『折口信夫、釈迢空』の電子書籍一覧
1 ~2件目/全2件
-
[作品について]「死者の書」とは、本来古代エジプトにおいて、死者を葬る際、冥福を祈って棺に一緒に収められた巻物のことである。 釋迢空は、その事を十分踏まえ、日本における「死者の書」を小説というスタイルで書こうとした。それがこの「死者の書」である。 奈良時代、藤原南家の姫が当麻寺に籠り写経したという中将姫伝説をヒント(中将姫伝説をもとに「神の嫁」を書く)に大津皇子の悲劇を背景として時空を超えた一大叙事詩を描こうとしたものである。 一番最初は、1939(昭和14)年に「日本評論」第14巻第1号―3号に掲載された。 それは文学的というより、論述的だったという。文学に昇華させるために、釋迢空は推敲に推敲をかさねた。 大幅に改訂され、現在の形になったのは、1943年青磁社より刊行された「死者の書」からである。 黒い色カバーに古代エジプトのミイラの棺が金色で空押しされている。 見返しには紺地に金泥の写経が印刷されており、白表紙にも古代エジプトのミイラの棺が印刷されている。 本文中には「山越の阿弥陀像」の図版5枚が挿入されている。 今回の底本である1947年角川書店より「死者の書」刊行。 「死者の書」の解説書というべき、「山越の彌陀」とで1冊になっている。 白い色のカバーの表紙にエジプトの「死者の書」の中から紋様を持ってきて空押ししている。 白い表紙には、青磁社版のような古代エジプトのミイラの棺の版画はなく、釋の手によるのだろうと思われる書体で「死者の書」と書かれている。 1955年中央公論社より『折口信夫全集』刊行。「死者の書」は24巻に収まる。 以後刊行された、中公文庫版、中央公論社発刊、新『折口信夫全集』による「死者の書」は、これを親本とする。(まれびとプロジェクト)[文字遣い種別]旧字旧仮名
・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。