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『シティブックス、勝目梓(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~37件目/全37件

  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    広告制作会社を経営する南和彦は、26歳のときに年上の秀子と結婚し2人の娘を授かった。ところが、元来の女好きが昂じて浮気に走り、結果、離婚。浮気相手だった加奈子と再婚し、今はひとり娘の明美と3人で暮らしていた。
    ある夜更けに帰宅すると、自宅に先妻との娘・恵子が訪ねてきており、しばらく住まわせてほしいと言われる。
    8年間音信不通だった秀子と連絡を取るようになった南の浮気性は治ることなく、若いモデルとの秘密の逢瀬を楽しんでいた。元妻と今の妻、そして愛人との間で、南は翻弄されていく。
  • シリーズ7冊
    660682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    ひどい宿酔で午後3時過ぎに目覚めたとき、探偵の秋津慎平は自分がラブホテルの一室にいることに気づいた。隣には全裸の見知らぬ女が。女と淫蕩な時間を過ごした後、依頼人が待つ日比谷のシティホテルに赴いた。今回の依頼人は女優の伊吹杏子。盗まれた前衛美術家の作品を元の美術館に戻してほしいという仕事だった。たいして難しいことではないと思ったが、美術品を戻した後すぐに男たちに襲われてしまう。しかも伊吹杏子の家出した娘の捜索まで依頼されたことで、大きな謎に立ち向かうことになる。息詰まるサスペンスとエロス。上質のハードボイルド、ハードサスペンス長編!
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    別れた女房に未練はないが、ひとり息子には少しばかり気を遣っている私立探偵・設楽公次の仕事場を訪ねてきたのは、心中で亡くなった女の母親だった。
    事故とは思えないので調べてほしいという依頼だったが、設楽は気乗りしなかった。警察では心中に不審な点はないと公式に発表したというのだ。渋々ながら引き受け調べはじめると、次第に心中とは到底思えない事実がでてきた。探偵は細い糸をたぐるよう慎重に、頭脳と男の肉体を使い、心中の核心に迫っていく――。
  • 12話からなる短篇集。短編二話ごとに間奏としてさらに短い短編を挟みという凝ったり構成である。本書は著者が苦労してデビューして6年ほど経ったころに書かれたもので、いわば、自信を得て脂がのってきた頃の著作といっていい。意欲的な短編ばかりで、読み応え十分だ。
  • シリーズ4冊
    671682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    私立探偵・伊賀光二。ハードな事件によって左右の手の小指を落とされるという報復にあう。
    ある日、趣味の裏ビデオの鑑賞をしていた。画面には、切れ長の目で長い睫毛の女が本番を繰り広げていた。
    その時チャイムが鳴り、仕事の依頼が飛び込む。依頼人は今まさに“鑑賞”していた本番女優だった。
    坂部順子と名乗る女は「父親を捜してほしい」という。元刑事で伊賀と同業の私立探偵の父親は、調査中に別の事件に巻き込まれたらしい。
    話を聞いた直後、すぐに手を引けという脅迫電話があり、行方不明になっている坂部の探偵事務所を訪れた帰り、三人組に襲われる。
    またハードな事件に巻き込まれる予感を感じながらも、伊賀は若くて美しい女の頼みは断れない……。官能色豊かなハードボイルド探偵小説。
  • 671(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    「奇妙な小説ですね」と、初掲載した小説誌の担当編集者が思わず唸ったという稀な作品。
    主人公は湯佐稔、そして三年前に離婚して湯佐の元を去った佳奈子。彼女は娘とともに別の男と暮らしはじめていたが、どういう理由か、娘を置いて家を出てしまった。それを知った元夫の湯佐は、心の呻きに従い、元妻の行方を追い始める。
    元妻は何から逃げ、何を怖れ、何を求めたのか。女の思考の神秘を追う大胆なエロス&サスペンス!
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    千葉県内のゴルフ場のコックとして勤務している堀井勉とキャディーの志穂は、仲良く暮らしていたが、失踪した父の家を相続するにあたり、妹の直美とトラブルになる。
    相続問題はどこにでもあるが、姉妹は仇同士のような軋轢を生んでしまう。
    そんな折、志穂は何者かによって凌辱されてしまう。まさか妹が仕組んだことなのか? それだけでも深刻な問題だったが、ことは複雑だった。堀井が犯した過失致死事件が絡んでいそうだった。男のロマンとバイオレンスが絶妙な、勝目ワールド全開の長編。
  • 671(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    表向きは配管の仕事をしている甲田孝之だが、実は強盗の常習犯であった。しかし、クラブホスステスと美緒と出会ってからは、裏の仕事を止めていた。愛する美緒のためにも、真っ当に生きようと心に決めたからだった。
    ところが、真面目な生き方を許してくれないヤクザが現れた。美緒の元彼だった。そして、手を切らせたければ、強盗の仕事をしろ、甲田に持ちかけたのだ。
    愛する女のために、甲田は決意するが……。驚愕の展開が、待っている!
  • 宝石商として成功している吉川和巳は、愛人と生活するために、妻を殺そうと画策する。夢のような生活を手に入れるには、完全犯罪でなければならない。そのために考えたのが、妻が誘拐されるという事件をでっち上げたうえでの殺害だった。
    実行の当日、誘拐するところまでは成功した。しかし、そこから想像もしなかったことが起きてしまう。
    誘拐を計画した当の吉川が誘拐されてしまった――。
    エゴにまみれた欲の行方は進路を変え、殺害計画は悲惨な破滅計画へと変わっていく!
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    犬塚誠は弟分の荒木欣也と恋人の松川奈保子と組んで、盗んだ車を使って強請りを繰り返していた。
    強請りを成功させた夜、ふたりは路地から飛び出してきた中年男を撥ねてしまい、それを偶然目撃した柳井純子を車ごと拉致することに。
    ところが純子から、自分を裏切った恋人の人気作家・仙波明彦から大金を巻き上げるという狂言誘拐を提案される。
    順子は仙波の2つの秘密を握っていた。
    緊迫の狂言誘拐は成功するのか? 多視点からの構成が緊迫感を織りなす傑作ハードバイオレンス。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    女子大生の今日子が二人の男に誘拐され、監禁された。全裸され、手錠で繋がれた上に、女二人も加わっての乱交状態で凌辱された。解放された彼女は恋人の慎治に事実を打ち明けるが、精神に破綻をきたしていた。
    その後、脅迫の電話が今日子の実家にかかってきた。乱交状態を映したビデオテープと引き換えに、資産家である父親から1億円を脅し取ろうという魂胆だった。
    自分が悪くもないのに罪悪感を感じていた今日子は、思いもかけない行動に出てしまう。そこから慎治は激しい復讐の炎を燃やし始めた。小さな手掛かりから男女4人を追い詰める。これぞ本物の復讐ハードバイオレンス!
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    おれは平凡な輸入キッチン用品のセールスマンだった。
    ある昼下がり、住宅街の一軒を飛び込み営業した時、欲求不満の主婦に誘惑される。情事の後、ふと目についた現金を盗んだところから、人生は大きく変わってしまった。仕事をやめ空き巣専業となったのだ。
    空き巣には思いがけない余禄がついてきた。部屋に隠されていた男と女の秘密の写真やビデオだった。そんなものに興味を抱いたことが地獄の入り口だったとは――。
    ここには、信じられないまでのセックスと暴力が描かれている。ハードバイオレンスの極北、極致!
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    下ネタ小咄専門の噺家・淫風亭やり助が語る形で綴られていく落語小説。
    美人だけれどタマが大好きなお玉が思いついた奇想天外なエッチや、庄屋の娘のお花のあそこが大きいために始まる婿探しの顛末、間男との浮気が3Pに発展するなど、江戸の人々が繰り広げる、いやらしくて、でもクスッと笑ってしまうお話11話を収録。
    趣向を凝らした爆笑エロス落語短編集!
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    平凡な男が、暴力団組長の娘の誘拐を企てた。
    ごく少額だった闇金融での借金が法外な利息によって膨れ上がり、家をとられ、妻は自殺し、娘二人も苦界に沈んだのだ。
    サラリーマンだった男の目的は、復讐あるのみ。それこそが、ひとり残された夫・父としての存在証明となるのだ。組長の娘の誘拐に成功したものの、その現場には、かつて三木の組に籍をおいていた馬場豊が犯行を目撃していた。その馬場もまた、組長への憎悪に燃えていた。
    交わるはずのない二人に、復讐という同じ目的から奇妙な友情が芽生えていく。心にしみるバイオレンス!
  • 671(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    テロ未遂事件を起こしたのは17歳の時だった。それから20年が経ち、男は殺人事件を引き起こした。
    20年もの長い間、男は果たせなかったテロの失敗を悔やみつづけたのだろうか。それとも新たに殺意を育てたのか。
    拘置所の中での自問を、読者は追体験することになる。息をするのが苦しくなってくる自問がつづき、殺意が身近になっていく。
    心の闇が迫る心理サスペンス!
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    政治家や高級官僚を相手にする秘密のコールガール組織に、かつて関係のあった銀座のクラブママ・畑野光子が絡んでいる――。
    そんなネタを掴んだ雑誌記者の堀部昌二郎は光子を訪ね、勧められるまま買ったコールガールの由美に惹かれていく。時を同じくして、女の乳房と性器を切り裂く連続殺人がおきた。
    被害者のうち一人を除いて光子の組織のコールガールだったことが判明する。一方で、由美こと宇津木恵の持つゆがんだ深層心理が次第に明らかになっていく。
    疑惑を持ちつつも恵の肉体におぼれていく堀部は、地獄に向かう。傑作長編サスペンスミステリー。
  • 671(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    法律事務所で調査員をしている辻五郎は、妹から、スリランカで行方がわからなくなった恋人の宮内敦を捜してほしいと頼まれた。
    二億円のサファイアを持って逃げたのではないかという疑いがあった。そんなことをするはずがないと、恋人の潔白を信じる妹の頼みを断るわけにはいかない。
    辻五郎は、スリランカへ飛び、宮内を捜す。足跡が少しずつたどれるようになったところで、スリランカに悲報が届く。妹が事故で亡くなった、と――。
    宝石業界の内実、そして社内の派閥争いが浮き彫りになる中、妹の死は、果たして事故だったのか。
    エキゾチックな女性が乱舞するスリランカを舞台にした超官能サスペンス!
  • 693(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    ニューヨークのダウンタウンの路地裏で美術商・堀江伸彦が殺害された。堀江の父親の依頼で、友人の遊乱二郎(あそびらんじろう)は現地に飛ぶが、強盗殺人との警察見解に疑念を抱いた。美術商とは違う裏の顔がありそうだった。
    早速、私立探偵のトミーと独自の調査を開始するが、命を狙われる。やがて事件を葬り去ろうとする圧力がかかり、東京、パリと舞台は広がり、乱二郎だけでなく周囲の人間まで殺し屋の魔の手が伸びてくる。
    冷徹な国際政治が底流にあるのか。暗躍する不気味な敵に挑み凄絶な死闘を描く、国際バイオレンスの大作!
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    大の女好き私立探偵・矢部守が事務員の人妻を口説いてベッドに誘おうとしていたとき、美貌の依頼人沢村可奈子が現れる。人に見られたら困る写真を元に脅迫されているという依頼はあっけなく解決した。下心いっぱいの矢部はその後、腕を買われた可奈子から、財界の大物の孫娘がSMプレーの末に怪死した事件の調査依頼を受けることに。簡単な捜査と思われた事件は、思わぬ方向に進んでいく。レズビアン・3P・SM、さらにはエロ川柳まで満載。エロとコメディ、ほどよい格調と品位の長編官能ハードボイルド。
  • 不倫相手の医師とともに、自宅前で突然襲ってきた少年に軟禁された看護師の則子。少年院から脱走してきた少年は、金の工面のために医師の沢田を外出させるが、人質となって残された則子の心は猜疑に揺れはじめる(「ブラック・モーニング」)。他、「750cc心中」「しらけ鳥のブルース」「盗まれた夜」「汚れた夜の夜想曲」「誘惑の紫陽花」「青い鳥のエレジー」「ジグソーパズル」「下在の譜」の9編を収録。
    男と女の不可思議な心の揺れを巧緻に描く、繊細なハードサスペンス作品集。
  • 671(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    タクシー運転手、立石は妻と息子と3人、幸せでおだやかな生活を送っていた。
    だが立石は、かつてやくざで殺人の過去があり、刑務所に入っていたことを隠していた。そこへかつてやくざ仲間、河本が現れ、選挙資金強奪の仲間に入れと誘ってきた。必死に拒む立石だったが、巧妙な脅迫、さらには妻と子を人質に取られたことで、否応なく仲間に加わるしかなかった。
    簡単だと言われた犯行は、警官に発砲したことで大事件になっていく。そこには河本らの巧みな罠と県知事選挙の陰謀があった。
    妻子を奪われ自らも命を狙われる立石は、復讐の鬼となって彼らを追い詰めていく。
  • ハードバイオレンスの巨匠・勝目梓という作家は、著作が500冊を超えているものの、エッセイの類いは書かないことで有名だった。「エッセイは得意ではない」というのが理由だろうと噂されていたが、ほんとうのところはうかがいしれない。
    唯一のエッセイといっていいのが本書である。しかも、内容が著者自身の性を、赤裸々につづっている。正直さは感動的ですらある。
    おのれの性、性にまつわる事相、変遷などを大真面目に書き尽くす。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    おれは「タン」。逃亡先のバリ島で一緒逃げている女「キンギョ」の寝姿を見ながら、東京での想像もしなかたっ出来事を思い出していた。政治家のセックススキャンダルに巻き込まれ、その政治家を殺したかもしれないほど痛めつけバリ島へ逃げたのだ。
    だが、安息は得られない。彼らの手下は執拗に追いかけてきた。このままやられるより「やりかえす」と決めたタンは東京に戻る。
    待っていたものは、政治家だけではなくそれを利用しようという黒幕だった。
    肉欲と権力欲が渦巻く世界で、タンとキンギョは命を懸けて戦い始める。ハードバイオレンス・ノベルの傑作!
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    義母が亡くなった。北軽井沢の林道に駐めた車の中で。自死というが遺書はなかった。
    義母と秘かに深いつながりのあった息子は、義母の自死に納得できず、行動に出た。真実を突き止めることが義母への愛の証だという思いもあった。
    母には、家族には秘密があることがわかった。莫大な借金、そして不倫。だとしても、納得できない。息子はさらに行動した。
    本書は、自死の母について、義理の息子、不倫相手、そして息子と関係をもった義妹、それぞれの視点から描く。構成の妙に加え、官能を色濃く敷き詰めることで、それぞれの身勝手さを浮き彫りにし、ひとりの女の自死の不条理さを浮き彫りにする。見事な作品。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    ブティック七店とレストラン三店を経営し、不動産業にも手を出している凄腕の経営者・池沢久夫に、不気味な電話がかかってきた。
    相手にしなかったが、その得体のわからない相手は、ブティックに現れ、店員にわかるように万引きをした。
    単なる万引き犯でないことは明らかで、池沢は急ぎ、店に向かうことにした。案の定、万引き犯は見知った顔、武原耕司だった。
    武原の出現は、池沢にとってやっかいだった。凄腕の経営者になるためのとっかかりの金の工面に、武原は深く関わっていたのだ。
    池沢はネチネチと絡んでくる武原に、どうやって対処するのか。男としての本当の真価が何かを問う!
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    工場経営者の森健に次々と不幸が襲い掛かる。人生のどん底。不況の煽りを受けて経営していた会社は傾き、妻は出入り業者と不倫、そして離婚。最愛の一人娘は夜道で通り魔に刺殺されてしまう。町工場は金策も尽きてついに倒産。
    生きる気力を失った森は、「どこの誰ともわからないまま死にたい」と南房総の海べりの街にたどり着く。酒浸りの日々。
    絶望の日々を送る森の前に、ある雨の夜、ずぶ濡れの女が現れた。自殺を試み、死にきれなかったホステスの浅倉夏子だ。
    生きる望みを失くした2人は、互いに激しく体を求め、むさぼり、惹かれていく。
    だが、夏子は地元の有力者に金で買われた「性の奴隷」だった。その男は地元やくざと手を組み、警察も手名付けていて、誰も逆らうことができないアンタッチャブルの、絶対的な存在だった。
    森は女のために自分の生きる証を求めるために、命を賭けて街の黒幕に向かっていく――。男の激情が渦巻く長編ハードロマン。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    教え子だった女に手をつけた「ツケ」は、こんなにも惨いものだったのか――。
    女子大の講師であり、評論家としても名をあげてきた三隅は、車の中で、元教え子との濃密な時を過ごしていたが、暴漢に襲われてしまう。自分の弱さに怯え、名声に傷がつくことを恐れた三隅は、抵抗することなく、いわば、暴漢に自分の愛人を差しだす形をとってしまった。それが脅迫という形になって返ってくるとは……。表題作の「血の残像」をはじめてして、いずれも巧妙などんでん返しが待っている。ハードな官能、ミステリー、バイオレンスが融合した10作からなる短編集。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    城所恒夫は母を知らない。
    未婚で恒夫を産んだ母は、元ボクサーの父と結婚した1年後に、4歳の恒夫を残して消えたのだ。
    以後、血の繋がらない父が男手ひとつで育ててくれた。
    ある雪の夜、19歳の恒夫は新宿でトレーナーの田沼八郎に出会い、プロボクサーを目指すことに。一方で、恒夫は恋人の中井信子とは別に、一緒に暮らしていた養父の愛人清子とも体の関係を持ってしまっていた。
    デビュー戦、新人王戦と勝ち進む恒夫だったが、複雑な人間関係の陥穽の渦に巻き込まれていく。
    エキサイティングなファイトシーンがストーリーと絡み合う、会心の長篇ハード・サスペンス。
  • 美人局で男を強請った帰途、高級外車と接触事故を起こしたことから、青木昇と久保みちるはその代償として資産家の篠村夫妻により肉体を弄ばれることに。
    だが二人はやがて巨万の財産を持つ篠村から金を奪取することを思いつく。
    計画はあっけなく頓挫したかのように思われたが、篠村の妻・祥子の誘いから新たな展開を見せ始める。
    誰が騙され、誰が騙すのか。最後に笑うのは誰か。勝目ワールド炸裂のハードバイオレンス長編。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    デパートの警備員の辺見恭平は、もともとは、要人警護を務めるSPに抜擢された優秀な警察官だった。暴走族がしかけてきた煽り運転に応戦し、怪我を負わせたことの責任をとって職を辞したのだ。平凡な生活を送っていた辺見だったが、ある日、罠にはまり、銀座のクラブホステスの警護をする役目を負わされてしまう。
    数日間で終わるはずの警護だったが、思わぬ成り行きをたどってしまう――。正義感溢れる辺見は、男として生きる者としては、どのような結末に満足するのか。驚愕のラストが待ち受けている!
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    銀座高級クラブのバーテンダー、稲瀬谷健太郎にはもう一つの顔がある。裏の仕事は〝いかせや健太郎〟と呼ばれるコールボーイ。
    健太郎は特異な体質で、腋の下のあたりから発する独特のフェロモン〝牡の匂い〟が女性たちを欲情させるのだ。
    たとえば。
    清純アイドル歌手として売り出し中の江見夕子はまだ18歳だが、本性は病的な淫乱娘。事務所社長に「金で買える男を世話して」と要求し、思い通りにならないと仕事はしたがらないし、マネージャーに当たり散らしたりと手が付けられなくなる。そこで夕子のガス抜きのために〝いかせや健太郎〟に指名が回ってきた。
    アイドル歌手から、コメンテーターとしてテレビに登場する人気評論家、政治学者、有名ファッションデザイナー婦人、世界的ロックシンガー、外国人プロゴルファーから65歳のおばあちゃんまで、性的な欲求不満を抱える女性たちを、性技と誠実さで心底満足させていく。
  • 「いいかい、独りでやるの……。いっぱい、いくんだよ」
    あてずっぽうにダイヤルを回してセックスを録音したテープを流し、電話に出た相手の反応を楽しんでいると、受話器からは女性の押し殺した息づかいと、「アア、アン」という声が──。
    いたずら電話で知り合った美人OL片桐敏子とのセックスにいつしかおぼれていく英次。敏子のセックスは奔放だ。「舐めたい、英次のこれ……」「めちゃくちゃにされたいの」「ひびくわ、英次。とってもいい」「コレはわたしだけのもの」とベッドでは欲望が止まることなく色情を漏らし続けた。そして、ひさしぶりのテレホンセックスの最中に、敏子が突然はげしく喉を詰まらせたような声を出し、殺害されてしまう。現場に駆けつけた第一発見者の英次は容疑者となり警察の取り調べを受けることに。敏子のレコード盤コレクションを手掛かりに殺人犯を探す表題作のほか、女性たちが秘める奥深い性を赤裸々にしていく。
    「新宿はぐれ地図」「笑え、デスマスク」「リップ・テクニック」「ディスカバー・ワイフ」「怨み肌」「真夏の夜の狂乱」「蜜のパートナー」「甘い夜のダミー」の9編を収録する勝目梓ワールド炸裂の傑作集。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    愛しい恋人は、自らの命を絶った。
    その原因を、小津健吾はわかっていた。
    伊豆にドライブデートに出かけた時、暴漢に襲われたことを苦にしたものだった。
    ふたりで乗り越えようと誓ったが、果たせなかった。
    悲劇はそれだけでは終わらない。
    今度は健吾が命を狙われる。地方に暮らす親兄弟までもが襲われる。
    なのに、なにに原因があるのか、相手が誰なのかわからない。
    健吾は相手を特定できないまま、復讐を誓う――。
    迫力のハードバイオレンス長編。
  • モノと性が固く結びついた男たち女たちの話。
    幼い頃に見た性的な光景が、モノによって蘇ることもある。
    別れた男がつかっていたモノが、性欲を喚起させるきっかけづくりになることもある。
    彼ら彼女らは、ごく普通の性欲の持ち主であるが、モノにけしかけられ、モノに引き出され、異常なものを紡いでしまう。
    本編は、10のモノが登場し、10の性の欲を披瀝する。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    8つのストーリーそれぞれにうごめいている、めくるめくエロス。男と女の熱い思惑。
    犯罪に手を染めようと自らの意思で踏み出す者もいれば、はからずも、罪を犯すことになってしまう者もいる。
    惑いながらも突き進んでいく彼らの真情、不安を打ち消し、勢いをつけるためにセックスにのめり込む彼らの不安の心を、見事にあぶり出す。
    勝目ワールドの真骨頂が随所に堪能できる短編集。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    地位も名誉も金も持っている青年社長猪沢慎一郎は、幼い頃からマゾを自覚していた。
    そんな彼が自らの性癖を満足させるために選んだ道は、素直で純朴な処女を嫁に迎え、ハードSとして育てることだった。
    夜毎、マゾの夫は妻久美子をサドとして鍛える。肉体だけでなく、自らの精神までも追い込むのを本望とする夫は、妻に浮気を持ち掛ける。
    嫉妬に苦しむことで、マゾの心を満足させようというのだ。
    しかし夫は、純朴だった妻の心が軋んでいたことに気づかなかった……。
    迫真エロス満載の心震える長編。
  • 682(税込)
    著:
    勝目梓
    レーベル: ――

    ハンサムでスマートな私立探偵・中沢卓也は原宿のマンションの一室に事務所を構え、さまざまな事件の依頼を受けている。
    若く美人で有能な助手・青柳理絵とともに、人妻の浮気調査から誘拐事件、殺人事件まで、警察とは別の手腕と手法で事件を解決に導いていく。
    二人の武器は、彼と彼女の肉体である。
    卓也は、乳房を攻め、熱く湿った中心に分身を突き立てて、調べたい女を篭絡し、理絵も同様に、その豊かな体でターゲットの男たちの口を開かせる。
    スマートながらもエロチックなコンビが、色と欲にまみれた男と女の事件を解決へと導く、官能ミステリー作品集。

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