『新書、スポーツ、ビジネス、集英社、801円~1000円』の電子書籍一覧
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エッセイスト・酒井順子氏 推薦!
「ここまで書いてしまっていいの?」と思わせるほどの筆致が清々しい。
部活動での体罰や、勝利至上主義、アスリートのメンタルヘルスなど、近年スポーツに関する様々な問題が浮上している。
この構造を温存させてきたのが、理不尽なことにも従順に従う風土である。
それによって「体育会系」学生は、無理な仕事も拒まないと見なされ、就職活動でも有利に働き、組織の中で重宝されてきた側面がある。
しかし、スポーツの価値はそこにあるのではない。
スポーツによって磨かれるのは、論理的かつ戦略的な思考、コミュニケーション能力、そして何より忖度なくフェアにプレー(行動)する精神である。
これらは社会の分断を乗り越え、コミュニティを支える基盤ともなる。
つまりスポーツには、社会を変革する力がある――。
本書では日本のスポーツ界に潜む病根を忖度なく指摘し、スポーツの真の価値を提言する。
【「はじめに」より】
スポーツを通して自分とは異なる他者と出会い、力を合わせて競技する中で、多様性の重要性を理解したり、コミュニケーション能力が高まります。
スポーツを介したつながりは、コミュニティを支える基盤にもなり得ます。また、スポーツによって鍛えられる分析力や行動力、戦略性は、学業やビジネスにも役立ちます。
本書では、このような「スポーツの多様な価値」を考えたいと思います。
【目次】
はじめに…スポーツは感動の「打ち上げ花火」?/スポーツが変われば社会が変わる
序章――東京五輪の「レガシー」とは何だったのか?…東京五輪検証の意義/勝利至上主義が選手を追い詰める/アスリートのメンタルヘルスを守るために/希望の萌芽
第1章――子どもが輝くスポーツのあり方…若年層の全国大会は必要ない/フランスの親はなぜ子どもに柔道をさせるのか/自己評価できれば弱くても続けられる
第2章――スポーツから考えるジェンダー平等…指導者の資質に男女差はない/「数」から「質」へ
第3章――沈黙するアスリートたち…声を上げる海外の選手たち/毅然とした態度が取れない日本のスポーツ界
終章――スポーツの価値とは何か…スポーツは社会を映す鏡/「体育会系」がもてはやされる時代の終焉/スポーツが文化となるために
おわりに -
【熱戦の裏側にあった戦略と戦術】
打撃記録を塗り替え複数枚の投手陣が起こした革命――2000年の智弁和歌山
1試合平均8点以上の打撃力と二枚看板――2001年の日大三
本塁打ゼロでも「木内マジック」で全国制覇――2003年の常総学院
「勝負強さ」が呼んだ春夏連覇の挑戦――2004年の済美
斎藤佑樹vs.田中将大で見えた「圧倒力」――2006年の早稲田実業vs.駒大苫小牧
強力打線とエースが前年の課題をデータから改善し春夏連覇――2010年の興南
高校野球100年、プロ級の投手陣と強力打線で栄冠に――2015年の東海大相模
投打の運用力で春2連覇と春夏連覇を達成した「最強世代」――2018年の大阪桐蔭
盤石な投手陣と抜群の運用力で「白河の関」越え――2022年の仙台育英
【2000年以降の優勝校の全データ収録!】
「しごき」のような練習で選手を鍛え、ひとりのエースが完投し、スモールベースボールで勝利をもぎ取る……高校野球の強豪校といえば、このようなイメージを持たれがちである。
しかし、2020年代に入り、指導法や戦略、戦術が大きく変わりつつある。
気鋭の野球著作家が、2000年以降に甲子園を制したチームの戦略や戦績、個人成績などを多角的な視点から分析。
戦略のトレンドの変遷から、選手育成の価値観の変化までを考える。
「いま」の甲子園を観るうえで、必携のガイド。
【目次】
第一章 変貌する高校野球――データ化と制度化がもたらしたもの
第二章 ゼロ年代の強豪校の戦略・戦術の変化(2000~2009年)
第三章 強豪校の戦略・戦術の変化(2010~2022年)
第四章「真の勝利至上主義」がもたらすもの -
「チームの勝利よりも選手の幸せを考えてやることです」(本文より)
大谷翔平や佐々木朗希など、野球界にはかつての常識を覆すような才能が次々と現れる。
彼らを成長へ導くのは、従来のコーチング論とは一線を画した、新しい指導スタイルだ。
本書は、すぐれた職能を認められているプロ野球の現役指導者6人――石井琢朗、鳥越裕介、橋上秀樹、吉井理人、平井正史、大村巌に取材。
新世代の選手とどう接するのか。
どんな言葉をかけるのか。
6人のコーチの実践は、野球界のみならず、若い世代を「指導」「教育」する立場の職務にも有効なヒントを与えてくれる。 -
千葉ロッテマリーンズの正捕手としてチームを2度の日本一に導いた里崎智也氏。
現在は解説者・スポーツコメンテーターとして数多くのテレビ・ラジオ・新聞のレギュラーを持つ傍ら、YouTubeチャンネル「Satozaki Channel」は登録者数が47万人以上と、引退後も様々なフィールドで活躍している。
そんな里崎氏が結果を出すために心がけていたのは「人生の一丁目一番地を決めて行動する」というシンプルな思考法だった。
情報が溢れ、人生の選択肢が多様化する時代を生きる人々に向けて、流されないための「シンプル思考」を「お金」「趣味」「仕事」「言葉」「人間関係」「失敗」の6つの視点から説く。
【推薦】
塙宣之 氏(ナイツ)
「昔からブレない人ですね。里崎さんの思考は一切フレーミングしません。おすすめです。」 -
祭りが終わった後、巨大施設はどうなるのか? 誇らしい「遺産」として残るのか、それとも、使い道のない「廃墟」になってしまうのか。二〇二〇年東京五輪の終了後に残されるのは「施設の後利用」という困難な課題である。著者はハーバード、オックスフォード留学時に「五輪スタジアムの維持・運営」を研究テーマとし、一九七二年ミュンヘン大会以降の夏季五輪開催地について、メインスタジアムの「五輪後」の稼働状況、運営形態、維持費の実態等について調査を行った。世界中の五輪開催都市が巨大スタジアムの扱いに苦闘している現状を具体的に明らかにするとともに、新国立競技場をめぐる東京の近未来について提言を行う。【主な内容】○「建て替えできない」スタジアムの生存戦略(1972ミュンヘン) ○30年間の「空き家」が企業オフィスに変貌(1976モントリオール) ○固く門が閉ざされた巨大スタジアム(1980モスクワ) ○築90年の「遺産」を大学が引き受けた(1984ロサンゼルス) ○7万の観客席で観衆1000人のホームゲーム(1988ソウル) ○バルセロナ再生の落ちこぼれ(1992バルセロナ) ○球団に逃げられたスタジアム(1996アトランタ) ○政府が買い戻して大改修に着手(2000シドニー) ○そして「廃墟」だけが残った(2004アテネ) ○商業化は頓挫し、維持費は観光客頼み(2008北京) ○建設費は602億円、改修費は452億円(2012ロンドン) ○公共料金も払えないスタジアム(2016リオデジャネイロ) ○そして、新国立競技場
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