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『コスモス・ライブラリー(実用)』の電子書籍一覧

1 ~35件目/全35件

  • 人類を急襲したコロナ禍を始めとする現代の危機は、我々が古い意識から脱皮し、自己解放を遂げるよう迫っている。まったく新しい人間になるための、慈愛と英知に満ちたクリシュナムルティの言葉をほぼ年代順に収録する。

    ますます泥舟・火宅化しつつある地球。人類を急襲したコロナ禍を始めとする現代の危機を免れるために、時代は我々一人ひとりに、自己中心性から自由になるという意味で自己解放を遂げるよう迫っている。さもなければ、人類の未来に光明は見えてこない。
    破局を免れるために、我々はどう生きるか。
    時空を超えてやって来る<生のアーティスト>クリシュナムルティの言葉は、深く、熱く、応答する!
    まったく新しい人間になるための慈愛と英知に満ちたクリシュナムルティの言葉を、ほぼ年代順(1920年代から1980年代)に、本書一冊に凝縮した。
  • 「瞑想」に新たな光を投じた画期的な論考集

    「マインドフルネスについての今までで最高の教師の一人」(ジャック・コーンフィールド)と称えられたジョン・カバットジンは、長年にわたり瞑想の利点を教えてきた。その結果、世界中の多くの人がマインドフル瞑想を日常生活の一部として実践するようになった。
    が、瞑想とはそもそも何なのか? なぜ、やってみるだけの価値があるのか? さらに、すでにマインドフルネスを実践しているなら、それと併せて瞑想を続けていくだけの価値があるのだろうか?
    本書は、そうした問いに懇切丁寧に応えている。
  • 本書は、現在一線で活躍されているセラピスト(カウンセラー)の方々に、自分の実践を支えている、「伝説のセラピスト」の言葉を紹介、解説してもらったものである。
    ご自分の臨床実践に深く浸透している「とっておきの言葉」を披露していただいた。
    初心者は、最初から熟読を。中堅・ベテランも、パラパラとひもとくうちに、必ず大切な気づきが得られる1冊。

    カウンセリング(セラピィ)をしていて、ふと立ち止まることがある。「これで、いいのだろうか」「間違っていないだろうか」そんな時、自分が最も多くを学び、その著書に慣れ親しんできた「伝説のセラピスト」の言葉が思い浮かぶことがある。これまで何度も繰り返し学び、それゆえ自分の身体の一部となっている、その言葉。本書に収められているのは、熟練セラピストたちを支えてきた、そんな「特別な言葉」ばかりである。
  • 危機に立つ人間を救い、奮い立たせ、豊かにする「生き方の知恵」とは?
    イエス・キリスト、ソクラテス、アルキメデス……
    宗教・哲学・科学の系譜をたどりながら、文明論的な視座に立ち、
    世界に展開した西欧文明のもつ圧倒的な威力の源泉を探る。
    幻の著書、シリーズ全三巻(古代/中世/近大)として復活!

    本書は「哲学をやる者」にとっての「全体としての概観」を提供することを目的とし、危機的な時代もしくは現実と向き合った著者が「貧しさ」を自覚し「生きる知恵」を求めた記録です。
    著者のいう「知恵」とは、人間の生き方を問う「知恵」のことであり、それにはとくにすぐれたものとして、「宗教・哲学・科学」という三つのタイプがあると言うのです。
    古代の農業革命、近代の産業革命、数えきれぬ戦争の数々、血なまぐさい殺りくをくりかえす支配・被支配のどんでんがえし、思想的にもフランス大革命がある。しかしこういう革命とか危機にたつ人間を、救ったりふるい立たせたり豊かにするものがあった。それが人間の知恵であり、宗教や哲学や科学などの「生き方の知恵」であった。(「序説」より)

    つまり、「知恵」が必要とされるのは、歴史的な危機に直面し、その危機の中で人生観・世界観・人間観が揺さぶられたときなのです。とくに、注目すべきことは、知恵は人間を救うというだけでなく、ふるい立たせ、豊かにすると言われていることです。

    確かに、私たちの時代においても、凶悪犯罪、東日本大震災、福島原発事故、世界的流行病(パンデミック)など、歴史的に記憶されるべき事件が起きています。それによって人生観・世界観・人間観が揺さぶられた人、再考した人もいるでしょう。また、ネットを含むメディアによる情報の洪水によって画一的な思考に自分が染められてしまっていることに気づいて愕然とした人もいるでしょう。あらゆるものが相対化され、多様な価値観の衝突が随所で起こり、流動する現実に身を委ねるしかなく、常に不安定な状態、激しい競争の中に置かれているのが現代人です。(「まえがき」より)
  • インテグラル理論×マインドフルネス。「今ここに現前している人間の潜在的可能性」をウィルバーが指し示すインテグラル理論へのもうひとつの入門書にして深遠な実践書。四象限、発達段階、多重知能、瞑想的意識に気づきを向けて包含する!

    この複雑で多様な世界のなかで、私たちの自己は、かつてないほど多様な声を聞きながら、形づくられ、反応し、変化しています。
    けれども、私たちはその中で迷子になっていないでしょうか。あるいは、迷子にならないために、心や世界についての何らかの「地図」を学んだかもしれません。しかし、その地図はどれほど包括的で、どれほど普遍的で、どれほど多様な見方に開かれたものでしょうか。
    本書では、さまざまな声や視点にマインドフルな気づきを向けていきます。そうすることで、自分が無意識に従ってきた地図を意識化し、これまでよりも遥かに包括的で統合的な視野から、自己、他者、世界を捉えられるようになるでしょう。
  • 前作の先行研究たる体験過程3部作に引き続き、当事者の視点から見た体験過程理論を自身に照らしながら実証的に検証する新たな試み

    本書の研究の手法は、ジェンドリンを介した彼の師なるディルタイが『創作と体験』の中でシェークスピアやゲーテの文学作品から「体験―表現―理解」の道筋を見出したように、ウルフ文学を根拠にしていやしの「手がかり」を「手ごたえ」に変えるべく体験過程の一定の「方程」を見出そうとする解釈学的な試みであった。その基となる私自身のいやし体験から見出したものはいたみといたわりの「交差」(ジェンドリン、池見)というフォーカシングの「ハンドル表現」(同)であった。
    かくて、「自身の事例性」を舵として大海をこぎ出した私であったが、それはあたかも舟を操る「老人と海」の心境であった。しかしながら、先人の跡を辿ってここに来てようやく得た成果は、人生の受苦たる「いたみ」とそれに寄り添う「いたわり」の手が指し示す虚無感ならぬ人間愛そのものの実感であった。
  • 老いることは、喜びに満ちた経験となる

    あなたは老いについて悲しんでいる。あなたは人生の終わりに近づいている。あなたの身体は以前ほど壮健ではなく、柔軟でもない。あなたの友人たちが亡くなっていく。あなたは健康について不安を抱えている。あなたの物忘れはひどくなっている。老年のこうした側面の何を好きになればいいのだろうか?(本文より)

    「老い」についての否定的なイメージに対して、ムーア(ニューヨーク・タイムズのベストセラー#1『失われた心、生かされる心』の著者)はその肯定的な側面に焦点を当て、むしろ若さの未熟さに対して、ちょうどワインやチーズが熟成していくように、老人はより「老熟」し、より賢明になり、今まで誰も見たことがないようなユニークな存在へと変容していくための格好の機会を与えられると言う。
    本書は、様々な角度から老いという現象に迫り、よりいっそう魂を深める生き方へと誘ってくれる。
  • ファミリー・コンステレーションとは何かを丁寧に解説した、初の本格的入門書

    今まで個人的な問題とみなされてきた、望ましくない様々な心の状態や、変えることのできない行動パターンや癖。ファミリー・コンステレーションは、それらが実は、家族という大きな有機的生命全体が抱える問題であり、それを家族の中の一人が現しているにすぎないということを、目の前で見せ、実感させてくれます。生命に宿された様々なルールを知るなら、今まで自分を悩ませていた問題の背後には愛が隠れていることを、力の源泉は自分の中にあることを私たちは発見します。悩みや問題のとらえ方に新たな視点をもたらす画期的セラピー。
  • 共鳴する英知

    まさに、真理は一つ。第二のものは存在しない。
    (ブッダ)

    真理は一つ、すなわち無常だけです。
    (クリシュナムルティ)

    それが、過去にあるなら、それを、干上がらせよ。
    未来においては、何ものも、あなたにとって、有ってはならない。
    (ブッダ)

    気づきには現在があるだけです。つまり、気づいている時には、現在を支配し、未来を修正する、過去の一連の影響のプロセスが見えるということです。
    (クリシュナムルティ)

    仏教理解の新地平を切り拓く画期的労作

    筆者は、長年にわたりパーリ経典の翻訳に取り組み、かつまた、ひとりの人間としてのブッダの教えを探求してきた。この「ひとりの人間としてのブッダの教え」というのが厄介な問題で、そのハードルの高さには閉口し嘆息するばかりだった。そこで、この難問に取り組むための手掛かりとなったのが、クリシュナムルティだった。クリシュナムルティの教えをモデルにしてブッダの言葉を読み解けば、ひとりの人間としてのブッダの教えを再現できるのではないか、という着想(ひらめき)である。(まえがきより)
  • 人間の可能性と新たな世界観を学際的に模索する一冊!

    時代を先取りしたトランスパーソナル心理学/精神医学の現在。スピリチュアリティの深みへ誘う学術研究がここに結集。
  • セラピーは、オーダーメイドです。一つの理論手法では、対応できません。本書では、認知行動療法、マインドフルネス、イメージ療法、ゲシュタルト療法、アートセラピー、ソマティックスなどの手法をクライアントの状況に応じて適用して行く統合セラピーの地図を提案します。

    本書では、2013年に亡くなったセラピスト吉福伸逸のセラピーのあり方をベースにして、心を「思考」、「情動」、「存在」、「ダンス」の4つのエリアに分類して扱います。
    人という「存在」があり、その存在が生きて行く中で様々な出来事を経験するたびに、感覚・感情を含む「情動」が働き、その情動の動きを理解する「思考」が働きます。「情動」と「思考」が働く際には、自分とは異なる他者という「存在」との関係性が影響します。その関係性の中で、自己と他者の「情動」と「思考」が複雑に作用し、その結果、その人の「存在」そのものが変容して行くのです。その関係性の中における相互作用を、本書では「ダンス」と呼んでいます。
    それぞれのエリアに適するセラピーがあります。そして、クライアントという「存在」とセラピストという「存在」がダンスをしながら、「情動」と「思考」に変化が自然に起こって行くというのが、あらゆるセラピーに共通するプロセスです。
  • ミンデルと共にプロセスワークの創成期を過ごしてきた一番弟子が書き上げた、最高のプロセスワーク入門書。

    これまで語られきられなかったプロセスワークの理論、思考方法、スキルと実践方法の詳細が丁寧にまとめられた、世界中で愛されているプロセスワークの教科書。
  • シリーズ4冊
    1,540(税込)

    ─真の健康と安らぎを求める現代人に語りかける名講義・シリーズ全4巻─

    本書第1巻は、医学のメッカ・サレルノで生まれた中近代ヨーロッパのベストセラー『サレルノ養生訓』をラテン語原典から訳出し、その基本となるヒポクラテス医学の特質をギリシア哲学との関連からユニークに解説。

    「人間本来の自然を知り、自然に立ち返る」
    医療の原点がここにある!

    本書は「広い社会に、“健康医療の錬金術”をできるだけ広めていきたい、そして錬金術がこれまで悪戦苦闘してきた歴史の現実をとおし、21世紀を生きていかれる皆さんに知っていただきたい」という恩師・大槻真一郎明治薬科大学名誉教授(2016年1月逝去)の遺志を受け継いで監修者が計画した、4冊から成るシリーズ「ヒーリング錬金術」の第一弾です。
    この後に、『中世宝石賛歌と錬金術──神秘的医薬の展開』、『ヒルデガルトの宝石論──神秘の宝石療法』、『アラビアの鉱物書──鉱物の神秘的薬効』の3冊が続きます。この4冊を通読することによって、読者は、さながら実際に原典講読の授業に参加しているかのような臨場感を感じることでしょう。
  • なぜ生きづらさから脱け出せないのか? その『答』が、この本に記されている。

    生きづらさから脱け出すためには、この世界の仕組みを解き明かせばいい。
    「生きづらさ」の専門家が明らかにするその真の原因と具体的な脱出法。
  • 万物のつながり、自然との調和、古い知恵の伝承、輪廻、年長者への敬意、目に見えない存在、悠久なる旅、畏怖の念……

    写真家・星野道夫の遺した言葉から、混迷する現代を生きぬくためのスピリチュアリティを読み解き、未来への道しるべとなる「現代の神話」を紡ぐ。
  • 子育てのイライラに巻き込まれず、
    問題解決を急がず、
    ほっとしながら誰にでもできる子育てを応援し、
    そのための多くのヒントを提供する。

    「グループワークに楽しく参加してみよう」「わたしって」「力をもらう」「想像を膨らませて」「自分へのご褒美」「身体(からだ)のアンテナ」「大人の気持ち、子どもの気持ち」「自分と付き合う」「支援に役立つ話の聴き方、伝え方、事例検討」「言葉の力」「視点を変える」「つながりを作ろう」という12項目に対して、長年にわたる子育て支援を通じて得られた35の「グループワーク」を用意しました。
    その結果、多くの参加者から今までに様々な感想が寄せられています。以下はその一部です。

    「子どもの時の気持ちを思い出すことが出来たこと。嫌な思い出がでてきたとしても、それにとらわれずに横に置くことができる場の安全があった」「気持ちの整理ができた」「問題がなくなったわけではないが、問題と少し距離を置くことができたことを実感できた」「自分の言っている言葉がひどいことにはっと気づいた」「自分で思っている私と、人から見る私が違うことを発見した」「恥ずかしい気持ちが先に立ち、勇気がいったが、終わってから得たものは大きかった」「話を聴いてもらうことで、気持ちの整理が進むことを実感した」「自分にもいいところがあるのだと思うことができた」「自分を振り返ることができると次に進むことができる」「自分の苦手なことや嫌な癖との適度な付き合い方がわかり、それらが愛おしくなった」「からだのアンテナは、素直に感じ、表現する大事なきっかけであることに気づくと、肩の力がぬけてラクになることがわかった」「ワークは、終わった後でもふっとよみがえってきて腑に落ちたり、自分の対応の仕方が変わったと驚くことがあった」
  • 著者自身の深い体験に裏打ちされた洞察

    本書にはブッダ直説についてのわかりやすい解説だけでなく、著者自身の深い体験に裏打ちされた洞察が随所にちりばめられている。特に「第十七章 日本人の知らない仏教」は、私たちの蒙(もう)を大いに啓(ひら)いてくれ、「第十九章 冥想日記」と「第二十章 法語集」にはブッダの教えに深く通じるために役立つ智慧の言葉が満載されている。
    さらに、本書を一貫して流れている“思考”についてのブッダの洞察は、空気のような存在になっている思考が実は人間の危機にいかに大きく関わっているかを私たちに教えてくれ、これもまた本書を現代人にとってきわめて意義深いものにしている。
  • 心と身体の新しい次元への扉を開く統合的な学び・生き方を問う。

    本書は2014年に発足したソマティック心理学協会の創設メンバーが長年にわたり取り組んできた、理論・実践両面の研究成果を盛り込んだテキスト群である。〈ソマティック〉な「エデュケーション」「サイコロジー」「スピリチュアリティ」の3領域を探究する。
  • 「意味のある偶然の一致」として知られる
    共時性の謎に迫る

    ユング派分析家で、特に「アクティブ・イマジネーション」の研究で知られている著者は、個性化の鍵であり、超常現象の説明原理としても注目される共時性の謎に迫り、その本質が「今ここ」への集中にあることを突き止めた。
  • 『創作と癒し──ヴァージニア・ウルフの体験過程心理療法的アプローチ──』(2014)の連作
    カール・ロジャーズの研究家であり、ロジャーズから「私の友人」と呼ばれて親しく交流を続けていた畠瀬 稔先生は、先般、惜しくも急逝されたが、本書は先生への哀悼の意をこめてつくられたものである。

    畠瀬 稔先生は、ロジャーズが提唱し世界に広めたPCAすなわちパーソンセンタード(人間中心の)アプローチの考えを実現するために、翻訳を通してその精神を日本に紹介しただけではなく、自ら米ラフォイアのロジャーズのもとで学び、当時ロジャーズが創始し、精力的に世界に広めていたエンカウンターグループ運動を日本に導入し広めた。
    本書は、先生が大学院のロジャーズのもとで経験した「授業とエンカウンターグループが一体化した授業」(ロジャーズ&フライバーグ、2006、『学習する自由・第3版』、畠瀬&村田訳、コスモス・ライブラリー)に感銘を受け、それを日本でも実現しようとして大学院で実践された授業を、今度は著者自らが体験し、その“恵まれた学習の瞬間”から得た成果を世に問うものである。
  • トランスパーソナル心理学を始めとするニューエイジ・カルチャー導入の立役者・吉福伸逸の軌跡を辿り、後年にかけて集中的に追及したユニークなセラピー理論とそのワークの実際を初めて紹介。
    さらに、啓発的な99の言葉を「変化と葛藤」「セラピー」「社会」に類別して、それぞれに周到な解説を加えた。

    現在、日本で心理療法、ボディワーク、スピリチュアリティ、エコロジー、ホリスティック医療といった分野で第一人者として活躍している方々の多くが、1980年代に吉福さんの影響を強く受けています。
    吉福さんは心理療法のセラピストであるとともに翻訳家、著述家として一般には知られていますが、一方で、アメリカの現代思想家、哲学者たちと多くの対話をし、社会のあり方や生き方などについて深い思想を巡らせた思想家でもありました。
    この本ではさまざまな角度からそんな吉福さんが語った【吉福伸逸の言葉】について紹介していきます。
     ●その言葉が彼のどんな人生体験から生まれたのか?
     ●どんな時代の背景に影響を受け、何に興味をもっていたのか?
    そういったところを見ていけたらと思います。そのためにもまずは最初に、吉福さん自身がどんな人生を生きたのか、その軌跡を順に追ってみます。彼の経歴を知ることは、彼が語る言葉の背景を知る上で大切だと思うからです。(第1章より)
  • コスモス・ライブラリー版3部作(2014、'15、'16)の第三作である本書は、ヴァージニア・ウルフ研究に端を発した意識の流れと体験過程を結びつけ、文学と心理学の接点から創作体験を考案して具体化したものである。

    創作体験は、クライアントが「内」(感情)と「外」(行為)を調和・統合するように工夫された心理療法的枠付の下で自由と安全に「こころをころがせる」体験法として創案・創出された。それが、「灯台へ」創作体験、ペガサス・メディテーション、◯△□創作体験である。それは、「つくる創作体験」と唱えられ、そこから結実したのが、「内」と「外」に「呼応・一致・拮抗」してつなぐ体験過程:「自己推進力」の構成概念図であった。前書(2015)では、回復過程の推進とその中心過程の合成図を作成したが、本書では、それが「こころをころがせる回復・成長過程」として回復から成長への新たなレベルへと推進する象徴化の過程に喩えられた。
    この考え方は、ジェンドリンに由来するが、元々は、哲学者ディルタイが、シェークスピアやゲーテなど文学研究から見出した「ハンドル」(行為・すじ)という概念や意図とは違うところに「引き寄せられる」力があることを発見したことに由来する。その考えをディルタイから引き受けたジェンドリンは、ロジャーズのもとで「ハンドル語」という象徴化の考えを推し進めて臨床の場面に応用し、フォーカシングを開発したことを思えば、体験過程の考え方は、哲学や文学や心理学を超える学際的な成果であった。
    本書は、日本の心理療法の系譜をたどることにより、日本的な風土の中で生まれ育った心理療法には一脈通じるものがあるだけでなく、禅の考えにも通底することを示しつつ、一方で、体験過程心理療法の中にも位置づけられることを主にパーソンセンタードの考えから示した。
  • “文学と心理学の接点”、すなわちヴァージニア・ウルフの主要作の精緻な読みとフォーカシング指向心理療法を含む体験過程理論の研究実践から導き出された“創作と癒し”の世界。

    本書は、作家兼臨床家の神谷美恵子が、V.ウルフの病蹟学的研究で、自らやり残したと述べている作品研究の領域に光を当てて行なった、心の回復過程についての研究である。
    『創作と癒し』はそこから名づけられている。また、その主題「闇の核心を求めて」には、心の闇に照らし出されるものとは一体何なのかという、ウルフが探求してやまなかった問題に、主にフォーカシング指向心理療法における“フェルトセンス”の解明を通して迫るという意図が込められている。
    本書は、C.ロジャーズのパーソンセンタード・アプローチからE.U.ジェンドリンのフォーカシング指向心理療法、または、体験過程療法論の観点からウルフの心の闇に光を当て、文学と心理学の接点から臨んだ新しい方法論からの質的研究であり、さらにそこから導き出された“創作と癒し”の世界を「発展研究 創作体験を中心に」としてまとめている。
  • 離婚後、子どもの幸せを最優先するには……
    子どもを犠牲にしない方法はあるのか?
    “片親疎外”の恐るべき実態とその結末とは?
    実例を基にわかりやすく解説。

    子どものためには、離婚はできるだけ避けたい。でも、それができないときは、どうすればいいのでしょうか?
    離婚を乗り越えて、親子がともに幸せになる道はあるのでしょうか?
    離婚大国と揶揄されるアメリカの研究成果を基に、筆者自身が出会った衝撃的な事例を挙げながら、子どもを最優先して、親も子どももともに幸せになるための具体策を考えていきます。
    取り憑かれたように片親疎外をする親は、標的にした親をさかんに中傷し、子どもがその親を憎むように仕向けます。その結果、大好きだった親が憎しみと恐怖の対象になります。
    けれども、子どもが大きくなれば、関係を再構築することは不可能ではありません。ですから、どうか希望を捨てないで、親として、子どもの幸せを願っているというメッセージを送り続けてください。《本文より》
  • 混迷の世を生きる現代人一人一人の〈自由なる生〉への扉をひらく、クリシュナムルティからの、〈対話的精神〉という名の贈り物。

    主著『クリシュナムルティの瞑想録』(原典:The Only Revolution)の徹底的読解から見えてきた、クリシュナムルティの〈生〉の躍動する姿。語りかけ、語りかけられ、応答するその〈生〉は、この世に住むことの意味の深みへと誘ってやまない。
    時代は今、真の対話を求めている
    クリシュナムルティのダイナミックな〈対話的精神〉の誕生からその後にかけての発展を辿り、さらには、彼の瞑想観、自然観、存在観を代表する言葉を抽出し、整理分類して提示することを通して、クリシュナムルティの教えとメッセージの全体像を複合的に描き出している。
  • 抑鬱の闇の奥から紡ぎ出された、誰も書かなかった物語
    「抑鬱者」である著者が、哲学、文学、心理学、精神医学、社会学、等々の分野を横断して様々な思索を行ない、自分が侵されている病の根幹に迫るために立体的、総合的鬱把握を試みた、画期的論考集。

    本書が扱う抑鬱者にとって、こと医療に関する限り、昔日とは比べものにならないほどの良質な環境が提供されていると言える。
    しかし、一方で日本では所謂「気分障害」の患者数は平成十年代に二倍近く増加し、自殺者の数は毎年三万人を超えている。「鬱病」と病院で診断を受けた者はもちろんだが、それ以外でも、抑鬱状態に苦しむ日本人の数は確実に増えていると言える。また、抑鬱に関する報道、出版が盛んに行われていることは、その事実の反映と考えてよいだろう。
    本書では、こうした抑鬱の風土において人々が被る抑鬱状態についての総合的な考察を行う。分野は一切問わない。なぜなら、抑鬱者が直面するのは、医学的処置だけではなく、社会システムの与える状況だけでもなく、哲学的思索だけでもなく、文学的慰藉だけでもなく、恐らくそれら全てと、日々の経験の総体だからである。そして、その考察の目的は、読者(特に抑鬱者)に抑鬱状態に関する新しい視野を提供し、そのより明解な全体像を掴んでもらうことである。明解な像を掴むことは、その桎梏からの解放に向けての大きな前進となると筆者は考える。
    (「序 抑鬱者は生き残る」より)
  • 稀有の女流哲学者・池田晶子の100の言葉がいざなう
    自由なる思索への旅、そして考えるよろこび。
    ――小林秀雄より受け継ぎし、生動する考える精神の真髄――
    「存在の謎」探求へと向かう入場門には、いつも微笑みながら「自力で、考えなさい」と語りかける池田晶子がいる!!

    考えている現場には、常に「生きているということが一体どういうことかわからない」という疑問が渦巻いている。ここからすべては発しているともいえる池田の言葉は、いかなる時も、「生きること」の本質について考えるヒントを読者に提供してくれているに違いない。その意味で、池田の言葉は、人生の途上にあるすべての人々が、自分の生と向き合う鏡の役割をしてくれるのではあるまいか。そ してまた、池田の言葉は変幻自在な表現を携えつつ、真の哲学者のみがもたらしてくれる精神の自由 への気づきに通じる力を持っていると私は思う。
    (本書「池田晶子の言葉」より)
  • 日本最古の書を「呪術」をキーワードに読み解き、神話に秘められた古代信仰と王権祭祀、律令国家の連環を探り、日本の「原像」にアプローチ。『古事記』に描かれた古代呪法と祭祀の世界を照射する!

    『古事記』には、古来、日本人が実践してきた多様な呪術、あるいはそれを基盤に成立した祭祀が描写されている。それは、『古事記』にやや遅れて成立した『日本書紀』についても同様である。
    だが、『古事記』や『日本書紀』に描き出された古代呪術を深く読み解こうとしてゆくと、それらを、古代人のコスモロジーに密着した素朴な「まじない」と解し、いたずらにロマンを抱こうとする志向に、抵抗をおぼえるようになる。
    そうした呪術というのは、たとえば「禊(みそぎ)」であり、たとえば「祓(はらえ)」である。
    もっと言えば、それらは、ある明確な意図をもって神話に記述されているのではないかとも思えてくるのである。具体的に言うと、朝廷によって編纂された神話に描かれた主要な呪術は、じつは、直接の目的とはしていないようにみえながら、王権祭祀の醸成と伝承という役割を担わされていたのではないか――という考えが浮かんでくるのである。
    本書は、そのような観点から、おもに『古事記』の記述を例に挙げながら、神話と、古代呪術と、王権祭祀との関連に対する考察を、試みたものである。(「はじめに」より)
  • 親しみやすい4コマ漫画とモダンな仏画とともに誘う、
    お釈迦さま、阿弥陀仏、親鸞が約束する
    「なくならない幸せ」を求めての旅

    私一人がこんなに幸せでいいのか?
    仏教のお話を聞くと「死の不安の解決」が出来ます。そうすると反対側にある「生きる」ということが、びっくりするほど、力強くエネルギッシュになるのです。なぜなら「もし死ぬことになったら、どうしよう?」という不安から、目をそらさず、誤魔化さずに生きることができるから。
    いつ死んでも大丈夫、という思いは、私の人生を大きく変えました。
    そんな仏教の素晴らしさ、不思議な力を語らずにはいられません。私だけの幸せにとどめてはもったいない!
    どうぞ、私の話に耳を傾けてください。損はさせません。それどころかありえないほどの大もうけの話なのです。(『はじめに』より)
  • どんな時も、人生には、意味がある
    何かが、あなたを待っている
    誰かが、あなたを待っている
    たとえ今、あなたが人生に絶望しているとしても
    ナチスの強制収容所における体験を綴った名著『夜と霧』の著者であり、実存分析(ロゴセラピー)の創始者であるフランクルが読者に熱く語りかける「魂」を鼓舞するメッセージ。

    フランクルの言葉は、昨年の東日本大震災と福島原発事故後の不安な日々に、多くの人々に慰めを与えた。
    本書には、そのフランクルのメッセージを厳選し、以下の11のテーマ別に分類したものが収録されている。
    (1)強制収容所での体験
    (2)愛することについて
    (3)生きることの「むなしさ」について
    (4)人生の「苦しみ」について
    (5)生きる意味について
    (6)仕事について
    (7)幸福について
    (8)時間と老いについて
    (9)人間について
    (10)神について
    (11)生きるのがつらい人へ──心理療法的助言と苦しみへの対処法
  • 人が自身の切実な問題として、根源的かつ徹底的に「人生の真理」を、「本当の生き方」を問い求めぬく時、何が起こるのか? そして問いの極限においてついに問い自体が破れ、自己倒壊に至る時、その身に何が生起するのか?
    著者自身の身に生じた自己変容の過程を分析した八段階論。

    自分自身の人生を〈哲学する〉とは、どういうことか?
    著者独自の「主体的経験の現象学」によって、七年間にわたる内面的苦闘のプロセスを現象学的に分析。その成果を「〈エゴイズム〉の克服過程の五段階論」および「〈哲学〉的探究における自己変容の八段階論」として結実させた。
    著者の初期論考の集大成。著者の七年間にわたる「地獄の苦しみの日々」の独白や、キルケゴール、フランクルらの思想についての詳細な分析も掲載!
  • 気を理解し、体感して、人生に活かすメソッドを、カラー写真を駆使して分りやすく解説。

    本書は、気が分るための手助けとなる本です。気を求めながらも、途中で諦めてしまう人が多いのは「気が分りにくい」ためです。では、頭脳で分らないものは誰にも出来ないのでしょうか。いや、そんなことはありません。
    例えば、眠りです。これを言語で説明することに成功した人はいません。しかし、現実には誰でも眠れています。そして、眠れた人には‘眠り’という事実が分るのです。気も同じです。身体で分るものは、実際に体感して初めて分ります。だから、気を体感するように導けば‘気’は分ってしまうのです。そのヒントになるのが本書。
    気は、呼吸・緩め・意識の共通部分に存在します。それぞれ日常的な用語ですが、気の世界に入るには、少し深い捉え方をする必要があります。そして、この三条件の絶妙なバランスの中に、‘気’は生まれ、感じられるようになります。
    これは経験からの判断ですが、気を感じることは誰にでも可能なことであると思います。貴方に、気という素晴らしい感性の世界が開けたらとても嬉しいです。
    (本書「はじめに」より)
  • 子育てのイライラに巻き込まれず、ほっとしながらできる子育てはないのだろうか? 問題解決を急がないやり方はないのだろうか? こうした悩みに応えるため、本書は“フォーカシングマインド”にもとづいた“フォーカシング指向親向け講座”についてわかりやすく説明し、誰でもやさしくできる子育てを応援し、そのための多くのヒントを提供する。

    この本は、とても〈よくばり〉にできています。
    第1章では、この本を手にしてくださった全ての方々にむけて講座の説明をしています。第2章は、この講座を受けてみたいと思っている保護者の方々に向けての講座の紹介です。次に、第3章では、自ら子育て支援を実施していて、保護者向けの講座を開いてみたいと思っている保育所、幼稚園の先生がたや、子育て支援センター、子育てひろばのスタッフの方々に向けて、より良い講座になるためのヒントを書いてみました。第4章では、本書のベースになっているフォーカシング的要素について、キーワードを取り上げてわかりやすく説明しました。
    ここに、読者の皆さま方の持っていらっしゃるエッセンスを加えて、より良い講座にしていただけたら嬉しく思います。(「はじめに」より)
  • 臨床心理学者による修行体験記。
    自己を知り、異次元をかいまみる心の旅。

    修行は人の心をどのように変えるのか?
    実体験と学術研究からみえてきた真実
    私は臨床心理学者でもあるので、修行の心理について、自分の体験をもとに、さまざまな学術研究の成果と照らし合わせながら探求してみました。
    この本は、真理を求める人、正しい生き方を求める人、そして苦しみを根本から取り除いて幸せになりたい人のために心を込めて書きました。学術的な内容も、知識がなくても理解できるように、できるだけ分かりやすく書いたつもりです。
    普遍的な真理(法、ダンマという)を求め、法を喜ぶ人は私の友人です。この本は、そのような友人のために書きました。もしも本書がお役に立てれば幸いです。(「プロローグ」より)
  • 初学者から専門家まで分かりやすく読める新時代の臨床心理学事典の決定版

    心の諸問題(DSM-5対応)、フロイト、ユング、行動主義、人間性心理学、トランスパーソナル心理学、統合医療、代替療法、霊性(スピリチュアリティ)、サマタ瞑想とマインドフルネス瞑想、聖者、ブッダ直説の本格仏教心理学までの厳選136テーマ収録。初学者から専門家まで分かりやすく読める新時代の臨床心理学事典の決定版。
    【本書の5つの特徴】
    1. 臨床心理学と霊性の重要な知識を一冊で読める
    2. 初学者でも楽しく読め、なおかつ質の良い知識を提供する
    3. 心に関する幅広い知識を学ぶことができること
    4. 伝統を理解すること
    5. 仏陀の直説のエッセンスを学べる

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