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『歴史、文春e-Books、1円~』の電子書籍一覧

1 ~60件目/全82件

  • シリーズ9冊
    0691(税込)
    原作:
    司馬遼太郎
    漫画:
    鈴ノ木ユウ
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    12歳、「坂本の寝小便ったれ」とからかわれ泣かされる。字を満足に覚えられず寺子屋の師匠に見捨てられる。そんな竜馬だが母の死を受け入れることをきっかけに強い男へと変わっていく。
    17歳、強くなった竜馬と武市半平太、岡田以蔵との出会い――そして江戸へ。

    司馬遼太郎の傑作歴史小説を初の漫画化。坂本竜馬の奇跡の生涯を『コウノドリ』の作者・鈴ノ木ユウが描く、幕末大河コミック第1巻!
  • シリーズ4冊
    0950(税込)
    原作:
    司馬遼太郎
    作画:
    蔵西
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    司馬遼太郎の幻のデビュー作は女性が主人公だった!
    海音寺潮五郎が「幻覚の美しさに惚れこんだ」と絶賛した名作に、文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品選出の漫画家・蔵西が挑む。

    ◆ストーリー
    十三世紀、世界を席巻したモンゴル軍の猛攻は、ペルシャにまで至った。
    モンゴル軍団を率いる大鷹汗(シンホルハガン)ボルトルは、ペルシャ高原の町メナムに攻めいる。ボルトルはメナムで美姫・ナンを見初め、自らへの愛を求める。
    そこに、ボルトルの命を狙う幻術師・アッサムが現れ、ナンを幻惑する――。

    西紀一二五三年の夏、ペルシャ高原のひがし、プシュト山脈をのぞむ高原の町メナムは、ここ二カ月、一滴の雨にもめぐまれなかった。――

    新月のまだ懸らぬ六月二十八日の夜、いまから一月前のことである。アラ山脈を越えて突風のようにやってきた蒙古兵が、メナムの町を一夜のうちに鮮血の霧で包んだ。町の土侯とその兵は戦わずして遁げ、市民は、血に飢えた東方の蛮族の手で思うさま殺戮された。シナ北西部はおろか、遠く東ヨーロッパまで征服した成吉思汗(ジンギスカン)四世蒙哥(マング)が、その弟旭烈兀(フラーグ)に二十万の兵を授けて、史上有名なペルシャ攻略の緒にようやくつきはじめたのである。そうした殺伐な背景のなかに、この数日来、メナムの町は奇妙な賑いをみせていた。 
    沙漠をゆく隊商(キャラバン)が、水を買いにきて市を立てる。――
    司馬遼太郎「ペルシャの幻術師」より

    ※こちらは「無料試し読み版」です。続きは製品版をご購入の上、お楽しみください。
  • シリーズ20冊
    660681(税込)
    著:
    佐伯泰英
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    江戸鎌倉河岸にある酒問屋・豊島屋。看板娘しほの唯一の肉親である父が、橘の鉢をめぐって御家人と諍いをおこし、御家人に斬り殺される事件が起きる。その御家人は、狂乱高騰する橘景気を背景に新しい店を開くというが、呼び物のひとつが、しほの父の血を浴びた「血染めの橘」。父の死を商売のたねにして弄ぶ御家人は許せない――しほと、幼馴染である政次、亮吉、彦四郎の三人が立ち上がります。
    また、しほの両親をめぐって、あらたな事件が姿をあらわし……。

    江戸開闢以来の町・鎌倉河岸を舞台に、若者四人と、よき理解者である金座裏の御用聞き・宗五郎親分が難事件を解決する、“青春捕物グラフィティ”。
  • 1,901(税込)
    著:
    犬飼六岐
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    愛と裏切りと、衝撃の真実!

    ときは戦国。陰流の祖・愛洲久忠(移香斎)は、神々の国・出雲で「この世にないはず」の刀剣と出会います。
    「とうに滅びた備中青江鍛冶の新作に見えた……」
    この刀こそ、若き剣豪の理想を体現していました。

    久忠は又四郎という陽気な若侍と、山奥をさまよいます。ようやくたどり着いたのは、年寄から赤子まで、女だけで暮らしている隠れ里。そこで出会うのは、女たちの驚くべき風習、いのちを脅かすものたち、雪舟という奇妙な老人……。

    なんとしても生きのびようとする誇り高き女たちは、久忠の求める刀をつくることを条件に、「私たちを守ってほしい」と、次から次へと難題を持ち込みます。

    久忠たちの運命や、いかに?
  • 2,200(税込)
    著:
    千葉ともこ
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    期待の若手が描く圧巻、感動の中国歴史長編!

    玄宗皇帝が政治を疎かにし国が乱れていた唐の時代、民を救うため安禄山と史思明が挙兵し、安史の乱が勃発する。だが戦は泥沼化し、国は疲弊する。絶大な人気を誇った力者の娘・呉笑星、史家の長男・史朝義、安家の次男・安慶緒は、命を賭して戦を終わらせようと誓うが――。胸熱の歴史エンターテインメント。
  • 3,520(税込)
    著:
    佐伯泰英
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    涙あり、恋あり、活劇あり。佐伯泰英の時代小説シリーズ、全4巻合本版

    吉原や向島などへ行き交う舟が集まる柳橋。神田川と大川が合流する一角に架けられたその橋の両側には船宿が並び、働く人、遊びに行く人で賑わっていた。
    柳橋の船宿「さがみ」で働く船頭の広吉には一人娘がいた。名前は桜子。三歳で母親が出奔するが、父親から愛情を受けて育ち、母譲りの器量よしと、八歳から始めた棒術の腕前で、街の人気娘に育っていた。夢は父親のような船頭になること。
    そんな桜子に目を付けた船宿の亭主による「大晦日の趣向」が思わぬ騒動を巻き起こし……。

    4カ月連続刊行で話題を呼んだ、壮大なスケールで描かれる全4巻!

    ※この電子書籍は、以下の作品をひとつのコンテンツにまとめた合本です。

    『猪牙の娘 柳橋の桜(一)』2023年6月配信
    『あだ討ち 柳橋の桜(二)』2023年7月配信
    『二枚の絵 柳橋の桜(三)』2023年8月配信
    『夢よ、夢 柳橋の桜(四)』2023年9月配信
  • 長編時代小説の金字塔「居眠り磐音」に続く、「空也十番勝負」シリーズ合本版

    「空也、旅立ちなされ」
    母おこんの言葉を胸に武者修行の旅に出た16歳の青年。
    彼こそは紀州姥捨の郷に生まれ、江戸に戻ってからは小梅村でひとり稽古に励んできた坂崎空也。坂崎磐音の嫡子である。
    偉大な剣術家・磐音のもとを離れ、ひとり立ちすべく出発した彼の前途に待ち受けるものは――。

    シリーズ累計350万部の大人気エンタメ時代小説「空也十番勝負」、そのすべてがこの一冊に!

    ※この電子書籍は、以下の作品をひとつのコンテンツにまとめた合本です。

    『声なき蝉 上・下 空也十番勝負(一)決定版』2021年8月配信
    『恨み残さじ 空也十番勝負(二)決定版』2021年9月配信
    『剣と十字架 空也十番勝負(三)決定版』2021年10月配信
    『異郷のぞみし 空也十番勝負(四)決定版』2021年11月配信
    『未だ行ならず 上・下 空也十番勝負(五)決定版』2021年12月配信
    『異変ありや 空也十番勝負(六)』2022年1月配信
    『風に訊け 空也十番勝負(七)』2022年5月配信
    『名乗らじ 空也十番勝負(八)』2022年9月配信
    『荒ぶるや 空也十番勝負(九)』2023年1月配信
    『奔れ、空也 空也十番勝負(十)』2023年5月配信
  • ◎福岡伸一先生、大推薦! 世界の教養が身につく稀有な歴史書

    最新の学説、すべてを一新した美麗なイラスト、小学校高学年でも読める文章をもって、ビッグバンから新型コロナウイルスまでの歴史を語りつくす、まったく新しい通史本がここに!

    同名の日本版テレビシリーズが製作されるなど一世を風靡した『137億年の物語』著者クリストファー・ロイド氏が、完全に新たな角度からジュニア向けに「この世界のこと全部」(原題の”Absolutely Everything”)を再び語る大著がついに邦訳されます。

    前作から時が過ぎ、宇宙の年齢は「137億年」から「138億年」へと推定値が修正されました。ロイド氏の語りも同様にすべてがアップデート&パワーアップ。同じビッグバンから現代社会までを語っても、すべてにおいて異なるエピソードによって新たな光を当て、まったく違う本へと仕上げてきました。

    138億年間の膨大な出来事を、生き生きとした印象的なエピソード主体に大胆に再構成し、文章はきわめて簡潔でリーダブル。小学生でも通読できるスッキリとした大きな物語が展開されます。

    豊富な資料写真や歴史的絵画などを収録するのは前作同様ながら、本作では全体を通じて絶妙なイラストを配し、親しみやすさが大幅にパワーアップ。なおかつ、前述のとおり、ジュニア向けと侮れない広い視野の歴史書でもあります。

    恐竜好きの小学生、西洋史に目覚めた高校生から、科学/人文両面で教養を楽しく再確認したい社会人まで、あらゆる年代の読者にお薦め。
  • 1,901(税込)
    著:
    高橋克彦
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    安倍晴明をしのぐ陰陽師が登場!

    時は平安。都では、応天門の変で罪を被せられた伴大納言が鬼の姿で現れ、疫病の種を撒き散らすと予言していた。陰陽師の弓削是雄は大納言の鬼と相まみえるが、その背後にさらに強大で邪悪な鬼が存在することに気づく。朝廷で実権を握る藤原氏に恨みを抱くというその鬼の正体は、やんごとなき方なのか――。罪なき民を救い、命を賭して最凶の鬼を封じるため、是雄は仲間と共に蝦夷の地へと赴く。
    妖かしの世界を壮大に描く歴史長編!
  • 2,200(税込)
    著:
    澤田瞳子
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    紫式部が生きた時代の豪華絢爛宮中絵巻

    日本初の女性による女性のための歴史物語『栄花物語』の作者である朝児(赤染衛門)からみた宮廷はどんな姿をしていたのか?

    宮中きっての和歌の名手と言われる朝児(あさこ)は夫を亡くしたばかり。五十も半ばを過ぎて夫の菩提を弔いながら余生を過ごそうとしていたが、ひょんなことから三条天皇の中宮妍子の女房として再び宮仕えをすることになる。

    宮中では政権を掌握した藤原道長と、あくまで親政を目指す三条天皇との間には緊張が入っていた。道長の娘の妍子が、将来天皇となるべき男児を出産することが、二人の関係に調和をもたらす道だった。しかし、女児が生まれたことで、道長は三条天皇の排除を推し進めていくことになる。

    朝児は、目の前で繰り広げられるきらびやかながらも残酷な政争に心を痛める。なぜ人は栄華を目指すのか。いま自身が目にしていることを歴史として書き記すことが自らの役目ではないのか。そこで描かれるのは歴史の勝者ばかりではない。悲しみと苦しみのなかで敗れ去った者の姿を描かねばならない。その思いの中で朝児は筆を取る。
  • 男だって、泣いていいんだよ!

     転んで泣く小さな男の子をみて、「泣くな、男だろ」と小声で呟く。そして、立ち上り駆け寄ってきた子を、「よしよし、偉いぞ」と頭を撫でてやる。強くあれ、雄々しくあれかしと、日本の男の子は育てられてきた。
     いつからか。
     日本の古典を紐解くと、英雄豪傑ほど派手に泣いている。「男泣き」という言葉もある。
     そして、「なく」ことを示す字の多いこと多いこと。
     啼、泣、号、呱、慟、啾、喞、これらはすべて「なく」ことを著わした字である。悲しくて泣く、大声を出して泣く、子供が泣く、遠くまで聞こえるほど泣く、声が出ず涙を流して泣く、さらにいえば,涕泣、慟哭、嗚咽、泣血、哀慟、歔欷、さめざめと泣く、めそめそと泣く……。
     本書は、古典に見える泣く男の姿百態を辿りつつ、「男泣き」の実相に迫ろうという試みである。
     材は主として、記紀、万葉、古今の歌集や、伊勢、平家、太平記など文学史書の類から採った。
     トップバッターは須佐之男命! そして倭建命、大伴家持ときて、やや色好みの涙、在原業平、源頼政、泣きそうもない木曽義仲を経由して、楠木正成と豊臣秀吉、最後は吉田松陰でしめる。
     もう、全編泣いてばかり。そう、男だって、いや、男だからこそ泣いていいんだよ、という本なのである。
  • 戦国どんでん返し七連発
    乱世は謎に満ちている。

    上杉謙信の脅威にさらされている越中神保家を助けると約束した武田信玄だったが、援軍は出さぬという。果たして援軍なしに上杉を退ける秘策とは? 腹の探り合いが手に汗握る「川中島を、もう一度」。

    下野国・宇都宮家に仕える若色弥九郎は、先代当主の未亡人・南呂院の警固番に抜擢される。門松奉行という閑職の父を持つ弥九郎にしてみれば、またとない機会。意気揚々とお役目に着く弥九郎だが、この抜擢の本当の目的は……うまい話の裏を描く「宇都宮の尼将軍」。

    長宗我部家は、大量の砂糖の献上を織田家に約束していた。外交僧として必死の思いで砂糖をかき集めた道標だったが、何者かに砂糖の献上の先を越されてしまう。横槍を入れてきたのはまさかの……すべてが戦略物資になる乱世の厳しさが身に染みる「戦国砂糖合戦」etc.

    気鋭の歴史小説家が放つ、戦国どんでん返し七連発。
  • 1,901(税込)
    著:
    石井妙子
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    明治大正、女性でたどる近代史

    明治大正時代の女性でたどる日本近代史。
    「女道楽」勝海舟の妻・民子、皇統を繋いだ柳原愛子、日満一体の象徴とされた愛新覚羅浩、勤王の志士になりたかった高場乱、「EUの父」を生んだクーデンホーフ光子……時代に翻弄されながらも運命を切り拓いた女たちの歴史人物伝。

    第1章 政治を支えた女たち
    高須久子 勝民子 大浦お慶 高場乱 マサとうの 木戸松子 伊藤梅子

    第2章 運命を切り拓いた女たち 
    富貴楼のお倉 山本コマツ 吉田貞子 安藤照 原浅 上原栄子

    第3章 天皇家に仕えた女たち
    一条美子 柳原愛子 九条節子 李方子 愛新覚羅浩

    第4章 社会に物申した女たち
    岸田俊子 出口なお 管野須賀子 金子文子 羽仁もと子 

    第5章 才能を発露した女たち
    楠本イネ 横井玉子 若松賤子 相馬黒光 長谷川時雨 高岡智照

    第6章 世界に飛躍した女たち
    大山捨松 石井筆子 川上貞奴 クーデンホーフ光子 河原操子 川島芳子 人見絹枝
  • 1,901(税込)
    著:
    三本雅彦
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    大型新人が放つ、幕末時代活劇

    〈運びの掟〉
    一つ、中身を見ぬこと。
    二つ、相手を探らぬこと。
    三つ、刻と所を違えぬこと。

    約束の物は何があっても届け切る。それが〈運び屋〉。
    母は病に倒れ、父も道場の経営に失敗して体を壊した。
    自力で稼がなくてはならなくなった円十郎は〈運び屋〉を営む〈あけぼの〉に雇われることになった。

    腕のいい〈運び屋〉として江戸の街を駆け回る円十郎だったが、
    荷を運んでいたある夜、攘夷の志を口にする武士と手練れの忍び(?)に立て続けに襲われる。
    一体何が起きているのか?
    円十郎は知らず知らずのうちに時代の大きな渦に巻き込まれていく……。
    オール讀物新人賞受賞の大型新人が放つ、幕末時代活劇。
  • 2,200(税込)
    著:
    垣根涼介
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    史上最も無能な征夷大将軍
    やる気なし
    使命感なし
    執着なし
    なぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか?

    動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。
    足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。
    一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。
    後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。
    怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。

    混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、
    何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?
    幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。
  • 1,599(税込)
    著:
    畠中恵
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    お気楽者の麻之助、ついに父に――!
    妻のお和歌が子を宿した麻之助。子どもの名前を考えながら、今日も町の揉め事に立ち向かう! 大好評「まんまこと」シリーズ第9弾。
  • シリーズ2冊
    3,600(税込)
    著:
    山内昌之
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    現代日本の礎を築いた徳川三百年の叡智

    イスラーム研究の泰斗として知られる山内昌之東大名誉教授の新たなる挑戦。徳川幕府の通史がついに完結!

    上巻は、家康の創業から、家斉の爛熟までを描く。家康の本質は、世界的に稀有な軍人政治家だったところにある。関ヶ原の戦いにおける冷酷な政治リアリズムによって形作られた「天下取りの大局観」は、天皇家を法度の内側へと追い込み、豊臣家を滅ぼすことで徳川の世を現出した。その強靭なシステムは、四代家綱時代の文治政治への転換、八代吉宗時代の享保の改革などを経て、十一代家斉の爛熟の時代、化政時代を生み出すまで続く。しかし、半世紀に及ぶ家斉の時代こそが、徳川の世の終わりの始まりだった。

    担当編集者より
    NHK大河ドラマ「どうする家康」が話題になる中、家康がどうしたか、がわかる傑作が登場! 関ヶ原での軍人政治家としての家康の冴えは、カエサルに勝るとも劣らない。そこが、江戸幕府270年をパクス・トクガワナと呼ぶ所以でもある。しかし、どんなシステムも永遠ではない。さび付いてきたシステムにテコ入れをして、なんとか徳川の政治体制を維持しようとした吉宗の努力を見事に無駄にしたひ孫、家斉。彼の代に、幕府は終わりの始まりを迎えることになる。
  • 里村五郎兵衛は、神宮寺藩江戸藩邸差配役を務めている。
    陰で〈なんでも屋〉と揶揄される差配役には、藩邸内の揉め事が
    大小問わず持ち込まれ、里村は対応に追われる毎日。
    そんななか、桜見物に行った若君が行方知れずになった、という報せが。
    すぐさま探索に向かおうとする里村だったが、
    江戸家老に「むりに見つけずともよい」と謎めいた言葉を投げかけられ……。

    最注目の時代小説家が描く、静謐にして痛快な物語。
  • 1,801(税込)
    著:
    青山文平
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    江戸時代の豊かさは、村にこそ在り。
    本を行商して歩く私が見たものは、本を愛し、知識を欲し、人生を謳歌する人々だった。

    柴田錬三郎賞&中央公論文芸賞受賞の著者、最新刊!

    本屋の私が行商に出向いたのは、孫ほどの娘を後添えに迎えた名主宅。披露した画譜が無くなり、彼女が盗んだとしか思えないのだが…。

    目次
    本売る日々
    鬼に喰われた女(ひと)
    初めての開板
  • シリーズ2冊
    1,7011,801(税込)
    著:
    宮城谷昌光
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    「劉備抹殺」を曹操に献言した男
    「劉備を殺すべきです」と献言された曹操は「わが懐にはいった窮鳥をどうして殺せようか」と言った。三国時代最強の魏、七人の名臣!
  • お待たせしました! 人気シリーズ待望の第5弾!

    男は命を賭し、女は行く末を想う――。
    初午の真夜中、水垢離に臨もうとしていた喜八郎たちのすぐそばで、
    男女が川に飛び込んだ。
    女を助けた喜八郎は、ふたりが奉公先の賭場で恋仲になった挙げ句に
    心中を図ったと知り、賭場の貸元と直談判に及ぶが……。
    そして喜八郎と秀弥の恋の行方にも新たな展開が!
  • 2,001(税込)
    著:
    川越宗一
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    孫文を支え続けた日本人実業家の、スケール感溢れる一代記

    映画事業で大成功をおさめ、その資金で革命家・孫文を支援し続けた梅屋庄吉。その情熱と葛藤、国境を越えた友情を直木賞作家が描く。

    長崎の貿易商・梅屋商店の跡継ぎとして育った庄吉は、香港で写真館を経営する。そこで出会ったのが、清朝を打倒し、西洋の武力支配からの自立を目指す若き孫文だった。西洋列強による東洋の侵略に理不尽を感じていた庄吉は、孫文の情熱を知り、革命を支援することを約束する。庄吉はやがて、日活の前身となるMパテー商会を創立。黎明期の映画事業は大成功を収め、その資金で革命を支援し続ける。

    実業家・梅屋庄吉の熱き生涯!
  • 1,901(税込)
    著:
    高瀬乃一
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    第100回オール讀物新人賞を満場一致で受賞した著者が、満を持して送り出す初の作品集。

    選考委員の村山由佳氏が”読み終えるなり「参りました」と呟いていた”と選評に記した受賞作「をりをり よみ耽り」の世界を5篇の連作で展開する。

    物語の舞台は、文化年間の江戸浅草。女手ひとつで貸本屋を営む〈おせん〉の奮闘を描く。盛りに向かう読本文化の豊饒さは本好きなら時代を超えて魅了されることでしょうし、読本をめぐって身にふりかかる事件の数々に立ち向かう〈おせん〉の捕物帖もスリルに富んでいます。
  • 第99回オール讀物新人賞受賞作!

    「全篇にわたって楽しい」有栖川有栖
    「無条件に楽しんで読むことが出来た。ああ、面白かった」乃南アサ

    ニヤリ、クスリ、ホロリ……
    選考委員も癒された、新・癒し系時代奇譚。

    叔父を訪ねて大坂へ向かった男の道ずれは、首だけのサムライだった!?(受賞作「首ざむらい」)
    とある若侍が死体で発見された。下手人は河童らしく……。(書下ろし「よもぎの心」)

    現代人の疲れた心と疲れた身体に、
    ただただ楽しく、チャーミング(&時々すっとぼけ)な時代小説をご用意しました!
  • ホモ・サピエンス誕生からトランプ登場までの全人類史を「家族」という視点から書き換える革命の書!

    人類は、「産業革命」よりも「新石器革命」に匹敵する「人類学的な革命」の時代を生きている。「通常の人類学」は、「途上国」を対象とするが、「トッド人類学」は「先進国」を対象としている。世界史の趨勢を決定づけているのは、米国、欧州、日本という「トリアード(三極)」であり、「現在の世界的危機」と「我々の生きづらさ」の正体は、政治学、経済学ではなく、人類学によってこそ捉えられるからだ。

    上巻では、これまで「最も新しい」と思われてきた「核家族」が、実は「最も原始的」であり、そうした「原始的な核家族」こそ「近代国家」との親和性をもつことが明らかにされ、そこから「アングロサクソンがなぜ世界の覇権を握ったか」という世界史最大の謎が解き明かされる。
  • 慰安婦の証言は「真っ赤な嘘」だった。
    彼女たちは性奴隷ではなく、
    強制連行もされていない--。
    李栄薫『反日種族主義』に続く衝撃の一冊。

    慰安婦支援団体が行ってきた
    〈水曜集会〉の真っ赤な嘘を、韓国人研究者が暴いた話題の書。
    元慰安婦の証言から強制連行がなかったと証明する。

    【著者】金柄憲(キム・ビョンホン)
    成均館大学出身で、在野の歴史研究者である。
    これまで反日色の強い韓国の教科書に対する批判活動を展開してきた。
    特に慰安婦が日本軍によって強制連行されたと
    教科書に証拠もなしに記述され、教えられていることに
    疑問と怒りを感じたのが、慰安婦運動糾弾に乗り出した動機だという。
  • 1,800(税込)
    著:
    奥山景布子
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    徳川慶勝、一橋茂栄、松平容保、松平定敬――
    徳川の傍流に生まれて幕末、維新の波に翻弄された
    悲運の高須松平家・四兄弟。
    彼らの近くにいて、激動の時代に
    「生きる選択」をした女性たちを描いた物語。

    新田次郎文学賞、本屋が選ぶ時代小説大賞をW受賞した『葵の残葉』に連なる作品です。
  • 【電子特典】十代の金杉惣三郎を描いた中篇「虚けの龍」収録

    1999年著者が初めて時代小説に挑んだシリーズ「密命」。
    豊後相良藩二万石の徒士組・金杉惣三郎は、固い絆で結ばれた藩主からの密命を帯び、真相を探るべく脱藩を装って江戸での浪人生活をはじめる。運命は思わぬ方向へ惣三郎を運んでゆき……。

    剣豪小説であると同時に、家族それぞれの絆、成長や挫折、喜び哀しみを描写して26巻完結となったシリーズを合本化。

    ※この電子書籍は2021年4月に配信を開始した電子版『完本 密命 巻之一 見参! 寒月霞斬り』から『完本 密命 巻之二十六 晩節 終の一刀』全26巻を合本にしたものです。
  • 平成でもっとも愛されたエンタメ時代小説で、テレビ、映画と映像化もされた人気作「居眠り磐音」全51巻がついに合本に!

    友を討ったことをきっかけに江戸で浪人暮らしの坂崎磐音。隠しきれない育ちのよさとお人好しな性格で下町に馴染む一方、“居眠り剣法”で次々と襲いかかる試練と敵に立ち向かう!

    ※この電子書籍は2021年4月に配信を開始した電子版「居眠り磐音 決定版」全51巻を合本にしたものです。
  • 全51巻で完結した平成最大の人気シリーズ「居眠り磐音」のスピンアウト5作品を合本化!

    「居眠り磐音」本編では描かれなかった物語の数々。ファン必読の合本です。

    ※この電子書籍は2021年4月に配信を開始した電子版『奈緒と磐音 居眠り磐音』『武士の賦 居眠り磐音』『初午祝言 新・居眠り磐音』『おこん春暦 新・居眠り磐音』『幼なじみ 新・居眠り磐音』を合本にしたものです。
  • 小柄な体、禿げ上がった額に団子鼻の老侍。一見冴えないこの男、実は来島水軍流の凄まじき遣い手――。

    「酔いどれ小籐次」の新シリーズは、積年の想い人おりょうと結ばれた小籐次が、かつて自分を狙った刺客の遺児、駿太郎を引き取り、育てることに。ついに小籐次にも平穏が……否。次々に巻き起こる事件が彼を休ませてはくれない。「新・酔いどれ小籐次」シリーズ1巻から、2022年8月に完結した25巻までを合本化。


    ※この電子書籍は2021年4月に配信を開始した電子版『神隠し 新・酔いどれ小籐次(一)』から『御留山 新・酔いどれ小籐次(二十五)』全25巻を合本にしたものです。
  • 江戸の大火と復興を通して描く、町人たちの勇気と奮闘のストーリー。

    日本橋近く、傘と下駄問屋が集まる照降町に、鼻緒屋の娘・佳乃が帰ってきた。浪人の周五郎と助け合いながら、職人として腕を磨、町人や花魁からの注文に励むが――。著者初の、女性職人が主人公の物語。

    ※この電子書籍は2021年4月に配信を開始した電子版『初詣で 照降町四季(一)』から『一夜の夢 照降町四季(四)』全4巻を合本にしたものです。
  • 小柄な体、禿げ上がった額に団子鼻の老侍。一見冴えないこの男、実は来島水軍流の凄まじき遣い手――。

    まったく新しい時代小説の主人公、赤目小籐次の痛快無比の活躍を描くシリーズ全19巻と、小籐次の若き日を描いた中編二作を収録の『小籐次青春抄』を合本化!

    ※この電子書籍は2021年4月に配信を開始した電子版『御鑓拝借 酔いどれ小籐次(一)決定版』から『状箱騒動 酔いどれ小籐次(十九)決定版』全19巻と、『小籐次青春抄 品川の騒ぎ・野鍛冶』を合本にしたものです。
  • シリーズ5冊
    1,400(税込)

    戦争で引きさかれた父と子。不朽の傑作をコミカライズ
    1966年、中国では文化大革命の嵐が吹き荒れる。日本人であるが故に内モンゴルの労働改造所へ送られた陸一心の運命は?
  • 「定説となっている考えを、論理的に打ち砕く破壊力を持っている」
    ――更科功氏、驚愕!

    生命40億年の歴史のなかで、人類だけが直立二足歩行をして生き延びた。
    それはいったいなぜなのか?
    直立二足歩行の起源とは?

    現役バリバリの古人類学者にして、「足と足首の専門家」である著者が、レジェンド人類化石や最新化石、さらには現代人の歩行や二足歩行ロボットの研究現場までを訪ね歩き、この永遠の疑問に迫る、痛快科学ノンフィクション。

    これまで積み上げられてきた人類史は、いま大きく動こうとしているのか。人類が立ちあがったのではなく、チンパンジーが手をついた? さまざまな歩き方の人類があちこちでさかんに歩き回っていた? 人間が人間になれたことに、二足歩行はどう役立ったのか?

    現在もっとも熱い分野の最先端の現場を生き生きと楽しく活写する、古人類学愛に満ちた一冊。読めばきっと、すばらしく便利でものすごく不便なこの二本の足が愛おしくなる。
  • 1,901(税込)
    著:
    木下昌輝
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    徳川家康が天下を統一し、世の中からは急速に戦国の気風が消えていった。かつて戦場で名を馳せた宮本武蔵の剣も、時代遅れの遺物になり果てていた。弟子たちは武蔵を見捨て、道場の存続は危ぶまれている。父親の病いも手伝って、借金まみれの生活をするまでに落ちぶれていた。

    武蔵が自分の剣も終わりと観念し、さる大名に形ばかりの免許皆伝の免状を出し、その見返りとして借金の肩代わりをしてもらう話がまとまりかけたが――

    そのとき武蔵の元に「五霊鬼の呪い」の探索の依頼が舞い込む。この呪いをかけられた者は二年以内に死ぬと言われているが、大御所・徳川家康が「呪い」の標的になったというのだ。家康に呪いをかけた者(=呪詛者)を生け捕りにするのが武蔵の役割だという。

    世を捨てると決めた武蔵は、最初依頼を固辞する。しかし、武蔵の唯一のそして最大の理解者である弟子・佐野久遠が呪詛者に殺されたかもしれないことがわかり、事態は一変。
    呪詛者を探しだすことは、弟子の仇を打つことに繋がる。武蔵は自身の中に再び生への衝動が湧き上がるの感じ、呪詛者探索へと旅立つ。
  • 月刊「文藝春秋」2021年1月号から5月号にかけて短期集中連載された「司馬遼太郎『坂の上の雲』大講義」に、新たに書き下ろしたコラム、人物事典、関連年表、詳細な脚注などを追加。昭和の「国民文学」と呼ばれた司馬氏の代表作を、令和の読者も楽しめるように完全読解した決定版。筆者の佐藤優氏と片山杜秀氏は、現代きっての読書人。歴史への洞察も深い。この両者が丁々発止、司馬作品に切り込んでいく。平成以来、沈滞を続ける日本社会に、もう一度、明治の清新な風を吹き込む1冊です。これから『坂の上の雲』を読もうという読者はもちろん、何度も読んだという読者にも、新鮮な作りになっています。本書を読んだ後、書棚からもう一度、『坂の上の雲』を取り出してみてはどうでしょうか。明治が、昭和が、そして近代日本の姿が甦ってくることでしょう。
  • 明治時代のニッポンにも、感染症との終わりなき闘いに挑んだ二人の男がいた。
    コロナ禍で、「感染症学」に注目が集まるなかで、医師である著者が、北里柴三郎と、軍医・森鴎外のライバル物語を描く。
    ドイツ留学を経て、ペスト菌を発見し、「日本の細菌学の父」の異名を持つ北里。
    一方の鴎外は、同時期にドイツで学び、帰国後、陸軍で最高位である軍医総監にまで上り詰めた。
    二人は、互いへのライバル心を燃やしながら、「感染症から国民の命を守る」という同じ目標へと突き進んでいた。
    その二人がなぜ道を違え、対立したのか。
    誰も描かなった、北里と鴎外の相克の物語が誕生した。

    【電子特典】
    全電子版共通の「あとがき」、付録(「海堂尊・全著作リスト」「作品相関図」など)のほかに、本書には以下の文章を収録。
    電子版あとがき 『奏鳴曲 北里と鴎外』
  • 1,901(税込)
    著:
    村木嵐
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    東海道から身延山道に入った万沢宿にある旅籠・にべ屋。
    関ケ原の大戦から十五年、にべ屋のような小さな宿屋にも、御上の探索方が探りを入れに来たり、素性の知れないお侍が訪れたり。今日もにべ屋には厄介事が持ち込まれて……。
  • 2,001(税込)
    著:
    伊東潤
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の世界を描く!

    武士の府は、誰にも渡さない――
    頼朝亡き後、弟・義時とともに次々と政敵を滅ぼしていく北条政子。
    鬼となって幕府を守り抜いた「尼将軍」を描く、圧巻の歴史巨編!
  • 日本の「遺産」なくして、韓国の発展はなかった――。

    「先の大戦で敗戦国となった日本は、
    無条件降伏し、朝鮮半島をはじめすべての海外領土を放棄させられ、
    資産、財産はすべて没収された。
    本書は、日本の植民地支配は
    搾取と収奪だけの不幸な時代だったとする
    いわゆる〈収奪論〉に対する実証的な批判であり、
    韓国の公式歴史観に対する真っ向からの挑戦である。」
    (「監訳者によるまえがき」より)

    第一章 なぜ帰属財産なのか
     I.植民地遺産としての帰属財産
     II.いまになって問題として取りあげる理由
     III.研究が不十分な理由
     IV.結語:研究の必要性

    第二章 日本資産の流入課程
     I.序論:資料・概念・用語の問題
     II.資金の類型別流入額
     III.流入資金の総合と評価

    第三章 帰属財産の形成過程( I ):SOC建設
     I.鉄道
     II.道路
     III.港湾
    〈補論〉山林緑化事業

    第四章 帰属財産の形成過程( II ):産業施設
     I.電気業
     II.鉱業
     III.製造業

    第五章 帰属財産の管理( I ):米軍政時代
     I.解放時における日本人財産の状態
     II.米軍政の帰属財産接収過程
     III.帰国事業体の管理および処分
     IV.帰属財産の韓国政府移管

    第六章 帰属財産の管理( II ):韓国政府時代
     I.韓米の最初の協定と帰属財産の引受
     II.引受財産の実情と管理体制
     III.帰属財産の処理過程
     IV.民間払下げ以降の運営状況

    第七章 解放後の韓国経済の展開と帰属財産
     I.植民地遺産としての帰属財産
     II.一九五〇年代の経済と帰属財産
     III.一九六〇年代の韓日協定と帰属財産
  • 平成は、1970年に始まっていた――!? 団塊からZ世代まで必読の日本の全貌!
    小泉純一郎から安室奈美恵まで――平成育ちによるはじめての決定版平成史が誕生した。気鋭の歴史学者として『中国化する日本』で脚光を浴び、その後、双極性障害による重度のうつの経験をもとにした『知性は死なない』で話題を集めた著者が、「歴史学者としての著す最後の書物」と語る、渾身の一作。昭和天皇崩御から二つの大震災を経て、どんどん先行きが不透明になっていったこの国の三十年間を、政治、経済、思想、文化などあらゆる角度から振り返る。新型コロナウイルスによる政治・社会の機能不全の原因も、「昨日の世界」を知ることで見えてくる。

    ◎担当編集者より◎
    ★未来のヒントは、すぐそばの過去にある
     唐突ですが、クイズです。
    ・小泉純一郎、安倍晋三だけがなぜ長期政権に?
    ・五輪・万博と田中角栄がリバイバルし続ける理由とは?
    ・中国、韓国は日本を「追い抜いた」のか?
    ・オンラインでつながっても孤独なのはどうして?
    ・「Automatic」「Lemon」爆発的ヒット曲の背景
    ・『エヴァ』が令和まで完結しなかった理由とは?
    ……それらの答えをすべて記したのが。本書『平成史―昨日の世界のすべて』となります。
  • 史上初の直木賞&高校生直木賞をW受賞した『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び』から2年。直木賞受賞第一作にして、『渦』の待望の続編がついに刊行。

    江戸時代も半ばを過ぎた道頓堀には芝居小屋がひしめき合っていた。
    近頃は歌舞伎芝居に押され、往時の勢いはないものの、「道頓堀には、お人形さんがいてこそ、や」
    人形浄瑠璃に魅せられ、人形浄瑠璃のために生きた人々の喜怒哀楽と浮き沈み、せわしなくも愛しい人間模様をいきいきと描く群像時代小説。
  • 「人間への見方が新しく変わる」――ユヴァル・ノア・ハラリ(『サピエンス全史』著者)推薦!

    「希望に満ちた性善説の決定版!」――斎藤幸平(『人新世の「資本論」』著者)推薦!

    「邦訳が待ちきれない!2020年ベスト10洋書」WIRED日本版選出

    本国オランダでは発売忽ち25万部突破ベストセラーに。世界46カ国での翻訳が決定。

    近現代の社会思想は、”性悪説”で動いてきた。だが、これらは本当か。

    ・ホッブズいわく「万人の万人に対する闘争」
    ・アダム・スミスによると、人は損得勘定で動くホモエコノミクス
    ・ダーウィンが唱えた、自然淘汰説
    ・ドーキンスは『利己的な遺伝子』を執筆
    ・少年たちのいじめ本性を描いた『蠅の王』がノーベル文学賞

    著者は、この暗い人間観を裏付ける心理学や人類学の定説の真偽を確かめるべく
    世界中を飛び回り、関係者に話を聞き、エビデンスを集めたところ意外な結果に。

    ・スタンフォード大の囚人実験(普通の人間は邪悪になれる)
    ・ミルグラムの電気ショック実験(アイヒマン実験は)
    ・イースター島絶滅は人間のエゴ説(ジャレド・ダイアモンド)

    善人が悪人になってしまう理由とは。なぜ人類は生き残れたのか。
    これから生き延びるためにどうすればよいかが書かれた「希望の書」。
  • 1,599(税込)
    著:
    川越宗一
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    海賊“鄭家”の頭をつとめる母の迎えによって、平戸から大明国へ渡った福松。
    鄭家は、割拠する海賊や東インド会社を下して東アジアの海を支配するが、清軍の侵攻により明は滅亡の危機に。
    新皇帝と明の復興を目指す福松は、その功による名誉ある姓名を与えられ、さらに大きな野望に燃えるが――

    明日をも知れぬ海賊が、どこにもいられぬ者たちのために戦う。
    「国性爺合戦」のモデルとなった英雄・鄭成功を新たな形で描く。
  • 遊郭のガイドブックだった「吉原細見」はなぜ大ヒットしたのか?
    越後屋はなぜ番傘をタダで配るのか?
    豊島屋はなぜ酒を原価で提供できたのか?
    江戸にいた12人の天才起業家たちが編み出した「400年前なのに最先端」のマーケティング戦略を1冊に集約!

    ドラッカーはかつて「マーケティングは三井家によって発明された」と書きました。
    現代、世界を席巻するビジネスモデルの原型はすでに江戸にありました。シェアリングエコノミー、信用経済、デザイン経営、サブスクリプション、コト消費、ビジョナリー経営――商売の本質は今も昔も不変。
    現代の最先端マーケティングを先取りしていた古くて新しいビジネスモデルを『一行バカ売れ』著者が徹底網羅。
    「ストーリーブランディング」の紀伊國屋文左衛門、「価格戦略」のにんべん 六代目髙津伊兵衛、「産地ブランディング」の山本山 五代目山本嘉兵衛ほか、図解でわかりやすく50の『江戸式マーケ』を解説します。
  • 西暦1000年。
    西ヨーロッパはいまだ暗黒時代からの復興の途上にあり、大航海時代は遠い先のことだ。
    しかし本書はその西暦1000年こそが「グローバリゼーションが誕生した年」である、と西欧中心の史観を離れて描き出す。

    中国からインド、アラビア半島、さらにアフリカまでの海上交易ルートはこの頃初めて結合した。さらにカナダに到達したバイキングが、南北アメリカで発達していた交易路を、その海上ルートと結びつけた。

    史上初めて、異国のもの、技術、情報、宗教が遠く離れた国に到達し、一般の人々まで影響を及ぼす「グローバリゼーション」が始まったのだ。

    イェール大学歴史学教授である著者はは西暦1000年の各地の交易品を手がかりに、世界中で同時進行していた変化を生き生きと再現する。世界的な交易は農業生産性を高める反面で感染症を広め、知識を広める反面で固有の文化を分断し、新技術を伝える反面で伝統工芸を消滅させた。
    宗教を変え、他国向け製品をつくり、反グローバリゼーション運動を起こす人々の姿は、驚くほど21世紀と似ている面がある。

    西暦1000年から、ヨーロッパの支配という世界史の新たな局面が始まる1500年までの500年間、「最初のグローバリゼーション」が世界を大きく変えていた。
    バラバラに知っていた世界史の知識が新たなフレームで再定義され、読者に知的興奮を呼び起こす。現代グローバリゼーションの世界を生きる者への教訓に満ちた胸躍る歴史書。
  • シリーズ26冊
    719850(税込)
    著:
    佐伯泰英
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    佐伯泰英の時代小説第一作。すべてはここから始まった!

    豊後相良藩二万石の徒士組・金杉惣三郎は、14年ぶりに江戸に入った。
    何者かによって奪われた相良藩の蔵書の中に、幕府の怒りに触れるもの――切支丹本が混ざっていたという。事が明るみに出れば藩の取り潰しは免れない。
    固い絆で結ばれた藩主・斎木高玖からの密命を帯び、真相を探るべく脱藩を装って、江戸での浪人生活をはじめる惣三郎。江戸の市井でさまざまな人々と縁を結びながら切支丹本の行方を探ってゆくと、そこには藩主の伯父である斎木丹波の影が。

    密命を果たすため、東奔西走する惣三郎。そんなある日、国許に残してきた子供たち、清之助とみわがさらわれたと知らせが届く。惣三郎は子供たちと藩を救うため、剣を振るう!

    *この電子書籍は祥伝社文庫から刊行された「完本 密命」を底本としています。
  • コロナに揺れる今こそ過去の危機に学べ
    文明は常に滅亡の危機にさらされてきた。
    青銅器文明、ローマの崩壊からキューバ危機、そして黒死病の記録が現代人に教えるものとは。
    人気ポッドキャスターが名調子で描き出す、ドラマチックな「危機の時代」の数々からは、今ここにある危機を生き抜くヒントが見えてくる。
  • 1月に逝去した「日本のいちばん長い日」や「ノモンハンの夏」の著書で知られる昭和史研究家・半藤一利氏が見た、歩いた、語った、書いたエッセンスが詰まった永久保存版。

    巻頭特別掲載
    なぜ明治は勝利し昭和は敗れたのか
    昭和天皇と明治天皇
    日露戦争と太平洋戦争、指導者たちの差が運命を分けた──
    半藤史学のエッセンスがここに!

    特別寄稿
    「半藤さんから受けとったもの」
    磯田道史/宮部みゆき/加藤陽子/池上彰/阿川佐和子/ちきりん/梯久美子/佐藤優/保阪正康

    語り下ろし
    半藤一利が見た昭和

    第一章
    半藤少年がくぐり抜けた戦争と空襲
    PART1 命からがら、東京大空襲の夜
    PART2 下町の悪ガキ、非常時に育つ
    PART3 敵機の機銃掃射に腰を抜かした

    第二章
    半藤さんが精査した朝日新聞秘蔵写真
    倉庫に眠っていた七万枚からよりすぐった決定的瞬間。
    カメラがとらえていた「おしまいのはじまり」
    盧溝橋事件、上海炎上、南京陥落、三国同盟締結、南部仏印進駐ほか

    第三章
    半藤さんが「歴史探偵」になるまで
    長岡中学、浦和高校時代から東大ボート部、昭和天皇の涙まで──

    第四章
    半藤さんが出逢えた、ブレなかった日本人
    永井荷風、小沢治三郎、今村均、小泉信三、おやじ(半藤末松)
    国民の多くが浮き足立ち、付和雷同した非常時に、
    ブレることなく熱狂せず── そんなかっこいい大人たちもいた

    第五章
    [対談]半藤一利 × 磯田道史
    半藤さんが悟った「昭和の始まりは幕末だ」
    昭和の出来事は、あれもこれも、根っこは幕末・明治にあった

    第六章
    半藤さんの鑑定つき「昭和人物列伝」
    阿部定から山本五十六まで !
    時代を動かし、時代に翻弄された人々Select70

    第七章
    半藤さんが案内する「昭和史を歩こう」
    文化遺産&文化財 Select41

    コラム
    半藤画伯の、栴檀は双葉より芳し
    半藤名取、三つめの檜舞台に舞う

    単行本未収録
    東大生が半藤さんに聞いた昭和の歴史
    平成世代、東京大学教養学部立花隆ゼミの学生たちとの対話を収録

    ジャンル別 ブックガイド
    [決定版]半藤さんの90冊 石田陽子=構成・文

    絶筆
    最後に託された肉筆原稿
    絶筆となった『歴史探偵 忘れ残りの記』のあとがきを特別掲載
  • 司馬遼太郎の名作『新選組血風録』が初のコミック化!
    没後25年を迎えた巨匠・司馬遼太郎が活写した、近藤勇、土方歳三、沖田総司たち。
    その血塗られた闘いがここに蘇る。

    同志への粛清を描いた「芹沢鴨の暗殺」
    池田屋事件秘話「長州の間者」
    沖田総司の愛刀「菊一文字」
    の3篇を収録。

    特別収録エッセイ・司馬遼太郎「新選組新論」も掲載しています。

    ※コミック『新選組血風録』は「週刊文春」誌上に2018~2020年に連載された中から3篇を選び再編集しました。
  • 2010年代の読むべき作品がわかる! 珠玉の時代小説リスト

    前年10月からその年9月までの1年間に刊行された時代小説の中から、
    ベテラン書店員がその年一番面白いと思った作品を選ぶ「本屋が選ぶ時代小説大賞」。
    毎年「オール讀物」12月号で発表される同賞は、2020年で10回目を迎えました。

    第1回から第10回までの大賞作は、平安から昭和まで、主人公も仏師や武将、女性歌人など時代小説の豊かさを表す傑作揃い。
    「オール讀物」に掲載の歴代受賞者インタビューをはじめ、各年の読むべき時代小説20〜30作品の紹介が一冊になりました。
    第10回(2020年)の選考会の様子、澤田瞳子・朝井まかてによる歴代受賞者対談も特別収録。
    2010年代の時代小説の魅力を網羅した完全保存版です。

    <歴代大賞作品>
    2011 第1回『黒南風の海 加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』伊東潤
    2012 第2回『満つる月の如し』澤田瞳子
    2013 第3回『一路』(上・下)浅田次郎
         『恋歌』朝井まかて
    2014 第4回『異国合戦 蒙古襲来異聞』岩井三四二
    2015 第5回『もののふ莫迦』中路啓太
    2016 第6回 『室町無頼』垣根涼介
    2017 第7回『会津執権の栄誉』佐藤巖太郎
    2018 第8回『葵の残葉』奥山景布子
    2019 第9回『熱源』川越宗一
    2020 第10回『商う狼 江戸商人 杉本茂十郎』永井紗耶子
  • コロナは日本を変えるチャンス!
    変革のカギは昭和おじさん文化からの脱却にあり。
    歴史の知恵を吸収してきた出口治明氏と博覧強記の仏文学者の鹿島茂氏が、
    人類はコロナ禍をどう克服すればいいのかについて、「週刊文春」で3度にわたって対談した。
    大反響を呼んだこの連続対談がついに書籍化。歴史の叡智から導かれた答えがここにある。

    第一章 感染症が世界史を変えた
    ヨーロッパの人口の三分の一以上が死んだペスト、コロンブスが新大陸に持ち込んだ
    天然痘などの感染症は人口を激減させ新しい世界の扉を開いた。その歴史を踏まえ、
    コロナ禍がどう歴史を変えていくのかを展望する

    第二章 コロナが変える日本
    在宅勤務、リモートワークの増加は、日本社会にどのようなインパクトをもたらすのか。
    コロナをきっかけに日本をより住みやすい社会にするための処方箋を語り合う。
    変革のカギは「メシ・フロ・ネル」からの脱却にあった

    第三章 コロナと米中激突の行方
    コロナに対して人類は一致団結するどころか、米中が対立を深めるなど、
    連帯よりも分断が目立っている。混迷を深める国際秩序の行方はいかに。
    歴史を学び、長期的な視野に立ってコロナに対峙することの大切さを説く
  • 1,801(税込)
    著:
    谷津矢車
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    最近の学説では「浮世絵の祖」といわれ、また「奇想の絵師」のひとりとして江戸絵画で注目の絵師・岩佐又兵衛を正面から描く、力作長編。

    母のお葉とともに暮らす又兵衛は、寺の下働きをしていたが、生来、吃音が激しく、ままならぬ日常を送っていた。そんなある日、寺の襖絵を描きに来た絵師・土佐光信と出会い、絵を描く喜びを知る。
    その後、自分の出自を知らぬ又兵衛は何者かに追われ京に移るが、新たに狩野派で学ぶ機会を得て、兄弟子でもあり師ともいえる狩野内膳と出会い、更なる絵の研鑽を積む。しかしある日、何者かに母を殺される。

    その後もなんとか絵の道で生きていた又兵衛だったが、じつは自分の父は荒木村重であること、母だと思っていたお葉はもともと乳母で、しかも彼女を殺した首謀者が村重だったことを知る。

    母を想い、父を恨み、人と関わることも不得手な又兵衛にあるのは、絵だけだった――。
  • 「クソみたいなキューバを変えられるのは、カストロしかいなかった」
    アメリカ傀儡政権から祖国を取り戻した男の闘いを描く!

    若きJ・F・ケネディや、アレン・ダレスCIA長官が活躍する大国アメリカの影響を受けながら、米国の傀儡政権が支配するキューバで、革命への土台を作るために戦った若き日のフィデルを描く!

    祖国キューバのためを思い、立ち上がったフィデル・カストロは、時の権力者・バチスタ将軍に何度も敗れた。
    それでも、フィデルに私心はなく、国民のために戦っていたからこそ、多くの国民に支持をされた。
    キューバ革命への礎を築いたフィデル・カストロの壮絶な激闘譜。

    英雄チェ・ゲバラを描いた『ゲバラ覚醒』『ゲバラ漂流』、カリスマ指導者フィデル・カストロの幼少期から青年時代を綴った『フィデル誕生』に続く、ポーラースター・シリーズ最新刊。
    アメリカと対峙し続けた、キューバの歴史を読めば、世界の現代史が読み解ける。

    【電子特典】
    全電子版共通の「あとがき」、付録(「海堂尊・全著作リスト」「作品相関図」など)のほかに、本書には以下の文章を収録。

    電子版あとがき 『フィデル出陣 ポーラースター』
    【関連小文】1 「オバマ大統領、広島訪問」
    【関連小文】2 「ローマ教皇フランシスコ、広島・長崎訪問」
    【関連小文】3 「コロナ来襲」
    【関連小文】4 「紙は神様である」
  • 構想20年、同じ時代に行きあわせた証しとして書き上げた、吉田喜重監督(『エロス+虐殺』『鏡の女たち』)渾身の長編小説!

    ドイツの闇の歴史に切り込む――。
    ナチス副総統、ルドルフ・ヘス。「わたし」という主語がない奇妙な手記を通して、謎に満ちたヘスの生き様を掘り尽す。

    ナチス・ドイツによる絶滅戦争=ソ連侵攻を控えた1941年5月10日、ヒトラーの代理人といわれたヘスは
    単身メッサーシュミットを操り、スコットランドをめざしてミュンヘンを飛び立った。イギリスとの講和工作のために。
    しかし、それを知ったヒトラーは激怒し、チャーチルはとりあわなかった。世界は破滅へ向かって動きはじめる……。

    ヘスの罪と罰を辿る、大作歴史小説。
  • 1,400(税込)
    著:
    司馬遼太郎
    レーベル: 文春e-Books
    出版社: 文藝春秋

    司馬遼太郎による国民的ベストセラー、映像化に合わせて待望の新装版刊行。

    俺は今日から武士になる――。

    佐幕派と倒幕派が対立する幕末の激動期。
    武州多摩のバラガキだった土方歳三は、近藤勇、沖田総司らとともに、
    幕府徴募の浪士組にまじって、京へ向かう。
    京都守護職御預の名のもと、「新選組」を結成。
    副長・土方は厳しい局中法度を定め、類のない苛烈な軍事集団を創り上げ、
    池田屋事件などで、世にその名を轟かせていく――。
    しかし、薩長同盟成立で、時流は一気に倒幕へ。
    土方は最後まで激しく抵抗、夢と信念を貫き、江戸、会津、箱館へ向かう。

    稀代の男の生涯を巧みな物語展開で描いた、傑作長編。

    〈名著が一冊で読める、大変お得な決定版!〉

    司馬さんによる「あとがき」、原田眞人監督による特別寄稿「そびえ立つ歴史的遺産『燃えよ剣』を映画化して」を収録。

    ※本書は、一九九八年九月に刊行されたノベルス判の新装版です。
  • 「米国人は立憲君主をまったく理解していない」「君主は単にゴム印を押す存在ではない」(英外務省内部文書)
    戦後、GHQによって「象徴」とされた天皇のあり方について、立憲君主制の老舗の英国は、そんな表現で、日本の宮内庁に助言をしていた。
    そこで、昭和天皇はどう動いたのか――。

    本書は、近年機密解除された英米の公文書をたんねんに読み解き、奇しき縁で筆者にもたらされた昭和天皇のインタビューテープを繰り返し聞くことで得られた、まったく新しい「象徴」天皇の姿である。

    戦前、政府、軍部の上奏を信頼した結果、未曾有の敗戦を招いてしまったという苦い経験から、戦後の昭和天皇は自ら世界情勢の情報を集め始めた。とくに、国際共産主義に対する警戒心を隠そうともせず、英米の情報機関幹部と情報交換をするさまは、あたかも天皇自身が国際政治のプレイヤーであったかのようだ。
    さらに、次代を担う皇太子には、自分で考え、自分の意思で行動することを教えるため、バイニング夫人の招聘するなど、新しい教育環境を整えた。
    昭和、平成と受け継がれた、新しい天皇像は、海外留学を経験した始めての天皇である令和の御世の新天皇のもとで今、花開こうとしている。

    天皇三代の行動を「インテリジェンス」という側面から再構築すると、「象徴」という言葉だけではとらえられない、本当の君主像が見えてくる。
  • 4万年前、人類は洞窟の奥に祭壇と壁画を残した。
    サピエンスと〈神〉の歴史は、そこからはじまる。

    「宗教を知れば世界が見える。宗教を知る一つの方法になるこの書は、知的興奮に満ちています」池上彰(解説より)


    人類と〈神〉との出会いから数万年。
    われわれの知る〈神〉はいかにして生まれたのか。
    カリスマ宗教学者が、認知科学、考古学、歴史学の最新知見を総動員して、サピエンスと〈神〉の歴史をあざやかに紐解いてみせる。

    太古のサピエンスが洞窟の奥深くに残した壁画。それが宗教の始まりだった。そこには描かれているのは獣と人間を結合させた架空の動物。エジプトの神々も動物の頭部を持つなど多様な姿を持つ抽象的な存在だった。それはなぜ今あるような〈神〉になったのか。

    ネアンデルタールの祭壇、初期サピエンスの壁画、メソポタミアでの文字の発明。エジプトとギリシャの神々を経て、ユダヤ教、イスラム教、そしてキリスト教へ――。
    〈神〉の姿はサピエンスの歴史とともに変化する、人類の政治や社会の写し絵でもあった!
    全米に衝撃をもたらし、日本でも話題となった前作『イエス・キリストは実在したのか?』で、「人間としてのイエス」の実像を鮮やかに描き出したレザー・アスランが、膨大な文献資料の分析から、ついにキリスト教以前のユダヤ教やイスラム教までも取り込み、〈神〉のサピエンス史を解明する。
  • たとえこの腕失くすとも――
    あの梅原猛を驚嘆させた独特の画風。利き腕切断後も大作を描き続けた伝説の画家、三十五年の凄絶な生涯を描いた力作長編。

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