『歴史、沖田正午』の電子書籍一覧
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出羽国松越藩の外様大名・伊丹阿波守長盛が、継嗣のないまま急逝した。このままでは御家は無嗣子改易の憂き目に遭う。
長盛の「深川黒江町に跡継ぎが…」といういまわの際の言葉に、江戸家老高川監物たちは必死の探索を続ける。そしてようやく探し当てた男は、なんと二百人の配下を持つ博徒の親分だった!
文字通り裸一貫のどん底から這いあがったこの破天荒な男・鶴松は、外様とはいえ一万石の大名の家督を継ぐことに迷いもあった。
家中の説得に半ば腰掛けのつもりで引き受けたが、藩経営の様々な課題に、気風と度胸とほとばしる才覚で果敢に立ち向かってゆく。
〈書下し任侠大名一代記〉 -
じゃじゃ馬、鶴姫が巻き起こす珍騒動に、
まわりは振り回されっぱなし。
まったくもう!
大爆笑時代コメディ!!
「芋侍のにいちゃん、可愛いねえちゃん半刻ほど貸せよ」
武州槻山藩主から休みをもらって江戸に出た小坂亀治郎は、
道を尋ねてごろつきに囲まれた。
怪しい侍から助けてやったお鶴ちゃんが、
なぜか旅の道連れになってしまい、吉原遊びを断念したばかりだった。
武州訛りで風采の上がらぬ亀治郎と、
お鶴ちゃんこと御三卿清水家の鶴姫の、
心がほっこり爆笑珍道中の始まり始まり。
書下しシリーズ第一弾! -
妻殺しの濡れ衣を着せられ、国を出奔した泉州岸山田藩勘定方・竹中信兵衛。真の下手人である城代家老の甥・富樫与三郎を討ち取り、追っ手から逃れるように江戸に流れて来た信兵衛が辿り着いたのは、奇しくも与三郎の落とし胤・竹太郎を預かる浅草の米問屋『佐野屋』だった。あるじの幸左衛門の厚意のもと、三津五郎と名を変え士分を捨てた信兵衛は、商人として生きようと模索をはじめる。だが、その矢先『佐野屋』を凶事が襲った。三津五郎の留守中に夜盗が佐野屋に押し込み、あるじ親子・奉公人たちの命と金を奪ったのだ。残されたのは竹太郎と妹の伊予の幼子ふたり。兄妹の仇を討つべく下手人の探索に挑む三津五郎だが、事件は町方同心も手に負えぬ混迷を深めて…。
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「そうだよ、あっしが喋ってるんですぜ」。
目の前の犬に言われて白九郎は驚いた。
傍目にはどこにでもいる雑種なのに、白九郎にだけは鳴き声が言葉となって伝わってくる! しかも、自分の名前まで知っていた。
仔細を聞くうちに、牙黒と名付けた黒い歯の犬こそ天の賜物と思った白九郎は、賭場荒らしで食いつなぐ日々から一念発起。
牙黒のため、体を張って非道の旗本をとっちめることに!
人間の言葉を解する犬と、
旗本家を勘当された若侍が二人三脚ならぬ、一人一犬五脚で、
お江戸の騒動をおさめるユーモア時代小説第一弾! -
時は天保の末期。浅草駒形町の大工『峰庄』の棟梁松五郎は、一年半ほど前に先妻を不慮の事故で亡くし、年老いた両親と七人の子どもの面倒をみるため後妻を娶ることにした。
しかし、こんな大家族のもとに来てくれる嫁はなかなかいない。
六人目の見合い相手は二十二歳のお多江という可愛い娘――本作の主人公である。
もちろん、先妻のわる餓鬼どもが起こす事件によって、
ハチャメチャな人生を歩む破目になるのであるが。
「姫様お忍び事件帖」の作者が送る、大家族時代劇コメディここに開幕! -
十年前、九代将軍徳川家重の御側御用取次役・田ノ倉恒行の謀略によって、丹波から陸奥の僻地へ国替えを命ぜられた井川但馬守友介。老中首座をも目前にする田ノ倉の権勢を貶めるべく、その機会を虎視眈々と狙う井川友介は藩主の座を甥の友永に譲り、朧月寒山と名を変えて市井に下っていた。寒山が目をつけたのは、田ノ倉と商家との賄賂の流れ。無限新影流の遣い手・花村右京ノ介ら四人の側衆とともに商家の裏を探る寒山だが、町家のなかにも金に目のくらんだ悪党どもが蠢いていることを知り……。世間知らずのご隠居大名が、剣客・お庭番・御典医・くの一を引き連れ、世直し始末に挑む!書下ろし長編時代小説。
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北町奉行曲淵景漸の密命を受け、再興なった内藤新宿の宿場に潜入した隠密同心・神代京之介。いまや彼の身分は、奉行所を罷免され、妻をも離縁した孤独な浪人だった。だが、その真の使命は宿場の利権抗争にまつわる殺害事件の解明と、抗争を裏で操る黒幕を暴くこと。「隠密」からさらに闇に潜む「影」となって探索に乗り出す京之介だったが、錯綜する事件の裏には、五年前に起こった庄屋一家皆殺しと、ある大物の幕閣と譜代大名家の確執が潜んでいた……。
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余命一年の戯作者、命がけの執筆旅!
自らも癌を患い、闘病の末に克服した作家・沖田正午にしか書き得なかった、
葛藤と決意が胸を打つ傑作時代小説!
人気にかげりが見えてきた戯作者・浮世月南風は、ある日、名医・杉田玄白から突如「もってあと一年の命」と宣告される。
肝の臓に、悪性の腫瘍が出来ているというのだ。
このまま朽ちるのを待つかと自暴自棄になるが、昔から世話になっていた版元の一声により奮い立ち、一世一代の傑作を執筆することを決意する。
そこで浮かんだのは、かつて愛し、しかし去っていった女が残した一言だった。
「あなたには『****』が足りないの――」
自分に足りない物とは、果たしてなんだったのか。
その言葉を聞き直すため、そして愛しい女に再び出会うため、南風は命がけの旅に出る――! -
化粧をすると五歳は年上に見える売れない芸者梅吉は、折鶴を作り、飼い猫の相手をして暇潰しをする日々。だが、ある日上がったお座敷で、姉芸者が三人の無頼客に襲われ重傷を負った。幇間の竹ノ輔、船頭の松五郎とともに犯人捜しを始めた矢先、その男たちが仏姿で見つかって……。花街・柳橋の三人組が、江戸の巨悪に立ち向かう痛快時代小説。
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老中職を辞し、今では隠居している元川越藩主の秋元凉朝(すけとも)は、政敵田沼意次を引きずり落とし、賄(まいない)が横行する世の中を正そうと、機を窺う毎日を過ごしている。そんなある日、贔屓にしている辰巳芸者から、深川で川並鳶(とび)をしている弟が行方知れずになっていると相談を受けた。材木問屋も腐敗しているのか?凉朝の世話をする御侠(おきゃん)なお香奈と、元剣術指南役の楠木又兵衛を引き連れ、世直しする!
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