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『シティブックス(文芸・小説、実用)』の電子書籍一覧

61 ~120件目/全297件

  • 大手商社に勤める今泉は、ガンで妻を亡くして間もなく、常務の紹介で渋々見合いをした。断れば、出世はなくなる。常務はそんな難しい性格の人とわかっていながら、色よい返事ができずにいた。このとき、今泉には不倫関係の女性がいたのだ。
    見合いを進めるには、愛人が邪魔だった。常務から返事を聞きたいといわれればいわれるほど、愛人が疎ましくなった。そこで今泉は、この愛人を北アルプス常念岳の登山に誘った……。
    出世と新しい幸福を掴むために暴挙にでたごく普通のサラリーマンは、いったい何を掴めたのか。作者渾身の作!
  • 中国四千年の知恵が欲望がぎっしり詰まった中国性愛術を丹念にひもといていく。
    皇帝の性愛術、宦官の成り立ちと跋扈、纏足がどのように寵愛をうけてきたのか、そして媚薬の数々についても大量の図版とともに解説する。その中で著者は、「房中術は気の生理学だ。体の中には目に見えない生命エネルギーである気が流れている」と、気と性との関係にも言及している。
  • 770(税込)
    著:
    小林恭二
    レーベル: ――

    「おもちゃ箱をひっくりかえしたような短篇小説集」を編んでみたかったと、著者が述べているとおり、本書は多様な短篇によって構成されている。うれしいことに、あとがきでは、各短篇のロードマップになればよいという思いで、解説を著者自ら記していること。創作の核心に近づくことができ、作品の理解も深まる。
    「光秀謀叛」にはじまり、「瓶の中の父」までの10篇。極上の読書体験だけがもたらしてくれる陶酔を、本書で味わえるだろう。
  • 大衆演劇出身の人気俳優・鈴鹿進一郎はかつての兄貴分、姫川初太郎の座長旗揚げ公演に参加のために大分県日田に向かっていた。途中、福岡県飯塚で公演中の香椎研二郎一座を尋ねたことから、連続殺人事件に巻き込まれる。
    予告された香椎座長殺害がその日のうちに実行され、翌朝尋ねた姫川の瀕死の状態にまで遭遇する。二つの殺人事件現場にいたことから鈴鹿は福岡県警の警部・久住院から疑われる。
    香椎の娘で一座の女優・希代美、謎の女・城ケ崎淳子がからみ事件は複雑化していく。著者の初期旅情ミステリーの力作。
  • 660(税込)
    著:
    佐野洋
    レーベル: ――

    ある金融業者のオフィスに男女五人の若者が呼び集められた。この会社の事業と財産2億円を譲るというのだ。
    しかし条件があった。それは今付き合っている恋愛関係を清算し、この先1年間特定の男女の関係を持たないことなど、条件は奇妙なものだった。
    巨額に目が眩んだ5人は互いに相手を引きずり降ろそうと動き、激しい駆け引きをはじめた。
    奇抜な発想に深い味わいが横たわる、不思議なサバイバル・ミステリー。
  • 日本の文化に深く根付く「心中」。日本人はいつ、この恋愛死を受け入れる素地をつくったのか。
    本書は近松門左衛門「曽根崎心中」に材をとって考察していくが、「お初と徳兵衛にはどうしても死なねばならない窮状がみあたらないのです。それどころか人生のある種の絶頂で心中をしている」として、窮状ゆえに心中とは別の心中が曾根崎心中であると記している。
    近松の描いた「心中」とはいかなるものか。日本人が受け入れた恋愛死の本質を鋭く豊かな筆致であぶりだしていく。
  • 体重60キロの人には、約60兆もの数の細胞がそれぞれの場で整然と動いている。その細胞の中の遺伝子は、すべて同じ遺伝子情報をもちながら、そのほとんどがオフの状態にあって、必要なときにしかオンにならないと、遺伝子工学の最先端を走る著者はやさしく説明する。
    こうした事実を踏まえ、「人生をイキイキ生きるには、そのために必要な遺伝子をオンにすれば良い」と提唱する。
    そんなことができるのか? 本書にはその方法が得られるヒントがある!
  • ひとりぼっちの自宅で三十歳の順子が電話する相手は、年下の同僚水谷恵美だ。週に二度か三度、無言のまま切る夜の電話。エリートの恋人がいるらしい恵美のことが気になって仕方がなかった。ところが恵美が無断欠勤した日、順子は恵美のマンションを訪ね、死体となって横たわっている恵美を発見する。警察は自殺と判断しているが……。
    表題作「言い出しかねて」の他、「誰かが私を愛してる」「ラブ・フォー・セール」「夢見る頃を過ぎても」「あなたと夜と音楽と」「ラウンド・ミッドナイト」「身も心も」「アローン・トゥゲザー」の7編を収録したアーバン・ミステリー。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    犬塚誠は弟分の荒木欣也と恋人の松川奈保子と組んで、盗んだ車を使って強請りを繰り返していた。
    強請りを成功させた夜、ふたりは路地から飛び出してきた中年男を撥ねてしまい、それを偶然目撃した柳井純子を車ごと拉致することに。
    ところが純子から、自分を裏切った恋人の人気作家・仙波明彦から大金を巻き上げるという狂言誘拐を提案される。
    順子は仙波の2つの秘密を握っていた。
    緊迫の狂言誘拐は成功するのか? 多視点からの構成が緊迫感を織りなす傑作ハードバイオレンス。
  • シリーズ2冊
    682(税込)
    著:
    藤原審爾
    レーベル: ――

    超一流の流行作家だった藤原審爾が放った動物小説集だ。
    読み応え十分の中編が4作品。
    狼が主人公で傑作との評価される「狼よ、はなやかに翔べ」、サーカスの目玉だった黒豹を描いた「黒豹よ、魔神のごとく襲え」、熊の哀しみと人間の無慈悲な凶悪ぶりを対比が見事な「赤い人喰熊」、そして、飼い犬として可愛がられた犬たちが野生化し、野犬となり、人間たちの憎悪の対象となっていく様に迫った「山犬たちが吠える雪夜」。
    評論家の中島河太郎は、文庫版の解説でこうつづっている。「著者の動物小説の特色は、主役となった動物の側から描かれて、その心情と行動を見事に捉えている。人間との係わりもあるにしても、かれらの視点から人間の信頼と不信、ないし不可解さを導きだしたたしかさに驚嘆させられる」と。
    必読である。
  • シリーズ3冊
    671682(税込)
    著:
    梓林太郎
    レーベル: ――

    警視庁捜査一係の白鳥刑事、同じく一課の河津貴子、第十交通機動隊の月村修の3人は、中央アルプスの宝剣岳に登っていた。
    4月ではあったが、山には雪があった。
    登っていた者たちの耳に、空気を裂く音が届いた。その直後、雪が動き、雪崩が発生した。
    警視庁の3人は危うく難を逃れたが、4人が死亡した。
    空気を裂く音は、銃声ではなかったか? その振動が雪崩を引き起こしたのではないのか。
    雪崩被害の当事者となった捜査一係の白鳥刑事は、月村修をしたがえ、地道な捜査に乗り出す――。
    白鳥、月村の絶妙コンビが追う、長編山岳ミステリー。
  • 682(税込)
    著:
    藤原審爾
    レーベル: ――

    熊鷹とは、日本特有の種で、東北、日本アルプスなどで見られ、鷹の中で最大の大きさを誇る。本書は、この熊鷹を主人公に据えた、動物文学の傑作である!
    物語は、北海道厚床で民宿を営む寿太郎が、尾白鷲の子を拾って帰る場面からはじまる。一郎と名付けられた尾白鷲は大切に育てられていたが、一般家庭での飼育が禁止されている天然記念物だったため、泣く泣く、動物園に引き渡すことになる。なぜかそれを機に、寿太郎にはいくつもの災厄が襲いかかり、ついには、故郷の秋田に帰ることを決意する。そこで、熊鷹の巣から取ってきた卵をかえし、熊鷹の狩人「乾坤」を育てていく!
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    女子大生の今日子が二人の男に誘拐され、監禁された。全裸され、手錠で繋がれた上に、女二人も加わっての乱交状態で凌辱された。解放された彼女は恋人の慎治に事実を打ち明けるが、精神に破綻をきたしていた。
    その後、脅迫の電話が今日子の実家にかかってきた。乱交状態を映したビデオテープと引き換えに、資産家である父親から1億円を脅し取ろうという魂胆だった。
    自分が悪くもないのに罪悪感を感じていた今日子は、思いもかけない行動に出てしまう。そこから慎治は激しい復讐の炎を燃やし始めた。小さな手掛かりから男女4人を追い詰める。これぞ本物の復讐ハードバイオレンス!
  • 普段よりも早く学校から帰った高校生の葉介は、二十八歳の若い義母が寝室で自慰に耽っているのを見てしまった。
    初めて見てしまった妖しい光景に、思春期まっただ中の葉介の心は乱れ、それを高校の音楽教師の律子にぶつけてしまう。
    はたして教師の律子は、生徒の葉介を受け止めるのか。そして、息子の葉介は義母との関係を、どうするのか?
    いけない関係の深みにはまっていく高校生と義母、そして音楽教師の行き着く先は、どこなのか――。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    おれは平凡な輸入キッチン用品のセールスマンだった。
    ある昼下がり、住宅街の一軒を飛び込み営業した時、欲求不満の主婦に誘惑される。情事の後、ふと目についた現金を盗んだところから、人生は大きく変わってしまった。仕事をやめ空き巣専業となったのだ。
    空き巣には思いがけない余禄がついてきた。部屋に隠されていた男と女の秘密の写真やビデオだった。そんなものに興味を抱いたことが地獄の入り口だったとは――。
    ここには、信じられないまでのセックスと暴力が描かれている。ハードバイオレンスの極北、極致!
  • アダルトビデオの創成期、巨根で名をはせた男優・マグナム北斗。神戸で生まれ育ち、中学一年での初体験から始まった彼の女性遍歴は、五年間で六百本を超えるビデオに出演しながら、私生活でも常にセックスの相手を模索し続け、男の夢ともいえる「女体千人斬り」を三十代前半にして達成する。
    そんな伝説の男優の女性遍歴を、女性官能作家がインタビューをもとに赤裸々に描いた半ノンフィクション・ノベル。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    下ネタ小咄専門の噺家・淫風亭やり助が語る形で綴られていく落語小説。
    美人だけれどタマが大好きなお玉が思いついた奇想天外なエッチや、庄屋の娘のお花のあそこが大きいために始まる婿探しの顛末、間男との浮気が3Pに発展するなど、江戸の人々が繰り広げる、いやらしくて、でもクスッと笑ってしまうお話11話を収録。
    趣向を凝らした爆笑エロス落語短編集!
  • 大手食品メーカーにかかってきた突然の脅迫電話がかかる。「明日の二時までに十億円を用意しなければ、菓子を食べた人が死ぬ」
    現金を輸送するため者として、犯人に指名されたのは、営業部員の三崎だった。
    三崎と社長室員の小舟春美は、東京から山形の月山へ現金を車で運ぶことになった。
    途中、同行していた小舟春美が姿を消してしまう。彼女の捜索のさなか、地元警察は出羽三山神社裏で男の死体を発見する。
    事態は脅迫事件に殺人が加わったことで混沌とし、三崎までもが疑われてしまう。
    三崎は自らの潔白を証明しようとするが、彼には後ろめたい過去があった。
    東北の霊山で、過去と現在が交錯し、欲と裏切りが入り組む。息詰まる展開がつづく長編山岳ミステリー。
  • 脳外科部長との不倫に突き進んでいた女医・真紀は、好奇心旺盛な若い患者に不倫の現場を目撃されてしまう。
    若い患者に「噂をばらまく」と脅され、仕方なく従うが、要求はエスカレートしていく。同時に、真紀は脳外科部長のストレス解消のために使われ、ボロボロにされていく。
    どうにかして打開しようと、田舎の親に勧められていたお見合いをしようと決意するが、男たちの欲望に、身も心も打ちのめされる。
    凌辱の限りを尽くされる女医・真紀は、どうなっていくのか――。
  • 水上百合子には年下の彼氏はいるが、基本的には研究優先の超真面目な大学院生。
    ところが、ルームシェアしている田所千景が3人の男たちに乱暴されたことが引き金になり、自分の心底にうごめく被虐願望に気づいた。
    千景の部屋から扇情的な洋服を取り出し、ひとり、街を歩く。
    男たちから野獣のような眼差しを注がれ、百合子の欲望は刺激されるうち、自分でも思いもよらぬ激しい行動に走る。
    無垢な女がたどり着く先に、何が待っているのか――。男と女の欲望を煽る、みずみずしい扇情小説!
  • 創造性に満ち溢れた2編の中編からなる傑作「小説伝・純愛伝」。
    「小説伝」は、孤独な老人が書き残した全500巻からなる超長編作が発見されたことによって、本を読まなくなった人々の狂騒を描く。
    「純愛伝」は、塾教師のわたしに向かって妻が高らかに電話男宣言を発したことで起こるさまざまなあり得ない問題を描く。電話男とは、著者の衝撃的なデビュー作であり、第三回海燕新人賞を受賞した「電話男」の主人公がなった、電話での聞き役に徹することを課して生きる者のこと。
  • 682(税込)
    著:
    梓林太郎
    レーベル: ――

    霞沢岳、大滝山、天狗ノコル、涸沢、帝国ホテルにほど近い上高地などを舞台にした、山岳の臨場感、醍醐味に溢れる6篇からなる短篇集。
    「凍る沢」では、霞沢岳で拾ったカメラがきっかけとなって、隠されていた事件があぶり出される。
    「暗い谷への接近」は、大滝山の麓に集まっていたカラスの群れから死体が発見されたことから事件が発覚する。
    ほかに、「潜伏」「刺殺」「春の弾痕」と、いずれも山岳を舞台にした、切れ味するどいミステリー。
  • 682(税込)
    著:
    佐野洋
    レーベル: ――

    定年を過ぎ、人生の終盤にさしかかった男たちに降りかかるさまざまな出来事。記憶の中から蘇る若かった頃のこと、歳を取ったからこそ遭遇すること。物語の中に人生の年輪を重ねた男たちの人生がある。
    まだ日本が「戦後」と呼ばれアメリカ軍の占領下にあった時代の事件の真相を死ぬまで語らず抱えたまま最期を迎えようとする男。家族に迷惑をかけたくないと自ら死を選ぶ老人。意外なところで発見された旧制中学の門札にまつわる謎など。軽いタッチで綴られるミステリーながら、滋味深い10の物語。
  • 大石洋和は、東京・お茶の水の三田建設の企画課長。支店が建設を請け負うと、本社の企画課長である大石が現地に入り、施主への挨拶、立地条件調査と設計技師の手配をする。地方出張が月の半数以上にもなり大変な役職なのだが、女好きの大石にとってはこんなに楽しい役職はないと思っていた。
    地方に行けば、うまい飯があり、いい女がいる。行く先々で、口八丁手八丁で、極楽を味わうような美味しい思いをしていく。
    難しいことは抜きに、働く男にとって夢のような極楽が味わえる官能ストーリー!
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    平凡な男が、暴力団組長の娘の誘拐を企てた。
    ごく少額だった闇金融での借金が法外な利息によって膨れ上がり、家をとられ、妻は自殺し、娘二人も苦界に沈んだのだ。
    サラリーマンだった男の目的は、復讐あるのみ。それこそが、ひとり残された夫・父としての存在証明となるのだ。組長の娘の誘拐に成功したものの、その現場には、かつて三木の組に籍をおいていた馬場豊が犯行を目撃していた。その馬場もまた、組長への憎悪に燃えていた。
    交わるはずのない二人に、復讐という同じ目的から奇妙な友情が芽生えていく。心にしみるバイオレンス!
  • 賄い付きの下宿の大家さんはあまりにも艶やかな美女だった。下宿人の大学生は、美しき大家の色香に引き込まれていく。そんなある日、思わぬ光景を目にした大学生は……。(おこもり下宿)
    「私の処女をもらってください」。登山者にそう呼び掛けてくる美女が、北関東の県境に位置する山に現れるという。その噂を追ったまま消息を絶った息子を探すため、男は噂の山を訪れた。山肌にできた亀裂を潜り抜けた先に出現した集落で、男は「娘の処女をもらっていただきたいんですが」という美しき母親と出会う。(メガミ山)
    どこか懐かしさの漂う光景の中で、繰り広げられるエロス。全七編、グググッとくる官能短編集。
  • 671(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    テロ未遂事件を起こしたのは17歳の時だった。それから20年が経ち、男は殺人事件を引き起こした。
    20年もの長い間、男は果たせなかったテロの失敗を悔やみつづけたのだろうか。それとも新たに殺意を育てたのか。
    拘置所の中での自問を、読者は追体験することになる。息をするのが苦しくなってくる自問がつづき、殺意が身近になっていく。
    心の闇が迫る心理サスペンス!
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    政治家や高級官僚を相手にする秘密のコールガール組織に、かつて関係のあった銀座のクラブママ・畑野光子が絡んでいる――。
    そんなネタを掴んだ雑誌記者の堀部昌二郎は光子を訪ね、勧められるまま買ったコールガールの由美に惹かれていく。時を同じくして、女の乳房と性器を切り裂く連続殺人がおきた。
    被害者のうち一人を除いて光子の組織のコールガールだったことが判明する。一方で、由美こと宇津木恵の持つゆがんだ深層心理が次第に明らかになっていく。
    疑惑を持ちつつも恵の肉体におぼれていく堀部は、地獄に向かう。傑作長編サスペンスミステリー。
  • 大阪にルーツがあり日本や世界に広がっていったモノが、知られていないが、実はひじょうに多い。
    回転寿司、即席ラーメン、ビヤガーデン、電卓、動く看板、カプセルホテル、レトルト食品……。私たちの暮らしにとって身近なものであり、なくてはならていものになっている。
    大正から昭和の初めにかけての「大大阪」時代、高度成長期に生まれた「大阪発」のモノたちの誕生秘話を徹底取材。今こそ、大阪的発想のモノ作りに学ぼう!
  • 671(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    法律事務所で調査員をしている辻五郎は、妹から、スリランカで行方がわからなくなった恋人の宮内敦を捜してほしいと頼まれた。
    二億円のサファイアを持って逃げたのではないかという疑いがあった。そんなことをするはずがないと、恋人の潔白を信じる妹の頼みを断るわけにはいかない。
    辻五郎は、スリランカへ飛び、宮内を捜す。足跡が少しずつたどれるようになったところで、スリランカに悲報が届く。妹が事故で亡くなった、と――。
    宝石業界の内実、そして社内の派閥争いが浮き彫りになる中、妹の死は、果たして事故だったのか。
    エキゾチックな女性が乱舞するスリランカを舞台にした超官能サスペンス!
  • 相模湾にぽっかりと浮かぶ秘宝島は、不倫カップルがお忍びで訪ねるという小さな離島。ここを訪ねたのが、養殖鰻の営業マンの園浦礼太郎だ。
    営業活動に精をだそうとしたが、折からの不況でホテルは軒並み閉鎖されていた。そんななかで、猛烈に惹かれたのが、営業を止めて久しい秘宝館だった。
    礼太郎は本来の営業活動そっちのけで、秘宝館の営業再開のためにためにのために尽力する。
    彼のそんな姿を見ていた島の女性たちは、彼に近づいていくが……。
    大人の期待がふんだんに盛り込まれた官能ファンタジー!
  • 他人にとっては「なんでもない」ことでも、気になって仕方がない。「食物の偏食」からはじまって、「音の偏食」「言葉の偏食」と、あらゆることに拘りをもって生きる日々の記録。
    世の中の「善人」の持つ鈍感さに対して、一歩も譲らぬ戦いを挑む哲学者の日常。
  • 660(税込)
    著:
    岡江多紀
    レーベル: ――

    男は小劇団の人気脚本家。女は、両親を俳優にもち、自らも地道に活動をつづける女優。
    脚本家が年上の女優に抱いた好意と好奇心が、数十年に渡って隠されてきた女優の秘密をあぶり出すきっかけとなった。
    女優は少女の頃、営利誘拐されていた。あまりのショックに何も覚えていないようだったが、それでも脚本家はしつこく探っていく。
    その先に現れる秘密は、女優と脚本家を幸せにするのか?
    意表を突くストーリー展開と凝りに凝った構成は極上。岡江多紀による意欲に満ちた初期サスペンス&ミステリー!
  • 探偵の岩波がリーダーの冒険グループの女性メンバー真那津が、阪神淡路大震災で母を亡くした少女を連れて帰京した。唯一の肉親は父だったが、数年前に妻子を棄てて愛人とともに沖縄に逃げてしまったようだった。
    成り行きで捜索をはじめた岩波は西表島に向かったが、父親は3年前から行方不明になっていた。
    なぜ、姿を消したのか。捜索を進めるうちに、思いがけない真実が浮き上がったきた。父親は無事なのか? 肉親を亡くした少女に安寧は訪れるのか――。
    南の島を舞台にした、異色ミステリー!
  • 660(税込)
    著:
    岡江多紀
    レーベル: ――

    カリスマ的な人気を誇るロック界のスーパースターKAZUMAのコンサートに出かけた少女たちが次々と行方不明になっていた。
    自らの義妹も行方不明になった、雑誌記者の佐倉圭子は恋人の矢部吾郎とともに調査を開始する。
    ネクロフィリアを連想させる曲を歌い、猥雑さを強調した衣装を身に着け、観客を異様な熱狂に誘い込むKAZUMAの正体を追い、ついに「神殿」と呼ばれる彼の住まいにまで立ち入った圭子は、さらなる謎と恐怖に直面することになる。
    じわじわと恐怖が迫る、傑作オカルト・サスペンス!
  • 残業で帰宅が遅くなったときのために、自宅とは別にアパートを持つ――。
    妻の承諾のもと、遠距離通勤しているサラリーマンにとっての夢のひとつを叶えた銀行マンの相原亮介だったが、一本の恐ろしい脅迫電話がかかってきた。その電話の主は、相原が別宅でもあるアパートに部下の女子工員を連れこんでいた秘密を知っていたのだ。
    バラされたくなければ山に登れ。脅迫者はなぜか、山に登れと命令してきた。相原は銀行マンとしての立場を守るため、平和な家庭を守るため、脅迫者に従ったが……。
    エリート銀行マンの夢が、どこで悪夢となったのか。人生の破綻にスポットを当てた異色の山岳ミステリー!
  • 660(税込)
    著:
    小林恭二
    レーベル: ――

    小林恭二、初期の貴重な短篇集。福武書店から刊行されたものである。
    佐藤亜紀が本書について文庫本内で記しているのでほんの一部を引用しよう。
    「小林恭二の小説には(略)ぞくぞくするような快楽がある。詩の言葉が、それより遙に雑で俗で凡庸な小説の言葉に取って代わる時に小説の世界に持ち込まれる、危険な遮断の感覚がある。モチーフの変奏と反復が作り出す叩き付けるようなリズムからなる「斜線を引く」が、その一例だろう。」
    小説に対する意気込みと才気がほとばしる六篇。
  • シリーズ3冊
    770(税込)
    著:
    半村良
    レーベル: ――

    越前の漁師の倅、友吉は関ケ原合戦に雑兵として参加した。なぜか、太閤の黄金を南蛮船に運ぶ作業に加わり、そこから真田幸村の家臣、霧隠や猿飛の知己を得る。名を鈴波友右衛門と勝手に名乗り始める。
    大坂の浪人宿でくすぶる友右衛門に、霧隠は出雲阿国の子、三四郎を会津まで届けるよう依頼する。今井宗久の力を借り海路、房総へと向かった。そこで待っていたのはまた真田の家臣たち。そしてそこには激しい黄金の謎の匂いがした。
    黄金を巡る伝奇小説の傑作長編、第1巻!
  • 駆け出しのフリーライター奥修司が編集プロダクションの美人社長から依頼を受けたのは、文豪・大谷春光の傑作短編「鬼こもる宿」の舞台がはたしてどこなのかを探すことだった。
    ここではないかと当たりをつけた東北の温泉地を目指した。一軒目の老舗旅館では老女将と美人の娘が待っていたが、そこにはこの仕事を依頼したた美人社長がやってきて誘ってきた。
    はたして、温泉宿を探し当てることができるのか。出会う温泉宿の女将たちのイロイロなもてなしに、ライターの奥は耽溺するのだった。
    男の妄想を具現化した、まさしく桃源郷のような官能長編!
  • 人はなぜ後悔するのか、そして、人はなぜ自分が悪かったのだろうと自分を責めたりするのだろうか――。この命題にたいして哲学者である著者が思索する。
    後悔には、「そうしないこともできたはず」という後悔、「思わずしてしまったこと」「気がつかなかったこと」などへの後悔、「そうでないこともありえたはず」という後悔。さまざまな後悔を博覧強記の著者が哲学によって解き明かす。さらに、「起こったことは運命だったかもしれない」という思いや諦念、「苦しみあえいでいる人に対する自責」にも言及。あなたの心に横たわる漠然した後悔や自責の解明の手掛かりにもなる人生の指南書でもある!
  • 693(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    ニューヨークのダウンタウンの路地裏で美術商・堀江伸彦が殺害された。堀江の父親の依頼で、友人の遊乱二郎(あそびらんじろう)は現地に飛ぶが、強盗殺人との警察見解に疑念を抱いた。美術商とは違う裏の顔がありそうだった。
    早速、私立探偵のトミーと独自の調査を開始するが、命を狙われる。やがて事件を葬り去ろうとする圧力がかかり、東京、パリと舞台は広がり、乱二郎だけでなく周囲の人間まで殺し屋の魔の手が伸びてくる。
    冷徹な国際政治が底流にあるのか。暗躍する不気味な敵に挑み凄絶な死闘を描く、国際バイオレンスの大作!
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    大の女好き私立探偵・矢部守が事務員の人妻を口説いてベッドに誘おうとしていたとき、美貌の依頼人沢村可奈子が現れる。人に見られたら困る写真を元に脅迫されているという依頼はあっけなく解決した。下心いっぱいの矢部はその後、腕を買われた可奈子から、財界の大物の孫娘がSMプレーの末に怪死した事件の調査依頼を受けることに。簡単な捜査と思われた事件は、思わぬ方向に進んでいく。レズビアン・3P・SM、さらにはエロ川柳まで満載。エロとコメディ、ほどよい格調と品位の長編官能ハードボイルド。
  • 不倫相手の医師とともに、自宅前で突然襲ってきた少年に軟禁された看護師の則子。少年院から脱走してきた少年は、金の工面のために医師の沢田を外出させるが、人質となって残された則子の心は猜疑に揺れはじめる(「ブラック・モーニング」)。他、「750cc心中」「しらけ鳥のブルース」「盗まれた夜」「汚れた夜の夜想曲」「誘惑の紫陽花」「青い鳥のエレジー」「ジグソーパズル」「下在の譜」の9編を収録。
    男と女の不可思議な心の揺れを巧緻に描く、繊細なハードサスペンス作品集。
  • 愛知県警の若手警察官、大鷹鬼平は休暇を取って北海道の知床岬を訪れた。たまたま訪れた港町・羅臼で津具美というホステスと出会う。
    津具美にすっかり惚れ込んだ鬼平だったが、なぜか殺人の容疑がかけられることに。
    津具美への思いから暴走してしまった鬼平に助けの手を伸べたのは、警察庁の広域捜査官、天才的推理力の持ち主の宮之原昌幸警部だった。
    宮之原と鬼平の名コンビの前に、二十七年前の因縁が明らかになる! 傑作旅情推理!
  • 都内のとある場所に古びたホテルがある。豊満なドイツ夫人が経営するアカギホテル。
    その空間に迷い込んだように宿泊した自衛官は、そこに長期滞在する不思議な男と出会う。
    人は彼を悪夢氏と呼ぶ。眠りにつくと必ず悪夢を見ることから名づけられて綽名だ。
    悪夢氏にはその裏返しともいえる邪悪な人物Mの存在がある。Mは悪夢氏の周囲の人間に様々な罠を仕掛け、破滅させようと図る。
    悪夢氏はまれなる知恵と工夫でMの企てを退けていく。黒魔術ともいえる著者独特の不思議世界のミステリー。
  • 671(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    タクシー運転手、立石は妻と息子と3人、幸せでおだやかな生活を送っていた。
    だが立石は、かつてやくざで殺人の過去があり、刑務所に入っていたことを隠していた。そこへかつてやくざ仲間、河本が現れ、選挙資金強奪の仲間に入れと誘ってきた。必死に拒む立石だったが、巧妙な脅迫、さらには妻と子を人質に取られたことで、否応なく仲間に加わるしかなかった。
    簡単だと言われた犯行は、警官に発砲したことで大事件になっていく。そこには河本らの巧みな罠と県知事選挙の陰謀があった。
    妻子を奪われ自らも命を狙われる立石は、復讐の鬼となって彼らを追い詰めていく。
  • 一流企業の秘書課に勤めている亜弓は、安全な自室にいたのに、見知らぬ男たちに侵入され、レイプされた。警察が犯人を捕らえたが、それだけでは真の解決には至らなかった。
    亜弓は被害者なのに、会社を辞めるように追い込まれ、恋人と別れることになってしまう。悲嘆にくれる亜弓だったが、その事件は恋人が加担したどす黒い計画だったことに気づいた。
    亜弓は泣き寝入りをしないと誓う。そして、復讐のために自ら女豹になると肚をくくり、男たちに立ち向かう!
  • 682(税込)
    著:
    半村良
    レーベル: ――

    週刊誌で連載されただけで、単行本にならなかった半村良の小説を発掘!
    有名画家の二人の娘、中学三年生の姉、小学校五年生の妹。彼女たちの美しさは近所で評判だった。
    姉はさまざまなアプローチの末に、大手芸能プロダクションの誘いを受け女優としてデビューし、スターへの道を歩きはじめるが……。
    ひとりの少女を巡って繰り広げられる大人たちの暗躍、深慮、情熱。芸能プロダクション、テレビ、CM、夜の巷など、ギョーカイを通して少女たちの成長を描く。
    半村良の幻とされた小説!
  • ハードバイオレンスの巨匠・勝目梓という作家は、著作が500冊を超えているものの、エッセイの類いは書かないことで有名だった。「エッセイは得意ではない」というのが理由だろうと噂されていたが、ほんとうのところはうかがいしれない。
    唯一のエッセイといっていいのが本書である。しかも、内容が著者自身の性を、赤裸々につづっている。正直さは感動的ですらある。
    おのれの性、性にまつわる事相、変遷などを大真面目に書き尽くす。
  • 682(税込)
    著:
    半村良
    レーベル: ――

    半村良が紡ぎだす独特の幻想的な小説。
    作家である私はなぜか夢世界に引きずり込まれ、夢中の犯罪を取り締まる夢中署の刑事から拳銃不法所持を疑われる。そして現実逃避の長期不法滞在は強制覚醒処置を取るといわれる。
    飛行夢、既視夢、疑夢といったさまざまな夢を見るうちに、甥の会社で起こった毒入り缶コーヒーの殺人事件を夢刑事とともに捜査をすることになる。
    夢と現実は想像でつながり、夢の中の自分を俯瞰していく。夢とも現実ともつかない、自らを「嘘つき」と呼ぶ半村良らしい幻想的かつ伝奇的物語。
  • シリーズ2冊
    671682(税込)
    著:
    木谷恭介
    レーベル: ――

    北海道の東の果ての霧多布。
    その海岸の昆布を乾燥させる小屋で、持ち主がひからびた姿となって発見された。
    殺人を犯して服役した父の冤罪を晴らすために奔走していた息子だった。
    無念の想いを継いだのは、美貌の婚約者であった。
    はたして彼女の熱意は、犯罪者の子どもの婚約者としての意地なのか、冤罪と証明するに足る事実があるのか。
    やさぐれ弁護士の宗像は、色と名誉欲に揺さぶられながら、少しずつ核心に迫っていく──。
    旅情と推理が絶妙に織りなされたミステリー長編。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    おれは「タン」。逃亡先のバリ島で一緒逃げている女「キンギョ」の寝姿を見ながら、東京での想像もしなかたっ出来事を思い出していた。政治家のセックススキャンダルに巻き込まれ、その政治家を殺したかもしれないほど痛めつけバリ島へ逃げたのだ。
    だが、安息は得られない。彼らの手下は執拗に追いかけてきた。このままやられるより「やりかえす」と決めたタンは東京に戻る。
    待っていたものは、政治家だけではなくそれを利用しようという黒幕だった。
    肉欲と権力欲が渦巻く世界で、タンとキンギョは命を懸けて戦い始める。ハードバイオレンス・ノベルの傑作!
  • 715(税込)
    著:
    上野正彦
    レーベル: ――

    著者の上野正彦は、監察医として2万体を検死した法医学の権威。これまで経験した検死の数々について、率直かつ誠実に、書き綴った。
    検死するのが辛くなる子ども場合、虐待が隠されている死体、著名人の死の場合などで、現場で経験した多くのせつなさや悲しみに加え、著者自身が法医学の道に進んだワケ、北海道の無医村地区で開業していた父との関係、長年連れ添った妻を看取った時のことなど、赤裸々に胸中を明かす。検死事例が多く、読み応えもある。
  • 高齢化社会に突入した今、いかに健康で溌溂とした老後を送ることが、これまで以上に重要になってきました。健康な体を支えるためにすべきことは、食事の見直しでしょう。
    著者が提案するのは「肉食の勧め」です。
    肉食については、「コレステロール値を上げる」「血圧に悪い」「資質で太る」などといった弊害が喧伝されてきましたが、それらは「迷信」であると、様々な研究からわかってきました。さらには、肉食は精神を安定させ、気分を高揚させ、快適なに生活を作ることができるといったことも明らかにされたのです。健康になるには肉を食べる。これが新常識!
  • 横田政美は不動産会社日の丸住宅の社員。多摩川沿いの賃貸マンション「いずみ」の通いの管理人が今の仕事。
    こまごまとした仕事が途切れず日々なにかと忙しいが、時間をつくっては、なにより好きな女性との深い交際を求めていく。
    求める者には与えられる。うだつがあがらないはずの横田政美の前には、ヒマをしている主婦やクラブホステス、マンションに住む20代女性などなどから、さりげなく誘われる。据え膳食わぬは男の恥、と念じては、女体の深いところに向かっていく。楽しい夢を見させてくれる官能長編。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    義母が亡くなった。北軽井沢の林道に駐めた車の中で。自死というが遺書はなかった。
    義母と秘かに深いつながりのあった息子は、義母の自死に納得できず、行動に出た。真実を突き止めることが義母への愛の証だという思いもあった。
    母には、家族には秘密があることがわかった。莫大な借金、そして不倫。だとしても、納得できない。息子はさらに行動した。
    本書は、自死の母について、義理の息子、不倫相手、そして息子と関係をもった義妹、それぞれの視点から描く。構成の妙に加え、官能を色濃く敷き詰めることで、それぞれの身勝手さを浮き彫りにし、ひとりの女の自死の不条理さを浮き彫りにする。見事な作品。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    ブティック七店とレストラン三店を経営し、不動産業にも手を出している凄腕の経営者・池沢久夫に、不気味な電話がかかってきた。
    相手にしなかったが、その得体のわからない相手は、ブティックに現れ、店員にわかるように万引きをした。
    単なる万引き犯でないことは明らかで、池沢は急ぎ、店に向かうことにした。案の定、万引き犯は見知った顔、武原耕司だった。
    武原の出現は、池沢にとってやっかいだった。凄腕の経営者になるためのとっかかりの金の工面に、武原は深く関わっていたのだ。
    池沢はネチネチと絡んでくる武原に、どうやって対処するのか。男としての本当の真価が何かを問う!
  • 770(税込)
    著:
    半村良
    レーベル: ――

    古典随筆の名作「徒然草」の著者、吉田兼好は謎の多い人物だ。そこに目を付けた鬼才半村良。
    鎌倉幕府の滅亡、後醍醐天皇の建武の中興の動きの中に、歴史を操る人物として兼好法師を置き、『太平記』には書かれなかった裏の歴史を紡ぎだす。
    物語の中で実在の人物と創作の人物たちが自由闊達に動き、新しい歴史を生み出していく。
    伝奇小説の巨匠が残した幻の長編小説。
  • 高血圧の黒幕とされる酵素「レニン」の遺伝子解読に世界で初めて成功し、世界的に脚光を浴びた筑波大学名誉教授の著者が、大学時代の生活からアメリカに渡ってからの環境や経験、「レニン」研究の過程と人間の遺伝子にはどういう意味があるのかをわかりやすい言葉で綴った、研究者志望には必読の書。
    日本とアメリカの大学研究の違いや、研究者が日々どんな環境にいて、どんな問題を抱えているのかをかいまみることができる。門外漢にとっても興味をそそられる良書。
  • 大けがが原因で不能になってしまった医師の夫が妻に求めたのは、見知らぬ男とのセックスだった……。
    妻の千夜子は夫を不憫に思い、そして愛の証のためとの思いから、夫の無謀な要求に応えていた。
    ある夜、千夜子は大学生の潤壱と出会った。
    「体は許しても、心だけは許すな」と、夫から忠告されていたが、千夜子はウブな若者に惹かれてしまった。
    若者にのめりこむことにより、妻は性欲に正直に生きる快楽を知る。不能の夫は妻に見捨てられることを恐れる日々を送ることになる。
    ほころんだ夫婦愛が行き着く先はどこなのか。
    愛と人生と生き甲斐を見つめながら、妻は欲望に従うだけで人生を全うできると信じたのか。

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