『日本文学、芥川賞受賞作品、401円~500円(文芸・小説)』の電子書籍一覧
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芥川賞受賞の表題作ほか代表作2編を収める
「遅れてるのは医学じゃなくて、社会常識なの。みんなでこの偏見の厚い壁を手を取り合って、打ち破っていかなければ…」。加納妙子の言葉に、中3の歌子は歓声をあげ、妙子に手を差し出し握手を求める。妙子は、とっさにどうしても手が出せず、顔を赤くして棒立ちになった――。偏見にさらされ、社会から隔離されたハンセン病療養所に学ぶ子供らと教師の不安、苦しみ、哀しみ、歓びの中に、人間の真の触れ合いを描いた感動の話題作!第67回芥川賞受賞の表題作ほか2編を収録。 -
芥川賞受賞作(表題作)ほか2篇。傑作青春小説
15歳の勇にとっては、剣道をしている最中に感じる緊張感がこの世で最も信用できることの一つに思えた。その一方で剣道だけの世界に不安を覚え、合宿を放棄して旅に出てみたりする。そんな彼をみつめる女学生・松山の潤んだ瞳。目覚める性への憧れと反発。家族への理由のない苛立ち。そして剣道へのひたむきな情熱。勇の心は揺れ動きながらも、今、大きく羽撃(はばた)こうとしている。青春の無頼と悲しみ、ストイシズム、そしてやさしさを、歯切れのよい文体で爽やかに謳いあげる青春小説三部作。 -
復帰前の沖縄を描く芥川賞受賞の表題作、ほか3編
本土復帰前の沖縄。主人公の「私」は、米軍基地内のカクテル・パーティーに招かれる。パーティーの主催者はアメリカ人のミラー。招かれたのは、中国語会話のグループの中国人弁護士、新聞記者。それは和やかな国際親善の雰囲気で終始した。その夜、M岬で主人公のひとり娘が米兵に犯された。犯人告訴の助力の為に仲間を訪ねた「私」はミラーの職業や意外な事実を知る。事件をきっかけに国際親善の仮面は暴かれ、秘められた傷痕がえぐり出された。第57回芥川賞受賞の表題作ほか3編。 -
1953年芥川賞受賞表題作など清張最初期の短編集
史実に残っていない小倉在住時の森鴎外の足跡を10年の歳月をかけてひたむきに調査する田上耕作とその母。病、貧乏、偏見、苦悩の中で、衰弱が進んでくる(「或る『小倉日記』伝」)。自らの美貌と才気をもてあまし日々エキセントリックになるぬい。夫にも俳句にも見放され、「死」だけが彼女をむかえてくれた(「菊枕」)。昭和28年芥川賞を受けた表題作ほか、孤独との苛酷な戦いをテーマにした、巨匠の代表作品集。 -
話題の芥川賞受賞作、文庫化! セックスのときに女を殴る父と右手が義手の母。自分は父とは違うと思えば思うほど、遠馬は血のしがらみに翻弄されて──。映画化が決定した、第146回芥川賞受賞作。瀬戸内寂聴氏との対談を新たに収録。ほか「第三紀層の魚」併録。
一つ年上の幼馴染、千種と付き合う十七歳の遠馬は、父と父の女の琴子と暮らしていた。セックスのときに琴子を殴る父と自分は違うと、自らに言い聞かせる遠馬だったが、やがて内から沸きあがる衝動に戸惑いつつも、次第にそれを抑えきれなくなって─。川辺の田舎町を舞台に起こる、逃げ場のない血と性の問題。第146回芥川賞受賞作。文庫化にあたり、瀬戸内寂聴氏との対談を収録。ほか「第三紀層の魚」併録。
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