セーフサーチ設定を変更しました
ページの先頭です
コアミックス作品コイン50%還元

『クイーンズセレクション、401円~500円、51~70冊、読み放題 MAXコース(マンガ(漫画))』の電子書籍一覧

1 ~49件目/全49件

  • 2011年3月11日、東日本大震災発生当日。数知れぬ命が失われたその日、被災した東北3県で104人の赤ちゃんが生まれた。表題作『キセキ 〜3.11に生まれた命〜』は、その1/104の物語。震災の日に出産した母・史佳の姿を詳細に描く渾身のドキュメンタリー。史佳は、自宅で開いていたアロマ教室でのレッスンを休みにして間近に控えた出産に備える。お腹の中の子どもにはすでに「虎」と名づけ、ベガルタ仙台のアカデミーコーチの夫・誠と共に産まれてくるのを楽しみにしていた。運命の3月11日、陣痛で苦しむ史佳とつき添う誠は、後に「東日本大震災」と呼ばれる大地震に見舞われる。雪のちらつく駐車場に一旦は避難するものの、出産の瞬間は目の前に迫っている。めちゃくちゃに壊れ電気は全て止まってしまった病院の中で、奔走する看護師たちに支えられ、史佳と誠の命がけの出産が始まった!表題作に加え、主婦となった女性たちの内面をみずみずしく描かれた珠玉の2編を収録。
    『あの海に、恋をした。』は、平凡な主婦・真保の想い出旅行の物語。結婚して埼玉に住む真保だったが通った高校は鎌倉にあった。その想い出の地に高校時代の友人たちと一泊旅行に出掛ける話が持ち上がる。後悔の残る青春の地に複雑な想いを持ちつつも、友人たちとの旅行を楽しみにしたいた真保。けれど友人たちには次々と急用が入り、気づけばひとり。帰ろうか、とも思った矢先、立ち寄った冬の鎌倉の海で華麗にサーフボードを乗りこなす男性を見かける。それは真保の初恋の人、高校時代に憧れた同級生・水瀬明広だった……。
    『engage−エンゲージ−』は趣味がインスタの平凡な主婦・尚美が病院で受けた診断結果に衝撃を受けて姿を消すところから始まる。妻が残すインスタ投稿の意味を探りながら彼女を追いかける夫。夫婦が辿り着いたその場所は?
    「平凡な日々にも数え切れないドラマがある」
    実力派漫画家・折原みとの描き出す、大人の少女漫画にときめこう。
  • 「美」をめぐるあらゆるコンプレックスを解決してきた、吉祥寺美作子。名声高まり多忙を極めるなか、そんな彼女自身の美しさに陰りが…!?自分の幸せ作りにあてるため、時間節約の美人生産プロジェクトを発動させる美作子。ところが、依頼人の少女たちには不評…。どうしたらキレイになって、愛せる自分を、大好きな人とすごす輝く時間をつかめるのか。夢を叶える手段は人それぞれと気づいた美作子がもたらしたのは…!?「キレイになれない女の子は、この世にいないんだから――」ミラクル・エステティック・ラブコメディ、ここに完結…!!※本作は、以前に配信されていた『キレイになりたい!』を新規表紙イラストに差し替えたものです。漫画本編の内容に変更はありません。
  • ニキビを治して憧れの先輩に告白したい女子中学生。爆発的な天然パーマのせいで、オーディション全落選のモデル志望女子。彼氏と水着デートが決まったのに、お腹だけ中年太りに苦しむ女子大生。頭の先から爪先まで、「美」をめぐるどんな悩みでも、美容の天才・吉祥寺美作子が即解決!その一方、新登場のライバルによって、助手のさつきが大ピンチに…!?少女たちのビューティー・サバイバルは終わらない…!!※本作は、以前に配信されていた『キレイになりたい!』を新規表紙イラストに差し替えたものです。漫画本編の内容に変更はありません。
  • 176センチ92キロ、クラスで「巨大ブス」と呼ばれている女子中学生・由莉。もっと痩せててキレイだったら、いつもファッション誌に載ってる憧れのカワイイ服が着れるのに…。そんな彼女の前に、若き日(?)の吉祥寺美作子が登場!長身モデル体型の美少女にしてもらって渋谷に出かけたら、モデルプロダクションのイケメン・神埼純にスカウトされて…!?秘密を隠して続ける芸能活動。純への恋心が募る中、クラスメイトの人気モデル・レイコの邪魔が入って…!?ミラクル・エステティック・ラブコメディ、初めてのシリーズ連載を完全収録♪※本作は、以前に配信されていた『キレイになりたい!』を新規表紙イラストに差し替えたものです。漫画本編の内容に変更はありません。
  • 彼氏との初旅行=初エッチまで1ヶ月、絶対10キロやせたい女子高生。同じイケメンに片想い中、顔と身体のどっちでアピールか悩む2人のデブス。そんな少女たちを美しく変身させる吉祥寺美作子の前に、母親からミッションが!?絶世の美少女を醜くさせて欲しいという、いつもと間逆の依頼に苦戦する美作子。「美」をめぐる自らのポリシーに抗いながら、少女に授けた施術とアフターフォローは…!?笑って泣いてキレイになれる、ミラクル・エステティック・ラブコメディ♪※本作は、以前に配信されていた『キレイになりたい!』を新規表紙イラストに差し替えたものです。漫画本編の内容に変更はありません。
  • 彼氏のために立派な黒ギャルになりたいと願う女子高生。周りに整形がバレて、彼氏と破局しそうな女子大生。同じ血筋と思えない華やか美人の姉に、いつもモヤモヤの地味ブス妹。「美」をめぐるコンプレックスで大ピンチの彼女たちを吉祥寺美作子が華麗にサポート!慈愛に満ちた(?)アフターフォローで、ココロも身体も美しく…!?笑って泣いてキレイになれる、ミラクル・エステティック・ラブコメディ♪※本作は、以前に配信されていた『キレイになりたい!』を新規表紙イラストに差し替えたものです。漫画本編の内容に変更はありません。
  • 「あなたキレイになりたいと思ってるわね?ひと晩ですごい美人にしてあげる」ニキビそばかす、おデブに貧乳、天然パーマでもう絶望…。恋してるのにコンプレックスが気になって、一歩踏み出せない少女たち。そんな時は、現役女子高生にして美容の天才・吉祥寺美作子にお任せ!過激な施術と引き換えに、理想の貴女に大変身!!ちょっとスパルタなアフターフォローで、ココロの中まで美しく…!?笑って泣いてキレイになれる、ミラクル・エステティック・ラブコメディ♪※本作は、以前に配信されていた『キレイになりたい!』を新規表紙イラストに差し替えたものです。漫画本編の内容に変更はありません。
  • ここまで「小さなお茶会」にお付き合い頂き、ありがとうございました。
    前にも少し触れましたが、この作品が幕を閉じようとしていた時、社会はバブル経済に陥り、人々は大切なことを見失い、狂い始めました。
    欲望が際限なく増殖し、『小さなお茶会』が大切に綴ってきた世界の輝きは砕けていきました。
    この頃、人々の生活の安定と幸福を担保すると信じられてきた銀行のある頭取は、業務遂行のためには向こう傷を恐れるな、と檄を飛ばしています。
    収益が、法や倫理に優先され、倫理観は崩壊しました。
    この狂気の影は現代にも影を落としています。
    そして人々が絶望的な喪失感に捕らわれるとき、救いを求めて『小さなお茶会』が何度も呼び戻されてくるのかもしれません。
    『小さなお茶会』の終了後、猫十字社はメルヘンとギャグの形式にこだわることなく、さまざまなジャンルに挑戦していきました。
    『華本さんちのご兄弟』という切ないまでに清々しい青春ラブストーリー、夢というもう一つのリアルな現実を幻想的に綴った『夢売り』、一方、メルヘン世界もより洗練され、その代表作のいくつかは『泡と兎と首飾り』にまとめられています。
    そして、空前絶後の壮大なファンタジー作品『幻獣の国物語』が大ヒット作となりました。
    『小さなお茶会』が終わっても、猫十字社の多彩な世界は大きく広がっています。
    いずれも『クイーンズセレクションシリーズ』でお読みいただくことができます。
  • 猫十字社氏のメルヘン作品の多くは、動物たちが主人公になっています。
    「こっち」と「あっち」を結ぶ、純粋で特別な、きらめくような世界(=猫十字社氏のメルヘン世界)を描いていくためには、リアルな人間という姿からイノセンスな部分を抽出した、さまざまな動物たちの姿を借りなければならないからなのかもしれません。
    『ふわふわ三昧』は、動物たちを主人公にした作品でまとめた珠玉の作品集です。
    うさぎ、子猫の主人公を軸に、魚、亀、熊、駄犬といった動物たちに加え、時にはさまざまな植物たちもが、風変わりで魅力的なキャラクターとして登場してきます。
    作品内容もバラエティに富んでいます。
    少女が、目くるめくまでに大きな自然とともに一人立ちしていく姿を、かわいらしいウサギに仮託して描かれた『野うさぎ通信』(巻末に収録いたしましたが、この作品に対して、詩人の谷川俊太郎氏が素晴らしい文章を寄せていただいています)。
    同じくウサギですが、こちらは森で一人暮らしをする「うさぎ」が、日々出会う楽しいいろいろな動物たちと生活していくシーンを鮮やかに切り取った「ウサギ物語」。
    そして美しいメタファーがぎっしりちりばめられた、宝石箱のような「星の子猫たち」……と、さまざまなテーマが長編、短編といったいろいろな形式で展開されています。
    万華鏡のように多彩なきらめきを放つ猫十字社氏の動物たちをお楽しみください。
  • 「小さなお茶会」は10年近い長い期間にわたって連載されていましたので、その画風は前半と、後半とでは微妙に変化しています。
    植物たちの表現もだいぶ変わっています。
    初期の頃は、植物たちの生命力の噴出のままに、植物たちの旺盛な生命力に同化するかのように、あふれるように豊穣な絵柄で描かれていました。
    しかしやがて徐々に余剰な線がそぎ落とされていき、本質的な線描が美しいタッチで描かれるようになります。
    内容もまた、日常のふとした局面にきらりと光る光を切り取ったものから、時間とか、生とか死とか、より本質的な次元へと沈潜していきます。
    このような深化の中で作品は完成度を高め、比類ない表現に到達します。
    7巻に収めた『月の光のオルゴール』はそのような到達点の一つだと思います。
    それぞれの方が、思い思いに本編を楽しんでいただきたいと思いますが、猫十字社から伺った印象的なエピソードがあります。
    猫十字社氏の出身は長野県I市。
    数々の文化人を輩出したきわめて洗練された街です。
    この街の最先端の文化を生き抜いてこられた猫十字社の父上は、猫十字社の創作活動を一定の距離を置いて見守ってこられたのですが、本編を読まれ「お前もこういう作品を書くようになったのか」と喜ばれたそうです。
    『小さなお茶会』は漫画というジャンルを超えて、世代と時を超えて、「普遍」を獲得したのだ、と言えるのかもしれません。
  • 前巻から、巻末に比較的長いページ数のストーリー作品をつけています。
    これらの作品群は、主に「小さなお茶会」本編を『花とゆめ』本誌に連載する傍ら、不定期に発行されていた『花とゆめ』増刊号に掲載されたものになります。
    本編の『小さなお茶会』のページ数の短さは必然です。
    作者は、極度の緊張と集中力で、この短いページに豊かに世界を凝縮しています。
    ここで描かれるのは、人が生きることのいろいろな『局面』です。
    この『局面』はきらびやかな宝石のように輝いていますが、輝きだけでは描ききれないものがあります。
    掲載された『番外編』は、本編では描き切れなかった時間と、宇宙への広がりがや、心の機微や綾などがゆったりと描かれ、それぞれ心を打つ作品になっています。
    これ以上語ることは、読者の皆さん一人一人の世界に踏み込むことになるので差し控えたいと思いますが、形式のうえで着目したいのは、そのページ数です。
    通常、ストーリー漫画は16べージ、32ページ前後で構成されます。
    新人登用の漫画は、このページ数を前提に、イントロ、展開、クライマックスを割り振る、と指導されています。
    しかし、猫十字社はこの形式を軽やかに飛び越えて作品を仕立て上げます。
    猫十字社には教科書がありません。
    編集部が要請した任意のページ数の中で、創作意欲の赴くままに描き切り、独自の作品世界を構築しています。
    各巻巻末に載せた『小さなお茶会』の番外編にもご注目ください。
    短いページの本編では描き切れない、珠玉の『お話し』がゆったりと、楽しく綴られています。
  • 「小さなお茶会」が生まれた幸運は、猫十字社という一人の優れた才能が、1978年から1987年という時代に活動したという事実からも述べることができます。
    象徴的な出来事として、今では当たり前になっているコンビニの終夜営業を顧みます。
    セブンイレブンが第一号店を開店したのが1974年でした。
    そしてその後この店舗形態はあっという間に全国に広まり、1987年には、国内で3000店舗に到達しました。
    闇に閉ざされていた夜の街が、全国至る所で光にさらされ始めたのです。
    闇は光に侵食され、今までの価値観が大きく転換しました。
    様々な権威が崩れ、差別や闇の社会が明るみに出て糾弾され、女性の地位は向上し始めましたが、他方で家族という単位が崩壊をはじめ、様々な矛盾に直面するようになりました。
    非常に強力な破壊と創造の力がこの時代に噴出しました。
    そしてやがて、このエネルギーはバブル経済を招来し、狂気を生みます。
    『小さなお茶会』はこのようなエネルギーの磁場に誕生しました。
    この珠玉のメルヘンがたたえる豊かな世界は、このとめどもないエネルギーとは無関係ではありません。
    しかし、すべてが光にさらされる、という事態は、一人一人の人間を孤独に追い込むことをも意味します。
    この孤独は、現在に至るまで、より深く、より強く人々の心をとらえています。
    『小さなお茶会』はこの孤独な魂にかけがえのない癒しを提供し続けています。
  • 「小さなお茶会」は1978年から1987年の間に、『花とゆめ(白泉社)』で連載されました。
    猫十字社は同時に『Lala(白泉社)』でも『黒のモンモン組』という、こちらも時代を先取りしたギャグ作品を連載していました。
    『小さなお茶会』の作品世界は極めて精緻です。
    これをつくり上げるためには、当然、極度の集中力と、尋常でない閃きが前提となります。
    また、『黒のモンモン組』はとてもシュールなギャグ作品です。
    ギャグ作品は価値観の破壊という側面を持ち、こちらも執筆にはとてつもない破壊と創造のエネルギーを必要とします。
    『花とゆめ』は月2回刊、『Lala』は月刊でしたが、特に月の後半、20日売りの『花とゆめ』と24日の『Lala』の間には、わずか4日しかありません。
    このそれぞれに傑出した作品を『落とす(締め切りに間に合わない)』ことなく続けていけた、ということ、このことだけとってみても、『時が満ちて』エネルギーがあふれ出て、この両作品が祝福されていたことを示しています。
    今では考えられないような、締め切り時のエピソードがあります。
    全精力を使い果たした猫十字社氏は、当時住んでいたM市発の特急『あずさ号』の出発ホームに行き、原稿を人のよさそうなお客さんを物色して手渡します。
    一方、新宿駅では担当が猫十字社氏から連絡のあった人相風体のお客さんを見つけ出し、平身低頭して原稿を受領していました。
    これで、一回も事故がない、という時代でした。
    この時代がこの「小さなお茶会」という作品を生み出し、注がれたエネルギーは質、量ともに想像を絶しています。
    『時が満ちた』としか言いようがない奇跡的な爆発力が作品世界を豊かに彩ります。
  • 生きづらくてしょうがないと思っている世界をなんとか飛び越えようとして、しかも生きるということを輝かしく肯定したいときには、フィクションという表現形式が有効になるのかもしれません。
    またさらに、このフィクションの中で、「愛」という一番大切な、しかし危うい営みを、優しく描き切るためにはファンタジーという形式がとてもよく似合うのでしょう。
    「ぷりん」と「もっぷ」という猫の夫婦が紡ぎ出す世界は、ごく自然にファンタジーの形をとっています。
    しかしこれは当時の少女漫画界にとっては、あまり類例のない、先駆的な冒険でした。
    当時の雑誌に掲載されたショートストーリーは、どちらかというとストーリー漫画の間にはさまった、「箸休め」の要素が強かったように思われます。
    恋愛ストーリーなどの、深刻な、あるいは心を揺り動かす長編作品の間で、ひと時の癒しを提供する位置づけが多かったように思えます。
    しかし、猫十字社という天才は、このショートストーリーのジャンルに、確固とした作品世界を描き出しました。
    これは客観的にみると大変な冒険であり、挑戦ですが、彼女はこの冒険を危険とも思わず、ごく自然体で描き出していきました。
    「小さなお茶会」は、まさに時代を画し、時代を超える傑作ファンタジー作品として成立しています。
    そして、その作品世界は時を越えて、普遍的な輝きを放っています。
  • 私は見てしまった。いつになく激しい両親の言い争い、そして父が母を無残に刺し殺すところを…。
    「パパやめて!奈々美、こういうのはイヤだよ……」嫌がる娘に無理矢理覆いかぶさる父。
    娘への歪んだ愛情と依存。崩壊する家族。少女の悲痛な叫びは届くのか…!?(収録作「ナイト・ウォーカー 愛憎の実」より)。
    兄によるDVに苦しむ父と母。
    ある日、母がそんな兄を殺してしまうのだった…。
    私が住む本当の世界は此処。このお人形たちと同じ世界…。
    空想の世界を現実にする為に、少女が考えた恐ろしいアイデアとは…!?(収録作「ナイト・ウォーカー ドールハウスへようこそ」より)。
    男の子に生まれたいと思ってた。もっと強くてどんなことにも負けないように。
    男の染色体をもつ少女・瑠比、彼女の怒りが頂点に達した時、その身体は男に変わる…!!
    美しい少年はなぜ皆恐れるのか。
    その美が永遠に私のコレクションになるというのに…。
    瑠比のまわりで起こった連続猟奇殺人事件。
    どの被害者も必ず死体の一部が切断され、発見されているという。猟奇殺人犯のターゲットにされる瑠比だったが…!?(収録作「HALF&HALF」より)。
    他人の夢へとアクセスできる不思議な少女・夜々子(ややこ)が精神科医の大田と共に様々な問題・事件に直面するナイト・ウォーカーシリーズの他、月森雅子が人間の狂気と心の闇を描く、サイコミステリーホラー全5作を収録した傑作短編作品集!
  • 「ぷりん」と「もっぷ」という猫の夫婦が紡ぎ出す世界の扉を開けていただきありがとうございます。
    この世界は、暖かさとやさしさに満ちあふれています。
    さりげないいたわりと、不思議なものごとへの驚きと、ふとしてきらめく世界の輝かしさが広がっています。
    しかし、以上のように形容詞過多な不毛の文章でご紹介するよりも、この世界の案内人には、非常に素晴らしい先達がたくさんおられます。
    「小さなお茶会」は読者のそれぞれの人、それぞれの心に多彩な光をあてていて、いろいろな深度でいろいろな世界が照らし出します。
    どうかご自身の心の赴くまま、この世界でゆっくりとくつろいでください。
    そして時には素晴らしい案内人さんたちの意見を聞き、いろいろな見方を発見してください。
    「小さなお茶会」は多彩な見方を可能にする大きさ、豊かさを包み持っており、何が正解であり、何が間違っているなどということは全くありません。
    あえて言えば、「小さなお茶会」を心ゆくまで楽しんでいただくこと、それが唯一の正解です。
  • 本書の中にも使われていますが、「時が満ちる」という言葉があります。
    「ぷりん」と「もっぷ」という猫の夫婦が紡ぎ出し、多くの人々の心を豊かに満たした不朽のメルヘン『小さなお茶会』は、いろいろな意味で「時が満ちる」ことで結晶した作品です。
    少女マンガが、少女をきらびやかに飾るための作品から、少女の、さらには人間の心の揺らぎに沿った作品へと深化していったとき、『小さなお茶会』は誕生しました。
    当時、『ぷりん』と「もっぷ」の夫婦が繰り広げる、繊細で、豊かで、優しく、温かく、そして不思議な世界に多くの人が魅了され、癒されました。
    また華麗に描きあげられた私たちの宇宙の不思議に慄かされ、驚かされました。
    この時、『小さなお茶会』は少女マンガの到達点という、「時を満たした」作品として誕生し、少女マンガの枠を軽やかに超える普遍的な感動を与えてくれました。
    そして今、再びこの作品の時が満ちてきました。
    私たちはとても生きにくい時代にいます。
    どこか窮屈で、孤独で、ともすれば自分自身の時を失いがちです。
    そんな索漠とした思いを抱くとき、再びこの作品の輝きが、私たちにおりてきて、豊かに私たちを照らしなおしてくれます。
    懐かしく、温かく、時にはぞっとするように……。
    初めての方も、再読の方も、「ぷりんともっぷ」の世界の扉を開けれてください。不朽のメルヘンだけが持つ至高の世界が待っています。
  • 大きな道路から少し離れた細い道を入って右側にある小さな小料理屋「おしの」。昼間はたくさんの人たちでにぎわうお店ですが、夜になると違う世界の住人たちがやってきます。ネコマタ、天狗、妖精、少女の霊・・・。ここに来れば誰もがほっこり。「ふつうのご飯とおかず」をメインディッシュに、様々な人々と不思議な「妖」たちが織りなすちょっと不思議でハートフルな二十の物語。
  • 90年代に短編読み切り作品執筆を中心に活動した少女漫画家・勝戸いづみの作品は、優しく、暖かく、切なく…ハートウォーミングな恋愛物語が並ぶ。
    スマホやタブレットがなかった時代。
    片想いを抱える少女の心情を丁寧に描き、小道具を駆使した伏線で物語を展開しつつ「自己犠牲」をテーマにしたラブストーリーの数々。
    スタンダードな短編少女漫画作品でお暇な時間を埋めていただければ幸いです。
  • 「アタシをブスと言うヤツは許さない!」嫉妬深くて陰険でメンヘラ気味…だけどお茶目でなぜか憎めない“JK魔女のへび子ちゃん”が、今日も美人のクラスメートを包丁でグサッ! イケメンゲス男は屋上からポイッ! だけど大丈夫! バチバチっと魔法でみんな生き返るんだ・か・ら♪ ブリッコ女もタカビー娘も、面食いクソメンもキモデブ男も、どいつもこいつもムカつく奴はグチャ~と一回死んできな! みんなと仲良くなりたいだけのなのに、いつもキモち悪がられてしまう可哀相な暴走少女へび子ちゃん…。笑えて、ちょっと怖くて、たまにしんみり胸を打つ、痛快ホラーギャグコミックです!
  • 「アタシをブスと言うヤツは許さない!」嫉妬深くて陰険でメンヘラ気味…だけどお茶目でなぜか憎めない“JK魔女のへび子ちゃん”が、今日も美人のクラスメートを包丁でグサッ! イケメンゲス男は屋上からポイッ! だけど大丈夫! バチバチっと魔法でみんな生き返るんだ・か・ら♪ ブリッコ女もタカビー娘も、面食いクソメンもキモデブ男も、どいつもこいつもムカつく奴はグチャ~と一回死んできな! みんなと仲良くなりたいだけのなのに、いつもキモち悪がられてしまう可哀相な暴走少女へび子ちゃん…。笑えて、ちょっと怖くて、たまにしんみり胸を打つ、痛快ホラーギャグコミックです!
  • 無性に人を愛してしまうこと。愛した人に振り向いてもらうこと。そして自分の居場所を見つけること…。
    この難しく、切ない願いを、エキセントリックなまでにおかしく、優しく、そして魅力的なキャラクターたちの活躍で描いた学園ラブストーリー。
    IQ200、ビューティーなルックス、そして傲岸不遜の生徒会長・海保公一は海保学園の支配者。
    学園の掟は彼の意志……という、KINGなのであるが、なぜか、生徒会書記の柱谷さつきが露骨に好きで、迫りまくっている。しかし、さつきは彼をかわしまくる。彼女には一方的に心に決めた相手がいるのだ…?
    「KINGS」は、テンポ抜群の軽妙なセリフ、軽快で意表を突く展開で綴られる学園ラブストーリー作品。
    夏の海で育まれた恋を、リリカルに描いた読み切り作品「SUNNEY SHORE」も同時収録。
    初出は1997から1999年。すでにやみくもに人を愛すること、生きること、突き進むことが空しくなりつつあり、自分の確かな居場所が見定められなくなっている時代。
    しかし、朔田浩美は物語を通して、執拗に、優しく、強く、そして楽しく訴え続ける。
    「人の夢まで引き受けろとは思わない……でも勝つことを望まないでどうやって勝つんだ」……?
    徹底的にエンターティンメントの楽しい物語の中から、作者の暖かい、力強いメッセージが伝わってくる。
  • どこまでもピュア。どこまでも優しい。
    でも、だからこそ傷づきやすく、切ないまでに落ち込んでしまう……おかしくも愛しい人々を、楽しく、軽やかに描いた朔田浩美のコメディタッチ学園漫画の傑作読み切り集。
    「REDFLSH」の主人公、寺田あかのライバルで、ウィンブルドンを目指して留学中の京子は一時帰国中。
    うなるほどの金がある家で育ち、クールで頭もよく、お美しくタカピーな京子だが、このとてつもないお嬢様には、とてつもないお兄様という弱点がある…!?
    「ちょうちょ ちょうちょ」はとてつもない、しかし愛しいキャラクターたちが織り成すラブストーリー。
    小銭が好きなケンジくんを、好きでたまらなくなってしまった美里は、ケンジくんを落とそうと必死な思いで突撃していくのだが…!「幻のケンジくん」も切ないまでに純粋で、切ないまでにおかしな主人公が巻き起こす楽しい読み切りラブストーリー。
    「ひよこの海」は、どうしようもない「いとこ」がからみ、「彼に赤い首輪」は犬がからむ……。いずれもどこかおかしいキャラクターが楽しく活躍し、ほんのりした優しい気持ちになれる読み切り作品。
    掲載作品の初出は1990年代で、学園漫画が頂点を越えつつある時代。
    青春の光と影の強いコントラストを、朔田浩美は「笑い」という切り口で鮮やかに表現し、暖かく心に残る感動を与えてくれる。
  • 力の限りに走りぬくことで、自分の中で何かが変わっていく!……そして、恋。
    自転車競技を通して確かな自分を見出していく高校生・寺田あかの姿を鮮やかに描き切った傑作連載の電子版です。
    高校入学以来、LOWに入っていた気分が、ふとしたきっかけで、HIGHになった……同級生で自転車競技の逸材・紺野友郎とのけんかをきっかけに、寺田あかの何かがはじけたのだ。
    勝負に負けることが怖く、負けるたびに自分のどこかが死んでいく感じにとらわれ、自分の周りに壁を作っていた彼女だが、自転車で走ると、すべてがまっ白になれた。
    そして紺野の存在……!!
    「REDFLASH」は、自転車競技に身体のすべてをかけることで、かけがえのないものを見出していく姿を描いた感動作。
    同時掲載の「ハニー マイ ラブ」は「黄色いカナリア団」の後日談。
    放送部の桐山部長、佐藤ひさよをはじめとして、魅力的な登場人物が活躍する。
    どうしても交わらない、切ないほどの気持ちのずれが、思いもかけない出来事で、徹底的に楽しい結末を迎える。
    精巧なガラス細工のように、こわれやすく繊細な気持ちのゆらぎ、身体の隅々までに漲るやるせない思いの行き所……漫画ならではの手法と、美しく伸びやかな線描で、朔田浩美がかけがえのない青春の輝かしい閃光(FLASH)を鮮やかに、軽やかに描き出した傑作集!
  • 悪霊とせめぎあう凄絶な戦いの物語の中から、生きることの悲しさと切なさを、美しいまでに恐ろしく描きあげたエンターティンメント傑作ミステリー第2巻。
    CQ(シーキュー)と呼ばれる美しき悪霊払い屋・桜田桃乃は霊を感じ、見定め、それを食らうことができる。
    この力は父親から受け継いだもので、小さいころからその能力を発揮していた。
    しかし、彼女に近づく者、彼女を愛する者は、なぜか、「悪いこと」が起きる。
    父はそんな彼女を守り続けていたが、「黒い人」がやってきて間もなく、母と子を遺して亡くなった。
    父の死後、生きる力を失った母にも不幸が襲い、桃乃は一人取り残された。
    以後、彼女は特別な能力を背負いながら孤独に生きていくこととなった。
    12歳の時である。
    悪霊たちは自在にうごめいている。
    さまざまな憎しみ、恨み、情念の渦の中で、悪霊たちが数知れず立ち現れている。
    また、悪霊は「この世」と「あの世」のはざまの闇の中で、闇を食いながらうごめいている。
    そのうごめく姿を見定めている桃乃は、生きていることの意味に思い迷いながらも、ひたすらに、好きな人たちを守りたいと願い続けているのだ。
    軽やかに楽しく、ミステリアスで、スリリングな事件の数々が描かれるが、そのエンターティンメントに徹した楽しい表現のかなたに、生きることの悲しさ、切なさが浮かび上がる、感動的な傑作連作の完結編。
  • クールで頭脳派、憧れの桐山部長が率いる放送部に入部した日野秋子は、桐山部長の「妻」の座を、1年女子の中でぶっちぎりの地位で狙う、という、はなはだ不純な動機をもっていた。
    彼女に付き合って部活を続けている佐藤ひさよ。
    でも、部活を続けるうちに、スキャンダルに出会ったり、とても切ない恋をしてしまったり……。激しく楽しく青春している学園ラブストーリーの傑作が初電子化で登場です。
    しなやかでクールな桐山部長、きわめてドジだが熱血男の梶先輩、全生徒憧れの「放送部のカナリアさん」と呼ばれる美しい忍先輩……どいつもこいつも、はなはだ魅力的な人物たちが、朔田浩美の華麗なタッチで生き生きと動き、軽妙なテンポでストーリーが紡がれていく…表題作「黄色いカナリア団」は3話連続作品。
    恋しているときは、ちょっとした行き違いとか、思わぬ一言で、相手を傷つけたり、傷ついたり、切ないまでに苦しく不安になる。
    恋することは、人をとても不器用にしてしまう。
    そんな心の揺れを繊細に描きあげている朔田浩美のデビュー作「渚へGO!」。
    人を本当に好きになること、好きになるとき……「雲が切れて、晴れ間がのぞく」ときを、鮮やかに描いた読み切り作品「鳥の名を語り続ける。」の2作も同時収録。
    楽しく、軽やかに展開するストーリーの向こう側に、こわれやすく、かけがえのない青春のきらめきが見えてくる。
  • 1990年代に読み切りを中心に活動した少女漫画家・勝戸いづみの作品は、優しく、暖かく、切なく、生きるのが不器用な登場人物たちの恋愛物語が並ぶ。
    片思いを抱える少女の心情を丁寧に描き、小道具を駆使した伏線で物語を展開しつつ「愛する人への自己犠牲」をテーマにした恋愛物語が大半である。
    表題作の「ヌードな関係」は渋谷の円山町で代々続く銭湯・梅の湯の番台に座ることになってしまった少女の物語。
    「HEN JEAN」は母親の再婚に傷ついた家出少女と違法テレカを売りさばく不法滞在外国人との純愛ラブストーリー。
    「金色のプロローグ」は高校受験に失敗してしまった主人公が「通称・キンちゃん」と自嘲するサッカー部のエースと高校生活を始める恋物語。
    「夏の恋、にわか雨」は自殺未遂を犯した全国的に有名な水泳選手の同級生と大柄な柔道女子の切ない物語。
    「星のスクリーン」はチャップリンを尊敬する映画監督志望の青年と何も不自由なく育ったお嬢様女子大生との物語。
    傷つきやすく、壊れやすく、そしてハートウォーミングなラブストーリーの数々。
    かけがえない、青春の切実な瞬間が、鮮やかに紡がれる。
  • 軽やかで美しく、そして楽しい男と女たちが心を惹きつける!!
    ――軽妙な語り口で、スピーディに展開する、朔田浩美の魅力を満載したエンターティメント傑作ミステリー作品。

    政治家の名門の家に生まれ、莫大な遺産を相続した生徒会長の生島玲、幼馴染で学園の理事長の孫・諏訪智、玲のじいやの孫・豆蔵――それぞれ性格は違うが、いずれも魅力あふれる男の子たち。
    彼ら3人は、学園で、街角で、また、巨大な新興宗教教団などと、さまざまな事件に巻き込まれるが、いずれも「霊」が関係している。
    しかし、3人には強力な味方がいる。
    CQ(シーキュー)と呼ばれる美しき悪霊払い屋・桜田桃乃である。
    彼女は悪霊を感じ、霊の声と姿を見定めて、これを浄化する特殊な能力が備わっているのだ。
    ただし、場合により解決のための料金はややお高めではある。

    スリリングな展開で、さまざまな事件に立ち向かう彼らの姿が描かれていくが、その軽やかな活躍の背景に、4人はそれぞれいろいろな過去を背負っている。
    特にCQ・桜田桃乃の特殊能力の秘密の影には、重い過去が横たわる(桃乃の過去を描いた番外編「THE BLACK Man」を同時収録)。
    「強い光を欲しがるのは、心の闇が深いからよ」(本文より)……軽妙なコメディ作品だが、その物語世界は切なく、感動的な深みをたたえている。
    豊かな物語世界から強い光が立ち現れ、光と影が自ずと鮮明になる。
  • 悪い夢を、よい夢と交換する「夢売り」のお話。
    超美形の夢売りは、深い苦しみや憎しみ、かなわない憧れなどの、狂おしい思いに満ちた悪い夢を集めているが…!?
    「小さなお茶会」、「幻獣の國物語」など、時代をリードする傑作コミックを発表している猫十字社が、夢をモチーフに描いた異色の幻想作品集。
    しかし、夢は、とてつもなく長い過去の死者の記憶に連なり、生きることと死ぬことのはざまに私達を誘い、私達を翻弄する。
    収録作品の「夢売り」は、狂ってしまった時間の流れに、まがまがしい過去の記憶が交錯し、破滅の予感を漂わせる。
    猫十字社の卓越したコマ割りで、現実と夢、現在と過去が美しく、不吉に交響する。
    「竜紋の池」も夢がモチーフ。
    現在と過去の時間が、ページを追うごとにスリリングに交錯していく。
    その趣向は読者の想像力を軽やかに超えていき、時空を越えて、猫十字社ならではの作品世界が華麗に羽を広げる。
    「獏飼い」はユーモラスな珠玉の短編。
    夢売りが仕えているご主人の獏と、夢売りの物語。
    ゆったりと、伸びやかで、大きくおおらかな世界が広がる。
    作品集冒頭で描かれているように、満開の桜は不吉なほどに美しい。
    その美しさに魅せられていると、時の流れが狂い、生と死が交差する。
    この交差点に恐ろしい真実が宿ることを、不気味な美しさでこの幻想作品集が教えてくれる。
  • 幻獣が住み、不思議な魔力がみなぎる「幻獣の國」は、ボマレア王国を中心とした沿岸諸国連合と、統利帝の可陀との間に、世界戦争が始まろうとしていた。
    統利帝は秋津国のクーデター派と結託し、この国を手中に入れるとともに、王妃香耶と結婚する。
    香耶は強引な統利帝に反発していたものの、自分の無力を自覚し統理亭を受け入れていった。
    一方、ボマレア国に制圧されたラベンテュラの貴族たちは、アトレイデス国王の最愛の少女・ミーアを誘拐する。
    夏芽は沿岸のフィローン国の姫だが地球で生まれ育った。
    幻獣の國を訪れた際、戦争のため地球へ戻れなくなってしまう。
    可陀国の侵攻などの戦闘に巻き込まれた夏芽だが、「契約の猫」ラーオ、フィローン国竜騎士隊タイト、ネブローザ、聖獣の子犬「高麗」、そして今や、クーデター派から付け狙われている秋津国の双子の皇子、斎槻、蘿と出会い、かけがえのない特別な絆を結ぶ。
    そして…蘿との間に愛がはぐくまれる。
    激しい戦闘の過程で、夏芽の中から伝説の武器「犬皇剣」が現れて暴走を始める。
    夏芽はこの剣を封印するが、彼女も死に瀕する。
    しかし蘿たちの献身的な看護などに支えられ蘇生する。
    そんな時、世界大戦が勃発した。
    緒戦の戦場となった雲母海峡は血みどろの修羅場と化した。
    そしてこの情報は夏芽たち、秘かに復活を果たしている秋津国第3の皇子の元にもたらされたのであった!
  • 幻獣たちが住み、不思議な魔力がみなぎる「幻獣の國」は、ボマレア王国、可陀、特別な霊力にあふれる秋津国などの王国で構成されている。
    しかしそんな各国の間に戦雲が急を告げていた。
    世界戦争を回避するため、各国の王族は秋津国首都・蒼天に集まるが、その時、クーデターが発生。
    これに乗じて統利帝が国を乗っ取り、秋津国の姫、香耶に結婚を迫る。
    可陀国の侵攻などの戦闘に巻き込まれたフィローン国の姫・夏芽は、「契約の猫」ラーオ、フィローン国竜騎士隊タイト、ネブローザ、聖獣の子犬「高麗」、そして秋津国の双子の皇子、斎槻、蘿と出会い、かけがえのない特別な絆を結ぶ。
    激しい戦闘の過程で、夏芽の中から伝説の武器「犬皇剣」が現れ暴走を始めるが、夏芽はこの剣を瀕死になりながらも封印するであった。
    そんな最中、可陀、秋津クーデター派の連合軍に対して、ボマレアなどの沿岸諸国は連合を結成。
    世界大戦の危機が迫る中、沿岸諸国を代表するボマレアに制圧されたラベンチュラの貴族たちは、アトレイデス王の最愛の少女、ミーアをさらってしまう。
    秋津国では第3の皇子が秘かに復活をするが、その性格は忠臣、犬上筺にも理解できないもの変化していたのであった!
  • 幻獣が住み、不思議な魔力がみなぎる「幻獣の國」は世界大戦争に突入した。
    ボマレア王国が主力の沿岸諸国連合、他方は秋津国の香耶姫と結婚し、同国を支配下に置いた統利帝の可陀である。
    ボマレア国に制圧されたラベンテュラの貴族たちはアトレイデス国王の最愛の少女・ミーアを誘拐する。
    行方不明となったミーアへの思いに、国王は戦争指揮に集中できないのであった。
    夏芽は地球で生まれ育った沿岸のフィローン国の姫。12年に一度開く幻獣の國への扉をくぐり幻獣の國を訪れたが、戦争のため地球へ戻れなくなってしまう。
    夏芽は「契約の猫」ラーオ、フィローン国竜騎士隊タイト、ネブローザ、聖獣の子犬「高麗」、そして今や、可陀勢力下の秋津国から付け狙われている秋津国の双子の皇子、斎槻、蘿と出会い、かけがえのない特別な絆を結ぶ。
    特に蘿との間には愛がはぐくまれる。
    激しい戦闘の過程で、夏芽の中から伝説の武器「犬皇剣」が現れて暴走を始める。
    夏芽はこの剣を封印するために死に瀕するが、蘿たちの献身的な看護などに支えられ蘇生するのであった。
    しかし…高麗の余命が半年であり、助けるためには秋津国の北方に住む秋津犬、藍銅か、さらに伝説の未踏の地にいる原種の力を頼る他はないと知る。
    高麗を救うため、夏芽たちは敵があふれ、危険に満ちた地上にのぼり、北へ向かって旅に出るのであった!
  • 幻獣たちが住み、不思議な魔力がみなぎる「幻獣の國」は、アトレイデス国王のボマレア王国、統利帝の可陀、女皇を戴く秋津国などの王国で構成されている。
    夏芽は沿岸のフィローン国の姫だが地球で生まれ育った。
    12年に一度開く扉を通り、幻獣の國を訪れた夏芽は、戦争のため地球へ戻れなくなってしまった。
    地球へ帰る方法を求め、ラーオ、竜騎士隊タイト、ネブローザと秋津国に着くが、双子の秋津国皇子の戦いに巻き込まれてしまう。
    激しい戦いの過程で、聖獣の子犬「高麗」と出会い、皇子たちとも特別な絆で結ばれるのであった。
    一方、世界戦争を回避するために各国の王族は秋津国首都・蒼天に集まるが、統利帝が糸を引くクーデターが起こり、双子の皇子、各国の王族たちは捕えられてしまう。
    夏芽たちは瀕死の双子の皇子を救い、自分では制御できない計り知れない力を使い、王族たちの脱出を助ける。
    瀕死の皇子たちを助けるために「整備水槽」を探す夏芽たちは、その場所を知る女皇を探し、歴代女皇の霊体が集まる大奥に向かうのであった。
    そこで歴代女皇の怒りに触れ、体を切り刻まれるが、異様な波動とともに伝説で伝わる「犬皇剣」が現れて強烈な力で生きているすべてのものを食らい始めたのであった。
    夏芽は、双子皇子の蘿の力を借りてこの剣を封印しようとしたが、その瞬間、秋津国の聖域双黎塔が大爆発を起こして崩壊。
    可陀、秋津クーデター派の連合軍に対して、ボマレアなどの国々は対抗して沿岸諸国連合を結成、両者の間の緊張は極度に高まる。
    幻獣界は歴史上最悪となる世界大戦の危機が最大限に高まってきたのであった。
  • 幻獣が住み、不思議な魔力がみなぎる「幻獣の國」で紡がれた壮大な物語…それが「幻獣の國物語」である。
    …その物語の主人公、フィローン国姫・夏芽が絶対的な信頼をよせる、二人の戦士、タイト・アルバ、ストリクス・ネブローザはどのような人物だったのか!?
    強く、美しく、比類なく有能な二人をめぐるストーリーが今語られる―――。

    タイト、ネブローザの二人は海と山に囲まれたフィローン国の出身である。
    フィローン国は大国ではないが、夏芽の祖父・セグロ大公の、寛容で優れた政治により、人々は平和に暮らしていた。
    この国の平和を守る礎は、竜とともに戦う最精鋭部隊「竜騎士隊」によって築かれており、二人はこの部隊に所属している。
    この「竜騎士隊」はフィローン士官学校での厳しい鍛錬を経た上で、選抜されなければ入れないエリート集団である。
    そんな二人の性格は対照的であった。
    ストリクス・ネブローザは完璧な優等生。
    武術の腕は誰よりも優れ、成績優秀。素行、家柄、人柄、評判も申し分ない。
    他方、タイト・アルバは自由奔放。
    セグロ公が冗談半分に評するところによると「サンタンたる素行、アンタンたる実績」。
    だが窮地に陥った時のとっさの機転は天才的で誰もまねることができない。
    そんな対照的な二人の苦悩と喜びに満ちた、感動的なドラマが始まる!!
  • 恋に落ちる瞬間は、時が止まり、目くるめく夢のよう気持ちに満たされる。
    この不思議は、実は「夢の精・ミミコ」が「夢の国・えくすとりー夢」で恋をつかさどっているからなのだ……!
    「夢よりもドリーミー、現実よりもリアル」な「えくすとりー夢」の世界は、ナオミ・レモンでなければ描くことができない、蠱惑的でおしゃれな異次元空間。
    女たちも男たちも、圧倒的に美しく、官能的で、そしてどこか物憂げ。
    媚びることなく、毅然としていて、でもどこかに孤独の影を引きずっている。
    街角、深夜のオフィス、雲の上(国際線の機内)、学校からの帰り道、ベッドルーム、腕の中……と、6つ恋が語られる。
    また、今回の配信にあたって雑誌掲載時から大幅修正と書下ろしの「あとがき」も収録した。
    作者ナオミ・レモンは、現在アメリカ在住。
    バンド活動の傍ら、ファッション誌にイラストを描きつつ、安野モヨコ先生のアシスタントを経験後、マンガ家としてデビュー……という経歴。
    漫画の手法、枠組みを生かしながら、それにとらわれない新しい感覚、卓越した画力でナオミ・レモンが描きあげる華麗な世界!
    もはや夢と現実はその境界を極限(エクストリーム)まで縮めていき、二つの世界は幻想的に交差し、響きあう!!
  • 1990年代に読み切りを中心に商業誌で活動した少女漫画家・勝戸いづみが残した作品は、優しく、暖かく、切なく、生きるのが不器用な登場人物たちのドラマが並ぶ。
    片思いを抱える少女の心情を丁寧に描き、小道具を駆使した伏線で物語を展開しつつ「愛する人への自己犠牲」をテーマにした恋愛物語が大半である。
    表題作の「シマシマ」は学園の人気者「鹿島」と「大島」のシマシマコンビとの間に揺れ動く恋心を描いた作品。
    「ハートの破片」は恋心を伝えられない片思いの男友達のために「恋の橋つなぎ」に徹する少女のお話。
    「踊ろうよ」は文化祭の人形劇を舞台に届かない思いを伝えようとする少女の恋物語。
    傷つきやすく、壊れやすく、そしてハートウォーミングなラブストリーの数々。
    かけがえない、青春の切実な瞬間が、鮮やかに紡がれる。
  • 幻獣たちが住み、不思議な魔力がみなぎる「幻獣の國」は、アトレイデス国王のボマレア王国、統利帝の可陀、女皇を戴く秋津国などの王国で構成されている。
    夏芽は沿岸のフィローン国の姫だが地球で生まれ育った。
    幻獣の國と地球との扉は12年に一度開く。
    夏芽は両親の故郷である幻獣の國を訪れたが、突如戦争がおこり、地球へ戻れなくなってしまった。
    秋津国の皇子の導きで、秋津国に着くが、双子の秋津国皇子と第3の皇子との戦いに巻き込まれ、激しい戦いの過程で聖獣の子犬「高麗」と出会い、皇子たちとも特別な絆で結ばれる。
    また夏芽は計り知れない力が自分にあることを自覚したのであった。
    そんな時、世界戦争を回避するために各国の王族は秋津国首都・蒼天に集まるが、統利帝が糸を引くクーデターにより、双子の皇子、王族たちは捕えられてしまう。
    夏芽たちは瀕死の双子の皇子を救出、さらに王族たちを救おうとするが、強力な水霊使い・籬との戦いで絶体絶命に!
    しかし突如夏芽は異様な姿に変身し、驚異的なパワーを炸裂させる。
    その隙にボマレア国が開発した飛行機で、王族たちは脱出するが夏芽は戦いの地に残ることを決意したのであった。
    瀕死の皇子を助けるためには「整備水槽」を見つけねばならない。
    夏芽たちはその場所を知るという女皇を探すうちに、統利帝に捕えられ、統利帝に仕えるという条件で、女皇の元に行くが、彼女もその場所がわからず歴代女皇の元に向かう。
    そこで、歴代女皇により女皇の過去の秘密、双子の皇子の出生の秘密が暴かれてしまうのであった。
  • 幻獣たちが住み、不思議な魔力がみなぎる「幻獣の國」は8つの王国からなる。
    有力なのはアトレイデス国王のボマレア連合王国、統利帝の可陀、女皇の秋津国である。
    夏芽は沿岸のフィローン国の姫だが、両親が地球に逃れたため、地球で生まれ、地球で育った。
    幻獣の國と地球との扉は12年に一度開く。
    夏芽は両親の故郷を憧れ、幻獣の國を訪れたが、突如起こった戦争に巻き込まれて地球へ戻れなくなった。
    秋津国の皇子の導きで猫のラーオ、フィローン国竜騎士隊タイト、ネブローザと秋津国に着くが、双子の秋津国皇子は残虐な性格で、同国の第3の皇子を憎悪していた。
    夏芽は双子皇子たちに殺されそうになり聖域に逃げ込んだが、そこで聖獣の子犬「高麗」と契約を結び、自分が特別な力を持った宿命的な存在であることを知る。
    第3の皇子と彼を憎悪する双子皇子の間の激しい戦いに、双子皇子が勝利するが、その過程で皇子たちは憎しみの対象が消え、夏芽の「人を憎まぬ心」に共感し、特別な絆を結ぶ。
    皇子たちはフィーロンに帰ろうとする夏芽を助け、秋津国を脱出しようとするが、クーデターが発生し、皇子とともに襲われる。
    夏芽たちはこれを倒すが、信じる者のために戦わざるを得ないことを自覚する。
    皇子たちは秋津国の首都、蒼天へ戻るが…蒼天では8大王家の王族たちが集まり、世界戦争を回避するための「全世界会議」が開催されようとしていた。
  • 幻獣たちが住み、不思議な魔力がみなぎる「幻獣の國」は8つの王国で構成される。
    有力なのはアトレイデス国王のボマレア王国、統利帝の可陀、そして秋津国である。
    夏芽は沿岸のフィローン国の姫だが、両親が地球に逃れたため、地球で生まれ、地球で育った。
    幻獣の國と地球との扉は12年に一度開く。
    夏芽は両親の故郷を憧れ、幻獣の國を訪れたが、突如起きた戦争に巻き込まれ地球へ戻れなくなった。
    秋津国の皇子の導きで、猫のラーオ、フィローン国竜騎士隊タイト、ネブローザと秋津国に着くが、双子の秋津国皇子と同国の第3の皇子との戦いに巻き込まれる。
    激しい戦いの過程で、特殊な能力を持った聖獣「高麗」と出会い契約を結ぶ。また皇子たちは夏芽の「人を憎まぬ心」に共感し、3人はかけがえのない特別な絆で結ばれる。
    秋津国首都・蒼天では、クーデターがおこり、双子の皇子は捕らえられ、激しい拷問にあう。
    しかし、処刑寸前に夏芽たちが救いだし、蒼天からの脱出を図る。
    一方秋津国の反乱軍と連合した可陀の統利帝は、全世界会議のために蒼天に集まっていた王族たちを人質に取ろうとする。
    王族たちは必死で戦うが、夏芽はこの戦いを感知し、その中に祖父フィローン大公の姿を見出す。
    さらにこの戦いに、統利帝は水の力を利用する、霊力の強い籬を繰り出すが……!?
    全編にわたり、カットバックの技法(複数の場面を交互に描く)を効果的に使いながら、息つく間もない激しく緊迫したシーンを、圧倒的な迫力で描ききった、迫真の傑作スペクタクルロマン!
  • 幻獣たちが住み、不思議な魔力がみなぎる「幻獣の國」は8つの王国で構成される。
    有力なのはアトレイデス国王のボマレア王国、統利帝の可陀、そして秋津国である。
    夏芽は沿岸のフィローン国の姫だが、両親が地球に逃れたため、地球で生まれ、地球で育った。
    幻獣の國と地球との扉は12年に一度開かれる。
    夏芽は両親の故郷を憧れ、幻獣の國を訪れたが、戦争に巻き込まれ地球へ戻れなくなってしまった。
    秋津国の皇子の導きで、特殊能力を持った「契約猫」ラーオ、フィローン国竜騎士隊タイト、ネブローザと秋津国に着くが、双子の秋津国皇子と同国の第3の皇子との戦いに巻き込まれてしまう。
    激しい戦いの過程で、聖獣の子犬「高麗」と契約を結び、皇子たちとも信頼しあい、特別な絆で結ばれる。
    また夏芽は計り知れない力があることを自覚する。
    世界戦争を回避するために各国の王族は秋津国首都・蒼天に集まるが、クーデターが起こり、双子の皇子、王族たちは捕えられる。
    夏芽たちは瀕死の双子の皇子を救出、さらに王族たちを救おうとするが、背後で糸を引いていた可陀の統利帝が、強力な水霊使い・籬を繰り出し、夏芽は絶体絶命のピンチに!
    その時、夏芽は異様な姿に変身し、驚異的なパワーを炸裂させ、戦いは一時収まる。
    その隙にボマレア国が開発した飛行機で、王族たちは脱出しようとし、祖父のフィローン大公も夏芽に同乗するように促す。
    しかし、乗艦できるのは一人。
    夏芽は瀕死の皇子たちを置き去りにできず、愛し、信じる人々とともに戦いの地に残ることを決意する。
  • 「幻獣の國」のフィローン国姫の夏芽は地球で生まれ育ち、地球の高校に通う。
    憧れの地「幻獣の國」を訪れ、ラペンデュラ国の豊かな風物を楽しんでいた時に戦争に巻き込まれ、12年に一度しか開かない地球への扉が閉ざされてしまった。
    自力で地球へ帰ると決意した夏芽は、夢に現れた秋津国「第3の皇子」の導きに従い「契約猫」ラーオ、フィローン国竜騎士隊のタイトとネブローサと共に秋津国に到着した。
    双子の秋津国皇子には生きた肉体を持たない「第3の皇子」の霊体が宿っていた。
    母である秋津国の女皇は、国を動かすために「第3の皇子」の予言だけを頼りとし、双子皇子は「第3の皇子」のためだけに必要とされ、生かされていたにすぎなかった。
    双子皇子はこの事実に苦悩し、性格は残虐となり、「第3の皇子」を憎んでいた。
    夏芽は残虐な双子皇子たちに何度も殺されそうになるが、逃げ込んだ聖域で聖獣の子犬「高麗」を助ける。
    この出会いで彼女は特別な力を持った宿命的な存在であることを知らされるが、漠然とした不安が彼女の心をよぎる。
    夏芽を利用して秋津国の力を圧倒的なものにしようとする「第3の皇子」と、「第3の皇子」を憎悪する双子皇子との間は致命的なものとなり、激しい戦いが始まる。
    そしてついに双子皇子は「第3の皇子」の魂と力の住み家であるそれぞれの片目を抉り、「第3の皇子」を葬る。
    凄絶な戦いの末に双子皇子たちとも新たな絆を結び、故国フィーロンへ向かう夏芽たち…しかし今、幻獣の國ではかつてない戦いが起きようとしている!!
    悲しいまでに切ない、愛と憎しみの珠玉のドラマが、華麗な幻想世界で紡がれていく…圧倒的なスぺクタルSFファンタジー傑作第8巻!
  • 地球で生まれ育った「幻獣の國」のフィローン国の姫である夏芽は突如起こった戦争に巻き込まれて、地球へ帰る道を閉ざされてしまった。
    自力で地球へ帰ると決意した夏芽は、秋津国「第3の皇子」の導きに従い、フィローン国竜騎兵のタイトとストリクス、「契約猫」ラーオとともに秋津国に到着した。
    しかし双子の秋津国皇子は夏芽をさらい、犯し、殺そうとする。
    辛うじて地底へと消えていった夏芽は守護幻獣「燧石」に出合い、死に瀕した子「高麗」を救い「導き手」になる。
    夏芽を助けに駆け付けたタイトとストリクスは双子の皇子の罠にはまるが、そこにラーオが現れ、強力な霊力で2人を助け、さらに双子皇子をも倒すが、倒れた体の中空に「第3の皇子」が出現するのであった。
    第3の皇子は夏芽に優しく接するが、なぜか違和感が……また天領に地球への扉があると教えられ、地球への思いが募っていくのだった。
    悲しいまでに切ない、愛と憎しみの珠玉のドラマが、華麗な幻想世界で紡がれていく…圧倒的なスぺクタルSFファンタジー傑作第5巻!
  • 「幻獣の國」のフィローン国姫の夏芽は、地球で生まれ育ち、高校に通う。
    憧れの地「幻獣の國」を訪れ、旅を続けているときに突然戦争に巻き込まれ、12年に一度しか開かない地球への扉が閉ざされてしまった。
    自力で地球へ帰ると決意した夏芽は、夢に現れた「第3の皇子」の導きに従い、「契約猫」ラーオ、フィローン国竜騎士隊のタイトとネブローサとともに秋津国に到着した。
    双子の秋津国皇子は夏芽をさらい殺そうとするが、ラーオの霊力によって倒された。
    しかし、その倒れた体から霊体として存在し、双子皇子の肉体に宿っていた「第3の皇子」が出現する。
    秘密の抜け穴に逃げ込んだ夏芽は、そこで、聖獣の子を助け、「導き手」となる契約を結ぶ。
    この子は最後の守護聖獣「高麗」である。
    夏芽は高麗の母から、契約することができたのは、彼女が特別な能力を持ち、国王となることを宿命づけられた存在であることを教えられる。
    一方、忠実で誠実な武将、犬甘筐は双子皇子を死から救うため秘術を使う。
    この秘術は、双子皇子と筐が、今までの人生を再体験することが必要となる。
    この再体験で、双子皇子たちの悲しい過去が綴られる。
    幼少期の皇子たちの無邪気で明るい性格は、母の女皇と会うたびに暗く閉ざされていく。
    女皇が必要とするのは「第3の皇子」だけであり、双子皇子は、彼のために生かされているだけにすぎないのだ。
    高麗と交感して特別な能力を得た夏芽は、幼い頃の双子の霊に出会う。
    双子と楽しく遊んでいたが、「第3の皇子」の名前を口にした途端、王子たちは狂暴となり、夏芽に襲いかかってきたのだった!
    悲痛な過去の宿命がさらなる悲劇を呼び起こすのか!?
    悲しいまでに切ない、愛と憎しみの珠玉のドラマが、華麗な幻想世界で紡がれていく…圧倒的なスぺクタルSFファンタジー傑作第7巻!
  • 東京の大学に合格した舞竹マリ男は憧れの都会生活を始め、「東京で行きつけのバーを作る」という夢を実現しようとするが、下宿の場所はややビミョーに中途半端な江古田。
    レトロな雰囲気がいいと、マリ男は一人納得しているが、しかし、何といってもここはいろいろとビミョーである。
    日頃、「よさげな」バーを捜し歩いていた舞竹だが、ついにここぞと思う店を発見した。
    その名前は『BARきのこさん』。勇気を出して店の扉を開け、まず目に飛び込んできたのは、すっっっっごい美脚。ドキマギする舞竹に「お一人サマかしら?」という声が…その声の先に現れたのは?

    どうしてもキノコ的なんだけど、やっぱり可愛かったり、奇怪だったり、不思議だったり、でも青春だったり……つまり、とても笑えてしまう奇妙な登場人物で綴られる傑作ショート連作「BARきのこさん」。
    さらに、けなげで真面目で貧しい新入社員の英子さんが、みんないい人たちばかりの楽しい職場で、それとなく前向きに働くことになったが、課長さんとか上司が、やはりどことなくキノコ的な連載作品、『きのこ商事の人々』も同時掲載!!
    さらにさらに図に乗って、漫画家仲間の、ねむようこさんと合作したり、作品の中に出る特製カクテルを作ったり、キノコダンスを作って振付をしてしまったり……やりたい放題の爆発的な面白さ「てんこ盛り」の作品!!
  • 「幻獣の國」のフィローン国姫の地位にある夏芽は、地球で生まれ育ち、高校に通っていた。
    両親の故郷である憧れの地「幻獣の國」を訪れ、楽しく旅を続けているときに戦争に巻き込まれて、12年に一度しか開かない地球への扉が閉ざされてしまったのだった。
    自力で地球へ帰ると決意した夏芽は、秋津国「第3の皇子」の導きに従い、フィローン国竜騎兵のタイトとストリクス、「契約猫」ラーオとともに秋津国に到着した。
    しかし双子の秋津国皇子は夏芽をさらい、犯し、殺そうとする。
    辛うじて地底の抜け穴に逃げ込むが、そこで守護聖獣「燧石」に出合い、死に瀕した彼の子守護成獣「高麗」を助ける。
    夏芽はその「導き手」として、「戴印」を額に押され、秋津国の貴族だけの居館「葵の館」に導かれることになった。
    そこで夏芽は「葵の館」で夢に現れた「第3の皇子」と出会い、天領内に「地球への扉」があることを教えられ、地球への思いが激しく募り、心が震えたのだった。
    館に留まる夏芽は、ある夜の夢で、高麗の母,辰沙から、夏芽の隠れた才能、夏芽の宿命的な地位について教えられる。
    その避けがたい厳しい立場に悩む夏芽に、辰砂は思いがけぬ提案をするが……!?
    一方、忠臣筐は、双子皇子を死から救うため、自らの死をも覚悟の上、秘術を使い「冥」へ向かう。
    この秘術は双子皇子と筐が、今までの人生を再体験し、「共感」することで成功する。
    ここで双子皇子たちの悲痛な半生が語られる。
    彼らはなぜこれほどまでに残酷で、酷薄なのか…!?
    過去に何があったのか!?
    人々の重い過去と宿命が、悲しく、美しく心を揺さぶる…圧倒的なスぺクタルSFファンタジー傑作第6巻!
  • 「幻獣の國」から地球へ帰る道を自力で探そうと決意した夏芽は、夢に現れた秋津国「第3の皇子」の導きに従い、強い絆で結ばれたフィローン国竜騎兵のタイトとストリクス、「契約猫」ラーオと共に秋津国に到着した。
    しかし双子の秋津国皇子の手にかかり、ラーオは「水の檻」に閉じ込められ、夏芽は皇子たちから必死で逃げ回るうちに「聖墓所」入り込み消えてしまう。
    夏芽たちを救いに向かったタイトとストリクスは、「お館様の命」を伝えに来た秋津国皇室親衛隊を率いる犬甘筐に捕えられてしまう。
    「お館様の命」は、戦争の危機が迫っているため、双子皇子は「蒼天」へ上ってほしいとのこと。
    しかし皇子たちはこれを聞き入れず、秋津国騎士たちと戦わせてタイトとストリクトを「面白く」殺すゲームを始めたのであった。

    聖墓所から地の底に落ち絶望していた夏芽は、ラーオから「王族」であることの自覚を持てば救われると告げられる。
    地底から現れた巨大なコマ犬の幻獣、芙蓉城の守護者「燧石」に出合い、彼に導かれた夏芽は「命の珠」を託され、死に瀕した一族の最後の望みとして、自分の子犬にその珠を翳すように告げられる。
    一方、殺人ゲームを戦うタイトとストリクスは、次々に襲い掛かる秋津の戦士たちを退けるが、罠にはまり危地に陥る。
    その時、檻から抜け出た「契約猫」ラーオが出現、驚異的な霊力を発揮する。
    ラーオはさらに双子の皇子にも戦いを挑み、ついに2人を倒すが、倒れた皇子たちの体の上から「第3の皇子」が出現したのだった!

    美しいまでに恐ろしい幻獣たちの息をつかせぬ迫力の格闘シーン……圧倒的なスぺクタルSFファンタジー傑作第4巻!
  • 「幻獣の國」を訪れ、その豊かな世界を楽しんでいた夏芽は、突如来襲したボマレオ国の軍隊に追われるうちに、地球へ帰る扉が閉ざされてしまう。
    戦乱の地を脱出した夏芽は誰も傷つけることなく、自分の力で地球に帰ろうと決意し、幻視した秋津国「第3の皇子」の導きに従い、フィローンの竜騎士タイトとストリクス、「契約猫」のラーオと共に秋津国を目指していく。
    虫を呼び寄せる能力に目覚めた夏芽は徐々に力をつけていくが、ようやく到着した秋津国にてポアレア軍の刺客との戦いの際、ストリクスが毒に侵され倒れてしまう。
    ストリクスを助けるためには王族以外の立ち入りが厳しく禁じられている「天領」にある薬草が必要で…夏芽はタイトとラーオとともに、禁を犯し「天領」に赴く。
    薬草によりストリクスは回復するが、夏芽の前に天空から卯天が出現し、双子皇子の元に夏芽を連れ去ってしまった。
    怠惰に暮らす皇子たちは、夏芽を狩猟ゲームの獲物として追いつめ、犯し、殺そうと企てるが…「聖墓所」へと逃げ込んだ夏芽は突然消失してしまい…傑作SFファンタジー大作第3巻!
  • チャキチャキの女子高生、夏芽は地球生まれの地球育ち。
    両親の故郷である「幻獣の國」に憧れ、いつか訪ねていきたいと夢見ていた。
    「幻獣の國」には、美しく不思議な幻獣が住み、いろいろな国や様々な文化があるという。
    夏芽は期待に胸ふくらませ、12年に一度だけ開く「幻獣の國」への扉を越え旅立った。

    一方、「幻獣の國」では夏芽の旅路を心配し、行く手に危機を予感した祖父のセグロ大公が、フィローン国竜騎士隊のタイトとネブローサに、秘かに夏芽を見守るように命じていた。
    ところが夏芽が豊かな南の国ラベンデュラで観光を楽しみ、地球へ帰ろうとしていたその日、突如、アトレイデス王が率いるボマレオ国の軍隊が侵攻してきた。
    その日のうちに逃げ出さなければ、地球への扉が閉ざされてしまう…!

    奔放な想像力から紡ぎだされる不思議で美しい幻獣の世界…息をもつかせぬスリリングな展開……日本を代表する傑作SFファンタジー大作「幻獣の國物語」が電子化でよみがえる!
  • 夏芽は地球生まれ、地球育ち。
    両親の故郷である「幻獣の國」に憧れ、いつか訪ねていきたいと夢見ていた。
    案内役の、おしゃべりをする「契約の猫」ラーオと共に12年に一度だけ開く「幻獣の國」への扉を通り、旅立つが、突如、アトレイデス王が率いるボマレオ国の軍隊の侵攻により、12年に一度開く地球へ帰るための扉は閉じられてしまった!
    実は夏芽は「幻獣の國」にある、フィローン国の姫。
    旅路を心配し、行く手に危機を予感した祖父のセグロ大公は、フィローン国竜騎士隊のタイトとネブローサに、秘かに夏芽を守るように命じていた。
    護衛に付いた竜騎士のタイトとネブローサの機転で戦火から逃れることができた夏芽は「秋津国」の双子の皇子、斎槻(ゆつき)と蘿(ひかげ)に出会う。
    その夜、夏芽の夢に「第3の皇子」が現れ、「この戦いは大戦争になるが、それを救い、僕を救い、地球に帰るためには、夏芽が自分の能力に目覚める必要がある」と告げられてしまい…。

    奇々怪々な怪獣が出現する、ロールプレイングゲームの爆笑パロディ読み切り「ロールプレイング街道」も同時掲載した日本を代表する傑作SFファンタジー大作第2巻!

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

ページ先頭へ

本を予約しました

※予約の確認・解除はこちらから

予約済み書籍

キャンセル及び解除等

発売日前日以降のキャンセル・返品等はできません。
予約の確認・解除、お支払いモード、その他注意事項は予約済み書籍一覧をご確認ください。