かなり凶暴なほうだと思います。(中略)わたしの作品は、抑圧されたもう一人のわたしの姿です。心の中の野蛮人が巨大化していくのです。だって、心の中では、なにしたっていいんですから」(本文より)。

    タクシーの運転手さんに文句たれたり、まずいラーメン屋に悪態ついたりできない、やさしいあなた。
    「正義」や「善」を武器のように使ってしまう、サディスティックなあなた。
    この世は「清濁併せのむ」ではございませんか。
    心は果てしなく自由です。誰の心の中にもきっと野蛮人はいる。ならば、飼いならしてみようではありませんか。
    松尾スズキがやさしく説く、「心の中の野蛮人と共に生きる」入門。イラスト・松尾スズキ【読了時間 約16分】

    ◆目次
    野蛮に生きてみませんか?
    正義とは、サディスティックなものである
    俺にまで良識を求めるのか?
    藝術とは、美しくあってはならない
    わたしの中にいる野蛮人
    親という既得権益を疑う
    やさして偽善のすすめ

    ◆松尾スズキ・まつおすずき
    1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
  • このクラスに、ジャズができていない人がいます――僕だ。アンサンブルのクラスで、僕ひとりがジャズじゃなかった。縮こまる僕に声をかけてくれたのはタイから来たドラマー、テップ。一緒に練習した「ビリー・バウンズ」は少しだけ勇気をくれた。登場曲は「君を想いながら」「ブラック・ナイル」「ナイト・ドリーマー」「セイント・トーマス」ほか。大江千里のNYジャズ武者修行の道は険しかった。【読了時間 約22分】

    このクラスに、ジャズができていない人がいます。――僕だ。
    アンサンブルのクラスで、僕ひとりがジャズじゃなかった。コードの重ね方が違う。

    縮こまる僕に声をかけてくれたのは、タイから来たドラマー、テップ。
    一緒に練習したチャーリー・パーカーの「ビリー・バウンズ」は少しだけ勇気をくれた。

    「格好悪いふられ方」「Rain」(アニメ『言の葉の庭』エンディング)「十人十色」などで知られるポップミュージシャン大江千里。
    50歳直前で、今までの一切合財を捨てNYへジャズ留学する。
    武者修行中の第3弾でもまた困難が……。
    登場曲は、フランク・シナトラ「君を想いながら」、ウェイン・ショーター「ブラック・ナイル」「ナイト・ドリーマー」、ソニー・ロリンズ「セイント・トーマス」ほか、スタンダードナンバーがたくさん。しかし、NYジャズ武者修行の道は想像以上に険しかった。【読了時間 約22分】


    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。
  • いよいよニュースクールのオリエンテーションが始まる。タイのドラマー、スウェーデンの歌姫、韓国のピアニスト、アメリカからは白人、黒人の新入生たちが集まる。音楽と英語のレベルをチェックするテストがまる2日間。しかし、なんと2日目のレベルテストに寝坊してしまった! うずくまる千里に学生課のジャッキーが声をかけた。なに、悲しそうにしているの? NYジャズ修行は波乱の内に幕を開けた。【読了時間 約20分】

    「格好悪いふられ方」「Rain」(アニメ『言の葉の庭』エンディング)「十人十色」「太陽がいっぱい」(光GENJII提供曲)などで知られるポップミュージシャン・大江千里。50歳直前に今までの一切合財を捨て、愛犬・ぴとNYへジャズ留学を決行。ところは、ブラッド・メルドー、ロバート・グラスパーらを輩出したジャズの名門大学ニュースクール。

    前に住んでいたカップルがインドへの長い放浪の旅に出るので、家具もベッドもシーツも置いていった部屋で、愛犬・ぴとの生活がスタートした。

    いよいよニュースクールのオリエンテーションが始まる。タイのドラマー、スウェーデンの歌姫、韓国のピアニスト、イタリアのピアニスト、アメリカからは白人、黒人の新入生たちが集まる。音楽と英語のレベルをチェックするテストがまる2日間。

    しかし。

    新学期2日目のレベルテストに、なんと寝坊してしまったのだ!

    うずくまる千里に学生課のジャッキーが声をかけた。なに、悲しそうにしているの?
    NYジャズ修行は波乱の内に幕を開けた。【読了時間 約20分】

    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。



  • 50歳の時、どんな顔をしているだろう。ショウウインドウに映った自分をみて、彼は愕然とする。今までのキャリアを捨て、愛犬"ぴ"とニューヨークへ。憧れのジャズを思いっきり学ぶために、20代のクラスメイトと切磋琢磨する。ルームシェアして自炊する。ビル・エバンス、ソニー・ロリンズ、セロニアス・モンク、ブラッド・メルドー。彼らの息遣いを吸い込んで、第二の人生が始まる。【読了時間 約28分】

    ショウウインドウに映った自分をみて、彼は愕然とする。
    自分が50歳になった時、どんな顔をしているだろう。

    47歳のとき、今までのキャリアを、続いていく日常を、身の回りの荷物99%のすべてを捨て、愛犬ぴーす(ぴ)と共にニューヨークで音大生としての生活を始める。ブラッド・メルドー、ロバート・グラスパーらを輩出したニューヨークの音楽大学ニュースクール。世界各国から集まるジャズを志す若者たち。もちろん、彼は最年長だ。課題曲に選んだソニー・ロリンズの「セイント・トーマス」はソロを丸覚えして弾いたのがよかったのか? 20代の若者に混ざり、ジャズピアニストを目指し切磋琢磨する日々は想像を超える難問が待ちうけていた。「十人十色」「格好悪いふられ方」で知られるポップミュージシャン・大江千里。なぜ、彼はジャズピアニストを目指したのか? 5年後、東京ジャズ招待されるジャズピアニストになるまでの涙ぐましい努力の数々。50歳からの新しい人生を手に入れる4年半を自らの言葉で綴る、武者修行最初の2年間全記録。


    大江千里・おおえせんり■1960年9月6日大阪生まれ。1983年デビュー。2008年、ジャズピアニストを目指し相棒(ダックスフント♀)を連れてNYの音楽大学へ留学。ジャズアルバム『boys mature slow』『Spooky Hotel』をリリース。東京ジャズフェスティバルには2年連続出演。現在は米国内で積極的なライブ活動を展開中。NYジャズ留学の前半を綴った「9th Note」シリーズ、後半を綴った「13 th Note」シリーズ、「僕の家」シリーズを電子書籍で配信中。

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