『いるかネットブックス(文芸・小説、ライトノベル)』の電子書籍一覧
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都子と十海は、高校三年の春に出会った。友達の多い彼女と、いつもひとりでいる私。胸の大きさは、同じくらいだろうか。ふたりは変わらない日常を過ごしながら友情を育んでいくが、しだいに特別な感情を抱くようになり、おたがいが同性だと知りつつも、その関係が少しずつ変わりはじめる。はじめての気持ちに翻弄されながら、時には立ち止まり、時には駆け足で、不器用ながらも想いをぶつけ合う。そんな、都子と十海のあたたかいお話しです。
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ロッカの活動を通じてシロクマ文書に辿りついた拓人と柚子。だが、その全貌はなかなかあきらかにできない。そんな中、野々花が拓人と宗助を巡ってクラスの女子とトラブルに。さらに拓人はプリンアラモードに関わる洸太郎の過去を見て。青春ラブxサスペンスの第3話。
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人は出会いと別れを繰り返していく。ごくごく普通の日常の中で、彰子はいつも自分の選択に後悔してきた。恋愛、友情、家族、結婚、そして離婚。
女であり、妻であり、母でありながら、自分とは何かを考える。
いくつになっても、大人という存在がわからない大人たち。そんな彼らの一生の物語。 -
八年ぶりに島で行われた同窓会に参加した莉子と涼太。
再会した二人は、再び運命に導かれるように、引き寄せ合っていく。
莉子の父親の病気により、明らかになる莉子の出生の秘密と、島唯一の女医、里佳先生と父親の秘密。
間違いだらけの恋の行き着く先は。 -
日本の東京に住むベルナール・千代古は都内の百貨店で、チョコレートバイヤーとして勤めていた。だがある日、会社が買収されるという噂を耳にする。そして会社では買収を防ぐためのある作戦が実行されていた。その作戦とは、幻のチョコ『ヴァレンタイン・イブ』を見つけ出すこと。千代古は会社のため、友人のために奔走することとなる。
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大切だからこそ、言葉になんてしたくないのに──。
寡黙な大学生の康平。ようやく美月といい感じになってきたのに。言葉も行動も軽い瑛太が研究室にやってきた。だけど?
瑛太は美月だけじゃなくて康平にも優しくて。美月の様子もおかしくて?
北海道を舞台にほろりと切ない三角関係ピュアラブ、ちょびっとミステリー短編。 -
宗平と沙雪は社内でも有名なカップル。順風満帆に交際していた。
ところがある日、宗平は難病を発症してしまう。難病は確実に宗平から日常を奪っていくと分かっていた。
別れを決める宗平と、別の道を模索する沙雪。
二人の出した選択とは。 -
「君が恋愛したくなるまで、俺はいつまでも待つよ」
社内ナンバーワン人気の男、深見啓介に告白されたのは、もう二度と恋愛がきっかけで誰かを傷つけたくない社内ナンバーワンの美女沙原華絵。
一杯の珈琲が繋いでくれた、二人の縁とは。 -
困った。女ゴコロがまったくわからない。こいつは──いったい何をいっているんだ? 突然あらわれた自称・俺の彼女の女子高生が、大学生活をかき乱し。ちょっとまて。俺は後輩が気になっていて。そもそもお前、俺にぜったい惚れていないよな。しかもアラームが響く非常事態。四角関係、ピュアラブ、ちょびっとミステリー。
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大好きな彼の様子がおかしかった。どうやら歳の差女子に恋をしちゃったらしく。亡くなった奥さんのためにも彼には幸せになってほしいから。だから私はけしかけるんだけど。その年の差女子には彼氏がいて。それに……私の気持ちは? コミカルだけど、大人の切ない短編ラブストーリー。
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老舗和菓子屋の一人娘。月瀬穂波は二人の男性の間で心がゆれる。相手は、藤原北家を祖とする家系、かつては清華家の家格を有した西園寺家の次男と三男。西園寺家は楽琵琶の家として受け継がれ、雅楽の楽師を生業としている家柄。次男にはかつて美しい婚約者がいた。それも同じく藤原北家を祖とする近衛家のご令嬢だった。近衛家は五摂家のひとつという家格。そして、三男は誰からも愛される才気あふれる楽師。歪んだ愛と純粋な愛が絡み合い、ある日悲劇が起こる。
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彼女が知らない男と仲良さそうにしていて。ただの友だち? それとも? この気持ち、嫉妬ならいいのに。どうやらそうじゃないらしくて、ぼくは。しかも彼女はいつだってぼくに訊ねる。「私のこと、キライになった?」。ぼくにどうしろって? 好きだけじゃ駄目なの? 冬の北海道で繰り広げる理系カップルの頭脳戦ラブ。
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宿カレ・宿カノ。神待ち娘から進化した宿カレ。援助相手を固定する女の子が増えた結果、お互いを限定的にカレ・カノと呼ぶことがある。
もう一つ、宿カノには違った意味を持つこともある。女性の一方的な盲目な片思い。
「告白する前に振られちゃったな」
情報に鍵をかける生活保護。メルマガ。千春を取り巻く人間模様。 -
「才能が好きだ。才能があると思える人が好き」
人気アマチュア小説家、星里久美子はそう言って恋をする。熱心な読者たちから恋魔法使いと呼ばれている久美子ではあるけれど、実生活では、かなりの努力のうえで恋を実らせていた。それも魔法とはかけ離れた、かなりずる賢い方法で。 -
大好きな彼女と結ばれ、明るい未来を描いた。平穏な人生だったが、掴んだ幸せ。
絶頂から人生は崩れ落ちていく。
ドッペルゲンガーに会うと死ぬ──そんな言葉が脳裏を横切った。
「お前らの……どちらが生き残るのか、互いに自分たちで決めろ」
それは、互いに槍を手に取り、相手を殺めろという言葉に等しい。
手は伸びない。しかし──もう一方の手は、とまどいなく槍に伸びた。
困難にぶつかっても吹き飛ばせ。願いを握り締めて進んでいくファンタジー小説、第一弾。 -
普通の中学二年生の少女・加奈子は不思議な青年・レイと出会う。未来からタイムスリップをしてきたと語る彼に半信半疑の加奈子。次第に彼にひかれていくが、レイは実は未来の加奈子の恋人で…
未来からきたタイムトラベラー×中学生の少女の時を超えた初恋の物語。 -
──あの子が好き。あぁ、こんな気持ちは初めてだ。自分に自信がなく、いつもクラスで一人ぼっちの愛梨は、心の中で変わりたいと思っていてもずっと動けぬまま。そんな愛梨と付き合っている、学校の王子様の雅人は愛梨を支えていた。
一方で、さっぱりした性格の伊織や、明るい性格の有希と関わりを持つようになって、徐々に笑顔を見せるようになった愛梨だが、四人それぞれの“好き”という気持ちが交差して……。
レモンみたいに甘酸っぱい、四人の高校生の青春純愛物語。 -
小学五年生に出会った男女、真帆と出。ほのかな恋心をお互い持ちながら中学生となるが、父親の仕事のため真帆は両親と共にアメリカに行く。そのため、だんだん出との距離が遠くなっていった。高校生のとき、真帆は日本に帰国をするが……。
短歌を織り交ぜながら、進んでいく恋物語。
他1篇。 -
バー【BLUE NOTE】には今日も様々な客がやってくる。
酒を飲んで彼女を口説くのもよし、日頃の鬱憤を酒で晴らすもよし。時には昼とは違う姿を見る事だってあるだろう。
バーテンダーはただ、訪れた客にカクテルを差し出すだけだ。
一夜の物語は、夢か現か。 -
あるワンルームマンションに同じスーパーで働く四人の女性が住んでいた。ある日出勤前のエレベーターで事故が起こり、四人は密室に閉じ込められてしまう。
人生折り返し地点にきた主人公・早瀬は、退屈しのぎに自分の半生を語り始めた。
長く過食に苦しんできた告白に三人は驚きながらも、みんなそれぞれに悩みを抱えて生きていた。
一人の人生を通して語り合う内に、四人の間に不思議な絆が生まれ始める。 -
看護師をしている母と2人暮らしの夏帆は、アルバイトをして、母を助けながらインテリアデザインの専門学校へ通っている。画家だった父は5歳の時に病死しており、父の記憶が薄い彼女が、唯一覚えているのが手の感触と声だった。
ある夜、夏帆はバイト帰りに一人の男性と出会う。19歳の今まで恋愛をしたことがない彼女が心惹かれたのは、父と同じように声が印象的な男性だった。
腐れ縁の同級生准と、バイト先のマスターを交え……やがて夏帆の恋は、皮肉な運命に翻弄される。
★上/下2巻のうちの下巻 -
看護師をしている母と2人暮らしの夏帆は、アルバイトをして、母を助けながらインテリアデザインの専門学校へ通っている。画家だった父は5歳の時に病死しており、父の記憶が薄い彼女が、唯一覚えているのが手の感触と声だった。
ある夜、夏帆はバイト帰りに一人の男性と出会う。19歳の今まで恋愛をしたことがない彼女が心惹かれたのは、父と同じように声が印象的な男性だった。
腐れ縁の同級生准と、バイト先のマスターを交え……夏帆の恋は、やがて皮肉な運命に翻弄される。
★上/下2巻のうちの上巻 -
32歳女医の鈴夏と、25歳消防士の尚人。2人がつき合いだして1年が経とうとしているある日。
夜勤中に不吉な夢で目覚めた鈴夏。不安な気持ちの中、持ち上がったお見合い話。一方的に話を進めていく母親とその相手に翻弄され、お互いの気持ちは同じなのにすれ違う2人。
そんな時、起こった非常事態に、鈴夏はあの悪夢を思い出す。
『あいつと私の長い1日』の、年の差カップルシリーズ最終章。 -
幼馴染であるがゆえに、お互いに好きでも中々告白出来なかった高校2年の由奈と真。やっと恋人同士になれたのに、真の態度は素っ気無い。
そんな彼に由奈はヤキモキ。間近に迫ったクリスマスイブに向けて、彼の真意を確かめようと意気込むが……。
「アイシテイル」に登場したバスケ部員、真とマネージャー由奈。高校生カップルの、その後の甘いお話です。 -
『 そばにいて ~Stay With XX~ II 』の続編。
あれから、玲の情熱的なプロポーズを受け、娘を連れて彼と一緒にイタリアへ発った陽菜子。葛藤を抱きながらも幸せに暮らし始めたのだが……
ある時、記憶障害の元婚約者が、記憶と取り戻したことにより、運命の歯車がまた回り出して……
【本当に側にいて欲しい人は誰ですか? 本当の愛はなんですか?】
Stay With XX に隠された愛のメッセージとは…… -
旧財閥・佐野家に花嫁候補として連れられてきた陽菜子。しかし彼には想い人がいて、その上、記憶障害だという。
彼を愛するにつれ辛くなった陽菜子は、離れた土地で保育士として働きはじめるのだが、そこに彼の親友ともいえる玲が、小さな子を連れて現れて。
「俺と、結婚してほしい」そう言われ、陽菜子の心は揺れる…… -
純情ぶりたいわけではないけれど、とにかく男女のことが恥ずかしくてたまならい。見つめられるのも、キスも、触れられるのも、そのいちいちがとにかく恥ずかしい。初めてでもあるまいし、どうしちゃったのだろう。
30歳で転職した一葉は高校のクラスメイトと再会した。そして…… -
モンスター上司とする仕事、うまく関係を築いていくことができない恋愛、変わってしまった家族。なんとか前向きにがんばろうと張り詰めてきた糸がぷつりと切れ、真っ黒な気持ちがあふれだす。あれもこれも上手くいかない自分がイヤになった洋子は、自分をリセットしようと決めた。
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援助交際をしているようだったり、跳び蹴りをくらわせてくれたりするけれども、僕は彼女のことが好きだった。
褐色の妹とは気が合った。二人乗りの自転車を限界までこぐ。僕の背中にしがみつく妹。僕たちは、血の通った兄妹よりも兄妹みたいだった。
彼女と妹は僕の世界の大切な構成要素だ。その二つが欠けてしまうとき、僕は僕の世界を維持できるのだろうか? 煙の出るチョコレートでも、発酵した麦茶でも、この気持ちを癒せないのだとしたら、想い出や感情も消してしまったほうが幸せなのだろうか? -
かつての恋人が海外赴任を終えて戻ってくる。社内の噂を聞いても自分には関係ないことだと雅子は思った。もう彼のことはなんとも思っていないから平気だと。
別れてから二年が経っている。その間、雅子には、なんとなくいい感じになった男も、ちゃんとお付き合いをした男だっていた。だから今さら戻って来ようが、どうということはないと思っていた。けれど、久しぶりに見る前カレはとても幸せそうで……。 -
長編サスペンス。誰もが認めるマッドサイエンティストのフォックスは17歳からRWMの技術開発部の部長を務めている。そんなRWMに例によって任務が舞い込む。そのアイテムを超絶技巧で作成する中、恋人の碓氷に異変が。原因は17年前のあの事件!?フォックスの取った想像の斜め上をいく行動とは?
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「アレに支配されている」、文香は常々自分の生活をそう考えている。仕事も恋も食事も性欲も毎月訪れる生理のリズムにコントロールされ、自分ではどうしようもないことがある。ときにはドカ食いを、ときにはセックスを求める身体の波を、年齢を重ねることで知ってきた。それでもなお、どうにもできないことがある。仕方ない、だって生理前だもの。
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六月の大安吉日。ジューンブライド。ある式場では、一組のカップルを祝うために、あちこちで大騒ぎ。新郎の元カノが現れたり、式場を間違えたり、小さな恋が繰り広げられたり。打算だってある、素直に祝福できない事だってある。でも、六月は皆に等しく訪れる。甘くて苦い、このよき一日。
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長編ライトミステリー。カズが主任となったカフェに通うヒイラギは「ペンギン好き?」とカズにいきなり訊ねられる。直後、舞い込んだ事件はペンギン大量死事件。そして現場は意外な場所だった。ツグミが足をひっぱり、ボブが頭をはたく。それでもヒイラギは己を曲げない。頑固で神経質な上に目の前にある事象すべてを自分の手で救いたいと躍起になる男、ヒイラギ。「カズとヒイラギがタッグを組むと案件が複雑になるんだよ。ふざけんなよっ」。ボブの雄叫びが響く場所はどこだ!
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穏やかな恋愛。してもしなくても、どちらでもよいセックス。比呂子は今、自分がしている哲との恋愛について考える。セックスの最中に全く別のことを考えてしまうのは、恋が安定期に入ったら、ふつうにあり得ることなのだろうか?安定と退屈の境界線はどこにあるのだろう?そうして比呂子は恋に思う。このまま、今のままで、いいのだろうかと。
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幸か不幸か──運命の日はやってきた。能天気な母さんとおばさんは、『子守』を命じてきた。おいおい、ドッキリでもいいから、嘘だと言ってくれ。俺の思いとは裏腹に、母さんにふざけている様子はない。いとことはいえ、この年の男が年ごろの女子と二人きりになるのはおかしいだろう。「とっくに中学生になった彼女に対して『子守』は不要だろう」正直、彼女と二人きりで自宅にいるのを想像して、欲望を止める自信がない。
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カフェ・シャルマントにもバレンタインデーが到来。甘いカップルもいれば、大人のビターな関係もある。ただ苦いだけでなく、ただ甘いだけでもなく。チョコレートの匂いとコーヒーの香りと共に、バレンタインデーを召し上がれ。
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特に恋人もいないし結婚の予定もない、週末にカフェ巡りを楽しんでいる美波。男同士の付き合いの方が気楽で、家庭を人生の墓場だと思い込んでいる健太郎。そんな二人がお見合いで出会った所で、恋なんて始まらないと、互いに思っていたはずなのに。のんびりゆったりとした、お見合いから始まる恋模様。
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短編ミステリ・ラブコメ。水玉とグローブはRWMの新人運輸管理部員。際立つフォロー力のある青年・グローブは天然馬鹿ガールの水玉とペアを組んで任務についている。そんな二人にある日、脅迫文が届く。さらに、任務をともにするはずのサクラが行方不明に。なぜ、脅迫文が?サクラはどこに。謎は深まるばかりの中、任務期限が迫る。グローブと水玉は代わりに任務に向かうのだが。水玉のポカをグローブはフォローしきれるか!
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高校時代に恋愛で苦い思い出があった秦野和羽は、他者と深く関わらずに生きてきた。打ち合わせ後、新宿でトラウマを植え付けてきた生田大史と再会。いきなりの求愛にとまどった和羽は大史の告白を受けてしまう。和羽の傷は深いが、熱烈的なアプローチに心がとかされていく。
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「最後の曲です」これで本当に最後にしようと思っていた。本当の本当に最後にしようと。やまだひなは歌を止めた。憧れの場所であるガード下で、自ら望んで始めたけれど歌い続けることはできなかった。そしてまた……。日々生まれる小さくてもだいじなことを、歌を止めたひなは考える。
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下着をすべて捨ててしまいたいという欲求に支配されて、じっとしていられない。こんなとき、みんなどうしているのだろう。「ねえ、下着ぜんぶを新しくしたいって思うことある?」始まりの予感がするとき、誰かを好きになったとき、そんな風に思う女の人のお話です。
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地味な高校生活を送っている知也の前に突如可愛らしい一年生がやって来て、交際を申し込んだ!驚く知也と、ヲタを自覚している知也の仲間。高校入学まで、光の中にいられたのは翼がいたからだ。辛くなる時、勇気を出した時、知也は中学校まで一緒だった、生徒たちの頂点に君臨していた女の子、翼を想う。時に人を傷つける傲慢な翼。「翼は僕のものではないけれど、僕はずっと翼のものだから」……辛くなったら、僕を傷つけていいよ。だから、心を大切にしてほしい。周りも、翼の心も。
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平日は家と会社の往復、休日のほとんどは家で疲れを癒す。平凡で、ただ流れ過ぎていく毎日を送る主人公が、些細な偶然から、自分とは別の場所でさりげなく光を放つ男性に出会います。また会いたいと望み、会えないと落ち込み、過大な期待をしてはいけないと自分を戒める主人公。けれど彼のことを知るごとに、気持ちは大きくなってゆく。彼への恋心を確信したとき、想像もしていなかったセリフを彼の口から聞く。この恋のゆくえは?
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実家のイタリア料理店を継いだ奈緒は、幼馴染の隆也に手を焼いていた。不定職でいい加減。おまけに付き合っていた女の子と別れた際の愚痴の飲み会に、いつも自分を付き合わせる。自分の事を何だと思っているんだろう。女友達のままでいればいいのか、女友達をやめたいのか、もう自分の気持ちが分からない。
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鏡に映る現実は残酷だ。じっと老いた自分をみやる。険しい表情を浮かべ過ぎていったバブル時代。バブルの残痕が陣座する今。ギクシャクとする親子関係。もう修復できないと思っていた――。老いを考えずにはいられない50代。ふさぎ込む智子に奇跡が起こる。綺麗を追い求めてもいいじゃない。素敵な年齢を重ねることに智子は気づいた。彼に「ありがとう」と伝えたい。深夜に届くラブソング。
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社会人になってもペンだこに悩む女の人はいるのだろうか。書き取りもテスト勉強もないというのに、ペンだこが痛む。事務職って言ったらパソコン仕事だと思うこのご時世に、マウスだこじゃなくってペンだこが痛む。もしかしてこんな悩みを持つのは私だけではあるまいか。ぷっくりと赤くなった中指が痛いから仕事したくない。休んじゃおうかとウダウダ思いつつも身支度をして、結局いつも通りに出勤。悲しい性である。
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人気のパワースポットであり、桜の名所として有名な旧城下町に樹齢600年くらいと推定される立派な枝垂れ桜がありました。古くからこのあたりを治めてきたお殿様たちは、皆この木を大切に育て、桜にこの町を見守ってもらったと言われています。今から500年くらい前のことです。毎日この桜の木に登り、太い幹に鼻をこすりつける三毛猫がいました。木に登った三毛猫は毎日願っていました。早く春が来ますようにと。これは愛し、愛された猫たちのお話です。
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陽鞠は本屋で働きながら恋愛小説家をしていると言う二足のわらじで生活している。でも自分自身に恋愛経験がなくって、書いているものが本当に合っているのかの自信がない。ひょんな所から生真面目な顔で優しいと言う上司の宮島と急接近するが、彼には家族がいて。じれじれでなかなか始まらない、小さな恋。
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七月七日夜七時からの一時間、決められた店のガーベラが一輪挿してあるテーブルで食事をすると500万円が振り込まれる。大学を卒業以来、僕は毎年この仕事をしている。僕が行かなくなった時点でこの仕事は終了すると伝えられていた。十七歳の夏に書いた曲が、今の僕の作曲家人生を支えているけれど、あの夏の記憶が僕にはない。今年の夏、雨の降り始めた駅前の笹に、僕は『大切な人に出会えますように』と願いを書いて吊るした。……僕の知らない僕の恋は、彼女だけが知っている。
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長編ミステリ恋愛小説。「人類浄化作戦を決行する」。『ドーンコーラス』と名乗る組織が気象現象を操作して世界中に無差別テロを開始した。同じころ、アオイのもとに親友のチカが行方不明になったとの連絡が。さらには、アオイにクモハラなる人物からチカにまつわる怪しげなメールが届き出す。テロとチカとクモハラは繋がるのか。なぜクモハラはアオイにメールを送り続ける? その目的は? 世界が危機にさらされる中、恋愛模様が絡みつく。全5巻の第1巻。
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ライトミステリー恋愛小説。社内でキス魔事件が横行する中、シャルドネ・ピノ・ミオの三人は部屋の前でデータチップを拾った。数字の羅列の入ったチップのデータは犯行予告とも何かのシミュレーションとも取れる代物。どうしてそれが三人の部屋の前に「わざと」落ちていたのか。キス魔の目的は?ただの強制わいせつ行為ではない?キーワードは「情報」。「……信用しているから、許しちゃう。何があっても」。
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奇跡を信じても信じてなくっても。運が悪くってどうしようもなくっても。仕事に追われて疲れていても、受験勉強に追われても、皆に等しくクリスマスはやってくる──。クリスマスをテーマにした、四つの物語。年に一度の日だもの。クリスマスに奇跡を信じてもいいじゃない。
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恋人の浮気をきっかけに自宅に引きこもった狭山奏流。ある日、配達員である中井から荷物を受け取る。その数日後、奏流は中井とばったり出会ってしまう。奏流はその場から逃げ出すが、中井に捕まり連れ込まれてしまうのだが……。引きこもりと配達員の不器用なラブストーリー。
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自信のない大学生の僕。高校時代、周囲は僕を暗黙の了解で「姫」と呼び、近寄りがたいが故のからかいをしたにすぎなかったが、僕にとっては心の傷となっていた。一人でいる僕を、褐色の肌に茶髪、シャープな輪郭に大きな弓形の目をした人気者の君は気にかけてくれる。君のわけ隔てのない優しさは、僕にとって唯一だったが、僕は想いを内に留める。多くの友人と関係を持つ「節操なし」の君のその訳を、僕は君の友人から聞いた。★『永遠と刹那』の主人公に失恋した男の子のその後の物語。
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飯富(おぶ)裕子は、人材派遣会社の営業事務を担当して多忙な毎日をおくっていた。ある日の帰り道、虫をたたく坊やとはちあわせして「おとなのおじちゃんにおそわった」と告げられた。その後に、裕子の学生時代の悪友=羽柴詩穂にもちかけられた合コンに出る途中で愚連隊にからまれるが、運よく西城と名乗る男にすくわれる。じつは西城も合コン出席者のひとりだった。そのままドライブにでた裕子は西城の別面をしらされることになる……
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恋をすると前しか見えなくなってしまう菜月は失恋してヤケ酒をした帰りに、ダンボールに入っている男性、満と出会う。成り行き上拾ってしまった彼のテンポはどこか自分と噛み合わないけれど、嫌ではない。風変わりな出会いが生んだ、とても小さな奇跡。
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短大卒業後、自分の希望通りの職業に就き、充実した日々を送っている美咲。そんな彼女に、同期入社のさわやか系モテ男、本条尚紀が想いを寄せていた。彼に告白されるも、戸惑い、返事が出来ないままだったが……やがてそんな毎日に疑問が生じる。度重なる眩暈と、押し寄せる既視感。そして脳裏に浮かぶ悲しい映像。「この記憶は一体何?」――膨らむ疑惑の中、自分の本当の想いに気づいた美咲は、彼に想いを伝えるため、行動を起こす。
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カフェ・シャルマントには、今日もいろんな客がやってくる。食い道楽なカップルに、秘密を抱えた初心な二人、悩めるサラリーマンに、失恋したてで荒れる女子大生。物語を彩るのは、美味しいコーヒーとスイーツ。コーヒーの薫り漂うこのカフェで、様々な物語を召し上がれ。
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。