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『新書、軍事』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全173件

  • 黒船が鎖国を解き、真珠湾攻撃が巨艦を無用の長物とし、ウクライナ戦争が兵士のいない戦場をつくりだす……?
    軍艦の進化をトレースすると、国家の転換点、戦争形態や作戦・戦術・戦略の変化が鮮明に浮かびあがってくる。各国海軍の最前線に何度も足を運んだ元海将補が、解りやすく説く!

    「砲艦外交」のための軍艦→「敵よりも大砲打撃力の勝る軍艦」が中心、大艦巨砲主義の芽生え→「大艦巨砲主義の中心となる戦艦」が中心、艦隊決戦が海戦の雌雄を決する→「戦艦(大艦巨砲主義:艦隊決戦)」から「空母(空母機動部隊による航空作戦主流)」へ→「空母機動部隊主流は変化なしも、ミサイル対応艦の必要性増大」……「イージス艦」の登場・「ステルス艦(艦上の突起物がなくレーダーを反射にくい)」の登場→「空母主流」「イージス艦の有用性」に変化なしも、「弾道ミサイル対応イージス艦」の必要性増大→「現有艦艇」の有用性は変わらずも、「無人艦隊」による海戦のブレークスルー――という変遷を詳しく解説。

    第一章 海軍黎明期の軍艦
    第二章 日清・日露戦争時の軍艦
    第三章 建艦競争期および海軍軍縮条約期の軍艦
    第四章 第二次世界大戦時の軍艦
    第五章 第二次世界大戦後・米ソ冷戦期の軍艦
    第六章 ポスト冷戦期の現代戦における各国の軍艦
    第七章 有人艦艇から無人化艦艇・AI化艦艇の時代へ
  • 中東、欧州移民社会研究の第一人者と新進気鋭のアメリカ政治学者が警告!
    ガザのジェノサイドを黙殺するリベラルの欺瞞が世界のモラルを破壊する。

    もう、殺すな!

    ◆内容◆
    2023年10月7日、パレスチナ・ガザのイスラム主義勢力ハマスが、占領を強いるイスラエルに対して大規模な攻撃を行った。
    イスラエルは直ちに反撃を開始。
    しかし、その「自衛」の攻撃は一般市民を巻き込むジェノサイド(大量虐殺)となり、女性、子供を問わない数万の犠牲を生み出している。
    「自由・平等・博愛」そして人権を謳(うた)いながら、イスラエルへの支援をやめず、民族浄化を黙認し、イスラエル批判を封じる欧米のダブルスタンダードを、中東、欧州移民社会の研究者とアメリカ政治、外交の専門家が告発。
    世界秩序の行方とあるべき日本の立ち位置について議論する。

    ◆目次◆
    序 章 イスラエル・ハマス戦争という世界の亀裂 内藤正典
    第1章 対談 欧米のダブルスタンダードを考える
    第2章 対談 世界秩序の行方
    終 章 リベラルが崩壊する時代のモラル・コンパスを求めて 三牧聖子

    ◆主な内容◆
    ・パレスチナ問題での暴力の応酬と「テロ」
    ・ガザから世界に暴力の連鎖を広げてはならない
    ・ダブルスタンダードがリスクを拡大する
    ・戦争を後押しするホワイト・フェミニズム
    ・反ジェノサイドが「反ユダヤ」にされる欧米の現状
    ・アメリカとイスラエルの共犯関係
    ・ドイツは反ユダヤ主義を克服できたか
    ・「パレスチナに自由を」と言ったグレタさんに起きたこと
    ・反ユダヤ主義の変奏としての反イスラム主義
    ・民主主義のための殺戮の歴史を直視できない欧米の問題
    ・バイデンとシオニズム
    ・トランプとバイデン
    ・欧米がなぜか不問に付すイスラエルの核問題
    ・誰がイスラエルの戦争犯罪を止められるのか?
    ・「人殺しをしない」を民主主義の指標に
  • 革命と戦争を内側から徹底解明

    冷戦終了後、ユーラシア世界はいったん安定したというイメージは誤りだ。ソ連末期以来の社会変動が続いてきた結果としていまのウクライナ情勢がある。世界的に有名なウクライナ研究者が、命がけの現地調査と100人を超える政治家・活動家へのインタビューに基づき、ウクライナ、クリミア、ドンバスの現代史を深層分析。ユーロマイダン革命、ロシアのクリミア併合、ドンバスの分離政権と戦争、ロシアの対ウクライナ開戦準備など、その知られざる実態を内側から徹底解明する。
  • 知られざる暗躍の実態

    冷戦後、軍事的にも経済的にも超大国の座から滑り落ちたロシアは、なぜ世界的な大国であり続けられるのか。NATO、旧ソ連諸国、中国、米国を向こうに回し、宇宙、ドローン、サイバー攻撃などの最新の戦略を駆使するロシア。劣勢下の旧超大国は、戦争と平和の隙間を衝くハイブリッドな戦争観を磨き上げて返り咲いた。メディアでも活躍する異能の研究者が、ウクライナ、中東での紛争から極東での軍事演習まで、ロシアの「新しい戦争」を読み解き、未来の世界情勢を占う。
  • 海軍の太平洋戦争への責任は陸軍に比して軽かったのか? 明治憲法下において政府・議会と並ぶ国家の主柱であったにもかかわらず、その責任を十分に果たすことのできなかった海軍の「政治責任」を、「不作為の罪」をキーワードに検証する。これまで顧みられることの少なかった「海軍と政治」の問題をはじめて正面から問う問題の書。(講談社現代新書)
  • 習近平の台湾併合極秘シナリオとは? 有事の想定・訓練をしない政府と自治体の武力侵攻事態への無策、中国国家動員の恐怖が明らかに。

    台湾有事の焦点は、アメリカ大統領選挙にある。「第2次トランプ政権」が中国に対して強硬になっても緊張緩和に向かっても、台湾をめぐる現状は崩れ、日本は厳しい情勢に追い込まれる。2024年の「選挙イヤー」は、国際秩序を激変させるだろう。中でも第二次世界大戦後、80年近くにわたり奇跡的に平和を享受してきた日本が、最大の被害国になりかねない。その最大の引き金が、台湾有事なのだ。一切の楽観を排し、軍事マニアの戦争ゲームとも一線を画した、徹頭徹尾「習近平の目線」による驚異のシミュレーション。 〈目次より〉序章 台湾有事はもう始まっている――最重要ターゲットは日本 第1章 「台湾統一」は習近平の「宿命」――衝撃の有事シナリオ 第2章 中国はどのように台湾併合を目論んでいるのか――習近平の“戦略ブレーン”が考える「新型統一戦争」をシミュレーション 第3章 先鋭化する米中対立――東アジアの“火薬庫”はいつ爆発してもおかしくない 第4章 台湾有事で巻き込まれる日本――次々と浮かび上がる日本の課題 第5章 習近平の「情報戦」に立ち向かえ――周回遅れの日本
  • 憎悪か? 理性か?
    停戦の困難さから考える日本の国防政策。
    21世紀の戦争論!

    ◆内容説明◆
    ロシア・ウクライナ戦争は泥沼化し、戦死者の数はふくれあがっている。
    戦闘の終わる気配が見えない中、中東ではイスラエルとパレスチナのハマスの間で新たな紛争が起きてしまった。
    いずれも歴史的な経緯と国民感情もあり停戦は困難、かつ終戦は遠い状況だ。
    そして欧米のウクライナ支援の延長で、「テロとの戦い」と称しガザで民族浄化を行うイスラエル支持に日本はまわっていいのか?
    軍事と紛争調停のリアルを知る専門家がふたつの戦争の背景や戦史をひもときつつ、停戦の困難さと可能性を多角的に分析。
    そして導き出された教訓をもとに、「非戦」という理念にもとづいた日本の安全保障のあるべきスタンスを提示する。

    ◆主な内容◆
    第1章 ウクライナ戦争の終わらせ方を考える
    ・戦争はどういう時に終わるのか
    ・戦争の歴史から見た停戦と専守防衛
    ・戦争は情報の相互作用である
    ・即時停戦の必要性と実現可能性
    第2章 討論 戦争を理解できなければ停戦もイメージできない
    第3章 ガザの戦争・人道危機を考える
    ・戦争の結果という視点から考える
    ・まだ「名称」が付けられない「ガザ紛争」
    ・厄介な戦争
    ・誰がどんな形で停戦をリードできるか
    第4章 戦争を終わらせた後の世界に向けて
    ・分断と戦い停戦を追い求める
    ・システム論から見える停戦の難しさ
    ・「三十年戦争」から見る戦争のやめ方
    ・なぜ「非戦」にこだわるのか
  • 縮みゆくこの国を待ち受ける未来は暗いのか? 社会を考えるための論点各々を、数字をベースに考えると、「危機」と「希望」の両面が見えてくる。この国の未来の姿とは? 「人口・社会」「経済」「環境問題」「防衛・安全保障」「AI、そしてロボット」「最新医療」 考えるべき論点それぞれを数字で整理すると「危機」と「希望」の両面が見えてくる ・男性の60.4%が非正規労働者/・2005年生まれの女性の最大42%が生涯子どもを持たない/・殺人事件の検挙率は101%(2021年)/・再生可能エネルギーで賄える電力量のポテンシャルは、2020年度国内発電量の2.6倍超/・2100年までに、夏が1年の半分近く、冬は2カ月以下に?
  • 戦力配備が進む南西諸島の実態に迫った8年の記録
    「圧殺されたのは沖縄の声だけではない。
    いつか助けを求める、あなたの声だ」

    ◆内容◆
    アメリカと日本政府が主導する、近隣諸国を仮想敵とした防衛計画のもと、戦力配備が続く沖縄、南西諸島は予断を許さない状況が続いている。基地の地下化、シェルター設置、弾薬庫大増設、離島を含む空港と港湾の軍事化が、民意をよそに急ピッチで進んでいるのだ。著者は2015年以来、沖縄島のみならず与那国島、宮古島、石垣島、奄美大島など島々を歩き、実態を取材してきた。
    2022年末の安保三文書では「南西諸島にミサイルを並べ、最悪の場合報復攻撃の戦場になるもやむなし」という現地の犠牲を覚悟したものであることも暴露された。本土メディアがこの問題をほとんど報じない中、沖縄から日本全土に広がる戦雲の予兆に警鐘を鳴らす。
  • サイバー攻撃、人工衛星への攻撃、極超音速ミサイルへの迎撃、無人化する戦争……。宇宙空間における戦争の現在と未来を知る。

    「将来軍事大国間で戦争が起こるなら、最初の一撃は宇宙空間かサイバー空間で起こる」といわれている。例えば米国の衛星システムが攻撃されてGPSが停止すれば、インターネットや携帯電話などの通信ネットワークは正常に作動しなくなり、証券取引所のシステムや電力発電網も制御できなくなるなど、その影響は甚大である。その一方、人道的立場から「犠牲者のいない戦争」をめざすべきだという潮流があり、将来戦闘の概念は根本的に変わると考えられている。敵を探し回る自動徘徊型の無人戦闘車両、空母に襲いかかる数万もの小型ドローンの群れ、リアルタイムの情報を元に発射される空対地ミサイル……。荒唐無稽にも思えるが、このような人工知能(AI)を備える自律型無人システムやロボットが主役となるような未来の戦場では、人間は主役とはならないかもしれない。本書では元自衛隊空将が、戦争の今と未来を解説し、中国、ロシア、米国、EU、日本の宇宙戦略を読み解く。さらに、軍隊が行うべき環境問題対策を論じ、SFの手法を用いた未来可視化「SFプロトタイピング」も試みる。 ●宇宙をめぐる大国間の競争 ●未来の戦場――人間のいない戦争 ●対宇宙(カウンター・スペース)攻撃の可能性 ●米国の国防宇宙戦略――「宇宙が戦闘領域に変わった」 ●極超音速兵器への対応 ●宇宙に係る攻撃は日米安保の対象 ●「はやぶさ」などの技術に高い関心を持つNATO ●宇宙を通じた気候変動対策 ●2049を超えた未来――SFプロトタイピングの試み ●【特別対談】奥山真司×長島純――総力戦を加速させる未来の戦争
  • 「抑止力」という考えはもうやめよう――。
    イスラエル空軍で兵役を務めた著者が、イスラエルとアラブ諸国、パレスチナとの間で長く続けられてきた戦争を見つめていくうちに、「国のために死ぬのはすばらしい」と説く愛国教育の洗脳から覚め、やがて武力による平和実現を根底から疑うようになる、その思考の足跡を辿る。武力放棄を謳う憲法九条の価値を誰よりも評価するのは、平和ボケとは程遠い、リアルな戦争が絶えない国から来た外国人アクティビストなのである。母国のさまざまな矛盾点を指摘しつつ、軍備増強の道を進む日本の在り方にも異議を唱える一冊。
    望月衣塑子氏(東京新聞記者)、推薦!

    ◆目次◆
    第1章 罪深い教育
    第2章 軍隊を疑う
    第3章 虐殺された民族が虐殺する
    第4章 「全ての暴力に反対します」
  • 1,045(税込)
    著者:
    本郷和人
    レーベル: 祥伝社新書
    出版社: 祥伝社

    戦国時代を終わらせた軍事革新とは?群雄割拠の戦国時代、並み居る武将たちを従え、天下統一を成し遂げた織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。彼ら天下人は、いかにして軍事的・政治的勝利を収めるに至ったのか。本書は、3人が成し遂げた軍事革新を明らかにして、戦争と統治の本質に迫るものである。具体的には、織田軍の革新性、長篠の戦いで鉄砲よりも注目すべきこと、秀吉の奇策や大軍移動を可能にしたシステム、なぜ秀吉はデスクワークを重んじたのか、家康の性欲を減退させるほど苦しめた武将とは、家康の幕府防衛構想……など。戦国時代はどのように推移し、終焉したのか。その答えがここにある。
  • 世界幸福度ランキング6年連続1位!
    教育・福祉・働き方先進国で平和な中立国……
    であるはずのフィンランドに
    なぜ、徴兵制があるのか?

    ◎18歳以上の男子に兵役、女性の兵役もOK
    ◎総人口の16%が予備役
    ◎国民の82%が「自国が攻撃されたら祖国防衛に参加」と回答
    ◎憲法で全ての国民に「国防の義務」を規定
    ◎スウェーデンとロシア帝国による統治
    ◎フィンランドの英雄は日露戦争へ従軍
    ◎第二次世界大戦ではソ連と戦い敗戦国に
    ◎1300キロの陸上国境を接するロシアの脅威
    ◎ロシアを仮想敵国とした安保体制を整備
    ◎NATOにスピード加盟できた外交力
    ◎原発推進でロシアのエネルギー依存回避
    ◎世界一進んでいる核廃棄物最終処分場の建設

    日本では報じられないフィンランドのもう一つの顔!
  • ロシアによるウクライナ侵攻。
    この暴挙は明らかな侵略戦争にもかかわらず、アフリカやアジアなどのグローバル・サウス諸国の一部は、ロシアに対して明確な非難姿勢を見せず、欧米と一線を画す態度をみせている。
    この分断は、グローバル・サウスのグローバル・ノースに対する不信感、さらには植民地主義時代から始まった西洋の軍事、経済による世界支配の終焉の表れなのではないだろうか。
    ウクライナ戦争が浮き彫りにした、この大きな歴史的うねり・変化の深層を、ウクライナの戦場とアフリカ諸国の現地ルポを通して、NHK記者が立体的に描き出す。
  • 私たちは、かつて何をしたのか

    アジア・太平洋戦争において、後景に退きがちな大陸や東南アジアでの戦闘。激戦や苛酷な統治が繰り広げられたその場所で暮らす人びとは、当時をどう語り継いでいるのか。そもそも私たちは、かつて日本軍がしたことをどれだけ知っているだろうか。シンガポールにおける大検証と粛清、「戦場にかける橋」で出会った元英兵捕虜、バターン死の行進、帰国できなかった中国残留孤児……。長年アジアに残る戦争の記憶に耳を傾けてきた地理学者が、日本人がけっして忘れてはいけないことを明らかにする。
  • 825(税込)
    著者:
    加藤博章
    レーベル: ちくま新書
    出版社: 筑摩書房

    敗戦後の日本は憲法九条の規定により、軍隊の海外活動を禁じることとなる。一方、日本が飛躍的な経済復興を遂げ経済大国の仲間入りを果たす中、国際社会への経済援助だけでなく、人的な貢献が必要だとする議論が起こった。緊迫する国際情勢に対し、日本の自衛隊は何ができ、何ができないのか。転機となった湾岸危機後のペルシャ湾、イラク戦争、南スーダン、ソマリア沖、そしてウクライナ戦争に至るまで。自衛隊海外派遣の全貌を網羅し、日本のとるべき道を考える、必読の通史。
  • 負けるには理由がある
    この国が今なお抱え込む「失敗の本質」を深掘りした日本人組織論の決定版!

    【おもな内容】
    太平洋戦争史を振り返れば、日本人特有の「戦い方」が敗因となったと思われる事例は極めて多い。
    人間関係で全てが決まる。
    成功体験から抜け出せず、同じ戦い方を仕掛け続ける。
    恥と面子のために方針転換ができず泥沼にはまり込む。
    想定外に弱く、奇襲されると動揺して浮き足立つ。
    このような特徴は今日の会社や学校などの組織でも、よく見られる光景ではないだろうか。
    本書は改めて太平洋戦争を詳細に見直し、日本軍の「戦い方」を子細に分析する。
    日本人の組織ならではの特徴、そしてそこから学ぶ教訓とは。

    【目次】
    はじめに
    第一章 奇襲を好み、奇襲に弱い体質
    第二章 一時の戦勝から生まれた妄想の迷走
    第三章 習熟していなかった海洋国家の戦い方
    第四章 人的戦力の育成・維持・強化を怠った結末
    第五章 「特攻」という究極の戦い方
    おわりに
  • 「問題は、侵攻のあるなしではない。それがいつになるかだ」
    中国の台湾侵攻について、各国の軍事・外交専門家はそう話す。
    中国の指導者・習近平はなにをきっかけに侵攻を決断するのか。
    その際、まず、どのような準備に着手するのか。
    アメリカ・台湾はその徴候を察知できるのか――。
    元陸上自衛隊最高幹部が、台湾侵攻を完全にシミュレーションした!
    陸上自衛隊の第三師団長、陸上幕僚副長、方面総監を務めた元陸将・山下裕貴氏は、沖縄勤務時代には与那国島への部隊配置も担当した。中国人民解放軍、米インド太平洋軍、そしてもちろん自衛隊の戦力を知り尽くす。戦地となる台湾周辺の地形も分析し、政府首脳も参加する机上演習(ウォーゲーム)のコーディネーターも務める、日本最高の専門家で、本書はいわば、「紙上ウォーゲーム」である。

    中国と台湾を隔てる台湾海峡は、もっとも短いところで140キロもある。潮の流れが速く、冬場には強風が吹き、濃い霧が発生して、夏場には多くの台風が通過する、自然の要害である。
    ロシアによるウクライナ侵略では、地続きの隣国にもかかわらず、弾薬や食料などの輸送(兵站)でロシア軍は非常な困難に直面し、苦戦のもっとも大きな原因となった。
    中国は台湾に向け、数十万の大軍を波高い海峡を越えて送り込むことになる。上陸に成功しても、その後の武器・弾薬・燃料・食料・医薬品の輸送は困難をきわめる。
    「台湾関係法」に基づき、「有事の場合は介入する」と明言しているアメリカも、中国の障害となる。アメリカ軍が動けば、集団的自衛権が発動され、同盟国の日本・自衛隊も支援に回る。
    つまり、自衛隊ははじめて本格的な戦闘を経験することになる。
    日米が参戦すれば、中国は台湾、アメリカ、日本の3ヵ国を敵に回し、交戦することを強いられる。
    それでも、習近平総書記率いる中国は、「必勝」の戦略を練り上げ、侵攻に踏み切るだろう。
    そうなったとき台湾はどこまで抵抗できるのか。
    アメリカの来援は間に合うのか。
    台湾からわずか110キロの位置にある与那国島は、台湾有事になれば必ず巻き込まれる。与那国島が、戦場になる可能性は高い――。
    手に汗握る攻防、迫真の台湾上陸戦分析!
  • 核開発の舞台裏、挑発の意図とは

    日本を敵視する独裁国家が核武装したことで我が国の安全保障環境は劇的に変わった。北朝鮮の核開発の動機は米韓への対抗、金王朝の維持にあったが、繰り返されるミサイル発射の挑発が不測の事態につながる可能性はないか。北朝鮮が核を使うとしたらどのようなシナリオが考えられるのか。北朝鮮の兵器開発を支えるヒト、金と技術の世界ネットワーク、背後に見え隠れする中国とロシア。米朝交渉の舞台裏。すぐ隣に誕生した新興核保有国の虚実交えた生き残り戦略を読み解き、核兵器使用をいかに封じていくか考察する。
  • 「平和」を誤解している日本人のために―――ウクライナで続く戦争は、ロシア対西側(NATO諸国)という第三次世界大戦を招くのか――。
    戦後78年、世界各地で戦火が絶えることはなかった。なぜ人間は戦争をするのか。
    平和主義者は「戦争について考えるから戦争が起きるのだ」と言う。
    だが著者は、太平洋戦争をはじめとする史実を検証し、むしろ
    「平和な時こそ戦争の危機が訪れる」と、逆説的な歴史の教訓を説く。
    そして戦争は政治の延長であり、外交の一手段なのだから、
    国家はそのための戦略と戦術を「設計」しなければならないと訴える。
    他の追随を許さない「現実主義」に基づく、先駆的戦争論にして不朽の名著、堂々の復刊!

    ※本書は、1996年に『人間はなぜ戦争をするのか――日本人のための戦争設計学・序説』(クレスト社)
    として刊行され、2000年に三笠書房より文庫化(知的生きかた文庫)されました。
    2004年、祥伝社にて『人間はなぜ戦争をやめられないのか――平和を誤解している日本人のために』
    と改題・改筆・再編集して刊行。今回の新書化にあたっては、
    全体を再構成・加筆・修正して、新たに「まえがき」を書下ろし、写真を変更しています。
  • 大破した住宅、穴だらけの乗用車、なぎ倒された街路樹、ずらりと並ぶ真新しい墓。前線では砲弾と銃弾が飛び交い、爆音、黒煙、振動、悲鳴、嗚咽、涙、流血、死が日々生み出されている。戦闘が終わっても、占領地では屈辱的な思想の押し付けや弾圧、相互の憎しみが続く――。ウクライナ各地を歩き、虐殺の街で生存者の声を聞いたジャーナリストが、ロシア・プーチン大統領の侵略行為を告発するルポルタージュ。
  • 825(税込)
    著者:
    小泉悠
    レーベル: ちくま新書
    出版社: 筑摩書房

    2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻し、第二次世界大戦以降最大規模の戦争が始まった。国際世論の非難を浴びながらも、かたくなに「特別軍事作戦」を続けるプーチン、国内にとどまりNATO諸国の支援を受けて徹底抗戦を続けるゼレンシキー。そもそもこの戦争はなぜ始まり、戦場では一体何が起きているのか? 数多くのメディアに出演し、抜群の人気と信頼を誇る軍事研究者が、世界を一変させた歴史的事件の全貌を伝える待望の書き下ろし。
  • 元JAXA職員だから言える〈急成長する宇宙開発のオモテとウラ〉――人類の「夢」や「ロマン」として語られがちだった宇宙開発がバブルの様相を呈している。巨大テック企業の創業者たちは新たなビジネスを求め宇宙空間を目指し、中国やインドといった新興国がアメリカやロシアを上回る勢いで探査に乗り出している。今、宇宙開発の最前線では何が起きているのか、各プレイヤーの思惑とは――。本書は、半世紀ぶりの有人月面探査を目指す「アルテミス計画」を中心に、宇宙開発についてわかりやすくまとめたもの。JAXA(宇宙航空研究開発機構)職員として月・惑星探査に携わってきた著者が、日本と世界の宇宙開発の歴史と現状、続々と参入する民間企業の動向、宇宙資源採掘への期待と問題点を解説する。
  • 世界は「100年に一度の大変局」(習近平国家主席)の時代に突入した。長年外交の第一線に携わり、その後東京大学で教鞭をとった著者が、実務と理論の両面から国際政治の本質を明らかにし、その上で日本周辺の危機を読み解き、ウクライナ戦争の意味と国際秩序の変動を論じる。米中対立で不透明感を増す日本の平和と繁栄をどう維持して行くか、国家生存の課題を問い直す。
  • ロシアの外交・軍事戦略を知るうえでの必読書!
    ウクライナ侵攻から遡ること14年前、ロシアが侵攻したのはコーカサス地域のグルジア(現ジョージア)だった。

    日本人がいちばん知らない地域で、今なにが起きているのか?
    コーカサスは、ヨーロッパとアジアの分岐点であり、古代から宗教や文明の十字路に位置し、地政学的な位置や、カスピ海の石油、天然ガスなどの天然資源の存在により、利権やパイプライン建設などをめぐって大国の侵略にさらされてきた。
    またソ連解体や、9.11という出来事により、この地域の重要性はますます高まりつつある。
    だが、日本では、チェチェン紛争などを除いて認知度が低いのが現実である。本書では、今注目を集めるこの地域を、主に国際問題に注目しつつ概観する。
    第21回アジア・太平洋賞特別賞受賞!
  • 安全保障と軍事のリアルを知る専門家による、非戦の論理

    世界に大きな衝撃を与えたロシア軍のウクライナ侵攻。
    この戦争が突きつけた現状の国際秩序の問題点と、日本の安全保障をめぐる環境の変化と対応策を、歴代内閣の安全保障・危機管理関係の実務を担当した柳澤氏、国連PKO紛争調停実務経験者の伊勢崎氏、元防衛研究所の安全保障研究者の加藤氏、自衛隊元空将補の林氏といった軍事のリアルを知る専門家が語り合う。
    「侵略の脅威」「台湾情勢」を口実に中国を念頭にした軍拡に舵をきる日本の問題点も検証。
    改憲、防衛費の拡大、敵基地先制攻撃、核共有など抑止力の議論が暴走しがちな現状への疑義を呈し、徹底的に戦争を回避する国家としての日本の在り方、「非戦の安全保障論」を示す。
  • 「あなたたちは国連を終わりにするのか。いいえと言うならただちに行動すべきだ」。2022年4月5日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、国連安全保障理事会でのオンライン演説で訴えた。安全保障理事会で拒否権を持つ五つの常任理事国の一国であるロシアによるウクライナ侵攻は、安保理の機能を停止させ、国際秩序の根幹を揺るがしている。たった五つの国にだけ拒否権という特権を認める歪な仕組みはなぜ生まれ、温存されてきたのか。その誕生からウクライナ侵攻を巡る攻防まで、国連安全保障理事会の真実を描く。
  • シリーズ9冊
    8251,045(税込)
    著者:
    筒井清忠
    レーベル: ちくま新書
    出版社: 筑摩書房

    昭和史をめぐっては、実証的研究が着実に進んでいる。にもかかわらず、一般向けにその成果を紹介したものは少ない。近現代の歴史教育にも、最新研究が反映されているとは言い難い。なぜ昭和の日本が戦争へと向かったのか。その失敗の原因はどこにあったのか。その解明に向けて、戦後七十年を機に、気鋭の研究者の最新成果を結集。より進んだ探究をしたい人向けに、邦語で読める参考文献ガイドを付す。昭和史の真実を知りたい読者におくる、最良の戦前期昭和史レクチャー。
  • それは、“ただの留学”ではなかった――。

    今日の沖縄・アメリカ・日本の関係にどう影響しているのか。
    〈復帰50年〉のいま、初めて語られるライフストーリー。

    ジョン カビラ氏(ラジオ・テレビパーソナリティー)推薦!
    「戦敗れ、支配されるも、懐に飛び込んで学んだ先には何があったのか?」

    岸 政彦氏(立命館大学教授)推薦!
    「復帰前の沖縄からアメリカに渡った留学生たちの、複雑で豊かな語りに耳を傾けよう」

    *****
    1945年から27年間、米軍統治下にあった沖縄で、米国陸軍による留学制度によってアメリカ留学=「米留」した1000人余りの若者たち、「米留組」がいた。

    沖縄戦を生き延びた彼ら、彼女らはどのような思いで留学を志し、戦後沖縄の社会形成においてどのような役割を担ったのか――。「米留二世」でもある著者が丹念に聞き取った、留学経験者たちの語り。

    「本土復帰」50年を経て、初めて明らかになる当時の米国の思惑や「米留組」の葛藤。貴重な証言と一次史料をたどることで、沖縄の今とこれからを考える。
  • 自衛隊の海外派遣について定めた国際平和協力法(PKO法)が1992年に制定・施行されてから、2022年でちょうど30年が経つ。
    この間、日本は40を超える海外任務に合計6万人以上の自衛隊員たちを派遣してきた。
    しかしその活動の実態や危険さに関しては、十分な情報が公開されてきたとは言いがたい。
    むしろ、政府は意図的な嘘や隠蔽を繰り返してきたのである。

    本書は徹底した調査により今までの自衛隊海外派遣の「リアル」を総検証し、これまでの問題点を整理する。
    そして今後の海外派遣のあり方をも提案した、渾身の一冊である。
    内部文書や自衛官たちの証言から浮かび上がってきたのは、自衛隊は何度も銃弾が飛び交う「戦場」へと送り込まれ、死を覚悟してきたという衝撃の事実だった。
    この国が隠してきた“不都合な真実”を暴き出した、驚きの告発!

    《推薦》
    国家にとって不都合な情報は隠され、国民には知らされない。
    ウクライナの戦場で初めて真実を知った若いロシア兵の「悲劇」は、決して対岸の火事ではない。
    ――望月衣塑子氏(新聞記者)

    憲法9条を、命を賭けて守ってきたのは、“戦場”に送られた自衛官である。
    ――伊勢崎賢治氏(東京外国語大学教授)
  • 968(税込)
    著者:
    木元寛明
    レーベル: 祥伝社新書
    出版社: 祥伝社

    新型コロナウイルスによるパンデミックのなか、日本のリーダーたちの右往左往する姿が連日伝えられている。
    迷走を続けるリーダーたちの姿は、まるで日本を焦土に導いた太平洋戦争のリーダーにも重なる。
    アメリカでは軍事マネジメントと経営マネジメントは、不離一体のものとして相互に影響を及ぼしながら発展してきた。今、迷走を続ける日本のリーダーたちの姿は、軍事に目を背け続けてきたツケなのかもしれない。
    本書は、元陸将補で軍事史研究家の著者が古今東西の戦例や米軍の教範「フィールドマニュアル」を参考に、指揮官のあるべき姿を模索したもの。
    現場指揮官の目線で、豊富な事例と米軍の研究成果を交えながら「指揮の本質」を明らかにする。
    作戦術、意思決定のプログラム化、リーダーの義務(ノブリス・オブリージュ)、人材マネジメントなど、軍事のみならずビジネスシーンでも応用可能な内容になっている。
  • “THE 男社会”で戦う女のワークライフバランスとは――? 未だ全体の8%未満と超マイノリティである女性自衛官、中でも子育て経験のある幹部自衛官を対象にインタビューを実施。任務遂行上で抱える課題、出産や子育てでぶつかる壁、自分の仕事をどのようにとらえてキャリアを形成してきたのかを通じて、日本社会で働く女性が共通して直面する葛藤やキャリア形成の問題点をより鋭角的にあぶり出した、新・女性キャリア論。
  • 1,012(税込)
    著者:
    木元寛明
    レーベル: 祥伝社新書
    出版社: 祥伝社

    日本人が知らない戦争の極意とは?
    戦術とは、部隊を指揮して作戦を実行し、戦闘の目的である
    戦勝を獲得する術(アート)と科学(サイエンス)のことである。
    野戦指揮官の本質は、戦場で戦術を駆使して最小限の犠牲で
    任務を達成することにある。
    開国以来、西洋列強に追いつけ追い越せという国是を背負った
    秋山真之は、「吾人一生ノ安ヲ偸メバ 帝国ノ一生危ウシ」という
    覚悟のもとで渡米し、軍事思想の大家マハンに教えを請うて
    『海軍基本戦術』を記した。
    ナポレオン戦争、二つの世界大戦、ベトナム戦争……。
    多くの軍人たちの血によって昇華されてきた近代戦術の本質とは何か?
    半世紀にわたって戦術を研究してきた著者が、名著のエッセンスを紹介する。
  • いま世界で何が起きているのか

    急増する移民・難民、各地で台頭する自国中心主義や排外主義、そしてますます拡大する経済格差……。ヒトやモノ、カネ、情報の国境を越えた移動を基礎に飛躍的な発展を遂げたはずの現代世界で、いったい何が起きているのか。本書では、現代をグローバリゼーションの時代と捉え、国民国家や国民経済といった近代社会の前提とされてきた枠組みを、移動という視点から再検討していく。グローバリゼーションと国家との逆説的な関係を解きほぐし、現代世界の深層に鋭く迫る。
  • 古代から現代までの戦略思想家のなかから孫子(孫武)、マキャベリ、ジョミニ、クラウゼヴィッツ、マハン、リデルハートという六人を取り上げ、彼らが戦争と直接向き合い培った戦略思想のエッセンスを抽出する。六人それぞれの戦略思想を上位概念から、実際の戦場における戦い方についての考えまで幅を広げて検討。戦略概念を主軸に、政治と軍事の関係を焦点に分析し、最前線での用兵思想などのあり方についても考察する。古典から現代に至るまでの戦略思想の流れがわかる入門書。
  • 880(税込)
    著者:
    鈴木美勝
    レーベル: ちくま新書
    出版社: 筑摩書房

    雪解けが近づいたこともあった。しかし現在、ロシアとの交渉には冷たい氷の壁が立ちふさがり、「固有の領土」はまた遠ざかってしまった。戦後、歴代総理や官僚たちが使命感のために、政治的レガシーのために、あるいは野心や功名心に突き動かされて、この困難に挑み続けてきた。そして、ゆっくりとであっても前進していた交渉は、安倍対露外交で明らかに後退してしまったのだ。その舞台裏で何が起こっていたのか。国家の根幹をなす北方領土問題を、当時のインサイダー情報も交えて子細に辿りながら、外交交渉の要諦を抽出する。
  • 2021年2月1日、ミャンマー国軍がクーデターを起こし、アウンサンスーチー国家顧問らを拘束した。民主化に舵を切ったとみられていた国で起きた突然の政変は、世界に衝撃を与えた。民政移管後もなお大きな力を維持していた国軍が、なぜ今クーデターに踏み切ったのか。その背景にあるのが、ビルマ人ナショナリズムに基づく国軍、スーチー率いる民主派NLD、国内に100以上存在するとされる少数民族の因縁だ。現地取材をもとに三者のもつれた関係をひもとき、クーデターの深層を探る。
  • 924(税込)
    著者:
    井上章一
    著者:
    本郷和人
    レーベル: 祥伝社新書
    出版社: 祥伝社

    日本には三つの国があった、武士を動かす「おねえさん力」、日本最初の絶対王政・室町幕府、寺は租税回避地、明治維新の陰のスポンサー……などなど、これまでの常識を覆し、日本史の新たな見方を提供する本格対談。京都史観の井上教授と関東史観の本郷教授がユーモアを交えながら時に対立、時に協調。ヘトヘトになるまで語り尽くした。語り口はやわらかく、おもしろいけれどかなり深いところまで掘り下げる。歴史ファンにはたまらない!
  • 約三〇年前、ソ連・東欧の社会主義政治体制は崩壊した。議会制=ソヴェト制の外観の下、一党制または事実上の単一政党制を採用していた国々は、複数政党制を前提とする新しい政治体制への転換を迫られた。以来現在まで、これらの国々では幾度となく政治体制の変更が行われ、それは時に暴力を伴う。この政治体制のダイナミックな変化を理解する鍵となるのが、ポスト社会主義圏に多く見られる「準大統領制」というシステムである。地政学的対立とポピュリズムに翻弄されたソ連崩壊後の三〇年を、大統領・議会・首相の関係から読み解く。
  • ◆「戦後日本の統治機構を何とかまともなものにしよう、敗戦国民を何とかして絶望や自己卑下から救い出そうと努力した無名の先人たちがいた」内田樹氏(思想家)◆支配・従属関係の根源! 地位協定の全条項を見ることで初めてわかる、ニッポンのヒミツ。米軍の日本駐留に際し、日本の法令が適用されない場合の特権と免除の内容、範囲を定め1960年に締結された日米地位協定。本書は協定の全条文を解説し問題点を明確にする。また、1952年に合意された地位協定の前身の「行政協定」、1959年の日米両政府交渉で示された「行政協定改訂問題点」を比較し論じる。地位協定全条項と関連文書を概観することで、第二次世界大戦敗戦後、日本政府は主権国家扱いされる協定にするため如何に考え、交渉を行い、その目標はどの程度実現され、されなかったのかを一覧する。地位協定問題を考える上で必携の一冊。
  • 楽しみながら、憲法も安全保障も天皇制も学べる

    あなたは日本国憲法についてどれくらい知っていますか。
    著者は、この憲法は“突っ込みどころ”満載でおかしな点が一杯あると言う。
    その説明に目から鱗が落ちるのはもちろん、思わず笑ってしまうことも。
    しかし笑ってばかりもいられない。今や尖閣諸島沖には中国船が遊弋し、
    ロシア・北朝鮮・韓国など周囲は敵対国ばかり。この状況を作り出したのもまた日本国憲法である。
    はたして、この国はどのように守られてきたのか。安全保障について、日本史から読み解いていく。
    まさに「わかりやすくて、爆笑するほど面白くて、震えがくるほど怖い(百田尚樹・談)」憲法本!
    一家に一冊の必需品です。
  • 1,155(税込)
    著者:
    山本健
    レーベル: ちくま新書
    出版社: 筑摩書房

    ヨーロッパはいかに二つの陣営に分断され、ベルリンの壁はどう築かれたか。ベルリンの壁崩壊から、なぜ分断が一挙に統合へと向かったのか。ドイツ問題を軸に、東西間の対立と緊張緩和の過程を描き、冷戦の国際政治力学を浮き彫りにする。さらには、軍事的・経済的な対立と緊張緩和が交錯するドラマが活写される。ブレグジットで欧州統合が大きな曲がり角を迎え、世界が再び地域主義の様相を呈しているいまこそ参照すべき、最新研究に基づく現代ヨーロッパ国際政治史入門。
  • ジョー・バイデンが副大統領当時に手を付けた
    “核兵器と同じ目的を達成する非核手段”とは何か?

    ◆ロシア・中国が先行する新型兵器
    ◆極超音速ミサイルが日米に突きつける課題

    マッハ5以上のスピードでコースを替えながら飛翔する「極超音速ミサイル」は、迎撃は不可能といわれており、中国とロシアではすでに開発、配備されたと考えられている。この「極超音速ミサイル」の登場が、第2次世界大戦後、70年以上にわたって続いた核を搭載した弾道ミサイルによる『恐怖の均衡』という時代の終焉を意味すると言われている。それは、日本の安全保障にとっても大きな転換期となることは間違いない。バイデン大統領が正式に就任し、世界と日本の安全保障環境にも新しい常識が生まれるだろう。日本の平和はどう守っていくのか?フジテレビで防衛問題を担当する報道局上席解説委員の能勢伸之氏による解説で、その行方を考えるヒントとなる1冊だ。
  • 災害のあとに金融恐慌、そして戦争が来る
    新型コロナウイルスの大騒ぎは、恐ろしい翼賛体制への道を開いてしまった。10年後、私たち日本人は“大きな戦争”に連れてゆかれるだろう。
    国民を大災害や未知の病気で激しい恐怖状態に陥れ、その隙に乗じて支配・統制する。これを「ショック・ドクトリン」もしくは「大災害便乗型資本主義」と呼ぶ。
    歴史を検証すれば分かる。第一次世界大戦の好景気から関東大震災を経て昭和恐慌、そして満州事変→国家総動員法→太平洋戦争……日本が真珠湾攻撃で開戦したとき、全国民は舞い上がった。また同じことが起きる。
    当初からコロナ騒ぎを冷ややかに見て“狂人”扱いされるという著者は、やがて訪れる恐ろしい未来を予告する。
  • 海上自衛隊はすでに中国海軍に凌駕されている。
    日本に残された時間は短い。
    いますぐ日中の戦力ギャップを埋める行動を起こさなければ日本の未来はない。

    2020年5月、衝撃的な論文がワシントンの安全保障研究機関「戦略予算評価センター」から公表された。「中国海軍が日本の海上自衛隊に対して戦闘能力で大幅に優位に立ち、尖閣諸島領有や東シナ海の安定、さらに日米同盟に危機をもたらす」というのだ。しかも執筆者がトシ・ヨシハラという、米国の人民解放軍研究の泰斗だったため、その衝撃の度合いは強かった。
    兎角、「中国人民解放軍は『数』で自衛隊に勝るものの、練度や装備、性能では自衛隊のほうがずっと上。よって自衛隊が負けることはない」と言われるが、実際のところはどうなのか? 陸上自衛隊で陸将まで務め、退官後、富士通システム統合研究所安全保障研究所で人民解放軍の研究を積み重ね、世界屈指の識者となっている著者が、その情報のすべてを集積~分析! 現実はどうなのか? その全貌が浮き彫りになる。

    目次
    第一章 トシ・ヨシハラ論文の衝撃
    第二章 トシ・ヨシハラ論文に対する分析・評価
    第三章 中国の核戦力と核電磁波パルスの脅威
    第四章 航空戦力の比較
    第五章 宇宙戦戦力の比較
    第六章 サイバー戦能力の比較
    第七章 AIの軍事利用
    第八章 日中戦力比較の総括と日本の安全保障への提言
  • 七四年前の八月一五日に終戦を迎えた日本は、今日まで他国と戦火を交えることなく、「平和国家」の道を歩んできた。しかし、朝鮮半島、ベトナム、アフガニスタン、中東……世界では絶えず戦争やテロが起き、現在も紛争と緊張状態が各地で続いている。なぜ、戦争はなくならないのか? 「過去から学び、反省をして、現在と未来に活かせる教訓を引き出すことが必要」と説く著者は、本書で日本と世界の戦後を振り返り、「戦争の教訓」を探してゆく。“池上彰の戦争論”の決定版!
  • 昭和史の貴重な記録を読み解く。日本が太平洋戦争に突入していく重要な時期に国政を担った、第二次・第三次近衛文麿内閣。その内閣書記官長を務めた富田健治によって、戦後に書かれたのが『敗戦日本の内側――近衛公の思い出』である。そこには、近衛らが緊迫する国内外の情勢にいかに対応したかが、当事者しか知りえない舞台裏と共に、息づかいまで感じられる筆致で綴られている。解説は、昭和史研究の第一人者である川田稔名古屋大学名誉教授。会話などからも歴史的価値を見出し、読み解いていく。はたして、日米開戦は不可避だったのか、それとも――。
  • 770(税込)
    著者:
    坂野潤治
    レーベル: ちくま新書
    出版社: 筑摩書房

    近代日本の根本をさぐる

    1889年に公布され、敗戦後にいたるまで国家の基本法としてこの国のかたちを規定した大日本帝国憲法(明治憲法)。民意の支えにより政党が力を獲得することを警戒した藩閥勢力の手になるこの憲法は、天皇大権が強く、議会権限の弱いものであった。そうした法の特質が、無謀な戦争の回避を困難にしたとして批判される。だが他方、この明治憲法体制のもとで、戦後憲法の時代にも劣らぬデモクラシーの実践がさまざまに花開いたことも事実だ。私たちはいま、明治憲法の時代をどう再評価すべきか。近代日本の歩みを根本からよみなおす。
  • 対米従属はなぜやめられないのか

    米日の支配・従属関係の原型は、太平洋戦争の勝者と敗者との上下・優劣関係のなかで形成された。米国主導のこの「日米非対称システム」が生んだ天皇制温存、新憲法、旧・新安保条約が戦後日本にとって何を意味するかを分析。米国優位を許す弱者日本独自の理由を考察する。また冷戦後の安保条約変容を検証。中国台頭・米国後退の中、政治的自立を欠く日本を厳しく見据える視点から、相応の軍事的負担を担いつつ民主主義を確たるものにするため、いま日本国民が何をすべきかを問う。
  • 935(税込)
    著者:
    末近浩太
    レーベル: ちくま新書
    出版社: 筑摩書房

    シリア内戦、「イスラーム国」、「アラブの春」、石油依存経済、パレスチナ問題……中東では今も多くの問題が起こっている。しかし報道や時事解説を通してこうした事実を「知る」ことはできても、「なぜ」起こったのか、その原因を「理解する」ことはなかなか難しい。本書は、中東政治学のエッセンスを紹介しながら、国家、独裁、紛争、石油、宗教という五つのテーマをめぐり、その「なぜ」を読み解いていく。中東という大きな課題に向きあっていくために必読の一冊。
  • 細分化されたアイデンティティ集団の近視眼的政治利用がリベラルの包容力を自壊させ、あまりに理想的に設定されたリベラルな価値からこぼれ落ちる生身の人々の憤りがポピュリズムを肥大化させる。グローバリズムとアルゴリズムの波は、個人の自律のみならず国家の自律をも脅かす。AI時代において国家と個人の自律を貫く具体策とは? ナショナル・アイデンティティによる包摂、そして「人の支配」から「法の支配」への脱却を斬新に提言する、気鋭の法律家によるリベラル再生に向けた挑戦状。
  • 奇態な姿をした無人偵察機など、軍事技術の変化が著しい。しかし、個々の兵器の変貌ぶりに目を奪われてはならない。真の変化は、IT技術を基礎にした戦争のネットワークシステム化にある。それは日常と戦場との境界を取り払う危険性を秘めている。米軍やNATO関係者への直接取材をもとに、最新の軍事動向をレポートする。
  • 968(税込)
    著者:
    井上章一
    著者:
    佐藤賢一
    レーベル: 祥伝社新書
    出版社: 祥伝社

    これまでにない世界史――。その突破口は、中央アジアに蟠踞した遊牧民への視座である。いわく「西のローマ帝国、東の漢帝国を崩壊させる決定的な原動力になったのは、遊牧民たちの動き」であり、「中世には、どちらでも擬似古代国家が再建された」。この見方は、教科書はもちろん、大きな地域史とも言える東洋史、西洋史にはできない。以下、古代から現代までを通観。立ち現われたのは、まったく新しい「世界史のミカタ」である。これこそ、複雑な現代世界を読み解く武器となる。碩学で知られる、両著者自身が知的興奮を味わった、白熱対談へようこそ!
  • 1920年代の日本は、国際連盟の常任理事国に選ばれ、不戦条約にも調印し国際平和をリードする大国として世界の期待を集めていた。だが、30年代になると日本は一転して国際協調を捨て、戦争への道を歩んでいく。当時、戦争を避ける選択はありえなかったのだろうか。日米関係を中心に長年研究を積み重ねてきた碩学が、その最新の知見を、従来の日本近代史の豊富な実証研究の蓄積へと接合。20年代日本にとって本当は存在していた「戦争を避ける道」の可能性を掘り起こす。
  • 660(税込)
    著者:
    田中宏巳
    レーベル: ちくま新書
    出版社: 筑摩書房

    日露戦争時の連合艦隊司令長官だった東郷平八郎は、日本海海戦に奇跡的な勝利を収めたあと、東宮御学問所総裁、陸海軍を代表する指導者として近代史に大きな足跡を残した。その生涯は、近代国家としての道を歩み始めた日本の運命を一身に体現したものとなった。一次資料をもとに英雄神話の背景を探り、東郷の実像とその時代を描いた本格的評伝。
  • 660(税込)
    著者:
    田中宏巳
    レーベル: ちくま新書
    出版社: 筑摩書房

    BC級戦犯に関わる裁判は六年近く続いた。それは死刑九二〇人、有期刑三四〇〇人という苛酷な判決を生んだ上に、獄中でも多くの人が命を落とした。そこでは、戦犯を国内刑法で裁いたり、通訳の不在や被告人陳述の無視など、戦勝国の報復感情を満たすためだけの場合もしばしば見られた。四つの戦域の複合体として戦われた太平洋戦争をあらためて検証し、「勝者の裁き」の真実に迫る。
  • 715(税込)
    著者:
    武田徹
    レーベル: ちくま新書
    出版社: 筑摩書房

    ジャーナリズムは、戦場の悲惨を世に訴える一方で、ときに率先して好戦論を喚起し、戦火に油を注ぐような役割も担ってきた。このような歪んだ構図が生まれるのはなぜか? 戦争報道のあゆみを、文学・映画からインターネットにまでたどることで、ジャーナリズムと戦争との危うい関係を浮き彫りにし、根底より問いなおす。
  • 日清戦争から十五年戦争にいたるまで、日本を貫いてきた侵略思想とは何だったのか。明治期、西欧に対抗するべく強大国家=覇権国家を建設する過程で形成された帝国主義は、なぜ南京大虐殺や慰安所設置に代表される暴虐を生み出したのか。歴史事実の実証を通じて、自己本位の侵略思想が再生産される構造と体質を明らかにするとともに、歴史認識の共有による「平和的共存関係」への道を探る。
  • 昭和10年8月12日、陸軍省軍務局長室において、相沢三郎陸軍中佐に斬殺された永田鉄山陸軍少将。「永田の前に永田なく、永田の後に永田なし」とまで言われた昭和陸軍の逸材は、なぜ殺されたのか。永田が目指していたものは何か。そして、永田が生きていれば、日本は戦争への道を歩まずにすんだのか――。これらの命題に、永田の人物と構想を繙きながら、相沢や皇道派にも触れつつ、迫っていく。永田家所蔵の初公開写真や遺族の声も掲載。はたして、戦争は止められたか?
  • 民政党議員だった斎藤隆夫の「粛軍演説」は、軍部批判・戦争批判の演説として有名である。つまり、輸出依存の資本家を支持層に持つ民政党は、一貫して平和を重視していたが、本来は平和勢力であるべき労働者の社会改良の要求には冷淡だった。その結果、「戦争か平和か」という争点は「市場原理派か福祉重視か」という対立と交錯しながら、昭和11・12年の分岐点になだれ込んでいく。従来の通説である「一五年戦争史観」を越えて、「戦前」を新たな視点から見直す。

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