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『ブルーバックス(実用、文芸・小説)』の電子書籍一覧

61 ~120件目/全707件

  • 「からだの錯覚」を通して人の身体や脳の実態に迫る、認知科学研究者である著者が、からだに起こる不思議な現象を徹底解説します。「自分」という、もっとも身近にありながら、つかみどころのないもののイメージが、脳や五感などによってどんなしくみで作られているのかが語られていくと共に、錯覚を感じるさまざまな方法も紹介。読者も簡単な方法で、不思議な錯覚の世界を体験をできるかもしれません。
    自分が感覚としてとらえている自分の体と、実際の体が乖離していることを感じたりすることは、誰にでもあること。また、ケガで体の一部を失ったときにないはずの部分に痛みを感じたり、拒食症の人が実際にはやせているのに自分は太っていると感じていたり――そんな例も聞いたことがあると思います。それ以外でも身近にあまり意識しないところで、ちょっとした錯覚を感じることは、実は多いのです。乗り物酔いも、金縛りも、自分の感覚と意識の不一致のようなことから起こる錯覚の視点から説明できます。こういったことがどうして起こるのか、その謎に迫ってみると、生きるために必要な脳の働きなどが見えてくるのです。心と体が離れる「幽体離脱」も科学的に説明できる現象です。オカルトではなく誰しもリラックスしたりするときに起こることがあり、ここでも脳と体に備わったくみが関係しています。
    そのような事例を紹介しながらからだに起こる不思議を解説していく1冊。読み進めると、自分が「錯覚」の産物であるように思えてくるのではないでしょうか。身体とはなにか、感覚とはなにか、自分とはなにか、についてふだんとは違った見方で考えるきっかけに。

    序章 錯覚体験
    第1章 「からだ」とはなにか~自分として感じられる身体と物体としての身体
    身体と触覚がバラバラ/身体の感覚とはなにか/自分の「からだ」はどこまでか ほか
    第2章 目で見る視覚と頭の中にある視覚――目を閉じることで広がる「からだ」の感じ方
    錯覚しやすいかどうか、試すならこの2つの方法/触覚だけで「自分の身体を見つける」!? ほか
    第3章 弾力のある身体――空想の世界にも想像しやすいものとそうでないものがある
    アバターを自分の身体のように感じる錯覚/腕や脚が伸び縮みするVR錯覚 ほか
    第4章 からだの錯覚は思い込みと何が違うのか――錯覚が生まれる、その時脳は……
    第5章 「身体」なのか「モノ」なのかーー自分のような自分じゃないような「きもちわるさ」の由来
    外傷のない痛み/スライムハンドの衝撃 ほか
    第6章 幽体離脱を科学する――不思議な現象が導く、さまざまな可能性
    多角的な視点からイメージできる人は、幽体離脱が起こりやすい/リセットされる夢、リセットされない幽体離脱/とりかえしのつかない遊び ほか

  • ・「自律神経のバランスが乱れている」ってどういうこと?
    ・皮膚を刺激すると自律神経の活動が変わる?
    ・瞳を見て、自律神経の活動を確認する方法
    ・「気持ち」によって内臓の動きが変わるのはなぜか
    ・じつは「自律神経失調症」の定義はない?
    ・交感神経と副交感神経、それぞれの異常で生じる症状とは
    ・深呼吸で気持ちがやわらぐ理由
    ・緊急時に馬鹿力が出るのはなぜか
    ・怒ると心拍が上がり、嫌悪感を抱くと体温が下がる仕組み ……など
    ーー自律神経が心身を巧みに調整していた!

    【全身を調整する自律神経のしくみがわかる】
    「心身の不調は自律神経が原因かもしれない」「自律神経のバランスが乱れている」などとよく耳にします。
    そもそも、自律神経とはどのような神経なのでしょうか?
    簡単に言えば「内臓の働きを調整している神経」。
    全身の臓器とつながり、身体の内部環境を守っています。
    自律神経に関わる歴史的な研究を辿りながら、交感神経・副交感神経の仕組みや新たに発見された「第三の自律神経」の働きまで、丁寧に解説していきます。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    累計18万部突破! 「読む元素事典」の決定版が、〈国際標準の最新元素周期表〉に完全対応!

    元素とはなにか──?
    ・各元素の性質の違いはどう決まる?
    ・周期性があるのはなぜ?
    ・天然の元素と人工元素の違いとは?
    ・元素の数はどこまで増える?
    ・元素発見ランキングの第1位は誰?
    ・原子量などの重要データはなぜ変動する?

    ……ほか、元素番号1番「水素」から118番「オガネソン」まで、「万物の根源」をなす全元素を徹底詳説!

    本書が支持される4大理由とは?

    1:「元素の本質」をいきいきと描き出す。
    事典的要素が充実していることはもちろん、読み物としても面白い。具体的なエピソード満載で、各元素の個性を紹介。

    2:全118元素の特性や用途など、重要ポイントが一目瞭然。
    化合物や現象の列挙にとどまらず、その原因やメカニズムを掘り下げて解説。

    3:生命と元素の関わりがよくわかる。
    生命活動に必須の元素から、いまだその存在が謎に包まれている元素まで、健康や病気にどう影響するかを詳述。意外な元素に、生命との関係があった。

    4:充実した元素データ。
    同位体の種類や存在比、半減期から電子配置、原子量まで。元素に関する最新数値を網羅。
  • すべての物理法則が破綻する「特異点」は、ふつうの宇宙であれば必ず発生する。物理学者にとってショッキングな
    この事実を証明したのが、ロジャー・ペンローズの「特異点定理」だった。
    しかし彼は、一方ではこんな「仮説」も提唱したーー本当に厄介な「裸の特異点」は、宇宙検閲官がブラックホール
    で覆い隠してくれている、だからきっと大丈夫だ! 
    はたしてこの仮説は、定理となりうるのか、それとも願望にすぎないのか? 物理学の存亡をかけた検証が始まった!

    2020年ノーベル物理学賞の対象となった「特異点定理」を一般書で初めて解説し、一般相対性理論はみずから破綻する「宿命」であることを示しながら、宇宙検閲官仮説が本当に成立するか否かをスリリングに検証! そこからは、宇宙創成の謎解きにつながる数々の最先端の理論も「副産物」として生まれてくる! 映画『インターステラー』に描かれたブラックホールと特異点のリアルな姿がここにあります。

    (本書の内容)
    第1章 一般相対性理論とは
    第2章 アインシュタイン方程式の解
    第3章 特異点定理
    第4章 宇宙検閲官仮説
    第5章 特異点定理と宇宙検閲官仮説の副産物
  • 【最新研究から見えてきた精神疾患のしくみと治癒への道筋】

    ・うつ病の脳では炎症が起きている?
    ・遺伝要因と環境要因、どちらの影響が強いのか
    ・統合失調症の幻覚は、脳の神経回路の配線障害が原因?
    ・ロボットが、自閉スペクトラム症の患者を支援する
    ・ゲノムの中を飛び回る遺伝因子が統合失調症を引き起こす?
    ・認知症薬でPTSDのトラウマ記憶を消せるかもしれない
    ・精神疾患の根治薬の開発を実現するには ……など

    うつ病、自閉スペクトラム症・ADHDなどの発達障害、PTSD、統合失調症、双極性障害……
    多くの現代人を苦しめる「心の病」は、脳のちょっとした変化から生まれます。
    誰にでも起こりうるこの病は、何が原因で、
    どのようなメカニズムで生じるのでしょうか?
    さまざまな角度から精神疾患の解明に挑む研究者たちが、研究の最前線をわかりやすく解説。
    そのしくみから、「治る病」にするための道筋まで。
  • DNAという言葉は誰でも知っているし、日常会話のなかでもよく口にする言葉です。しかし、DNAが生命の設計図であることはなんとなくわかっていても、それが具体的にどんな形で私たちの体の構造の「情報」になっているのか、想像するのは簡単ではありません。また、ニュースで毎日のように取り上げられる、PCR検査やゲノム編集、遺伝子組換え、クローンといった話題が、DNAとどう結びついているのかを正確に理解している人も少ないでしょう。
    本書では、中学や高校で習う原子や分子といった知識があれば理解可能なように、DNAに基づく生命科学の大枠を、DNAに書かれた生命情報という観点から解説を試みました。少ない予備知識の読者でも最初から順を追って読めば基本を理解でき、少し知識がある読者なら、基本を確認しながら最新の解析技術まで深めることができる1冊。

    第1章 生命の情報~なぜDNAという分子が重要なのか
    1生命の単位としての細胞 /2原核細胞と真核細胞 /3細胞の多様性と分化 /4クローン生物とはなにか /5ES細胞、iPS細胞と再生医療 /6すべての細胞に同じ「ゲノム情報」 /7DNAの構造
    第2章 遺伝子とはなにか
    1遺伝子という概念の変遷 /2RNAとセントラル・ドグマ /3転写――RNA合成/4mRNAを成熟させるRNAプロセシング /5タンパク質の基本構造 /6タンパク質の多様性 /7翻訳―ータンパク質の生合成/8翻訳後のタンパク質の成熟 /9非コードRNA遺伝子 /10 DNAの複製
    第3章 ゲノムDNAの全体像
    1ヒトゲノム計画 /2いろいろな生物のゲノム /3すべての生命に必要な代謝システム /4ヒトゲノムDNA の中身をのぞいてみると/5 トランスポゾン とはなにか/6 ウイルスとゲノム /7 遺伝情報システムとしてのゲノム /8ゲノムの不安定化とDNA修復/9ヒトゲノムの個人差と多様性
    第4章 クロマチンとエピゲノム~ゲノムに追記される情報
    1DNAのヌクレオソームとクロマチン構造 /2細胞記憶を担うエピジェネティクス /3エピゲノムの片腕――DNAメチル化/4もう一方の片腕――ヒストンコード /5遺伝子のスイッチ /6転写を増やす働きをするエンハンサー /7エンハンサーの謎 /8インスレーター の二つの構造/9核構造と相分離
    第5章 生命科学を大きく発展させるDNA解析技術
    1 DNAを扱う基本操作 /2遺伝子のクローニング /3すっかりおなじみになったPCR /4DNA塩基配列決定法の基本/5「次世代」のDNA塩基配列決定法 /6遺伝子の発現解析法 /7クロマチン構造の解析法/8DNA解析に変革をもたらすゲノム編集技術/9新次元のゲノム情報をもたらすメタゲノム解析
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    ・128チームが参加するトーナメント大会。引き分けがなかった場合の試合数は?
    ・定規でサッカーボールの直径を測るには?
    ・新幹線の座席は、なぜ通路を挟んで2席と3席になっている?

    ふだん何気なく目にしているものの裏側には、かならず「数学」がある!
    クイズ形式の傑作問題に挑戦しながら、その奥に潜む数学的思考をくわしく解説。
    あなたにも数学の奥義を伝授します!

    フロベニウスの硬貨問題、フェルミ推定、鳩の巣原理、ユークリッドの『原論』、オイラーグラフ、最長片道切符問題、古代の三大作図問題……。
    古今東西さまざまな大数学者を悩ませたパラドックスや図形の問題などなど。

    考えだしたら止まらない、やみつき「数学クイズ」をもとに、大人気・数学のお兄さんといっしょに数学世界の旅へ!
  • 生命科学の基礎を築いた大発見の舞台裏
    ワトソン博士ノーベル賞受賞から50年を記念して新書化

    DNAの二重らせん構造はどのように発見されたのか
    共同発見者のフランシス・クリック、モーリス・ウィルキンスらとの出会いから、「多才な巨人」ライナス・ポーリングの猛追をかわして、二重らせん構造の発見にいたるまでの、その舞台裏をワトソン博士が赤裸々に綴った感動のドキュメント。
  • 生誕100年に紡ぐ、「理論物理学の巨人」の初めての本格的伝記!
      ――南部理論の前では、2012年に発見され「質量の起源」として喝采を浴びた
        ヒッグス粒子も、巨象にひれ伏す小さなアリでしかない。――(本書より)
    日本が生んだこの途方もなく大きな才能は、常人には理解しがたく、そのため、彼の生涯最高傑作
    「自発的対称性の破れ」にノーベル物理学賞が授けられたのは発表後50年近くがたってからだった。
    いつしか彼は、人々から「魔法使い」とも「予言者」とも呼ばれるようになった。
    これまで語られなかった天才の実像を浮き彫りにし、「南部マジック」と呼ばれる数々の新理論は
    どのように生まれたのか、そこに彼の「人間」はどう関わったのか、彼はなぜ米国に移ったのか、
    などを解き明かす。

    〔成功と失敗が交錯する南部陽一郎の生涯〕
    ・素粒子物理を志していたのに、物性物理の講座しかない東大にうっかり入学してしまったことが、
     のちの「マジック」の種になった。
    ・留学したプリンストン高等研究所では成果が出せず絶望状態に陥り、日本では教授職にあったのに、
     「ポスドク」扱いでシカゴ大学に移った。
    ・シカゴ大学で出会った物性物理の新理論が気に入らず、いらだち、しかしやがて恋に落ちたことで
     生まれたのが「自発的対称性の破れ」の理論だった。
    ・発表前に新理論の内容を明かしてしまい、ほかの研究者に先に論文に書かれるという痛恨のミスを
     犯した。
    ・90歳になっても、宇宙を記述する理論として流体力学に関心を寄せ、その研究に情熱を傾けていた。

    「自発的対称性の破れ」「量子色力学」「ひも理論」などの新理論のなりたちを理解しながら、
    生涯、現役の科学者を貫いた生き方に心打たれる、「科学」を忘れつつある日本人必読の書!

    (目次)
    第1章 福井の神童
    第2章 東大理学部305号室の住人
    第3章 天国か地獄か、米プリンストン
    第4章 自発的対称性の破れ
    第5章 南部理論が生んだヒッグス粒子と電弱統一理論
    第6章 クォークめぐるゲルマンとの対決
    第7章 ひも理論VS量子色力学
    第8章 「予言者」南部とノーベル賞
    第9章 福井新聞記者が見た南部の素顔
    第10章 生涯、現役の科学者
  • 皮膚はさまざまな能力を併せ持った「スーパー臓器」です。有害な化学物質や病原体の侵入を防ぐ物理的バリアであるともに、人体最大の免疫器官であり、無数のセンサーが埋め込まれた感覚器官です。
    皮膚組織の分子レベルが解明が進んだことで、これまでからだを覆う「薄皮」のように思われてきた皮膚には、生命活動にかかわるさまざまな精緻なしくみが備わっていることがわかってきました。21世紀に入ってからの皮膚医学の進展は目覚ましく、毎年のように教科書を書き換えるような発見が相次いでいます。本書は、人体最強の臓器と呼ばれる皮膚の謎に、最新の科学的知見を元に迫ります。


    ここまでわかった万能の臓器「皮膚」の謎
    ・人が温度を体感できる「からくり」がわかった
    ・皮膚をかくと、かゆみが静まる驚きの理由
    ・ヒトが「裸のサル」になった必然的理由とは?
    ・アトピー性皮膚炎の原因遺伝子がわかった
    ・いかに皮膚は老化するのか?
    ・喘息などのアレルギー発症も、アレルゲンの皮膚侵入が引き金になる
    ・AIの診断能力はすでに一流の皮膚専門医をしのぎうる

    (本書の内容)
    はじめに 
    第1章 そもそも皮膚とはなにか?
    第2章 皮膚がなければ、人は死ぬ
     ―生体防御器官としての皮膚
    第3章 なぜ「かゆく」なるのか? 感覚器官としての皮膚
     ―感覚器官としての皮膚
    第4章 動物の皮膚とヒトの皮膚 109
    ―生き物が変われば皮膚も変わる
    第5章 皮膚の病気を考える
    ―どんな病気があるのか?
    第6章 アトピー性皮膚炎の科学
    ―現代人を悩ます皮膚の難病
    第7章 皮膚は衰える
    ―皮膚の老化とアンチエイジング 
    第8章 未来の皮膚医療はどう変わる? 239

    番外編 研究者になるための体験的・人生ガイド
  • はいつくばって3億年。逆境に耐え抜いたゴキブリ魂。なぜゴキブリは生き残ったのだろう?――日ごろ忌み嫌われているゴキブリ。実は3億年も前から生き続けている「生きた化石」なのです。そして私たちが目にしているのは、全世界に4000種といわれる中のわずか1パーセントに過ぎません。大部分の仲間は、地球上に現れて以来、森の奥深く潜み、森の生態系にとって大切な役割を演じてきました。3億年の淘汰に耐え生き抜いた“進化の勝利者”ともいうべき彼らの生命力のひみつに迫ってみましょう。

    第1章 3億年の時を超えて
    第2章 恐竜とゴキブリと昆虫たち
    第3章 人とゴキブリのかかわり合い
    第4章 コガネムシはゴキブリだ
    第5章 忍者みたいな虫・ゴキブリ
    第6章 ゴキブリの食生活
    第7章 旺盛な繁殖力
    第8章 ゴキブリの時計と学習
    第9章 殺虫剤に抵抗するゴキブリ
  • 電子の「スピン」といわれたときに、皆さんはどんなイメージを持ちますか?
    「地球が自転をしながら太陽のまわりを回るように、電子が自転しながら原子核のまわりを回っているようなイメージ」や「電子がコマのように回っている」「フィギュアスケートの選手のように回っている」などのイメージが頭に浮かんでいるのではないでしょうか?
     
    実は、この答えは正しくないのです、といったら皆さんは驚くでしょうか。

    「スピン」は私たちの暮らしているマクロな世界の「回転」とは異なり、なかなか感覚的に掴みにくく、それが「スピン」への理解を難しくしているのではないかと思います。
    本書は、「スピン」をもっと深く、そして正しく理解してほしいという思いから、物理学者とサイエンス分野の広報関係者、そして素人!? がチームを組んで執筆しました。

    この本は、多様な読者を想定したものです。物理に興味のある高校生から「スピン」をきちんと理解したい大学生。学生時代に量子力学の授業で「スピン」の話を聞いたことがあるけど、もう一度、きちんと理解したいと思っている方などなど。さまざまな人に本書をとおして「スピン」の不思議さやおもしろさ、凄さを知ってもらいたいと考えています。

    「スピン」の正体とは? 量子力学の誕生からスピンの発見までの歴史的な背景。さらに「スピン」はどのように記述され、捉えればいいのか? 本書では、できるだけ具体的に理解できるように「シュテルン=ゲルラッハの実験」を紹介しながら解説していきます。
    さらに、電子だけでなく、陽子、素粒子のスピンまでを取り上げ「量子」の世界をみていきましょう。
    そして、2022年度のノーベル物理学賞の受賞でニュースでも話題になっている「量子もつれ」を利用する量子コンピューターや生き物の特殊な能力について、そのほかにも超電導や永久磁石など社会の様相さえ劇的に変えつつあるスピンを利用した技術最先端までをていねいに解説していきます。

    本書を片手に「量子」と呼ばれる摩訶不思議な世界に飛び込み、「スピン」をめぐる冒険に出かけましょう。
  • この宇宙は必ず終わる。──いつ、どうやって!?
    「万物が究極的に破壊される」瞬間を描く5つのシナリオとは?

    19ヵ国で翻訳!
    話題の最新宇宙論

    2021年9月刊行、同名書籍の新書化

    〈最新理論が予言する「5つの終末シナリオ」〉

    1:ビッグクランチ──急激な収縮を起こし、潰れて終わる
    2:熱的死──膨張の末に、あらゆる活動が停止する
    3:ビッグリップ──ファントムエネルギーによって急膨張し、ズタズタに引き裂かれる
    4:真空崩壊──「真空の泡」に包まれて完全消滅する突然死
    5:ビッグバウンス──「特異点」で跳ね返り、収縮と膨張を何度も繰り返す
  • 天才だって、いろいろあった――。恐怖政治をしいたニュートン。本を読まなかったアインシュタイン。素人からの叩き上げファラデー。浮浪者に間違われたエジソン。はめられたガリレイ。半身不随をものともしなかったパスツール。「偉人伝」には書かれていない天才20人のきわめて人間的な横顔を初めて知る。――読むと、なぜだか、勇気が湧いてくる!
  • ハーバード大学で300年近い歴史がある「ホリス数学・自然哲学教授」にして、「超弦理論」などの研究で理論物理学をリードしてきたカムラン・バッファ氏が、1年生向けの講義で使っているパズル満載の型破りなテキストを書籍化!
    ブライアン・グリーン氏、エドワード・ウィッテン氏が驚きつつも絶賛した(文末に記載)類のない一冊の日本語版!
    「宇宙はどうなっているのだろう?」この素朴な問いにとりつかれた人類が宇宙の謎を解明してきた結果わかったのは、宇宙はあまりにも人類の直観に反しているということだった。なにしろ空間や時間は歪んでいて、光は波でも粒でもあり、物質の最小単位は「ひも」かもしれないというのだ! このような宇宙をどう理解すればいいのか?
    バッファ氏は言う。「理論物理学者の仕事は、宇宙の難解な問題を、単純なパズルに分解して解くことだ」
    トランプやコイン、アリやカメらが繰り出す問題に悩むうち、物理学はどう進歩してきたのか、対称性やその破れがなぜ重要なのか、さらにいま注目の概念「双対性」の本質までが見えてくる。バッファ氏の盟友・大栗博司氏が監訳者として随所で注釈をほどこした、楽しみながら物理学の「真髄」に迫れる本!

    【たとえば、こんな問題があります】
    缶が2つあって、一方には緑のペンキが、もう一方には白のペンキが入っている。缶は同じ大きさで、入っているペンキの量もまったく同じだとしよう。ここで緑のペンキを少量すくって、白の缶に入れる。次にその混ざったペンキの缶から同じ量をすくって、緑の缶に戻す。
    そこで問題。白の缶に入っている緑のペンキの濃度と、緑の缶に入っている白のペンキの濃度、どちらのほうが高いか?

    【理論物理学の大家たちも絶賛!】
    「現代の物理学と数学の中核をなす概念を、パズルを通してひととおり説明するというすばらしい本。私が知る中でももっとも風変わりで魅力的なアプローチで、初学者も専門家も頭の体操に楽しく取り組みながら学べる。世界屈指の物理学者から、最先端の本質的な考え方を楽しみながら効果的に吸収できる」――ブライアン・グリーン
    「簡単で愉快なパズルを解きながら、物理学と数学の高度な概念の数々を楽しく巡っていくという独特な本。たくさん楽しんで、たくさん学べるはずだ」――エドワード・ウィッテン

    【監訳者の大栗博司氏より】
    「本書は、完成した成果ではなく、そこのいたる過程をパズルを解くことで体験できるようになっているのが斬新です」
    大栗氏が本書を紹介するツイートはこちら→https://twitter.com/PlanckScale/status/1579618963310653440
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    脳の複雑で不思議なしくみを、豊富なカラー図版と共に、わかりやすく徹底的に解説しました。脳の進化や構造、1000億個を超えるといわれる神経細胞の不思議、神経細胞以外にも重要な働きをするグリア細胞、脳はどのように世界を見て、聞いて、認識しているのか? 記憶はどのようにつくられ、どこに蓄えられているのか? など、「脳」の謎や不思議をあますところなく、丁寧に解説しています。

    主な内容
    第1章 脳の全体像
    第2章 脳の細胞
    第3章 外の世界を知る
    第4章 体の中の世界、体の外の世界にはたらきかける
    第5章 記憶・思考・言語など 脳の高次の機能
    第6章 脳の発達
    第7章 脳の病気

    医学生やコメディカル関係者はもちろん、「脳」に興味があるすべての人必読の一冊です。

    ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 日本の気候は、5000万年前の超温暖期から3000万年前の寒冷化、2300万年前のモンスーン開始による梅雨の誕生、エルニーニョ多発の時代、260万年前の氷期など、さまざまな変化を経験してきた。そうしたなかで、日本は列島を形成し、日本特有の温暖湿潤で美しい四季をもつ気候となってきた。5000万年前には大陸の一部だった日本が、大陸から分かれ始めたのは約4000万年前、日本列島が現在の位置になったのは約1500万年前だが、その長い時代の変遷の中で、日本の気候はどのように変化してきたのだろうか? 気候は、日本だけでは語ることはできない。日本の気候の成立には、ヒマラヤ山脈の誕生によるモンスーンの開始や黒潮と対馬海流の成立も大きく関わっている。本書では、地球全体の気候変動、日本列島の地質学的な変化と気候の変化を関連づけて明らかにしていく。

    主な内容
    第1章  超温暖期とその後の寒冷化 日本列島以前の気候
    第2章  モンスーン時代の到来 梅雨の始まり
    第3章  日本列島誕生と気候への影響
    第4章  地球温暖化アナロジーの時代
    第5章  第四紀氷河時代の日本
    第6章  日本特有の気候の成立
  • 体内時計とは何か? 生体リズムはどのように生まれるのか?
    時計遺伝子は、様々な体の機能に関わっていた!

    ・生体リズムの乱れが、生活習慣病を引き起こす
    ・深夜にコンビニに行くと元気になるのはなぜか
    ・「朝日を浴びると良い」「寝る前のスマホは良くない」理由とは
    ・「寝る子は育つ」の本当の意味
    ・時差ぼけを解消する薬ができる?
    ・ブルーライトはなぜ体に良くないのか?
    ・朝型・夜型を決める遺伝子があった
    ・分子レベルでみた「規則正しい生活」が大切なわけ
    ――遺伝子レベルで体内に何が起きている?


    睡眠、血圧、体温、ホルモン分泌……
    体の中で起きているほとんどの生理現象は24時間の生体リズムを示します。一体なぜか。
    その謎に答えを出したのは、2017年のノーベル生理学・医学賞のテーマにもなった「時計遺伝子」でした。
    37兆個の全細胞に存在する時計遺伝子が臓器のリズムを作り、脳の視交叉上核という小さな部位が司令塔となって、全身の「時間」を司っていたのです。
    哺乳類における生体リズム研究の第一人者が、その分子機構から、睡眠障害・生活習慣病の関係までを解説。

    【主な内容】
    第1章 からだのリズムを作る時計遺伝子
    第2章 生体リズムはどこで作られるのか? ――時計中枢の発見
    第3章 時間情報の送信ルートを特定せよ ――脳から全身の臓器に至るまで
    第4章 時計遺伝子は細胞分裂の時間も決める
    第5章 光と時計遺伝子の深い関係 ――「朝日を浴びると良い」理由
    第6章 生活習慣病と時計遺伝子 ――高血圧を分子レベルで解明する
    第7章 時差ぼけはなぜ起こるのか? ――生物が初めて直面したリズム異常
    第8章 視交叉上核の謎を解く ――朝型・夜型遺伝子の発見と睡眠障害治療薬の可能性
    第9章 睡眠と時計遺伝子 ――霊長類の時計と睡眠覚醒リズム
    第10章 なぜ生物は体内時計を持つようになったのか ――からだの「時間」を作る様々なメカニズム
  • ジムに通ってコツコツ運動しても、ストイックに追い込んだトレーニングをしても、なかなか思うような効果が出ないと感じる人も多いなか、「高強度、短時間、間欠的」のシンプルなタバタトレーニングが世界じゅうで人気です。欧米のアスリートや俳優やモデルなども、タバタトレーニングを取り入れて効果を実感しているコメントが寄せられています。
    もともとは、アスリートのチームで経験的に組まれたプログラムが基本になったものですが、著者はさまざまなデータを取り、実験や研究を重ね、科学的に裏づけを取り、プログラムを確立しました。
    アスリートから高齢者まで、それぞれに合った「高強度、短時間、間欠的」な運動であれば、体力をつけ、パフォーマンスを出すことができる理由を徹底解説。10代から高齢者まで年齢別に、また「趣味のスポーツのパフォーマンスを上げたい」「体力をつけたい」「筋肉を増やしたい」「健康維持」など目的別のトレーニングを紹介します。

    第1章 世界中で取り入れられている! タバタトレーニングとは
    タバタトレーニングはこうして誕生した/なぜ世界で通用するのか/たった4分の運動でなぜ効果が出るのか/20秒の運動と10秒の休息を8セットというシンプルさが継続のカギ/なぜ高強度なのに誰でもできるのか/アスリートが結果を出したトレーニング例/年齢別、男女別トレーニング例 ほか
    第2章 トレーニングの科学
    身体活動を数値化する/有酸素性運動とはなにか/最大酸素摂取量という指標/最大酸素借という指標/有酸素性運動と無酸素性運動のバランス/骨格筋の科学――筋量と筋力とはなにか/運動における疲労の科学
    ほか
  • 天変地異にはサイクルがある。人新世の地震・洪水から生命史46億年で繰り返す大量絶滅、銀河を回る太陽が起こす破局までを一望!
  • 私たちのおよそ2000万分の1の大きさのウイルス。ゲノムのサイズもヒト全ゲノムが約62億塩基対、2万2千個のタンパク質をコードすると言われているのに対し、新型コロナウイルスは約3万塩基で27個。遺伝情報の量も非常に少なく、シンプルな存在。なのに私たちはなぜ新型コロナウイルス翻弄されるのでしょうか。
    人類誕生から現在までの人の死因の累計第一位である感染症を引き起こす、ウイルスや細菌などの病原微生物(病原体)は、その小さな体と限られた遺伝情報量の中に、ヒトなどに感染して自らの子孫を効率よく増やして広めるための、巧妙で狡猾な生態を持つものばかりです。
    本書では、そんな病原体たちが進化の過程で身に付けた、さまざまな感染戦略、生存戦略を紹介します。宿主に寄生することに特化した構造や機能、生態などの高度な進化は、いずれも驚くほどうまくできたしくみで、なかなかエキサイティングな世界です。恐ろしいものであると同時に、その「見事な」までの病原体について知っておくことが、次なる病原体との戦いの備えになるかもしれません。
  • マントル対流と大陸移動からひもとく最新地球科学入門書。
    大陸はなぜ動くのか? 超大陸はどのように誕生し、分裂したのか。この謎を解き明かすカギを握るのが地球内部に存在するマントル。大陸移動の謎をさらにおいかけていくと、マントルの動きが、ときに気候変動や極移動にまでかかわることが明らかになってきた。「マントル対流」と「大陸移動」をキーワードにダイナミックな地球の進化を読み解いていく。
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    神殿の自動ドアに聖水の自動販売機。こんな時代に、こんなものが!――今から2000年も前の古代ギリシャには、なんと自動ドアや自動販売機がありました。自然の力しかない時代に、工夫に工夫を重ねて生み出された画期的な技術とアイデアを、楽しく図解します。
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    水ほど特殊な物質はない!――水素と酸素からなる最も簡単な化合物。しかし、見かけは単純でも常識を超えた多様な性質を持つ。固体(氷)よりも液体(水)のほうが密度が高く、物質を溶かす能力は群を抜き、表面張力が極めて大きい。各種の化学反応の場となり、生命システムでも重要な役割を果たす「水」の不思議をさぐる。
  • すべての生物学の土台となる学問こそが、分類学だ!

    なぜ、我々は「ものを分けたがる」のか?
    人類の本能から生まれた分類学の始まりは紀元前。
    アリストテレスからリンネ、ダーウィン……と数々の生物学の巨人たちが築いてきた学問は、
    分子系統解析の登場によって大きな進歩を遂げている。
    生物を分け、名前を付けるだけではない。
    分類学は、生命進化や地球環境の変遷までを見通せる可能性を秘めている。
    生命溢れるこの世界の「見え方」が変わる一冊!

     
    地球上で年間1万種もの生物が絶滅しているという。
    その多くは、人類に認識すらされる前に姿を消していっている。
    つまり私たちは、まだこの地球のことをこれっぽっちも分かっていない。
    それどころか、「分かっていないことすらも分かっていない」のである。
    だが、分類学を学ぶことで、この地球の見え方は確実に変わる。
    奇妙な海洋生物・クモヒトデに魅せられ、
    分類学に取りつかれた若き分類学者が描き出す、新しい分類学の世界。

    ◆主な内容
    プロローグ 分類学者の日常
    第1章 「分ける」とはどういうことか ~分類学、はじめの一歩
    第2章 分類学のはじまり ~人は分けたがる生き物である
    第3章 分類学のキホンをおさえる ~二名法、記載、命名規約とは?
    第4章 何を基準に種を「分ける」のか? ~分類学の大問題
    第5章 最新分類学はこんなにすごい ~分子系統解析の登場と分類学者の使命
    第6章 生物を分けると見えてくること ~分類学で世界が変わる
    エピローグ  分類学の未来
  • 「贅肉が気になるので、痩せたい」「若い時のように筋肉を付けたい」「以前のように持久力を戻したい」
     中年になって、そんな思いでスポーツジムに行っても、なかなか思い通りになりません。特に、若い頃にハードにスポーツをしていた人は、だれもが経験しますが、その頃と同じハードなトレーニングをしても、効果はほとんど現れません。また、ダイエットしても、若い時のように、痩せません。
     これは、男性にとっても更年期があり、テストステロン(男性ホルモン)の減少するかれです。テストステロンとは、勇気やチャレンジ精神、精力の源泉ともいわれる男性ホルモンのひとつで、筋肉の形成と、肥満の解消に大いにかかわっています。
     これを無視して激しいトレーニングをすると、中枢神経系の働きが阻害され、テストステロンは生産されにくくなり、運動しても筋肉がつかず、また痩せにくい体になってしまいます。
     そこで、本企画は、男性の更年期(男性ホルモンの減少と性ホルモンのアンバランス化)と、それによるトレーニングと身体の関係の変化を解説し、著者によって工夫された、テストステロンの減少を抑え、筋肉を増やし贅肉を減らすのに効果的なトレーニング方法・メニュー、食生活の注意点、睡眠法などを紹介します。
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    地球温暖化、そして「気候」というシステムは、どうすれば解明することができるのか? 

    2021年、ノーベル物理学賞を受賞した真鍋淑郎博士。
    この受賞は、「気候システム」という複雑系の物理分野に贈られた初のノーベル賞でもありました。

    その「気候システム」という遠大な謎への挑戦が、本書では詳細に語られます。

    真鍋先生が初期の研究で用いた大気層を18層に区分、その放射・対流を計算する「1次元鉛直モデル」からはじまり、成層圏までを、さらに雲による太陽放射の反射率の変化、陸上と海上の違い、極域での氷の面積の変化、緯度・経度による変動や季節要因による変化。さらには、海洋の対流による深層への熱の移動、そして土壌や河川における水の移動まで、2万年前の古気候を再現するというプロジェクトから始まった気候システム解明への挑戦は、その努力によって精緻なシミレーションを可能としました。

    この研究の成果は、非常に高い精度で「地球温暖化」の予測を可能にしていることも知られています。
    シミュレーションの中で、CO2の濃度を変化させていったときに、どのような結果が表れるのか。
    その結果は、カラーの図とともに本書の随所でていねいに解説されています。
    地球温暖化とはなにか? それは、どう考えるべきものなのか? 
    いま大きな科学、社会的な関心事でもある地球温暖化についても、深い理解を得ることができます。

    本書は、プリンストン大学での真鍋博士の講義をもとに構成されています。
    また、本書の監訳を担当した、増田耕一博士、阿部彩子博士も、真鍋先生が1983年に東京大学で行った講義や、その講義録で学んだ研究者でもあります。

    「気候システム」という大きな謎、そして地球温暖化という人類的な問題に挑む科学者の探求の軌跡として、21世紀を生きる私たちにとって必読の科学書の登場です。
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    高校までの数学と大学数学のギャップは大きい。ε‐δ論法や1次独立・1次従属など、新しい言葉や定義が立て続けに出てきて、抽象的な概念の理解を要求される。大学数学は他の学問と比べて、最初の一歩をよく理解することが極めて重要である。そこさえクリアすれば、じつに楽しい学びの世界が広がっている。本書は、冒頭で述べたようなギャップを埋めることを主な目的として、さらに、大学数学の導入部分の簡単なガイドを兼ねることも目標とする、まさに入門の教科書である。上下2巻を読まれた暁には、大学数学全般の入門部分を一通りつかめるように構成してある。

    上巻
    【もくじ】
    1章 集合・写像と同値類
    1・1 「1対1の対応」と整数誕生
    1・2 集合と論理
    1・3 写像
    1・4 集合の濃度とカントールの対角線論法
    1・5 同値関係と同値類

    2章 離散数学の入り口
    2・1 「数えること」に3種類:帰納的,2通り,対称性
    2・2 知り合いの関係から理解するグラフ理論
    2・3 整数条件が強力なデザイン論
    2・4 ISBN記号による誤り検出と符号理論

    3章 極限の概念
    3・1 「すべて」と「ある」の用法と開区間・閉区間
    3・2 実数の連続性
    3・3 数列の極限
    3・4 関数の極限とε-δ論法
    3・5 関数の連続性

    4章 微分学入門
    4・1 微分に関する基礎的定理
    4・2 テイラーの定理
    4・3 不定形の極限値

    5章 積分学入門
    5・1 積分の導入
    5・2 有理関数の積分
    5・3 広義積分

    補章 アルキメデスの取り尽くし法による円の面積公式の証明

    (下巻のもくじ)
    6章 群・環・体の入り口
    6・1 偶置換・奇置換の一意性と演算
    6・2 群とはどのようなものか
    6・3 環と体はどのようなものか

    7章 線形空間と行列
    7・1 線形空間と次元
    7・2 線形写像から導入する行列

    8章 行列と行列式
    8・1 行列
    8・2 連立1次方程式
    8・3 行列式

    9章 固有値と実対称行列の対角化
    9・1 固有値
    9・2 実計量線形空間と実対称行列の対角化

    10章 統計の基礎にある数学上の勘所
    10・1 異色な分布であるポアソン分布
    10・2 多変量解析と距離の概念・分散共分散行列
    10・3 正規分布の面積が1であることの証明

    補章 代数学の基本定理の証明
  • 蒙古は上陸に失敗していた! 秀吉には奇想天外な戦略があった! 大和には活躍できない理由があった!
    日本史の3大ミステリーに、映画『アルキメデスの大戦』で戦艦の図面をすべて描いた船舶設計のプロが挑む。
    リアルな歴史が、「数字」から浮かび上がる! 

    【謎の一】蒙古軍はなぜ一夜で撤退したのか?
    最初の蒙古襲来「文永の役」で日本の武士団は敗北を重ね、博多は陥落寸前となったが、なぜか突然、蒙古軍が船に引き返したのはなぜか? 

    【謎の二】秀吉はなぜ中国大返しに成功したのか?
    本能寺の変のとき備中高松城にいた羽柴秀吉が、変を知るや猛スピードで2万の大軍を率いて京都に戻り明智光秀を破った「中国大返し」はなぜ実現できたのか?

    【謎の三】戦艦大和は「無用の長物」だったのか?
    国家予算の3%を費やし建造された世界最強戦艦は、なぜ活躍できなかったのか? そこには帝国海軍が冒していたある致命的な設計ミスが影を落としていた――。

    小さな「数字」を徹底して読みとり、積み重ねていくと、
    大きな「真実」のかたちが見えてくる!
  • 「食物繊維は体にいいから消化もいい」と語っている学生に、そもそも消化ができないものを食物繊維ということを説明すると、では「消化できないものが体に必要なのか」ときかれて、これは正しい食の知識が必要だと感じた著者。
    体にいい、悪いで語られがちな食べものについて、多くの人がわかっているようでわかっていないという実態を感じて、現在わかっている食の科学を理解し、正しい情報の受け取り方ができるようにという思いで執筆した1冊。栄養学的な面と、複雑な体の代謝のしくみをなるべくやさしい言葉で解説します。
    食品によっては、時代的背景も関係していたり、健康ブームの空気にのって「良い食べもの」になっているものも。食と代謝はまだまだ解明されていないことも多いのですが、わかっていることをクリアにしながら、誤った認識に陥らない方向を示します。

    序章 食べ物、その正体とは
    第1章 食べ物に含まれる栄養素の真実
    第2章 消化と吸収から考える食べもの
    第3章 体のなかで栄養素はどんな働きをしているのか
    第4章 血液という体液から考える食べもの
    第5章 筋肉、骨、皮膚と食べもの
    第6章 脳と神経に作用する食べもの
    第7章 健康な食べものは本当に体に良いのか
  • 「宇宙論」は、ここ100年で非常に目覚ましい発展をとげています。これら直近100年の宇宙論の歩みを、最先端の発展までを含め、宇宙論や素粒子論、量子重力理論などを専門とする著者が、徹底解説。はじめての「宇宙論」として本格的な、そして現代的な宇宙論を知ることができるような1冊になっています。
    人間の宇宙への興味は、古来より尽きることはありませんでした。実際、古代エジプトからインド、ギリシャに至るまで、様々な「宇宙論」が考えられ、それらに基づいた神話や哲学が発展してきました。にもかかわらず、現代の宇宙論につながる「観測に基づいた系統的な世界観の構築」が始まったのは、かなり最近、ここ400年あまりのことなのです。
    理論物理学の最前線では、私たちの宇宙を超えた、その外側や生まれる以前などについても議論できるようになってきています。これらの驚くべき成果は、主に20世紀に入って起こった爆発的な物理科学の発展によってもたらされたものであり、それはアルベルト・アインシュタインをはじめとする多くの科学者の長年における仕事の結果として得られたものです。
    現代の宇宙論で科学的に調べることができる、私たちの宇宙が誕生してから約10のマイナス30乗秒後といった宇宙の「超初期」について紹介したり、恒星や銀河、銀河団といった現在私たちが見る構造の起源が、このような宇宙の超初期にどのようにして作られたのか、理論的な説明や、それを確認するための観測についても触れていきます。
    よく耳にする「ビッグバン宇宙」や「インフレーション宇宙」といった言葉についても理解が進むように詳しく解説しています。
    さらに、近年理論物理学者の間で急速に受け入れられつつある描像である「マルチバース理論」を紹介します。この最新の描像によれば、私たちが全宇宙だと思っていたものは無数にある「宇宙たち」の一つにすぎず、それら多くの宇宙においては素粒子の種類、性質およびそれを支配する法則、さらには空間の次元に至るまで、多くのことが私たちの宇宙とは異なっているとされるのです。
    私たちのこの宇宙が始まる前から寿命について、またこの宇宙の外側まで、壮大なスケールで語られる、わかりやすい最先端の宇宙論です。
  • 2003年にヒトゲノムの解読が完了したが、これで「遺伝子」がわかったのかというとそうではない。DNAにコードされている遺伝子の構成が判明したことで、ヒトゲノムの複雑さがかえって判明してきた。また、DNAに遺伝子はコードされているが、それらは非コード配列やそのコピーである多様なRNAなどによって、たくみに制御されていることがわかってきた。「遺伝子」とは、それらの制御機構を抜きにしては語れないし、「遺伝子」の概念は新たなステージで考える必要があるのではないだろうか?
     本書では、メンデルの実験から、ワトソン、クリックによる二重らせんモデルの発表など、「遺伝子」をめぐる科学史を追いかけながら、「遺伝子」の正体を問い続ける。ゲノムの解読は終わりではなく、「遺伝子とは何か?」という、古くて新しい問いとその答えをめぐる研究の始まりであることを明らかにする野心的な一冊。
  • 弾く人も聴く人も、科学の視点で音楽を楽しもう!
    ピアノ、バイオリン、トランペット、マリンバ……「魅惑の響き」はどう作られるのか?

    楽器の個性を生み出す「倍音」とは?
    音色を美しくする「共鳴」とは?
    バイオリンの最重要パーツ「魂柱」とは?
    楽器の素晴らしさを引き出すコンサートホールの条件は?
    そして、プロが考える「最高の楽器」とは?
    フランスで最も栄誉ある音楽勲章を最年少受章した著者が楽器の秘密を解き明かす!

    〈もくじ〉
    プレリュード──音楽は「五線譜上のサイエンス」
    第1楽章 作曲の「かけ算」を支える楽器たち──楽器には5種類ある
    第2楽章 楽器の個性は「倍音」で決まる──楽器が奏でる「音」の科学1
    第3楽章 楽器の音色は「共鳴」が美しくする──楽器が奏でる「音」の科学2
    第4楽章 「楽器の最高性能」を引き出す空間とは?──コンサートホールの音響科学
    第5楽章 演奏の極意──世界的ソリスト10人が教えるプロの楽器論

    ※本書は、1979年刊行のブルーバックス『楽器の科学──角笛からシンセサイザーまで』(橋本尚著)とは内容が異なります。
  • 野球の必勝法とはなにか? 統計学的にその答えを追求し、メジャーリーグの「お荷物」を
    常勝軍団に変身させ、一躍その名を知られた「セイバーメトリクス」。その進化はとどまる
    ところを知らず、野球場で起きているあらゆることを「数字」にするため新しい指標が次々
    に考案されている。さらにテクノロジーの発達は、選手やボールの動きの精密な計測を可能
    にし、それらビッグデータの解析によって、野球というスポーツの本質さえ解き明かそうと
    している。はたして野球とは、どのような競技なのか? 日本のセイバーメトリクス研究の
    第一人者がRSAA、wRAA、UZR、UBR、フレーミングなどの新指標を駆使しながら、本当
    に勝利に結びつくプレーと戦術について考察する。
    大谷翔平の「二刀流」はMVPに本当に値するのか、スワローズ&バファローズの史上初の
    W下剋上はなぜ起きたかも、数値を見れば一目瞭然!

    ・投手の評価は「守備」や「運」に大きく左右されている
    ・打者の本当の貢献度を「得点」に換算してみると
    ・守備の「うまさ」をどうすれば正確に測れるか
    ・盗塁は70%以上成功しないと「赤字」である
    ・犠牲バントの「損益分岐点」は出塁率でどのくらいか
    ・球審のジャッジは実はかなり「恣意的」である
    ・「勝負強さ」をどう数値化するか
    などなど、野球の見方がいやでも変わる新知見満載!

    目次
    序 章 セイバーメトリクスの歴史――草創期から「革命」まで
    第1章 セイバーメトリクスの原理――どのように「数値化」するのか
    第2章 投手の指標――どこまでが「責任」なのか
    第3章 打撃の指標――「得点創出能力」をいかに表すか
    第4章 セイバーメトリクスの可視化――「下剋上」の原動力とは
    第5章 パークファクター――野球は「場所」によって変わる
    第6章 守備の指標――「未開の領域」に光を当てる
    第7章 走塁の指標――「足」でどれだけ稼げるのか
    第8章 総合指標――「二刀流」を評価する
    第9章 セイバーメトリクスの革命――テクノロジーが明かす真実
    第10章 プロ野球の未解決問題――これからのテーマ
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    不確定性原理とはなにか? 粒子と波動の二重性とは? 電子のスピンやもつれってなに? 「場」の量子論って? 
    「量子」と聞いたときに感じる、あなたの「頭のもやもや」をすっきり解決します!

    この本の目標:シュレディンガー方程式の「意味」を多角的に理解する!

    「量子力学」について、世の中にはさまざまな参考書があります。でもたいていの教科書には、量子力学が「何」であるかは書かれていません。シュレディンガー方程式を解くための解法テクニック「ハウツー」ではなく、量子力学の「ホワット」に的を絞って解説していきます。

    こんな方におすすめです。
    ・生まれてはじめて「量子力学」の世界を覗いてみたい人
    ・学生時代に習ったことはあるけど、頭のもやもやして、本当の理解ができなかった理系出身者
    ・講義の途中、ふと「これって、どういう意味なの?」と思ったけど、先生にも、同級生にも聞けずにいる学生の方

    量子力学の「歴史的な理解」、実は研究者でも「うまく理解できない部分がある」ことを明らかにし、その上で、必要とされる「数式や計算」を省略せずに、微積分や三角関数の基礎からていねいに解説。さらに理解が難しくなるポイントは、対話形式の文章でおもしろく解きほぐしていきます。

    アインシュタインだって戸惑ったという「量子の世界」に、この本をもって飛び込んでみましょう!
  • 「生まれ持った遺伝的な体質」は変えられる!
    最新科学が示す「日本人が健康になる秘訣」とは?

    ・コメが日本人の遺伝子を大きく変えた
    ・「日本人の体質」に合わない食事が寿命を縮める
    ・認知症、心筋梗塞、脳梗塞の発症率に影響……「気の持ちよう」が遺伝子の働きを変えるこれだけの根拠
    ・日本人と中国人でも「遺伝的な体質」はけっこう違う
    ・日本人は内臓脂肪がつきやすく、一見痩せていても高血圧と糖尿病に注意が必要
    ・動物性脂肪は、違法薬物よりも強力な依存症を引き起こす
    ・強力ながん遺伝子を持っていても、運動で発症率を下げられる
    ・日本人の糖尿病、高コレステロール、肥満に効く「ある穀物」


    親から受け継いだ遺伝子は生涯変わらないから、
    がん、糖尿病、認知症、高血圧、肥満など、さまざまな病気のリスクや体質は
    「遺伝的なものだし仕方ない」と思っていませんか。
    しかし、近年のゲノム生物学の進歩によって、
    生活習慣や環境で遺伝子の働きが変わり、
    「病気のなりやすさ」も変わることが明らかになってきています。
    日本人の遺伝子と体質の特徴を捉えていくと、
    どうすれば遺伝的なリスクを抑え健康に過ごせるかが見えてきます。


    ■主な内容
    第1章 体の「設計図」が健康と病気をつくる
    第2章 日本人の「遺伝子」と「体質」にはどんな特徴があるか
    第3章 遺伝子についた小さな傷が病気を引き起こす
    第4章 設計図の違いだけで「なる病気」は決まらない
  • 万有引力定数=G、光速=c、プランク定数=h……など、根源的な自然法則に現れる「物理定数」。
    科学はいかにして「その値」にたどり着いたか?

    万有引力の法則から相対性理論、量子力学まで、宇宙の成り立ちを説明する物理法則には、必ず「固有の値」=物理定数が登場する。
    物理定数とは何か? なぜ、一定の値をとるのか?
    その値はどう決まるのか? そして、本当に「一定不変」か?
    宇宙の誕生と進化を司る「究極の値」のすべて──。

    〈もくじ〉
    第1部 物理定数とは何か──原子に刻まれたものさし
    第2部 「時空」を支配する定数──時間、光速、万有引力
    第3部 「ミクロの世界」を支配する定数──電気素量、プランク定数、ボルツマン定数
    第4部 宇宙の進化と物理定数──果たして「一定不変」か?
  • 科学の歴史は思考実験そのものだ。偉大な先人たちはどのように問題設定し、どのように解決したのかを知り、科学的思考力を養おう!
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    有名公式から美しい定理まで
    珠玉の数式をわかりやすく解説!

    ピタゴラスの定理、フィボナッチ数列などの
    歴史の一節となっている初等数学から、
    世界を変えることになったオイラーの等式や
    ニュートンの運動方程式、微積分、
    そして現代に連なる素数定理、リーマン予想まで。
    数学好きには外せない、
    数式の美しさ、すごさ、不思議さを
    わかりやすく伝えるとっておきの数式集。

    ーーーーー
    ピタゴラス、ニュートンからオイラーまで――
    珠玉の数式を味わい尽くす!

    分数の和の極限、ピタゴラスの定理、ヘロンの公式、オイラーの多面体定理、フィボナッチ数列、平方根の連分数展開、オイラーの等式、複利計算の式、3次方程式の解、ゼータ関数、テイラー展開、運動方程式、素数定理、フェルマーの最終定理、リーマン予想…


    さらに、気軽な数学の学び直しにも。
    「楽しい数遊びやパズル」「現代社会を支える重要定理」
    「世界の驚くべき真実を示す世紀の難問」が満載! 

    ピタゴラス、ヘロン、オイラー、フィボナッチ、パスカル、リュカ、カルダノ、アーベル、アインシュタイン、ロピタル、ニュートン、マクスウェル、ラマヌジャン、フェルマー、リーマン…
    ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 魅惑の酒、焼酎の七不思議に迫る。

    身近な存在ながら、じつは非常に特殊な蒸留酒、焼酎。
    どんな原料でも焼酎にできて、蒸留酒なのに新酒でも旨く、健康にも良い。
    蒸留すればただの「湯気の集まり」のはずなのに、さまざまな個性的な風味も持っている。

    歴史的・文化的背景、酒造りの技、酵母・麹の働き、「風味」の決め手、健康への寄与、飲みかたで変わるおいしさ――
    今や世界から注目を集め、国酒にも認定された焼酎には、
    清酒を造れなかった九州地方の人々が生み出した知恵と技が詰まっている。
    知るほどに驚く、焼酎の世界へご招待します。


    ・前割りするとまろやかな味になるのはどうして?
    ・なぜ、どんな原料でも焼酎にできるのか?
    ・香りを嗅ぐだけでも良い? 蒸留酒なのに身体によい理由とは?
    ・血栓を溶かす? 血糖値が上がりにくいって本当?
    ・どうして最近の芋焼酎は臭くなくなった?
    ・たった0.2%の成分が、焼酎の風味を決めている?
    ・蒸留酒なのに新酒でもおいしく飲めるのはなぜ?
    ・おいしいお湯割りはどうやって作ればいい?
    ・高い温度で発酵させるのに腐らないのはなぜ?
     ――本書を読めば、その答えが分かります!

    〔主な内容〕
    プロローグ 焼酎に秘められた「七不思議」 ――神秘的な酒、本格焼酎の魅力
    第1章 焼酎500年の旅 ――その歴史から見えてくる日本独特の酒文化
    第2章 本格焼酎を知るための基礎知識  ――発酵、麹、酵母とはなにか
    第3章 焼酎ができるまで ――麹の力、杜氏の技、蒸留と熟成の科学
    第4章 最大の謎「風味」の科学 ――何が焼酎の味を左右するのか?
    第5章 健康を考えるなら焼酎 ――のんべえに優しい魅惑の酒
    第6章 読むほどに旨くなる飲み手の流儀 ――おいしさを科学する
  • 物理・化学・生物学を総動員し、地震波観測・理論的考察・高圧高温実験を組み合わせ、地球の中身とその歴史の謎を解く! ターゲットは地表から深さ6400キロの中心部まで、現代から46億年前の地球誕生まで。
    世界で初めてマントル最下部の主要鉱物(ポストペロフスカイト)を実験室でつくりだした著者が、地球科学の最前線へと誘う!

    宇宙に浮かぶ大きな球体である地球――わたしたちはその表面の様子しか見ることができない。しかし、科学の進歩が「地球の中身」の理解を可能にした。

    ・地球内部にはどのような物質が詰まっているのだろう?
    ・その物質はじっと同じ場所にとどまっているのだろうか?
    ・誕生したばかりの地球の中身はどんなふうだったのだろう?
    ・なぜこの惑星には海があり、生命が繁栄できたのだろう?

    地球科学は答えを見つけつつある。
    マントルには色とりどりの鉱物があり、その下には液体の鉄の層がある。それらは沈み、浮かび、動き回っている。そして、地球深部の現象が地表環境――海があり、生命が活動する場所――に大きな影響を与えていることがわかってきた。
    答え合わせだけでなく、謎解きのプロセスを知ることで、さらなる謎まで見えてくる。あなたの「地球観」を一変させる一冊。

    【目次】
    序章 地球の中に潜る前に

    第1部 現在――地球は何でできているのか? どんな活動をしているのか?
    第1章 地球を覆うもの――大気、海、地殻
    第2章 地球の白身――マントルは何でできているのか?
    第3章 地球の白身は動き回る――プレートテクトニクスとマントルの対流
    第4章 地球の黄身――コアの構造と運動
    第5章 白身と黄身が殻を決める――3つの層の相互作用

    第2部 過去――「生命の惑星」はどうやってできたのか? どのように進化してきたのか?
    第6章 はじまり――地球誕生からマグマオーシャン、生命の誕生まで
    第7章 進化――地球の過去を復元する
    第8章 謎――地球はどうして生命を宿すことができたのか
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    この奇妙な数のことを、人類はどこまで理解しているのかーー。
    ●悪徳高利貸が1年を無限に分割して瞬間ごとに利子をとると、元利合計はどうなる?
    ●当たる確率が1/nのくじをn回引いたとき、それでも全部はずれる確率は?
    ●「理想の結婚相手と結婚できる戦略」を用いたとき、理想の相手と結婚できる確率は?
    「やつ」はどうして、こんなにあちこちに顔を出すのか?
    はるか昔から、洋の東西を問わず、不思議な性質をもつその数は知る人ぞ知る存在だった。
    やがて天才オイラーがその数の本質を見抜き、「宝石」ともいわれる奇跡的な数式を完成させた!
    人類がほとんど何もわかっていない超越数のなかで「π」とともにかろうじて知られてきた「e」、
    指数関数から複雑系にまで存在感を示し、代数と幾何の垣根さえも軽々と超えてしまう、
    その摩訶不思議な魅力を堪能して、数学の面白さを再発見しよう!

    本書の目次
    第1章 人間の脳を裏切る指数関数
    第2章 高利貸の究極の夢
    第3章 eが登場する3題噺
    第4章 e^xの微分
    第5章 この世では見えない愛の絆
    第6章 数学界の5人の戦士
  • 人類がこれまでに得たさまざまな宇宙の観測手段――可視光の望遠鏡に始まり、赤外線、、X線、電波……さらに近年ではニュートリノを用いた素粒子天文学や重力波天文学など。それらを組み合わせ、これまで解明されていなかった「宇宙の謎」を解き明かしているものが「マルチメッセンジャー天文学」です。
    鉄より重い元素はどのように作られるのか? ブラックホールの合体、中性星の謎、そして、宇宙の始まりに何が起こったのか?
    いま人類は、これら宇宙への根源的な問いに迫ろうとしています!

    超新星爆発などの突発天体、さらにマルチメッセンジャー天文学の新鋭研究者として知られる著者が、実際の観測データを紹介しながら、その基礎から天文学の最新研究までを徹底的に解説します。
    この1冊で、観測に立脚する天文学研究の最前線を知ることができます!
  • 化石や遺伝子の研究から、われわれ人類の進化の過程が明らかになってきました。第一線の研究者たちが、進化の基礎からゲノムの話題まで、豊富なイラストを使って、初心者にもわかりやすく解説します。
    2009年に刊行した『絵でわかる人類の進化』に加筆修正した新書版。
    序章(霊長類のゲノム研究/東南アジアの超小型原人/500年さかのぼった弥生時代のはじまり)
    第1部 進化のしくみ
    第1章 進化とは(人間観の変遷/博物学の時代/進化論の誕生/骨や歯を中心とした形態の進化/分子進化学の誕生と中立進化論/遺伝的浮動と自然淘汰)
    第2章 進化の中心,ゲノムDNA(DNAが生物遺伝情報の担い手/ゲノムDNAとは/ゲノムは進化する/ゲノム進化の例/人類進化と遺伝情報進化のかかわり/ゲノムに記述されている形態形成の情報と発現 ほか)
    第3章 人類進化の年代を測る(ダーウィンの進化論と地球の年齢/天然の砂時計:放射性同位体/人類の歴史を測る/解剖学的現代人とネアンデルタール人/放射性炭素と加速器質量分析/弥生時代が古くなった? ほか)
    第4章 過去の環境変動をさぐる(人類の時代:第四紀/氷期・間氷期のサイクル:太陽の恩恵/氷河期という革命的なアイデア/酸素同位体による新しい指標/さまざまな古環境の記録/海水準面の変動/地球温暖化と人類のこれから)
    第2部 人類のあゆみ
    第5章 サルからヒトへ~猿人の登場(サルから進化したヒト/霊長類の進化/最初の人類はアフリカで誕生した/ヒト独特の特徴とその進化/最初の人類,猿人の誕生/猿人が歩いた証拠/複雑な猿人の系統進化 ほか)
    第6章 原人の進化とユーラシアへの拡散(人類進化の4段階?/最初の原人ホモ・ハビリス/道具と肉食/狩猟をはじめた強い人類?/ホモ・エレクトスの発見/トゥルカナ・ボーイが教えるホモ・エレクトスの特徴 ほか)
    第7章 旧人の出現とネアンデルタール人の謎(旧人とは/誤っていた一時代前の旧人像/旧人はアフリカで進化した/インドネシアには旧人はいなかった?/ヨーロッパのネアンデルタール人 ほか)
    第8章 現生人類(ホモ・サピエンス)の起源(ホモ・サピエンスとは/ネアンデルタール人とクロマニョン人:連続か不連続か/多地域進化説/アフリカに関する疑問 ほか)
    第9章 複雑化する文化~私たちホモ・サピエンスを理解する~(私たちにとっての文化/生物進化と文化的変化の違い/すべての起源はアフリカに?/文化の多様化の起源 ほか)
    第10章 日本列島人の変遷(日本列島人の生きてきた時間と空間/日本列島人の成立に関する通説/骨形態の違いから推定された日本列島人類集団の系統関係/東ユーラシアにおける日本列島人の遺伝的位置/二重構造説)
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  • うんちに秘められた生き物たちの「すごい生きざま」!
    なぜするのか?
    いつからしはじめたのか?
    しない生き物はいるのか?
    臭い理由は?
    うんちに擬態する生物や、他人のうんちを食べる動物がいる!?
    仲間やライバルの行動を支配する、うんちを使った情報戦略とは?
    うんちとは……、進化の結晶にして生存戦略の武器だった!
    思わず誰かに話したくる「うんちのうんちく」が満載!


    〈もくじ〉
    第1章 生物にとって「うんち」とは何か
    第2章 個体にとっての「うんち」──なぜ「する」のか
    第3章 集団にとっての「うんち」──果たして「役に立つ」のか
    第4章 他の生物にとっての「うんち」──「うんち」を使った巧みな「生き残り」&「情報」戦略
    第5章 環境にとっての「うんち」──地球規模で活躍する「うんち」
  • 生命活動の根源ともいえる「呼吸」。人は一生の間に20億回「呼吸」をするといわれています。
    そもそも「呼吸」とはなにか? 体はどのように酸素を取り込み、それを体のすみずみにまでに運ぶのか? さらに酸素はどのように細胞で消費され再び肺胞に送られた二酸化炭素はどのように酸素と交換されるのか? 
    「換気」の仕組みやからエネルギー代謝の方法など、その驚異のメカニズムを「呼吸」の研究の第一人者として知られる著者が徹底解説します。

    まず、安静時の呼吸をもとに、生命活動を支えるそのメカニズムを解説。さらにランニングなどの運動時の呼吸をさまざまなデータをもとに精緻に解説していきます。ランニング開始時になぜ呼吸が苦しくなるのか? ランニングのリズムと呼吸のリズムは同調したほうがいいのか? など、さまざまな呼吸への疑問も解決していきます。
    その他にも、今大人気のヨガの呼吸とはなにか? 空気の薄くなる登山における呼吸とは? さらには「間合い」とよばれる格闘技での呼吸とは何か? など運動種目別の呼吸のおもしろさも紹介。
    そして、近年、話題となっている「呼吸」とメンタルの関係についてさまざまな研究をもとに考察しながら、「リラックス呼吸法」を紹介ていきます。
    昨年からのコロナ禍でも注目されている「呼吸」、その基礎の基礎から最新研究やその応用まで、この一冊で「呼吸」のすべてがわかります。
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    中学数学には、実社会で必要な数学のエッセンスがすべて揃っている!
    ――プロ漫画家でありながら延べ20年間、執筆のかたわらで個人指導で数多くの生徒の「数学苦手」を克服させてきた作者が、
    中学3年間の数学を“一目でわかる”マンガで活写! “他人に教えられるようになる”ほど丁寧かつ分かりやすいコマ描写で、方程式や関数などの基礎はもちろん、苦手分野になりやすいマイナスや少数点・分数の扱いや不等式、割合、平方根、因数分解などもカバーし徹底講義!

    ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 地球温暖化で強靭化する台風など異常気象現象が日本でも増えている今、生活や財産、生命を守るために重要である天気予報の重要性も高まっています。従来の天気図からわかる気象情報から、最新のコンピューターによる数理予報の技術まで、気象予報の話を中心に進めながら、気象現象の原理に迫ります。
    本書では、社会活動および産業にとって必要かつ不可欠の情報となっている天気予報が、日々、テレビ、新聞、ネットなどのメディアを通じて報道・提供されているものの、実際の天気予報がどのような手段や手続きによって、作成され提供されているかについては意外に知られていないことから、その部分に踏み込んでわかりやすく解説します。さらに本書は、天気予測技術全般について、図やイラスト、写真を豊富に使って、理解しやすい工夫をしています。読者にとっては、天気予報を含む「気象予測技術」の全体像の話を読みながら、気象のあらゆる現象の原理への理解も深まることにつながります。また、適切な防災活動につながることも期待されます。著者の経験やエピソードも織り交ぜられ、気象のさまざまなことが理解できる1冊です。

    前半では主に、広くなじみがある天気図により、気象のしくみを解説します。天気図の解析により予報官が予報する時代はほぼ終わりましたが、一般向けには気圧配置型による解説などまだまだ天気図を使った技術が使われています。
    第1章は地球温暖化により強靭化した台風について、最近の例について詳しく解説し、第2章では、日本の天気予報の歴史を追います。平安時代の「野分」、鎌倉時代の「颱風」といった、気象レーダーも気象衛星も天気図もない時代の、台風による災害の実態にふれていきます。また、明治、昭和の頃の天気図や世界初の天気図なども紹介します。第3章では、アメダスなど、現在のさまざまな気象観測システムを、第4章では、統計的手法などの予報のさまざまな手法、予報技術や情報の出し方を取り上げます。第5章では、特徴的な天気図を例に気象現象を解説していきます。「移動性高気圧」「寒冷前線の通過」「西高東低」「帯状高気圧」……。聞き慣れているけど深くは理解していない言葉の意味が、わかるようになると思います。
    後半では、現在天気予報の中心となっている、コンピューターによる「数値予報」について解説していきます。
    第6章で数値予報とはなにかを物理法則を交えて、第7章では数値予報から利用しやすい言葉に置き換える「ガイダンス」について、第8章では最近用いられている手法「アンサンブル」について解説します。
  • インド洋を抜きにして、地球を語ることはできない!
    大陸移動から気候変動、生命の起源まで──。
    世界第3位の巨海から、この惑星のダイナミズムが見えてくる!

    海洋と大気と大陸が連動するおどろきのメカニズム!

    日本に過酷な異常気象をもたらす、インド洋独自の大気海洋現象「ダイポールモード」とは何か?
    ソマリア海賊も怖じ気づく季節風「ヒッパロスの風」はなぜ生じる?
    三つの海底山脈が交差する「ロドリゲス三重点」特有の生き物とは?
    巨大火山と地震の巣をもつ「日本列島のふたご」が存在していた!

    驚きと謎に満ちた「第三の大洋」の全貌を解き明かす。

    ロングセラー『日本海 その深層で起こっていること』『太平洋 その深層で起こっていること』著者による、海洋科学ミステリー第3弾。

    【もくじ】
    第1章 インド洋とはどのような海か──二つの巨眼と一本槍をもつ特異なその「かたち」

    第2章 「ロドリゲス三重点」を狙え!──インド洋初の熱水噴出口の発見

    第3章 「ヒッパロスの風」を読む──大気と海洋のダイナミズム

    第4章 インド洋に存在する「日本のふたご」──巨大地震と火山噴火

    第5章 インド洋を彩るふしぎな生きものたち──磁石に吸いつく巻き貝からシーラカンスまで

    第6章 「海のシルクロード」を科学する──その直下にひそむ謎の海底火山とは?
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    数学が苦手?
    それは「錯覚」です。

    ――カオス理論の権威が説く、「本当は誰もが好きになれる数学の世界」!

    【数学の「本質」を知れば、新しい世界が見えてくる】
    多くの人は、数学という学問を誤解しています。
    難しい、とっつきにくい、役に立たない……
    数学に対するこうしたイメージは、すべて「錯覚」です。
    人々の「素朴な思い」から生まれた学問なので、
    段階を踏んでいけば、誰にでも理解できるはずなのです。
    本書では、「測定」「計算」「論理」という基本から
    数学が持つ本質的な構造と役割を問い直していきます。
    “数学の階段”を登っていくと、あなたの想像を超える広い世界が見えてくるでしょう。

    数学が嫌いな人は、数学がちょっと好きになるはずです。
    もともと数学が好きな人は、
    これまでとは違う視点から、新しい数学の魅力を感じてもらえるはずです。


    ◆本書の内容
    プロローグ 「数学嫌い」は錯覚である ~「数学とはどんな学問か」を考える前に
    ステップ1 「数学のはじまり」を知ってみる ~数学は人間の想念そのものである
    ステップ2 「数学の本質」に触れてみる ~数学はもっとも誠実な学問である
    ステップ3 「数学の最初のつまずき」を解消する ~苦手意識はここから始まる?
    ステップ4 「数学のおもしろさ」を感じてみる ~“意味”が分かれば見える世界が変わってくる
    エピローグ  数学とはどんな学問か? ~数学の“階段”を登ると見えてくるもの

    私にとって心安らげる場である数学が、多くの人々に「とっつきにくい」と思われていると聞くと、
    寂しいような、ちょっと不思議な気持ちになります。
    なぜなら、数学は誰にでも理解できる、誰にでも好きになれる学問だと思っているからです。
    数学は、誰に対しても平等で、誠実な存在なのです。        ―――「はじめに」より
  • 朝たくさん食べるより夜たくさん食べるほうが太りやすいなど、同じものでも食べるタイミングによって、身体への影響が違うことを、私たちはなんとなく感じています。夜の締めのラーメンは、魅力的ですが、罪悪感が伴ったりもします。そのなんとなく感じている、食べる時間による身体へ影響が、科学的に解明されつつあります。つまり、生物学的に言えば、食行動は、生体に朝・昼・夜など時間軸で起こっている種々の生化学的・分子生物学的変化との関係で説明できるということがわかってきたのです。
    食事が体調にどう左右するかは、種々の要因が絡みあっていますが、その一つで大きな要因であるのが、体内時計の働きです。「腹時計」がすぐ思い浮かぶかもしれませんが、体内時計にもいくつかの種類があります。さらに時計遺伝子というものが次々に発見されて、体内時計のさまざまな役割などを担っていることも研究されています。
    本書では、これらの体内時計や時計遺伝子のしくみをわかりやすく解説します。また、実際の食材や食品が、摂取する時間帯によって、どのように体への影響を及ぼす可能性があるか、いろいろな実験を元に紹介します。食べ物とそれを摂る時間などによって、血糖値や腸内細菌、脳への影響と、さらに肥満や睡眠、病気などとの関連も解明されてきているのです。たとえばカテキンを多く含むお茶は、朝摂る場合と夜摂る場合で血糖値の上昇に差が出たり、トリプトファンを多く含む大豆製品や乳製品、バナナや卵などを朝食に摂ると、夜の睡眠に効果的だったり、ということがわかってきています。また、子供の場合、シニアの場合で、当然「時間栄養学」が違ってきます。そのような多くのケースをそれぞれ詳しく解説します。
    時間に影響を受けるのは、食事だけではなく薬の効果や、運動の効果などもあります。時間栄養学と関連して紹介しながら、体内時計の不調である時差ボケについてや、この時間栄養学を健康により役立っていく可能性についても触れます。
    第1章 体内時計とはなにか
    第2章 時間栄養学――「いつ」「何を」「どう」食べるかで体が変わる
    第3章 食物繊維を摂るタイミングで、血糖値や腸内細菌はどう変わるか
    第4章 体内時計と代謝――間食は摂ったほうが体にいい?
    第5章 時間調理学――時間によって調理を変えると体も変わる
    第6章 ライフステージ別の体内時計――胎児から高齢者まで
    第7章 時間薬理学――なぜのむ時間が決まっているのか
    第8章 時間運動学――朝の運動と夕の運動で脂肪の燃え方が違う!?
    第9章 体内時計の不調に夜、さまざまな「時差ボケ」
    付録章 AIと時間栄養学
  • 「あなたはどこから来ましたか?」
    さまざまな惑星の宇宙人が集う社交の場で、もしそう尋ねられたら、あなたならどう答えますか?
    「地球から来ました」など論外で、失笑を買うこと確実です。ではなんと答えればよいのでしょう?
    私たち地球人は「ある理由」により、宇宙人の平均より科学の発達が遅れている可能性があります。
    いつか宇宙人と出会ったとき、恥をかかずに交流できるようになるには、地球の常識にとらわれず、
    宇宙のすべてにおいて通用する普遍的な教養を身につけておく必要があるのです。
    本書は、惑星際宇宙ステーションに地球チームの一員として乗り込んだあなたが、そこで遭遇する
    宇宙人が繰り出すさまざまな突拍子もない質問に答えていくうちに、宇宙で本当に必要な科学知識
    とは何か、宇宙的思考法とはどういうものかが、自然とわかってくるように構成されています。
    読み通したあと宇宙教養がどれだけ身についたかは「宇宙偏差値」を算出してチェックできます。
    宇宙人と意思疎通するための「三種の神器」、連星太陽をもつ惑星の異様なカレンダーなど奇抜な
    アイデアも満載でお贈りする「ちゃんとした宇宙人になるためのガイドブック」、その日が来ても、
    来なくても、読めば世界の見え方が一変するはずです!

    【目次】
    プロローグ 宇宙のとあるカフェにて
    第1章 あなたはどこから来たのですか?
    第2章 あなたは何でできていますか?
    第3章 あなたたちの太陽はいくつですか?
    第4章 あなたは力をいくつ知っていますか?
    第5章 宇宙の破壊者を知っていますか?
    第6章 宇宙の創造者を知っていますか?
    第7章 宇宙最古の文書を知っていますか?
    第8章 あなたは左右対称ですか?
    第9章 数のなりたちを知っていますか?
    第10章 宇宙人の孤独を知っていますか?
    第11章 エネルギーは何を使っていますか?
  • 飛躍的な進歩を遂げている機械学習を、難解な数式・プログラミングなしで解説する画期的入門書!
    中学数学の知識だけでAIのエッセンスがわかる。

    近年、著しい進歩を続ける機械学習。センター入試の英語の試験では機械学習を使うことで、200満点中185点をとることに成功し、将棋や囲碁ではもはや人間が太刀打ちできないレベルの能力を獲得。画像処理にいたっては、フェイク画像はもちろんのこと、オリジナルのキャラクターを造形できるところまで到達している。今後のビジネスや研究を続けていくうえでもはや無視できない存在になりつつある「機械学習」だが、言葉ばかりが先走りして、その本質を理解している人はごくわずかだ。「機械学習」とはいかなるものか、なぜ、近年飛躍的な進歩を遂げることができたのか。機械学習の専門家であり、科学出版賞を受賞した書き手として知られる田口善弘氏が、難解な数式やプログラミングをいっさい使うことなく、機械学習の本質を丁寧に解説する。

    本書が取り扱う機械学習の手法
    ・k近傍法
    ・主成分分析
    ・多次元尺度構成法
    ・線形回帰
    ・線形判別
    ・ロジスティック回帰
    ・マルコフ過程
    ・決定木
    ・ベイジアンネットワーク
    ・カーネルトリック
    ・ニューラルネットワーク
    ・深層学習(ディープラーニング)
    ・CNN
    ・モンテカルロツリーサーチ
    ・GAN
    ・BERT
    ・量子暗号
    ・量子アニーリング
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    現代物理、現代数学における重要な概念=「多様体」の超入門書。球面などの基本的な話題から、物理で現れる具体例まで。
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    オイラーの公式にも登場!
    πはなぜ、重要な定数なのか?

    桁数の追求だけが、πの魅力じゃない!

    「円の直径に対する円周の長さの比」
    かんたんな定義にもかかわらず、有理数であるか無理数であるかさえ、長く判別できなかった謎多き数=π。
    その精密な値を探求する過程で、数学者たちは無限への理解を深め、微分・積分などの重要な数学的手法を発展させてきた。
    アルキメデスやオイラーから、独自の成果を生み出した中国の数学者たちまで、数千年にわたって人類の関心を惹きつづけるπの魅力に迫る。
  • 宇宙にとって「爆発」とはなにか?

    ビッグバン、インフレーション、超新星爆発、ガンマ線バースト……宇宙に起こるさまざまな爆発現象。
    これらは、けっして自明な現象ではありません。超新星爆発は、なぜ起こるのか? 実は、その過程にはまだまだ解明されていない謎が多く存在するのです。

    本書では、この宇宙の始まりでもある「ビッグバン」、「超新星爆発」の謎、「ガンマ線バースト」などの爆発現象を取り上げながら、最新の天文学で考えられているそのメカニズムや、赤色巨星、白色矮星、ブラックホール、中性子星、さらにはダークマターについてなど、さまざまな天体や物質についても詳細に解説。
    特筆すべきは、まだ観測されたばかりの謎の爆発現象「高速電波バースト:FRB」を、その観測実例をもとに、天文学におけるさまざまな仮説・研究を紹介していきます。

    そのそも、この宇宙もビッグバンという爆発から始まりました。
    私たちがふだん日常の中で使っているさまざまな元素も、これらの爆発によって作られたものです。
    そして我々、生命もまた爆発によって作られたものだと考えられています。

    さまざまな爆発を理解しながら、宇宙とはなにか? 生命とはなにか? という根源的な問いへと向かっていく、知的興奮を体感する科学書です。
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    俺だって数式が読めるかっこいい男になりたい! 分不相応な野望を抱いたド文系オヤジが、数式世界の最高峰ともいえるアインシュタイン方程式を読み解く旅に出た。「さがさないでください」という一通の書置きをのこして。はたして彼は、この数式に何が書かれているかを読むことができるのか? 予定調和なしの決死行を見守りながら相対性理論がわかってしまう、世界初の数式エンターテインメント!

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  • NASA,JAXA、ESA(欧州宇宙機関)、さらにspaceX社ヤブルーオリジン社などの民間企業との連携のもと、現在、月軌道上の滞在施設「ゲートウェイ」の建設が進められています。アルテミス計画と名付けられたこの計画では、さらには火星探査の前哨基地となる月面基地建設もはじめられているのです。
    日本でも2020年秋から野口聡一宇宙飛行士が、2021年4月から星出彰彦宇宙飛行士が、ISS(国際宇宙ステーション)に滞在しています。さらに2021年秋には、JAXAによる新たな宇宙飛行士の募集も始まる予定です!
    宇宙で人が暮らす時代が、もはやSFのものではなく始まっているのです!

    「宇宙で人が暮らすためには?」
    水・食料・エネルギーの確保は? 心身の健康や環境維持は?……極限の閉鎖環境の中で人が暮らすためには、さまざまな技術が高いレベルで要求されます。
    この人類史に残る計画に向けて設立された「東京理科大学 スペースコロニー研究センター」。
    この研究所の研究・開発をもとに、実際にスペースシャトルでのミッションを行った向井千秋宇宙飛行士がその詳細を徹底解説。
    人類の「宇宙生活」のために進められている技術開発の最前線を、それぞれのtopixごとに詳細な図版とともに紹介します!
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    シンプルで身近な四角形の不思議を徹底的に解説。
    私たちの日常には、一見数学的に見えないが、四角形がらみのものや話題が溢れています。
    普段は、それらの数学的な様相に気がつかなくても、ちょっとしたヒントで途端に面白くなる話題を集めました。四角形の不思議にひたってください。


    第1章 四角形の基本的性質
    第2章 正方形の意外な性質
    第3章 いろいろな長方形
    第4章 曲者四角形の不思議
    第5章 四角く並べた数の不思議
    第6章 四角形をふくらませる
    第7章 専門家を悩ませる四角形の不思議
    第8章 硬くなった頭を四角でほぐそう


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  • 理系の学部出身の女性は増えているとはいえ、理系であることを生かして活躍する女性はまだ少数派で、その実態はあまり知られていなことも。そんな「リケジョ」はどんな場所でどのような仕事をして、どのようなプライベートライフを送っているのか、先輩リケジョ達の体験やリケジョを取り巻く環境がどうなっているかを、レポートします。
    第1部では、リケジョの憧れの先輩たちが今までの理系女性人生を語ります。語ってくれるのは、東北大学の副学長で、生命科学分野の研究第一人者である大隅典子さん、東京大学教授で、今注目の流体工学を研究している大島まりさんのお二人。研究者として大切だと感じること、そして女性ならではの苦労話、これからの時代を見すえたアドバイスなど、これから理系を目指す女性、迷っている女性、理系の道を歩み始めた女性、理系女性と一緒に働く人などに参考になることが満載の内容です。また、第2部でさまざまな分野の研究者や企業で活躍する理系女性を取材しまとめている、日刊工業新聞社の論説委員の山本佳世子さんの仕事や理系の能力の活かし方、気持ちの持っていき方なども紹介します。
    第2部ではリケジョが中学、高時代から大学、社会人へと進むなかで、どのような困難にあうことがあるのか、どんな悩みを乗り越えて進んでいるのか、といった実態をレポートします。また、時代の変化によって変わってきたことや、逆に変わらないことなどを大学、企業など分野や状況別に解説。女性だからと肩肘張る必要はないとしても、女性だからこそぶつかりがちな壁を知っておくと、慌てず対処できたり、ライフプランを立てやすくなるかもしれません。
    大学での研究職、国立研究開発法人などの公的研究機関、企業も化粧品会社やライフサイエンス系のベンチャー企業などいろいろな業種を、また企業と大学両方での経験がある研究者など幅広く、さまざまな実例を紹介します。結婚や子育て、海外での経験とも絡めて、理系女子としての生き方をイメージする一助となる1冊です。

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