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竜が―――運命の鍵を握る世界。
この地では、竜の力をその身に宿す『竜姫』たちの戦いが、永きに亘り繰り返されてきた。

あの夏の日……黒竜に囚われ、支配されていた翠竜は、ひとりの少年に救われた。
それから５年の時が流れ、今。
翠竜が再会した少年、妃成カグナは、二人の竜姫と幸せな日々を送っていた。
かつて彼に救われた翠竜は祈る、「少年の平穏が永遠に続くように」と。
しかし少年の日常は、彼を求める邪悪な黒竜―――ニーズヘッグが姿を現したことで崩れ去る。
少年の大切な人々が住む街を黒竜が蹂躙し、彼自身をも傷つけようとした、そのとき……
翠竜は、少女の姿となって舞い降りた。

「あの日の雛鳥が、今こそ恩を返そう」―――

揺りかごの町、九頭龍の地で、
翠竜ケツァルコアトルと黒竜ニーズヘッグの戦いは、青龍と赤竜をも巻き込み、激化していく。
少年の平穏をかけた戦い……新たな真竜戦争が今、はじまろうとしていた。

★電子書籍版特典として、店舗特典【香梨名と緋南と、なにもない日常】【ティリストリや友人たちとのなにもない日常】に加え、書き下ろし特典として【北ノ森綾乃と魔獣たちのなにもない日常～本編その後・あるいは新章へのプロローグ～】の合計3本を収録！

※本作品は、LINE文庫エッジより二〇十九年九月に刊行された『翠竜のティリストリ』を改題の上、若干の加筆・修正を行っています。

魔法が当たり前に存在する世界。
誰にでも簡単に魔法を扱うことができるため、それを応用する人たちが現れた。

魔導ハッカー。
自己が行使するのではなく、他者の魔法へ侵入し、乗っ取り、奪い尽くす専門職。

依頼を受けて難事件を解決する「フォワード」の少年、アヤト＝クリミナルトロフィーも、以前は魔法を使って事件を解決していたが、最後の依頼での『失敗』をきっかけに、魔導銃を封印し、魔導ハッカーとして活動している。

これは魔法を手放した少年と、少女たちの物語――。

第①巻第②巻に加え、特典SSをまとめた豪華版！

※本作品は、LINE文庫エッジより二〇十九年八月に刊行された『魔導ハッカー〉〉暴け、魔法の脆弱性を』および二〇二〇年四月に刊行された『魔導ハッカー〉〉暴け、魔法の脆弱性を②』を底本として、若干の加筆・修正を行っています。

異界より現れし強力な来訪者を迎え撃つ！！
……という特別課題活動が毎週土曜日にある、とある学園。魔王やドラゴンが襲来するなか、少年少女たちはそれぞれの青春を謳歌することができるのであろうか……。

「何なの、あのドＳデザイナー！」
学央館書房の新人編集者・甲府可能子は憤っていた。
編集長から紹介を受けた装丁デザイナー、烏口曲に企画していた詩集の装丁を即刻で「やらない」と断られたからだ。
曰く、可能子の装丁に対する考えの甘さが原因らしいが……実はこの烏口、理路整然に上から目線で仕事を選ぶ、業界内でも有名なドＳ＆偏屈男だった！
果たして可能子は無事装丁の依頼を引き受けてもらい、本を刊行できるのか?
装丁の奥深い世界、そして今を働くすべての人に勇気をお届けする、お仕事エンターテインメント！

※本作品は、LINE文庫エッジより二〇十九年十月に刊行された『すべては装丁内』を底本として、若干の加筆・修正を行っています。

俺の妹・中島彩恋は少し病弱で引っ込み思案だけど、透き通るような白い肌と艶のある黒髪が印象的な超絶美少女だ。
仲睦まじく育ってきた俺たち兄妹だけど、実は血は繋がっていない。
最近、彩恋にぐいぐい迫ってこられて俺は我慢の限界を感じ始めていた!
それでも、兄として耐えていたら、だんだん妹の様子が変わっていき、スタンガンやロープまで取り出す始末だ。
そんなある日、彩恋に関する衝撃の真実が明かされて……!?

新元号とともにやって来た! ニュータイプ兄妹ラブコメディー!

★電子書籍版特典として【ファイナル・エピローグ】を収録。
※本作品は、LINE文庫エッジより二〇十九年十二月に刊行された『妹はサイコパス』を底本として、若干の加筆・修正を行っています。

ある日、世界は魔法則に侵された。
突如地面から現れた超巨大管状構造物、「異世界来訪体」は先端を開き内部から異世界の“法則”を吐き出した。
異世界の法則――それは魔法則、つまり魔法と呼ばれた。
それによって破壊され変貌した世界で、主人公・アオは妹・ラナと共に魔法資源を持ち帰る回収者を営んでいた。
荒っぽく忙しない生活ではあったが、十分に幸せな時間を送っていたのだ。
そう、あの事件が起こるまでは……。

私立花ノ宮学園は、古くからある由緒正しい全寮制の男子高校。
そんなむさ苦しい空間の中で、俺達腐れ縁の五人組は日々生活をしている。
そして、男子高校生の心理戦は――いつも突然始まる。

「なあ、この中だと、誰が一番デカいと思う」
雄の象徴。そのサイズや形状は思春期男子にとっては極めて重要な問題であり、時として人間関係を壊す爆弾にもなり得るのである。
――これはいかに自分の手札を隠したまま相手の手札を暴くかという、思春期ピュア男子の心理戦(という名の日常)を描いた物語である。

※本作品は、LINE文庫エッジより二〇十九年十二月に刊行された『性春デイズ ～男子高校生の性の心理戦～』を底本として、若干の加筆・修正を行っています。

――渡辺綱、のちに源四天王と呼ばれる少女の物語である。

時は平安。京の都では神隠しの噂が流れ、姫君や若者が忽然と姿を消す事件が多発していた。
それを憂いた帝は事件の解決のために陰陽寮に占いの命を下した。

時同じく京から来た武士団に仕官にやってきた若者の中に、人目を惹くほどに美しい少年が混ざっていた。
かのものの名は渡辺綱。これは後に源四天王の筆頭として鬼討伐に精を出す若武者となる……少女である。

ひとつ屋根の下、綺麗な魔女のお姉さんと暮らしてみませんか?

不治の病に罹った少年・桑折冬至ははずれの森に住む変わり者の魔女・ミーズに出会う。
その魔女は対価を払えば、どんな願いでも叶えてくれるが、願いの対価は彼女の気分次第。
珈琲を淹れることから、心臓を取られることまで、何を要求されても文句は言えない。
冬至の願いを聞いた魔女が伝えた対価は――。

「ふふっ、今日から君は私の弟子だ」
「へ?」
これは『僕』と『魔女のお姉さん』の季節をめぐる物語。

【電子書籍特典：書き下ろし短編『あいつから見た僕ノぶるーす』を収録】

※本作品は、LINE文庫エッジより二〇十九年十二月に刊行された『魔女の花嫁 seasons beside a witch』を底本として、若干の加筆・修正を行っています。