『光文社、清水一行(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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小佐野賢治の鋭い先見性と的確な経営方針、潤沢(じゅんたく)な資金力。彼の財力に依存し、人は経営状態の悪いボロ会社を押しつけたが、賢治はそれらの会社を後年必ず、優良企業に変身させた。そんな賢治の前に、彼の運命を大きく左右する男が現われた。新進政治家の田中角栄(たなかかくえい)である。この男を、自分の手で一国の総理にしたいという夢。……一代の傑物(けつぶつ)の波乱(はらん)の生涯を描く大作。
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弁護士のかたわら、青年実業家として実力をつけた石川豊太(いしかわぶんた)は、銀座に次々とバー・ビルを建設した。「一度は銀座のクラブのママになってみたい」という女性は引きも切らず、高額な家賃が着実に入ってくる。しかし相手が女性だけに、彼の巨根(きょこん)は休む間もない。やがて豊太は、企業規模を拡大するため、鉄道やゴルフ場経営にも乗り出すが……。大作、痛快青春立志伝。
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石川豊太(いしかわぶんた)は身長192センチ、体重90キロの巨漢。山羊(やぎ)を相手に自慰(じい)にふけるうち、急所を蹴られて巨根(きょこん)の持ち主となる。人生何が幸いするかわからない。女にもてた。苦学の末、弁護士になり、その間に覚えた経済のカラクリと勘のよさで、次々と事業を成功させていった。彼の巨根はその都度(つど)、大いに役立ったのである……。痛快ビジネス小説。
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勉強家で、動物的な勝負カンの持ち主の菅原忠は、相場師としてたちまち名を成してゆく。痛快無比の企業成功小説。
十三人兄弟のちょうど真ん中。菅原忠は、九州の片田舎から、弁護士になるという大望を抱いて上京した。とりあえず警官になった彼は、ひょんなことから米店の一人娘と結婚する羽目に。“大金を儲ける”ことに目標変更。時は日本経済大激動の昭和22年。勉強家で、動物的な勝負カンの持ち主の彼は、相場師としてたちまち名を成してゆく。痛快無比の企業成功小説(ビジネス・サクセス・ストーリー)。 -
神秘的な女体の探求は男の使命?! だが精力絶倫を誇る赤松も、最近の女たちの過度な要求には……。
両性の結合。それは男の征服感を満たし、同時に女性をこの世のものとは思えぬ夢幻(むげん)の世界に導くものだ……一代にして大ラーメン・チェーン店の社長に昇りつめた赤松至朗は、そう考える。男にとって、これ以上の高邁崇高な使命はない! 日夜奮闘、しかし精力絶倫を誇る至朗も、最近の女どもの過度な要求に四苦八苦……。男たちの珍騒動をコミカルに描いた傑作。 -
業績不振の商社が、大口客相手の競馬のノミ屋で大当たり。莫大な収益をあげたが……。
日之出商事食品課の猪木南男(いのきなみお)は、日頃から南の島にロマンを求める商社マン。ところが、新企画をめぐるトラブルで課長を殴り、辞表を提出。そこに、やり手の常務・吉川から思わぬ提案が出された。大口客相手の競馬のノミ屋をやれというのだ。不振の商社をたて直すこのアイデアは大当たり、莫大な収益をあげたのだが……。競馬と日本人。経済小説の重鎮が描く傑作。 -
人生の転機。男は大きな勝負に出た!
日本有数の財閥系生保・結城生命相互。その結城家に唯一の男子として生まれた結城正男は、不義の子ゆえに傍系の昭和製鉄に勤務していた。いつか重役として迎えられるという夢、その可能性が皆無だと思い知った正男は、目標を切り替え昭和製鉄内での出世を目指す。そして熾烈な派閥抗争の渦中に、積極的に身を投じていくのだが……。大勝負に出た一課長の賭けは!? -
企業小説の重鎮が描いた“バブル経済時代”の総決算!
スーパー・ゼネコン小松組。その下請け業者・高村工務店社長の高村敏之(としゆき)は、会長に直訴した。今になって切り捨てるなどと、言われる理由などない……。あの「宴」の時代は去っていった。残ったのは家庭の崩壊、虚栄のハワイの別荘、複数の女たちとの関係、そして会社の危機。日本経済のからくりを鋭いメスで解剖し、バブル時代の本質を抉(えぐ)り取った力作。 -
美貌と才知で男を手玉に……。国際企業買収に暗躍する“蝶(バタフライ)”とは!?
美貌と才知を備え、男たちを手玉にとって世界中を飛びまわるバタフライこと宇佐美三千代。ビジネスの相手は政財界のトップばかり……。老舗のオリエンタルデパート専務・瀬戸は、海外有名ブランドの企業買収のため彼女の力を借りて、次々と成果を収めていったのだが……。国際的企業買収の内幕を、ダイナミックに描いた傑作ビジネス・ミステリー。 -
権謀術数(けんぼうじゅつすう)入り乱れる裏金融界の実態を抉(えぐ)る異色企業小説。
戦後の混乱期に戸籍を消された上条(かみじょう)健策は、自らを“硬派金融”と称して日本経済界の裏街道を歩いていた。その商売は金融業といっても月並みな高利貸とは違い、金利を稼ぐより相手をそっくり食ってしまうのが狙いであった。上条のもとには経済犯罪のスペシャリストたちが集(つど)っていたが、そこへある融資話が……。権謀術数入り乱れる裏金融界の実態を抉る異色作。 -
四十三歳・船曳の特技は宝石鑑定。女性鑑定にも強く、賞味に余念がない。そのときに発する声に魅力を感じ今宵もまた…
船曳紀四郎は倉庫会社社長。四十三歳の働きざかりだが、仕事はもっぱら常務にまかせて、アバンチュールのほうに身を入れている。特技は宝石鑑定。当然、女体鑑定にも眼の利くところを遺憾なく発揮して、賞味に余念がない。……そのとき発する女の声音にたまらぬ魅力を覚えて重ねるセックス遍歴。最高級の宝石、希代の名器はいずこと今宵も……。傑作官能小説。 -
証券恐慌の兜町を舞台に、ぶつかりあう男と男の夢の行方。
興業証券の危機的な経営を再建するため、もちまえの剛腕を買われて大抜擢をうけた谷川。彼は経営陣を刷新し、首位野村證券の牙城(がじょう)に肉迫した。――ルポライターの安部は、超特ダネ山一證券の経営危機を追ったが、地方紙の報道協定破りで夢破れ、作家への道を狙っていた。2人の男がそのとき出会った。苛烈(かれつ)な競争に明け暮れる兜町の舞台にぶつかりあう、男たちの夢。 -
借金地獄の泥沼に足を踏み入れた美貌の女性経営者は、異常な行動に出た。
天性の美貌とプロポーションに恵まれた真木珠恵は、大手デパートを取引先にもつギフト用品販売会社の社長である。資本金わずか200万円。しかし彼女は金融業者から3500億円の融資を受け、230億円の債務をつくる。返済を迫られた彼女がとった行動とは? いつでもどこでも誰の身にも起こりうる悲劇。金融業界のからくりに翻弄される人間を描いた経済悪漢小説(ピカレスク)。 -
五島慶太、田中角栄の出現。一代の傑物(けつべつ)の波乱の生涯を描いた大作。
戦時中、そして終戦直後の混乱期を抜群(ばつぐん)の商才で乗り切り、蓄財に成功した小佐野賢治に大きな飛躍の機会(チャンス)が訪れた。東急電鉄のオーナー五島慶太(ごとうけいた)との出会いである。五島に勧(すす)められた箱根の強羅(ごうら)ホテルの買収、これが賢治にツキをもたらした。熱海、山中湖に所有のホテルが駐留米軍の休息所に指定され、膨大な家賃が支払われたのだ。賢治は次に運輸事業へ乗り出した。 -
病院を経営し医大の理事・副理事を兼務する菊川。監禁脅迫され三億円を奪われたが……。
産婦人科病院を経営し、医大と付属高校の理事・副理事を兼務する菊川に、その人生を一変させるような事件が起きた。父兄代表を名のる男が菊川を監禁脅迫し、三億円近い大金を学校の口座から引き出したのだ。まぎれもない被害者・菊川。しかし彼はその金権体質を批判され、いつしか重要参考人、容疑者へ立場をすり替えられたのだ。サスペンスあふれる濃密な小説。(『医大理事』改題) -
一代で財を成した栗山悠輔。彼の何よりの誇りは、医大に通う美貌の娘・千恵だった。ところが、妻ある大学講師・園田逸雄に処女を奪われ妊娠、自殺未遂……。そして、園田のバラバラ死体が発見された! 栗山父娘は絶対的なアリバイに守られている! ベテラン刑事・鳥居執念の追及。捜査陣が真犯人を追い詰めたと思ったとき、意表を衝くドンデン返しが待ちうけていた。
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