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『ノンフィクション、時代小説、同人誌・個人出版(文芸・小説)』の電子書籍一覧

1 ~17件目/全17件

  • 上古から大和朝廷成立までの歴史物語を綴りました。大陸の古い歴史を背負ってきた渡来人たちが築きあげた歴史は、不老不死の実現、神仙の国(神国)・蓬莱郷づくりなど魂の再来、水田稲作、古の善政再現、孫子の「戦わずして勝つ」の実現にしのぎを削った歴史でもありました。
    その間の前五世紀から倭国大乱まで、那珂つ国と天之国、オロチ厳之国、倭国、豊葦原中つ国、伊都国、倭奴国、邪馬台国の王朝が立て続けに興りました。大乱後は、南九州に逃れた倭奴国末裔が邪馬台国と覇権を争った末に、晴れて倭国や倭奴国の再興を成し遂げ、大和朝廷を打ち立てたのです。
    それらが複雑に織り重なって流転する様子は、中国の「三国志」をはるかに凌駕して、世界中に誇れる歴史だったのですが、大和朝廷や「記紀」の編纂者らは、
    神武―崇神―応神とあるべき王系譜に、神武―崇神の間に大倭(大日本)家八代(綏靖~開化)を挟み、崇神―応神の間に垂仁・景行・成務・仲哀の邪馬台国王四代を割り込ませて、万世一系に創り変えたのです。本書の王系譜は、「記紀」の随所に潜んでいる矛盾や改ざんを洗いざらい探し出して、本来あるべき姿に正したもので、国宝に指定された海部氏系図と合致します。
    目次
    司馬遷の信念
    本書の王系譜〔海部氏系図、尾張氏系譜、「記紀」系譜の合成系図〕1
    本書の王系譜〔海部氏系図、尾張氏系譜、「記紀」系譜の合成系図〕2
    垂仁天皇三代と大物主四代/三輪山磐座の関係
    主要人物の生きた推定年代
    ◇邪馬台国はどこか/火瓊瓊杵の日前国と西都/天火明の日高見国と東都
    ◇男神天照大神の正体1
    ◇男神天照大神の正体2〔熊野権現〕
    ◇男神天照大神の正体3〔天照大神の足跡〕
    ◇籠神社と海部氏系図/神武(磐余彦)と神功と応神
    ◇「記紀」系譜の復元=「記紀」本来の王系譜
    ◇邪馬台国の興亡~大和朝廷成立までの歴史詳細
    ◇邪馬台国の興亡史概略
  • 古代史の常識や通説を歴史的観点から真摯に検証していくと、戦前から信じて疑うことのなかった皇統万世一系も、戦後に「百余国を束ねた王朝など、存在しなかった」と教えられたことも、全て誤りです。縄文晩期、呉太伯ら子孫が建てた天之国は、前三世紀の倭国王朝、一世紀の倭奴国王朝、大乱後の南九州で日隈・日前・和国の名で再興された後、大和朝廷として蘇った。記紀本来の王系譜に正した上で、歴史物語化しました。

    大陸の古い歴史を背負った渡来人らが築きあげた上古の歴史は、魂の再来、不老長寿、古の善政再現、仏法流布、「戦わずして勝つ」の実現に挑戦した歴史でした。それらが織り重なって流転する様子は「三国志」を遥かに凌駕する歴史でしたが、大和朝廷の指導者らは、本来の皇統、神武―崇神―応神とあるべきところに、神武―崇神の間に大日本家八代を挟み、崇神―応神の間に垂仁・景行・成務・仲哀の邪馬台国王四代を割り込ませて、万世一系に改ざんしたのです。
    〔目次〕◇倭国/倭奴国の国のかたち
    倭国の生い立ち
    ●那珂つ国 ●天之国とオロチ厳之国王朝 ●倭国王朝の建国

    倭奴国王朝 ●豊葦原中つ国と伊都国の王朝 ●倭奴国王朝

    倭国大乱と邪馬台国
    ◇南伝仏教の東アジア流入 ●神国と常世づくりと伊奘諾 ●豊受皇太神 ●倭国大乱 ●伊奘諾の南遷 ●二人の天照大(御)神

    東西の王朝
    ●日神の出現 ●天石窟 ●オロチ退治 ●天日槍襲来 ●天照大神、高千穂宮へ/天孫饒速日の天降り ●葦原中つ国平定 ●天孫瓊瓊杵の出現 ●皇孫火瓊瓊杵の天降りと日隈 ●日神の畿内遷座 ●天照大神の湖西高島宮

    倭の女王
    ●倭の女王ヒミコと纏向上之宮/火瓊瓊杵の西都と天火明の東都 ●皇子の交換 ●女王の朝貢 ●海幸彦と山幸彦 ●内部抗争 ●火明饒速日の天降り ●女王の伊勢遷座

    日本王朝と日前の対立
    ●女王トヨ ●一都七道制 ●天神火明饒速日●太子 磐余彦 ●景行の熊襲征伐 ●和王 磐余彦 ●仲哀の熊襲征伐

    天下は一つ、家は一つ
    ●東征出発 ●筑紫国の奪還●新羅遠征 ●吉備征伐/高島宮/出雲征伐 ●生駒の敗北●熊野上陸 ●日本に迫る ●日本の降伏

    大和朝廷の成立
    ●橿原宮 ●日本武尊の北伐 ●大和朝廷のはじまり ●皇祖天神に奉る郊祭
  • 邪馬台国が見えた。邪馬台史を歴史物語に‼縄文晩期に渡来する呉太伯ら子孫が北九州に建てた天之国は、前三世紀の倭国(高天)王朝、一世紀の倭奴国(天地)王朝、大乱後の南九州で和国の名で再興された後、大和朝廷として蘇った。特に邪馬台史は「戦わずして勝つ」を掲げた、三国志、日本の戦国・幕末期をはるかに凌ぐ世界中に誇れる歴史だった。本書は、その歴史や大和朝廷の成り立ちを再現した『邪馬台三国志』の解説編です。

    大陸の古い歴史を背負った渡来人たちは、神仙の国・蓬莱郷づくりなど魂の再来、水田稲作、古の善政再現、孫子の「戦わずして勝つ」の実現をめざしながら、日本列島の覇権にしのぎを削ってきた。その間の前五世紀から倭国大乱まで、那珂つ国と天之国、オロチ厳之国、倭国(天之国+日高国、高天)、豊葦原中つ国、伊都国、倭奴国(天地、倭国+豊葦原中つ国)の王朝が立て続けに興った。大乱後は、南九州に逃れた倭奴国末裔が邪馬台国と覇権を争った末に、日神と火瓊瓊杵尊が切望してきた倭国と倭奴国の王朝再興をかなえ、大和朝廷を開いたのです。ここに到る間、各氏族の事情や怨念が複雑に絡み合って殺し合う覇権争いの繰り返しだったが、邪馬台国期には「刃に血塗らずして勝つ」を国是として覇権を争った世界中に誇れる歴史でした。ところが、大和朝廷や「記紀」の編纂者らは、神武―崇神―応神とあるべき王系譜に、神武―崇神の間に大倭(大日本)家八代(綏靖~開化)を挟み、崇神―応神の間に垂仁・景行・成務・仲哀の邪馬台国王四代を割り込ませて、一見、平穏無事を装った皇統万世一系に創り変えたのです。本書の王系譜は、「記紀」の随所に潜んでいる矛盾や改ざんを洗いざらい探し出して、本来あるべき姿に正したもので、国宝に指定された海部氏系図とも合致します。
      《目次》◇現生人類の大移動 ◇日本列島に渡来した現生人類 ◇邪馬台国の国々 ◇熊族/熊曾(熊襲)の遠祖 ◇中国神話と古代史/策封のかたち ◇水田稲作の伝播 ◇巨石文化の伝播/日本の支石墓 ◇銅剣の伝播 ◇鉄器文化の伝播 ◇封禅・郊祭と蓬莱三島の仙人◇インド古代史/漢の西域支配/クシャン朝・パルティア国の歴史 ◇倭国と天竺のかかわり
  • 邪馬台国が見えた。邪馬台史を歴史物語に‼縄文晩期に渡来する呉太伯ら子孫が北九州に建てた天之国は、前三世紀の倭国(高天)王朝、一世紀の倭奴国(天地)王朝、大乱後の南九州で和国の名で再興された後、大和朝廷として蘇った。特に邪馬台史は「戦わずして勝つ」を掲げた、三国志、日本の戦国・幕末期をはるかに凌ぐ世界中に誇れる歴史だった。本書は、その歴史や大和朝廷の成り立ちを再現した『邪馬台三国志』の解説編です。

    大陸の古い歴史を背負った渡来人たちは、神仙の国・蓬莱郷づくりなど魂の再来、水田稲作、古の善政再現、孫子の「戦わずして勝つ」の実現をめざしながら、日本列島の覇権にしのぎを削ってきた。その間の前五世紀から倭国大乱まで、那珂つ国と天之国、オロチ厳之国、倭国(天之国+日高国、高天)、豊葦原中つ国、伊都国、倭奴国(天地、倭国+豊葦原中つ国)の王朝が立て続けに興った。大乱後は、南九州に逃れた倭奴国末裔が邪馬台国と覇権を争った末に、日神と火瓊瓊杵尊が切望してきた倭国と倭奴国の王朝再興をかなえ、大和朝廷を開いたのです。ここに到る間、各氏族の事情や怨念が複雑に絡み合って殺し合う覇権争いの繰り返しだったが、邪馬台国期には「刃に血塗らずして勝つ」を国是として覇権を争った世界中に誇れる歴史でした。
      《目次》◇白髭神社と謡曲白髭/蓬莱郷と仏法・山王信仰の聖地◇熊野櫛御気野と語った大穴持と素戔嗚/猿田彦と大己貴 ◇二人の天照大(御)神/邪馬台国と高天の関係 ◇戦わずして勝った英雄、高皇産霊/大己貴の国譲り ◇大蛇、火神・別天津神を奉る杵築大社◇天孫三人(饒速日、天火明、火瓊瓊杵)/忍穂耳と天孫の天降り ◇火瓊瓊杵の日前国/西都と妻の国 ◇天火明の日高見国/東都と常世(常陸) ◇日向の高天・天之国、熊襲の日隈・日前・和国/大和朝廷 ◇高千穂宮の所在地 ◇天照大神(高皇産霊)の湖西高島宮と天成神道/磐余彦の吉備高島宮◇男神天照大神の足跡 ◇天照大神夫妻の足跡 ◇箸墓古墳の変遷 ◇火火出見と海幸彦の誓約/大和朝廷と物部氏の関係 ◇戦わずして勝った英雄、神功皇后/日本武尊◇瀬織津姫(厳之御魂天疎向津媛命、天照大神荒御魂)の足跡 ◇天璽の鏡剣と神璽の鏡剣1◇天璽の鏡剣と神璽の鏡剣2/天照大神之御魂(火明命)と天照御魂神(天照国照彦火明命)◇十握剣の変転/石上神宮と鹿島神宮の祭祀変遷 ◇海幸・山幸彦/神武/神功/日本武尊に関する伝説
  • 邪馬台国が見えた。邪馬台史を歴史物語に‼縄文晩期に渡来する呉太伯ら子孫が北九州に建てた天之国は、前三世紀の倭国(高天)王朝、一世紀の倭奴国(天地)王朝、大乱後の南九州で和国の名で再興された後、大和朝廷として蘇った。特に邪馬台史は「戦わずして勝つ」を掲げた、三国志、日本の戦国・幕末期をはるかに凌ぐ世界中に誇れる歴史だった。本書は、その歴史や大和朝廷の成り立ちを再現した『邪馬台三国志』の解説編です。

    大陸の古い歴史を背負った渡来人たちは、神仙の国・蓬莱郷づくりなど魂の再来、水田稲作、古の善政再現、孫子の「戦わずして勝つ」の実現をめざしながら、日本列島の覇権にしのぎを削ってきた。その間の前五世紀から倭国大乱まで、那珂つ国と天之国、オロチ厳之国、倭国(天之国+日高国、高天)、豊葦原中つ国、伊都国、倭奴国(天地、倭国+豊葦原中つ国)の王朝が立て続けに興った。大乱後は、南九州に逃れた倭奴国末裔が邪馬台国と覇権を争った末に、日神と火瓊瓊杵尊が切望してきた倭国と倭奴国の王朝再興をかなえ、大和朝廷を開いたのです。ここに到る間、各氏族の事情や怨念が複雑に絡み合って殺し合う覇権争いの繰り返しだったが、邪馬台国期には「刃に血塗らずして勝つ」を国是として覇権を争った世界中に誇れる歴史でした。
      《目次》◇籠神社と海部氏系図/神武と神功と応神 ◇司馬遷の信念で邪馬台史を鳥瞰 ◇天地創造神話と倭奴国 ◇金印「漢委奴国王」 ◇古代国家と宗教 ◇伊奘諾期~神武即位の実年代/倭の女王ヒミコ◇「記紀」系譜の復元=「記紀」本来の王系譜 ◇大和朝廷成立までの秘史◇那珂つ国と天之国、オロチ厳之国、倭国、豊葦原中つ国、伊都国、倭奴国の王朝◇王朝変遷の詳細 ◇倭国/倭奴国の国のかたち ◇天之国・倭国・倭奴国・和国・大和朝廷、邪馬台国の生い立ち ◇歴史物語のあらすじ◇男神天照大神の正体 ◇邪馬台国の興亡史概略 ◇「記紀」王系譜創作の手法 ◇本書の王系譜と検証 ◇垂仁天皇三代と大物主四代/三輪山磐座の関係 ◇熊野権現 ◇牛頭天王と磐座/大穴持と素戔嗚 ◇マガダ国大王と山王権現/天照大神と南伝仏教
  • 二四〇年代末にヒミコが逝くと、火明饒速日(三代垂仁)は日本朝を開いた。二代女王トヨの朝貢後、彼はヒミコ陵を前方後円墳に造り変えるや、郊祭して天神に立った。同じ頃、火瓊瓊杵の家督を継いだ火火出見も和国と改名し、日本朝打倒を叫んだ。二七〇年前後、景行は天神から熊襲征伐を下命されたが、惨敗して六年間も囚われた。ついで仲哀が熊襲征伐を詔され、橿日宮から撃って出た。

    この直後、火火出見の名跡を継いだ磐余彦は、兵法極意の「刃に血塗らずして勝つ」を国是に掲げて東征を決意するや、二八五年に日向を発ち、橿日宮を目指した。結果、仲哀軍が大敗し、仲哀を見限った神功・武内宿禰・日本武らは東征軍に寝返った。
    勢いづいた東征軍は、安芸・吉備・出雲を征圧して摂津の六甲山南麓に進攻し、ついで河内湖を横切って生駒山西麓に奇襲上陸したが、惨敗して熊野に迂回した。
    三世紀末、磐余彦率いる東征軍が大倭磯城になだれ込んで日本朝を降すと、火明饒速日は天璽の羽羽矢を差し出し、帰順を願い出た。
    磐余彦は共に火天神の御子と悟ると、帰順を許して軍事筆頭職に取り立てた。この間、倭の女王は、豊鍬入姫→倭迹迹日百襲姫→神功皇后→倭(迹迹)姫と続いた。
    三〇一年元旦、磐余彦(神武)は橿原に都して大和朝廷を開き、その初代天皇に即位すると、大倭王開化の皇子・御間城入彦(崇神)を太子に指名した。
    ついで火明饒速日の児可美真手に物部姓と十握剣を授け、海幸彦がかつて火火出見に誓約した宮殿と大和朝廷の守護を厳命した。
    三〇四年二月、神武は鳥見山中に天地を具現した日向式柄鏡型前方後円墳(桜井茶臼山古墳)で郊祭し、天照大御神と高皇産霊を天に配して皇祖皇宗に奉った。
    〔目次〕
    日本王朝と日前の対立
    ●女王トヨ ●一都七道制 ●天神火明饒速日 ●太子 磐余彦 ●景行の熊襲征伐 ●和王 磐余彦 ●仲哀の熊襲征伐
    天下は一つ、家は一つ(神武東征)
    ●東征出発 ●筑紫国の奪還 ●新羅遠征 ●吉備征伐/高島宮/出雲征伐 ●生駒の敗北 ●熊野上陸/熊野権現の神倉山垂迹 ●日前宮の創祀/日本に迫る ●日本の降伏
    大和朝廷の成立
    ●橿原宮 ●日本武尊の北伐 ●大和朝廷のはじまり1 ●大和朝廷のはじまり2 ●皇祖天神に奉る郊祭 ◇十握剣の変転/石上神宮と鹿島神宮の祭祀変遷 ◇日矛の変遷 ◇日隈・日前・熊野家統合と再興と先祖祭祀復興 ◇家長と祭器/祭器の変遷 ◇箸墓古墳の変遷/歴代ヒミコの墓 ◇向津姫(日神)誕生後の歴史と年代 ◇主要人物の生きた推定年代
  • 邪馬台史決定版。邪馬台史を歴史物語に。縄文晩期、呉太伯ら子孫が建てた天之国は、前三世紀の倭国王朝、一世紀の倭奴国王朝、大乱後の南九州では日隈・日前・和国の名で再興された後、大和朝廷として蘇った。とりわけ、「戦わずして勝つ」を国是にした邪馬台史は、三国志や戦国・幕末期を凌ぐ世界中に誇れる歴史だった。本書はこれを踏まえて、天之国が大和朝廷に到る経緯を再現した歴史物語と解説です。

    一八〇年代、日隈の伊奘諾は女系天神天尾羽張神から東方統治建て直しを詔されると、太子の豊受皇太神(向津姫の入り婿)を率い、鎮圧に動いた。その最中に、皇太神が謀反した。
    一八五年、決戦が神戸市東部で勃発し、出雲に飛び火した。伊奘諾は闇見国(黄泉国)で大敗し、向津姫(天神の宗女)・素戔嗚らと共に日向に逃れた。
    勝った皇太神は、大蛇、水天神天照大神と称して瑞穂の厳之国王朝(邪馬台国)を建てると、天叢雲剣を天璽に奉って唐古に都し、仏法流布・常世づくりに入れ込んだ。その児天鹿児山(天羽羽)も火天神に立ち、天羽羽矢を天璽と仰いだ。これが倭国大乱だ。
    その後、高千穂郷に押し込まれた向津姫は、天照大御神と語り、天之国率いる高天を再興した。次いで、八咫鏡(三角縁神獣鏡)を天璽に奉って天宮高千穂宮に坐し、現人神の日神に昇った。ここに倭奴国王朝は、畿内邪馬台国と日向の高天に二分した。
    この間、倭奴国再興にはやる素戔嗚は出雲に乗り込み、豊葦原中つ国を建て直したいと泣き叫んだが、伊奘諾から追放を言い渡されたため、養子五十猛と共に新羅に渡り、時機到来を待った。
    一九○年過ぎ、新羅から奥出雲に潜入した素戔嗚は、八岐大蛇親子を討って天叢雲剣・天羽羽矢を召し上げ、豊葦原中つ国再建に奮闘したが、大己貴に邪魔された。
    その後は、大己貴が葦原中つ国建て直しに成功して、伯耆・播磨に勢力を広げた。素戔嗚の不遇を耳にした五十猛(天日槍)は、甲兵八千を率いて来襲したが、播磨で大己貴に惨敗した。
    勢いに乗った大己貴は越(高志)オロチ族と組み、邪馬台国を執拗に攻め立てた。
    〔目次〕
    倭国大乱と邪馬台国
    ◇南伝仏教の東アジア流入 ●神国と常世づくりと伊奘諾 ◇熊族/熊曾の遠祖 ◇熊野権現 ◇牛頭天王と磐座/大穴持と素戔嗚 ◇白髭神社と謡曲白髭/蓬莱郷と仏法・山王信仰の聖地
    ●豊受皇太神 ●倭国大乱 ●伊奘諾の南遷 ●二人の天照大(御)神
    東西の王朝
    ●日神の出現 ●天石窟 ●オロチ退治 ●天日槍襲来
  • 邪馬台史決定版。邪馬台史を歴史物語に。縄文晩期、呉太伯ら子孫が建てた天之国は、前三世紀の倭国王朝、一世紀の倭奴国王朝、大乱後の南九州では日隈・日前・和国の名で再興された後、大和朝廷として蘇った。とりわけ、「戦わずして勝つ」を国是にした邪馬台史は、三国志や戦国・幕末期を凌ぐ世界中に誇れる歴史だった。本書はこれを踏まえて、天之国が大和朝廷に到る経緯を再現した歴史物語と解説です。

    防戦一方の天照大神は、日神に大政奉還して、国を統一するのが最善と悟った。
    二一〇年代前半、高千穂宮に赴いた天照大神(高皇産霊)は経津主と武甕槌を豊葦原中つ国に派遣して大己貴に国譲りさせると、火瓊瓊杵に天叢雲剣・八咫鏡(日隈鏡)など三種宝物、天神の御子と印す天羽羽矢を授けて吾田降臨を命じた。
    その直後、天照大神は大倭に帰国して天孫天火明(二代垂仁)に大倭日高見国を建てさせ、ついで常陸・陸奥の制圧を命じた。同じ頃、日神も大倭に向かった。その途上で夫が急逝した。
    纏向入りした日神は邪馬台国・高天の双方から倭女王ヒミコに共立されるや、鬼道を操って瑞穂の天神(天照大神)を称える祭祀の上に、八咫鏡で日の神を奉る祭祀を覆いかぶせた天(厳)之国(倭、やまと)王朝に模様替えした。
    その後、天火明は日高見国を千葉県市原市に遷し、東都を開いた。一方の火瓊瓊杵は、吾田笠沙(鹿児島県)に都して日隈を再興した後、西都市妻(宮崎県)に遷都して日前と改名した。
    二三八年、ヒミコは魏に使節を遣り、翌々年に魏帝から金印・銅鏡百などを賜った。
    二四〇年代中頃、ヒミコと火瓊瓊杵が争い出した。その最中に、天火明が女王に謀反したが、失敗して常陸に遁走した。その後、ヒミコは火瓊瓊杵と和睦してその児海幸彦(火明、火明饒速日)を呼び寄せると、天羽羽矢・十握剣・八咫鏡(天照御魂神、天照大神之御魂)を授けて日本家を建てさせた。
    その直後、倭姫に天叢雲剣を奉斎させて伊勢の五十鈴宮に遷座し、天照大神(高皇産霊)の再来を祈り続けた。
    〔目次〕
    東西の王朝
    ●天照大神、高千穂宮へ/饒速日の天降り ●葦原中つ国平定 ●瓊瓊杵の出現 ●火瓊瓊杵の天降りと日隈 ●日神の畿内遷座 ●天照大神の湖西高島宮
    倭の女王
    ●倭の女王ヒミコと纏向上之宮/日前の西都と日高見国の東都 ●皇子の交換●女王の朝貢 ●海幸彦と山幸彦 ●内部抗争 ●火明饒速日の天降り ●女王の伊勢遷座
  • 邪馬台史決定版。邪馬台史を歴史物語に。縄文晩期、呉太伯ら子孫が建てた天之国は、前三世紀の倭国王朝、一世紀の倭奴国王朝、大乱後の南九州では日隈・日前・和国の名で再興された後、大和朝廷として蘇った。とりわけ、「戦わずして勝つ」を国是にした邪馬台史は、三国志や戦国・幕末期を凌ぐ世界中に誇れる歴史だった。本書はこれを踏まえて、天之国が大和朝廷に到る経緯を再現した歴史物語と解説です。

    縄文中期、黄帝末裔が地の神を称える那珂つ国を北九州に建国した。
    前五世紀、呉太伯ら子孫が九州西北に渡来して天を祀る天之国を興し、水田稲作を広めた。双方は天地と称して畿内まで進出した。
    前四世紀、越オロチ族が北九州に襲来し、オロチ厳之国王朝を開いた。
    前三世紀、天之国は韓系日高国と組んで厳之国を倒し、倭国王朝(高天)と語って東海まで進攻した。以後、豊葦原中つ国、伊都国、女系天神を担ぐ倭奴国の王朝が興った。
    一八〇年代、伊奘諾は東の副都を治める豊受皇太神(向津姫の婿)を率い、東方統治建て直しに動いた。その最中に皇太神が造反した。
    一八五年、天下分け目の決戦が神戸市東部で勃発し、出雲に飛び火した。伊奘諾は黄泉国で大敗し、日向に逃れた。勝った皇太神は邪馬台国を建てた。以後、皇太神は、大蛇、水天神天照大神と語り、常世づくりに励んだ。
    一八〇年代後半、向津姫(天神の宗女)は高千穂宮で日神の天照大御神に担がれ、八咫鏡を天璽に奉った。ここに、倭奴国王朝は高天と邪馬台国に割れた。
    一九○年頃、素戔嗚は出雲で八岐大蛇を討ち、叢雲剣を召し上げた。その後、葦原中つ国を再建した大己貴が邪馬台国を攻めると、天照大神は日神に大政奉還するの最善と悟った。
    二一〇年代、高千穂宮に赴いた天照大神(高皇産霊)は、大己貴に国譲りさせた後、火瓊瓊杵に薩摩降臨を命じた。
    «目次»◇倭国/倭奴国の国のかたち ◇倭国のかたち詳細 ◇本書の王系譜◇中国神話 ◇太陽(日)神と牛頭天王の源流 ◇インド古代史
    倭国の生い立ち ●那珂つ国 ◇海神と不老長寿の仙薬・蓬莱郷づくり●天之国とオロチ厳之国王朝/太伯ら子孫と越オロチ族 ●倭国王朝の建国
    倭奴国王朝 ●豊葦原中つ国と伊都国の王朝 ●倭奴国王朝/安曇族の渡来
    倭国大乱と邪馬台国 ◇南伝仏教の東アジア流入 ●神国と常世づくりと伊奘諾◇熊族/熊曾の遠祖 ◇熊野権現●豊受皇太神 ●倭国大乱 ●伊奘諾の南遷 ●二人の天照大(御)神
    東西の王朝 ●日神の出現 ●天石窟 ●オロチ退治 ●天日槍襲来●天照大神、高千穂宮へ/饒速日の天降り ●葦原中つ国平定 ●瓊瓊杵の出現
  • 二二〇年代前半、日神は纏向宮で女王ヒミコに共立されると、瑞穂の厳之国王朝を天(厳)之国王朝(倭)に模様替えした。一方の火瓊瓊杵は、笠沙に都して日隈を再興した。数年後、日向に遷都し日前と改名した。二四〇年代中頃、女王と火瓊瓊杵が争い出した。その最中に火明が謀反し、常陸に遁走した。その後の女王は火瓊瓊杵と和睦して海幸彦(火明饒速日)に日本家を建てさせ、伊勢に遷座した。

    二四〇年代末に女王が逝くと、火明饒速日(三代垂仁)は日本朝を開いた。二代女王トヨの晋朝貢後、彼はヒミコ陵で郊祭し天神に立った。同じ頃、火瓊瓊杵養子の火火出見も和国と改名し、日本打倒を叫んだ。二七〇年代後半、景行は天神から熊襲征伐を下命されて日向に侵攻したが、惨敗した。二八〇年代前半、仲哀も熊襲征伐を詔された。この直後、和国を継いだ磐余彦は東征して橿日宮の仲哀軍を降した。吉備・出雲を制圧した東征軍は、河内湖を横切って生駒山西麓に上陸したが、惨敗して熊野に迂回した。三世紀末、東征軍が日本朝を降すと、火明饒速日は帰順を願い出た。磐余彦は双方共に火天神の御子と悟り、帰順を許した。三〇一年元旦、磐余彦(神武)は橿原宮に大和朝廷を開き、初代天皇に即位すると、火明饒速日の児可美真手に物部姓を語らせ、大和朝廷の守護を厳命した。三〇四年二月、神武は鳥見山中に祭場を造営して郊祭し、天照大御神と高皇産霊を皇祖皇宗に奉った。

    〔目次〕
    倭の女王
    ●倭の女王ヒミコと纏向上之宮/皇孫火瓊瓊杵の日前国西都と天孫天火明の日高見国東都 ●皇子の交換 ●女王の朝貢 ●海幸彦と山幸彦 ●内部抗争 ●火明饒速日(海幸彦)の天降り ●女王の伊勢遷座

    日本王朝と日前の対立
    ●女王トヨ ●一都七道制 ●天神火明饒速日 ●太子 磐余彦 ●景行の熊襲征伐 ●和王 磐余彦 ●仲哀の熊襲征伐

    天下は一つ、家は一つ(神武東征)
    ●東征出発 ●筑紫国の奪還 ●新羅遠征 ●吉備征伐/高島宮/出雲征伐 ●生駒の敗北 ●熊野上陸/熊野権現の神倉山垂迹 ●日前宮の創祀/日本に迫る ●日本の降伏

    大和朝廷の成立
    ●橿原宮 ●日本武尊の北伐 ●大和朝廷のはじまり1●大和朝廷のはじまり2 ●皇祖天神に奉る郊祭 ◇伊勢神宮の祭祀変遷

    〔著者〕
    昭和十八年、神戸市に生まれる。昭和四十三年、神戸大学工学部建築学科卒。一級建築士。平成元年三月以来、三十余年来の古代史研究家。
  • 『このセルフパブリッシングがすごい!』は、個人によって出版された、主に電子書籍として販売されている本を紹介するガイドブックです。
    「この本はおもしろい!」「他の人にもおススメしたい!」という熱意を持つ有志が集まって制作されています。
  • ユースホステル 編

    その宿泊施設は 丘の上に 建っていた
    扉を開けて 中に入れば 閑散とした
    人気のない 空気が 漂っている
    本来ならば 旅行者で満室の はずなのに
    人々は どこに 消えてしまったのか?
    教育学部の 女子大生が 何かを伝えてくる
    それを 読み取ることは できるのだろうか
    そして彼女は 敵なのか? それとも 味方なのか?
    出会いと別れを繰り返し 月日は過ぎる
    はたしてそのルートを見つけることができるのか?
    そしてどこにたどり着くのか?
    さすらい旅のバイクストーリー ・・・
  • 萩~国東半島

    響灘を 右手に見ながら 海風と排気音が
    耳をかすめて 消えていく
    バイクの振動だけが 生きている今を 伝える
    関門トンネルへと 着いた時 少年が見たのは
    封鎖された トンネルの入口だった
     なぜ? そして ルートは続くのか?
     出会いと別れを繰り返し 月日は過ぎる
    はたしてそのルートを見つけることができるのか?
    そしてどこにたどり着くのか?
    さすらい旅のバイクストーリー ・・・
  • 湯村温泉~出雲 編

    朝陽が湯煙を差し 道の上で揺らめく
    排気音だけが 現実の中で躍動する
    鳥取砂丘での たわいもない語り事
    錆びた漁村の食堂で 少年は決断を下す
    右か? それとも左か? 大人の世界に瞳を閉た
    出会いと別れを繰り返し 月日は過ぎる
    はたしてそのルートを見つけることができるのか?
    そしてどこにたどり着くのか?
    さすらい旅のバイクストーリー ・・・
  • 金沢~小浜 編

    少年は むくわれぬ 生活と
    日々の 仕事に あきらめと 虚しさを
    感じていた
    昔 読んだバイクの 小説に 出てきた
    果てしなく 続く道を 思い出した
    それを 見つけたい ただ それだけだった
    それを みつければ 何かが 変わる
    幸せに なれると
    不安と孤独が 排気音に包まれ消えていく
    南下の途中で 立ち寄った敦賀湾の埠頭で
    意外な過去がよみがえる
    出会いと別れを繰り返し 月日は過ぎる
    はたしてそのルートを見つけることができるのか?
    そしてどこにたどり着くのか?
    さすらい旅のバイクストーリー ・・・
  • 和歌山県那智勝浦町の昔話です。

    主人公の吉村 剛が見て聞いて体験した那智勝浦町の昔なつかし話100話エッセイ集。吉村 剛作品の第1作目である。
  • ~田中角衛物語~

    『小説』コンピューター付きブルドーザー
    ~田中角衛物語~
    アメリカの「ウォーターゲット事件」を発端とした、米大統領の突然の辞任。
    時期を同じくして、突然「ロッキーダ事件」に、巻き込まれる首相田中角衛。
    司法とマスコミにより、最大権力の座から引きずり降ろされた・・・。
    その黒幕は、どこの何者なのか。
    何が、その背景にあるのか・・・。
    小説、田中角衛物語。
    田舎出身、低学歴ながらも、日本のトップの座をつかんだ男「田中角衛」。
    その「田中角衛」に20年以上共にした敏腕秘書が、その「田中角衛」の半生を振り返る。
    「今太閤」「闇将軍」「コンピューター付きブルドーザー」様々な異名をもちながらも、その実態は未だ闇の中。
    なぜ、越後という田舎出身の一民間人が、日本のトップの座に就いたのか。
    なぜ、日中国交正常化に踏み切ったのか。
    なぜ、「日本列島改革論」なるビジョンを掲げたのか。
    なぜ、全世界にエネルギー交渉を押し進めたのか。
    そして、なぜ、失脚したのか。
    本書は、その首相にまで上り詰めた「田中角衛」の幼少期から晩年に至るまで、「秘書」の視点から、その人生の軌跡を追った小説となります。
    尚、この作品はフィクションであり、実在する、人物・団体とは一切関係ありません。
    ■目次■
    第一章 ~オヤジとの出会い~
    第二章 ~越後という土地~
    第三章 ~生い立ち~
    第四章 ~幼少期~
    第五章 ~上京と兵役~
    第六章 ~政界へ~
    第七章 ~選挙というもの~
    第八章 ~国を創造する~
    第九章 ~初入閣~
    第十章 ~大蔵大臣~
    第十一章 ~通商産業大臣~
    第十二章 ~宗教政党との関係強化~
    第十三章 ~日本列島改革論~
    第十四章 ~田中内閣発足と日中国交正常化~
    第十五章 ~エネルギー外交~
    第十六章 ~角副戦争~
    第十七章 ~刈和原発~
    第十八章 ~ウォーターゲット事件~
    第十九章 ~ロッキーダ事件~
    第二十章 ~土地神話~
    最終章 ~オヤジという男~

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