『KADOKAWA、荒巻義雄、401円～500円(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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二つの密室と甦る「浦島伝説」…傑作伝奇ミステリー
資産家の未亡人の自殺、そして盲目の新婚女性のガス自殺……。記憶を失った画家・條里嶋成が、自らの過去を辿ってゆくうちに判明したのは、この両事件との深い関りだった。なんと“新婚女性”とは自分の妻であり、“未亡人”とは妻の母だったのだ。が、〈何か裏がある〉と考え、真相を追いはじめた彼が思い至ったのは、奇怪な密室殺人事件であった。現代に再現された浦島伝説の不可思議な事件を描く、伝奇ミステリーの傑作！ -
北欧神話に材を得た表題作など、豊かな着想の１０編
幻想的な霧の都ハンブルグ。その街角に、“ヴァルプルギスの夜”を探し求めて歩く日本人の男がひとり――。この街にあの彼女がいるはずだ。以前、謎めいた瞳と妖気的な魅力で男の生活を完全に支配し、ある日突然、姿を消してしまった美貌の日本人女性が……。異国での男の彷徨は、数奇な体験を重ねて続く。ゲーテのファウストをモチーフに、ロマンあふれる幻想世界を展開する秀作。表題作ほか「夢あやつり」「怪盗キルケ」「異説広隆寺縁起」「巨獣霊綺談」「アッツの幽霊」「かぐや姫伝説」「学園生活」「卒業式」「ミスター・ミズ探偵事務所」を収録するＳＦ短編集。 -
“ムー”を巡る壮絶な魔術大戦始まる。
葉山香織は忌わしい過去を引きずっていた。ＯＬをしていたころ通訳を担当した男に凌辱されたのだった。以来、会社を辞し、モデルとして暮らしていたが、突然の愛人の死により身辺に変化が起こった。“無宇企画”からの仕事の依頼だった。ムー神人と出逢い、出生の秘密が明らかになった今、“弥勒の種子”としてラ・ムーが誇るエージェントの一員、西国一兵と共に奇怪な新興宗教教団“チャンカ同盟”の謎に迫るのだった…。ニューヨークを舞台に強大な敵をむかえ、神と悪魔の壮絶な魔術大戦（マジカル・ウォーズ）が始まる！ -
寿老人が導く先は理想郷“ムー”か。神仙伝奇ロマン
鎮鏡兵は大学を卒業する年、ひょんなことから東京吉祥寺にある喫茶店“無宇”をまかされていた。そんな鏡兵の前に、寿精七郎なる不思議な老人が現われた。それ以来、鏡兵の人生が大きく変化していった。鏡兵の潜在意識下にねむっていた観念……今生きているこの世界が仮の宿であるという想いが、額田雅子なる恋人を得てますます強くなり、すべてが何かしら得体の知れぬ力に導かれていくようだった。謎の理想郷“ムー”の秘密をめぐって、超古代と現代を結ぶ華麗な幻想譚。 -
精神分析の成果を駆使、幻想美にみちた処女長編
白樹直哉はヨーロッパにいた。生活費はカジノで稼ぎ出していた。が、彼を放浪の旅へと駆りたてているのは、空漠とした自分の過去への追憶であった。ウィーンで嵐のように燃えたソフィーとの愛の時。学生だった純子という少女への追憶。そして冴子という名の女性の謎……。幻想と現実とが交錯する中で、白樹は意識と無意識との境界をさまよい歩く……。精神病院の患者と女医の会話が紡ぐ原図と非現実の狭間。ロマンあふれる荒巻義雄の原点となった、初の幻想長編小説の世界！ -
〈青〉が紡ぎ出す神秘と夢幻の世界。恋愛小説、５篇
旅――。そこには精神と肉体の無限の高揚と、果てしない放浪がある。見知らぬ国の見知らぬ街角。そこで男たちは恋に陥り、精神と肉体とを焦がして去ってゆく。――それは麻薬的で夢幻的であり、神秘的ですらある。パリ、ギリシア、ローマ、ボンベイ、イスタンブール……悠久の「時」の流れの中で、異なる土地に異なる女神をみつけ、ひとときの生命の燃焼に全てを忘却する……この華麗なるロマンの世界を、荒巻義雄が、「青(ブルー)」のイメージで物語る珠玉作品集。「青きラムール(愛)」、「青い馭者」、「青き陶像」、「青衣の夢商人」、「青い十字路」の５篇。
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