『新書、政治』の電子書籍一覧
121 ~180件目/全1349件
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わからないことは池上彰に聞け! 世界のニュースが2時間でわかる!
リーマン・ブラザーズの破綻で始まった世界金融危機。その後、日米ともに政権交代が実現し、金融危機後の新しい世界の在り方が模索されている。そこで、日本はもちろん、世界におけるさまざまな問題点をとりあげ、その中身を理解し、来るべき新しい時代の世界の潮流を読み解く。わかりやすいニュース解説で定評のある、頼れる“お父さん”池上彰さんがズバリ答える。知らないと恥をかく世界のニュースが2時間でわかるおトクな一冊。 -
SDGs時代の貢献のかたち
日本の途上国支援は、現地との意思疎通を重んじるアプローチや効果的な協力モデルにより、世界的に高く評価されてきた。だが、近年では平和構築や気候変動といった国際課題を意識したものなど国際協力のあり方自体も多様化しており、とりわけ緊迫する国際情勢のなかで安全保障にも配慮した支援が求められている。はたして欧米や中国の手法とは異なる開発協力の姿とはいかなるものか。そもそもなぜ途上国支援は重要なのか。本書では、その現状を幅広く紹介しつつ、これからの日本がめざすべき持続可能な支援のあり方を提示する。 -
「1%の超・富裕層」が仕掛けた「オバマケア」で、アメリカ医療は完全崩壊!
次なるターゲットは、日本だ!
鳴り物入りで始まった医療保険制度改革「オバマケア」は、恐るべき悲劇をアメリカ社会にもたらした。「がん治療薬は自己負担、安楽死薬なら保険適用」「高齢者は高額手術より痛み止めでOK」「一粒10万円の薬」「自殺率一位は医師」「手厚く治療すると罰金、やらずに死ねば遺族から訴訟」。これらは、フィクションではない。すべて、超大国で進行中の現実なのだ。石油、農業、食、教育、金融の領域を蝕んできた「1%の超・富裕層」たちによる国家解体ゲーム。その最終章は、人類の生存と幸福に直結する「医療」の分野だった!
本書は、稀代のアメリカウォッチャーである著者が、完全崩壊した米国医療の実態とその背景を、入念な取材により炙り出した渾身のノンフィクションである。
■主な内容
・「がん治療薬は自己負担、安楽死薬なら保険適用」
・「自己破産理由のトップは医療費」
・「夢から覚めたら保険料が二倍に」
・「一粒10万円の薬」
・「高齢者医療費は三分の一にカット」
・「自殺率トップは医師」
・「手厚く治療すると罰金、やらずに死ねば遺族から訴訟」
・「安い早い! ウォルマートがあなたの主治医になります」
■目次
はじめに 父の遺言
序章 「1%の超・富裕層」たちの新たなゲーム
第一章 ついに無保険者が保険に入れた!
第二章 アメリカから医師が消える
第三章 リーマンショックからオバマケアへ
第四章 次のターゲットは日本 -
あなたは盲腸手術に200万円払えますか?
「医療への市場原理導入を防げ! あらためて国民皆保険の素晴らしさを啓発する良書」
日本医師会今村聡副会長推薦!
リーマンショック以降、ますます巨大化するウォール街と多国籍企業群の最強タッグ。彼らが次に狙うのは、一〇〇兆円規模の日本の医療・介護ビジネスだ。世界が絶賛する〈国民皆保険〉に私たちが無関心でいるすきに、他国を次々に食い物にしてきた、強欲資本主義の魔の手がじわじわとのびる。急速に高齢化する日本は、世界規模のマネーゲームから逃げ切る事ができるのか? 気鋭のアメリカウォッチャーが、綿密な現場取材と膨大な資料を通し書き下ろした、待望の緊急出版。ベストセラー『沈みゆく大国 アメリカ』に続く驚愕の姉妹編!
■主な内容
・「世界最速で高齢化する日本は、投資家たちのドリームランド」
・「ヒトラーのやり方に学べ~経済財政諮問会議」
・「超高速な新薬承認のウラ」
・「国民皆保険は邪魔だからなくせ!(by アメリカ)」
・「TPPより怖いTiSAって何?」
・「お年寄りは早く死んでね(後期高齢者医療制度)」
・「給料安くて介護職員が辞める? じゃあ外国人で!」
・「高齢化が医療を破綻させるは、ウソ? ホント?」
・「何が医療費を押し上げているのか?」
・「医師は足りている? 余っている?」
・「給食で医療費を下げる!」
・「国の責任転嫁を逆手にとろう」
・「総理、医療を成長産業にしましょう!」
■目次
序章 「臨終」の格差
第一章 オバマもびっくり! こんなにアメリカ化していた日本医療
第二章 (株)アメリカに学ぶ、大衆のだまし方
第三章 マネーゲームから逃げ出すアメリカ人
第四章 逃げ切れ! 日本 -
「ショック・ドクトリン」とはテロや大災害など、恐怖で国民が思考停止している最中に為政者や巨大資本が、どさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことである。日本でも大地震やコロナ禍という惨事の裏で、知らない間に個人情報や資産が奪われようとしている。パンデミックで空前の利益を得る製薬企業の手口、マイナンバーカード普及の先にある政府の思惑など……。強欲資本主義の巧妙な正体を見抜き、私たちの生命・財産を守る方法とは? 滅びゆく日本の実態を看破する覚悟の一冊。
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人の心に貼りつく差別の「種」は、いつ、どこで生まれるのか。
死にかけた人は差別しないか――?
新聞社の特派員としてアフリカ、ヨーロッパ、南米を渡り歩いてきた著者は、差別を乗り越えるために、自身の過去の体験を見つめ、差別とどう関わってきたか振り返ることの重要性を訴える。
本書では、コロナ禍の時期に大学で行われた人気講義をもとに、差別の問題を考え続けるヒントを提示。
熟練のノンフィクション作家が世界を旅して掘り下げる、新しい差別論。
【おもな内容】
はじめに
第1章:死にかけた人は差別をしないか
加藤典洋さんとの共鳴/人間はいつ死ぬかわからない?/人間は有限であると気づくことがもたらす変化/臨死体験がもたらす恥ずかしさ
第2章:アジア人の中にあるアジア人差別
「一般論」の弊害/『マイナー・フィーリングス』との出会い/アイデンティティーにからめとられる/中国でも日本でもどっちでもいいよ
第3章:日系アメリカ人作家の慧眼
ステレオタイプの受け止め方/白人視線の内面化/不朽の名作『ノーノー・ボーイ』
第4章:ジョージ・フロイド事件と奴隷貿易
ジョージ・フロイド事件とロドニー・キング事件/報道する側にある差別/母語を失うということ
第5章:日本にアフリカ人差別はあるか
東京のアフリカ人/マルクス・ガブリエルさんとの対話
第6章:アフリカ――遠望と条件反射
11歳のときに上野で渡された栞/条件反射の根底にあるもの/助けるってどういうことなんだろう
第7章:名誉白人、属性に閉じ込められる不幸
アパルトヘイト撤廃直後の南アフリカで/中国人老女との出会い/「名誉白人」の起源
第8章:心に貼りついたものと差別と
足立区で過ごした時代/もんじゃってなんだ?/『砂の器』とハンセン病
第9章:感受性と属性と――学生の問いに答える
ビリー・アイリッシュは差別的か/若いうちに海外に行くべきか/差別を生む「種」を探る/差別した人に会いに行く
おわりに -
「円安危機」はウソである。「物価の仕組み」から「金融政策」まで、
正しい知識と考え方を学べば、日本経済の問題点がよくわかる!
「近づく円安恐慌」「いよいよ始まる倒産連鎖」「間も無く訪れる株式の死」・・・。
為替が1ドル150円近辺と1990年以来の水準に達したことで、マスコミの報道ではセンセーショナルな見出しが躍り、一部国民の間にも不安の声が高まっている。しかし、円安は日本にとって大チャンスに他ならない。なぜなら、自国通貨安はGDPプラス要因になるためだ。事実、最近の企業業績は好調であり、IMFの予測でも日本は高成長率が見込まれている。
データを重視した数量理論を展開する髙橋洋一氏が、今回も多くのデータや図版とともに、得意の理詰めの論法で「悪い円安」論の虚像を論破する!
【内容】
円安はGDPにとってプラス要因/「外貨準備」は埋蔵金/利上げに喜ぶ金融業界/「貯蓄から投資へ」は矛盾だらけ/利回りが高い国債の仕組み/国際金融のトリレンマ/為替レートはどうやって決まるのか/「貿易黒字が得」「貿易赤字が損」は誤解/価格と物価を混同した「スタグフレーション」の誤用/企業物価が上がってもすぐインフレにはならない/デフレ脱却を目指す「リフレ政策」/「インフレ目標2%」は失業率低下が目的/マネタリーベースとマネーストックの違い/「マンデル・フレミングモデル」で説明できる経済成長/日本経済を蝕む七つの俗論・・・・・・等々
【もくじ】
序 章 円安がチャンスである理由
第1章 円高・緊縮病を患った売国奴
第2章 儲け話には裏がある
第3章 海を渡りつつ、悪例になるな
第4章 為替と物価のキホンのキ
第5章 日本経済を蝕む七つの俗論 -
政治の“1強体制”は、日本社会にどのような変化をもたらしたのか。「法令に違反していない」「解釈を変更した」と開き直り、逃げ切る「スタイル」の確立は、「多数決」ですべての物事を押し通せることを示し、分断を生んだ。問題の本質を見失ったままの状態が続く日本の病に、“物言う弁護士”が切り込む。
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事務次官、それは同期入省の中から三十数年をかけて選び抜かれたエリート中のエリート、誰もが一目置く「社長」の椅子だ。ところが近年、セクハラ等の不祥事で短命化が進み、その権威に影が差している。官邸主導人事のため省庁の幹部が政治家に「忖度」しているとの批判も絶えない。官界の異変は“頂点”だけに止まらない。“裾野”も「ブラック」な労働環境や志望者減、若手の退職者増など厳しさを増す。いま日本型組織の象徴と言うべき霞が関は、大きな曲がり角を迎えているのだ。事務次官はどうあるべきか? 経験者や学識者に証言を求め、歴史や法をひもとき、民間企業や海外事例と比較するなど徹底検証する。長年、大蔵省・財務省をはじめ霞が関を取材し尽くした生涯一記者ならではの、極上ネタが満載。
プロローグ――霞が関の「聖域」
1章 その椅子のあまりに軽き――相次ぐ次官辞任劇の深層
2章 「名誉職」に過ぎないのか――事務方トップの役割を探る
3章 社長と次官――「組織の長」を比較する
4章 冬の時代――先細る天下り先、激減する志望者
5章 内閣人事局の功罪――幹部人事はどうあるべきか
6章 民間と女性の力――改革なるか人事院
エピローグ――「失敗の本質」 -
“彼ら”はあらゆる場所にいた!
第二次世界大戦前夜――
ソ連のコミンテルンと米国共産党は、アメリカ社会に大掛かりな工作活動を仕掛けていた。
それは、当時のルーズヴェルト大統領の民主党政権内部から、マスコミ、作家、ハリウッド、演劇界、労働組合、キリスト教団体、ユダヤ系団体、教育者、学生、婦人団体など、あらゆる階層に及んだ。
日本外務省ニューヨーク総領事館が昭和14(1939)年に作成した機密文書「米国共産党調書」で明らかになった恐るべきソ連のスパイ活動の実態!
ルーズヴェルト政権下でソ連・コミンテルン、米国共産党のスパイがどの程度大掛かりな秘密工作を繰り広げていたのか。その全体像を提示しているのがこの『米国共産党調書』だ。ある意味、「ヴェノナ文書」に匹敵するぐらい、衝撃的な内容がここには記されている。
あの外務省が、コミンテルンや米国共産党に関する詳しい調査報告書を作成していたと聞いて驚く人もいるかもしれない。しかもその内容たるや、スパイ映画顔負けのディープな世界が描かれている。
(「はじめに」より)
※本書は2020年3月に発行した『日本外務省はソ連の対米工作を知っていた』((育鵬社)を改題し、2022年2月に起こったロシアによるウクライナへの全面侵略を踏まえて加筆・修正を加えて新書化したものです。
【目次】
第一章 戦前の日本のインテリジェンスと国際共産主義
第二章 『米国共産党調書』作成の背景
第三章 米国を覆った「赤の恐怖」
第四章 内部抗争から「統一戦線」へ
第五章 スパイを送り込め――内部穿孔工作
第六章 スパイとテロリストの養成
第七章 ユダヤ工作と活動資金
第八章 マスコミとハリウッド乗っ取り工作
第九章 反日宣伝を繰り広げたキリスト教・平和団体
第十章 第二次大戦後、明らかになった対米秘密工作 -
ウクライナとロシアの歴史は複雑である。
両国は千年以上にわたってキリスト教の一派である東方正教という信仰を共有してきた。
ソ連崩壊後、ウクライナは独立国となったが、
宗教の世界では依然としてロシア正教会の管轄下にあった。
2022年のウクライナ侵攻後、ウクライナでは正教会の独立を求める動きが激しくなり、
ロシアとのつながりを維持しようとする親露派との間で混乱が起きている。
戦争が終結したとしても、独立派と親露派の激しい対立は、
ウクライナを分断させるものにもなりかねない。
なぜロシア正教会はウクライナの正教会の独立を認めないのか。
ロシア正教会の背後にいるプーチンが固執する「ロシア世界」とはなにか。
いま、ウクライナで何が起きているのか。ウクライナの正教会はどこに向かうのか。
本書ではウクライナとロシアの絡み合った関係を、
キリスト教東方正教を立脚点として解説している。
同時に西洋のキリスト教とは異なる東方正教会の教えや
東方正教会全体の歴史をも概観することで、
コンスタンティノープルvsロシアという対立軸のような、
日本の報道だけでは知りえない世界の新たなとらえ方を提示する。
著者は正教徒にして、現代ウクライナの公共宗教を専門とする
高橋沙奈美・九州大学大学院人間環境学研究院講師。
状況が刻々と変わるなか、今、ウクライナの宗教界で起きていることを、
平和への祈りを込めてリアルタイムで描き出した日本では初めてとなる報告である。
はじめに
第一章 東スラヴにおける東方教会の歴史と特徴
第二章 「未来より不確かな過去」―ロシアとウクライナの正教会の歴史
第三章 神の死、祖国の死―ソ連体制下のウクライナの正教会
第四章 ロシア正教会と「ロシア世界」の文明観
第五章 ウクライナの正教会
終章 割れた洗礼盤
あとがき―記憶すること、祈ること -
一九九四年、国連開発計画によって「人間の安全保障」が提唱された。国家ではなく、一人ひとりの人間を対象とするこの概念は、頻発する紛争や暴力、世界を覆う貧困や飢餓からの自由を目指し、国際社会のキーワードとなった。本書では人道支援、地雷禁止条約策定交渉などの活動を続けてきた著者が、国際政治学の知見をふまえ、エッセンスを解説。増補版では新章を加え、全面的にデータを刷新した。SDGsなど最新動向にも対応。
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あらゆる経済政策には、財源の裏づけが必要である。政府は往々、財源として増税を実行する。
では、私たち国民は、増税の根拠となる「財源」についてどれほど知っているだろうか。
本書では、貨幣とは何かという根本論から説き起こし、財源をどのように確保すべきか、
豊富な具体例と「現代貨幣理論(MMT)」など最新の研究成果を踏まえて、わかりやすく説明する。
さらに、日本経済の現在と将来、正しい経済政策はどうあるべきか、なども語る。
著者の先見性・教養・学識の総合知が生んだ21世紀の経済原論であり、
何より「政治参加のための武器となるようにと願って」書かれた、渾身の衝撃作である。 -
中国共産党総書記として異例の三期目に突入した習近平。幹部人事を意のままに行い盤石の体制に見えたが、コロナ対策では国民の反発で軌道修正を迫られ、一転、不安を感じさせる幕開けとなった。建国百年を迎える二〇四九年への中間点とされる二〇三五年に、彼は八十二歳。国内外の難問が山積する中国は、その時どうなっているのか? この国と中国共産党の本質を踏まえながら、第一人者が今後の行方を占う。
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核開発の舞台裏、挑発の意図とは
日本を敵視する独裁国家が核武装したことで我が国の安全保障環境は劇的に変わった。北朝鮮の核開発の動機は米韓への対抗、金王朝の維持にあったが、繰り返されるミサイル発射の挑発が不測の事態につながる可能性はないか。北朝鮮が核を使うとしたらどのようなシナリオが考えられるのか。北朝鮮の兵器開発を支えるヒト、金と技術の世界ネットワーク、背後に見え隠れする中国とロシア。米朝交渉の舞台裏。すぐ隣に誕生した新興核保有国の虚実交えた生き残り戦略を読み解き、核兵器使用をいかに封じていくか考察する。 -
殺しあいをしてきた人々は、どのように仲直りをするのか。闘いを通じて増殖され蓄積された憎しみ、悲しみ、怒り、憤りを当事者たちはどう処理するのか。和解を促すうえで、第三者のどのような手助けが効果的なのか。カンボジア、東ティモール、インドネシア、アフガニスタン、スリランカ、フィリピン、キプロス、ボスニアなど世界各地の紛争地で、現地の平和に貢献する活動や研究を行ってきた国際紛争研究者が、紛争の現場で見て、感じ、考えたことをもとに和解の物語を綴ってゆく。
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近年の改憲ムーブメントで連呼された「最終的に決めるのは、主権者たる国民の皆様です!」――私たちは改めて主権者としての自覚が求められ、いよいよ最後の出番に呼び出しがかけられている。しかし、主権とは何で、主権者とは誰なのか? 本書は、神の至高性に由来するこの“取り扱い注意”の概念を掘り下げ、新たなトリセツを提示する。ロゴスから意思へ、神から君主そして国民へ、魔術から計算へ、選挙からアルゴリズムへ――中世神学から現代の最新論考までを包含しためくるめく“主権者劇場”がここに開幕!
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デジタル情報の総量はこの20年で1万6000倍になったが、権力者に都合の悪い事実は隠され、SNS上にはデマや誤情報が氾濫する。私たちが民主主義の「お客様」でなく「運営者」として、社会問題を議論し、解決するのに必要な情報を得るのは、難しくなる一方だ。記者はどうやって権力の不正に迫るのか。SNSと報道メディアは何が違うのか。事件・事故報道に、実名は必要なのか。ジャーナリズムのあり方を、現場の声を踏まえてリアルに解説。ニュースの見方が深まり、重要な情報を見極められるようになる一冊。
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サラリーマン川柳のように、現代では風刺や批判をユーモラスに表現するものとして親しまれている川柳。
しかし、「万歳とあげて行った手を大陸へおいて来た」「手と足をもいだ丸太にしてかへし」といった川柳を通じて、
昭和初期、軍国主義に走る政府を真正面から批判し反戦を訴え続けた作家がいた。
鶴彬、享年二十九。
官憲に捕らえられ、獄中でなお抵抗を続けて憤死した〈川柳界の小林多喜二〉と称される鶴彬とはどのような人物だったのか。
戦後約八十年、再び戦争の空気が漂い始めた今の日本に、反骨の評論家・佐高信が、鶴の生きた時代とその短い生涯、精神を突き付ける! -
統一教会、日本会議…
宗教社会学の第一人者がタガの外れた政教癒着を警告
日本人は、宗教の訓練が足りない
◆内容紹介◆
カルトが日本を、蝕んでいる。
安倍晋三元首相暗殺を機に、統一教会が自民党に喰いこんでいた実態が明らかになった。
だが、病巣はもっと深い。
統一教会以外の宗教勢力も自民党に隠然と影響を与えている。
なぜこんなことになってしまったのか?
原点に立ち戻り、政治と宗教の関係を考え直す必要がある。
政府職員も市民もカルトの正体を見抜く基礎知識を身につけよう。
そして政教分離の原則を改めて体得しよう。
本書は宗教社会学の第一人者がカルト宗教の危険性を説き、民主主義と宗教のあるべき関係について、基本から明快に解説する。
◆識者の評◆
オウム事件や統一教会問題を経験した日本でもっとも必要な知識がここにある。
――有田芳生氏(ジャーナリスト/『改訂新版 統一教会とは何か』著者)
当代随一の泰斗が、
その尋常ならざる「読む力」と「書く力」の双方を注ぎ込んだ本書は、
今後「政治と宗教」の議論に参加する人々にとっての、
ひとつの確かな羅針盤になるに違いない。
――菅野完氏(著述家/『日本会議の研究』著者)
◆目次◆
序 カルト原論
第1部 生長の家から日本会議へ
第2部 統一教会と自由民主党
結 政教分離と民主主義
◆こんな疑問にも答えます◆
Q カルトは、ふつうの宗教とどう違いますか?
Q 仏教にも出家があって、俗世間と離れます。これはカルトではない?
Q カルトはもともとよくない意味なのですか?
Q カルトが、カルトでなくなることもありますか?
Q 仏教も、カルトになるのですか?
Q 神道は、カルトになりますか?
Q 政教分離とは、どういうことなのですか?
などなど -
キープレーヤーはインドだ
“ポストGゼロ”“ポスト米中対立”の「新グレートゲーム」のキープレーヤーとなるのはインド――。
2023年中に14億人を突破し人口世界第1位に躍り出るとされ、軍事費では現在世界第3位、きたる2047年に建国100年を迎えるインド。「米中に次ぐ第三の超大国」は、伝統的非同盟を堅持しつつ米中に対して自ら独立した“局”となる戦略的自立で存在感を増している。
ウクライナ侵攻をめぐる国連安保理でのロシア非難決議案採決を棄権し衝撃を与えたインド。そして各国による経済制裁のさなかにもロシアから石油を爆買いし、普通なら風当たりが強くなりそうなものだが、実際に起きたのは独自の立場を貫くインドへの主要国トップによる“モディ詣で”だった。
貿易協定、サプライチェーン、エネルギー、半導体、インフラ整備、感染症対策……。あらゆる分野で激しさを増す米中を軸とする覇権争いにおいて、中国主導のAIIB(アジア・インフラ投資銀行)にも非加盟で中国と距離を置きつつ、安全保障上はクアッド(日米豪印戦略対話)の枠組みにある日米とも是々非々の独自路線を採る。
インドと中国、インドとロシア、そしてインドと日米――。今まさに東半球を舞台に激突する「一帯一路」vs.「自由で開かれたインド太平洋」の2大経済圏構想。この“新たなグレート・ゲーム”の帰趨が21世紀後半のパラダイムを規定する。 -
春日「しかしみんなさ、『プーチンはなぜ暗殺できないのか?』とか言ってるじゃん。
そのくせ安倍は簡単に殺されちゃって、あのバランスの悪さも全然、分かんないんだけどね」
(中略)
平山「『狂ってる』よりも、やっぱり『違和感』の時代だよね」
春日「そうだね。あまりにも理屈が通りすぎてるとか、話がうまいのは、当然ヤバいんではないか。
ただ、その『ヤバい』がうまく説明できない」
平山「違和感の原資、根拠になっている『本当はこっちを大事にしなくちゃいけないんじゃないか』っていう立場の人が社会的弱者になってしまう。
強者になれないってことの違和感って、巨大だよね」
狂気を分析し、飼いならす!!
コロナ、ウクライナ侵攻に安倍元首相の暗殺……。
2020年以降、「世の中は狂ってしまったのか?」と思わされるような事件・事象が頻発しました。
でも、疫病、戦争、暗殺などは長い人類の歴史を考えれば、「平常運転」なのかもしれません。
果たして、世の中は狂ってしまったのか、否か?
そして、それらとは関係なく存在する「個人的な狂気」とどう付き合っていくべきか?
ベテラン精神科医と特殊系小説家の”鬼畜コンビ”が、分断する世の中をばっさりと斬り、それらに対する処方箋を提示します。 -
「平和」を誤解している日本人のために―――ウクライナで続く戦争は、ロシア対西側(NATO諸国)という第三次世界大戦を招くのか――。
戦後78年、世界各地で戦火が絶えることはなかった。なぜ人間は戦争をするのか。
平和主義者は「戦争について考えるから戦争が起きるのだ」と言う。
だが著者は、太平洋戦争をはじめとする史実を検証し、むしろ
「平和な時こそ戦争の危機が訪れる」と、逆説的な歴史の教訓を説く。
そして戦争は政治の延長であり、外交の一手段なのだから、
国家はそのための戦略と戦術を「設計」しなければならないと訴える。
他の追随を許さない「現実主義」に基づく、先駆的戦争論にして不朽の名著、堂々の復刊!
※本書は、1996年に『人間はなぜ戦争をするのか――日本人のための戦争設計学・序説』(クレスト社)
として刊行され、2000年に三笠書房より文庫化(知的生きかた文庫)されました。
2004年、祥伝社にて『人間はなぜ戦争をやめられないのか――平和を誤解している日本人のために』
と改題・改筆・再編集して刊行。今回の新書化にあたっては、
全体を再構成・加筆・修正して、新たに「まえがき」を書下ろし、写真を変更しています。 -
男性政治とは,男性だけで営まれ,男性だけが迎え入れられ,それを当然だと感じ,たまに女性の参入が認められても対等には扱われない政治である.ジェンダー平等な社会を目指す推進力が生まれているが,男性政治の最後の砦,永田町がその流れを阻んでいる.こうした日本の現実を超えて,女性も,男性も,マイノリティも,誰もが生きやすい社会への道を探る.
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元首相銃殺事件と「国葬」が呼び起こした「政治と宗教」の問題をめぐっての緊急出版.統一教会と政治家の協力関係の歴史,右派的主張をもつ宗教勢力の影響力増大,創価学会の変遷と自公連立政権の誕生,フランスのライシテとカルト規制,アメリカの政治と宗教右派など,公共空間が直面している現在の危機を多角的に考察する.
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67兆円。過去最高額を記録した2021年度の税収だ。近年は右肩上がりで、同時に私たちの租税負担率も上がる。では、その税金は無駄なく使われているのか。素朴な疑問から取材を始めると、そこには愕然とする現実があった。一般社団法人による“中抜き”、野ざらしの巨額基金、政府も内訳不明な五輪経費――。増税の前にもっと見直すべきことがある。粘り強い取材で明らかになったその杜撰な実態を、気鋭の新聞記者が克明に記す。
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戦前、論壇人、東大教授として大学自治を守ろうとした田中耕太郎。戦後は文相に就き教育基本法制定に尽力。復古主義・共産主義を排し新憲法を強く支持した。参院議員を経て最高裁長官就任後は10年の在任中、松川・砂川事件など重要判決を主導、「反動」と誹られながらも脆弱だった司法権を確立。退任後は国際司法裁判所判事に選出される。激動の時代、学界・政界・司法の場で奮闘し戦後日本を形作ったカトリックの自由主義者の生涯。
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保守のコスプレ。“売国政治”の正体!
自民党の「劣化」が止まらない――。
国際競争力の低下、“反日カルト”との蜜月、いまだに迷走を続けるコロナ対策、上がらない賃金と物価高、少子高齢化に格差拡大……とあまりの無策ぶりに、多くの国民は怒りを通り越して絶望するばかりだ。
公正な自由選挙制度の下、この国ではなぜか、自民党がほぼ常に第一党となって揺るがない。
それはどうしてなのか?
彼らはいずこで日本の舵取りを誤ったのか?
その「失敗の本質」に迫るべく、10人の識者を直撃した。
〇統一教会に票乞いするハレンチ
〇「グロテスクな親米派」の跋扈
〇農業消滅で「飢えるニッポン」
〇派閥=選挙互助会の体たらく
〇“情と空気”に流される防衛政策
【目次】●第一章
“空気”という妖怪に支配される防衛政策
石破 茂(自民党・衆議院議員)
●第二章
反日カルトと自民党、銃弾が撃ち抜いた半世紀の蜜月
鈴木エイト(ジャーナリスト)
●第三章
理念なき「対米従属」で権力にしがみついてきた自民党
白井聡(政治学者・京都精華大学准教授)
●第四章
永田町を跋扈する「質の悪い右翼もどき」たち
古谷経衡(作家)
●第五章
“野望”実現のために暴走し続けたアベノミクスの大罪
浜 矩子(経済学者)
●第六章
「デジタル後進国」脱却を阻む、政治家のアナログ思考
野口悠紀雄(経済学者)
●第七章
食の安全保障を完全無視の日本は「真っ先に飢える」
鈴木宣弘(経済学者・東京大学大学院農学生命科学研究科教授)
●第八章
自民党における派閥は今や“選挙互助会”に
井上寿一(歴史学者・学習院大学教授)
●第九章
小泉・竹中「新自由主義」の“罪と罰”
亀井静香(元自民党政調会長)
●特別寄稿
自民党ラジカル化計画―― 一党優位をコミューン国家へ
浅羽通明(古本ブローカー) -
【ゲーム批評で読む現代社会】
コロナ禍の「おうち時間」によって急速な成長を遂げたゲーム産業。
米大統領選のキャンペーンに「どうぶつの森」が用いられたり、オリンピックの開会式にゲーム音楽が使用されるなど、その影響力は現実の社会にも及んでいる。
そうした状況を反映するかのように、世界中で支持されているゲームは、さまざまな問題の解決策を示している。
本書では大人気ゲームの読解を通して、陰謀論、分断、叛乱、新自由主義、家族といった重要なテーマを考え、理想的な社会のあり方を提示する。
【おもな内容】
第一章 ポストトゥルースと陰謀論
1 分断された人類――『デウスエクスマンカインド・ディバイデッド』
2 差別を経験するシミュレータ――『ウィッチャー3 ワイルドハント』
3 情報操作に対抗する個の覚醒――『ペルソナ5』
第二章 分断を超えるために
1 対話と理解の重要性――『VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action』
2 人々を「つなぐ」必要性の体感――『DEATH STRANDING』
第三章 革命と叛乱のジレンマ
1 暴力的な叛乱か、芸術的な抵抗か――『Detroit:Become Human』
2 テクノロジーによる管理からの解放は可能か――『The Stanley Parable』
3 いかにして反抗を正しく導くか――『ライフイズストレンジ』
第四章 新自由主義の終わり
1 「他者化」「非人間化」に抵抗するために――『The Last of Us Part II』
2 「選択と集中」の痛みを描く――『イースVIII Lacrimosa of DANA』
3 原暴力への贖罪と、宗教的実存への移行――『レッド・デッド・リデンプションII』
第五章 家族と生命の神話
1 レトロトピアの誘惑――『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』
2 自然や故郷を破壊するエネルギー産業とどう対峙すべきか
――『ファイナルファンタジーVII』『ファイナルファンタジーVII リメイク』
3 思いどおりにならない存在と共存する訓練――『ゴッド・オブ・ウォー』
4 世界を愛する気持ちを――『Horizon Zero Dawn』 -
20年後、いまと同じ社会が続いていると無意識に考えていないか。2040年、国民の年金や医療費などの社会保障負担率は驚くべき数字になる。現在と同じような医療や年金を受けられると思ったら大間違いだ。事態改善の鍵を握る、医療や介護におけるテクノロジーの進歩は、どこまで期待できるのか。60年近くにわたって日本の未来を考え続けてきた著者が、日本経済や国力、メタバースやエネルギー問題、EVや核融合・量子コンピュータなど幅広い分野について言及。未来を正しく理解し、変化に備えられるかどうかで、人生の後半は決まる!
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「日本共産党が党首公選を実施すれば日本の政治がマシになる」
日本の主要政党で党首公選が行われていないのは、共産党と公明党のみである。
約半世紀にわたり、共産党員として活動し、政策委員会で安保外交部長を務めたこともある著者が、なぜ、党員による投票が可能な党首公選制を訴え、自ら立候補を宣言するのか?
そして、持論である安保・防衛政策についての転換を公約に掲げる理由とは。
第一章 なぜ党員投票による党首選挙を求めるのか
1 政策その他で重要な違いがある
2 党首公選が共産党にとって必要な理由
3 党首公選が党の自己改革を促していく
第二章 私には立候補する資格がある
1 共産党内の異論の存在を私は体現している
2 実践を通じて共産党と私の溝は埋まった!?
3 安保・自衛隊問題で論争のないことが混迷を生んでいる
第三章 野党共闘を魅力化する安保・防衛政策へ
1 「核抑止抜きの専守防衛」を共産党の基本政策とする
2 野党共闘を魅力あるものとするために
3 台湾有事に日本はどう臨むべきか
4 政党と個人・市民団体のアプローチは異なる
第四章 国民との接点を広げるための三つの問題
1 「人間の顔をした資本主義」を提唱する
2 「左側の自民党」をめざすべきだ
3 共産主義とは何かから日本共産党の名前を考える
終章 共産党の安保・自衛隊・憲法論を深掘りする
1 私の提案は綱領と大会決議の枠内である
2 私の提案は綱領の帝国主義規定の延長線上にある
3 「自衛隊=対米従属軍隊」論をめぐって
4 共産主義の理想は非軍事だが政策は自衛である
5 自衛隊をめぐる憲法問題をどう乗り越えるか -
ウクライナ侵攻前夜、ロシアが世界に仕掛けたサイバー戦争の内実に迫る
たった数行のコードが、世界の産業に壊滅的な打撃を与える--。07年、ロシアのハッカーはエストニアを攻撃、ほぼすべてのウェブサイトを不通にさせた。
14年、クリミア半島を併合したロシアは、15年にはウクライナの政府、メディア、交通機関へサイバー戦をしかけた。
重要インフラに焦点を当てた攻撃は、ウクライナをサイバー戦争の実験場とするものだという一部研究者の警鐘は無視され、ハッカー集団は攻撃性を増した。
その名は、サンドワーム。
15年、ウクライナ西部の送電網がハッキングされダウン、広域停電が起こった。同じ集団が、アメリカの電力会社にもマルウェアを仕掛けていた。
そして2017年、病院、製薬会社、空港、海運、郵便局、原子力発電所--世界中のネットワークが、マルウェアに感染し、莫大な損害を被った。
なかでも、ウクライナの受けた被害は甚大だった。これがサイバー戦争なのだ。 -
2022年5月に返還50周年を迎えたものの、今も米軍基地問題で揺れ続ける沖縄。
その原因について「沖縄返還で日米同盟の姿、そして日本の国の形が根底から変わってしまったからです」と、元毎日新聞記者の西山太吉は語る。
西山は政府の機密資料「沖縄返還密約文書」を日本でただ一人、取材の形でスクープしたジャーナリストだ。
さらに、西山は続ける。
「岸信介の安保改定、佐藤栄作の沖縄返還、安倍晋三の安保法制定、この一族に共通する
政治手法と我欲が、国民にウソをつき、自民党をここまで劣化させた元凶だ」
統一教会問題でその名が取り沙汰された岸信介と安倍晋三。
この一族が日米同盟や沖縄返還で見せた政治手法と我欲とは何か、そして自民党を劣化させているとはどういうことなのか?
その真意を西山が評論家・佐高信に語る中で見えてきた、日本政治の衝撃の裏面史とは。 -
全共闘に代表される若者たちの社会変革の運動が、国内のみならず世界で最高潮に達した「1968年」。
あれから現在に至るまで、国内ではいまだに当時を超える規模の若者の叛乱は出現していない。
そもそも、あの叛乱は何だったのか。
そして現在の日本に何をもたらしたのか。
メディアに流布される「1968年」の物語の外側から、その意義を洞察してきた笠井潔とスガ秀実。
同世代の批評家同士であり、かつ時に互いを批判し合ったこともある二人。
この論敵同士による、最初で最後の「対話」の行方は――。
聞き手は外山恒一。
◆目次◆
序章 対話の前に
第一章 1968
第二章 1968以後
終章 国家と運動のこれから -
私たちの周りでは当たり前のように外国人たちが働き,暮らしている.もはや日本は世界的な「移民大国」となっている.しかし,その受け入れは決してフェアなものではなかった.雇用,家族形成,ことば,難民……彼ら彼女らが生きる複雑で多様な現実を描き,移民政策の全体像と日本社会の矛盾を浮き彫りにする.
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【推薦!】
「『思いやり』に頼らず『国際人権』の実現を! 日本を世界と未来へと拓く道標がここに。」
中野晃一 氏(政治学者、上智大学国際教養学部教授)
「人権後進国を変えるためには、差別を放置せず、権利保障のため声を上げなければならない。それには国際人権の正しい理解が『武器』になる。」
望月衣塑子 氏(東京新聞記者)
【国際人権の視点から日本を考える】
私たちは、生活のあらゆる場面において人権を「行使」している。
しかし、国際的な人権基準と照らし合わせてみると、日本では人権が守られていない。
コロナによって拡大した貧困問題、損なわれ続ける報道の自由、なくならない女性の差別や入管の問題……そうした問題の根幹には、政府が人権を保障する義務を守っていないことがある。
その状況を変えるためにはどうすればいいのか。
国際人権機関を使って日本の問題に取り組む第一人者が、実例を挙げながらひもとく。
【目次】
第一部 国際人権とは何か
第一章 人権とは?――「思いやり」と「人権」は別物だ
第二章 国際人権をどう使うか
第二部 国際人権から見た日本の問題
第三章 もっとも深刻な人権侵害は貧困
第四章 発展・開発・経済活動と人権
第五章 情報・表現の自由
第六章 男性の問題でもある女性の権利
第七章 なくならない入管収容の人権問題
【おもな内容】
◆生活保護のアクセスのしにくさが抱える問題
◆国連から問題視されている秘密保護法・共謀罪
◆メディアに必要な「独立性」と「連帯」
◆夫婦同一姓の強制は条約違反
◆国際人権法に反する日本の入管法
◆国連からの勧告を知ることで、これからの日本を変える -
世界が物価高騰に襲われている。この高騰は、景気の過熱に伴う「デマンドプル・インフレ」ではなく、景気後退・政情不安を招く「コストプッシュ・インフレ」の性格が強い。その背景にあるのは、グローバリズムの終焉という歴史的な大変化だ。このようなときには安全保障の強化や財政支出の拡大が必須だが、それらを怠ってきた日本は今、窮地に陥っている。世界秩序のさらなる危機が予想されるなか、もはや「恒久戦時経済」を構築するしか道はないのか。インフレの歴史と構造を俯瞰し、あるべき経済の姿を示した渾身の論考。
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大戦時と重なる日本政府のコロナ対応、核保有大国による独立国家への侵略戦争、戦後初の首相経験者の殺害……戦前との連続性ある出来事が続くなか、歴史からどのような教訓をくみ取るべきか。憲法学・政治学・歴史学の専門家が、侵略・暴力の時代に抗する術を考える。
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権威主義国家VS自由・民主主義陣営
プーチンは地獄の扉を開いた!
世界史的地殻変動を文明と宗教で読み解く
ポスト・ウクライナ戦争の世界
――人々はなぜ、おどろいたのか?――
それは自明だと考えていた前提が、あっさり崩れ去ったから。
自由と人権と民主主義と、資本主義と法の支配と、言論の自由と選挙とナショナリズムと。
(橋爪大三郎氏「はじめに」より)
◆内容紹介◆
2022年2月、誰もがおどろいたロシアのウクライナ侵攻。プーチンはついに地獄の扉を開けた。
アメリカ覇権の終焉後に始まる、ロシア、中国など権威主義国家と自由・民主主義陣営の戦いとは? 私たちは新しい世界にどう向き合うべきなのか?
この世界史的な地殻変動の本質を見抜くには、安全保障や経済政策の観点と同時に文明論、宗教学、歴史、社会学的な視座が不可欠だ。
日本を代表する社会学者が混迷の世界の深層に迫る、白熱の討論。
◆主なトピック◆
◎アメリカの戦略転換
◎急転のアフガニスタン情勢
◎「中国の特色ある」資本主義
◎資本主義にはふたつある
◎自信を失う西側世界
◎自由は普遍的価値なのか
◎どんな価値のために戦うか
◎ウクライナという国
◎ギリシャ正教は政教一致
◎ロシアとはなにか
◎プーチンの主権国家
◎西欧コンプレックス
◎合理性を超えた決定
◎ウクライナのナショナリズム
◎この戦争を歴史のプラスにできるか
◎ロシア非難決議を棄権する国々
◎ロシアと中国の違い
◎自由と平等はなぜ説得力がないか
◎ポスト・ウクライナ戦争の新世界 -
1000万人以上を死に追いやった暴君。
『ヒトラーの正体』『ムッソリーニの正体』に続く、舛添要一氏の独裁者シリーズ第3弾。
現在、ウクライナ戦争を引き起こし、世界から様々な制裁を受けているロシアの独裁者プーチン。彼が手本とする政治家が、約30年間にわたり独裁者としてソ連に君臨したスターリンである。
スターリンは1000万人から2000万人にも及ぶ人々を死に追いやり、徹底した恐怖政治を行った。
猜疑心が強く、身近な同志までも次々に粛清していく様は、ヒトラー以上の残虐さである。
このスターリンの思想、行動を詳細に辿り、ヒトラーやムッソリーニとの比較も行う。
そして、いまなお世界を彷徨う「スターリニズムの亡霊」の危険性を露わにする。 -
築77年の戦後日本政治を解体調査。
戦後77年。いわば「築77年」の戦後政治は、激変する世界情勢に対応可能なのか? 与党だけではなく野党も含めて、日本政治の問題点、日本社会の構造的な問題をあぶり出す意欲作。●平成以降に顕著になった世襲政治家の首相就任。「父が比較的早く亡くなることで若くして政界デビューすることが、首相への近道」という構造的な問題を指摘する。●G7で唯一共産党が一定の勢力を持つ日本。あまり語られることのない問題を抉り、日本リベラル勢力のアキレス腱にも迫る。●約30年の間、メディアが沈黙していた旧統一教会問題に加え、創価学会・公明党問題を考察することで浮き彫りになる「政界の宗教問題」。●さらに、すでに「大阪維新の会」で、大阪を制し、全国化を狙う「日本維新の会」の問題点も追及。日本政治の問題点を浮き彫りにする刮目の一書。
(底本 2022年11月発売作品) -
鈴木エイト氏、宮崎哲弥氏、島田裕已氏ら第一線のジャーナリスト、論者がいま、教団の実態に迫る!
信者からの巨額の献金、霊感商法、合同結婚式、政治家との癒着など、多くの社会問題を引き起こしてきた統一教会。文藝春秋は、30年あまりの間、その問題点を追及してきた。
宗教とカルトの境はどこにあるのか? 政治家と宗教の関係は? 信者家族はどのような被害を受けてきたか? この一冊ですべてがわかる!
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