セーフサーチ設定を変更しました
ページの先頭です
KADOKAWA作品コイン50%還元キャンペーン

『思想、亜紀書房』の電子書籍一覧

1 ~47件目/全47件

  • 「ジャンルの垣根を超えた傑作。
    ページをめくる手が止まらない」
    スティーヴン・キング 絶賛!

    ニューヨーク・タイムズ
    ベストセラー 1位

    1970 -80年代に米国・カリフォルニア州を震撼させた連続殺人・強姦事件。30年以上も未解決だった一連の事件の犯人「黄金州の殺人鬼」(ゴールデン・ステート・キラー)を追い、独自に調査を行った女性作家による渾身の捜査録。

    アメリカでベストセラーとなり、現在HBOがTVドキュメンタリー・シリーズを製作中の話題作。強盗、強姦、殺人を十年以上にわたって繰り返し、DNA鑑定の網をくぐって闇に消えていた犯人を、作家である著者が独自の捜査で追いつめていく手に汗握るノンフィクション。

    序文寄稿:ギリアン・フリン(『ゴーン・ガール』著者)

    ワシントンポスト、「エスクァイア」誌、Amazon.com、ニューヨーク公立図書館、 シカゴ公立図書館他で “2018年 ベストブック・オブ・ザ・イヤー”受賞!!

    本当に手に汗握る作品だ――「ピープル」誌
    息を呑む野心的で見事な筆致――「ニューヨークマガジン」誌

    読者が知るべきは、なぜこの本が特別なのかという理由だ。それは、この本が向き合っている二種類の強迫観念である。一つは光に溢れ、もう一つは闇の中にある。
    「黄金州の殺人鬼」は闇であり、ミシェル・マクナマラは光だ。
    気が滅入るほど邪悪。聡明かつ、断固とした決意。本書はこの二つの心理への旅路である。
    私は本書を愛してやまない。 ――スティーヴン・キング
  • 〈 迷い、悩み、疲れているあなたへ 〉

    NHK「100分de名著」の人気指南役が贈る、目まぐるしい日々を生きるあなたに寄り添う言葉。

    ---------
    〈 自分を支える言葉は、実は自分自身の中にすでにある 〉

    生きていくうえで、何が大切なのか。どこを目指して進めば良いのか。
    迷いのなかから再び立ち上がり、前を向いて歩き始めるために、「自分だけの一語」を探す心の旅の導きとなる一冊。

    ---------

    年齢を重ねると自然に生活の幕は開く。勉強の期間を終え、仕事に従事するようになれば、生活との格闘はいやでも始まる。

    だが、人生の扉が開く時期は人それぞれだ。早ければ早いほどよい、というのではない。ただ、どこかでその扉にはふれなくてはならない。
    人は、自分の人生を生きない毎日を送り続けることはできないからである。

    生活は水平的な方向のなかで広がりを求めて営まれるのに対して、人生は一点を掘り下げるようにして深まっていく。
    生活のなかで人は、多くの言葉を知る。そうすることで会話も読書も執筆もできるようになる。

    だが人生の一語は、そうした場所では出会わない。それはいつも切実な経験とともにある。
    その言葉とは、広がりのなかではなく、深みにおいて遭遇する。

    〈「人生の一語」より〉

    ---------

    【目次】
    ■人生の一語
    ■自分を愛する
    ■人生の羅針盤
    ■かなしみの国
    ■願いと祈り
    ■ひとりの時間
    ■メモと「書く」
    ■沈黙を感じる
    ■言葉と食べ物
    ■生きがいとは何か
    ■見えない涙
    ■似て非なるもの
    ■眼のちから
    ■五つの眼
    ■黄金の言葉
    ■心の水
    ■時を取り戻す
    ■拙いものと切なるもの
    ■最期の言葉
    ■人生の土壌
    ■尊い姿
    ■よろこびの花
    ■いのちのコトバ
    ■いのちの使い方(一)
    ■いのちの使い方(二)
    ■見えない手
    ■言葉のひびき──あとがきに代えて 
    ■探していた言葉に出会うためのブックリスト
  • 2,200(税込)
    著:
    若松英輔
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    色んな人に
     あいさつをする
     会社でも道端でも
     手紙を書くときも

     相手と そっと
     つながりたいから
     丁寧に

     でも わたしは
     近ごろ
     自分に
     あいさつをしていない
     
      ──「あいさつ」

    ---------

    〈 自分にそっと 優しく 声を掛けてください 〉

    ──ことばがこころを包む時がある。
    かなしみと共に歩むための、詩という姿をまとった贈り物。
    NHK「100分de名著」指南役としてお馴染みの批評家・詩人による第7詩集。

    ---------

    【目次】
    ■言葉とことば
    ■あいさつ
    ■言えないことば
    ■常識
    ■現実
    ■言葉の壁
    ■ことばの抱擁
    ■二つの理由
    ■涙の石
    ■ことばの光
    ■旅することば
    ■高貴な人生
    ■ノヴァーリス
    ■愛しみを産む
    ■愛の秘義
    ■美神のおとずれ
    ■言葉を溶かす
    ■孤独の意味 I
    ■孤独の意味 II
    ■ある詩人への手紙
    ■亡き者のつぶやき
    ■天使
    ■啓示
    ■なぐさめ
    ■四十六億年の果て
    ■永遠の日
    ■痛み
    ■休日
    ■沈黙の声
    ■言葉を生きる
    ■火花
    ■ことばのありか
    ■光であることば
    ■時間の壁
    ■ことばの翼
    ■奇蹟のことば

    ■あとがき
  • 〈 予知などあり得ない。だがそれはいつも現実となる。〉

    イギリスのある一人の精神科医は人間の予知能力についての確信を深め、データとコンピュータを用いた警告システムの開発を夢想した──。
    科学と理性で不可思議な「偶然」に挑んだ、「予知調査局」をめぐるノンフィクション。

    ---------

    ふと母親のことを考えた一秒後にその母から電話がかかってきたりする。
      ある出来事が起こる前にそれを見たり、感じたりすることは人間にはできないはずだが、それにもかかわらずそれはよくそのへんにあるようだ。
      恋人や友人の死や、偶然の出会いは我々の心に前もって示される。

     * * *

    イギリスの精神科医ジョン・バーカーは災害や事故を知らせる予知夢やビジョンに興味を抱き、それらを予防に役立てる「予知調査局」を設立する。
    やがて国内外の事件を驚異的に的中させる二人の「知覚者」が現れるが、かれらはバーカー自身の死を予知する——。

    ---------

    〈夢やビジョンを読み解けば、最悪の未来を変えられる〉
    人間の精神に宿る未知の働きに迫ろうとした壮大な実験とその衝撃の顛末とは──。
  • シリーズ3冊
    2,6403,080(税込)
    著:
    高橋巖
    監修・解説:
    若松英輔
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    日本精神史の埋もれた鉱脈を掘り起こす新シリーズ〈叡知の書棚〉刊行スタート!

    ----------------------

    《自己の存在の秘密を学ぼうとする人へ 》

    古代ギリシア以来のヨーロッパの教育観・人間観に照らし、教育とは何かを考える。
    その先に展望される、あるべき理想の教育とは──。

    ----------------------

    独創的な教育家にして、医学、農業、経済学、芸術学、建築学、文学、哲学、宗教に至る広大な領野を探究した大思想家ルドルフ・シュタイナー(1861~1925)。

    シュタイナー研究の第一人者が、その教育思想の可能性を深く掘り下げる決定的な名著、待望の復刊。

    ----------------------

    普通、人は霊的という言葉にあまりなじんでいませんから、この言葉だけで既に何か違和感を感じて、「霊的因果律」という考え方にはとてもついていけない、と思うでしょう。けれども霊的という、いわば学問的には聞き慣れない言葉を意識的に使うことがシュタイナーの思想を理解するのに必要なことなのです。(本文より)
  • ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

    〈 待望のビーガン実践入門書が登場!〉

    「しなやかに、自分に素直な暮らしを手に入れよう。」
    おいしく、クリーンでわくわくする毎日を。
    動物と環境にやさしいポジティブライフの送り方がここに──。

    ---------

    動物由来のものは「食べない」「着ない」「使わない」 。
    そんなビーガンライフを選んだ多くの人が直面する心の変化や立ちはだかる壁、菜食生活や人づきあいのコツまで、ビーガン歴10年の著者が、自身の体験をもとにリアルに教える一冊。

    ---------

    〈 健康的で美味なる食材がこんなにたくさん!〉
    野菜 / 穀物 / 豆類 / 海藻 / 果物 / きのこ / ナッツ / シード類 
    ピザ・ブリトー・トルティーヤ生地 / パスタ / 春雨 / べーグル 
    フランスパン / 豆腐 / 油揚げ / 厚揚げ / 高野豆腐 / 湯葉 
    麩 / 大豆ミート / テンペ / セイタン / 豆乳 / オーツミルク 
    アーモンドミルク / 味噌 / 醬油 / 酢 / ケチャップ / 昆布だし
    椎茸だし / 香辛料 / ベジタブル・インドカレーなど……

    「ビーガン=禁欲者」じゃない!──肩の力を抜いて、あなたも「ビーガン生活」をはじめてみては?
  • 〈世界と向き合い、「つくる」ために〉
    人類学とアートの刺激的な出会い。

    ---------

    現代の人類学を牽引する思想家が随筆、批評、寓話、詩などさまざまな形式を駆使して、アート、建築、デザインを論じる。

    火、樹木、山、飛行、地面、時間、石、絶滅、線、糸、言葉、手書き、頭字語、色……創造と想像を刺激する思考の集成。

    訳者・奥野克巳による詳細な解説を付す。

    ---------

    【目次】
    ◆序と謝辞
    ◆招待

    森の話
     ■はじめに
     ■北カレリアのあるところで……
     ■真っ暗闇と炎の光
     ■樹木存在の影の中で
     ■Ta, Da, Ça, !

    吐き、登り、舞い上がって、落ちる
     ■はじめに
     ■泡立った馬の唾液
     ■登山家の嘆き
     ■飛行について
     ■雪の音

    地面に逃げ込む
     ■はじめに
     ■じゃんけん
     ■空へ(アド・コエルム)
     ■私たちは浮いているのか?
     ■シェルター
     ■時間をつぶす

    地球の年齢
     ■はじめに
     ■幸運の諸元素
     ■ある石の一生
     ■桟橋
     ■絶滅について
     ■自己強化ための三つの短い寓話

    線、折り目、糸
     ■はじめに
     ■風景の中の線
     ■チョークラインと影
     ■折り目
     ■糸を散歩させる
     ■文字線と打ち消し線

    言葉への愛のために
     ■はじめに
     ■世界と出会うための言葉
     ■手書きを守るために
     ■投げ合いと言葉嫌い
     ■冷たい青い鋼鉄

    ◆またね

    ◆原注
    ◆訳者解説
  • 2,970(税込)
    著:
    酒井隆史
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    「ニッポンにいるのは、賢人気取りばかりだ」

    「ポピュリズム」「反知性主義」「ポスト・トゥルース」
    時代を「象徴」する言説に潜む〈大衆への差別的なまなざし〉。
    資本主義×知識人が一体となって管理・支配しようとする現況を問い、近代社会の土台に存在する、無名の人びとが蓄積してきた知や技術に光を当てる。

    ----------------------

    ◆「中立」の立場から差別する過激中道[エキストリーム・センター]
    ◆ 平等を求める動きへのシニシズム
    ◆ 格差と対立を無視し、円滑な社会運営を志す「秩序派」
    ◆ 愚かな群衆に囲まれていると感じるリベラル知識人のナルシズム

    知的ソースをあげて、スマートに切って捨てる態度、利得と犠牲の計算のような知的操作で、割り切ってみせる態度は根本的には、この世界とは別の世界にむかう衝動や想像力にむけられているようにおもわれるのである。

    〈支配する知ではなく、解放する知を求めて〉
    ──私たちが生き延びるための唯一の方法はデモクラシーを深化させることである。

    ----------------------

    【目次】
    ◆はじめに……賢人とドレイとバカ 二〇二三年、春

    第I部 無知と知、あるいは「大衆の恐怖」について
     01.現代日本の「反・反知性主義」?
     02.「反知性主義」批判の波動──ホフスタッターとラッシュ
     03.ピープルなきところ、ポピュリズムあり──デモクラシーと階級闘争
     04.「この民主主義を守ろうという方法によっては この民主主義を守ることはできない」──丸山眞男とデモスの力能
     05.一九六八年と「事後の生(afterlives)」──津村喬『横議横行論』によせて
     06.「「穏健派」とは、世界で最も穏健じゃない人たちのことだ」──「エキセン現象」をめぐる、なにやらえらそうな人とそうじゃない人の「対話」

    第II部 だれがなにに隷従するのか
     07.「放射脳」を擁護する
     08.「しがみつく者たち」に──水俣・足尾銅山・福島から
     09.自発的隷従論を再考する
     10.「自由を行使する能力のないものには自由は与えられない」──二〇一八年「京大立て看問題」をどう考えるか
     11.「中立的で抑制的」──維新の会と研究者たち
     12.「この町がなくなれば居場所はない」──映画『月夜釡合戦』と釡ヶ崎

    第III部 この世界の外に──抵抗と逃走
     13.「ブラジルで のブレザーなんて着たがるヤツはいない。 殴り倒されるからだ」──二〇二〇年東京オリンピックをめぐる概観
     14. 戦術しかない/戦略しかない──二〇一〇年代の路上における二つの趨勢
     15.「わたしは逃げながら、武器を探すのです」──ジョージ・ジャクソン、アボリショニズム、そしてフランスにおける「権力批判」の起源について
     16.ポリシング、人種資本主義、#BlackLivesMatter
     17.パンデミックと〈資本〉とその宿主
     18.「世界の終わりは資本主義の勝利とともにはじまった」──文明に生の欲動をもたらすもの
     19.すべてのオメラスから歩み去る人びとへ──反平等の時代と外部への想像力

    ◆あとがき

    ----------------------
  • 〈ジャーナリスト、研究者、エッセイストらが、今のネット空間を徹底解説〉

    炎上しない、人を傷つけない、無意識に差別しないため、どんな点に気をつければいいのか、SNSユーザーの基礎知識が満載!

    ----------------------

    生活になくてはならないスマホだけど、SNSではいつも誰かがケンカしているし、何か言ったら絡まれたりする。

    「エコーチェンバー」「フィルターバブル」「アテンション・エコノミー」……。
    ネット空間にはもともと人を孤立化させ、分断してしまう仕組みが組み込まれている。

    ──だけど私たちがスマホを手にして日は浅い。デジタルな時代は始まったばかりだ。

    ----------------------

    インターネットが広く使われるようになってから、まだたったの30年ほど。
    現在主流のSNSの誕生やスマホの普及からは20年も経っていない。
    私たちは今、デジタル人類史の旧石器時代を生きている。(本文より)

    ----------------------

    【目次】
    ■小島慶子……私たちはデジタル原始人──序論にかえて
    ■浜田敬子……眞子さまはなぜここまでバッシングされたのか」
    ■李美淑………炎上する「萌えキャラ」/「美少女キャラ」を考える
    ■田中東子……なぜSNSでは冷静に対話できないのか
    ■治部れんげ・山本恵子・白河桃子……なぜジェンダーでは間違いが起きやすいのか
    ■林香里………スマホ時代の公共の危機──ジェンダーの視点から考える

    ■〈特別対談〉君塚直隆×小島慶子……イギリス王室と皇室は何が違うのか?
    ■〈特別対談〉山口真一×小島慶子……ネット世論は世論ではない
    ■〈コラム〉石川あさみ……子ども向けアニメーションとジェンダー表現

    ■浜田敬子……あとがき
  • 2,090(税込)
    著:
    赤坂憲雄
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    b>〈陸と海、定住と遊動、生と死、虚構と現実、セクシュアリティ…〉
    ──境界線が溶け合うとき硬直した世界に未来の風景が立ち上がる。

    ----------------------

    人は避けがたく、ほんの気まぐれな偶然から、ある者は生き残り、ある者は死んでゆくのです。巨大な災害のあとに、たまたま生き残った人々はどんな思いを抱えて、どのように生きてゆくのか。思えば、それこそが人間たちの歴史を、もっとも深いところから突き動かしてきたものかもしれません。(本文より)

    ----------------------

    いくつもの不条理なできごとの底知れぬさみしさを抱えて、それでもなお生きるための思考。

    ----------------------

    【目次】
    夜語りの前に
     ■災間を生きるために
     ■中世の訪れを予感し、抗いながら
     ■不安は数量化できない

    第一夜……しなやかにして、したたかに。汝の名は
     ■そのとき、友は巡礼に
     ■津波の痕を訪ねて
     ■世界の終わりのような
     ■幽霊と出会うとき
     ■生きとし生けるもの、すべての命のために
     ■山野河海を返してほしい
     ■いのちの思想を紡ぎなおす

    第二夜……東北から、大きなさみしさを抱いて
     ■被災体験に触れる
     ■なぜ、わたしが生き残ったのか
     ■人間の根源的な無責任について
     ■その理不尽に折り合いをつけるために
     ■巨大な体積をもったさみしさ

    第三夜……渚にて。潟化する世界のほとりで
     ■潟化する世界に出会った
     ■海岸線は揺らぎのなかに
     ■人間という原存在への問い
     ■無主の海からみんなの海へ
     ■海のかなたから訪れしもの

    第四夜……民話という、語りと想像力のために
     ■おれは河童を見たことがある
     ■大きな真っ白い鳥が飛んだ
     ■奇譚が遠野と会津を結びなおす
     ■狐に馬鹿にされた、という
     ■民話的想像力によって、布を織る

    第五夜……遊動と定住のはざまに、生きよ
     ■心の考古学は可能か
     ■あらたな飢えと村八分の時代に
     ■われらの内なる山人
     ■定住革命のはじまりに
     ■遊動という離合集散のシステム
     ■住まうことと建てること
     ■妬みや恨みを抱えこんで
     ■分裂病親和性と強迫症親和性
     ■あらたな逃げられる社会は可能か

    ■あとがき
  • 《話題の人類学者による初のノンフィクション!》
    ──まるで小説のようなフィールド体験記

    ----------------------

    日本を飛び出し、ボルネオ島の熱帯雨林に生きる狩猟民「プナン」のもとで調査を始める「K」。

    彼らは、未来や過去の観念を持たず、死者のあらゆる痕跡を消し去り、反省や謝罪をせず、欲を捨て、現在だけに生きている。

    Kは、自分とまるで異なる価値観と生き方に圧倒されながらも、少しずつその世界に入り込んでいく……。


    ----------------------

    【目次】
    ■プロローグ……森を撃つ
    ■多自然
     ▶インタールード──ジャカルタのモエ・エ・シャンドン
    ■時間性
     ▶インタールード──見失い
    ■無所有
     ▶インタールード──明石先生のこと
    ■人類学
    ■エピローグ……ロスト・イン・ザ・フォレスト
  • 1,650(税込)
    著:
    若松英輔
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    〈暗闇にあるとき人は、一つの言葉を抱きしめるようにして生きることもあるだろう〉
    ──確かな杖となる言葉を味わうエッセイ集。

    ----------------------

    舟越保武、 志村ふくみ、石牟礼道子、吉本隆明、池田晶子、神谷美恵子、北條民雄、宮﨑かづゑ、井筒俊彦……。
    言葉にならないものの波打ち際に立って言葉を紡いできた人々の、珠玉の名言と対話するように紡がれるエッセイ集。

    ----------------------

    本当の誇りとは、誰かの役に立っていると感じることではおそらくない。
    それは愛される者であるよりも、愛する者であることを真に望む、自己への信頼なのである。(本文より)
  • 《いしいしんじさん 推薦》
    夏休みのスイカ割り、9回裏のサヨナラ勝ち、ひと目ぼれの瞬間にこそ、「哲学」はひらく。
    「わからない」豊かさにかこまれて、ぼくは、あなたは、ひとつきりの生を生きてゆく。

    ----------------------

    人間、時間、「わたし」体と心、死って、いったい何? 
    哲学の大切な問いを深める旅へ出かけよう。

    ソクラテスから、デカルト、ニーチェ、フッサール、メルロ=ポンティ、そしてハイデガーまで。
    「わからない」を切り口に、西洋哲学を一緒に歩く。
    問いを立てるための思考のレッスン。

    ----------------------

    あなたは、わたしは、世界は、 なぜ、かけがえがないのか?
    わからない。──それでも、世界は美しい。

    ----------------------

    【目次】
    ■はじめに

    ■序……わからなさのはじまり──「人間とは何なのか」という問い

    Ⅰ 人間とは何なのかよくわからない
    ■第1話……人間とは何か、その答えはどこにある?──デカルトからニーチェへ
    ■第2話……ちっぽけな理性と大いなる理性──ニーチェからデカルトへ

    Ⅱ 人間と動物や機械はどうちがうのかよくわからない
    ■第3話……考えている私は存在するのか──デカルト
    ■第4話……人間のする計算とは何なのか──フッサール
    ■第5話……人間はどこから人間になったのか──ケーラーからメルロ=ポンティへ

    Ⅲ 身体は私のものなのかどうかよくわからない
    ■第6話……身体こそがここにいる?──デカルトの向こうへ
    ■第7話……身体である私はどこにいるのか──メルロ=ポンティ

    Ⅳ 時は流れるのかどうかよくわからない
    ■第8話……時計の時間は時間ではない?──アリストテレスからアウグスティヌスへ
    ■第9話……時は重なり、空間に広がる──フッサールからメルロ=ポンティへ

    Ⅴ 人はどう死ぬのかよくわからない
    ■第10話……死とはどういう出来事なのか──ソクラテスからショーペンハウアーまで
    ■第11話……失われることに人は何を思うのか──エピクロスからハイデガーへ
    ■第12話……人は死ぬことができるのか──ハイデガー

    結び 哲学のはじまり──わからなさをわかること

    ■あとがき
  • 目標、大きな仕事、人生の目標……。
    夢を実現するための「よい方法」を、人生の先輩たちの言葉にまなぶ。

    --------------------------------------

    ▶仕事は実力が備わる前に来る──タモリ
    ▶才能が乏しくても、あきらめるな──本居宣長
    ▶自己本位でなければ創造はできない──夏目漱石
    ▶チャンスをものにする方法──野村克也
    ▶創造的思考は孤独のなかで生まれる──草間彌生
    ▶ほめられたことは覚えておく──林真理子
    ▶先生を選べ──本居宣長と岩城宏之
    ▶苦しいときほど笑え──米長邦雄と池谷裕二

    --------------------------------------

    親の反対で哲学の道を一旦は諦めた。
    しかし、恋人の勧めで、大学卒業後、改めて哲学科に入り直し、アルバイトで生計を立てながら研究の道を志すも、なかなか就職が決まらない。
    それでも負けずに、三八歳で念願の大学教員になった。

    そんな著者が、自らを支えてくれた言葉の数々を紹介します。

    --------------------------------------

    【目次】
    ■はじめに

    第1章 人生を選択する
    ▶ほんとうに好きなのはどちら?──手塚治虫
    ▶初志貫徹に遅すぎることはない──若竹千佐子……など

    第2章 才能というもの
    ▶やってみなければ分からない──夏目漱石
    ▶誰もが最初は凡人だ──道元……など

    第3章 才能より性格
    ▶知的好奇心を持て──藤原正彦と山中伸弥
    ▶野心的であれ──夏目漱石と藤原正彦……など

    第4章 自分と社会
    ▶自分自身を突きとばせ──岡本太郎
    ▶自分のためにプレーする──イチローと王貞治……など

    第5章 努力は報われるのか
    ▶正しい場所で努力する──林修
    ▶正しい方向で努力する──幸田露伴とイチローと林修……など

    第6章 運と不運
    ▶運のせいなのか──兼好と野村克也
    ▶どうしようもない不運への対処──キューブラー・ロス……など

    第7章 自信の保ち方
    ▶自分から出たものは小さくても力がある──鈴木大拙
    ▶創造的思考は孤独のなかで生まれる──草間彌生……など

    第8章 収入について
    ▶必要な衣食は生まれつき備わっている──道元
    ▶学問は米をつきながらでもできる──福沢諭吉……など

    第9章 先生との関係
    ▶先生は必要である──世阿弥と兼好
    ▶先生の教えに執着するな──本居宣長と松尾芭蕉と空海……など

    第10章 やる気の出し方
    ▶同業者に会う──粕谷英一
    ▶自分の寿命に限りがあることを考える──道元と兼好……など

    第11章 心の健康の維持
    ▶朝散歩で日光を浴びてセロトニンを分泌させる──樺沢紫苑
    ▶寝る前に3行ポジティヴ日記で心をリセットする──樺沢紫苑……など

    第12章 コネについて
    ▶市民向け講義を聴きに行く──ファラデー
    ▶作品を同封する──草間彌生
    ▶ダメなケース──林真理子が会った青年……など

    第13章 嫉妬心について
    ▶可能性があるから嫉妬する──谷川浩司と河合隼雄と三木清……など

    第14章 批判について
    ▶他人からの批判を気にするな──イチローと道元とラッセルと夏目漱石……など
  • 1,980(税込)
    著:
    若松英輔
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    身が砕けそうな悲しみの日々は、私にもありました。
    しかし、この身が砕けずにいるのは
    死者が私を守ってくれるからではないでしょうか。

    --------------------------------------

    「大切な人を喪くす」——それは本当に「別れ」なのだろうか。
    「死者と生者の協同」をめぐってやわらかな言葉で語る講演とブックガイドで構成された名著『死者との対話』に、新原稿2本を加えて編む。

    --------------------------------------
  • 《コミュニケーションで悩む人たちへ》

    コミュニケーションや感情表現が上手できないと悩んだ著者はやがて、当たり障りなく人とやり取りする技術を身につけていく。

    だが、難なく意思疎通ができることは、本当に良いこと、正しいことなのか。
    なめらかにしゃべれてしまうことの方が、奇妙なのではないか。

    「言語とは何なのか」「自分を言葉で表現するとは、どういうことなのか」の深層に迫る、自身の体験を踏まえた「当事者研究」。


    --------------------------------------

    自分だけのものであるはずの感情を、多くの人に共通する「言葉で表す」ことなど、どうしてできるのだろうか。
    そして、人に「伝える」とはどういうことなのか――。

    言葉、存在、コミュニケーションをめぐる思考の旅が始まる。

    --------------------------------------

    【目次】
    ■はじめに

    ■1章 それぞれのタイムラインを生きるしかない——定型発達という呪縛
    ■2章 胚胎期間という冗長な生き延び方
    ■3章 社会なしに生きられないが、社会だけでは生きるに値しない
    ■4章 自律と自立を手にするための学習
    ■5章 絶望を冗長化させる

    ■あとがき


    --------------------------------------
  • 《ささやかだけど、かけがえのないことが、世界を変えていく》

    環境問題の先駆者として名高い科学者レイチェル・カーソンが、愛する甥に遺した『センス・オブ・ワンダー』。
    その小さな本には、危機の時代を生きるための大きなヒントが詰まっている。

    仕事や人間関係など身近な生活のレベルから気候変動までを貫く不滅のメッセージを、批評家・若松英輔が読み解く。


    --------------------------------------

    私たちは確かに自分に必要なものを、自分で見つけることができます。ただ、 そのときの「自分」とは他者に開かれた「自分」なのです。

    「よろこび」が先にあれば、必ず「学び」は起こる。本当に、深いところでよろこびを経験すると、私たちのなかで「学ぶ」というもう一つの本能が開花する、そうレイチェルは感じています。


    ――「ただ、相手と共にいて、一緒に驚き、よろこぶこと」が育む、未来を切り開くちからとは。

    --------------------------------------
  • 1,980(税込)
    著:
    若松英輔
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    あなたといるとき
     わたしは
     自分のことを
     忘れていられる

     懸命に
     生きようとさえしないまま
     今だけをじっと
     味わっている

     しあわせか
     どうかも 考えず
     ただ 今
     このときだけは
     美しいと 感じている
     
     ――美しいとき



    悲しみとは 何かを愛した証し

    悲しみ、祈り、愛すること。
    暗闇で手探りするように、一語一語、つむがれた言葉の捧げ物。
  • 2,200(税込)
    著:
    工藤顕太
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    哲学と精神分析の根源には「恋」があった。これを僕らはどうすればいいのか。
    人生で初めて一気読みしてしまったラカンの本。
    ――東畑開人氏・推薦



    ラカンにとって哲学とはいったい何だったのか?
    そしてラカンは哲学に何をもたらしたのか?

    デカルト、ヘーゲル、カント、そしてソクラテス。
    哲学と精神分析の交点に立ち上がる、誰も見たことのないジャック・ラカン。


    私たちがこれから目撃しようとしているのは、「反哲学」をぶちあげる以前に、ソクラテスやデカルトをはじめとした第一級の哲学者たちと対決し、格闘することで、精神分析を再創造しようとしたラカンである。(本文より)



    【目次】
    ■まえがき

    第1部 デカルトを読むラカン
    ■第1章 哲学は狂気をどう考えるか――ラカンの「デカルトへの回帰」
    ■第2章 失われた現実を求めて――フロイトと精神の考古学
    ■第3章 疑わしさの向こう側――デカルト的経験としての無意識
    ■第4章 哲学者の夢――コギトの裏面、欺く神の仮説
    ■第5章 言葉と欲望――フーコー/デリダ論争の傍らで
    ■第6章 科学にとって神とは何者か――精神分析の始まりと終わり

    第2部 精神分析的現実のほうへ
    ■第7章 恋愛は存在しない?――「転移性恋愛についての見解」再読
    ■第8章 道徳か情欲か――カントともうひとつのアンチノミー
    ■第9章 目覚めるとはどういうことか――現実の再定義としての夢解釈
    ■第10章 狼の夢の秘密――トラウマとしての現実界(1)
    ■第11章 フロイトという症例――トラウマとしての現実界(2)
    ■第12章 ヘーゲルに抗するラカン――精神分析的時間の発明

    第3部 ソクラテスの欲望をめぐって
    ■第13章 起源の誘惑――フロイトとソクラテス
    ■第14章 愛とメタファー――少年愛から神々のほうへ
    ■第15章 永遠の愛の裏面――止まらないしゃっくりの謎
    ■第16章 あなたは愛を知らない――分裂するソクラテス
    ■第17章 とり憑かれた哲学者――美のイデアと死の欲望
    ■第18章 物語の外に出る――精神分析家の欲望とは何か

    ■結びに代えて 
    ■あとがき 
    ■注
  • もうすぐ絶滅する人類のために

    狩猟に疲れ、ボルネオの闇夜の森で微睡(まどろ)む人類学者は、寝袋を這うアリたちの足音を確かに聴き、自分がアリの世界の一員となったと感じる……。

    「この世界は人間だけのものではない」という深い実感から出発し、動物、死者、そして生命そのものへと向かう全く新しい人類学の探求が幕を開ける。


    ボルネオの森から、多種的世界とアニミズムを経て、「生命とは何か」という根源的な問いへ。

    インゴルド、コーン『森は考える』、ウィラースレフ『ソウル・ハンターズ』、アナ・チン『マツタケ』ら最新の人類学の議論を積極的に吸収しつつ、人類学の新たな可能性が展開される。


    ――世界の覇者を自認してあらゆるものを食い尽くし、絶滅の淵に立つ人類に、世界観の更新を迫る、壮大な「来たるべき人類学」の構想。




    【目次】
    序論 平地における完全なる敗者

    第1部 アニマルズ
    ■第1章 鳥たち
    ■第2章 リーフモンキーの救命鳥
    ■第3章 2でなく3、 そして4
    ■第4章 ネコと踊るワルツ

    第2部 スピーシーズ
    ■第5章 多種で考える――マルチスピーシーズ民族誌の野望
    ■第6章 明るい人新世、暗い人新世
    ■第7章 人間以上の世界の病原体
    ■第8章 菌から地球外生命体まで

    第3部 アニミズム
    ■第9章 人間だけが地球の主人ではない
    ■第10章 科学を凌ぐ生の詩学
    ■第11章 ぬいぐるみとの対話

    第4部 ライフ
    ■第12章 考える森
    ■第12章補論 考える、生きる
    ■第13章 記号生命
    ■第14章 バイオソーシャル・ビカミングス――ティム・インゴルドは進化をどう捉え、どう超えたか
    ■終章 人類の残された耐用年数――厚い記述と薄い記述をめぐって

    ■あとがき
    ■参考文献
  • 昼の光の届かない深みに広がる「魂の風景」

    同人誌に批評を発表するのみで著作を遺さなかった越知保夫(一九一一~一九六一)は遺稿集『好色と花』により、遠藤周作、島尾敏雄、平野謙らに絶賛され脚光を浴びた。
    理性の光を超えて実在の風景へと手を伸ばした彼の精神の軌跡を若松英輔が縦横に論じた傑作批評に、新原稿を加えて編む決定版。


    人間と「死者」との交わりを探究したその精神の軌跡を、小林秀雄、井筒俊彦、須賀敦子、池田晶子、そしてキリスト教との連なりの中に描き出す日本精神史の試み。



    【目次】
    ■はしがき

    ■信仰の実践と逮捕まで
    ■詩と愛
    ■批評家の誕生
    ■聖者論――越知保夫と小林秀雄
    ■実在論――越知保夫と井筒俊彦
    ■死者論――越知保夫と二人の劇作家、チェーホフとマルセル
    ■異端論――越知保夫と須賀敦子
    ■あとがき

    〈増補〉
    ■遅れてきた遺言
    ■驢馬の仕事
    ■悲しみの神学――近代日本カトリック感情史序説
    ■増補新版 あとがき
  • 1,430(税込)
    著:
    若松英輔
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    言葉にならないものを「心の耳」で聴くために


    いくら華麗な言葉を並べても、本当のおもいが伝わるとは限らない。
    うまく語ってはならない。
    文字にならない、消えない熱を伝えなければならない。

    ――詩を書くこと、耳を傾けること、祈ること。


    自らの体験に照らしつつ、言葉の向こう側に広がる沈黙の意味に迫るエッセイ集。
    かつてないほど言葉が軽んじられる時代に、批評家が問う「沈黙の秘義」。



    【目次】
    Ⅰ.詩について
    Ⅱ.言葉の終わるところで
    Ⅲ.信じるということ
  • 解放の教育学はこの本から始まった ――

    1979 年の刊行以来、増刷を重ねてきた教育関係者の必携書!!
    初版発行から50年を経た今、大幅増補を加え50周年記念版として刊行。
    教育の視点から「抑圧の文化」に対峙する視点を提示する。
    世界中で読み継がれている教育思想と実践の書であり、
    常に新しい読者を獲得してきた信頼の一冊。

    初版刊行50周年を記念し、
    チョムスキーなど世界の碩学がオマージュを寄せた決定版!!

    自由の実践としての教育は、
    支配のための実践である教育とは異なり、
    抽象的で孤立し、世界とつながりをもたない
    宙ぶらりんな人間を否定するし、
    また人間不在の世界のありようも否定する。
    (本文より)
  • こんな風に教えてほしかった!
    「20世紀最大の哲学者」の思想を、とびきり優しく解説。

    全くの初心者でも、解説書や入門書で挫折した人でも、大丈夫。
    予備知識ゼロで、めくるめく哲学の世界への扉が開く。
    最高にスリリングな入門書!


    この本では、中学生や高校生に向けて、わかりやすく哲学を語りたいと思います。
    この時期こそ、人生に一番悩み、この世界の難問に正面からぶつかって苦しむ時だからです。四畳半や六畳の部屋で、私も一人悶々と悩んでいたので、とてもよくわかります。
    そういう苦悩につきあい解決する際の手がかりにしてほしいと思っているのです。
    かつてそうした経験をして大人になった方々にも、楽しんでもらえればと思っています。(著者より)



    【目次】
    ■ はじめに
    1.哲学というのは、独特の感覚が出発点です
    2.私は世界だ
    3.論理
    4.物理法則など
    5.倫理とは何か
    6.絶対的なもの
    7.絶対的なものと言葉
    8.死
    9.語りえないもの
    10.言語ゲーム
    11.家族のような類似
    12.言葉の意味
    13.私だけの言葉
    14.文法による間違い
    15.本物の持続
    16.ライオンがしゃべる
    17.魂に対する態度
    18.意志
    19.石になる
    20.かぶと虫の箱
    21.痛みとその振舞
    22.確かなもの
    23.疑うことと信じること
    24.人類は月に行ったことがない
    25.ふたつの「論理」
    26.宗教とウィトゲンシュタイン
    27.顔
    28.噓をつくということ
    29.デリダとウィトゲンシュタイン
    30.ハイデガーのこと
    31.フロイトの弟子
    ■ あとがき
  • 1,980(税込)
    著:
    若松英輔
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    亡くなったのは
    わたしが愛した
    あの人で
    千人の中の
    一人ではないのです

    たった
    ひとつの
    いのちを喪った
    わたしのような
    人間がいるのを
    忘れないで下さい

     ――「いのち ひとつ」


    先に逝ってしまった大切なあなたへ。

    残された者にできるのは言葉を贈ること。
    悲しみと祈りを込めて紡がれる、34の言葉の捧げもの。
  • ウイルスは「敵」なのか? それとも――?

    人類学、哲学、批評、アート、小説、精神分析、ビッグヒストリー、妖怪、科学史……。
    ジャンルを異にする俊英たちが、コロナ禍が露わにした二元論の陥穽をすり抜け、「あいだ」に息づく世界の実相を探る。刺激的な八つの対話集。


    刻々と迫りくる感染症と、その対策に奔走する我々。
    緊急事態宣言下の日本で行われた八つの対談は、未曾有の事態を普遍的な観点から見つめ直す、二つのまなざしが直交する対話の記録である。



    【目次】

    ■ TALK 01 奥野克巳 × 近藤祉秋
    ウイルスは人と動物の「あいだ」に生成する

    ■ TALK 02 逆卷しとね × 尾崎日菜子
    接触と隔離の「あいだ」を考える

    ■ TALK 03 吉村萬壱 × 上妻世海
    私と国の「あいだ」を/で問い直す

    ■ TALK 04 清水高志 × 甲田烈
    既知と未知の「あいだ」の政治

    ■ TALK 05 松本卓也 × 東畑開人
    心と身体の「あいだ」を考える

    ■ TALK 06 山川冬樹 × 村山悟郎
    隔離され、画像化された二つの「顔」、その「あいだ」で

    ■ TALK 07 辻村伸雄 × 石倉敏明
    歴史と神話の「あいだ」の実践

    ■ TALK 08 塚原東吾 × 平田周
    グローバルとローカルの来たるべき「あいだ」へ
  • 1,980(税込)
    著:
    白田秀彰
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    「えっちなのはいけません!」という社会規範は、いかにして生まれたのか?

    気鋭の法学者が、性表現規制の東西の歴史を読みとき、その背後にある政治的な力学を鮮やかに描きだす、必読文献!

    東浩紀さん、宮台真司さん 推薦!

    性表現規制の歴史は、
    「自分より道徳的に劣る人々」を発見し、保護する歴史にほかならなかった!
    表現規制に関心のあるすべての読者、必携の書。
    (東浩紀)

    法の猥褻と習俗の猥褻はどのように異なるのか。
    習俗の猥褻は社会の階層構造に沿って変化する。
    法の猥褻はそれを参照しつつも統治目的に従う。
    本書は猥褻を規定する社会の力を徹底解明した。
    (宮台真司)

    装画=山本直樹

    【目次】
    第一章(基礎編) 「猥褻」とはそもそも何なのか 
    第二章(歴史編) 「性(えっち)」の比較社会論
    第三章(近代史編) 市民社会と道徳
    第四章(法制史編) 「えっちな表現」はいかに取り締まられてきたか 
    第五章(法制史編その2) 「えっちな表現」規制はいかに制度化されたか
    第六章(日本編) 日本における性表現規制の歴史
  • あなたはどの「死後」を望みますか?
    だれもが悩む問題「死後はどうなる?」を宗教・哲学、AIについての議論を横断しながら対話形式で探究する。
    宗教と哲学の知見を駆使して古今東西の6つの死生観を検討した先に、答えはみつかるか。

    【本書で検討する6つの死生観】
    1 他の人間や動物に生まれ変わる。
    2 別の世界で永遠に生き続ける。
    3 すぐそばで子孫を見守る。
    4 子孫の命の中に生き続ける。
    5 自然の中に還る。
    6 完全に消滅する。
  • ふれる、聞く、愛する、憎む……

    悲しみの先に広がる
    25の風景

    『悲しみの秘儀』に続き魂の思想家が贈るエッセイ集!

    生きていればときに闇の中を歩かなくてはならないことがある。そうしたとき、私たちは、内なる言葉を、ともしびにしながら歩くことができる。言葉など、と思ってはもったいない。たった一つの言葉にも闇にある人を光へと導く力が宿っている。
    (「祈る」より)

    25の「生きていくうえで、かけがえのないこと」
    眠る 食べる 出す 休む 書く 
    ふれる 悲しむ 喜ぶ 嘆く 老いる 
    読む 見る 聞く ときめく 忘れる 
    働く 癒す 愛する 耐える 念ずる 
    待つ 憎む 見つめる 壊す 祈る
  • すべてを「ウザい」の一言で済ませてしまう大学生。「いまのお気持ちは?」以外に聞くことができないマスメディア。問題が勃発するたびに口を閉ざす政治家……。日本社会の停滞は、言葉が圧倒的に足りないことが原因なのでは?
    こうした閉塞感を打開するべく、「豊かな言葉とたくさんのおしゃべりこそが、これからの日本を救う」と一人のセンセイが立ち上がった。
    教育現場、会社、メディア、国会など、さまざまな例をあげながら、日本の現状と未来について語り尽くす。言葉の問題をとおして考えた〈現代日本論〉。
  • 悲しいと感じるとき、亡き愛する人を感じたことはないだろうか。
    悲しいのは、亡き人が近くにいるからだ、そう思ったことはないだろうか。

    西田幾多郎、鈴木大拙、田辺元、井筒俊彦、小林秀雄、柳田國男、池田晶子、須賀敦子……。
    日本思想史に連なる人々との「対話」を通過して、「死者の哲学」が立ち上がる。
    若松英輔のエッセンスが詰まった初期の代表作に三篇の新原稿を加えて編む。


    2011年の3月11日、君は大切な人を亡くした。
    ——その前年2月7日、ぼくも妻を喪った。
  • 未曾有の危機を前にして、私たちは「何を考えればよいのか」を見失ってしまった——。

    「人間の想像力の果て」からやってきたウイルスによって、我々の日常に無数のひびが走った。
    消せない不安と変化を余儀なくされた日々の営みを前に、思考の足場をどこに築けば良いのか。

    生命、自然、生と死、共生と敵対。
    いま浮上する課題をめぐって、三人の異才がアイディアを持ち寄り、変奏し、問いを深めていくリレーエッセイ。


    【目次】

    ・はじめに——禍の街から、生命と自然のゆくえを見つめる
    ・ウイルスは我々に何を伝えに来たのか
    ・植物の時間
    ・足し算的時間と合理のひび割れ
    ・元の日常という脅威
    ・人間の体と植物の体
    ・〈凝固した日常〉を突き刺すもの
    ・被造物の底
    ・体を失う日
    ・「いる」の喪失とは何か?
    ・死の無力さと分身の持つ力
    ・コロナさん
    ・ようこそコロナちゃん
    ・聖なるもの
    ・垂直の家族、水平の家族
    ・コロナとはうまくやっていけるかもしれないが、人間同士ではそうではないのかもしれない
    ・ヒトと人
    ・グラブとアンパン
    ・アニミズム思考のほうへ
    ・二つの小説
    ・意味の非人間性
    ・覚知される世界、コロナの迷い
    ・堆肥男
    ・胎盤とバースデーケーキ
    Ⅱ リレーエッセイを終えて
    ・生の全体性を取り戻す
    ・帯状疱疹ウイルスと私
    ・想像力の果てからやってきた使者
    ひび割れた日常を生きるためのブックガイド
  • 1,540(税込)
    著:
    尹雄大
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    ジェーン・スーさん推薦!
    「個人的な経験を丁寧に解していくと、そこに社会が現れる。
    読後、自分の話にじっくり耳を傾けてもらえたような充足感を得る人は多いだろう。
    私もそのひとりだ」


    僕らはいい加減、都合のいい妄想から目を覚まさなければならない。
    圧倒的な非対称を生きる僕らは、どうしてその事実に気づけないのか。
    真に女性と、他者とつながるために、乗り越えねばならない「男性性」の正体とは何か。

    50歳となった著者が、自らの体験を出発点に「いかにして男はマッチョになるのか」「どうすれば男性性を脱ぎ去ることができるのか」を問う。
    ——これまでにない男性をめぐる当事者研究!



    【目次】
    はじめに
    1章 どのようにあたかも自然と男は男になってきたのか
    2章 恐怖と勇気が与え、奪い去ったもの
    3章 切断の恐怖と悲しみと痛み
    4章 猥談とノリ
    5章 男性性と女性性
    終わりに
  • 息苦しいこの世界からの出口は、ある。

    片づけコンサルタント「こんまり」のメソッドは、
    自分とモノとの純粋な対話ではなく、自分自身との対話を目指すものなのではないか。
    アニミズムとは、地球や宇宙における存在者のうち、人間だけが必ずしも主人なのではないという考え方だとすれば、自分との対話を目指すのは、人間のことだけしか考えていないという意味で、真のアニミズムとは呼べないのではないか。
    本書の出発点は、ここにある。

    アニミズムは「原初の人間の心性」として過去のものとされてきた。
    しかし、そこには、人間の精神を豊かにするヒントが隠されているのではないか。
    文学、哲学の大胆な解釈とフィールド経験を縦横に織り合わせて、「人間的なるもの」の外へと通じるアニミズムの沃野を探検する。

    人間が世界の「主人」をやめた時、動物、モノ、死者との対話がはじまる。
     
     
    【目次】
    1 こんまりは、片づけの谷のナウシカなのか?
    2 風の谷のアニミズム
    3 川上弘美と〈メビウスの帯〉
    4 壁と連絡通路——アニミズムをめぐる二つの態度
    5 往って還ってこい、生きものたちよ
    6 東洋的な見方からアニミズムを考える
    7 宮沢賢治を真剣に受け取る
    8 まどろむカミの夢——ユングからアニミズムへ
    9 純粋記憶と死者の魂——ベルクソンとアニミズム
    10 記号論アニミズム——エドゥアルド・コーンの思考の森へ
    11 人間であるのことの最果て——語りえぬものの純粋経験
    12 人間にだけ閉じた世界にアニミズムはない
    あとがき
    参考文献
  • 1,870(税込)
    著:
    若松英輔
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    「いのち」によって支えられている今を深く味わう。
    そのときはじめて、私たちは深い安堵に包まれる、と池田晶子はいうんだ。


    『14歳の哲学』をはじめ多くの傑作を遺した孤高の哲学者、池田晶子。
    彼女が考え抜いたものとは何だったのか。
    その核心を読み解いた名著『池田晶子 不滅の哲学』(トランスビュー版)に書き下ろしの一篇「不滅の哲学」を加えた増補新版。
     
     
    彼女の哲学は多層的で、一義的に語ることを拒むところがある。
    あるときまで私にとって池田晶子は、稀有なる「魂」の語り手であり、言葉の神秘を生きた人物だった。
    だが、このたび、静かに映じてきたのは、愛の哲学を語る一人の思索者の姿だった。
    そして今、この本を手放そうとする段になって、浮かび上がってくるのは、熱い言葉で幸福とは何かを語ろうとする池田晶子の姿である。(あとがきより)


    【目次】 
    一 孤独な思索者
    二 月を指す指
    三 哲学が生まれるとき
    四 絶句の息遣い
    五 言葉と宇宙
    六 常識と信仰
    七 思い出すということ
    八 内語の秘密
    九 「私」とは考える精神である
    十 夢の向こう
    十一 言葉それ自体が価値である
    あとがき
    [増補]不滅の哲学
    増補新版 あとがき
  • 1,430(税込)
    著:
    若松英輔
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    本を読むことは、書き手との対話である。
    だが、誰と対話するかは慎重に選ばなくてはならない——

    恩師・井上洋治、遠藤周作、須賀敦子、神谷美恵子、池田晶子、柳宗悦……。
    著者自身の「危機」を救ってきた言葉を紹介し、「確かに生きる」ヒントを探る。


    知識ではなく、人生の手応えを与えてくれる「生涯の一冊」に出会うための方法も記す、読書をめぐるエッセイ集。
  • ネパール東部、ソルクンブ郡。エベレストの南麓にあたる北部のクンブ地方は、“勇敢で忠実な山岳民族”と謳われるシェルパの人々の居住地である。標高三〇〇〇メートルを超えるこの険しい山岳地帯では、山道は天候によって質感を変え、しばしば土砂崩れや降雪によって流失しては再び姿を変えて現れる。

    ヤクを追うシェルパたちが自給自足に近い暮らしを営んでいたこの地域は、次第に山岳観光の名所として知られるようになり、現在では年間数万人もの観光客が訪れるようになった。シェルパの人々はヒマラヤ登山の手助けをして働くようになり、ネパール各地からはポーターやガイドなどの職を求めて、「シェルパ」を名乗る多様な出自の人々も集まってくる。

    変転する自然環境のなか、観光客のために道を見出しながら山中をゆく彼らとの出会いは、存在をめぐる根源的な問いへと通じていた――「世界」「自己」の自明性をゆるがすフィールド体験をもとに、ティム・インゴルドらの議論を補助線にして気鋭の人類学者が描き出す、刺激的なエスノグラフィ。

    世界を歩むとき、自己は道であり、道は自己である

    われわれは世界のうちで無数の人やモノや事物と対等な関係のなかで生を営んでおり、人間社会とはそのうちの一部を恣意的に切り出したものに過ぎない。そしてわれわれが一歩を踏み出すとき、自己の身体は他者の身体やモノや概念からなる環境中の諸要素とそのつど一回的な関係を取り結び、道のアレンジメントの一部となる。世界を歩むとき、自己は道であり、道は自己である。(本文より)

    電子版では写真をすべてカラーで掲載しています。
  • 学費のため風俗に走る女子大生、貧困地域で蔓延する主婦の売春、低賃金で部品のように働かされる介護現場。
    ——「貧困」は社会のいちばん弱い部分を直撃する。

    バブル崩壊から日本社会は転げ落ちはじめた。
    終身雇用、労働組合のあり方、すべてが時代遅れとされ、ネオリベ(新自由主義)と自己責任論が社会を席捲した。

    そこで犠牲になったのは、主に女性たちと若者。
    そして、いま中年男性が狙われている。

    国が決めたマクロな政策はときに末端の人々を壮絶な現実に陥れる。
    ——衰退途上国で、次に堕ちるのは、中年の男たちだ。

    衰退途上国・日本の現状を徹底討論したノンフィクションライターと政治学者による平成30年史。そして未来は?

    【目次】
    プロローグ 新自由主義とは
    1 コロナ禍が浮き彫りにした見たくなかった現実
    2 コロナがなければ、中年男性が死ぬはずだった
    3 どうして団塊の世代だけが恵まれるのか
    4 分断をこえて、ポストコロナを生きる

    あとがき
    ・なによりも死にたくないという覚悟を——中村淳彦
    ・政治の行き詰まりと私たちのこれから——藤井達夫
  • 本書の鏡に映っているのは、過去に膨大な書物のなかに見ていたアメリカであり、そのアメリカを通してみる日本の姿だ。

    岩倉使節団の一員・久米邦武『米欧回覧実記』や、江藤淳『アメリカと私』を頼りに、サンフランシスコを歩き、アーリントン墓地を訪ね、大陸横断鉄道に乗る。
    否応なく関係を迫られる大国アメリカ。
    過去の日本人がどうアメリカを見、刺激を受け、自己規定をしていったのか。
    過去と現在を行ったり来たりしながら、アメリカを通して日本のこれからを考える歴史エッセイ。

    ——僕らは一五〇年以上、翻弄されつづけている。

    【目次】
    Tokyo,Haneda,August 19,2019
    旧グランドホテル前にて
    開国とはなにか
    即ち日本士人の脳は白紙の如し
    一七年ぶりの再会
    分断社会
    ジョージタウン大学での講義
    講演会の日
    Pearl Harbor,December 7,1941
    私の保守主義観
    カリフォルニア・ゼファー
    最後のサンフランシスコ
    あとがき
  • 母は甘やかなのか、重たいのか?


    成績がよいことですべてが免罪される男たち。それを支える母と息子。
    その濃密な関係が日本社会の骨組みを作っている。

    ——男性にとって女性は恐るべき母でしかないとしたら、
    社会の中での女性への差別もミソジニーも当然かもしれない。


    西原理恵子『毎日かあさん』、のぶみ『ママがおばけになっちゃった!』、古典ともいえる江藤淳『成熟と喪失』、村上春樹の小説群や、ひきこもり、教育ママ、相模原障害者殺人事件など、社会で起こる様々な事例を引きながら、母と息子の関係性をものさしとして、日本社会のいまを考える。


    【目次】
    まえがき
    第1章 母親業はやめられない——過酷で甘美な母というお仕事
    第2章 母は捧げる——自己犠牲という弱者の戦略
    第3章 母の愛は有償である——イエの継承者をつくる
    第4章 イギリスに「いい息子」はいない?——ジェントルマンの予備軍たち
    第5章 母は稼いで世話もする——「ダメ息子」と「しっかり娘」のお約束
    第6章 恐れられる母は女性蔑視を生む——マザコンを隠蔽するセクハラ
    第7章 繭のなかから世界を眺める——幽閉される息子たち
    第8章 豊かな世界と「ママっ子男子」の登場——友だち化する母と息子
    第9章 「教育ママ」の現在と未来——マニュアルをつくる母親たち
    第10章 母は見捨てる——切断する母の論理
    第11章 母の喪失と崩壊——「父」なき社会の底知れぬ不安
    終章  母と息子が離れるとき、日本は動き始める
    あとがき
  • 1,430(税込)
    著:
    若松英輔
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    弱さを肯定するところから、生まれるもの——

    強くあるために勇気を振り絞ろうとする。
    だが、そうやって強がろうとしても、勇気は湧いてこない。

    勇気は自分の「弱さ」と向き合いつつ、大切な人のことを思ったとき、どこかから湧出してくる——。

    弱さを克服し、強くなることが善とされてきたが、それは本当だろうか?
    自分と他者の弱さを見つめ、受け入れることから、信頼やつながりを育む真の強さが生まれるのではないか?

    現代に鋭い問いを投げかけ続ける批評家が、
    危機の時代を生き抜くための叡智を、やさしく語る。

    【目次】
    はじめに


    ・天耳(てんに)
    ・弱い自分
    ・おそれと向き合う
    ・弱さに学ぶ
    ・見えないものの復興
    ・賢者と「時」の感覚
    ・無常と情愛

    ・言葉のともしび
    ・遅れてきた新学期
    ・「弱さ」において「つながる」社会
    ・弱さの彼方にある光——敬意と愛と正義
    ・闇を照らす言葉

    ・いのちを守る
    ・いのちと経済をつなぐもの
    ・愛に渇く
    ・言葉に渇く
    ・言葉の護符
    ・仕事
    おわりに
  • カール・マルクスの終生のライバル、ピエール・ジョゼフ・プルードン。
     
    マルクスはプルードンの「所有」の概念に衝撃を受け、経済学に邁進した。
    プルードンはさらに変化を遂げ、アソシアシオンという画期的な考え方に到達する。

    資本主義システムの限界が露呈しつつある今、社会と市民に不平等を招く「垂直的権力構造」の解体を掲げたプルードン主義を再評価する。

    エゴイズムから協同する社会へ——ポスト資本主義への処方箋

    現実の変化を柔軟に理解しながら開いた体系を築いていく、プルードンのポスト資本主義のモデルとは?

    【目次】
    序論  ライバル、そして乗り越えるべき反面教師
    第一章 プルードンはいつも再起する——彼がつねに呼び出される理由
    第二章 プルードンとは何者か——独創的かつ実践的な思想家
    第三章 フランス革命の欠陥——「所有」をめぐるプルードンの画期的論考
    第四章 マルクス作品への影響——『経済・哲学草稿』などをめぐって
    第五章 大事なのは革命ではなく経済である——実践的社会改革派の思想
    第六章 マルクスをプルードンで再生させる道——アソシアシオンとコミューン、相互主義と連邦主義
    補論  可能性としてのアソシアシオン
  • 本は
    ぜんぶ読まなくていい
    たくさん読まなくていい

    多読・速読を超えて、人生の言葉と「たしかに」出会うために。
    NHK「100分de名著」常連の本読みの達人が案内する読書の方法。

    本が読めなくなったのは、内なる自分からのサイン。
    だから、読めないときは、無理をして読まなくていい。
    読めない本にも意味があるから、積読でもいい。

    知識を増やすためではなく、
    人生を深いところで導き、励ます言葉と出会うためにする読書。
    その方法を、あなたと一緒に考える。

    【もくじより】
    ・読めないときは、読まなくてもよい
    ・「正しい」読み方など存在しない
    ・「書く」ことから始める「読書」
    ・本は、最初から読まなくてもよい
    ・言葉の肌感覚を取り戻す
    ・ゆっくり読む
    ・情を開く
  • 1,980(税込)
    著:
    若松英輔
    レーベル: ――
    出版社: 亜紀書房

    電車で
    並んで座り
    だまったまま
    風景を
    見つめていた
    あの日

    あれが
    わたしの
    ずっと
    探していた
    幸せだった
    (収録作品「車窓」より)


    愛する人への想いに心を揺さぶられる、珠玉の36篇
    「いなくなってしまった大切な人」への想いを綴る、詩集として異例の売行をみせる著者の最新詩集。
  • 他者と“ともに”学ぶこと――

    他者と向き合い、ともに生きるとは、どういうことか。
    人類学は、未来を切り拓くことができるのか。

    現代思想、アートをはじめ、ジャンルを超えた影響と挑発をあたえつづけるティム・インゴルド。
    世界の知をリードする巨人が語る、人類学と人類の未来。

    世界が直面する未曾有の危機にどう立ち向かうべきか。

    インゴルドの思想の核心にして最良の人類学入門。
  • ボルネオ島の狩猟採集民「プナン」とのフィールドワークから見えてきたこと。豊かさ、自由、幸せとは何かを根っこから問い直す、刺激に満ちた人類学エッセイ!

    「奥野さんは長期間、継続的にプナン人と交流してきた。そこで知り得たプナン人の人生哲学や世界観は奥野さんに多くの刺激と気づきをもたらした。この書を読み、生産、消費、効率至上主義の世界で疲弊した私は驚嘆し、覚醒し、生きることを根本から考えなおす契機を貰った。」
    ――関野吉晴氏(グレートジャーニー)
  • 「新自由主義」という、摩訶不思議な怪物の正体とは?
    ――1匹の妖怪が世界を徘徊している、「新自由主義」という名の妖怪が

    あるときはグローバル資本主義の先兵、またあるときは自由放任主義と格差拡大の犯人……だが、その実体は?

    見るものによってその姿を変える「新自由主義」と呼ばれるイデオロギーの正体を、ケインズ経済学/新古典派経済学/マルクス主義経済学の歴史と、戦後日本の経済思想史を丁寧にひもときながら突き止める!

    「私自身としては、「新自由主義(Neo Liberalism)」という言葉を使うことにためらいがありました。どういうことかというと、この言葉多分に実体がない――具体的にまとまったある理論とかイデオロギーとか、特定の政治的・道徳的立場を指す言葉というよりは、せいぜいある種の「気分」を指すもの、せいぜいのところ批判者が自分の気に入らないものにつける「レッテル」であって「ブロッケンのお化け」以上のものではないのではないか、という疑いがどうしても抜けなかったからです」(本書より)

・キャンペーンの内容や期間は予告なく変更する場合があります。
・コインUP表示がある場合、ご購入時に付与されるキャンペーン分のコインは期間限定コインです。詳しくはこちら
・決済時に商品の合計税抜金額に対して課税するため、作品詳細ページの表示価格と差が生じる場合がございます。

ページ先頭へ

本を予約しました

※予約の確認・解除はこちらから

予約済み書籍

キャンセル及び解除等

発売日前日以降のキャンセル・返品等はできません。
予約の確認・解除、お支払いモード、その他注意事項は予約済み書籍一覧をご確認ください。