『幻冬舎、倉阪鬼一郎(文芸・小説、新書)』の電子書籍一覧
1 ~17件目/全17件
-
トライアスロンには2つある。1つは有名な「鉄人レース」で、水泳3・8㎞、自転車180㎞、走りがマラソンと同じ42・195㎞のもの。これは「人間の限界」への挑戦で、過酷さと崇高さを極める。一方、トライアスロンのオリンピック公式競技は水泳1・5㎞、自転車40㎞、走り10㎞だ。だが、もっと短い距離(水泳750m、自転車20㎞、走り5㎞とかそれ以下)の大会も多数存在し、じつはオリンピック距離でも、体にあまりダメージが残らない。46歳まで運動経験皆無、52歳までカナヅチだった著者による、最底辺からの体験的入門書。
-
「紀伊玉浦の特産品を活かして 銘菓をつくってくれ」それが、はつねやの音松に課せられた使命だった。藩主から下った最初の材は干し柿。試行錯誤を重ね、これで氷室の柿が尽きるという最後の一つを使った柿羊羹の 出来栄えやいかに。そして半年の紀州滞在中、音松はいくつの菓子を仕上げるのか。さらに藩名にちなんだ「玉の浦」は銘菓と相成るのか。
-
江戸の老舗七軒と見本市へ見世を出す新参者はつねや。音松とおはつ夫婦はそこで客のうっすらした記憶の中の「思い出菓子」の注文を受けることにした。初日、二日目、思い出菓子に客はない。最終日ようやく訪れた武家の妻が「長崎奉行所に勤めに出た、早逝した父の土産の、名も知らぬ焼き菓子がまた食べたい」と言う。夫婦は思い出の味の謎を解けるか?
-
「気張ってやらせていただきます」。江戸のおもだった菓子屋四軒を集めての腕くらべ。かつて修業した花月堂の代わりに出る、谷中の新参者 ・はつねやの音松。対する 老舗は江戸じゅうに名がとどろく麴町・鶴亀堂、浅草・紅梅屋、それに日頃から音松に意地悪する同じ谷中の伊勢屋だった。音松の初戦の相手は伊勢屋。決戦の行方と、果てに起きた事件とは?
-
「つくっても売れ残るだけだから」嘉永三年の早春、谷中・感応寺の門前町の一角に見世びらきして二月、「甘味処 はつねや」の門出は大雪で挫かれた上、前途多難。おかみのおはつは近くの老舗・伊勢屋に意地悪され亭主の音松は苦笑いするばかりだった。食べるのが惜しくなる音松の菓子と若い夫婦の奮闘、仲間の人情で多幸感に包まれる時代小説。
-
身の丈六尺(約180cm)、横幅も充分。ぬりかべの如き男は甘沼大八郎。北町奉行所にその人ありと言われ、こみいった咎事を持ち込まれる定廻り同心だ。「仏罰が下るぞよ」と唱えた直後、巨大仏に住職本人が押しつぶされた(「仏罰の鳥を追え」)、大掛かりな消え技で売る奇術師の流血舞台(「最後の大奇術」)他、怪事件のからくりを名推理で解く捕物5編。
-
安政四年。好色物で、かつ火事のたび大儲けする材木問屋の主人が殺される。死人は「龍」の字をしたためた小さな紙片を握っていた。怪しいのは番頭の龍蔵、出会茶屋の元締め龍次、商売敵の昇龍屋か?周囲には他にも「龍」がいくらでもいて……(「龍を探せ」)。他全四作、南町奉行所隠密廻り同心・古知屋大五郎が難事件に名推理で挑む本格捕物帖の第一作。
-
世界最短の詩文学・俳句。これがハリ治療のハリのように心や精神の凝りやよどみをほぐしてくれます。気に入った句があっても無理に憶える必要はありません。なんだか心に力が湧かないとき、ほっこりしたいとき、癒されたいとき、打ちのめされたとき、夢見る気分に浸りたいとき、誰かにそっと背中を押されたいとき……ここで紹介される総数1000を超える俳句の中に、きっと言葉のハリが向こうからあなたの心に突き刺さる一句があります。
-
翻訳家が失踪、古本屋が売り渋り、読む者みな戦慄き、読了した者がいないという一冊の洋古書を巡る怪奇と倒錯の大迷宮。綾辻行人氏、千街晶之氏絶賛。本格ホラーにして本格ミステリーの傑作!
-
白い館で、斧による一家惨殺事件は何度おこったのか? 推理作家・亜麻崎智英はなぜ妻を殺害せねばならなかったのか? 絶好調、倉阪鬼一郎の本格ミステリ・ホラー。これが最終探偵小説だ!
-
愛らしい姿に「この美しい生き物がそばにいることの奇蹟と幸福」をしみじみ感じることはありませんか。ときに猫は人生の何よりのなぐさめになります。かわいい猫をバッグに忍ばせ、どこへでも連れて行くことができたら、どんなにいいでしょう。現実の猫は狭いところに押しこめられて移動することを嫌うのでとても無理ですが、本書ならそれが可能です。147の表題句のみならず数百の引用句のすべてが猫・猫・猫。どのページから読み進めても愛らしい姿を見せます。猫好き、俳句好きのための前代未聞の猫アンソロジー。
-
県立吹上高校は教頭も校長もその息子の新任教師も、可愛い女生徒とつきあう体育教師も、事故死した熱心な社会科教師とその妻も、軟式野球部員と監督も、PTAも、生徒会長も、ついでに町の小説教室講師(売れない作家)も、みな過剰な自意識を持てあます、怪しい輩だった。そんな学校に大量殺人事件が発生! 裏には、とんでもない真相が……。
-
第二作『蠅よ蠅よ、日輪はなぜ輝いてゐるのか。密室の出口を伝へよ(仮)』を執筆中の無名推理作家・夢殿塔二は青年会議所からの文化講演の依頼を引き受けてしまう。が、神経を病み人前が苦手な塔二の準備は遅々として進まない(「密室の蠅」)。肥大した自我がひき起こす悲喜劇を描いたら当代一、倉阪鬼一郎の狂気と毒の連作集。
-
水だけでそばを食わせる究極のそば屋「無上庵」の店先にめんつゆを置き去る妖怪の正体(「無上庵崩壊」)、作家志望者が新進作家の名を騙ったがため立てた殺人計画(「郷土作家」)、スランプ俳人が素人の一句に天啓を受け発狂(「梅の小枝が」)など田舎ならではの怪事件! 探偵なき村落を犯人だけがひた走る!! 傑作ギャグミステリ全十三話。
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。