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『内田樹』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全103件

  • シリーズ14冊
    8801,100(税込)
    著:
    加谷珪一
    レーベル: ――

    給料は下がるのに、物価は上がる――
    「最悪の未来」(スタグフレーション)を回避するため、
    日本はいま、何をするべきなのか?

    コメンテーターとして、テレビ・ラジオに引っ張りだこの著者が、
    「日本経済を復活させる」唯一の方法を初めて明かす!

    本書では、多くの日本人が衝撃を受けるであろう真実を提示しています。
    それは「日本の高度経済成長は単なる偶然だった」ということ――。
    私たちはこの”間違った成功体験”に固執しすぎるあまり、
    沈みゆく経済を前にしても、効果的な対策を講じられなかったわけです。
    日本経済に対して正しい認識を持てば、
    自ずと「経済復活の処方箋」が見えてくるのです。 ――著者

    【目次・内容例】
    第1章 日本は「経済政策」では復活しない
    ・結局、どの政権でも「低成長」
    ・「現役世代の消費低迷」という大問題
    ・「新しい資本主義」も期待できない
    ……
    第2章 高度成長は“単なる偶然”だった
    ・中国の失敗による「ライバル不在」
    ・日本は「輸出+消費」のハイブリッド
    ・「政府に頼らない産業ばかりが生き残る」という皮肉
    ……
    第3章 IT拒否社会ニッポン
    ・なぜ、日本でイノベーションが生まれないのか?
    ・「IT化の遅れ」が経済衰退のきっかけ
    ・「組織文化」がIT化を妨げる
    ……
    第4章 日本は製造業大国ドイツになれるのか?
    ・半完成品を売る日本、最終製品を売るドイツ
    ・日米貿易摩擦で日本が見せた驚くべき反応
    ・ドイツの巧みな外交戦略
    ……
    第5章 経済成長のエンジンとしての「消費」
    ・「円安がメリット」の時代は終わった
    ・「将来が不安」だと人はお金を貯め込む
    ・異質な「人件費削減策」がもたらしたもの
    ……
    第6章日本が成長する唯一の方法
    ・世界はブロック経済に向けて動き出している
    ・輸出立国を続けるには中国に従うしかない
    ・「1億人の国内消費」を喚起するのがもっとも効率的
    ……
  • 880(税込)
    著:
    内田樹
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    知の巨人が語り尽くす、日本への刺激的処方箋

    いつの間に、日本はこんなに生きづらい、貧しい国になってしまったのか?
    なぜ、こんなにデタラメな政治がまかり通る世の中になってしまったのか?

    その答え、実は「コモン」ですべて説明できるのです。

    AIによる大量失業、富の一極集中、アンチ・グローバリズム、人口減少による高齢化と過疎化……
    いよいよ限界を迎え、音を立てて軋んでいる資本主義。
    その背景には、昔はどこにでもあったコモン(共有地)の喪失がある。
    今こそ分断を超え、新しい共同幻想を立ちあげるときだ。
    絶望の果てに光を見出す希望の書。

    巻末に文庫版特別付録として、東京大学大学院准教授・斎藤幸平との対談「心地よい、新しいコモンについて語ろう」収録!

    21世紀の新たな「囲い込み」を警戒せよ!
    そこには、ディストピアしかない──。

    ・西部劇「シェーン」は「コモンの消失」という悲劇を描いていた
    ・「貧困は自己責任」と切り捨てる心理
    ・「青年」も「旦那」も消え、子どもおじさん・おじいさんが出現
    ・「一罰百戒」で委縮するテレビ局や大手メディア
    ・ディープ・フェイクの時代を生き抜くために

    ※この電子書籍は2020年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 1,056(税込)
    著者:
    内田樹
    著者:
    中田考
    著者:
    山本直輝
    レーベル: 集英社新書
    出版社: 集英社

    オスマン帝国の終焉から100年
    日本は「帝国」の智慧に学べ
    紛争と閉塞を生む「国民国家」の限界を超えるために

    第1次世界大戦後、西欧列強が「国民国家」を前提とし中東に引いた国境線。それが今なお凄惨な戦争の原因になっている。そのシステムの限界は明白だ。
    トルコ共和国建国から100年。それはオスマン帝国崩壊100年を意味する。以来、世俗主義を国是とし、EU入りをめざしたトルコ。だが、エルドアン政権のもと、穏健なイスラーム主義へと回帰し、近隣国の紛争・難民など国境を超える難局に対処してきた。ウクライナ戦争での仲介外交、金融制裁で経済危機に直面しても折れない、したたかな「帝国再生」から日本が学ぶべきこととは? 政治、宗教からサブカルチャーまで。ひろびろとした今後の日本の道筋を構想する。

    ◆目次◆
    プロローグ 「帝国」をめぐる、新しい物語を探して 内田樹
    第1章 現代トルコの戦国時代的智慧に学ぶ
    第2章 国民国家を超えたオスマン的文化戦略を考える
    第3章 東洋に通じるスーフィズムの精神的土壌
    第4章 多極化する世界でイスラームを見つめ直す
    第5章 イスラームのリーダーとしてトルコがめざすもの
    第6章 日本再生のために今からできること
    エピローグI トルコに学ぶ新しい帝国日本の転生 中田考
    エピローグII 明日もアニメの話がしたい 山本直輝
  • 1,760(税込)
    著:
    内田樹
    レーベル: ――

    疫病と戦争で再強化される「国民国家」はどこへ向かうのか。
    拮抗する「民主主義と権威主義」のゆくえは。
    希代の思想家が覇権国「アメリカ」と「中国」の比較統治論から読み解く。

    アメリカにはアメリカの趨向性(あるいは戦略)があり、中国には中国の趨向性(あるいは戦略)がある。それを見分けることができれば、彼らが「なぜ、こんなことをするのか?」、「これからどんなことをしそうか?」について妥当性の高い仮説を立てることができる。それがこれからこの本の中で僕が試みようとしていることです。(第1章より)

    アメリカと中国というプレイヤーがどうふるまうかによって、これからの世界の行方は決まってきます。僕たち日本人にできることは限られています。直接、両国に外交的に働きかけて彼らの世界戦略に影響を及ぼすということは日本人にはできません。日本自体が固有の世界戦略を持っていないのですからできるはずがない。できるのは、両国の間に立って、なんとか外交的な架橋として対話のチャンネルを維持し、両国の利害を調整するくらいです。それができたら上等です。
    とりあえず僕たちにできるのは観察と予測くらいです。この二つの超大国がどういう統治原理によって存立しているのか、短期的な政策よりも、基本的にどのような趨向性を持っているのか、それをよく観察して、世界がこれからどういう方向に向かうのか、どのような分岐点が未来に待ち受けているのか。(第1章より)
  • 子育てにおいて、いちばん大切なことは「子どもに対して敬意を以て接すること」
    男の子の親にも、女の子の親にも読んでもらいたい、旧くてあたらしい子育て論。

    男手で女の子を育てた内田先生と、女手で男の子を育てた三砂先生。共に「離婚して子どもを育てた親」であるふたりによる、誰も書かなかった子育て論。最優先にされるべきは、「子どもに対して敬意を以て接すること」。いまの時代にあわせてアップデートされた、旧くてあたらしい子育て論にして、すべての子育て中の親たちと、育てられ中の子どもたちへ贈る、あたたかなエール。

    「子どもを育てる、ということは、許されることを学ぶことだ、と思います。(…)子どもを持った時点での親の成熟なんて、たかが知れているし、親自身が生きてきた時代と環境とに抜き難い影響を受けながら、なんとか生き延びようとしているような不完全な存在なのですから、かならず、間違います。よかれ、と思ってやったことも、間違っているかもしれない。」(三砂ちづる)

    「僕は未熟な親として子育てをしてきて、ある時点で、「子どもを愛すること」と「子どもを傷つけないこと」では、「子どもを傷つけないこと」の方を優先させるべきではないかと考えるに至りました。(…)「子どもを愛しているから」「子どものことを心配して」「子どもの将来のことを考えて」という理由で子どもを傷つける親が実に多いということを骨身にしみて知ったからです。」(内田樹)

    子育てって困難でしょうか?/子どもは手離すときがむずかしい/親子関係で決定的に重要なこと/子育てにおける母語の意味/性教育はナナメの関係で/感情のカタログを増やす/親を許すこと、親から許されること/生きているなら、それでいい/一度は死んだもの、と思って育てる/「女の社会」にも「男の社会」にも逃避できること/「〈それ〉を何と呼ぶか」よりも「〈それ〉をどう扱うか」/複雑な現実は複雑なままに/今日を機嫌良く生きていくことができたら/……子育てで悩み迷うひとに響く言葉が満載。

    目次
    ■第1便 寄り道しながらはじめましょう
    第1便A 子育てって困難でしょうか? 三砂ちづるより
    第1便B 子どもを手離すときのむずかしさ 内田樹より

    ■第2便 感情とのつきあい方
    第2便A なぜすべてにそう悲観的なのでしょう? 三砂ちづるより
    第2便B 親子関係で決定的に重要なこと 内田樹より

    ■第3便 子育てにおける母語の意味について
    第3便A 性教育はナナメの関係で 三砂ちづるより
    第3便B 感情のカタログを増やす 内田樹より

    ■第4便 親を許すこと、親から許されること
    第4便A ぼんやりすることで得られる力 三砂ちづるより
    第4便B 生きているなら、それでいい 内田樹より

    ■第5便 家族をむずびつけるもの
    第5便A 一度は死んだもの、と思って育てる 三砂ちづるより
    第5便B 家族とは「想像の共同体」 内田樹より

    ■第6便 『細雪』の世界から
    第6便A 「女の文化」と「男の文化」の絡み合い 三砂ちづるより
    第6便B 「女の社会」にも「男の社会」にも逃避できること 内田樹より

    ■第7便 野生と文明のあわいにて
    第7便A  女性の身体性は取り戻せたか? 三砂ちづるより
    第7便B 「産めよ殖やせよ」の逆説 内田樹より

    ■第8便 「母性」なるものをめぐって
    第8便A 母性活性化スイッチ 三砂ちづるより
    第8便B 「〈それ〉を何と呼ぶか」よりも、「〈それ〉をどう扱うか」 内田樹より

    ■第9便 複雑な現実は複雑なままに
    第9便A 人間が太古から物語を使って行ってきたこと 三砂ちづるより
    第9便B 「真のリアリスト」と「リアリストもどき」を分かつもの 内田樹より

    ■第10便 「ものすごく気持ちの良いこと」を経験する
    第10便A 自分を手放せること/自立していくこと 三砂ちづるより
    第10便B 自我が消えてしまう時の解放感と愉悦 内田樹より

    ■第11便 没入すること、10歳前後であること
    第11便A 当時の女の子たちは失神していた 三砂ちづるより
    第11便B 師に全幅の信頼を置く 内田樹より

    ■第12便 長い時間軸の中で考える
    第12便A 無条件に愛され、無条件に見守られること 三砂ちづるより
    第12便B 大人たちから子どもを守るために学校は生まれた 内田樹より

    ■最終便 子育てにおいて、時代が変わっても変わらないもの
    最終便A 今日を機嫌良く生きていくことができたら 三砂ちづるより
    最終便B 親族が存続するために最もたいせつなこと 内田樹より

    長いあとがき 三砂ちづるより
    短いあとがき 内田樹より
  • 男手一つで子育てした内田樹と「オニババ」論の三砂ちづるが“おじさん”“おばさん”として提言! 「いいから黙って結婚しなさい!」……なんで?――大きな価値観の変動のなかで個人が幸せになるための条件を、気鋭の学者たちがそれぞれ一人のおとなとして、家庭人として提言。結婚や出産にも流行があり、悲しい思いやつらい経験をした前の世代へのいたわりの視線をもちつつ、日本人が培ってきた身体の知恵、日本文化のもつ他者への愛情や距離の取り方についてまとめていく。結婚したり出産したり、家庭をもったりして見えてくる人生の味わいを若者たちに見失わせてはならない。

    ●変なおじさん、おばさんが役に立つ
    ●ネガティブなオーラから逃げる武道の感受性
    ●結婚の相手は結局誰でもいい
    ●何でオニババになっちゃうの?
    ●夫婦のエロス的結びつきから家庭がはじまる

    ※本書は2006年バジリコ株式会社から刊行された『身体知――身体が教えてくれること』を文庫化したものです。
  • 1,701(税込)
    著:
    内田樹
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    非常識で、冷笑的な人々が増えたこの国で
    ウクライナ戦争、陰謀論、ポスト真実の時代、公共財の私物化、バワークラシー、ハラスメント……

    非常識で、冷笑的な人々が増えたこの国で――

    ・権力者支配(パワークラシー)の国で上昇志向に駆られた人の振る舞い
    ・なぜ複雑な話は「複雑なまま」扱ったほうがよいのか
    ・人からの採点を待つ「被査定マインド」をやめる
    ・ものごとは原理よりも「程度の問題」で考える
    ・子どもたちを歓待し、承認し、祝福する大切さ……etc.

    親切、品位、勇気……失われゆく徳目を明らかにし、
    〈大人の頭数を増やす〉道しるべがここに
  • 「新しい戦前」ともいわれる時代を“知の巨人”と“気鋭の政治学者”は、どのように捉えているのか。日本政治と暴力・テロ、防衛政策転換の落とし穴、さらには米中対立やウクライナ戦争をめぐる日本社会の反応など、戦後の転換期とされるこの国の今を読み解く。
  • 1,980(税込)
    著:
    内田樹
    著:
    石川康宏
    レーベル: ――

    マルクスの著作に関して著者2人が書簡を交わすシリーズ『若者よ、マルクスを読もう』。13年間続いた名物シリーズの最終巻の対象はいよいよマルクスの大著『資本論』へ。『資本論』の概要や最近の研究動向、資本主義の歴史性、資本主義成立の仕組み、ポスト資本主義の可能性から必然性まで論じ尽くす、資本論を読み解くための入門書。斎藤幸平さん推薦『マルクスが人生を捧げた150年前の著作が、2人の「達人」の手引きによって、現代に生き生きと蘇る。『資本論』をいつ読むの?そりゃ、今でしょ!』
  • ウチダ先生はコラムを書く時、「この文章は今から10年後でもリーダブルだろうか」と自問しながら書いている。連日塗り替えられる時事問題をどれだけの人が記憶しているか? 「AERA」連載の書籍化第3弾。コロナ、東京五輪、旧統一教会問題、安倍氏国葬など。
  • 「自分が機嫌よくいられる場所」を見つけよう
    「最悪の時代」を生き抜くためのウチダ流哲学

    【本書の内容】
    特に今の若者たちはほんとうに厳しく、生きづらい時代を生きていると思う。
    僕が10代だった1960年代は明るい時代だった。
    米ソの核戦争が始まって世界が滅びるのではないかという恐怖が一方にはあったが、そんなことを日本人が心配しても止める手立てもない。
    「どうせ死ぬなら、今のうちに楽しんでおこう」という半ばヤケクソの、ワイルドでアナーキーな気分が横溢していた。
    だから、自由で、民主的で、いろいろな分野で次々とイノベーションが起きるとても風通しのいい時代だった。
    それに比べると、今の日本の社会はとても風通しが悪い。息が詰まりそうだ。

    誰もが「生きづらさ」を感じている。世界は移行期的混乱のうちにあり、あらゆる面で既存のシステムやルールが壊れかけているのに、日本の社会はその変化に柔軟に対応できず、硬直化している。

    当代きっての思想家・内田樹が、この国の閉塞感の原因を解きほぐし、解決のヒントを提示する。
    巻末に「あとがき リーダビリティとは何か」を加え、待望の文庫化!
  • かたや哲学者であり武道家、かたやアフリカ・マリ出身の元大学学長。2人の個性派教育者による、自由すぎるアドバイスとメッセージ。曰く、「管理から逃れて創造的であるために、もっと“だらだら”しよう」「“ゲリラ的”な仕掛けで、異質なもの同士の化学反応を生み出そう」「将来は“なんとなく”決めるべし」「“なんでやねん!”とツッコミを入れて、自らの中に問を立てよ」等々。若い人たちが「大化け」するためのアドバイスとメッセージを、コロナ禍の教育現場から発信。かくも窮屈で不自由な世界を、君たちはどう生くべきか? 京都精華大学で行われた人気講義「自由論」をもとに、新規に語り下ろした対談などを加えて構成。
  • 880(税込)
    著:
    内田樹
    レーベル: 文春文庫
    出版社: 文藝春秋

    日本人は劣化しているのか?
    「今さえよければ、自分さえよければ、それでいい」――。サル化が急速に進む現代社会でどう生きるべきか? ウチダ流・警世の書!

    ※この電子書籍は2020年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 読めば身も心も軽くなる、現代人必読の「読むサプリ」待望の文庫を電子書籍化。飛ぶ鳥を落とす勢いの人気哲学者・内田樹と、話を聞いただけで悪いところを直してしまう革命的治療家・池上六朗が、頭より体を使った「正しい」生き方について本音で語り合う。「肩肘張ってる人は生きるのに肩肘を張っている」「取り越し苦労は傲慢である」(内田氏)、「元気も病気も自分で決めるもの」(池上氏)と両者から飛び出す辛口発言のいっぽうで、「今の自分を肯定しよう」(内田氏)と呼びかける。「ライト・タイム、ライト・プレイス(正しい時、正しい場所に、正しい仕方で存在すること)」をキーワードに、不安や悩みを抱える人たちへ「あなたのための場所はあるんだよ」とエールを送る。
  • 1,760(税込)
    編著:
    内田樹
    著:
    小田嶋隆
    著:
    釈徹宗
    著:
    白井聡
    著:
    仲野徹
    著:
    平川克美
    他3名
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    どうしてこんな時代になったのか?
    「丈夫な頭」を持つ9名の論者による平成30年大総括

    平成の30年は、日本の国運が「隆盛」から「衰退」へと切り替わる転換期だった。
    なぜ30年前に期待されていた「あのこと」は起こらずに、
    起きなくてもよかった「このこと」ばかり現実になったのか?
    平成という時代の終わりに向けて、この間に生まれた絶望の面と希望の面を、
    政治・社会・宗教・自然科学など9つの観点から回想するアンソロジー。

    【目次】
    まえがき ――内田樹
    戦後史五段階区分説 ――内田樹
    紆余曲折の日韓平成史 ――平田オリザ
    シスターフッドと原初の怒り ――ブレイディみかこ
    ポスト・ヒストリーとしての平成時代 ――白井聡
    「消費者」主権国家まで ――平川克美
    個人から「群れ」へと進化した日本人 ――小田嶋隆
    生命科学の未来は予測できたか? ――仲野徹
    平成期の宗教問題 ――釈徹宗
    小さな肯定 ――鷲田清一
  • 1,870(税込)
    編著:
    内田樹
    著:
    平田オリザ
    著:
    白井聡
    著:
    渡邊隆
    著:
    中田考
    著:
    小田嶋隆
    他5名
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    아이고(アイゴー)、困っています。
    もつれた結び目を解くために、みなさんの知恵を貸してください。

    荒れるネット言説、政治のねじれ、歴史修正主義……
    日韓をめぐるさまざまな事象は、「問題」ではなく「答え」である。
    11人の寄稿者が考える、日韓相互理解への道すじ。

    K-POPや韓国コスメ、文学作品の翻訳などカルチャー面での交流が活発な一方、 泥沼化した政治情況につられてヘイトや嫌韓本が幅をきかせる日韓関係をめぐる言説。 「戦後最悪」とも言われるターニングポイントで、もつれた関係を解きほぐす糸口をどう見つけるか? 韓国での講演や著書刊行が続いている内田樹先生を編者に、思想、歴史、安全保障、文化などの観点から、 11名の執筆者が両国関係のこれからを考えるアンソロジー。 「軽々には解けそうもない問題」を前にして、日韓相互理解の道を探る試み。

    いまの日韓関係については、誰か賢い人に「正解を示してください」とお願いするよりも、忍耐づよく終わりなく対話を続けることのできる環境を整えることの方がむしろ優先するのではないでしょうか。クリアーカットであることを断念しても、立場を異にする人たちにも「取り付く島」を提供できるような言葉をこそ選択的に語るべきではないのか、僕はそんなふうに考えています。(まえがきより)

    【目次】
    内田樹「二人の朴先生のこと」
    平田オリザ「私が大学で教えている事柄の断片」
    白井聡「歴史意識の衝突とその超克」
    渡邊隆「韓国は信頼できる友好国となりえるか」
    中田考「隣国を見る視点」
    小田嶋隆「炎上案件に手を出す者は、必ずや己の身を焦がすことになる」
    鳩山友紀夫「東アジア共同体をめぐる、ひとつの提言」
    山崎雅弘「韓国のことを知らない日本人とその理由」
    松竹伸幸「植民地支配の違法性を考える」
    伊地知紀子「卵はすでに温められている」
    平川克美「見えない関係が見え始めたとき」
  • 1,540(税込)
    編著:
    内田樹
    著:
    岡田憲治
    著:
    小田嶋隆
    著:
    加藤典洋
    著:
    白井聡
    著:
    想田和弘
    他5名
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    世の中の枠組みが大きく変化し、既存の考え方が通用しない歴史の転換期に、
    中高生に向けて「これだけは伝えておきたい」という知見を集めたアンソロジー。
    言葉の力について、憲法について、愛国心について、科学的態度について、
    弱さや不便さに基づいた生き方について……。
    若者たちがこれからの時代を生き延びるための知恵と技術がつまった、
    未来へ向けた11のメッセージ。

    タイトルにある「転換期」というのは、世の中の枠組みが大きく変化する時代のことです。(…)大人たちの大半が今何が起きているのかを実は理解できていない状況のことです。だから、大人たちが「こうしなさい」「こうすれば大丈夫」と言うことについても、とりあえず全部疑ってかかる必要がある。今は「マジョリティについて行けばとりあえず安心」という時代ではないからです。(「はじめに」より)

    【目次】
    身体に訊く──言葉を伝えるとはどういうことか 内田樹
    僕の夢――中高生のための「戦後入門」 加藤典洋
    表と裏と表――政治のことばについて考えてみる 高橋源一郎
    人口減少社会について根源的に考えてみる 平川克美
    13歳のハードワーク 小田嶋隆
    空気ではなく言葉を読み、書き残すことについて 岡田憲治
    科学者の考え方――生命科学からの私見 仲野徹
    消費社会とは何か――「お買い物」の論理を超えて 白井聡
    「国を愛する」ってなんだろう? 山崎雅弘
    「中年の危機」にある国で生き延びるために 想田和弘
    社会に力がついたと言えるとき 鷲田清一
  • 1,870(税込)
    編著:
    内田樹
    著:
    堀田新五郎
    著:
    斎藤幸平
    著:
    白井聡
    著:
    中田考
    著:
    岩田健太郎
    他10名
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    少子化・人口減、気候変動、パンデミック……。国力が衰微し、手持ちの国民資源が目減りしてきている現在において「撤退」は喫緊の論件。にもかかわらず、多くの人々はこれを論じることを忌避している。
    名著『失敗の本質』で言われた、適切に撤退することができずに被害を拡大させた旧・日本陸軍と同じ轍をまた踏むことになるのか?
    「子どもが生まれず、老人ばかりの国」において、人々がそれなりに豊かで幸福に暮らせるためにどういう制度を設計すべきか、「撤退する日本はどうあるべきか」について衆知を集めて論じるアンソロジー。

    目次

    まえがき 内田樹

    ■1 歴史の分岐点で
    撤退は知性の証である──撤退学の試み 堀田新五郎
    撤退のための二つのシナリオ 内田樹
    撤退戦としてのコミュニズム 斎藤幸平
    民主主義からの撤退が不可能だとするならば 白井聡
    撤退戦と敗戦処理 中田考

    ■2 撤退の諸相
    撤退という考え方──ある感染症屋のノート 岩田健太郎
    下野の倫理とエンパワメント 青木真兵
    音楽の新しさはドレミの外側にだって広がっている 後藤正文
    文明の時間から撤退し、自然の時間を生きる 想田和弘
    撤退のマーチ 渡邉格
    撤退女子奮闘記 渡邉麻里子

    ■3 パラダイム転換へ
    『桜の園』の国から 平田オリザ
    ある理系研究者の経験的撤退論 仲野徹
    Withdrawalについて──最も根っこのところからの撤退 三砂ちづる
    個人の選択肢を増やす「プランB」とは何か 兪炳匡
    極私的撤退論 平川克美
  • コロナ禍で変わったこと、変わらなかったこと、変わるべきことは何か。東京一極集中の弊害、空洞化する高等教育、査定といじめの相似構造、感染症が可視化させたリスク社会を生きるすべを語る、哲学者と医者の知の対話。
  • 政治、民主主義、憲法、教育、未来を占う

    雑誌・新聞掲載原稿、解説、講演を大幅加筆修正、書下ろしを加え、未来の日本がどのような変化を遂げていくべきか、日本の根幹を創る「民主主義」「政治」「憲法」「教育」の4項目について論じる、内田イズムが詰まった1冊。

    戦後民主主義の価値観はどのように生まれ、どのような変遷をたどったのか?
    「戦後民主主義」の含意は、さまざまであるが、日本国憲法に示された主権在民、平和主義、基本的人権の尊重、また教育基本法が背景にあることには誰しも異論がないだろう。占領下に生まれた戦後民主主義はこれからどこへ向かうのか? 日本の国の根幹を支える「民意」の反映は、もう失われてしまったのか? 道徳的「インテグリティ」が欠如する政治、日本社会が「株式会社化」する民主主義、沈黙の憲法制定過程問題、貧して鈍して劣化する教育。

    日本の未来を創るうえで最重要となる4大イシューを取り上げ、日本を代表する論客が日本のイディオクラシーを批判するとともに、この国の未来を問う。
  • 人間の心身は無限の深みと広がりを持つ――武道の教えを解きほぐしながら、危機の時代に人はどう生きるべきか、社会システムはどうあるべきかを縦横無尽に論じる。武道論=日本論の金字塔。
  • 1,500(税込)
    著:
    内田樹
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    縁故主義、相互監視、正常性バイアス、反知性主義、
    “コロナ・マッチョ”、『1984』的ディストピア……
    なぜ日本はここまで劣化したのか?

    ・エビデンスを軽んじ、政治効果を優先させた日本の感染症対策
    ・知的無能が評価される「イディオクラシー」(愚者支配)とは
    ・“母子癒着”する日米関係とディストピア化する社会
    ・カミュ『ペスト』に描かれた危機下における大人の市民像
    ・「王道」と「覇道」――中国はこれからどうなるのか?
    ・書物という外部への回路がもつ「コモンの再生」の可能性……etc.

    社会の病毒をえぐり、再生への道筋を示す真の処方箋!
  • 「台湾侵攻」は起こるのか? コロナ後の覇権国とは? 時代を代表する論客ふたりが、不透明な世界の先行きを展望する! コロナ禍という未曽有の大惨事を経て、世界情勢は大きな変化を遂げた。アメリカではバイデン新政権が誕生し、国際協調路線を推し進めている。他方、中国は香港やウイグルの問題を抱えながらも「ワクチン外交」を繰り広げ、世界的に影響力を拡大しようとしつつある。こうした米中の覇権抗争のもとで、今後の世界はどのような動きを見せていくのか。アメリカを覆う「分断」の歴史的背景、中国の積極的な対外進出の裏側にある「焦り」の正体、そしてこれからの日本の展望などについて、時代を代表する論客ふたりが縦横無尽に議論する。
  • 1,166(税込)
    著者:
    藤原辰史
    著者:
    姜尚中
    著者:
    隠岐さや香
    著者:
    池内了
    著者:
    佐藤学
    著者:
    杉田敦
    他21名
    レーベル: 集英社新書
    出版社: 集英社

    あいちトリエンナーレ2019、日本学術会議 会員任命拒否、検察官定年延長、加計学園問題……今、起きている出来事の本質を見抜くための論考集。
    「百人組手で知性を鍛え、不当性に抗う訓練になる一冊」――荻上チキ(評論家)
    あらゆる「自由」が失われつつある中で、研究者・作家・芸術家・記者などが理不尽な権力の介入に対して異議申し立てを行う。少しでも声を上げやすい世の中になるようにと願って26名の論者が集い、「自由」について根源的に掘り下げる。
    批判的思考を養うための書!
    【本文より】
    表現の範囲がどんどん狭まっている――ヤマザキマリ
    批判精神に欠けた学者に囲まれた政府は、端的にいって災厄――藤原辰史
    アーティストやタレントが政治的な発言をするたびに、猛バッシングを受けますが、彼らも市民の一人です。政治的発言をしてはならない理由がわかりません――上野千鶴子
    私たち日本人は「自由は取扱いの難しいものだ」という実感に乏しいように思われる――内田樹
  • 文明史的スケールの問題に挑む!
    21世紀末、日本の人口が約半数になる⁉ この大きな変化に対して私たちは何をなすべきか。
    人口減少社会の「不都合な真実」をえぐり出し、文明史的スケールの問題に挑む“生き残るため”の論考集。各ジャンルを代表する第一級の知性が贈る、新しい処方箋がここに。

    【目次】
    ・序論 文明史的スケールの問題を前にした未来予測 内田樹
    ・ホモ・サピエンス史から考える人口動態と種の生存戦略 池田清彦
    ・頭脳資本主義の到来
    ――AI時代における少子化よりも深刻な問題 井上智洋
    ・日本の“人口減少”の実相と、その先の希望
    ――シンプルな統計数字により、「空気」の支配を脱する 藻谷浩介
    ・人口減少がもたらすモラル大転換の時代 平川克美
    ・縮小社会は楽しくなんかない ブレイディみかこ
    ・武士よさらば
    ――あったかくてぐちゃぐちゃと、街をイジル 隈 研吾
    ・若い女性に好まれない自治体は滅びる
    ――「文化による社会包摂」のすすめ 平田オリザ
    ・都市と地方をかきまぜ、「関係人口」を創出する 高橋博之
    ・少子化をめぐる世論の背景にある「経営者目線」 小田嶋 隆
    ・「斜陽の日本」の賢い安全保障のビジョン 姜尚中

    内田樹×藻谷浩介の特別対談「世界の人口動態と帝国再編」を収録

    ※この電子書籍は2018年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 1,870(税込)
    著:
    佐藤学
    著:
    上野千鶴子
    著:
    内田樹
    著:
    長谷部恭男
    著:
    杉田敦
    著:
    髙山佳奈子
    他7名
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    これはもはや、学問の自由のみならず、民主主義の危機!

    菅義偉首相による日本学術会議会員への被推薦者6名の任命拒否は、学問の自由と独立性を侵害する重大な危機につながる行為。日本学術会議はじめさまざまな学協会から強い抗議の意が表明される一方、政権は様々な論点ずらしをもってこの問題を矮小化し、議論は長期化の様相を呈している。この問題の背景に何があるか、学術会議はなぜ必要か、さらに学問の自由とはなにか、それがなぜ重要であるかについて、市民の理解を求め、世論を喚起するべく編まれた緊急出版。佐藤学・上野千鶴子・内田樹の3名が編者となり、多彩な執筆陣が繰り広げる、学問の自由と民主主義をめぐる白熱の論考集。任命拒否を受けた6名のメッセージも収録。

    「いったい何が壊されたのか。人々が震撼した危機は何なのか。そして、この事件は何の始まりなのか。本書は、この衝撃的な出来事を多角的に照らし出し、その深層を解明する趣旨で編集された」──佐藤学
    「これは日本の民主制を深く傷つけ、国際社会における日本の学術の信頼性と威信を著しく損なう行為です」──内田樹
    「菅政権に学者を屈服させることはできない。この戦端を開いたことを、政権は後悔することになるだろう」──上野千鶴子

    【目次】
    はじめに 佐藤学

    1 学術総動員体制への布石 上野千鶴子
    2 日本学術会議における「学問の自由」とその危機 佐藤学
    3 政府が学問の世界に介入してきた 長谷部恭男+杉田敦
    4 任命拒否の違法性・違憲性と日本学術会議の立場 髙山佳奈子
    5 学問の自律と憲法 木村草太
    6 日本学術会議とジェンダー平等 後藤弘子
    7 日本学術会議と軍事研究 池内了
    8 酔生夢死の国で 内田樹
    9 学術会議だけの問題ではない三つの側面 三島憲一
    10 「学問の自由」どころか「学問」そのものの否定だ 永田和宏
    11 文化的適応としての科学と日本学術会議 鷲谷いづみ
    12 1000を超える学協会の抗議声明から読み取れること 津田大介

    ■資料編
    任命拒否を受けた6人のメッセージ(芦名定道、宇野重規、岡田正則、小澤隆一、加藤陽子、松宮孝明)
    公表された声明文から(法政大学総長、日本ペンクラブ、現代歌人協会・日本歌人クラブ、映画人有志)
    日本学術会議による「要望書」
    日本学術会議法
    声明を公表した学協会一覧
    日本学術会議問題 日録

    あとがき 上野千鶴子・内田樹
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    (目次より)
    ●〔対談〕文科大臣×早大総長
    オンライン授業によるグローバル化、地域格差解消
    逆境が生み出したポストコロナの大学像
    萩生田光一×田中愛治×司会:古沢由紀子

    ●オックスフォードからの提唱
    抵抗の場たるべく、「広く浅い」学びから脱却せよ
    苅谷剛彦

    ●〔対談〕知的刺激を与えるオンライン時代の試行錯誤
    いま必要なのは「ゲリラ」的教育だ
    ウスビ・サコ×内田 樹×司会:小林哲夫

    ●現役高校教師・緊急レポート
    コロナ禍に揺れる学校現場と新大学入試
    大庭大輝

    ●データ軽視・現場軽視を繰り返すな
    大学入試改革は「失敗」から何を学ぶべきか
    中村高康

    ●コロナ禍の東工大で見えたオンラインの逆説的効果
    尖った研究・尖った学びは「隙」から生まれる
    伊藤亜紗

    ●学生の悩み相談の現場から
    ここに注意! 自粛下の大学生のメンタルヘルスケア
    梶谷康介

    ●「退出」ボタンで途絶えない教育空間の喜び
    新入生がキャンパス封鎖で経験し考えたこと
    庭田杏珠

    【学術会議編】
    ●元会長が人事、安全保障問題等の疑問に答える
    学術会議改革はどうあるべきか
    大西 隆

    ●時代錯誤なレッドパージと学者集団の大いなる矛盾
    池内 恵

    ●中国の軍民融合に無頓着な日本
    大学はなぜ経済安保を直視しないのか
    細川昌彦
  • 右傾化する世界、日本社会を覆う反知性主義、親米保守という矛盾など、現代日本に潜む戦後史の問題の本質を縦横無尽に語り尽くす。文庫化にあたり、安倍政権の終わりとアメリカ大統領選、東京オリンピックを中心とした新たな対談を追加!
  • コロナ・パンデミックによって世界は変わった。グローバル資本主義の神話は崩れ、医療や教育などを「商品」として扱ってはならないことがはっきりし、一握りの超富裕層の一方で命を賭して人々の生活を支える多くのエッセンシャルワーカーが貧困にあえぐ構図が明らかとなった。私たちは今、この矛盾に満ちた世界をどうするかの分岐点にいる。この「歴史的転換点」以後を生きる中高生たちに向けて、5つの世代20名の識者が伝える「生き延びるための知恵」の数々。知的刺激と希望に満ちたメッセージ集。

    こんなに誠実な大人たちから、地球を引き継げるワクワクをあなたへ。
    ──山邊鈴(長崎県立諫早高校3年/「この割れ切った世界の片隅で」作者)

    「ウイルス一つによって、わずか数ヵ月の間に、ほんの昨日までこの世界の「常識」だと思われていたことのいくつかが無効を宣告されました。それがどのような歴史的な意味を持つことになるのか、人々はまだそのことを主題的には考え始めてはいません。日々の生活に追われて、そんな根源的なことを考える暇がありませんから。でも、中高生たちはこの「歴史的転換点」以後の世界を、これから長く生きなければなりません。彼らに「生き延びるために」有益な知見や情報を伝えることは年長者の義務のひとつだと僕は思います」(まえがきより)

    【目次】
    まえがき 内田樹

    ■1 Letters from around 30
    ポストコロナにやってくるのは気候危機 斎藤幸平
    楽しい生活──僕らのVita Activa 青木真兵
    これからの反乱ライフ えらいてんちょう

    ■2 Letters from over 40
    君がノートに書きつけた一編の詩が芸術であること 後藤正文
    技術と社会──考えるきっかけとしての新型コロナ危機 白井聡
    「タテ、ヨコ、算数」の世界の見方 岩田健太郎
    支援の現場から考える、コロナ後の世界 雨宮処凛
    「大学の学び」とは何か──「人生すべてがコンテンツ」を越えて 増田聡

    ■3 Letters from over 50
    コロナで明らかになった日本の最も弱い部分──対話・エンパシー・HOME 平田オリザ
    コロナ禍と人間──私たちはどう生きるのか 想田和弘
    台風とコロナ・パンデミックは同じか? 俞炳匡
    図太く、しぶとく、生きてゆけ──誰も正解を知らない問題にどう答えを出すか 山崎雅弘

    ■4 Letters from over 60
    医療が無料であること 三砂ちづる
    人生100年時代、ポストコロナはダブルメジャーで 仲野徹
    メメント・モリ──思いがけない出会いに開かれているために 中田考
    ディレンマの知性 釈徹宗

    ■5 Letters from over 70
    ポストコロナ期における雇用について 内田樹
    自分に固有の問題を考えること 池田清彦
    コロナと価値のものさし 平川克美
    マスクについて 鷲田清一
  • リスクを受け入れ、他人とずれながら持久走。それが、コロナの時代。新型コロナウイルスのパンデミックが無効化させた、ゼロサム競争、同調圧力、新自由主義。経済格差や分断が急速に広がるなかで、感染対策と経済活動に引き裂かれる社会。これまでの日常が非日常となった今、明日に向けての指針とは? コロナ禍における心身自由な生き方について、5月、6月、7月と変わりゆく状況下で語り合ったすべてがここに!
  • わが子への怯え、親への嫌悪。誰も感じたことがある「親子の困難」に対し、名文家・内田樹さんが原因を解きほぐし、解決のヒントを提示します。それにしても、親子はむずかしい。その謎に答えるため、1年かけて内田親子は往復書簡を交わします。「お父さん自身の“家族”への愛憎や、恨み、思い出を拾い集めて文字に残したい」「るんちゃんに、心の奥に秘めていたことを語ります」。微妙に噛み合っていないが、ところどころで弾ける父娘が往復書簡をとおして、見つけた「もの」とは?
  • この二人が読み直すと「古典」はこんなに面白い。日本文化の奥の底のさらに奥へ! 能、論語、古事記……あまりに濃厚な対談講義。思想家・内田樹と能楽師・安田登。異才の二人が語り尽くす!
  • ほんとうに新しいものは、いつも思いがけないところからやってくる! 仕事、結婚、家族、教育、福祉、共同体、宗教……私たちをとりまく「あたりまえ」を刷新する、新しくも懐かしい生活実践の提案。

    しょぼい起業でまっとうな資本主義を再生/もののはずみで家族になる/国家が掲げる大義名分より仲間が大事/欲しいものがあればまずそれを他人に与えるところから/話はどんどん複雑にする/お金は「思いがけない使い道」に……。
    世界を変えるには、まず自分の生活を変えること。熟達の武道家から若き起業家へ、世代間の隔絶を越えて渡す「生き方革命」のバトン。

    何か「新しいけれど、懐かしいもの」が思いがけないところから登場してくる。それを見て、僕たちは、日本人がまったく創造性を失ったわけではないし、才能が枯渇したわけでもないと知って、ほっとする。きっとそういうことがこれから起きる。もうすぐ起きる。それが「どこ」から始まるのかは予想できないけれど、もうすぐ起きる。そういう予感が僕にはします。えらてんさんとの出会いは僕にとってそのような徴候の一つでした。
    (内田樹 まえがきより)

    【目次】
    1章 全共闘、マルクス、そして身体
    2章 しょぼいビジネス、まっとうな資本主義
    3章 共同体のあたらしいあり方
    4章 教育、福祉制度を考える
    5章 先祖と宗教とユーチューバー
    6章 日本とアジアのあるべき未来
  • 【祝!! 集英社新書創刊20周年!】集英社の<知の水先案内人>として、文化、芸術、政治、経済と幅広いジャンルを網羅する集英社新書が、2019年11月、創刊20周年を迎えました。そこで集英社新書でおなじみの著者の方々にご登場いただき、集英社新書や自身の著作への思いを語っていただきながら、その歴史を振り返ります。また、数々の名著の作品紹介と試し読みも収録。ぜひダウンロードしてお楽しみください。
  • シリーズ5冊
    1,1441,870(税込)

    話題の古典新訳を手掛けた作家たちは作品について、どう捉え、どう訳したのか。古事記から百人一首まで、第一線の作家たちが作品の魅力や訳の工夫などを語った、大好評の古典講義。
  • シリーズ2冊
    748814(税込)
    著者:
    内田樹
    著者:
    高橋源一郎
    イラストレータ:
    ほしよりこ
    レーベル: matogrosso

    「人生にはいろんなことがあるよねって僕は読んでてホッとしました」 ──内田樹 ★ほしよりこの楽しいイラストに、 柴田元幸×内田樹による〈特別対談〉も収録! ひとはいつだって、それぞれの現実を生きている ◎スリに遭い、大事な写真がなくなった!でもある日、郵便受けを開けたら……(「写真」) ◎死のうと思った。二歳の息子と車に乗ってエンジンをかけたそのとき……(「死のトンネル」) 「あるある」から「まさか!」まで、どこかの誰かの身に起きた、本当にあったストーリー。 ポール・オースターが呼びかけ、全米から体験談が寄せられた『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』。 いきいきとアメリカの姿を描き出した、感動のプロジェクトを日本でも。
  • 「やりたいこと」を諦めたことも、
    「やりたくないこと」を我慢したことも、
    僕には一度もありません。

    思想家・内田樹の痛快人生案内!

    心と直感に従って生きればいい。
    無理して決断する必要はない。
    「なんとなく」選んだことが、
    自分にとって一番いい状態だから。

    豪快すぎる半生記!

    いじめが原因で小学校で登校拒否
    受験勉強が嫌で日比谷高校中退
    親の小言が聞きたくなくて家出
    大検取って東大に入るも大学院3浪
    8年間に32大学の教員試験に不合格
    男として全否定された離婚
    仕事より家事を優先して父子家庭12年

    *昭和の時代を伝える「非日常写真館」も

    <あとがきより>

    「自分らしさ」という言葉が僕はあまり好きじゃないのですが、
    それでもやはり「自分らしさ」というのはあると思います。
    ただ、それはまなじりを決して「自分らしく生きるぞ」と力んで創り出したり、
    「自分探しの旅」に出かけて発見するようなものじゃない。
    ふつうに「なんとなくやりたいこと」をやり、
    「なんとなくやりたくないこと」を避けて過ごして来たら、
    晩年に至って、「結局、どの道を行っても、
    いまの自分と瓜二つの人間になっていたんだろうなあ」という感懐を抱く……
    というかたちで身に浸みるものではないかと思います。

    僕がわが半生を振り返って言えることは、
    僕は他のことはともかく「心と直感に従う勇気」については
    不足を感じたことがなかったということです。
    これだけはわりと胸を張って申し上げられます。
    恐怖心を感じて「やりたいこと」を断念したことも、
    功利的な計算に基づいて「やりたくないこと」を我慢してやったこともありません。
    僕がやったことは全部「なんだかんだ言いながら、やりたかったこと」であり、
    僕がやらなかったことは「やっぱり、やりたくなかったこと」です。
    というわけですので、この本はできたら若い方に読んでいただいて、
    「こんなに適当に生きていてもなんとかなるんだ」と安心してほしいと思います。
  • 緊張と不安の時代に、「善く死ぬ」とはどういうことか? 武道、呼吸、瞑想からヒマラヤでの想像を絶する修行までさまざまなエピソードを通じて、武道家にして思想家の内田樹と、ヨーガの大家、成瀬雅春が死について縦横無尽に語り合う。そもそも死は病ではなく、いずれ誰にも訪れるもの。むやみに恐れるのではなく、生の充実を促すことが善き死を迎える準備となりうるというヒントを、ふたりの身体のプロがやさしく教える。
  • 多年、聖地巡礼を実践してきた内田樹と釈徹宗が、3名の碩学と争った聖地論争。
    脳科学、歴史学、宗教人類学の視点から「日本人と聖地」の関係性を探る!
    ◎内容
    第I部 VS茂木健一郎
    「日本人における聖地とは?」
    第II部 VS高島幸次
    「大阪の霊的復興」
    第III部 VS植島啓司
    「日本の聖地の痕跡」
  • 私たちはいつから、
    株式会社・日本の従業員になったのか!?

    人々に蔓延する従業員マインドと急速に劣化する政治、
    グローバル資本主義の末路、
    対米自立の幻想と蹉跌……
    すべてが株式会社化する「平成」という特異な時代の実像から
    日本の深層部を明かす。

    (目次)
    第1章 平成時代と対米自立の蹉跌
    ・カネの力、国際社会の信望によって対米自立を果たすという幻想
    ・敗戦時のまま日本に残存する「北方領土」と「南方領土」
    ・天皇制と立憲デモクラシー、異なる原理が共生している本当の理由
    ・日本の改憲にアメリカはどう出るか
    ・・・

    第2章 あらゆるものが株式会社化する特異な時代
    ・株式会社化した社会で、人々に広がる従業員マインド
    ・貧乏くさい日本人にジャストフィットする貧乏くさい政権
    ・官邸の情報統制ではなく、ほとんどは自己検閲、自主規制である
    ・政治家の能力とは無関係に吹く「風」の異様さ
    ・・・

    第3章 グローバル資本主義の末路
    ・結局、グローバル資本主義は戦争に行き着くほかない
    ・全世界が模索している新しい資本主義のあり方
    ・トランプ登場で失われたアメリカの「真の国力」
    ・アメリカ衰退後、未来を示す力こそ大きな国力だ
    ・・・

    第4章 沖縄問題からみた新しい世界地図
    ・日本が主権国家であるかのように偽装してきたツケ
    ・対米従属の記念碑的事業である辺野古基地建設
    ・中国、アメリカなどの大国に与しない日韓の共同体構想
    ・日中の連携を軸にして構築される東アジア共同体構想
    ・・・
  • 1,496(税込)
    著:
    内田樹
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    グローバリズムに翳りがみえてきた資本主義末期に国民国家はどこへ向かうのか?
    これからの時代に宗教が担う役割は? ことばの持つ力をどう子どもたちに伝えるか?
    戦中派世代の経験から学ぶべき批評精神とは? 憲法をめぐる議論から
    浮かび上がる政権劣化の諸相……日本をとりまく喫緊の課題について、
    情理を尽くして語った著者渾身の講演集。
    沈みゆくこの国に残された希望の在り処とは?
  • 1,496(税込)
    著:
    内田樹
    レーベル: ――
    出版社: 晶文社

    行き過ぎた市場原理主義、国民を過酷な競争に駆り立てるグローバル化の波、
    排外的なナショナリストたちの跋扈、改憲派の危険な動き……
    未曾有の国難に対し、わたしたちはどう処すべきなのか?
    脱グローバリズム、贈与経済への回帰、
    連帯の作法から「廃県置藩」論まで、
    日本の未来を憂うウチダ先生が説く、国を揺るがす危機への備え方。
  • 1,540(税込)
    著者:
    内田樹
    レーベル: 筑摩選書
    出版社: 筑摩書房

    武道の極意は他者との共生にあり

    「いのちがけ」の事態を想定し、高度な殺傷術として洗練されてきた日本の武道。幕末以来、武道はさまざまな歴史的淘汰にさらされ、それに耐え、そのつど「変身」を遂げつつ生き延びてきた。本来の意味は失われても、「心身の感知能力を高め、潜在可能性を開花させるための技法の体系」である武道には、今こそ見るべき叡智が満ちている。達見の武道論。
  • 先の見えない時代をどう生き抜くか? 判断力、教育、政治、グローバル資本主義など「人間の生き方」をめぐりウチダ節が炸裂! キケロ、トクヴィル、カミュ、カントら古典的至言も随所にちりばめる。「AERA」連載を新書で一気読み!
  • 1,038(税込)
    著者:
    内田樹
    レーベル: 潮新書
    出版社: 潮出版社

    ウチダ流読書術の秘訣、教えます。
    あの名作から自著まで、紹介数170冊超!
    滋味たっぷり、笑って学べる最強読書エッセイが、装いも新たに新書で登場!

    強靭でしなやかな知性は、どのような読書から生まれるのか――。
    博覧強記のウチダ先生が、現代を生き抜くための読書術を開陳!
  • 多数の著作から選ばれたベストワークス
    内田樹の思想を知り、辿る上で欠かせない著作十一作を著者自らが解説する。
    現在の日本と世界の問題を解くために重要となる一冊。

    100冊を超える著書・翻訳書を刊行してきた著者。
    自作自註の講義でとりあげられた『ためらいの倫理学』『先生はえらい』
    『レヴィナスと愛の現象学』『街場の中国論』『日本辺境論』『「おじさん」的思考』
    『昭和のエートス』『下流志向』などを論じる中で生まれた新たな思考が飛翔する一冊。

    巻末に著者・翻訳者リストを収録。
  • 1,650(税込)
    著:
    内田樹
    レーベル: ――

    ぼくはいかにして天皇主義者になったのか。
    立憲デモクラシーとの共生を考える待望のウチダ流天皇論。

    【ウチダ流「天皇論」の見立て】
    ◆天皇の「象徴的行為」とは死者たち、傷ついた人たちと「共苦すること」である。
    ◆「今」の天皇制システムの存在は政権の暴走を抑止し、国民を統合する貴重な機能を果たしている。
    ◆国家には、宗教や文化を歴史的に継承する超越的で霊的な「中心」がある。日本の場合、それは天皇である。
    ◆安倍首相が背負っている死者は祖父・岸信介など選択された血縁者のみだが、今上陛下はすべての死者を背負っている。
    ◆日本のリベラル・左派勢力は未来=生者を重視するが、過去=死者を軽視するがゆえに負け続けている。

    【本書の概要】
    2016年の「おことば」から生前退位特例法案までの動きや、これまでの今上天皇について「死者」をキーワードとしてウチダ流に解釈。

    今上天皇による「象徴的行為」を、死者たち、傷ついた人たちのかたわらにあること、つまり「共苦すること(コンパッション)」であると定義。

    安倍首相が背負っている死者は祖父・岸信介など選択された血縁者のみだが、今上陛下はすべての死者を背負っていると指摘する(「民の原像」と「死者の国」)。

    さらに日本のリベラル・左派勢力は生者=現在・未来を重視するが、過去=死者を軽視するがゆえに負け続けていると喝破。

    同時に日本は「天皇制」と「立憲デモクラシー」という対立する二つの統治原理が拮抗しているがゆえに、「一枚岩」のロシアや中国、二大政党によって頻繁に政権交代する米仏のような政体にくらべて補正・復元力が強いとも論じる。

    天皇主義者・内田樹による待望の天皇論。
  • アメリカ、欧州で排外的な政治勢力が台頭する中、ロシア、中国の影響力が日増しに拡大している。米ソ対立の冷戦終結から四半世紀経ち、世界各地に複数の覇権の競合関係が生まれている。はたして、その狭間で日本が生き残るためには何が必要なのか? そのカギは日・台・韓の連帯にあり。アメリカとの一方的な従属関係を見直し、中国、ロシアなど、スーパーパワー間にある中小民主主義国家同士の協力関係の構築はいかにして可能か。世界史レベルの地殻変動と戦後の平和国家的な国のあり方を蹂躙する近年の日本の政策を目の前に、リベラルの重鎮ふたりがその理路を提示する。 【目次】はじめに 日本・韓国・台湾連携の夢 ――これがボクらの生きる道 内田 樹/序章 問題提起 ――自由主義はなぜこれほど脆かったのか/第一章 リベラルの限界 ――「モビリティー」に無力化された自由主義/第二章 ニッチな辺境国家が結ぶ新しいアジア主義の可能性/第三章 アジアの連携を妨げる「確執」をどう乗り越えるか/第四章 不穏な日本の行方 ――たどり着けるか「日本の生きる道」/おわりに アジア辺境の「虚妄」に賭ける ――これがみんなの生きる道 姜尚中/主要参考文献
  • シリーズ4冊
    1,3201,980(税込)
    著:
    内田樹
    著:
    釈徹宗
    レーベル: ――
    出版社: 東京書籍

    内田樹と釈徹宗が、日本人が失っている霊性を再生賦活すべく、日本各地の「聖地」を旅する新シリーズ。第1巻は大阪、京都、奈良。
  • 「どうしたらいいか分からない!」と不安になったら、思いきって自分の直感力を信じてみよう。社会の価値観がぶれるとき、案外頼りになるのは生物学的にプリミティブな感覚だったりする! 「ウチダ式」人生処世術が濃密につまった162のポイント。
  • 462(税込) 2024/5/2(木)23:59まで
    著:
    内田樹
    著:
    名越康文
    レーベル: 新潮新書
    出版社: 新潮社

    いったいこの時代に子を持つというのはどういうことなのか。「子どもたちの暴走」にどう対処すればいいのか……。思春期の子どもたちと日々向き合う精神科医と、「成熟」や「学び」について考えつづける仏文学者が徹底的に語り合う。役割としての母性、「子どもよりも病気な」親たち、「ためらう」ことの大切さ、脳と身体の関係など、意外な角度から親子の問題を洗いなおす。少しだけ元気の出る子育て論。
  • 462(税込) 2024/5/2(木)23:59まで
    著:
    内田樹
    レーベル: 新潮新書
    出版社: 新潮社

    日本人とは辺境人である――「日本人とは何ものか」という大きな問いに、著者は正面から答える。常にどこかに「世界の中心」を必要とする辺境の民、それが日本人なのだ、と。日露戦争から太平洋戦争までは、辺境人が自らの特性を忘れた特異な時期だった。丸山眞男、澤庵、武士道から水戸黄門、養老孟司、マンガまで、多様なテーマを自在に扱いつつ日本を論じる。読み出したら止らない、日本論の金字塔、ここに誕生。
  • 1,232(税込)
    著:
    内田樹
    レーベル: ――
    出版社: 新潮社

    政治家の失言、ネット上の罵詈雑言、就活や婚活の壁……他人を呪うことは、自らを呪うこと。「ほんとうの私」なんてどこを探してもいない。ぱっとしない「自分」だけど、そろそろ受け容れて、もっと自分を愛そう。そして、他人にも祝福の言葉を贈ろう。時代に蔓延する「呪い」を解く智恵を語る、ウチダタツル的・新“贈与論”。
  • 本書は、横浜国立大学で二〇一六年度において開講された特別セミナー科目「文系学部解体――大学の未来」(全五回)の講演会・討議を記録したものである。その趣旨は、横浜都市文化ラボ(代表=室井尚)のHP上で、以下の通り記されている。
    「横浜国立大学では、29年度から文理融合の新学部【都市科学部】が設置されることになっています。そのうち、人間文化課程の教員の多数が配属される【都市社会共生学科】の日本人学生定員は60名であり、これまでの150名から大幅に縮小されることが決定済みです。 こうした国・文科省の「文系縮小」の政策に対して異議を唱えた室井尚著『文系学部解体』(角川新書)は、大きな話題を呼び四刷(15000部)まで増刷されました。本特別セミナーは、この話題をめぐって多彩なゲストを迎えて特別講演会を行うものです。」

     各回のゲストとタイトルは次の通りである(カッコ内は開催日時)。

     第一回=内田樹「『文系学部解体』以降の日本の大学」(六月十六日)
     第二回=吉見俊哉「『文系学部解体』vs.『「文系学部廃止」の衝撃』(七月一一日)
     第三回=ハヤシザキカズヒコ・三浦翔「なぜ誰も声を上げないのか/なぜ伝わらないのか?―福岡教育大学問題から考える」(十月二一日)
     第四回=日比嘉高・増田聡「大学はこのままでいいのか?――自由と多様性を求めて」(十一月二二日)
     第五回=竹下典行・小林哲夫「文部科学省との正しい付き合い方―こじれた関係を修復するために」(一月三一日)
    (第一回から第三回までの討議は、『週刊読書人』紙上に掲載された)。
  • 1,540(税込)
    著者:
    内田樹
    レーベル: ――

    今より幸せになるために結婚してはいけません──
    悩めるあなたへ贈る、「真に役立つ」結婚論。

    いま最も頼りになる思想家による
    ウチダ流「結婚ノススメ」、待望の刊行!
    結婚前の人は、したくなる。
    結婚している人は、気楽になる。
    そのためにこの本を書きました──内田樹
    どうしたら良い相手が見つかりますか?
    そもそもなんのために結婚するんですか?
    お金がなくても結婚できますか?
    本当にこの人と結婚して大丈夫でしょうか?
    結婚式はやったほうがいいですか?
    家事はどう分担したらいいですか?
    もしも相手に浮気されたら?
    結婚を長く続けるにはどうしたらいいですか?
    ──すべてウチダがお答えしましょう!
  • 学び続ける、生きていく、批判的に考えリスクをとる…。幅広いジャンルにわたる一流教授陣が、中高生の好奇心を刺激した「大学訪問授業」の記録。2014年度「桐光学園特別授業」全20回を収録。

    「いまの日本の指導者にいる大人たちの中に、君たちの将来の幸福なんて考えている人間はほとんどいません」―内田樹
    豪華講師20人が、中高生に向き合いながら、日本の問題点を語り尽くした白熱1800分! この社会の仕組みはいつまで続くのか? わたしたちはどうやって現代を生き抜くべきか? 文学・社会学・歴史・科学・芸術・政治などさまざまな分野から考えます。
    豪華講師が、中高生に向き合いながら、日本の問題点を語り尽くしました。
    この社会の仕組みはいつまで続くのか? 白熱1800分!
  • メディア、ブログで大反響、
    だれにも書けなかった画期的なハルキ文学の読み方!

    村上春樹はなぜ世界中で読まれているのか?
    『風の歌を聴け』から『アフターダーク』までを貫くモチーフとはなにか?
    なぜ文芸批評家から憎まれるのか? うなぎとはなにか?
    「私たちの平凡な日常そのものが宇宙論的なドラマの「現場」なのだということを実感させてくれるからこそ、人々は村上春樹を読むと、少し元気になって、お掃除をしたりアイロンかけをしたり、友だちに電話をしたりするのである。それはとってもとってもとっても、たいせつなことだと私は思う。」(本文より)。
  • 682(税込)
    著:
    内田樹
    著:
    釈徹宗
    レーベル: NHK出版新書
    出版社: NHK出版

    迷走する日本人のこころと向き合う
    二賢人から、渾身のメッセージ

    東日本大震災後、あらためて問い直された日本人の死生観や宗教性。経済効率至上主義や個人主義が加速するなかで、置き去りにされた日本人の「こころ」の問題を、現代の二賢人が論じる。思想家として教育、医療、司法、宗教の倫理的立て直しを説く内田氏(第一部)、宗教者として日本的霊性のルーツに迫りつつ現代にふさわしい共生のありかたを探る釈氏(第二部)。どちらも自らの信ずる道を振り返りながら、社会を担う一員としての読者に、まっすぐ問いを投げかける。穏やかな笑顔からは想像もつかない、切実な問題意識に胸を打たれること間違いなしの力作。自分探しの「スピリチュアル」でもなく、特定の宗教・宗派にこだわるでもなく、人間が社会をつくり生き延びていくために根源的な支えとなる「霊性」をいま、問い直す。

    ※電子版限定 内田樹×釈徹宗対談「日本的霊性と大拙、そして私たち」収載
  • 武道家・思想家の内田樹による「大人になるための知的参考テキスト」2冊を一挙に!

    「おじさん」的思考
    こつこつ働き、家庭を愛し、正義を信じ、民主主義を守る・・・。「日本の正しいおじさん」たちが心の支えとしてきたモラルや常識が棄て去られてしまった現代、「おじさん」たちは何を指針に生きれば良いのか。最も信頼できる論客が、今こそ「正しいおじさん」の功績を讃え、思想体系を整備し、成熟した大人として生きるための思考方法を綴った知的参考テキスト。

    期間限定の思想 「おじさん」的思考2
    「女子大生」を仮想相手とし、成熟した生き方をするために必要な知恵を伝授。自立の意味とは? 人が仕事をする理由とは? なぜ官僚は無責任なのか? 希望を失った若者の行方は?・・・あらゆる社会問題を自らの身体感覚と知に基づき、一刀両断。話題書『「おじさん」的思考』に続く、大人になるための必読参考テキスト続編。

    ※本電子書籍は『「おじさん」的思考』『期間限定の思想 「おじさん」的思考2』を1冊にまとめた合本版です。
  • 814(税込)
    著:
    内田樹
    レーベル: 新潮文庫
    出版社: 新潮社

    南から吹くやわらかい風、“凱風”。神戸の一隅にその名を冠した著者の自宅兼道場「凱風館」が竣工した。この手で道場をつくりたいと願い、「宴会のできる武家屋敷」を目指した思想家・武道家の家づくりの哲学とは――書斎、合気道稽古、能舞台、寺子屋学塾、安眠……住まうことは生きること、教育の奇跡を信じ、次世代への贈り物としてウチダタツルが考え抜いた「住まいの思想」。

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