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『海外文学、講談社文庫、1円~』の電子書籍一覧

1 ~40件目/全40件

  • 2020年本屋大賞〔翻訳小説部門〕第2位。
    第10回Twitter文学賞〔海外編〕第1位。

    「アメリカ文学界最後の秘密」と呼ばれたルシア・ベルリン、初の邦訳作品集!


    メディア、SNSで大反響!
    朝日、日経、読売、毎日、東京、中日、北陸中日、北海道、河北新報、信濃毎日、京都、共同、週刊文春、週刊新潮、週刊朝日、文藝春秋、GINZA、MORE、FIGAR JAPON、VOGUE JAPAN、ELLE JAPON、クロワッサン、婦人公論、ミセス、本の雑誌、POPEYE、本の雑誌、mi-mollet、現代ビジネス、クーリエ・ジャポン、本の雑誌、図書新聞、週刊読書人、文藝、すばる、小説すばる、波、本、RKBラジオ、NHKラジオ深夜便、TOKYO FM。 J-WAVE……。「ダ・ヴィンチ」の「ひとめ惚れ大賞」受賞!

    2013年にノーベル文学賞を受賞したアリス・マンローや、短篇の名手レイモンド・カーヴァー、日本で近年人気が高まっているリディア・デイヴィスなどの名だたる作家たちに影響を与えながら、寡作ゆえに一部のディープな文学ファンにのみその名を知られてきた作家、ルシア・ベルリン。

    2004年の逝去から10年を経て、2015年、短篇集A Manual for Cleaning Womenが出版されると同書はたちまちベストセラーとなり、The New York Times Book Reviewはじめ、その年の多くのメディアのベスト本リストに選ばれました。
    本書は、同書から岸本佐知子がよりすぐった24篇を収録。
    この一冊を読めば、世界が「再発見」した、この注目の作家の世界がわかります!

    このむきだしの言葉、魂から直接つかみとってきたような言葉を、
    とにかく読んで、揺さぶられてください
    ――岸本佐知子「訳者あとがき」より

    彼女の小説を読んでいると、自分がそれまで何をしていたかも、
    どこにいるかも、自分が誰かさえ忘れてしまう。
    ――リディア・デイヴィスによる原書序文「物語こそがすべて」(本書収録)より

    毎日バスに揺られて他人の家に通いながら、ひたすら死ぬことを思う掃除婦(「掃除婦のための手引き書」)。
    夜明けにふるえる足で酒を買いに行くアルコール依存症のシングルマザー(「どうにもならない」)。
    刑務所で囚人たちに創作を教える女性教師(「さあ土曜日だ」)。……
    自身の人生に根ざして紡ぎ出された奇跡の文学。
  • シリーズ8冊
    649770(税込)

    おそろしい彗星が地球にむかってくるというので、静かなムーミン谷は大さわぎに。ムーミントロールはスニフと天文台へ出かけ、彗星を調べてくることに。スナフキンやスノークのお嬢さんと友だちになる間にも、ぐんぐん彗星は近づいてきて……。国際アンデルセン賞作家ヤンソンが描く「ムーミン」は全部で9話。このお話は、幻の第1作「小さなトロールと大きな洪水」が発表されるまでの長い間、第1作とされていたものです。
  • 6月7日映画公開!

    2014年本屋大賞「翻訳小説部門」第2位!
    2012年ナショナル・ブック・アワード新人賞受賞!

    65歳の男が、20年前に同僚だった女性のお見舞いをしたくて、1000キロの道を歩き始める。世界36ヵ国が涙したロードノベル!

    『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』改題
  • いつか自分たちの土地を持ち、
    ニワトリやウサギを飼い、
    土地からとれる極上のものを食べて暮らす──。

    しっかり者のジョージと怪力のレニーは小さな夢をもっていた。
    自然豊かな一九三〇年代のカリフォルニア。
    貧しい出稼ぎ労働者の、苛酷な日常と無垢な心の絆を描く、
    哀しくも愛おしい名作が新訳で登場!
  • 未解決事件班の責任者になったバラードはボッシュをチームに引き入れる。
    優先すべきは約三十年前の女子校生殺人事件だったが、ボッシュは夫婦と子ども二人が砂漠に埋められた一家殺害事件に
    没頭して言うことを聞かない。
    班員には事物に触れて見えない事情を感じるという共感能力者もいてバラードを困らせる。
    ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演第4弾。

    「年間最高傑作の一冊として、読みだしたら止まらない体験を読者にもたらしてくれる」
    ──リアル・ブック・スパイ

    「マイクル・コナリーは本書で頂点を極めた。簡潔明瞭な文体が登場人物の行動を促し、ロサンジェルスのリアルな街並みと荒涼とした美しい砂漠に読者を誘う。本作は胸を締めつける最後の意外な展開もあって、必読の書である」
    ──アップル・ブックス・2022年11月のベストブック

    「長年のボッシュ・ファンは、本作のみごとなフィナーレのあとで、ため息を漏らすだろう」
    ──ブックリスト星付きレビュー
  • 警視庁から所轄署へ異動させられたキンケイド警視は、警察内部の闇の存在から目をつけられていることを知る。一方、妻のジェマはロンドンで、高級住宅に囲まれて外部からの侵入が困難な庭園で若い女性の死体が発見された事件に駆り出される。過去からの因縁と悪意を解きほぐした末に待つ、驚愕の真相とは!

    『警視の謀略』に続くダンカン・キンケイド警視シリーズ、第17作。
    『警視の挑戦』から続いていた陰謀の黒幕がついに明らかに!
  • ブラック・ライヴズ・マター運動がロス市警にも逆風となった2020年。
    深夜勤務刑事のバラードは二人組のレイプ犯(ミッドナイト・メン)を追って大晦日の警戒態勢に入っていた。年越しの瞬間に銃による殺人事件が発生し、薬莢から10年前の未解決事件で同じ銃が使われていることが判明する。その担当は現役時代のボッシュだった。
    ハリー・ボッシュとレネイ・バラード共演第3弾。

    「本格的で、時事的かつスリリングなサスペンスであり、マイクル・コナリーの最高傑作の一つだ」
    ――マーク・サンダースン/タイムズ紙(英国)

    「レネイ・バラードとハリー・ボッシュがタッグを組む三作目は、バラードがクライム・フィクションのなかで、もっとも興味深く、もっとも複雑な登場人物のひとりに進化したことと、コナリーがポスト・ジョージ・フロイド時代における警察活動を冷徹に見つめていることから、これまでで最高の作品になっている」
    ――ブックリスト星付きレビュー

    「絶好調の作家によるあらたな極上のサスペンスであり、ボッシュの本とタイタス・ウェリバーが主役のボッシュを演じるTVドラマの何百万人ものファンを喜ばせるだろう」
    ――サンデー・エクスプレス紙(英国)
  • 高級車リンカーンをオフィス代わりにしている刑事弁護士、ミッキー・ハラーが殺人容疑で逮捕された。
    被害者の射殺体はハラーの車のトランクにあり、銃弾が彼の自宅ガレージで見つかったのだ。
    収監されたハラーは、自分自身を弁護する本人訴訟に臨む。
    彼を救うため異母兄ハリー・ボッシュや元妻たちが集結。
  • ハリー・ボッシュVS中国系犯罪組織!
    ロサンゼルスでの殺人事件の背後に中国系マフィアの存在が。報復を恐れず捜査を進めるボッシュだったが、容疑者の身柄を拘束した直後、香港に住むボッシュの娘が監禁されている映像が届く。娘を助けるため香港に飛んだボッシュを、人生最大の悲劇が襲う。シリーズ屈指の話題作!
  • ミッキー・ハラーとハリー・ボッシュが共演。
    24年前の少女殺害事件に対して出された有罪判決破棄および差し戻し。DNA鑑定で被害者のワンピースについていた精液が服役囚とは別人のものだとわかったのだ。刑事弁護士ミッキー・ハラーは、ロサンジェルス郡地区検事長の要請で特別検察官となり、勝算皆無の再審を引き受ける。
    無罪を訴える服役囚が犯人であることを確信して、ボッシュ刑事は調査員としてハラーのチームに加わり、新たな証人を見つけ出す。少女が連れ去られる瞬間を目撃していた姉の劇的な証言。保釈後、夜な夜なひとりで公園にたたずむ服役囚。冤罪か有罪か。思いがけない結末が待つ!
  • 833(税込)
    著:
    孔子
    訳・その他:
    木村英一
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    全人類への遺産『論語』。訳注者独自の見解も交え、親しみやすく工夫された新訳で、他本には見られぬ注釈と解説が最大特徴。詳細かつ丁寧な注釈。孔子の生涯や「仁」を根幹とするその思想を詳述し、『論語』の成立や現代的意義を指摘した解説。中国本土での烈しい孔子批判とも関連させ、いま『論語』をどう読むかを示唆した画期的な注釈書。他本には見られぬ注釈と解説を最大特徴とする、いま『論語』をどう読むか、示唆にとんだ画期的一冊。
  • シリーズ4冊
    429550(税込)
    訳:
    谷川俊太郎
    絵・装画:
    和田誠
    監:
    平野敬一
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    おもしろくってくそまじめ、ナンセンスまた奇怪千万、ユーモア、ペーソス、どたばたにやり……。あらゆるおかしさがひしめきあうへんてこりんな世界。いまや全地球的財産になった「マザー・グース」の軽妙絶妙の訳に、たのしい挿絵がついた。この巻にはハンプティ・ダンプティ等が登場して全96篇。全4巻。
  • シリーズ2冊
    990(税込)

    『ザ・ポエット』『スケアクロウ』で凶悪な連続殺人犯に対峙した新聞記者のジャック・マカヴォイ。それぞれの事件を著書にした彼はLAタイムズを辞め、消費者問題を扱うニュース・サイトの記者になっていた。
    ある日、一度だけ面識のある女性が殺され、マカヴォイに殺人容疑がかけられる。自分が犯人ではないことを知っている彼は、被害者がデジタル・ストーキングされていたとの情報から、独自に事件を調べ始める。
    マカヴォイはかつての恋人であり、現在は探偵・調査事務所を運営している元FBI捜査官のレイチェル・ウォリングに協力を依頼するが――。

    「コナリーの不屈のジャーナリスト探偵ジャック・マカヴォイを主人公とするあらたな刺激的な作品、本書は、何年も気づかれずに狩りをつづけてきた残忍な連続殺人犯を暴きだす。世界的な犯罪小説作家のひとりが最高の形で描いた作品であり、スピード感があり、息をのむほどサスペンスに満ちあふれている」
    ――ウォーターストーンズ書店
  • シリーズ2冊
    1,100(税込)

    大学キャンパスで誘拐事件が起こった。居合わせたリーチャーは学生を救うために警官に発砲。なぜ善悪の境目を超えてしまったのか?

    アマゾンプライムで新作が進行中のジャック・リーチャー・シリーズ、待望の最新邦訳!
  • シリーズ2冊
    990(税込)

    ハリー・ボッシュが新人の殺人事件担当刑事だったころ、パートナーを組んで、殺人事件に関する取り組み方を一から教えてくれた恩師にあたるジョン・ジャック・トンプスン元刑事が亡くなり、ボッシュが葬儀に参列したところ、未亡人から夫が自宅に残していた一冊の殺人事件調書を託される。二十年まえに(2000年1月)ロス市警を引退したトンプスンは、その調書を市警から盗んで、自宅に保管していたらしい。
     その事件とは、1990年に起こった元服役囚で麻薬中毒者の白人男性ジョン・ヒルトン(24歳)がハリウッドの路地で後頭部を撃たれて亡くなった未解決事件だった。
     恩師の執着していた未解決事件を解決すべく、ボッシュはバラードに協力を求める。
     また、ボッシュは、ミッキー・ハラーが担当しているモンゴメリー上級裁判事暗殺事件裁判に被告側調査員として協力もしていた。モンゴメリーは日中に裁判所近くの公園で刺殺され、現場に残されたDNAが一致したことでジェフリー・ハーシュタットが逮捕され、裁判にかけられていた。ハーシュタットは自供もしており、有罪必至の状況だった。
     一方、バラードは、ホームレス男性の焼死事件の現場に出向いていた。テントに暮らしていたエディことエディスン・バンクス・ジュニアが、大量のアルコールを摂取して寝ているうちに、うっかり石油ヒーターを倒して、その火が全身に移り、焼死した模様だった。事故死とみて、バラードはロス市消防署に処理を任せた。
     これら三つの事件(「元服役囚殺害事件」「裁判所判事暗殺事件」「ホームレス焼死事件」)が複雑に重なり合い、終盤の怒濤の展開は近年屈指の作品に仕上がった。
  • 660(税込)
    著:
    ビアス
    訳:
    中西秀男
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    無気味な超自然の世界を描く世界代表怪談集。「ポーの再来」「短編の巧者」といわれるビアスの名作。人間の心に潜む超自然に対する恐怖心を鋭く捉え、簡潔直截な手法で描く! ――悪魔の辞典で知られるビアスは、短編小説を組み立てさせれば、彼ほど鋭い技巧家は少ない。評価がポーの再来というのは、確かにこの点でも当っている。そのうえ、彼が好んで描くのは、やはりポーと同じように、無気味な超自然の世界である……と芥川龍之介をして言わしめた。ビアスの短編中、怪奇と幻想に満ちた妖異談を選び、名だたる難文を見事な新訳にしておくる。
  • 中国史の精華を味わう魅惑の作品集、ロングセラーの特別篇――春秋から三国時代を経て、隋・唐、南宋。中原に覇を競った人びとを活写し、今なお多くの読者を魅了する『小説十八史略』。のちの始皇帝、秦王(しんおう)暗殺を命じられた荊軻(けいか)。金の都で蒙古から史書を守る宿命を負った宋人・王勉(おうべん)をはじめ、孟嘗君(もうしようくん)、楊貴妃(ようきひ)など、「十八史略」の時代に生きた人物に光をあてる、歴史小説コレクション。
  • シリーズ2冊
    681692(税込)
    著:
    陳舜臣
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    「西遊記」の世界をもっと語りたくなる名著! 快訳&紀行の名コラボ――東勝神州傲来国花果山の石から生まれた孫悟空は、天の玉帝をも恐れぬ暴れ猿。東海竜王からまきあげた如意棒を振り回し、妖怪退治。猪八戒、沙悟浄を連れた三蔵法師と西へ……。中国四大奇書の一つ『西遊記』。三蔵法師のモデル玄奘の足取りを辿った著者自身の西域紀行とのコラボレイトも愉しい好著! <上下巻>
  • 692(税込)
    著:
    鹿島茂
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    フランス語で、悪女の反対語は、馬鹿女である。すなわち、悪女とは、クレバーな女のことだ。ところが、恋愛後進国の日本では、知的な女は、馬鹿女よりも、遥かに分が悪い。恋愛結婚戦線で、不当にも苦杯を舐め続ける、真に賢い女たちよ、高度な恋愛術を身につけた、悪女を目指せ! 稀代の仏文学者が、痛快無比に答える、恋愛相談。
    ◎林真理子氏推薦!「もっと早くこの本を読んでいたら私の人生も変わっていただろう」
    実践的・悪女の恋愛術。すべての賢い女性たちよ、悪女を目指せ!
    Q二股生活をうまくづづけるには? Qなにもしない彼をその気にさせるには? Q好き好きオーラ全開で失敗ばかり Q年下の男と結婚して、楽しく暮らすには? Q身動きできない不倫の泥沼から逃れたい Q私を捨てた男に、胸のすくような復讐を!
  • 660(税込)
    著:
    藤田宜永
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    直すのは人の心、自らの過去――フランスの田舎町を渡り歩きながら、中世フレスコ画の修復に打ち込む、孤独で風変わりな日本人男性・アベ。名も無き人々が胸に秘めた想いに接し、さながら神父(アベ)のように彼らを受け止めるうちに、アベは町に溶け込んでいく。人生の哀歓と男の手仕事の魅力を絡めて描かれた、著者独自の世界が広がる、5つの連作短編集。
  • 甘美な恋の、心にしみる感動。男と女の情熱と、やさしさ。不滅の愛の文学を語る名著。比類なく魅力的な男女の情熱と過失――上流社会の人妻が、情熱の激しさゆえに、道を誤ったアンナ・カレーニナ。快楽だけを求めた、不実で可憐なマノン・レスコー。男の自然なやさしさによって、本能的性愛を知ったチャタレイ夫人。内なる暗い秘密を抱えて、夫殺しを図るテレーズ・デスケルー。……など、情熱の激しさが招く運命の悲劇、自分に忠実に生きて愛しあう男女……。世界の文学に現れた、愛の深さを描き出す多彩な恋愛と人生を語る、好読物。
  • 660(税込)
    著:
    井上祐美子
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    裏切り将軍・呉三桂、野心と純愛。明末期の呉三桂と愛妾・円円、二人の願いと愛を描く中国歴史長編――明の末期、呉三桂(ごさんけい)は、李自成(りじせい)軍が明を倒し、都を占拠したと知った。その上、愛妾・円円(えんえん)も李自成の配下に連れ去られたと聞き、守っていた山海関を摂政・ドルゴンを擁する清軍に開放する。裏切り者と歴史に書き残された呉三桂と傾国の美女・円円、二人の純愛と明末の激動を清新な筆致で描きあげる、中国歴史長編小説。
  • ロス市警ハリウッド署深夜勤務担当女性刑事レネイ・バラードが、ハリー・ボッシュと共演。深夜勤務からハリウッド署に戻ってきたバラードは、古い事件ファイルを見ず知らずの男が漁っていたのに気づく。男はロス市警を引退したハリー・ボッシュだった。ハリウッド分署管内で発生した古い未解決事件のファイルを調べていたのだった。ボッシュを追いだしたバラードだったが、その事件に興味を示す。十五才の家出少女がハリウッドの路地で殺害された事件だった。バラードはボッシュと協力して、殺人事件の真相解明に向かう。
  • 不可思議な魅力に満ちた大人の童話――ヨーロッパに広く流していたお噺(はなし)のなかから、表題作をはじめ「青ひげ」「長靴をはいた猫」「サンドリヨン」などを、著者・ペローの文学観で編みなおした「昔話集」は、当時の社会に大きな影響を与え、現在も読みつがれている。本書はドレの画とともに、散文8編だけでなく韻文3編も加えて、そのすべてを紹介。
  • 692(税込)
    著:
    森福都
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    田中芳樹氏、絶賛!しゃっくり男の悲喜劇。科挙には合格したが職はない。男は探偵として雇われ事件を追うが!? ――しゃっくりをすると、奇妙な光景が見えたり、何かを閃いたりという、不思議な癖をもつ陸文挙。齢30にして科挙合格の快挙を遂げたが、下位合格のため、職がない。特技を知ったある人物から、新しくできる新聞社に探偵としてスカウトされ、まず男女投身事件の真相を追う。ユーモアあふれる、中国歴史ミステリー。
  • シリーズ2冊
    968(税込)

    SFPD(サンフェルナンド市警)の予備刑事(reserve officer)として、自発的に未解決事件捜査にあたっているハリー・ボッシュのもとを、昔のパートナーだったロス市警本部強盗殺人課未解決事件班刑事のルシア・ソトが現在パートナーを組んでいるボブ・タプスコットとロス検事局のアレックス・ケネディ検事補とともに訪れ、ボッシュが三十年ほど前に逮捕し、現在も死刑囚として服役中の連続殺人犯プレストン・ボーダーズに関して、あらたな証拠が出たとして、再審がひらかれる見込みだと聞かされる。残された証拠を調べ直したところ、すでに死亡している別の死刑囚ルーカス・ジョン・オルマー(連続婦女暴行殺人犯)のDNAが被害者の着衣に精液の形で付着していたことが科学的に立証されたという。事件発生当時、DNAは、犯罪捜査の証拠として認められていなかった。証拠保管庫に収められた被害者の着衣の入っている当該事件の証拠保管箱をソトとタプスコットが開封する様子は、ビデオに録画されており、そこに問題はまるで無いように思えた。
     ボーダーズの弁護士ランス・クローニンの主張は、被害者の着衣に別人のDNAが付着している以上、ボーダーズ逮捕の決定的な物証(ボーダーズの住居で見つかった被害者のペンダント)は、事件担当の捜査官(ボッシュと彼のパートナー)が仕込んだものだ、というものだった。ロス市警と喧嘩別れしたいきさつから、ロス市警と検事局のボッシュに対する心証はことのほか悪く、証拠を捏造した悪徳警官としてボッシュに責任をかぶせようという気が満々だった。おのれの信用が地に落とされる危機に際し、リンカーン弁護士ミッキー・ハラーにボッシュは相談し、ミッキーの導師であるリーガル・シーゲルの智慧を借りることになる。
     一方、サンフェルナンド市警の管轄で、薬局を経営する父親と息子が薬局内で銃殺されるという事件が発生し、小規模共同体の警察としては、手が足りず、ボッシュも捜査に狩りだされる。捜査を進めるなかで、この事件が、薬局を舞台にしたオキシコドン(半合成麻薬)不正請求にまつわるものであることが判明する。すなわち、身内に引き込んだ医師に鎮痛剤でもあるオキシコドンの処方箋を書かせ、患者を装った出し子たちに薬局で大量に入手させ(料金は医療保険Medicareでカバーされる)、それを売りさばいて大金をせしめている犯罪者集団がいた。薬局の父親は、永年その片棒を担がされていたのだが、息子がその不正に気づき、手を引こうとして、犯罪者集団に処刑されたのだった。犯罪者集団のアジトを突き止め、親玉を逮捕する証拠を手に入れるため、ボッシュは、潜入捜査に赴く。
  • 中国文学の最高傑作はこうして生まれた! ――時は清代、江南の春。没落貴族で作家志望の才子・曹霑(そうてん)は、紅灯の巷で謎の美女に関わったばかりに、蘇州を追われる羽目に。やがて明(みん)朝復興のため、南宋の埋蔵金を探す秘密結社に拾われて思いがけぬ冒険行に導かれるが……。中国文学史上最高の傑作誕生の背後に仙境を観る、絶妙のチャイニーズ・ファンタジー。

  • 愛する青年・フェリックスの栄達のために、献身的な援助を惜しまぬ不幸な人妻・モルソーフ夫人の母性的な愛――風光明媚なトゥーレーヌの谷間を背景に、きびしい霊肉相剋を通して、愛と純潔の永遠の世界を強く志向した、フランス文学の巨人バルザックの告白体による自伝的&代表的な不朽の名作!
  • アンバーは病室のベッドに横たわったまま体を動かせない。口をきくことも目を開けることもできない。自分が陥った状況が掴めない。周囲からは意識がないように見えるが耳は聴こえ、病室で交わされる会話をもとに彼女は記憶を辿る。限られた記憶と意識を頼りに暗い迷路から出ようともがきつづけていく……。
     物語は、主に三つの時間軸で語られていく。ひとつは、二〇一六年十二月二十六日からはじまる「現在」。もうひとつは、その数日前からはじまる「少し前」。そして、一九九一年の日記に書かれた「だいぶ前」。事故の前、アンバーはロンドンのラジオ局に勤めていたが、人間関係がうまくいかず、クビ寸前の危うい状況にあった。家庭ではポールという小説家の夫とのあいだに気まずい空気が流れている。アンバーは、妹のクレアとポールとの関係を疑っていた。そんなとき、学生時代のボーイフレンドと街でばったり再会。ハンサムで自信たっぷりな元彼の姿をみて、アンバーの心は揺れていた。
  • 主人公レネイ・バラードは、ハワイ出身(ポリネシアとコーカソイドの混血)の三十代のロス市警女性刑事、独身、ボクサー犬ミックスの大型雌犬をコンパニオン・アニマルにしているなど、従来のコナリー作品には登場してこなかったキャラクター。ただし、警察官としての有能さと使命感は、ボッシュ刑事と共通している。
     レネイは、ロス市警のエリート部門である本部強盗殺人課の殺人事件特捜班で殺人事件担当刑事として五年余り勤めていたが、二年まえ、班長に着任したロバート・オリヴァスにセクハラをされ、それを告発したものの、セクハラ現場に居合わせたパートナーのケン・チャステイン(『エンジェルズ・フライト』の最後に暴徒に襲われて死亡したロス市警内務監査課刑事ジョン・チャステインの息子)が保身のため、レネイの告発を裏付ける証言をしなかったせいで、告発は不問に終わり、レネイはハリウッド分署に飛ばされ、分署長がオリヴァスと警察学校の同期だったことから、“深夜番組(レイトショー)”と呼ばれる夜勤担当にさせられた。以来二年、深夜番組をパートナーのジョン・ジェンキンズとともに粛々と勤めているが、事件の本格的捜査は、昼勤担当刑事がおこなうため、やりがいを覚えずにいた。
  • シリーズ2冊
    968990(税込)

    ある日、元ロス市警副本部長で、現在はセキュリティ会社トライデント・セキュリティの重役になっているクライトンに呼び出され、トライデント社の顧客の大企業のオーナーである富豪、ホイットニー・ヴァンス(八十五歳)が、ボッシュを名指しで依頼したいことがあると言っている、と告げられる。依頼内容は、クライトンも知らず、ボッシュにのみヴァンス本人から伝えるとのこと。ヴァンスに会いにいくと、高齢と疾病のため、老い先短いことを悟った老人から、大学生の頃知り合い、妊娠させながらも、親に仲を裂かれたメキシコ人の恋人を、あるいはもしその子どもがいれば、探してほしいと頼まれる。ヴァンスは未婚で、ほかに子孫はおらず、彼が亡くなれば莫大な財産の行方が気になるところで、もし血縁者がいれば、会社の将来を左右する事態になるかもしれず、そのため、会社側の利益(ひいては自分たちの利益)を優先させる行動に出る重役たちがいることが予想されるため、調査はくれぐれも極秘でおこなってほしい、と念を押される。また、この調査に関する報告は、かならずヴァンス自身にのみおこない、ヴァンス以外の人間から調査への問い合わせは一切しない旨、告げられる。
  • ワイオミング州で狩猟中のハンターが惨殺される連続事件。現場に残されていた赤いポーカーチップの意味は。好評猟区管理官シリーズ!
  • 凡庸な田舎医者・ボヴァリイとの日常生活に倦んだ、美しい妻・エンマは、持ち前のロマンティックな人生観から、情熱のおもむくまま、不倫と虚栄に身を滅ぼして行く……。愛を夢み、愛に裏切られて破滅する、悲劇の女性像を、鋭い眼と精緻な文体で描いて、光芒を放つフランス文学の名作の魅力を余さず伝える、清新な決定訳。近代小説への道を拓いた不朽作の香気を、あますことなく伝える中村光夫氏の訳。
  • シリーズ2冊
    968(税込)

    ボッシュはDROP(定年延長選択制度)の任期半ばでのロス市警退職を余儀なくされ、異母弟のミッキー・ハラーを代理人に立て、ロス市警への異議申立ての訴訟をおこなっているが、それ以外は、引退後の念願だった、古いバイクのレストアを老後の楽しみにしようとしていた。  ところがハラーから呼び出され、子飼いの調査員が怪我をして入院しているため、いま抱えている殺人事件弁護の調査員になってくれないか、と頼まれる。
  • ボッシュはあらたな相棒として、若き新米女性刑事ルシア・ソト(28歳)と組むことになった。ソトはメキシコ系アメリカ人で、四人の武装強盗と対峙して二人を撃ち倒した事件で有名になり(その際、相棒は殉職した)、刑事に昇進し、未解決事件班に配属されたのだった。今回、ふたりが担当するのは、十年まえに銃撃され、体に残った銃弾による後遺症で亡くなったばかりの元マリアッチ・ギタリスト、オルランド・メルセドの事件。
  • シリーズ2冊
    692880(税込)
    著:
    藤本ひとみ
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    大人も楽しめる新解釈!「私の名はダルタニャン。私の剣を受けてみろ」。パリへの途上、決闘を挑んだダルタニャン。それを見つめる女スパイ、ハニートラップの名手ミラディ。やがてダルタニャンは三銃士と会い、フランスを揺るがす陰謀を巡り、ミラディと対峙する。不朽の名作を独自の視点で、濃密かつ綿密に描き出す。
  • シリーズ8冊
    598662(税込)
    著:
    駒田信二
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    江西の竜虎山は道教の大本山である。そこの伏魔之殿に昔から封じこめられていた妖魔を誤って逃がしたばかりに、三十六員の天コウ星がこの世に臨み、七十二座の地サツ星が下界におりて宋国の乾坤を揺るがす。――梁山泊に屯集して世間を騒がす百八人の好漢の事跡を描く中国四大奇書の一つ、大長編伝奇小説の完訳。
  • シリーズ3冊
    880902(税込)
    訳者:
    安能務
    レーベル: 講談社文庫
    出版社: 講談社

    中国三大奇書を越える奇想天外な大伝奇小説商から周への易姓革命を舞台に、軍師太公望を擁する西岐軍と紂王軍の殺戮戦。妖術玄術が切り結び、飛び交う秘密兵器はSFを凌ぐ。幻の大伝奇ロマン、本邦初訳。(講談社文庫)
  • 旧友のカリーナから「あなたにしかできない」と頼まれて、コインロッカーにスーツケースを取りに行ったニーナ。そこに入っていたのは、素裸の3歳くらいの男の子だった。ニーナは、コインロッカーで今しがた自分が開けたドアを蹴り飛ばして怒る男を目撃する。そしてその男もニーナを見た――。とにかく、この幼い子を守るしかない。ニューヨークタイムズベストセラーをはじめ、世界で絶賛された北欧ミステリー。(講談社文庫)
  • 本作は、第二次世界大戦直後に小冊子として出版され、長らく絶版だったもの。ムーミンシリーズ8作が完結した21年めに、ようやく本として出版されました。書かれた時期でいえば、シリーズ第1作になります。ムーミンママと、家をさがす旅へ出る、おさないムーミントロールも、ほかの本とは、どことなくちがった印象の挿し絵。スニフがまだ名前をもたず、「小さな生きもの」だったころのお話です。

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