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『中央公論新社、半年以内、雑誌を除く(文芸・小説、新書)』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全264件

  • 電子版は本文中の写真をすべてカラー写真に差し替えて掲載。
    オットー一世の皇帝戴冠(九六二年)を起源とする神聖ローマ帝国は、ドイツを中心に周辺へと領域を広げた。皇帝位は一四三八年以降、ハプスブルク家がほぼ独占。十六世紀に最盛期を迎える。宗教改革、三十年戦争といった混乱を経て帝国は衰退し、一八〇六年に消滅した。弱体に見える国家が八五〇年も存続したのはなぜか。叙任権闘争など、皇帝と教皇の関係はいかなる推移をたどったのか。捉えにくい「大国」の実像に迫る。
  • 1万4千の島々が連なる日本列島は、ユーラシア大陸の東縁でその土台ができ、やがて分離。3万8千年前に人類が上陸し、歴史を紡いできた。変化に富んだ気候が豊かな資源を生み、国土を潤す。本書は、時空を超えて島国の成り立ちと形を一望し、水、火、塩、森、鉄、黄金が織りなした日本列島史を読み直す。天災から命を守り、資源を活かす暮らしとは。地学教育の第一人者が、列島で生きる醍醐味をやさしく解説する。
  • 新NISAで投資への関心が高まったこともあり、株価はバブル期の最高値を超えた。だが「失われた30年」で開いた海外との差はまだまだ大きい。逆にいえば、やり方しだいで成長に転じる潜在力が日本企業にはあるとも言えよう。それでは、どこをどう変えればいいのか? まずは「ふつうの資本主義」を取り戻すことから始めなければならない。しかるに、日本企業は内部留保を抱え、研究開発や新規事業への投資に消極的であり、親方日の丸からの天下りなどガバナンスにも問題が大きい。著者は、そんな諸課題を抱える企業を相手に「社長はおやめになったほうがいい」と直言してきた国内アクティビスト(モノ言う株主)の代表格・株式市場と企業経営の本質を喝破するとともに、ピカピカの会社ではなく、あえて改善点が多い会社に投資してきた自らの哲学を明かす。
  • 世界一の人口、急成長する経済、世界最大の民主主義、グローバルサウスの盟主……国際舞台で存在感を増す「大国インド」。だが、足元では権威主義化が急速に進む。2014年にナレンドラ・モディが首相に就任して以降、権力維持・拡大のために、実態と離れた「大国幻想」を振りまき、一強体制を推進しているからだ。本書は、政治・経済・社会・外交に至るまで「モディ化」が進行するインドの実像と問題を冷徹な視点から描き出す。
  • 算数は好きだったのに、中学の数学になると、とたんに苦手になる人は多いでしょう。マイナスの数や、文字式の移項といった箇所でつまずきがちです。「負の数に負の数をかけるとなぜ正の数になるのか」「因数分解の公式はなぜ成り立つのか」「証明が苦手だが、どうすればできるようになるか」など、丸暗記でなく、「なぜそうなるか」をていねいに説明し、間違えやすいポイントを解説します。「苦手」が「好き」に変わる21章。
  • かつて「軍神」と呼ばれる存在があった。彼らは軍国主義的思潮の権化として意図的に生み出されたわけではない。日露戦争における廣瀬武夫少佐の例をみればわかる通り、戦争によって強まった日本人の一体感の中から、期せずして生み出されたのである。だが、昭和に入ると、日本人が共感できる軍神像は変化し、それは特攻作戦を精神的に支えるものとなる。本書は、軍神を鏡として戦前の日本社会の意識を照射する試みである。
  • この物語には、二人の「私」と、二つの「真実」がある。


    結城真一郎氏絶賛!

    読み始めて思った。「王道の辻堂作品だ」と。
    読み終えて思った。「まんまと騙された」と。


    昼と夜で、一つの身体を共有する茜と咲子。
    しかし「昼」が終わりを告げたとき、予想だにしなかった「夜」の真相が明かされる――。
  • 日本軍は多大な犠牲を払いつつもグアム島を攻略し、米海軍の攻撃先鋒を潰すことに成功した。これを機に、日本政府は英国を通じて講和を打診をするのだが、米国政府からは一顧だにされない。なぜなら、米軍には強力な戦艦や巨大な空母といった新鋭艦が続々と加わりつつあり、次こそは勝利を得られると確信しているのだ。
    米軍が戦力を拡大し続けるのであれば、このまま守りに徹していてもいずれ日本軍は押し負けてしまう。であれば自ら決戦を挑み、圧倒的な勝利をもって米国の戦闘意思を挫くしか道はないのか――。
    トラックを根拠地とする米海軍主力を撃滅せよ、との難題を課せられた連合艦隊は乾坤一擲の大作戦を開始した。

    「米国を和平交渉の場に引っ張り出すためには、決定的な勝利が必要となる。かの日本海海戦に匹敵するほどの勝利が」
    連合艦隊司令長官 山本五十六大将
  • ◎内容紹介
    パレスチナ・ガザ地区を支配するハマスが、突如イスラエルに5000発のロケット砲を放った。イスラエル軍も徹底した報復攻撃で応酬し、多数の死傷者が出ている。「病院」まで標的にするイスラエルの内在的論理は何か。インテリジェンスの大家二人は、ネタニヤフ首相と情報機関に生じた溝の深さを読み解き、ガザの地から上がった戦火は、核戦争のリスクを孕みながら推移していると警告する。この戦いに背後にいる米、露、中の本音を見抜け!日本は独自外交の道を探るべきだ。
  • 米大統領選後の混乱で全米が麻痺する中、攻め寄せる中国海軍を翻弄した海上自衛隊。しかしアリューシャン列島に不穏な動きが現れ……混迷のアメリカで日米中露の戦力が激しく交錯するシリーズ第5弾!
  • 統治機能を喪失し、ディストピア化しつつあるアメリカ。ロスアンゼルス国際空港は辛くも守り抜いたが……共闘も束の間、人民解放軍がついに動き出す!超大国の分断を描く迫真のシリーズ第4弾。
  • 大雪の日、大人気作家の御津島磨朱李が細部までこだわった新邸のお披露目会が行われた。招かれたのは作家と編集者、文芸評論家と……。最初は和やかな雰囲気だったが、次第に雲行きが怪しくなっていく。奇想天外、どんでん返しの魔術師による衝撃のミステリー!
  • 帝国陸海軍の作戦行動の指揮・決定権限である統帥権。天皇大権に属し、その「独立」は内閣からの干渉を阻止した。そのため満洲事変以降、陸軍の暴走をもたらした最大の要因とされてきた。しかし近年、通説の見直しが進む。明治政府はなぜ「独立」を必要としたのか。否定論者がいながら、なぜ「独立」は維持されたのか。海軍の役割とは。本書は、軍事の特殊専門意識に着目、明治からアジア・太平洋戦争敗北までの通史を描く。
  • 「天から与えられた才能はどこへ消えた?」

    舞台はヴィクトリア朝京都。
    洛中洛外に名を轟かせた名探偵ホームズが……まさかの大スランプ!?

    -----
    この手記は脱出不可能の迷宮と化した舞台裏からの報告書である。
    いつの間にか迷いこんだその舞台裏において、私たちはかつて経験したことのない「非探偵小説的な冒険」を強いられることになったわけだが、世の人々がその冒険について知ることはなかった。スランプに陥ってからというもの、シャーロック・ホームズは世間的には死んだも同然であり、それはこの私、ジョン・H・ワトソンにしても同様だったからである。
    シャーロック・ホームズの沈黙は、ジョン・H・ワトソンの沈黙でもあった。
    -----(本文より)

    謎が謎を呼ぶ痛快無比な森見劇場、ついに開幕!

    目次
    プロローグ
    第一章 ジェイムズ・モリアーティの彷徨
    第二章 アイリーン・アドラーの挑戦
    第三章 レイチェル・マスグレーヴの失踪
    第四章 メアリ・モースタンの決意
    第五章 シャーロック・ホームズの凱旋
    エピローグ
  • インドに根付く社会的な身分制=カースト。数千年の歴史のなかで形成され、結婚・食事・職業など生まれから規制し、今なお影響を与え続ける。カースト問題には、「不浄」とされ蔑視が続く最底辺の不可触民=ダリトへの差別がある。政府は2億人に及ぶダリトを支援する施策を打つが、その慣習は消えず、移民した世界各国でも問題化している。本書はインドに重くのしかかるカーストについて、歴史から現状まで、具体的な事例を通し描く。
  • 世界の経済政策が大きく転換しようとしている。これまで財政政策は抑制的に、金融政策は独立して行うことを常識としてきたが、昨今、その実効性が疑問視されるようになったのだ。巨額の政府債務と長期の低金利政策で財政破綻さえ囁かれる日本。この苦境はどのように打開すべきなのか。本書は財政・金融政策の理解を整理し、両政策の現代的な意義と機能を考察。日本再生の第一歩として必要な新たな経済政策を提言する。
  • 電子版は本文中の写真を多数カラー写真に差し替えて掲載。
    平安遷都(794年)に始まる200年は激変の時代だった。律令国家は大きな政府から小さな政府へと変わり、豊かになった。その富はどこへ行ったのか? 奈良時代宮廷を支えた女官たちはどこへ行ったのか? 新しく生まれた摂関家とはなにか? 桓武天皇・在原業平・菅原道真・藤原基経らの超個性的メンバー、斎宮女御・中宮定子・紫式部ら綺羅星の女性たちが織り成すドラマとは? 「この国のかたち」を決めた平安前期のすべてが明かされる。
  • 統治機能を喪失し、ディストピア化しつつあるアメリカ。ヤキマにいたサイレント・コア部隊は邦人救出のため、一路ロスへ向かうが――
    超大国の分断を描く迫真のシリーズ第3弾。
    舞台は混迷のロスアンゼルスへ!
  • エンジェルとキューピッドは何が違うのか。キリストがかつて天使とみなされていたのはなぜか。堕天使はいかにして悪魔となったか。「天使」と聞いて、イメージが浮かばない日本人はいないだろう。しかし、天使をめぐる数々の謎に直面したとき、私たちは想像以上に複雑な陰影を彼らがもっていることに気づくはずだ。天使とは一体、何者なのか――。キリスト教美術をゆたかに彩る彼らの物語を追いかけてみよう。
  • 聖書の記述には、現代の我々からすると荒唐無稽に思えるエピソードが少なくない。いったいどの程度まで史実を反映しているのだろうか。文献史料の研究にはおのずと限界があり、虚実を見極めるには、遺跡の発掘調査に基づくアプローチが欠かせない。旧約聖書の記述内容と考古学的知見を照らし合わせることにより、古代イスラエルの真の姿を浮かび上がらせる。本書は現地調査に従事する研究者の、大いなる謎への挑戦である。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    ●〔対談〕ハラスメントは減ったかもしれないが……
    職場の環境はよくなったのか?
    河合 薫×常見陽平

    ●令和の若者にウケるわけ
    昭和レトロはどこに向かう
    高野光平

    ●田中角栄、山口百恵はもう現れない
    カリスマなき時代政治も歌もチームで勝負
    枝野幸男

    ●〔対談〕暴言もあれば共感もあった
    令和の政治家は言葉の力を取り戻せるか
    御厨 貴×東 照二
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    ●『地方自治体「持続可能性」 分析レポート』
    ――地域特性に応じた人口減少対策が必要
    三村明夫+人口戦略会議

    ●データ解説
    新たな「消滅」、半数が北海道・東北
    本誌編集部

    ●全国1729自治体の9分類データ

    ●〔対談〕人口減を止められなかった10年
    ――外国人・寄合・デジタルは救いとなるか
    増田寛也×宇野重規

    ●10年前のショックを糧に
    消滅可能性都市から脱却した豊島区がいま目指すもの
    高際みゆき

    ●人口増加は結果、目的ではない
    東日本大震災があっても健闘の女川町
    須田善明

    ●人口減少率最大の秋田県、「資源県」の強みを活かす
    佐竹敬久

    ●多国籍タウン・大久保と向き合って
    図書館は移民のシェルターになれる
    米田雅朗

    ●〔座談会〕結婚に恋愛は必要か
    ――少子化対策への手がかりを探る
    牛窪 恵×山田昌弘×干場弓子
  • ロシアは過去一〇〇年ほどのあいだに、帝政から共産党独裁へ、そして大統領制国家へと変転を遂げた。だが、ロシア史を貫く基本構造は同じである――。ロシア史を大づかみにとらえた上で、ロシア革命期の自由主義政党カデットや社会主義者最左派のボリシェビキの活動の実態から、プーチン政権の権力のあり方までを考察。そこに生きた人間の運命を通して、世界史の今後にとって大きな意味をもつ「ロシアとは何ものか」を見極める。
  • 古代アンデス文明の最終期、一五世紀に台頭した巨大な政治組織を、現在われわれはインカ帝国と呼んでいる。その領域は南北四〇〇〇キロに及び、およそ八〇もの民族集団を統治した。本書では当時の人々が使用した言葉と具体的なモノに着目し、個別的な分析を積み重ねながらインカ帝国の全体像を生き生きと再現する。ひいては、文字を持たなかったアンデス文明を普遍的な人類史的視野のもとに位置づけることを目指す野心的な試みである。
  • 夏の芝生、雨の午後。その手触りは決して褪せることがない――

    〈これが記念すべき、安西水丸さんとの初仕事〉
    村上春樹の最初の短編小説集を当時の装幀のまま単行本で復刻。
    復刊に寄せて、著者による序文を新たに収録。
  • 3,630(税込)
    著:
    高原英理
    レーベル: ――

    泥臭い野心と権威への追従――。残念に生きたその人は、いかにして巨大かつ精緻な交響曲を生んだのか? 21世紀の今、多くの聴衆に支持され、時代と響き合うに至った作曲家の実像。その生涯から場面(エピソード)を小説化、事実記録(伝記)と組み合わせたハイブリッド評伝。【ブルックナー生誕200年記念企画】
    *目次より

    第一章 出生から教師時代まで(1824-1855)
    第二章 リンツでの修業時代(1856-1868)
    第三章 ヴィーンでの苦難の日々(1868-1878)
    第四章 遅れに遅れた名声(1879-1889)
    第五章 晩年(1890-1896)
    エピローグ 死後の名声
    後記
  • わけありの女たちを診療するおゑんの許へ、何かを極度に怖れている妊婦が訪ねてきた。彼女は目を血走らせ、十両を差し出しながら言った。「お願いします。この子を産ませてください」と――。
    後日、吉原惣名主に依頼され診ることになった女郎も、奇矯な妊婦だった。大店の主人に身請けされることが決まっていて、その子を身籠っていながら、「産みたくない」と叫びながら自死しようとしたのだ。
    彼女たちは何者で、何故、一人は出産を望み、もう一人は出産を拒否するのか? 疑念がきざしたおゑんは、遊女連続死を調べる過程で親しくなった吉原の用心棒・甲三郎や薬草に詳しい末音らの力を借り、その謎に迫ろうとするが……。
    「読売新聞オンライン」人気連載、待望の書籍化。
  • 古今東西の名句を集めた「引用句辞典」は、スピーチなどで実用的に役立つだけでなく、人間の知恵や真理、処世訓の宝庫でもある。本書ではマキアヴェリ、シェイクスピア、タレーラン、夏目漱石、吉本隆明ら69人、71の名句・名言を紹介。あわせて、政治・経済から少子化、いじめ問題に至るまで、近年の時事的な話題を切り口に、引用句を生かして社会の深層と人間の本性を見抜くコツを伝授する。
  • 『雁の寺』『寺泊』など作品の背景をエピソードを交えて、書くことの方法と身を削る「業」の厳しさを明かす。文学作法を自ら語るファン必携の一冊。〈解説〉掛野剛史

    「雁の寺」四部作
    「五番町夕霧楼」
    「越前竹人形」
    「越後つついし親不知」「霰」「静原物語」
    「しがらき物語」「波影」「鴉の穴」
    「飢餓海峡」8
    「湖の琴」「銀の庭」「霙」
    「城」「佐渡の埋れ火」「名塩川」「京の川」「畳職人谷捨蔵の憂鬱」
    「弥陀の舞」「はなれ瞽女おりん」「馬よ花野に眠るべし」79
    「凍てる庭」
    「冥府の月」「桜守」
    「好色」「男色」
    「蓑笠の人」「越前一乗谷」
    「焚火」「有明物語」「猿籠の牡丹」
    「兵卒の鬃」「冬日の道」「道の花」「草民記一章」「『ぼろんか騒動』の多吉」
    「宇野浩二伝」
    「古河力作の生涯」「鶴の来る町」
    「一休」
    「近松物語の女たち」「あひるの子」「わが草木記」
    「わが山河巡礼」「失われゆくものの記」「日本海の人と自然」「金閣と水俣」
    「若狭幻想」
    「霧と影」「死の流域」
    「海の牙」「火の笛」
    「寺泊」「壺坂幻想」他
    「決潰」「棺の花」「ちりめん物語」
    戯曲「雁の寺」他
  • 第二次世界大戦中に原子爆弾を誕生させたオッペンハイマー。計画成功でヒーローとなったが、広島・長崎への原爆投下後、「科学者は罪を知った」とくり返し、「私の手は血で汚れている」と震えた。巨大なエネルギーを得た一方、人類を滅亡させうる最大級の矛盾に彼は直面したのである。後に核の国際管理を構想し水爆開発に反対した彼は、赤狩りの渦中で公職から追放される。「原爆の父」と呼ばれた天才物理学者の生涯を追う。
  • 『サロメ』『幸福な王子』『ドリアン・グレイの画像』など多くの著作と数々の警句で知られる「世紀末芸術の旗手」オスカー・ワイルド。アイルランドに生まれ、オックスフォード大学在学中から頭角を現した青年期に始まり、同性愛裁判に敗北し、保守的なイギリス社会から追放される晩年まで。「私は人生にこそ精魂をつぎ込んだが、作品には才能しか注がなかった」――どの作品よりも起伏と魅力に富んだ彼の生涯をたどる。
  • 友人とは何か、友情とは何か――このような問に私たちはどのような答を与えることができるだろうか。たとえば、友人が悪事に手を染めた時、私たちはどのように行動すべきなのか。本書は、アリストテレス以来、二千年以上にわたって、哲学者たちの頭を悩ませてきた友情の問題が、「公共性」をめぐる問題の一部であることを示し、現代において友情のあり方が社会に看過し難い影響を与えていることを指摘する。
  • イワシが獲れなくなった。全国水揚げ量はピーク時の一六〇分の一となり、すでに私たちにとって身近な魚とは言えなくなりつつある。一方で、サンマは豊漁が続いている。なぜこのようなことが起こるのか。本書は、九〇年代以降、定説となった「レジーム・シフト」による魚種交替という考え方をわかりやすく説明し、水産行政や地元産業への影響を通して、人類の共有財産である水産資源をどう守っていくかを考える。
  • 西田幾多郎門下の哲学者、近代の可能性を追求した文明批評家、日本画家・土田麦僊の弟、自由大学運動の主導者……、土田杏村(一八九一~一九三四)。「文化とは何か」を問い、大正から昭和初期にかけて旺盛な著作活動を展開したにもかかわらず、戦後、人々の記憶から消えた。この〈忘れられた哲学者〉に光を当て、現象学と華厳思想に定位する「象徴主義」の哲学を読み解き、独自の「文化主義」の意義を問いなおす。
  • 歴史小説家たちが紡ぐ時代の違う5つの物語が、あるひとつの「怪異」で繋がる。
    読後に訪れるこの震えは、恐怖か、驚愕か――?
    異端にして傑作の歴史小説集、ここに誕生。

    5つの「畏怖」が、この国の歴史を塗り替える
    矢野 隆 有我 ――鎌倉時代、壱岐。元寇に抗う男に訪れたある異常。
    天野純希 死霊の山 ――室町時代、近江比叡山。霊峰に現れた狐憑きの正体は。
    西條奈加 土筆の指 ――江戸時代初期 中部地方。墓の土饅頭から土筆が生え……。
    蝉谷めぐ実 肉当て京伝 ――江戸時代後期、江戸市中。山東京伝の妻は、自らを「人魚」だという。
    澤田瞳子 ねむり猫 ――江戸時代末期、大奥。城内に現れる不可思議な病。
  • 日ソ戦争とは、1945年8月8日から9月上旬まで満洲・朝鮮半島・南樺太・千島列島で行われた第2次世界大戦最後の全面戦争である。短期間ながら両軍の参加兵力は200万人を超え、玉音放送後に戦闘が始まる地域もあり、戦後を見据えた戦争だった。これまでソ連の中立条約破棄、非人道的な戦闘など断片的には知られてきたが、本書は新史料を駆使し、米国のソ連への参戦要請から各地での戦闘の実態、終戦までの全貌を描く。
  • 第二次世界大戦中、ロス・アラモス研究所所長として世界で初めて原爆を完成させ、「原爆の父」と呼ばれたオッペンハイマー。
    戦後、原子力委員会のメンバーとなるが、アメリカの水爆開発に反対の立場を表明し、公職を追放された。原爆の父はなぜ水爆に反対したのか?

    天才物理学者が全存在をかけて、政治・社会・科学のあり方を問う。〈解説〉松下竜一・池内 了

    (目次)
    まえがき/原子力時代と科学者/核爆発/今日の問題としての原子力/とわられぬ心/原子兵器とアメリカの政策/科学と現代
    〈付録〉
    オッペンハイマー追放の経過(訳者)/米国原子力委員会事務総長 ニコルズ少将の書簡/オッペンハイマーの弁明/現著者について(訳者)

    文庫版への訳者あとがき

    パンドラの箱をあけた人 松下竜一
    解 説 池内 了
  • 星子は40代のシングルマザー。職業は(あまり売れていない)小説家。
    大学受験を控えた娘を見守る日々、娯楽好きの親友と楽しむカラオケやスーパー銭湯、忘れた頃に姿を見せる元夫、
    そして20代の男との間には恋が芽生えて!

    誰もが知っているあの歌や、たくさんの笑いをちりばめて
    大人のふつうの毎日が、幸せに一歩近づく物語
  • 闘いの傷を癒やすべく、箱根を訪れた愛之助は、孔雀という謎めいた美女と出逢う。あわや男女の仲になる寸前、愛之助は急遽江戸に呼び戻されてしまった。一方、江戸では、不良旗本と佳穗が真剣で対峙する最悪の事態が……。愛之助の前に再び現れた残虐な盗賊・煬帝、そして彼を執拗に追う孔雀の目的と正体とは!? 風雲急を告げる、シリーズ第二弾。
  • 身体全体がふくれあがるような日々だった。ふれるものすべてに問題を発見し、ぎりぎり集中して行った。――一九五九年に本島、久高島、宮古島、石垣島、竹富島、そして六六年に久高島を再訪。沖縄に恋をした芸術家が見た舞踊、歌、そして神事からの日本再発見。毎日出版文化賞受賞作。著者撮影による写真口絵六四ページを収録。
    〈随筆〉岡本敏子
    〈解説〉外間守善/赤坂憲雄

    (目次より)
    沖縄の肌ざわり
    「何もないこと」の眩暈
    八重山の悲歌
    踊る島
    神と木と石
    ちゅらかさの伝統
    結 語

    増補
    神々の島 久高島
    本土復帰にあたって
    あとがき

     「一つの恋」の証言者として岡本敏子
     新版に寄せて 岡本太郎の『沖縄文化論』を読む外間守善
     解説赤坂憲雄
  • 武田泰淳没後まもなく行われた深沢七郎との長い対談。互いの若いころの思い出を語りあう吉行淳之介との対談、独り暮らしの日常を語る金井久美子・美恵子との対談、岸田今日子による『富士日記』についてのインタビューなど、生前行われた武田百合子のすべての対談を収める。金井姉妹の語りおろし対談「百合子さんのこと」を増補する。
  • 戦争の経過を詳細に描き、勝敗を決定した指揮官たちの軍事的判断に対し評価を下す。大戦後半期、すでに戦後の世界を想定していた連合国の指導者たちの駆け引きを活写する。戦況図付

    第六部 衰退期 一九四三年
    第二五章 アフリカ掃討
    第二六章 ヨーロッパ再上陸―シチリア経由
    第二七章 イタリア侵攻―降伏と阻止
    第二八章 ドイツ軍のロシア戦線敗退
    第二九章 太平洋における日本軍の退潮

    第七部 全面的退潮 一九四四年
    第三〇章 ローマ占領とイタリア戦線第二の停滞
    第三一章 フランス解放
    第三二章 ソヴィエト・ロシアの解放
    第三三章 爆撃強化―対ドイツ戦略空軍攻勢
    第三四章 南西太平洋およびビルマの解放
    第三五章 ヒトラーのアルデンヌ大反攻

    第八部 終章 一九四五年
    第三六章 ヴィスワ川からオーデル川へ
    第三七章 イタリアにおけるヒトラーの覇権の崩壊
    第三八章 ドイツの崩壊
    第三九章 日本の崩壊

    第九部 エピローグ
    第四〇章 むすび
    引用文献一覧
    リデルハート著作一覧
    訳者あとがき
    解 説 石津朋之
    原注
    年表
    索引
  • (上巻 1939-42)指揮官は何を考え、いかに決断したのか? 20世紀で最も偉大なイギリスの軍事史家が、第一次史料をもとに生涯をかけて、さまざまな局面を詳細に分析した不朽の名著。戦況図付

    まえがき キャスリーン・リデルハート

    第一部 プレリュード
    第一章 戦争を早めたもの
    第二章 開戦時における両陣営戦力

    第二部 開 戦―一九三九年~四〇年
    第三章 ポーランド侵略
    第四章 『奇妙な戦争(ファニー・ウォー)』
    第五章 フィンランド侵略

    第三部 激 浪―一九四〇年
    第六章 ノルウェー侵入
    第七章 西部の蹂躙
    第八章 英本土防衛戦(バトル・オブ・ブリテン)
    第九章 エジプトからの反撃
    第一〇章 イタリア領東アフリカの制圧

    第四部 戦火拡大―一九四一年
    第一一章 バルカン諸国とクレタ島の攻略
    第一二章 ヒトラーのソ連志向
    第一三章 ソ連侵攻
    第一四章 ロンメルのアフリカ進撃
    第一五章 《十字軍(クルセイダー)作戦》
    第一六章 極東の戦雲
    第一七章 日本軍の圧倒的勝利

    第五部 転換期―一九四二年
    第一八章 独ソ戦局の転換
    第一九章 ロンメルの絶頂期
    第二〇章 アフリカ戦局の転換
    第二一章 《たいまつ(ト ーチ)作戦》―大西洋からの新援軍
    第二二章 チュニスへの競走
    第二三章 太平洋戦争の転機
    第二四章 大西洋の戦い

    (下巻 1943-45)戦争の経過を詳細に描き、勝敗を決定した指揮官たちの軍事的判断に対し評価を下す。大戦後半期、すでに戦後の世界を想定していた連合国の指導者たちの駆け引きを活写する。戦況図付

    第六部 衰退期 一九四三年
    第二五章 アフリカ掃討
    第二六章 ヨーロッパ再上陸―シチリア経由
    第二七章 イタリア侵攻―降伏と阻止
    第二八章 ドイツ軍のロシア戦線敗退
    第二九章 太平洋における日本軍の退潮

    第七部 全面的退潮 一九四四年
    第三〇章 ローマ占領とイタリア戦線第二の停滞
    第三一章 フランス解放
    第三二章 ソヴィエト・ロシアの解放
    第三三章 爆撃強化―対ドイツ戦略空軍攻勢
    第三四章 南西太平洋およびビルマの解放
    第三五章 ヒトラーのアルデンヌ大反攻

    第八部 終章 一九四五年
    第三六章 ヴィスワ川からオーデル川へ
    第三七章 イタリアにおけるヒトラーの覇権の崩壊
    第三八章 ドイツの崩壊
    第三九章 日本の崩壊

    第九部 エピローグ
    第四〇章 むすび
    引用文献一覧
    リデルハート著作一覧
    訳者あとがき
    解説 石津朋之
    原注
    年表
    事項一覧
  • 神楽坂は筑土八幡町の工事現場で、猫が小判を掘り出した。飼い主の噺家は一躍時の人に、寄席は大入り満員。しかし小判が発見された土地のオーナーの娘が誘拐されてしまい――落語家になり損ねた過去を持つベテラン刑事・平林定吉と、食欲と腕力には自信ありの新人刑事・三崎優子、そして落語界の隠れた名探偵・林家正蔵師匠が街の事件を解決する。
    昭和50年代が舞台の落語ミステリ×警察小説第3作。


    目次
    第1話 埋蔵金伝説と猫の恩返し
    第2話 反魂香奇談
    第3話 熊の皮騒動
    あとがき
    解説 新津きよみ
  • 「私の生理ってきれいだったんだ」
    『おばちゃんたちのいるところ』が世界中で大反響の松田青子が贈る、はりつめた毎日に魔法をかける最新短編集。

    コロナ禍で子どもを連れて逃げた母親、つねに真っ赤なアイシャドウをつけて働く中年女性、いつまでも“身を固めない” 娘の隠れた才能……あなたを救う“非常口”はここ。

    〈収録作〉
    天使と電子
    ゼリーのエース(feat.「細雪」&「台所太平記」)
    クレペリン検査はクレペリン検査の夢を見る
    桑原さんの赤色
    この世で一番退屈な赤
    許さない日
    向かい合わせの二つの部屋
    誰のものでもない帽子
    「物語」
    斧語り
    男の子になりたかった女の子になりたかった女の子

    〈解説〉小林エリカ
  • 第二次世界大戦後、ナチ・ドイツから解放されたフランスの思想界には、時代を牽引する書き手が台頭した。サルトルを筆頭にカミュやボーヴォワール、メルロ=ポンティ、バタイユらが次々と作品を世に問い、論戦も繰り広げた。本書は、哲学と文学を架橋して展開された彼らの創作活動に着目。実存主義が世を席巻し、知識人や芸術家の政治的社会参加(アンガジュマン)が唱えられた時代の知的潮流は、何をもたらしたのか。その内実を描き出す。
  • 指揮官は何を考え、いかに決断したのか? 20世紀で最も偉大なイギリスの軍事史家が、第一次史料をもとに生涯をかけて、さまざまな局面を詳細に分析した不朽の名著。戦況図付


    まえがき キャスリーン・リデルハート

    第一部 プレリュード
    第一章 戦争を早めたもの
    第二章 開戦時における両陣営戦力

    第二部 開 戦―一九三九年~四〇年
    第三章 ポーランド侵略
    第四章 『奇妙な戦争(ファニー・ウォー)』
    第五章 フィンランド侵略

    第三部 激 浪―一九四〇年
    第六章 ノルウェー侵入
    第七章 西部の蹂躙
    第八章 英本土防衛戦(バトル・オブ・ブリテン)
    第九章 エジプトからの反撃
    第十章 イタリア領東アフリカの制圧

    第四部 戦火拡大―一九四一年
    第十一章 バルカン諸国とクレタ島の攻略
    第十二章 ヒトラーのソ連志向
    第十三章 ソ連侵攻
    第十四章 ロンメルのアフリカ進撃
    第十五章 《十字軍(クルセイダー)作戦》
    第十六章 極東の戦雲
    第十七章 日本軍の圧倒的勝利

    第五部 転換期―一九四二年
    第十八章 独ソ戦局の転換
    第十九章 ロンメルの絶頂期
    第二十章 アフリカ戦局の転換
    第二十一章 《たいまつ(ト ーチ)作戦》―大西洋からの新援軍
    第二十二章 チュニスへの競走
    第二十三章 太平洋戦争の転機
    第二十四章 大西洋の戦い
  • 全員が中学受験をする「洗足学園小学校」。学校が受験をサポートする方針を打ち出しています。
    中学受験は、親子が一体となって取り組むものと言われます。塾とのかかわりも不可避です。子どもたちは小学校でどのように学び、親はどのようなフォローができるのでしょうか? 
     
    著者は、受験をサポートする体制を作りあげた校長先生。学校法人洗足学園に44年にわたり在籍、中学高校では入試広報委員長として、進学校へと大躍進を遂げた洗足学園中学高等学校の改革を推し進めてきました。

    中学受験を目指すうえで、小学生には自分で考え、乗り越える力を身につけてほしい。そのために、親にできることは無数にあると言います。
    受験を難なく乗り越えて未来へ羽ばたく「生きる力」は、
    親の接し方、言葉がけ、日々の生活の送り方によっても、大きく育っていくのです。
    中学受験を知り尽くし、親子を数多く見つめてきた校長先生の言は、親が子どもと向き合うヒントになります。

     ・SNSのつきあい方は、親に似るもの 
     ・待って、待って、ただ聞いてください
     ・否定語は子どもの自信を奪います
     ・正しいことは小声で
     ・比べる子育て、やめませんか
     ・理想からの引き算ではなく、現状からの足し算を
     ・子どもの嘘は、親に信用されていない不安から
     ・親自身の“自分育て”を大切に
     ・「あたりまえ」を辛抱強く。結局はそれが近道。
     ・「中学受験は人生の役にたつ」。子どもはもちろん、親にとっても
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    『中央公論』の人気連載コラム、落語家・立川吉笑さんの「炎上するまくら」を2023年1月号から12月号まで12回分収録。NHK新人落語大賞のウラ話も。
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    ●「私的な集団」が権力を握る意味
    派閥解消で政治が改まるという幻想
    待鳥聡史×河野有理

    ●父・ハマコーの後を継いで31年
    親子二代、無派閥の理由
    浜田靖一

    ●三田会、医学部の抗争、開成高校……
    学閥の現在と功罪
    田中幾太郎

    ●グローバル競争下でも新たな役割
    日本経済の発展に貢献した財閥・企業集団
    橘川武郎

    ●長州閥を築いた元勲と現代の世襲政治家
    一坂太郎

    ●政略結婚、養子縁組、乗っ取り……
    戦国大名と「はかりごと」としての閨閥
    小和田哲男
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    ●「トランプ2.0」が映し出す米国と世界
    田中淳子

    ●セレブリティと政治の独特な関係
    テイラー・スウィフトは救世主なのか
    辰巳JUNK

    ●バイデンの不人気は高齢のせいだけではない
    「ポリコレ」疲れのアメリカ人
    辰巳由紀
  • はじめに 野球をあきらめるためのプロ野球  

    Ⅰ レジェンドたちの記憶
     
    憧れの長嶋さんと夢のような時間  
    巨人戦は特別な雰囲気  
    王さんから教わったホームランの極意  
    伝説の左腕・江夏さんがおごってくれたステーキ  
    引退するまで振り続けた田淵さんのバット  
    田淵さんがいれば四番は打たなかった  
    衝撃的だった空白の1日  
    小林繁さんの「阪神には歴史はあるが伝統はない」に発奮  

    Ⅱ 我が愛するタイガース

    日本一の2年後から始まった暗黒時代  
    暗黒時代のあだ花の亀新フィーバー  
    野球人生を変えたデッドボール  
    ポスト掛布の候補だった清原  
    土台をつくってくれた山内、中西の両コーチ  
    放任主義で日本一監督となった吉田義男さん  
    ホームランが出ない甲子園球場  
    開場100周年の甲子園は母であり父  
    阪神園芸の神整備に感謝  
    金本のFA加入が阪神の野球を変えた  
    野村、星野の外様監督で新しい風  

    Ⅲ 伝統を繋ぐジャイアンツ

    球団創設90周年の歴史  
    背番号は選手の代名詞
    苦しむ原辰徳との忘れられない打撃談義  
    伝統の一戦を盛り上げたライバル江川との対決  
    自信になった王さんや衣笠さんの言葉  
    子どもの頃から知る阿部慎之助が巨人監督に就任
    松井秀喜も阪神ファンだった  
    巨人の四番を受け継ぐ岡本  
    レジェンドの域の坂本    
    時代は変わっても強い巨人であってほしい  

    Ⅳ 後輩たちへ

    2歳下の岡田彰布は頼もしい後輩  
    生え抜きの全試合四番・大山悠輔  
    バース以来のホームラン王の可能性・佐藤輝明  
    森下は天性の勝負強さ  
    近本、中野の一、二番は球団屈指の名コンビ  
    ピンチを救った捕手・坂本の成長  
    亡き橫田との思い出  
    まぎれもなく天才だった高山とケガに泣いた北條  
    育成から居場所をつかんだ原口  
    感慨深かった西岡の復活    
    阪神と巨人の歴代ベストナイン  
    阪神以外で引退していれば

    沖縄キャンプ報告 「打倒・阪神」を期す巨人  

    おわりに 阪神の四番に殉じた野球人生
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    【書店員が選ぶ絵本新人賞2023特別賞】
    ぼくは「たかいたかい」が大好き。お父さんはわが子のリクエストに応えて、腕を目一杯鍛えます。どんどん“たかく”なるお父さんの腕。ビルを越え、山を越え、ついには宇宙に飛び出す「たかいたかい」に立ち塞がるのは――巨大な隕石!
  • 亡くなる四か月前の丸谷才一さんからいただいた手紙を読み返した。ただの連絡用としか考えていなかったのに、奇蹟のように美しい光に包まれている。歳月が日常を奇蹟に変えたのか、それとも日常は日常のままはじめから輝いているのか、いま考えているところである――。読売新聞に連載されたコラム「四季」の二〇一九年四月から一年分を収録。
  • 人間は毎日何かを食べて生きている。生き物の命を奪わなければ、人間は片時も生きてゆけない。宮澤賢治を生涯にわたって悩ませたのは、この「食物連鎖」の問題だった。賢治の作品には、生まれながら「カルマの網」に捕らえられた者の、諦めと願いが込められている――。読売新聞に連載されたコラム「四季」の二〇二〇年四月から一年分を収録。
  • 「声が通る」とは、作者の声が字面の向こうから聞こえることである。俳句や短歌を読むとき、文字のかなたから聞こえてくるひとすじの声に耳を澄ましてほしい――。当代きっての俳人の解説を導きとして分け入る、詩歌の豊饒な宇宙。読売新聞に連載されたコラム「四季」の二〇一四年四月から一年分を収録。
  • 詩歌の言葉を探すとき、心は想像力という翼に抱かれて時空に遊んでいる。どの言語であれ、人類は太古の昔からこのようにして詩歌を紡いできた。正岡子規が近代俳句の方法として提唱した「写生」からは脱落した、詩歌創造の現実を忘れてはならない――。読売新聞に連載されたコラム「四季」の二〇一五年四月から一年分を収録。
  • ◎もくじ

    1 大量収容の弊害
    2 なぜ無実の人々が罪を認めるのか
    3 なぜ目撃者の証言はしばしば間違っているのか
    4 死刑制度はなくなるのか?
    5 科学捜査の誤りと未来
    6 脳科学と法律―相容れない仲間たち
    7 高い地位にある重役が訴追を免れる理由
    8 司法の延期は正義の否定
    9 法的監視の縮小
    10 「テロとの戦い、の法との戦い
    11 行政府に対する最高裁判所の不当な服従
    12 裁判所をあてにしてはならない
    13 法廷に立つ日は来ない
      コーダ
      謝辞
      訳者解説
      索引
  • 二〇〇九年九月に国民の期待を集めて誕生した民主党政権は、一二年一二月の総選挙での惨敗により幕を閉じた。実現しなかったマニフェスト、政治主導の迷走、再建できなかった財政、米軍基地をめぐる混乱、中国との関係悪化、子ども手当の挫折、党内対立、参院選敗北――。多岐にわたる挑戦と挫折は、日本政治にどんな教訓を残したのか。ジャーナリスト・船橋洋一を中心としたシンクタンクによる、民主党政権論の決定版。
  • 普段着とは着る人もまわりの人々も寛ぐ、そんな服のことである。詩歌は人々の心が和み、寛ぐものでありたい。心が寛げば、自分や相手の心の動きが手にとるようにわかる。名句、名歌として人の心に記憶される詩歌はこの普段着の心でできている――。読売新聞に連載されたコラム「四季」の二〇一七年四月から一年分を収録。

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