『グイン・サーガ、読み放題 MAXコース』の電子書籍一覧
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ヴァレリウスとイェライシャは、ノスフェラスでついに伝説の大導師アグリッパとあいまみえた。ふたりが異様な姿のアグリッパと語りあっていたころ、ジェニュアには、レムス国王の命によるナリス追討軍が迫っていた。ヨナたちは、ラーナ大公妃を人質に取り、ナリスを脱出させるべく策略をめぐらすが、対峙したナリス軍と国王軍はついに激突! 夜陰にまぎれて、馬車を走らせるナリスらの前に、黒々と広がるのはルーナの森。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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一度はパロ王国を滅ぼしたモンゴールに、アルド・ナリス率いるパロ軍と、黒太子スカールのもとウィレン山脈越えを果たした奇跡の軍団アルゴス軍が迫る。一方、海の生命線ロス港には、沿海州海軍が到着。しかもモンゴールの隣国クム、ユラニアも不穏な動きをみせている。いまやモンゴールは四面楚歌の情勢にあり、ついに建国王にして一代の梟雄ヴラド自身が戦場へとおもむかんとするが…。シリーズ第3部戦乱篇、怒濤の完結・第15弾!(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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敵将アルド・ナリスとの政略結婚を強いられたものの、やがてナリスと恋に落ちたアムネリス。だがナリスは婚礼の最中に暗殺者の手にかかり、アムネリスはトーラスで涙の日々を送っていた。しかし、一人の使者がもたらしたある知らせが、彼女を悲しみのヒロインから復讐の女神へと変えた……。第14弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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ナリスの死という衝撃に、悲しみに暮れるリンダは、神聖パロの解散を決断する。そこへ訪ねてきたマリウスは、ナリスの後を継ぐことをほのめかすが、その身勝手な態度をヴァレリウスに強く叱責される。ナリスの葬儀がしめやかに行われ、多くの弔問客がつめかけているところ、グインは兵を率いてクリスタル奪還の戦いに出発した。そしてイシュトヴァーンも、リンダに別れを告げ、クリスタルを目指す戦いに加わるのだった。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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巡礼団全滅という惨事は、ヨナにとって信仰を揺るがすほどの大きな出来事だった。しかしヨナは、任務を続行することにし、スカールら騎馬の民に守られながらヤガを目指す。実はスカールも、戦うミロク教徒の出現に危機感を抱いてヤガ潜入を画策しており、それに際してヨナの力を借りる代わりに彼の護衛を申し出たのだった。一方、イシュトヴァーンは、カメロンの苦悩などおかまいないしに、勝手にパロへと出立してしまった。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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アリのめぐらした恐るべき策謀によって、ユラニアは大公以下、おもだった重臣を失った。その血の惨劇で息子を殺されたクムのタリオ大公は、怒りに燃えて挙兵、一路ユラニアを目指し軍を進める。いっぽう、イシュトヴァーンはクムを迎え撃つため、手勢の騎士団とユラニア軍をひきつれ、クムとの国境へと軍を進めるが……。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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エルザイム、バルヴィナとユラニア国内を転戦した黒竜騎士団は、ついに首都アルセイスを目前にしようとしていた。シルヴィア皇女誘拐の責がユラニアにないことがわかった今、グインに戦う気持ちはない。しかし、この機にイシュトヴァーンの名を知らしめ、将来の布石とするため、モンゴールのアリは、アルセイスを焼きつくすつもりだった--グインが間に合うか、それともアリの策謀が勝つか、風雲急を告げるアルセイス! 第44弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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ユラニアによる奇怪なケイロニア侵攻の謎を解明すべく、長駆首都アルセイスへと乗り込んだグイン。その前に現れた黒魔道師グラチウスは、ユラニア宮廷の裏面に蠢動する人間模様をつぶさに見せつけ、また遙かノスフェラスへと彼をいざなうのだった。未曾有の大河ロマンは、第30弾を経て、いままさに急展開のときを迎える!第30弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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ユラ山系の偵察に出たヴァレリウスは、イェライシャとグラチウスの巨大な魔道の力が激しくぶつかりあう、この世のものならぬ大嵐に遭遇した。おのれの力のすべてをふりしぼってイェライシャに加勢し、グラチウスを退けたヴァレリウスだが、再会したスカールから、グインはすでに出立したと聞かされ衝撃を受ける。そのころグインは、リンダに会うべくパロへ向かう途中にあり、彼の傍らには同行するマリウスの姿があった。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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豹頭の超戦士グイン。彼がケイロニア1万の兵を率いてユラニアム進撃を続けている頃、隣国クムの都に、今は赤い街道の盗賊の頭となっているイシュトバーンが姿を現した。目的はただひとつ王になること。そしてそのためにクムの虜囚となっているモンゴールの公女アムネリスを救出することだった。しかしアムネリスは警備強固な湖上の離宮に捕らわれていた……。第27弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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モンゴール反乱軍の処遇をめぐって、虜囚となったグインと討伐軍の長であるイシュトヴァーンの確執は、さらに深まってゆく。そしてそれは、暗黒のルードの森に恐るべき事態を招くことになる!? 相克の劫火を燃え上がらせて対峙する、2人の覇王の行く末に待つものは? そして26年にわたって書き綴られてきた大いなる物語が指し示すものは?(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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ジェニュアからの脱出を図らんとするナリス軍。そしてこれを追討するレムス国王軍。両者は夕刻、ルーナの森でついに激突した。ヤンダル・ゾックのあやかしか、巨大な眼球となった不気味な月が見おろす下での戦闘は熾烈をきわめ、森は鮮血に染まる。同じ月の下、魔空間に変容したクリスタル・パレスで、恐怖に打ち震えるリンダの姿があった。そしてその一方、戦場を驚愕の知らせが駆け抜ける。「アルド・ナリス崩御--」と。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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獅子心皇帝アキレウスほか重臣たちの前で、グインとシルヴィアは婚礼を挙げ、グインは皇帝よりケイロニア王大元帥の称号を授けられる。そのころパロのカリナエ宮では、ヴァレリウス以下ナリスの反乱にくみする主だったものたちが、はじめて一堂に会し、決意を新たにしていた。一方、武力でトーラスを制圧したイシュトヴァーンだったが、思うようにユラニアへの帰還を果たせずに、日々いらだちをつのらせるのだった!(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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パロ王国の遺児リンダとレムスを守りつつ、豹頭の戦士グインは蛮族セムを率いてモンゴール軍に立ち向かう。グインの巧妙な作戦によって一時は優位となるも、圧倒的な軍事力に形成は次第に不利に……。全100巻を超える未曾有の大河ロマン、辺境篇第4弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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イシュトヴァーン率いるゴーラ軍を襲撃したのは、宿敵であるクムの王子タルーの軍勢であった。捕らえられ拷問にかけられたタルーは、兵を調達した謎の老人のことをもらした。その正体を突き止めるべくイシュトヴァーンは、途中の村を焼きつくしながら鬼神のごとく進めてゆくうち、死者の軍勢という奇怪な噂にゆきあたる。一方グインは、ヴァレリウスと会談したのち、つづいてレムスと会うべく危険な策を練るのであった。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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退屈な宮廷儀式の日々にほとほと嫌気がさしていたイシュトヴァーンは、ついにモンゴールを離れようと決意した。ところが、まさに彼が脱出せんとするそのとき、16歳の時に別れたカメロン船長が、沿海州代表団としてモンゴール宮廷に現れたのだ! 自信を失いかけ、カメロンに救いを求めるイシュトヴァーン。その姿を軍師アリの邪悪な視線が追う--。イシュトバーンをめぐる人間関係は、一気に緊張の度を高めるのだった。第36弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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世界最強の国家として知られるケイロニアの首都サイロンが、黒死病の脅威にさらされ、壊滅の危機にあり、グインの安否も不明だという驚くべき知らせに、ヴァレリウスは苦悩を深める。一方、聖地ヤガに潜入したヨナとスカールは、『ミロクの兄弟の家』の虜囚とされてしまう。さらに、フロリーたちの行方を捜しながらヤガの様子を探る彼らは、ミロク教がなにやら不可解な変貌を遂げつつあることに疑念と不安を抱くのだった。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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怪異に彩られたクリスタル・パレスでグインは、魔王子アモンとあいまみえる。その瞳に不吉な予兆を見るグイン。いっぽうヤンダル・ゾックの魔道によって睡り続けていたリンダは、不意に目ざめて、グインに関する予知を口にする。その言葉にしたがい、グインはリンダとスニを連れ、古代機械を利用して、クリスタル・パレス脱出に成功する。しかしリンダをさらなる苦難が待ち受ける。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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戦乱渦巻くクリスタル・パレスから、アモンは、グインとともに古代機械によって転送され消滅した。ついにパロは解放されたのである。しかし、喜びに沸く民衆をよそに、ともに戦った者たちは、グインの姿が見えないことに困惑の色を隠すことができなかった。彼は、熱砂におおわれた世界にいた! 広大な死の砂漠をさまようグインは、運命の手に誘われるかのように、さまざまな怪異を目撃することになる。怒濤の新展開93巻!!(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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中原の宝石パロ。先のユラニア戦役の影響もなく、アルド・ナリスとリンダは、平和な新婚生活を送っていた。ナリスの気難しさも、どうやらリンダの力で和らぎ始めたようだった。だが、その穏やかな生活にも、徐々に国王派とアムブラの学生たちの対立が影を落とし始める。一方混乱のトーラスでは、ヴァラキアを捨てモンゴールにやってきたカメロンが、イシュトヴァーンをアリの手から取り戻すべく、ついに活動を開始した! 第47弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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ミロク教の内情が変化していることを感じ取ったカメロンは、ブランに、フロリー親子の捜索とヤガの探索を命じた。同様にミロク教の動静に関心を寄せるヴァレリウスの意を受けてヨナは、巡礼団に同行してヤガを目指していた。ダネイン大湿原を舟でわたり、草原地方を通過している途中、突如、巡礼団を騎馬の民が襲った! 死を覚悟したヨナだったが、駆けつけたスカールに救われる。しかし生き残ったのはヨナだけだった。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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グインは、中原側からノスフェラスへと逃れるようにケス河をわたろうとする人々の一群を見た。そしてその一群が、突如武装した軍勢に襲われ虐殺されてゆくのを見て、思わず助けに飛び出す。一群はモンゴール反乱軍であり、襲ったのはイシュトヴァーンみずからが率いるゴーラ討伐軍だった。グインは、イシュトバーンと再会するも、反乱軍に味方したことで捕らえられ、ゴーラ軍とともにルードの森に分け入ることになる。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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アルド・ナリスの訃報はまたたくまに世界を駆けめぐった。突然の知らせは、スカールの激怒、イシュトヴァーンの動揺、グインの懐疑、マリウスの狼狽と、大きな衝撃を引き起こす。一方ヤンダル・ゾックは、悲しみにつつまれるナリス軍を竜頭の巨人兵に襲わせると同時に、密通者の身体を使ってその陣内に出現せんとしていた。そのとき異空間からの力が密通者を焼きつくし、ヨナの頭の中にヴァレリウスの心話が響きわたった。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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快楽の都タイスに入ったグイン一行は、タイス伯爵タイ・ソンの居城にて、伯爵自らの検分を受ける。伯爵はグインの筋肉に触れ、さらにその擬闘を見て、たいそう感嘆する。その夜、グインとスイランは歓楽街ロイチョイに出かけ、タイスが、妖艶に微笑む享楽の顔とその裏で牙を剥く凶悪な闇の顔を併せ持つ都であることを知る。翌朝グインたちは、伯爵から、来たる水神祭りの武闘大会に備え、剣闘士として戦うことを命じられる。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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カル・ファンの拷問によって瀕死の重傷を負ったアルド・ナリス。ようやく意識を取り戻した彼を待っていたのは、いよいよ情勢が切迫してきた市庁舎占拠事件だった。事件が飛び火して、いましもパロ内乱が起きるかもしれぬという。万策尽きたヴァレリウスに、ナリスは、ベッドに横たわったまま、事件解決の恐るべき秘策を授けた……。第50弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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国を滅ぼされ、今は大公の愛妾としてむなしく日々を過ごすモンゴールのアムネリス。しかしその胸裏には熱い復仇の念が……。そして王への野望に身を灼くイシュトバーンとアムネリスの運命がここに出逢い、その糸は新たな模様を織りなしはじめた。一方ついにユラニア宮廷へ乗り込んだグインは、そこに尋常ならざる気配を感じ取る。次第に正体を現す異形のものの姿……。グインもまた自らの運命との対峙の時を迎える!第29弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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イシュトヴァーンは身重のアムネリスに、モンゴールの将軍の位を返上し、復活を宣言したゴーラの第一代の王となることを告げた。一方、マルガでは、ナリスが妻のリンダに、彼女の弟でもある国王レムスに対して、謀反を企てていることを告白していた。やがて、ナリスの意をうけて極秘裏にマルガを訪れた黒太子スカールは、そこで驚くべき事実を知らされる。竜王の支配下にある東の国キタイが中原を狙っているというのだ!?(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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イシュトヴァーンはあらたな支配者として、ユラニア統治を開始した。そんな折、首都アルセイスの街に予言者による妙な噂がひろまっていた。「イシュトヴァーン将軍こそが、ゴーラ三国の正当なる支配者である」というのだ。さらに、故ゴーラ皇帝が黄泉よりたちもどり、みずから後継者をさいしめすだろうという、ご託宣までが提示された。このあからさまな予言騒ぎに当惑したイシュトヴァーンは、対応を迫られるが……。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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国王とアムブラの学生とのあいだで、緊張が高まりつつあった。パロに祭政一致の強大な王権を打ち立てようとするレムスにとって、王の絶対性を否定する学生たちを許すことはできなかった。不敬な論文をめぐって一触即発の状態になったアムブラ。学生たちに好意を寄せるアルド・ナリスは、事態を解決すべく、ついにレムスとの謁見に臨むことになったのだが……。レムスとナリスの確執の行方は? 第48弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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帰国したイシュトヴァーンは、アムネリスの死と呼応してモンゴールに起こった反乱を鎮圧するためふたたび出陣の準備を進めるなか、我が子ドリアンと初対面する。しかし彼は、息子の顔を見たとたん、激しく取り乱してしまう。いっぽう、ハゾスは、ヨナとマリウスの処遇を検討すべくパロへ向かい、リンダやヴァレリウスと会談する。その会議中に突如、怪異が起こるが、それは思いがけず、グインの行方の手がかりとなるものだった。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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グイン出陣す! ナリス新政府とレムス政府との対立は、すでにパロのお家騒動の枠をこえて各国の思惑を刺激する動きとなっていた。そんな戦乱の時代の予感が中原を重苦しく覆うなか、それまで外国内政不干渉を原則としていたケイロニアがついに動いたのである。いっぽう、同時期に出兵した、イシュトヴァーン率いるゴーラ軍は、山中で思わぬ仇敵に遭遇し、はやくも戦闘に突入していた。二巨頭の動向が風雲急を告げる新展開!(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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ついにグインは最強と謳われる闘技士ガンダルと対面した。紅鶴城の大広間に現われた伝説の戦士は、全身を鎧で固めた巨大な要塞のような男であった。ガンダルの執拗な挑発に辟易して広間を抜け出したグインは、城の一隅で、若くして死んだタイスの公子の幽霊と出会い、彼に導かれるように、地下水路への入口を発見する。そこでグインが見たものは、地下に広がる広大無辺な空間であり、そこに君臨するマーロールの姿であった。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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グインは、スカールが率いる騎馬軍とともにユラ山地を目指すが、ゴーラ軍の迫撃を受けて戦闘となってしまう。グインは、執拗に襲いかかるイシュトヴァーンの体を、ついにその剣で刺しつらぬいた! 朱に染まって倒れるイシュトヴァーンの姿に、ゴーラ軍は撤退を余儀なくされる。自分たちの出逢いが引き起こすやもしれぬ何かを知らぬまま、北へと向かうグインとスカールを追うように、炎は山肌を燃え上がらせて迫りつつあった。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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ヤガ脱出をはかったヨナは、《ミロクの聖姫》に捕らえられ、スカールの助けを得たフロリーも、化け物にさらわれてしまう。一方、《アルド・ナリス聖廟》への参詣をすませたイシュトヴァーンは、ようやくパロを出立しようとしていた──1979年に誕生、空前の規模で展開し、多くの読者を魅了してきた世界最大最高のファンタジイ・ロマンは、数多の人物を宿命の螺旋に巻き込んだまま、ここに最終巻を迎える。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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アルド・ナリスは復活した! 正統なるパロ聖王アルド・ナリス一世を発表したのである。さらに、レムスを王位簒奪者として弾劾し、中原諸国に共闘を呼びかけた。これに対しレムス政府は、ナリスを国賊として討伐する布告を発し、また新政府を容認する者は逮捕・処刑とのきびしい姿勢をあきらかにした。このかつてない動乱の予兆に、各国もあわただしい対応に迫られ、歴史は動こうとしていた。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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剣闘士として闘技会に出場しはじめたグインは、たちまちのうちに頭角を現わし、対戦相手を次々と倒してゆく。そしてタイスの四剣士のひとり、青のドーカスを打ち破る。試合後、グインをたずねてきたドーカスの真摯な態度に心を動かされ、グインは自分が本当にケイロニアの豹頭王であることを明かす。さらに残りの四剣士、赤のガドス、黒のゴン・ゾーをも打ち倒したグインに、白のマーロールが放つ怪しの技が襲いかかる!(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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イシュトヴァーンとアムネリスが首尾よくトーラスを取り戻したその頃、パロでは王女リンダがふたりの若き貴族の求愛にこころを悩ませていた。恋人イシュトヴァーンの噂をめぐって、頼りとしていたアルド・ナリスとのあいだには溝が広がるばかり。広い宮廷で彼女の悲しみを知るのは侍女のスニひとりという毎日だった--。そしてある時、リンダを想うアレリアス伯爵はナリスと衝突、決闘を申し込むことになった。第34弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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黒竜騎士団をひきいてエルザイムに達したグインのもとに、一通の書状が届いた。ユラニア領に入ったモンゴール―クム連合軍よりの会見の申し入れだった。グインが指定した場所は、両軍の中間地点カレーヌ。この名も知れぬ寒村で、ケイロニア黒竜将軍グインとモンゴール左府将軍イシュトヴァーンが、相まみえることになった。かつて長い冒険の旅を共にした二人が、運命の変転によって、今ふたたび同じ戦場に赴くのか!? 第42弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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伝説の大導師アグリッパはどこに? 探索を続けるヴァレリウスは、ルードの森で《ドールに追われる男》の異名を持つイェライシャ老師から、アグリッパはノスフェラスにいるとの情報を得る。一方、病床のナリスを訪れた彼の聖母ラーナ大公妃は、ナリスの一連の行動を鋭い舌鋒でなじるのであった。そしてついに、イェライシャとともにノスフェラスの奥地に飛んだヴァレリウスだが、そこで、生ける神秘を目撃することに!!(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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かつて抱いていたわだかまりを解き、スカールはナリスにノスフェラスでの体験を語り始めた。スカールがそこで見た星船、巨大な手足のないひとつ目の赤ん坊、クラーケンの入った柩などの光景は、ノスフェラスの秘密の解明を望むナリスを興奮させ、ふたりは夜更けまで話し込む。そして遂に、スカールはナリスの考えに賛同し、中原への侵略を目論んで迫り来るキタイの竜王の魔手を阻止するため、ともに戦うことを約束するが……。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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ハゾスは、シルヴィアが生んだ赤子を殺すことができずロベルトに託し、公けには、王女は想像妊娠であったとして、赤子の存在を隠蔽した。そして、彼女の不祥事に関与した者たちを訊問し、事実関係を詳らかにしてゆく。苦悩するグインは、シルヴィアと話し合おうとするのだが、彼女からは憎しみに満ちた罵声を聞くばかりで、ついにグインは訣別の言葉を告げる。そして皇帝アキレウスも大きな決断を迫られようとしていた。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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モンゴール大公ヴラドは、一代で辺境の貧しい土地に強大な王国を築き上げ、中原の由緒正しき王国パロを一度は征服した。だがそのパロがアルド・ナリスの手で甦り、連合軍が都トーラスを目指して進撃を開始したとき、ヴラドとモンゴールの命題はつきた。そしてパロ占領のおり、辺境の地に逃れていたリンダとレムスもついに自らの王国へ凱旋するのだった……。第16弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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クムの虜囚から一転、モンゴール再興軍をひきいてトーラスへと攻めのぼるアムネリス。彼女を助けるイシュトヴァーン。そしてイシュトヴァーンに影のようにつきそう軍師アリ。しかし、彼らの軍勢は実際にはモンゴールの残党と野党の混成軍にすぎなかった。首都トーラスには数にまさるクム正規軍。そして、背後には本国から急遽かけつけるタルー公子麾下の精鋭が迫る! 戦場のミダの森は一触即発の緊張に包まれた!! 第32弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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イシュトヴァーンのマルガ奇襲によって、ナリスは囚われの身となった。彼の処遇と和平をめぐって、イシュトヴァーンは、グイン、リンダヴァレリウスの三者から会見を申し入れられ、四人は一堂に会することになる。しかし中原の運命を左右する交渉は決裂し、ついにゴーラ軍はケイロニア軍と激突する。先陣を切ったゼノンが苦戦を強いられ押されてゆくのを見たグインは、黒竜騎士団に号令し、ともに大地を蹴って戦場に赴く。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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豹頭の超戦士グインは、パロ王国の遺児リンダとレムスを守りつつ、故郷パロへの帰還の旅にあった。一方、パロへの陰謀をすすめるモンゴールは、首都クリスタルで王位継承権を持つアルド・ナリス公爵を捕らえ、自国の公女アムネリスの婿にしようともくろむ。一方草原の王国アルゴスの黒太子スカールもまた、パロ再興への行動を開始するが……。第7弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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中原の華パロは新興の国モンゴールに滅ぼされた。しかし少年王レムスを擁したアルゴス軍がパロ奪回の火の手をあげたとき、中原は再び戦乱に巻き込まれていった。一方、ここヴァレーンではいましも沿海州の代表が集まり、一大方針を決定すべく会議が始まろうとしていた。パロを救うか、はたまたモンゴールに与するか? 陰謀と策略! はたしてヴァレーンの会議の行方は? 第12弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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パロへと進軍を続けるケイロニア軍を不気味な白い霧が包んだ。それは彼らを失意のどん底にたたきこむ、恐るべき魔道攻撃のはじまりだった。人の意識を悪夢のなかに閉じこめ、心の奥に潜む恐怖の念をつきつけて狂気におとし入れんとする悪辣な暗黒魔道によって、軍は大きな打撃を受けた。しかしヴァレリウスの力を借りてこれをしりぞけたケイロニア軍は、グインの号令一下、ついにクリスタル・パレスに迫るのであった!(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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豹頭の戦士グインは千竜将軍ダルシウスのもと、ケイロニアの傭兵として日々を送る。だが、彼の運命の星はその周囲にさまざまな波紋を巻き起こすのだった。彼と行動を共にしていたイシュトバーンとはついに決定的な破局を迎え、マリウスもまたケイロニア王位をめぐる陰謀の渦中へと引きこまれていく。そして、人間たちの目論みをよそに不気味に何事かを画策する闇の者たち……。第18巻。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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ナリスをめぐってグインとイシュトヴァーンが対立していたその頃、ゴーラではアムネリスが長男を出産したのち、イシュトヴァーンを恨みながらみずからの命を絶っていた。いっぽうナリスを捕らえたままのイシュトヴァーンは、ケイロニア軍と何度かの激突ののち、グインとの一騎打ちとなるが、それに敗れて捕虜となり、ヤンダル・ゾックにかけられていた催眠暗示を魔道師によって解かれ、呪縛から逃れたかに見えたのだが……。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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古代機械によって記憶を「修正」されたグインは、自分がケイロニアの豹頭王であることを思い出したが、逆に、パロの内乱前後からの最近の記憶がなくなってしまった。あれほど可愛がっていたスーティのことまで忘れてしまっていた。それはフロリーに、ミロク教の聖地ヤガへの旅立ちを促すようでもあった。そしてグインは忠実な臣下の迎えを得て帰国する。しかし彼を待ち受けていたのは、必ずしも歓喜の声だけではなかった。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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パロを征服したモンゴールは、絶えず悪夢に脅かされていた。大公の娘アムネリスが、パロの王位継承者アルド・ナリスとの婚礼を間近にひかえたそのときに、ミアイル公子が暗殺されたのだ。そしてクリスタルの都で行われようとしている婚礼にも、陰謀の影が忍びより……。全中原をゆるがす戦乱の渦がその姿を現す第二部陰謀篇ここに完結!第10弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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「モンゴール軍・クム軍二万が、ケイロニア軍より三モータッドのラインに到着しだい、時をうつさずエルザイムの砦に総攻撃をかける」。 グインはついに決断を下した。誘拐されたシルヴィア皇女を救出するためには、目の前に立ちはだかるエルザイム城砦を、完膚なきまでに叩きつぶさねばならない。焦燥を内に秘めて、豹頭の戦士は黒竜騎士団精鋭の先頭に立った! 果たしてシルヴィア皇女の行方は? 今ふたたび運命の変革の時が迫る。第43弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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イシュトヴァーンに、トーラスから出頭を求める使者が来た。彼の過去の行為が謀反にあたるとして告発されたというのだ。イシュトヴァーンは急遽トーラス行きを決定する。一方、歓呼の嵐のなかサイロン入りしたグインたちは、皇帝アキレウスと再会を果たし、シルヴィア、オクタヴィアの二人の皇女は皇帝のもとに迎え入れられる。さらに皇女は、かねての約束どおり、グインを大元帥に任命、ケイロニア王の称号をも授けた!(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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アキレウス帝は、グインから、シルヴィアの行状とそれに伴う苦悩を告げられ、ケイロニア皇帝として、そしてグインの父として、ある決断をする。それは新年の儀典における、自らの引退宣言と、ケイロニアの最高統治者としてグインを任命することだった。一方、傷の癒えたイシュトヴァーンは、またもや中原支配の野望に燃え、カメロンの諫言をよそに、まずはパロを傘下に置くべく、リンダとの結婚を画策していたのだった。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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マーロールの技をしりぞけたグインは、ついにタイスの四剣士を打ち破り、闘王の称号を得た。ますますタイスからの脱出が困難になったグイン一行だが、ドーカスから、自身との遺恨試合後のパレードの馬車を奪い、闘王の特権を利用して呼び寄せておいたフロリーたちとともに脱出するという方法を提案される。企みは成就するかに見えたが、これに乗じてスーティを連れ去ろうとしたスイランの行動のため脱出は失敗に終わる。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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リンダの帰還を受けてナリス陣営の動きはにわかにあわただしさを増していた。いっぽうイシュトヴァーンは、ナリスの去就に心を惑わしつつ軍を進めていたが、マルガ直前でスカール軍の奇襲を受ける。たちまち応戦するイシュトヴァーンに、スカールは一騎打ちを挑みかける。激しく激突する両雄の憎悪と因縁。劣勢となったイシュトヴァーンは決着を避けて逃げ延びるも、負傷した彼はヤンダル・ゾックの魔の力に屈してしまう。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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ケイロニアからの使節が到着し、クリスタルはその歓迎のあわただしさに包まれていた。しかしマリウスは、自らの去就を決めあぐね、パロ側でもその存在をもてあましていた。一方、催眠治療の結果、グインの記憶は古代機械に深く関係していることが明らかになり、グインを古代機械のもとへ連れて行ったところ、一度封印された機械がよみがえり、彼の体を光線で覆い、ついにその記憶を失踪以前のものに「修正」してしまった。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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第二次ユラニア戦役もついに終結に向かおうとしていた。グインを失ったケイロニア軍がアルセイスを去り、引き続きクムもモンゴールもこの地をあとにしようとしていた。そんな慌ただしい時期にもイシュトヴァーンだけは、彼のすさんだ心を慰めてくれたリーロ少年を、弟分としてトーラスに連れ戻すことができないかと悩んでいたのだが……。少年の身の上に眼を光らせ、機会をうかがっていたアリはひとつの計画を実行に移した! 第46弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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ナリスをめぐる神聖パロとゴーラの対立は、グインの尽力によって収まり、つかのまの平和が訪れたかに見えた。しかしナリスのからだは、これまでの数々の試練によってひどく蝕まれていた。グインとの初会見のさなか、その異形の不思議に感銘を受けたナリスは、かぼそい声で成しえなかった夢を語りながら、グインに見守られて静かに息を引き取る。その死が知らされるや、誰もが胸ふたがれ、中原は大きな悲しみにつつまれた。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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マリウスと旅を続けるグインは、銀色の仮面の騎士に率いられた謎めいた騎士団に遭遇した。これをやり過ごしたふたりは、湖畔の一軒家にたどりつき、ローラという女性のもてなしを受ける。このローラこそ、かつてのアムネリスの侍女フロリーであり、その息子のスーティはすなわち、イシュトヴァーンの子にほかならなかった。世間の目を避けて暮らすふたりだが、その運命の歯車は今や軋みをあげて大きく回ろうとしていた。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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