『文芸・小説、ダイレクト出版、宗像ちよこ』の電子書籍一覧
1 ~8件目/全8件
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私は、うわさ話の主人公にへんなニックネームをつける。
始業前の五分、ロッカールームに居合わせた大勢が私の話を聞いてリズミカルに相槌を打ち、場は楽しく盛り上がった。
いつも私を囲んで人の輪ができる。元気の中心、活気の源、それこそが私に期待されている役割の一つだ。
そしてそういう人間になれるよう、これまでずっと、私は自分をプロデュースしてきた。
「名前をつけてやる」 -
彼には私以外にも女がいる。
気が付いてしまったレイは、こんなハズじゃなかったと思う。
穏やかに生きていくつもりだった。無駄とも波風とも無縁に、マイペースで暮らすつもりだった。それなのに。
不思議なことに怒りは感じない。ただ、こんなハズじゃなかったと思う。なにかしなければいけないだろうかと思う。
私はどこかおかしいのだろうか。 -
なにか甘いもの、食べたいな。
ダメだ、なにか甘いものが無いと。
仕事帰りに、なにかあったときに、なにもなかったときに、そんなふうに思う。甘いものの効果は絶大だ。癒し和らげ赦してくれる。
いつもの、なにげない日常で、私は甘いものを欲し、甘いものを食べている。 -
仕事をしていたら誰でも一度は見聞きしたことのあるような、「お仕事あるある」を短いお話にして集めた、掌編集。全14話。
ごく一般的な社会人である「私」は、お仕事に行っては小さな悩みごとにぶつかってばかりいます。
さて今回の悩みごとは? -
3つのショートストーリーで構成されるシリーズ短編。
自分が思うほど人は見てなんかいない、わざわざ他人のことを見ていたりしないって思っているでしょう?
それがそうではないみたい。案外見ているものみたいなんです。
「こういうのも恋っていうのかな?」
とあるお店でそんなことを考えているボク。
彼はいろんなものを見ています。いろんな人を見ています。
どこででも繰り広げられている、ちょっとへんなこと。一緒にのぞいてみませんか?
収録作品
「女のコの名前を呼ぶときは細心の注意を」
「二人ともお喋り」
「時々会議室」 -
左手の薬指に、どんな指輪を選びますか?
不器用に生きる凛子は、お局のような存在のベテラン女性社員の一言で指輪探しをはじめる。生きやすさを求めるための指輪探し。
ところが、自身の性格から思わぬところで指輪探しは難航し、凛子はどこで買い物をすればいいのかすら分からなくなり……。
あなたは左手の薬指にどんな指輪を探しますか。 -
日常生活におけるインターネット、別れ、無職をテーマにした三編からなる短編集。
「なんだか悲しい」
例えば、なにげなくネットに書き込んだ一言が誰かに何かを思わせているかもしれません。
思いやりとは?優しさとは?
「あいのうた」
大好きな人とのお別れのとき、空がとっても青かった。
「マナブ」
三十三歳でリストラにあい、振り返る。今まで私はなにをしてきたのだろう。 -
いろんなところで掲載してきた散文詩に、数点の新作と書下ろしエッセイ2編を加え、一冊の本としてまとめました。
悲しい気持ち、愛しい気持ち、淋しい気持ち、小さな決意。
すぐそこにある日常をことばにしています。
収録散文詩タイトル抜粋
・雨のにおいのするベランダで
・すぐには言えないこと
・その程度にはじゅうぶん大人
・覚えている
・そこにあるなにか
・ほんとはポケットに
・なぜだろうとてつもなく虚しいのだ
・またひとりぼっち
・たくさんの時間
・お元気ですか
・我が道をゆく
収録エッセイ
・消化できない気持ち
・華麗なる変身
・失うと得る
【散文詩41編・エッセイ3編】約文字19,000字
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