『光文社、西村望(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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悪事を懲らすに鬼にもなるが、弱者の犯した過ちには人情で裁く。江戸の四季の中にある人情ドラマ!
江戸には多くの人間が、過去を背負って辿(たど)り着く。彼らに、浮き世に巣くう卑劣なダニたちが絡(から)み、様々(さまざま)な事件を引き起こす。南町奉行所の同心・秋山五六郎(ごろくろう)は、手下の半次とお富を使い、縺(もつ)れた事件の謎を解きほぐす。悪事を懲(こ)らすに容赦はしないが、弱者の犯した過(あやま)ちには人情で裁く五六郎だが……。著者の描く江戸の四季に、風俗・風物を感じる人情捕物帳! -
法で裁けぬ罪もある。川ばた同心・人情始末!
北風の吹き荒(すさ)ぶ師走(しわす)、夜廻りに出た辻番の男が泥坊を捕まえたら、その盗品の中から逃げた女房の袷(あわせ)が出てきた。思わぬなりゆきに驚く南町奉行所同心・秋山五六郎。こそ泥を江戸追い放ちで「けり」をつけ、五六郎は手下の半次とお富を連れ、辻番人の逃げた女房の行方を探す。女には膝頭に指字を書く、まじない癖が……(表題作)。好評の川ばた同心・人情始末。 -
江戸の香り漂う町中で展開される、人情味溢れる捕物帳・第2弾!
江戸の南町奉行同心・秋山五六郎(あきやまごろくろう)は、手下の半次(はんじ)とお富(とみ)を引き連れて夜廻りの途中、男の惨殺(ざんさつ)死体を発見した。素性が掴(つか)めずにいたところ、今度は全裸女の水死体が揚がった。二つの事件に関連は!? やがて半次とお富の聞き込みで容疑者が浮かぶが、事件の裏には意外な真相が隠されていた(表題作)。江戸の香り漂う、大好評第2弾! 人情味溢れる捕物帳。 -
留吉(とめきち)の幼馴染みが、女を紹介すると言われ、金を騙(だま)し取られたらしい。義憤(ぎふん)を覚えた彼は、おそめという名の女を探して江戸の町を奔(はし)る。そんな時、四谷忍町(よつやおしまち)の横丁で商人風の男が殺された。その際、稲荷番の男が「おそめ」と叫ぶ男の声を聞いたと言う。果たして同一人か? 文蔵は探索を開始するが……(表題作)。好評“裏稼ぎ”捕物控!
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女房の火遊びに亭主の浮気、一張羅(いっちょうら)の晴れ着を盗まれてくやしがる娘――。岡っ引き莨屋文蔵は、子分たち(テレコの松に横丁の留吉)が拾ってきた、一見たわいのない町のもめごとの裏に、妖(あや)しい悪事の気配を嗅(か)ぎつけた。江戸の片隅に生きる男と女の、はかない夢と挫折、ゆがんだ愛欲のもつれが生み出した奇怪な事件の謎(なぞ)に立ち向かう、裏稼ぎ捕物控(とりものひかえ)。
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繁栄を誇る江戸の町々。だが、その裏側には、暗く澱(よど)んだ無気味な気配が漂っていた。色恋に溺れ、分別を失ってしまった女たちと、その弱みにつけこんで甘い汁を吸う冷酷な男どもの、ふしだらな情事の数々――。何気ない噂話の中から、危険な企みを感じ取った岡っ引き莨屋文蔵は、2人の子分(松と留吉)の尻をたたき、事件の核心に迫る。裏稼ぎ捕物控!
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江戸は市谷・浄瑠璃坂下で、商人風の男が何者かに絞殺された。男は料理茶屋に一人で出かけ、帰らぬ人となった。八丁堀同心・青木廉平の命を受けた岡っ引き・文蔵は、子分の松と留吉を引き連れ、下手人の行方を追う。殺された男の本妻には間男がおり、その間男の影が妾の背後にも……(表題作)。 悪事を懲らすが情もかける、好評“裏稼ぎ”捕物控!
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江戸に生きた人々の息づかいを感じる、本物の捕物帳を味わう。
亡父母の墓詣での帰り、おことは古着屋の見世先(みせさき)に、黒椿の花をあしらった母親の形見にそっくりの帯(おび)を見つけた。それは去年何者かに盗まれたもの。翌日、見世を訪ねるが売られた後で、思案の末、おことは訴えて出た。南町奉行所同心・秋山五六郎(あきやまごろくろう)は、手下の半次(はんじ)やお富(とみ)を使い、古着屋に帯を売りに来た女を探す。(表題作)江戸が情感豊かに息づく、人情味溢れる捕物帳。 -
捕物にかけては、めっぽう腕利きの文蔵親分だが、年増女の色気には鋭い探索の手も鈍る。一件落着の上の役得は、たいていは、“とらぬ狸の皮算用”。これではならぬ、と気を引きしめ、少々頼りない二人の子分(松と留吉)を相棒に、ぬらりくらりと巧妙に立ち回る犯人を、土壇場へと追い詰める。悪の蔓延(はびこ)る江戸の町に、文蔵の十手(じって)が閃(ひか)る。裏稼ぎ捕物控シリーズ!
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謎解きの面白さと、弱者にかける優しさが、しみじみと胸に迫る傑作捕物帳!
突然いなくなった娘の母親を投げ文で呼び出し陵辱(りょうじょく)した男と、六年前に起きた殺しの容疑者は同一人物か? 南町奉行所の同心・秋山五六郎(あきやまごろくろう)は、元同心の父・三四郎(さんしろう)から未解決に終わった事件の概要(がいよう)を聞き、一から洗い直しを決意する。そんな時、行方知れずだった娘が見つかり、さらに思わぬ人物までもが……。やがて五六郎たちの前に、意外な真相が浮かんできた。 -
表題作のほか、誰もが起こしかねないはずみの犯罪小説を七編収録。
石見が安紀子の全裸死体を谷底に投げ捨てた。これまで石見は、母親ほど年上の、職場の先輩・安紀子と性を貪り合っていた。やがて石見が結婚すると、安紀子は嫉妬に狂う。石見は発作的に絞殺したのだ。身を隠すには“無人駅”が格好の盲点に思われたのだが……。表題作のほか、誰もが起こしかねないはずみの犯罪小説を七編収録。 -
犯罪小説の第一人者が精選した八編の会心作。
スナックのママ・加代(かよ)は、金づるの情夫・照間(てるま)の心変わりを恨み、殺害計画をたてた。彼はコークハイを好む。加代は冷蔵庫のコーラ壜に青酸塩の粒を混入した。うまくいった。二階で男が死んでいる。顔を覗いて驚いた。男は死体処理を頼むはずのちんぴら・千頭(せんず)であった……(『地辷り』)。犯罪小説の第一人者が精選した八編の会心作。 -
快感未体験の八木夫妻はスワッピングにのめり込む。鬼才が性を通して人間の業を描く。
京都在住の大月信平・エリ子夫妻には子供ができない。だが信平は36歳。若い。交際誌で『私たちの夫婦生活を見て!』という記事を読み、名古屋の神田夫妻を訪問。さらに松本夫妻と交際し、鑑賞より実践が迷路を開くことを悟った。そこに快感未体験の八木夫妻も加わりスワッピングは盛り上がる。鬼才が性を通して人間の業を描く。 -
社会派犯罪小説の鬼才が絶妙な素材を静謐に描く慟哭の巨編。
ロシア生まれの神父が、長野県大町の教会で絞殺された。神父の名はヤコフ、72歳、独身。革命で肉親を奪われ、流亡の果てに日本での布教活動に専念していたのだ。犯人の市川勉が捕えられた。なんと昔、ヤコフが神に背き、“瞬時の関係”を結んだ人妻、典子の息子だった。社会派犯罪小説の鬼才が絶妙な素材を静謐に描く慟哭の巨編。
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